JPH1198358A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1198358A
JPH1198358A JP9252368A JP25236897A JPH1198358A JP H1198358 A JPH1198358 A JP H1198358A JP 9252368 A JP9252368 A JP 9252368A JP 25236897 A JP25236897 A JP 25236897A JP H1198358 A JPH1198358 A JP H1198358A
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信篤 笹沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録すべき画像データに応じて記録条件を最
適化する画像処理装置及び画像処理方法の提供。 【解決手段】 感光ドラム上に色トナーによって形成し
た所定のトナーパッチの濃度値(S11-S13)と、そのトナ
ーパッチを感光ドラム4に出力するときのレーザ出力レ
ベルとに基づいて、階調特性情報を求める(S5)。そし
て、階調特性情報に基づいて、原画像の濃度と出力画像
の濃度とを一致させるためのルックアップテーブルを求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、入力画像
データに対する記録条件を最適化する画像処理装置及び
画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル画像信号に基づいて原画
像を再現する画像処理装置においては、高品位な画像を
再現すべく、その原画像の再現に先立って、自装置が備
えるプリンタ部による画像処理条件を調整(キャリブレ
ーション)する技術が提案されている。この技術の一例
を簡単に述べれば、キャリブレーションモードにおい
て、プリンタ部は、記録紙等の記録媒体上に所定のテス
トパターンを形成する。次に、オペレータは、記録媒体
上に形成されたテストパターンを、画像処理装置が備え
るリーダ部によって読み取らせる。そして、画像処理装
置は、読み取ったテストパターンの情報に基づいて、当
該画像処理装置による階調補正等の画像処理条件を最適
な状態に調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術においては、原画像の画像データを、リーダ部に
よって入手する場合には最適な画像処理条件を設定でき
るが、再現すべき画像データを、リーダ部を介さずに外
部装置から入手する画像処理装置においては、キャリブ
レーションに先立って外部装置から画像データが入力さ
れてしまうと、必ずしも、その入力された画像データに
対して最適な出力画像を再現できるとは限らない。
【0004】そこで、本発明は、記録すべき画像データ
に応じて記録条件を最適化する画像処理装置及び画像処
理方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
【0006】即ち、原稿を読み取り、第1の画像データ
を発生する読み取り手段と、外部装置より第2の画像デ
ータを受信する受信手段と、前記第1または第2の画像
データに基づいて記録媒体に基準パターン画像を記録す
る記録手段と、前記記録手段の内部に設けられ、前記基
準パターン画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記
濃度検出手段で検出した濃度に基づいて、前記第1の画
像データに対する記録条件を最適化する第1の最適化手
段と、前記濃度検出手段で検出した濃度に基づいて、前
記第2の画像データに対する記録条件を最適化する第2
の最適化手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】また、例えば前記濃度検出手段は、電子写
真方式の画像処理装置が備える感光体上に記録された基
準パターン画像の濃度を検出するとよい。
【0008】また、例えば前記記録媒体は、記録紙あっ
て、その記録紙上に前記記録手段が記録した基準パター
ン画像の濃度を、前記読み取り手段にて検出するとよ
い。
【0009】または、上記の目的を達成するため、本発
明の画像処理方法は以下の構成を特徴とする。
【0010】即ち、記録媒体に画像を記録する記録条件
を最適化する画像処理方法であって、読み取った原稿に
基づいて発生した第1の画像データ、または外部装置よ
り受信した第2の画像データに基づいて記録媒体に基準
パターン画像を記録する記録工程と、前記基準パターン
画像の濃度を検出する濃度検出工程と、前記濃度検出工
程で検出した濃度に基づいて、前記第1の画像データに
対する記録条件を最適化する第1の最適化工程と、前記
濃度検出工程で検出した濃度に基づいて、前記第2の画
像データに対する記録条件を最適化する第2の最適化工
程と、を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、代表的な画像処
理装置であるフルカラーデジタル複写機(以下、カラー
複写機)に適用し、図面を参照して詳細に説明する。は
じめに、カラー複写機の構成及び動作を説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態としてのカラ
ー複写機の全体の概略構成を示す図である。
【0013】図中、カラー複写機は、原画像を読み取る
リーダ部Aと、そのリーダ部Aにより得られた画像デー
タに基づいて、記録媒体である記録紙に原画像を再現
(記録)するプリンタ部Bとを備えている。
【0014】リーダ部Aにおいて、原稿台ガラス102
上に置かれた原稿101は、光源103によって照射さ
れる。原稿101からの反射光は、光学系104を介し
てCCD(Charge Coupled Device)センサ105に結像
される。CCDセンサ105には、3列に配置された不
図示のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の
CCDラインセンサが備えられており、それらのライン
センサ群によって光学系104から入射した光から、レ
ッド、グリーン、ブルーの色成分信号を生成する。ま
た、光源103、光学系104、そしてCCDセンサ1
05は、原稿101の画像のライン単位の色成分画像信
号を入手すべく、上記の動作を行いながら同図の矢印で
示す方向に所定の速度で移動する。
【0015】原稿台ガラス102上には、原稿101の
辺を当接して原稿101が斜めに置かれるのを防ぐため
の位置決め部材107と、CCDセンサ105の白レベ
ルを決定し、CCDセンサ105のスラスト(アレイ)
方向のシェーディング補正を行うための基準白色板10
6が配置されている。
【0016】CCDセンサ105から出力された画像信
号は、画像処理部108で所定の画像処理が施された
後、プリンタ部Bのプリンタ制御部109ヘ入力され
る。ここで、画像処理部108の動作を図2を参照して
説明する。
【0017】図2は、本発明の一実施形態としての画像
処理部108のブロック構成図である。
【0018】図中、CPU214は、ROM216等に
予め格納されたプログラムに従って、以下の各構成を含
むリーダ部A全体の制御を行う。RAM215は、CP
U214によりワークエリアとして利用され、ROM2
16には制御プログラムや画像処理パラメータ等も格納
されている。操作部217は、不図示のキーボードやタ
ッチパネル、並びに液晶表示器等の表示器218を有
し、オペレータによる指示をCPU214ヘ伝えたり、
CPU214によってカラー複写機の動作モードや状態
の表示を行う。
【0019】また、アドレスカウンタ212は、クロッ
ク発生部211で発生された1画素単位のクロックCL
Kを計数して、1ラインの画素アドレスを表す主走査ア
ドレス信号を出力する。デコーダ213は、アドレスカ
ウンタ212から出力された主走査アドレス信号をデコ
ードすると共に、ライン単位にCCDセンサ105を駆
動するシフトパルスやリセットパルス等の信号219、
CCDセンサ105から出力された1ライン分の信号中
の有効区間を表す信号VE、並びにライン同期信号HS
YNCを出力する。また、アドレスカウンタ212は、
デコーダ213から出力されたライン同期信号HSYN
Cによってクリアされて、次ラインの主走査アドレスの
計数を開始する。
【0020】CCDセンサ105から出力されたRGB
のアナログ画像信号は、アナログ信号処理部201に入
力されてゲインやオフセットが調整された後、アナログ
/デジタル(A/D)変換部202で、各色成分毎に、
例えば8ビットのRGBディジタル画像データに変換さ
れる。そして、A/D変換部202から出力されたRG
Bディジタル画像データには、シェーディング補正部2
03にて、基準白色板106を読取って得られた信号を
用いる公知のシェーディング補正が色毎に施される。
【0021】ラインディレイ部204は、シェーディン
グ補正部203から出力された画像データに含まれてい
る空間的ずれを補正する。この空間的ずれは、CCDセ
ンサ105が有するRGBの各ラインセンサが、副走査
方向に、互いに所定の距離を隔てて配置されていること
により生じたものである。具体的には、B色成分信号を
基準として、R及びGの各色成分の画像データを副走査
方向にライン遅延し、3色の色成分信号の位相を同期さ
せる。
【0022】入力マスキング部205は、ラインディレ
イ部204から出力された画像データの色空間を、式
(1)のマトリクス演算により、NTSCの標準色空間
に変換する。つまり、CCDセンサ105から出力され
た各色成分信号の色空間は、各色成分のフィルタの分光
特性で決まっているが、これをNTSCの標準色空間に
変換する。
【0023】入力インタフェース250には、必要に応
じて、当該カラー複写機をプリンタとして使用する場合
に、コンピュータ等の不図示の外部装置から画像データ
が入力される。
【0024】
【数1】
【0025】LOG変換部206は、例えば、ROM等
からなるルックアップテーブルで構成され、入力マスキ
ング部205から出力されたRGB輝度データを、C
(シアン),マゼンダ(M),イエロー(Y)の各濃度
データに変換する。ライン遅延メモリ207は、不図示
の黒文字判定部が入力マスキング部205の出力から制
御信号UCR,FILTER,SEN等を生成する期間
(ライン遅延)分、LOG変換部206から出力された
画像信号を遅延する。
【0026】尚、制御信号UCRは、マスキング・UC
R部208を制御する制御信号である。また、制御信号
FILTERは、出力フィルタ210がエッジ強調を行
うために使用する制御信号である。また、制御信号SE
Nは、黒文字判定部(不図示)が黒文字と判定した場合
に、解像度を上げるために使用する制御信号である。
【0027】マスキング・UCR部208は、ライン遅
延メモリ207から出力された画像データから黒成分信
号Kを抽出する。更に、マスキング・UCR部208
は、プリンタ部Bの記録色材としてのトナーの色濁りを
補正するマトリクス演算を、YMCKの画像データに施
して、M,C,Y,Kの面順次に、例えば8ビットの色
成分画像データを出力する。尚、マトリクス演算に使用
するマトリクス係数は、CPU214によって設定され
るものである。
【0028】ガンマ補正部209は、マスキング・UC
R部208から出力されたMCYKの面順次の画像デー
タに濃度補正を施すことにより、当該画像データをプリ
ンタ部Bに最適な階調特性に調整する。
【0029】出力フィルタ(空間フィルタ処理部)21
0は、CPU214からの制御信号に従って、ガンマ補
正部209から出力された画像データにエッジ強調又は
スムージング処理を施す。
【0030】また、濃度変換部220は、詳細は後述す
るが、ラインディレイ部204から出力されたRGB画
像データを、光学濃度に換算するものである。
【0031】図3は、本発明の一実施形態としての画像
処理部108における各制御信号のタイミングチャート
である。
【0032】図中、信号VSYNCは、CCDセンサ1
05から出力された1ライン分の画像信号中の副走査方
向の有効区間を表わす信号であり、同信号が‘1’の区
間においてリーダ部Aによる画像読み取り(スキャン)
が行われ、順次、M,C,Y,Kの画像信号が形成され
る。また、信号VEは、CCDセンサ105から出力さ
れた1ライン分の信号中の主走査方向の有効区間を表す
信号であり、同信号が‘1’の区間において主走査の開
始タイミング(つまり信号HSYNCが‘1’から
‘0’ヘ立ち下がるタイミング)が採られるほか、主に
ライン遅延のライン計数制御に用いられる。信号CLK
は、画素同期信号であり、同信号が‘0’から‘1’ヘ
立ち上がるタイミングで画像データが転送される。
【0033】上述した各ブロックにおいて処理されたM
CYK面順次の色成分画像データは、プリンタ部Bにて
PWM(パルス幅変調)が施され、その変調されたパル
ス信号に基づいて記録媒体への濃度記録が行われる。こ
こで、図4と図1を用いてプリンタ部Bの説明を行う。
【0034】図4は、本発明の一実施形態としてのプリ
ンタ制御部109のブロック構成図である。
【0035】リーダ部Aからプリンタ制御部109へ入
力された画像データは、パルス幅変調器(PWM)26
により、画像データに応じたパルス信号に変換される。
そひて、PWM26から出力されたパルス信号は、レー
ザ光源110を駆動するレーザドライバ27ヘ入力され
る。PWM26からのパルス信号に応じてレーザ光源1
10から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー1及び
ミラー2により進路を変えられ、感光ドラム4上を主走
査方向に走査する。このとき、感光ドラム4は図1に示
す矢印の方向に所定の速度で回転しており、また、感光
ドラム4は、1次帯電器8により一様に帯電されるた
め、感光ドラム4上をレーザ光が走査することにより、
感光ドラム4上に静電潜像が形成される。
【0036】感光ドラム4上に形成された潜像は、MC
YKの色ごとに順次、現像器3によりトナー像に現像さ
れる。本実施形態では、現像方式として2成分系を用い
て、感光体ドラム4の周囲にその回転方向の上流からブ
ラック,イエロー,シアン,マゼンタの順で各色の現像
器3が配置されている。これらの現像器3は、プリンタ
制御部109の制御により、再現すべき形成色に応じて
何れかが、感光ドラム4に接触し、感光ドラム4上に形
成された静電潜像をトナー像に現像する。
【0037】現像器3の下流側には、感光ドラム4に付
着したトナーを光学的に検知するセンサ10が配置され
る。
【0038】一方、記録紙カセット等から供給された記
録紙6が巻き付いた転写ドラム5は、各形成色ごとに1
回転して、感光ドラム4上のトナー像が記録紙6に転写
される。従って、合計4回転すると4色のトナー像が重
なった状態で転写されることになる。
【0039】転写が終了した記録紙6は、転写ドラム5
から分離された後、一対の定着ローラ7によって記録紙
6上にトナー像が定着され、フルカラー画像のプリント
が完成する。
【0040】更に、図4のプリンタエンジン部100に
は、感光ドラム4の潜像形成位置の上流側に、表面電位
センサ12と、当該カラー複写機内の空気に含まれる水
分量を測定する環境センサ33が備えられている。詳細
は後述するが、プリンタ制御部109は、表面電位セン
サ12の出力信号によって感光ドラム4の帯電状態を検
知し、1次帯電器8のグリッド電位および現像器3の現
像バイアスを制御する。また、図1に示すように、1次
帯電器8の上流にはクリーナ9が配置され、転写されず
に感光体ドラム4上に残ったトナーをクリーニングす
る。
【0041】プリンタ制御部109において、CPU2
8は、ROM30等に予め格納されたプログラムに従っ
て、プリンタエンジン部100と以下の各構成を含むプ
リタ部B全体の制御を行うほか、リーダ部AのCPU2
14と通信を行い、協同してコピー等の動作を行う。R
AM32は、CPU28によりワークエリアとして利用
され、ROM30には制御プログラムのほかに制御パラ
メータ等も格納されている。また、ROM32は、所定
のテストパターンに相当するデータが予め格納されてい
るテストパターン記憶領域30aを含んでいる(詳細は
後述する)。更に。RAM32は、バッテリ等によりバ
ックアップされている領域32aを含んでおり、画像形
成パラメータが保持されている。
【0042】ルックアップテーブル(LUT)25は、
原画像の濃度と出力画像の濃度とを一致させるためのも
ので、例えばRAM等で構成され、そのテーブルのデー
タの内容は、操作部217からオペレータの指示により
開始されるキャリブレーションモードにおいてCPU2
8によって設定される(詳細は後述する)。パターンジ
ェネレータ29は、キャリブレーションモードにおい
て、テストパターン記憶領域30aに格納されている所
定のテストパターンに相当するデータに基づいて、後述
するテストプリントをプリントアウトするための画像デ
ータをPWM26に出力する。
【0043】図5は、本発明の一実施形態としてのLU
T25による階調補正を説明するためのブロック構成図
である。
【0044】同図において、CCD105から出力され
た原稿画像の輝度データは、図2を参照して上述したよ
うに、画像処理部108によって面順次の濃度データに
変換される。この濃度データは、例えば、工場出荷時等
の初期設定時のプリンタBのガンマ特性に応じて補正さ
れた画像データである。そして、画像処理部108から
出力された画像データは、LUT25に入力される。
【0045】LUT25は、原画像の濃度と出力画像の
濃度とが一致するように、画像処理部108から入力さ
れた画像データの濃度特性を変換する。LUT25から
出力された画像データは、PWM26ヘ入力される。
【0046】図5において、プリンタ部Bは、複写機と
して使用される場合にリーダ部Aで読み取った画像デー
タを扱うラインと、プリンタとして外部装置(PC26
1)からの画像データを扱うラインとの2系統の画像デ
ータの入力ラインを有する。複写機として使用される場
合、リーダ部Aで読み取った画像データは、画像処理部
108からプリンタ部B内のLUT回路25に送られ
る。リーダ部AからLUT回路25に画像データを送る
場合、リーダ部AのCPU214は、画像データを送る
前に、CPU28に対してプリンタBの画像形成シーケ
ンスの起動をリクエストする信号を送信する。
【0047】プリンタBは、リーダ部Aから画像形成シ
ーケンスの起動リクエスト信号を受けたときに、既に別
のジョブを実行している場合にはそのリクエストを拒絶
できるようになっているため、リーダ部AのCPU21
4は、CPU28から許可信号が送出されるまで待機す
る。
【0048】LUT25で階調変換された画像データ
は、PWM26回路により変調され、レーザドライバ2
7に送られるが、前述したように、階調画像部において
は200lpiで画像形成される。
【0049】プリンタとして使用される場合、PC26
1から送出された画像データは、コントローラボード2
62及びインタフェース250を介してLUT25bに
送られる入力ラインを通る。この場合、コントローラボ
ード262においても、画像処理部108と同様に、プ
リンタBの画像形成シーケンスの起動リクエスト信号を
CPU28に送信し、プリンタBがビジー状態でないこ
とを確認した後でPC261から受信した画像データを
LUT25bに送る。コントローラボード262は、C
PU28がビジー状態でないことを確認すると、CPU
28に画像形成シーケンスの起動を命令する。これによ
り、プリンタ部Bは、コントローラボード262からの
画像データを受信しながら画像形成を行う。
【0050】LUT25bで階調変換された画像データ
は、ディザ回路263を介してレーザドライバ27に渡
される。
【0051】図6は、本発明の一実施形態としてのカラ
ー複写機により、原画像が再現されるまでの各工程にお
ける特性を説明する図である。
【0052】図中、第1領域は、原稿濃度を濃度信号に
変換するリーダ部Aの読み取り特性を示す。第2領域
は、リーダ部Aからの濃度信号の濃度特性を変換するL
UT25の変換特性を示す。第3領域は、レーザ出力信
号から出力濃度に変換するプリンタ部Bの記録特性を示
す。そして、第4領域は、原画像の原稿濃度と、プリン
タ部Bによる出力画像の濃度の関係を示しており、当該
カラー複写機の階調再現特性を示している。尚、階調数
は、8ビットのディジタル処理をしているので、256
階調である。また、原稿濃度と出力画像の濃度は、市販
の濃度計による測定値である。
【0053】本実施形態では、第4領域に示す階調再現
特性を略リニアな特性にするために、第3領域に示すプ
リンタ部Bの記録特性が非線形な部分を、第2領域のL
UT25の変換特性によって補正する。尚、LUT25
の変換特性は、後述する演算結果により設定される。
【0054】<階調補正制御>次に、当該カラー複写機
が行う2種類の階調補正制御について説明する。これら
の階調補正制御は、不図示の操作パネルからオペレータ
が選択するキャリブレーションモードにおいて行われ
る。
【0055】[リーダ部Aを使用する場合]まず、リー
ダ部Aとプリンタ部Bとを使用する「キャリブレーショ
ンモード1」の場合の階調補正制御について説明する。
【0056】図12は、本発明の一実施形態としての階
調補正処理を示すフローチャートである。この処理は、
オペレータが操作部217に設けられた自動階調補正
(キャリブレーション)モードの設定キーを押下するこ
とにより開始されるもので、リーダ部AのCPU214
とプリンタ部BのCPU28とが協調して制御を行う。
尚、この制御が開始されると、操作部217の液晶操作
パネル(タッチパネルディスプレイ)である表示器21
8には、例えば、キャリブレーションの進行に応じて、
オペレータを操作を誘導する図7から図11に示すよう
なインフォメーションやキーが表示される。
【0057】ステップS1:CPU214は、表示器2
18にテストプリントをスタートさせるためのメッセー
ジと「テストプリント」キーを表示する(図7)。
【0058】ステップS2:オペレータがこのキーを押
すことにより、CPU214は、パターンジェネレータ
29を起動し、テストパターン記憶領域30aに格納さ
れている所定のテストパターンに相当するデータに基づ
いて、プリンタ部Bから図14に一例を示すようなテス
トプリントの画像をプリントアウトする。従って、テス
トプリントを出力する際は、LUT25は使用されな
い。尚、図8は、テストプリントのプリント中における
表示器218の表示例である。
【0059】図14は、本発明の一実施形態としてのテ
ストプリントの一例を示す図である。同図において、テ
ストプリントは、4列16行(全部で64階調分)のグ
ラデーションを有するMCYKの色成分毎のパッチ73
の群からなる。PWM26は、パターンジェネレータ2
9からの出力データに応じて、各パッチ73が全部で2
56階調あるうち、濃度の低い領域を重点的に64階調
に割り当て、一方、高濃度領域は間引いて割り当てるよ
うに、レーザドライバ27の出力レベルを設定する。こ
れにより、特にハイライト部(明るい領域)における階
調特性を良好に調整することができる。
【0060】また、図14に示すように、テストプリン
トは、解像度200lpi(lines/inch)のパターン7
1と、400lpi(lines/inch)のパターン72とを
有しており、それぞれ複数のパッチ73により構成され
ている。尚、パターン72の右下の角部「B」は、後述
の原稿台への載置位置を説明するための便宜上のマーク
である。
【0061】本実施形態のカラー複写機では、例えば、
自然画等の階調画像は200lpiの解像度で画像形成
し、文字等の線画像は400lpiの解像度で画像形成
するので、この2種類の解像度で同一の階調レベルのパ
ターンを出力する。尚、解像度の違いによって階調特性
が大きく異なる場合は、その解像度の違いに応じて、設
定する階調レベルを変更するとよい。また、解像度の異
なる画像の形成は、PWM26において、処理対象の画
像データと比較する三角波を、その解像度に応じた周期
に変化させることで実現することができる。
【0062】ステップS3:CPU214は、オペレー
タがテストプリントを原稿台ガラス102上に載せる際
のガイダンスを表示器218に表示する(図9)。
【0063】図15は、本発明の一実施形態としての原
稿台ガラス102へのテストプリントの載せ方を説明す
る図であり、原稿台ガラス102を上方から観た図であ
る。オペレータは、ガイダンスに従って、テストパター
ンの図14に示す主走査および副走査方向と、リーダ部
Aによって読み取るときの主走査および副走査方向とを
一致させるように、テストプリントを裏向きに載置す
る。尚、オペレータが、テストプリントを正しく載置し
たとき、図14に示したマーク「B」の角部は、図15
に示す位置となる。
【0064】ステップS4:オペレータが原稿台ガラス
102上にテストプリントを載せ、図9に示す「読み込
み」キーを押下したら、CPU214は、図10に示す
ように表示器218の表示を変更し、リーダ部Aにより
テストプリントの読み取りを行う。ステップS4の処理
の詳細を図13を参照して説明する。
【0065】図13は、本発明の一実施形態としてのテ
ストプリントの読み取り処理を示すフローチャートであ
る。
【0066】リーダ部Aによるパターン71及び72の
読み取りは、図15のマークTの位置から走査を開始し
て、副走査方向にスキャンを開始する(ステップS4
1)。スキャンを継続すると、パターン72の角部のマ
ーク「B」の部分で、読み取った濃度値が所定値を超え
て急激に変化する濃度ギャップ位置が検出される(ステ
ップS42)。そこで、リーダ部AのCPU214は、
この濃度ギャップ位置の座標に基づいて、各パッチ73
の位置(座標)を相対的に割出し、その位置と対応させ
て各パッチ73の濃度値(濃度信号)を読み取る(ステ
ップS43)。
【0067】このとき、CPU214は、ラインディレ
イ部204から濃度変換部220へ画像信号が送られる
ように制御する。濃度変換部220には、式(2)に示
す変換式(変換式に相当するテーブル)を予め設定し
て、読み取られたRGB値を光学濃度に換算させる。
尚、濃度変換部220は、市販の濃度計と同じ値(絶対
濃度)を得るために、換算結果を補正計数km,kc,
ky,kkで調整している。尚、対数の底は10であ
る。
【0068】 M=−km×log(G/255), C=−kc×log(R/255), Y=−ky×log(B/255), K=−kk×log(G/255), ...(2) 図16は、本発明の一実施形態としてのパッチ73当た
りの読み取りポイントの一例を示す図である。同図で
は、1つのパッチ73の内部に読み取りポイントを、例
えば16個採り、その16個の読み取り値の平均値を算
出する。そして、その平均読み取り値(RGB信号)
を、光学濃度への変換式(2)により、MCYKの濃度
値に変換する。この処理を各パッチ73に対して行う。
尚、読み取りポイント数は、リーダ部Aとプリンタ部B
に応じて最適化するのが好ましい。
【0069】ステップS5:上記の式(2)によってリ
ーダ部Aで得られたテストプリントの実際の濃度データ
と、パターンジェネレータ29の出力に基づいてPWM
26がレーザドライバに設定したレーザ出力レベルとの
階調特性情報を求める。
【0070】図17は、本発明の一実施形態としてのテ
ストプリントを出力するときのレーザ出力レベルと、出
力されたテストプリントの各パッチを読み取って得られ
た濃度値との特性例を示す図である。同図において、横
軸は、レーザドライバ27のレーザ出力レベルを示して
いる。また、左側の縦軸は、出力画像を読み取って得ら
れた濃度値である。一方、右側の縦軸は、出力画像の濃
度レベルであり、例えば記録媒体のベース濃度値が0.
08のときを濃度レベル「0」にし、当該カラー複写機
の出力可能な最大濃度として、例えば濃度値1.60を
濃度レベル「255」に正規化したものである。
【0071】図17において、出力画像の濃度値が、点
Cで示すように特異的に高かったり、或は点Dで示すよ
うに低かったりする場合は、原稿台ガラス102上に汚
れや傷が有る場合や、テストプリントに不良が有る場合
が想定される。このような場合、CPU28は、隣接す
るデータ列の連続性が保存されるように、特性曲線の傾
きを制限して補正を行う。この制限は、例えば、傾きが
3以上のときは3に固定し、傾きが負を示すときは、そ
の直前の濃度値と同じ値にする。
【0072】ステップS6:CPU28は、ステップS
5で得られた図17の階調特性情報(特性曲線)に基づ
いて、LUT25に設定するテーブルのデータを作成す
る。このテーブルは、図17の階調特性曲線において、
右側の縦軸の「濃度レベル」を画像処理部108からの
入力側とし、横軸の「レーザ出力レベル」をPWM26
への出力側として置き換え、LUT25に設定すること
により得られる。これは、前述したように、図6の第3
領域に示すプリンタ部Bの記録特性が非線形な部分を、
第2領域のLUT25の変換特性によって補正したこと
を意味する。
【0073】尚、パッチに対応していない濃度レベルに
ついては、一般的な補間演算により算出し、テーブルの
データとして設定する。この時、入力レベル「0」に対
して出力レベルは「0」になるように、制限条件を設け
ている。
【0074】ステップS7:CPU28は、ステップS
6で生成したテーブルのデータを、LUT25に設定す
る。尚、CPU214は、ステップS5とステップS6
の処理中、表示器218に図10に示すような表示を行
い、自動階調補正が終了すると図11に示すような表示
を行う。
【0075】以上の処理により、キャリブレーションモ
ード1における階調補正処理が完了し、階調再現性に優
れた階調補正が行えるようになる。
【0076】[リーダ部Aを使用しない場合]次に、当
該カラー複写機が、外部装置から入力される画像データ
を印刷するプリンタとして使用される「キャリブレーシ
ョンモード2」の場合における自動階調補正について説
明する。
【0077】当該カラー複写機が、入力インタフェース
250を介して入力される画像データのプリンタとして
使用される場合には、リーダ部Aは基本的には使用され
ることはない。また、外部装置から当該カラー複写機に
入力される画像データには、予め各種の画像処理が施さ
れ、例えば、面積階調表現の2値化処理された画像デー
タが入力される可能性も有り、そのような場合には前述
したリーダ部Aを使用する階調補正が良好に機能しない
ことが予想される。そこで、当該カラー複写機をプリン
タとして使用する場合には、感光ドラム4に所定のトナ
ーパッチを形成し、そのトナーパッチの濃度値を使用し
て前述の如く階調特性情報を入手し、自動階調補正を行
う。従って、リーダ部Aは使用しない。この場合も、オ
ペレータによる操作部217の操作により、自動階調補
正(キャリブレーション)モードが開始されるが、その
際、カラー複写機は、テストプリントは印刷する代わり
に、感光ドラム4上に図18に示す所定のトナーパッチ
をトナー像により形成する。
【0078】図18は、本発明の一実施形態としてのカ
ラー複写機をプリンタとして使用する場合の階調補正を
説明する図である。
【0079】感光ドラム4に対向して設けられた光学セ
ンサ10は、LED10a、フォトダイオード10b、
そしてフォトダイオード10bのアナログ出力電圧をデ
ジタル値に変換する不図示のA/D変換器を備えてい
る。LED10aは、トナーパッチ121に960mm
に主波長のある光を照射する。その光は、トナーパッチ
121にて反射し、フォトダイオード10bに入射す
る。
【0080】図19は、感光ドラム4の分光特性の一例
を示す図である。図20から図23は、それぞれブラッ
クトナー、シアントナー、マゼンタトナー、イエロート
ナーの分光特性の一例を示す図である。また、図24
は、本発明の一実施形態としての光学センサ10のセン
サ出力と感光ドラム4上に形成されるトナー像の濃度の
関係を示す図である。
【0081】図19に示すように、感光ドラム4は、9
60mmの波長では中庸に反射するのに対し、図20の
ブラックトナーはカーボンが分散されているため、吸収
が大きくシアン(図21)、マゼンタ(図22)、イエ
ロー(図23)に関しては、反射が大きい。そこで、こ
のような感光ドラム4及び各色トナーの光の反射、吸収
の特性の違いに着目する。光学センサ10のセンサ出力
は、図24に示すように、感光ドラム4上に形成される
トナー像の濃度に対応して、光学センサ10の出力が変
化するので、光学センサ10の出力電圧により、トナー
の付着量に対応する画像濃度が検知できる。従って、ト
ナーパッチを感光ドラム4上に出力するときのレーザ出
力レベルと、出力されたトナーパッチを光学センサ10
で読み取って得られた濃度値とに基づいて、図17に示
した階調特性曲線と同様な階調特性を得ることができ
る。
【0082】尚、この場合は、光学センサ10は感光ド
ラム4に対向して所定位置で固定されており、且つトナ
ーパッチの形成位置も感光ドラム4上の所定位置に形成
することができるため、前述した濃度ギャップ位置の検
出やパッチ位置と当該カラー複写機内の座標との位置合
せを行う必要はないことは言うまでもない。
【0083】図25は、本発明の一実施形態としてのカ
ラー複写機をプリンタとして使用する場合の濃度値の求
め方を示すフローチャートであり、図12のステップS
2からステップS4の処理の代わりに行われる。
【0084】図中、ステップS11において、MCYK
の何れかのトナーにより、感光ドラム4上に所定のトナ
ーパッチを形成する。ステップS12では、トナーパッ
チを光学センサ10のLED10aにより照射し、その
反射光をフォトダイオード10bで検出する。そして、
フォトダイオード10bのアナログ出力電圧をA/D変
換器でデジタル値に変換する。そのデジタル値は、CP
U28へ出力される。ステップS13において、CPU
28は、予めROM30等に格納した図24の特性に基
づいて、デジタル値に変換された光学センサ10の出力
電圧を濃度値に変換する。ステップS14では、ステッ
プS11からステップS13までの処理をMCYKの全
てのトナーにより行ったかを判断し、NOの場合はステ
ップS11に戻って処理を継続する。一方、ステップS
14でYESの場合は、前述したステップS5におい
て、トナーパッチを感光ドラム4上に出力するときのレ
ーザ出力レベルと、出力されたトナーパッチを光学セン
サ10で読み取って得られた濃度値とに基づいて、階調
特性情報を求める。
【0085】このように、当該カラー複写機を外部装置
から入力した画像データのプリンタとして使用する場合
には、感光ドラム4上に複数の階調を有するトナーパッ
チをMCYKの色毎に形成し、そのトナーパッチを順次
光学センサ10により読み取って濃度に換算して使用す
ることにより、前述したリーダ部Aを使った時と同じ手
法でγ−LUTを作成し、階調補正が行える。
【0086】尚、本実施形態では、外部装置から画像デ
ータを入力する場合には、CPU28によりキャリブレ
ーションモード2が選択され、上述したリーダ部Aを使
用しない階調補正制御が行われる。具体的なシーケンス
としては、当該カラー複写機は、キャリブレーションを
行う旨のコマンドを外部装置から入力インタフェース2
50を介して受信する。そして、そのコマンドを受信し
た当該カラー複写機は、キャリブレーションモード2を
自動的に行い、生成した階調補正情報をLUT25bに
設定した後、外部装置に準備完了のメッセージを送信す
る。このメッセージを受信した外部装置は、印刷すべき
画像データを当該カラー複写機に送信する。
【0087】また、感光ドラム上にトナーパッチを形成
して行う階調補正は、一般に低精度なため、画像を印刷
すると低濃度の領域にモワレが発生し易い。一方、当該
カラー複写機をプリンタとして使用する場合は、原稿の
より完璧な複製を要求される複写機として使用する場合
と比較して低解像度の再現画像でよい場合もある。そこ
で、本実施形態では、入力インタフェース250を介し
て入力する画像データを印刷するとき、CPU28は、
その画像の低濃度における見かけの解像度を、リーダ部
Aにより読み込んだ画像を印刷するときより低下させ
る。
【0088】本実施形態で使用したディザ手法は、40
0dpi画像データを3×3のディザマトリックスであ
り、一般的に知られているスクリューディザを使用する
場合には解像度は133dpiのスクリーン線数とな
る。
【0089】本実施形態で示したような電子写真方式の
場合、200lpiというドット間隔での画素構成よ
り、133dpiという低い線数のドット間隔での画素
構成のほうが、形成される潜像の電位的な安定性がよ
く、結果として、階調性が安定する。加えて、階調性が
安定するということは、LUT25bでの変調量も少な
くて済むため、その場合のLUTに格納されるデータが
表わす特性曲線の形状は、非線形形状から線形形状の傾
向になる。
【0090】また、LUTの特性曲線が線形形状になる
ということは、階調変換特性を決めるための情報が少な
くてもよいということであるため、サンプリングするパ
ッチ数も少なくしても良好な制御が可能となる。
【0091】一方、線数を少なくすることによる弊害と
して、画像データに周期性のあるパターンが重畳されて
いる場合には、そのパターン情報がモアレを起こし、結
果として見苦しい画像が形成される場合が有るというこ
とが挙げられる。
【0092】また、プリンタ部Bにおける画像処理の設
定としては、リーダ部Aで読み取った画像を再現する場
合の画像処理の設定のうち、見かけのドット解像力を粗
く(ドット間隔が粗くなるように)設定する。即ち、d
piで表現すればdpiの値が小さくなる設定とし、補
正を施さないときの階調特性ができるだけリニアな特性
となるように設定する。これは、感光ドラム4上に形成
するパッチの数が、多くなればなるほど、自動階調補正
の所要時間が長くなるからである。
【0093】また、本実施形態のカラー複写機は、上述
した実施形態のキャリブレーション機能によって階調特
性情報が算出されていないときは、予めROM等に登録
したデフォルト値を設定し、画像形成に使用するものと
する。
【0094】<実施形態の変形例>本変形例では、更
に、上述したキャリブレーション機能によって階調特性
情報を算出する必要が有るか否かを判定し、キャリブレ
ーションが必要な場合はその旨を不図示の操作パネルに
表示することができる。この判定機能について説明す
る。
【0095】図26には、前述した実施形態で説明した
キャリブレーションモード2において検出した画像信号
と、感光ドラム上に形成したパッチの反射光量から変換
された画像濃度検出値との関係を示す。
【0096】○のマークは、32,64,96,12
8,160,192,224の7階調分のトナーパッチ
パターンをドラム上に形成し、検出した画像濃度検出値
のポイントを示している。
【0097】前述した実施形態のプリンタの場合、12
8レベル付近が階調の傾きが大きく、プリンタの階調特
性が変動した場合に、その変動の影響によって出力画像
に一番顕著に影響が出やすい信号域である。そこで、画
像形成装置の電源が投入されてからある所定時間毎に、
図27に示す制御フローに示す処理を行い、プリンタが
正常な状態であるか否かをチェックする判断処理を設け
た。
【0098】図27は、本発明の一実施形態の変形例と
してのプリンタの動作の判断処理を示すフローチャート
である。
【0099】ステップS281では、128レベルのパ
ッチパターンの感光ドラム上への形成を行う。次に、ス
テップS282では、パッチセンサ10a,10bによ
り反射光量の測定を行う。ステップS283では、ステ
ップS282で測定した反射光量の信号から濃度D12
8信号への変換を行う。
【0100】ステップS284では、濃度D128信号
を前回のキャリブレーションモード2の制御で検出した
濃度信号と比較して、±10レベル以内の差であるかど
うかを判定する。ステップS284で±10レベル以内
の差である場合には、プリンタの階調特性に大きな変化
はなかったと判定し、何もしないで判定処理を終了す
る。一方、ステップS284で±10レベル以上差があ
った場合には、キャリブレーションの実施をリクエスト
する旨を操作パネルに示し、ユーザにキャリブレーショ
ンの催促を促すこととした。
【0101】尚、前述した外部装置から入力した画像デ
ータを印刷する場合の階調補正は、上述したカラー複写
機ではなく、例えば、プリンタ単体の装置にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0102】
【他の実施形態】尚、本発明は、複数の機器(例えばホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリ
ンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置、プリンタ等)に適用してもよい。
【0103】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0104】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0105】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
【0106】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0108】また、上述した実施形態では電子写真方式
の画像処理装置を例に説明したが、これに限られるもの
ではなく、熱転写方式の画像処理装置、インクジェット
方式の画像処理装置等、他の方式の画像処理装置にも本
発明は適用可能である。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録すべき画像データに応じて記録条件を最適化する画
像処理装置及び画像処理方法の提供が実現する。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカラー複写機の全
体の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態としての画像処理部108
のブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施形態としての画像処理部108
における各制御信号のタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施形態としてのプリンタ制御部1
09のブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施形態としてのLUT25による
階調補正を説明するためのブロック構成図である。
【図6】本発明の一実施形態としてのカラー複写機によ
り、原画像が再現されるまでの各工程における特性を説
明する図である。
【図7】本発明の一実施形態としての操作パネルの表示
例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態としての操作パネルの表示
例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態としての操作パネルの表示
例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態としての操作パネルの表
示例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態としての操作パネルの表
示例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態としての階調補正処理を
示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態としてのテストプリント
の読み取り処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態としてのテストプリント
の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態としての原稿台ガラス1
02へのテストプリントの載せ方を説明する図である。
【図16】本発明の一実施形態としてのパッチ73当た
りの読み取りポイントの一例を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態としてのテストプリント
を出力するときのレーザ出力レベルと、出力されたテス
トプリントの各パッチを読み取って得られた濃度値との
特性例を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態としてのカラー複写機を
プリンタとして使用する場合の階調補正を説明する図で
ある。
【図19】感光ドラム4の分光特性の一例を示す図であ
る。
【図20】ブラックトナーの分光特性の一例を示す図で
ある。
【図21】シアントナーの分光特性の一例を示す図であ
る。
【図22】マゼンタトナーの分光特性の一例を示す図で
ある。
【図23】イエロートナーの分光特性の一例を示す図で
ある。
【図24】本発明の一実施形態としての光学センサ10
のセンサ出力と感光ドラム4上に形成されるトナー像の
濃度の関係を示す図である。
【図25】本発明の一実施形態としてのカラー複写機を
プリンタとして使用する場合の濃度値の求め方を示すフ
ローチャートである。
【図26】キャリブレーションモード2において検出し
た画像信号と、感光ドラム上に形成したパッチの反射光
量から変換された画像濃度検出値との関係を示す図であ
る。
【図27】本発明の一実施形態の変形例としてのプリン
タの動作の判断処理を示すフローチャートである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取り、第1の画像データを発
    生する読み取り手段と、 外部装置より第2の画像データを受信する受信手段と、 前記第1または第2の画像データに基づいて記録媒体に
    基準パターン画像を記録する記録手段と、 前記記録手段の内部に設けられ、前記基準パターン画像
    の濃度を検出する濃度検出手段と、 前記濃度検出手段で検出した濃度に基づいて、前記第1
    の画像データに対する記録条件を最適化する第1の最適
    化手段と、 前記濃度検出手段で検出した濃度に基づいて、前記第2
    の画像データに対する記録条件を最適化する第2の最適
    化手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記濃度検出手段は、電子写真方式の画
    像処理装置が備える感光体上に記録された基準パターン
    画像の濃度を検出することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、記録紙あって、その記
    録紙上に前記記録手段が記録した基準パターン画像の濃
    度を、前記読み取り手段にて検出することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の最適化手段は、それ
    ぞれ前記第1及び第2の画像データが表わす画像の濃度
    調整を行う第1及び第2の濃度調整手段を含むことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の濃度調整手段は、ル
    ックアップテーブルで構成されることを特徴とする請求
    項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記受信手段を介して
    入力する画像データの表わす画像を記録するとき、その
    画像の低濃度における見かけの解像度を、前記読み取り
    手段により読み込んだ画像を記録するときより低下させ
    る解像度変更手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 所定の補正データ生成手段によって補正
    データが生成されていないとき、前記濃度調整手段は、
    予め登録した補正データをデフォルトとして使用するこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 更に、オペレータへのメッセージを表示
    する表示手段を備え、前記第2の最適化手段により前記
    第1の最適化手段による最適化が必要か否かを判断し、
    必要だと判断したときに前記表示手段によりその旨を報
    知することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 記録媒体に画像を記録する記録条件を最
    適化する画像処理方法であって、 読み取った原稿に基づいて発生した第1の画像データ、
    または外部装置より受信した第2の画像データに基づい
    て記録媒体に基準パターン画像を記録する記録工程と、 前記基準パターン画像の濃度を検出する濃度検出工程
    と、 前記濃度検出工程で検出した濃度に基づいて、前記第1
    の画像データに対する記録条件を最適化する第1の最適
    化工程と、 前記濃度検出工程で検出した濃度に基づいて、前記第2
    の画像データに対する記録条件を最適化する第2の最適
    化工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記記録工程では、電子写真方式の画
    像処理装置が備える感光体上に基準パターン画像を記録
    し、 前記濃度検出工程では、前記感光体上に記録した基準パ
    ターン画像の濃度を検出することを特徴とする請求項9
    記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体は、記録紙あって、 前記記録工程では、前記記録紙上に基準パターン画像を
    記録し、 前記濃度検出工程では、前記記録紙上に記録した基準パ
    ターン画像を読み取ることにより、濃度を検出すること
    を特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 記録媒体に画像を記録する記録条件を
    最適化する画像処理プログラムを格納した記憶媒体であ
    って、 読み取った原稿に基づいて発生した第1の画像データ、
    または外部装置より受信した第2の画像データに基づい
    て記録媒体に基準パターン画像を記録する記録工程のコ
    ードと、 前記基準パターン画像の濃度を検出する濃度検出工程の
    コードと、 前記濃度検出工程で検出した濃度に基づいて、前記第1
    の画像データに対する記録条件を最適化する第1の最適
    化工程のコードと、 前記濃度検出工程で検出した濃度に基づいて、前記第2
    の画像データに対する記録条件を最適化する第2の最適
    化工程のコードと、を備えることを特徴とする記憶媒
    体。
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