JPH11179466A - 自動順送による蝶番の製造方法 - Google Patents

自動順送による蝶番の製造方法

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JPH11179466A
JPH11179466A JP36994397A JP36994397A JPH11179466A JP H11179466 A JPH11179466 A JP H11179466A JP 36994397 A JP36994397 A JP 36994397A JP 36994397 A JP36994397 A JP 36994397A JP H11179466 A JPH11179466 A JP H11179466A
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Shinji Sato
新二 佐藤
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Toyotomi Kiko Co Ltd
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Toyotomi Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】プレス成形装置1台で蝶番を製造すること。 【解決手段】突起部成形工程A、穴抜き工程B、D、端
切り工程C、E、予備曲げ工程F、アイドリングG、
K、曲げ成形加工J、L、歪取り加工M、切離し加工N
等の各工程が1ストロークで加工されるプレス成形装置
1に、コイル状の帯鋼片Yが水平に保持されながら順次
送給され、略V字形の舌片が形成された第1部材、第2
部材のV字形成形部位に、所定の寸法に裁断された芯金
を自動的に投入され、両部材の舌片が曲げ成形加工され
て芯金が巻締めされ、両部材と帯鋼片の接続部位が切り
離され、完成品として組み立てられたバタフライ式の蝶
番がプレス成形装置の系外に搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物の扉、ト
ラックの荷台等に利用される蝶番の製造方法に係わり、
特に穴抜き加工、端切り加工、予備曲げ加工、アイドリ
ング、曲げ成形加工、歪み取り加工、切離し加工等の各
工程を適宜組合せ、1ストロークで前記各工程を施工す
るプレス成形装置に、コイル状の帯鋼板を水平に保持し
つつ順次送給して自動的に蝶番を製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラックの荷台に利用されてい
る蝶番においては、コイル状の帯鋼板から図5の組立て
完成図および図6の組立て分解図に示したような蝶番5
0が多用されている。図5および図6において、51は
蝶番50を構成している第1部材、52は第2部材であ
り、56は両部材51、52を結合するための芯金であ
る。そして、第1部材51は帯鋼板からプレス成形によ
って板材に打ち抜き加工し、板材の両側部に舌片53
a、53bを成形すると共に、ボルト等の固定部材を挿
入して固定するための穴54a、54bを同時工程また
は別工程で形成する。その後、曲げ加工で前記舌片53
a、53bを巻き締め加工57a、57bすると共に、
背部近傍を断面略L字状の形状に形成する。一方、第2
部材52は第1部材51と同様に帯鋼板からプレス成形
によって板材に打ち抜き加工し、板材の中央部に第1部
材51の両側部に形成されている舌片53a、53bの
間に挿入される舌片55を形成する。その後、第1部材
51と同様な曲げ加工によって前記舌片55を巻締め加
工58をすると共に、背部近傍を断面略L字状に形成す
る。
【0003】上記のように構成された第1部材51およ
び第2部材52を組立てる際には、第1部材51に形成
された舌片53a、53bの巻締め部位57a、57b
と第2部材52に形成された舌片55の巻締め部位58
の穴中心の位相を合わせ、この穴部に所定形状に裁断さ
れ、且つ一端が押潰し加工58aされた芯金56を挿入
するとともに、他端を抜け止め用の溶接58bをするこ
とにより、両部材51、52を開閉可能に結合した完成
品50とする。
【0004】上記のような組立て方法においては、それ
ぞれの部材51、52を単独にプレス加工した後、芯金
56を両部材51,52の巻締め部位57a、57bお
よび58の穴に作業者が挿入した後、芯金56の抜け止
め作業を実施して組み立てなければならず、組立て作業
工程が多いことはもとより、それに伴う作業コストが増
大するという問題がある。
【0005】また、蝶番の構造そのものは相違するが、
自動的に蝶番を組立てる方法も考え出されている。例え
ば、特開昭52−131964号公報においては、巻取
帯鋼板をレベラー付アンコイラー装置に載置し、これを
操作杆にて水平に維持しながら送り装置付パンチングプ
レスに移送し、このプレスにて一次に切線、穿孔、一次
工程の穿孔を案内として二次に連結用切線、三次に上記
にて作出した舌片に湾曲先曲げ、四次に起立加工を一回
のストロークにて施工し、ガイドローラに送り、他方、
芯金用アンコイラー装置の蝶番芯金用針金は送りロー
ラ、ガイドローラにて蝶番の連結巻き締め穿孔を作出の
ガイドローラの穿孔内に挿入して帯鋼板と共に移送し、
枠に附設の段付ローラの成形後およびサイドロールスタ
ンドにて逐次に巻き締められ、調整されて送りローラ装
置にてランナウトテーブルに操出をなし、カットオフマ
シンにて寸法切りすることによって、蝶番を製造するよ
うにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭52−131964号公報のような蝶番の製造方法
においては、蝶番を製造する際に、送り装置付パンチン
グプレスで巻取帯鋼板を切線、穿孔の一次加工、連結用
切線の二次加工、舌片の湾曲曲げの三次加工および起立
加工の四次加工を施工し、これをガイドローラで芯金用
針金とともに段付きローラ群からなる成形機に移送され
てパンチングプレスで成形された起立舌片と芯金用針金
が巻き締めされて結合されるようになっている。よっ
て、蝶番の製造に際して、パンチングプレスおよび段付
きローラ群の成形機が必要となり、前記の従来技術と同
様に組立て工程の増大はもとより、装置構成も大がかり
となりコストが上昇するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めになされたもので、1台のプレス成形装置によって蝶
番を製造するものであり、これによって、組立て工程の
増大を押さえ、しかも装置構成を簡略化してコストの上
昇を抑制せしめることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の手段をとるものである。
【0009】請求項1に係わる発明は、穴抜き加工、端
切り加工、予備曲げ加工、アイドリング、曲げ成形加
工、歪み取り加工、切離し加工等の各工程を適宜組合
せ、1ストロークで前記各工程を施工するプレス成形装
置に、コイル状の帯鋼板を水平に保持しつつ順次送給
し、両側部に舌片を有する第1部材と、この第1部材の
舌片の間に位置するよう中央部に舌片を有する第2部材
の形状に順次成形すると共に、両部材の舌片を略V字形
状に曲げ成形した後、該部に所定寸法に裁断した芯金を
自動投入し、両部材の舌片を曲げ成形加工して芯金を巻
締めして結合せしめ、その後、両部材と帯鋼板との結合
部を切り離して完成品とするようにした、自動順送によ
る蝶番の製造方法である。
【0010】また、請求項2に係わる発明は、前記第1
部材と第2部材に形成される舌片は、第1部材の両側部
に形成される舌片の中央部に延出して形成され、帯鋼板
の長手方向に向けて形成されている、請求項1に記載の
自動順送による蝶番の製造方法である。
【0011】また、請求項3に係わる発明は、前記第1
の穴抜き加工で第1部材および第2部材の内、少なくと
も第2部材の舌片に凸状の溝幅調整用の突起部を形成
し、前記予備曲げ工程で前記突起部を押し延ばされて第
1部材と第2部材の溝幅を調整するようにした、請求項
1に記載の自動順送による蝶番の製造方法である。
【0012】さらに、請求項4に係わる発明は、前記第
2部材の舌片に形成される凸状の溝幅調整用の突起部
は、予備曲げ工程で押し延ばされた際に、第1部材と第
2部材の舌片の間隙が2mm以下となる容積を有する、
請求項3に記載の自動順送による蝶番の製造方法であ
る。
【0013】さらに、請求項5に係わる発明は、前記両
部材の略V字形状に成形した部位に芯金を投入する際、
両部材の順送に合わせて供給側と投入側のタイミングを
合わせると共に、近接センサーによって芯金の確認をし
ながら自動的に順次投入するようにした、請求項1ない
し4に記載の自動順送による蝶番の製造方法である。
【0014】
【作用】請求項1においては、上記のような手段をとる
ことにより、蝶番の製造に際して、穴抜き加工、端切り
加工、予備曲げ加工、アイドリング、曲げ成形加工、歪
み取り加工、切離し加工等の各工程を適宜組合せたプレ
ス成形装置の1台によって対応することができるので、
従来のようなプレス成形装置および段付きローラ群の成
形機の2機種を利用する必要がないことはもとより、蝶
番の組付け工程を大幅に短縮することができる。
【0015】また、請求項2においては、上記のような
手段をとることにより、両部材の舌片に形成された略V
字形状部に所定寸法に裁断した短い芯金を投入すること
ができるので、芯金の投入が容易にできる。
【0016】また、請求項3においては、帯鋼板に凸状
の溝幅調整用の突起部を形成することにより、溝を打ち
抜く際に溝そのものを狭くすることが可能となることは
もとより、打ち抜きの際に用いられる打抜き刃を損傷す
ることがなく、しかも帯鋼板が厚い場合においても対応
することができる。
【0017】さらに、請求項4においては、凸状の溝幅
調整用の突起部を、第1部材と第2部材の舌片の間隙を
2mm以下としたから、帯鋼板に形成される溝幅を小さ
くすることがてきるので、素材の歩留りを向上させるこ
とができる。
【0018】さらに、請求項5においては、上記手段を
とることによって、芯金を両部材の舌片の曲げ成形部に
自動的に投入する際、重なりあって落下することがな
く、整然と投入することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明の自動順送による蝶
番の製造方法においては、図5ないし図6の従来技術で
説明した蝶番と同じ構成によって説明し、以下の符号に
おいても従来技術で説明した同一符号を付して説明す
る。
【0020】図1は本発明の自動順送による蝶番の製造
方法の概略工程を示す正面図、図2は本発明の自動順送
による蝶番の製造方法の概略工程を示す平面図、図3は
図2に対応する側面図、図4は第1部材と第2部材の折
曲げ成形した部位に芯金を投入する装置である。
【0021】図1ないし図4において、Yはコイル状に
巻かれ、0.5mmないし3.5mmの板厚を有する帯
鋼板であって、この帯鋼板Yはこれ以降に説明する自動
順送のプレス成形装置1に順次送給されて最終工程を経
たところで、図5および図6に示すような第1部材5
1、第2部材52および芯金56とらなるバタフライ式
の蝶番50として組立てられて搬出される。
【0022】蝶番50を組立てる自動順送のプレス成形
装置1の成形工程は、帯鋼板Yは送り装置(図示せず)
によって順次送られ、1ストロークで下記に説明する各
工程によって穴抜き、成形、曲げ成形等の計14工程に
よって成形が施行される。そして、各工程においてはア
イドリング工程を除く穴抜き、成形、曲げ成形等を施行
するための上型60および下型61が適宜設けられてお
り、上型60が上下動可能とされている。
【0023】つまり、送り装置(図示せず)で送られて
きた帯鋼板Yは、自動順送のプレス成形装置1の両端に
設けられている位置決め手段1a、1bに位置決めされ
て、プレス成形装置1を順次送られると同時に、第1成
形工程Aで、第2部材52の舌片55の中央部に形成さ
れる凸状の溝幅調整用の突起部2が成形され、次の工程
に送られる。そして、この突起部2には以降で説明する
予備曲げ工程で押し広げる際に、第1部材51の舌片5
3a、53bと第2部材52の舌片55の間隙が2mm
以下の容積となる大きさとされている。また、突起部2
は帯鋼板Yの板厚が厚い場合に打抜き刃(図示せず)の
損傷、折れ等を防止するために有効であり、板厚が薄い
場合には成形しなくてもよい。
【0024】この第1成形工程Aで突起部2が成形され
た帯鋼板Yは、次の成形工程である第1穴抜き工程Bに
順送され、第1部材51と第2部材52の舌片53a、
53bおよび55を形成するための間隙3a、3bおよ
び3cが打ち抜きされる。そして、この第1穴抜き工程
Bを経た帯鋼板Yは、次の成形工程である第1端切り工
程Cに順送され、第1穴抜き工程Bで打ち抜かれた間隙
3a、3bおよび3cの内、間隙3aと間隙3bおよび
間隙3aと間隙3cとを繋ぐための溝4a、4bが打ち
抜きされる。この段階で第2部材52の舌片55がかた
ち作られると共に、両部材51、52の舌片53a、5
3bおよび55が帯鋼板Yの長手方向に向けて形成さ
れ、第2穴抜き工程Dに送られる。
【0025】つづいて、第2穴抜き工程Dで、第1部材
51と第2部材52の境界となる背合わせ部5の側面部
が打ち抜かれ、間隙5a、5bが形成される。この段階
で第1部材51の舌片53a、53bがかたち作られ、
次の工程である第2端切り工程Eに送られる。この工程
Eでは第1部材51と第2部材52の背合わせ部5が端
切りされて間隙6が形成されると共に、第2穴抜き工程
Dで形成された間隙5a、5bの方向に向けて打ち抜か
れて間隙7a、7bが形成され、次の予備曲げ工程Fに
送られる。この段階で前工程で組付けられる第1部材5
1と後工程で組付けられる第2部材52の背合わせ部5
とが切り離され、一対の蝶番50となる第1部材51と
第2部材52が略かたち作られる。
【0026】つづいて、予備曲げ工程Fに送られた第1
部材51と第2部材52は、第1端切り工程Cと第2穴
抜き工程Dでかたち作られた第1部材51の舌片53
a、53bおよび第2部材52の舌片55の端部が予備
曲げ成形されると共に、第1成形工程Aで成形された突
起部2が押し延ばされて、溝4a、4bの幅が2mm程
度に縮小される。その後、次の工程である第1アイドリ
ング工程Gに送られる。この第1アイドリング工程Gで
は穴抜き、成形、曲げ成形等は行われず、単なる待ち工
程である。また、この段階においても第1部材51およ
び第2部材52とも帯鋼板Yとは切り離されることな
く、後工程に送られる。
【0027】第1アイドリング工程Gから送り出された
第1部材51と第2部材52は、次の工程である第2成
形工程Hおいて、前記予備曲げ工程Fにおいて予備曲げ
成形された第1部材51と第2部材52の舌片53a、
53bおよび55が上方に向けて略V字形状に折り曲げ
成形される。その際、両部材51、52の舌片53a、
53bおよび55の底面が同じ高さで、かつ位相が合わ
されて成形されるようになっている。なお、60aは上
型であり、61bは上型60aの下方に配設されている
下型であり、上型60aは上下動可能に配設されてい
る。そして、この状態で、次の芯金56の自動投入工程
Iに送られる。
【0028】芯金56の自動投入工程Iでは、別の裁断
工程(図示せず)で所定の寸法に切断された芯金56
が、図4に示す自動投入装置70によって両部材51、
52の舌片53a、53bおよび55に形成された略V
字形状の折り曲げ部に一本づつ自動投入される。つま
り、芯金56が自動投入装置70を構成するスライダ7
1を落下して、一旦ストックヤード72にストックされ
る。そして、両部材51、52の順送に合わせてストッ
クヤード72の供給側73に設けられている上下動可能
なストップ棒74と、舌片53a、53bおよび55の
折り曲げ部に投入する投入側75に設けられている上下
動可能な押込み棒76とのタイミングが合わされ、芯金
56が押込み棒76の押圧力によって略V字形状の折り
曲げ部に一本づつ自動的に投入される。それと同時に、
供給側73に設けられている近接センサー77と投入側
75に設けられている近接センサー78によって芯金5
6の確認が行われるようになっている。
【0029】そして、芯金56が投入された両部材5
1、52は、次の工程である第1曲げ成形工程Jに送ら
れる。この工程Jでは、前記予備曲げ工程Fにおいて成
形された第1部材51の略V字形状の舌片53a、53
bの折曲げ部が本曲げ成形されて芯金56が巻締めされ
る。そして、次の工程である第2アイドリング工程Kに
送られる。この第2アイドリング工程Kでは穴抜き加
工、成形加工、曲げ加工等は行われず、単なる待ち工程
である。また、この段階においても第1部材51および
第2部材52とも帯鋼板Yとは切り離されることなく、
後工程である第2アイドリングKに送られる。なお、6
1cは舌片53a、53bの折曲げ部を巻締め成形する
ための下型である。
【0030】第2アイドリング工程Kから送られてきた
両部材51、52は、次の工程である第2曲げ成形工程
Lに送られる。この工程Lでは、前記予備曲げ工程Fに
おいて成形された第2部材52の舌片55の折曲げ部が
本曲げ成形されて芯金56が巻締めされる。この段階で
両部材51、52は互いに結合されてV字状に開放自在
とされる。なお、61dは舌片55の折曲げ部を巻締め
成形するための下型である。
【0031】互いに結合された両部材51、52は、次
の工程である第3穴抜き・歪取り工程Mに送られる。こ
の工程Mでは、第1部材51の背部51a近傍に被取付
部材(図示せず)にボルト等の固定部材(図示せず)を
挿入して固定するための2つの貫通穴57a、57bが
打ち抜き加工されると共に、第2部材52の背部52a
近傍が下方に向けて折り曲げ成形される。そして、この
段階においても第1部材51および第2部材52とも帯
鋼板Yとは切り離されることなく最終工程である切離し
工程Nに送られる。
【0032】そして、切離し工程Nに送られてきた両部
材51、52は、第1部材51と第2部材52の巻き締
めされた両端部58a、58bおよび第2部材52の背
部52aの近傍に成形された折曲げ部近傍の両端部59
a、59bが切り離されて蝶番50として組み立てられ
た状態で自動順送のプレス成形装置1から搬出されて完
成品とされる。
【0033】
【作用】上記のように、図1ないし図4の各成形加工工
程を有するプレス成形装置1において、穴抜き加工、端
切り加工、予備曲げ加工、アイドリング、曲げ成形加
工、歪み取り加工、切離し加工等の14工程AないしN
が1ストロークで施工れるプレス成形装置1に、コイル
状の帯鋼板Yが水平に保持されながら順次送給される。
そして、プレス成形装置1に順次送給される間に、帯鋼
板Yの両側部に舌片53a、53bが成形された第1部
材51と、この第1部材51の舌片53a、53bの間
に位置するよう中央部に舌片55が形成された第2部材
52とが順次成形されると共に、両部材51、52の舌
片53a、53bおよび55が略V字形状に成形され
る。上記で、略V字形状に成形された部位に所定の寸法
に裁断された芯金56が自動的に投入されるととに、両
部材51、52の舌片53a、53bおよび55が曲げ
成形加工されて芯金56が巻締めされて結合される。そ
の後、両部材51、52と帯鋼板Yの接続部位が切り離
され、第1部材51、第2部材52および芯金56とら
なるバタフライ式の蝶番50の完成品として組み立てら
れてプレス成形装置1の系外に搬出される。
【0034】以上、本発明に係わる自動順送による蝶番
の製造方法について説明したが、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、各成形工程の順序を変更して成形すること
ができる。例えば、第1穴抜き工程B、第1端切り工程
Cおよび第2の穴抜き工程Dの加工順序、第1部材51
と第2部材52の各舌片53a、53bおよび55を巻
き締めする第1、第2曲げ成形工程J、Lの曲げ成形工
程等においては順序を変更することができる。また、上
記工程において、予備曲げ工程Fと第1成形工程Hおよ
び第1曲げ成形工程Jと第2曲げ成形工程Lとの間に設
けられている第1、第2アイドリング工程G、Kにおい
ては省略することもてきる。
【0035】
【発明の効果】請求項1においては、上記のような手段
をとることにより、蝶番の製造に際して、穴抜き加工、
端切り加工、予備曲げ加工、アイドリング、曲げ成形加
工、歪み取り加工、切離し加工等の各工程を適宜組合せ
たプレス成形装置の1台によって対応することができる
ので、従来のようなプレス成形装置および段付きローラ
群の成形機の2機種を利用する必要がなく、大幅なコス
ト低減を図ることができる効果を有することはもとよ
り、蝶番の組付け工程を大幅に短縮することができる効
果がある。。
【0036】また、請求項2においては、上記のような
手段をとることにより、両部材の舌片に形成された略V
字形状部に所定寸法に裁断した短い芯金を投入すること
ができるので、芯金の投入が容易にできる効果がある。
【0037】また、請求項3においては、帯鋼板に凸状
の溝幅調整用の突起部を形成することにより、溝を打ち
抜く際に溝そのものを狭くすることが可能となることが
てきる効果があることはもとより、打ち抜きの際に用い
られる打抜き刃の損傷を防止することができ、しかも帯
鋼板が厚い場合においても対応することができる効果を
有する。
【0038】さらに、請求項4においては、凸状の溝幅
調整用の突起部を、第1部材と第2部材の舌片の間隙を
2mm以下としたから、帯鋼板に形成される溝幅を小さ
くすることがてきるので、素材の歩留りを向上させるこ
とができる効果を有する。
【0039】さらに、請求項5においては上記手段をと
ることによって、芯金を両、部材の舌片の曲げ成形部に
自動的に投入する際、重なりあって落下することがな
く、整然と投入することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の自動順送におけ
る蝶番の製造方法の概略成形工程を示す正面図
【図2】本発明における第1実施形態の自動順送におけ
る蝶番の製造方法の概略成形工程を示す平面図
【図3】本発明における第1実施形態の自動順送におけ
る蝶番の製造方法の概略成形工程を示す側面図
【図4】本発明における第1実施形態の自動順送におけ
る蝶番の製造方法に用いられる芯金投入装置の概略側面
【図5】蝶番の組み立て完成図
【図6】蝶番の組み立て分解図
【符号の説明】
1 自動順送のプレス成形装置 50 蝶番 51 第1部材 52 第2部材 53a、53b 第1部材の舌片 55 第2部材の舌片 56 芯金 60 上型 61 下型 A 第1成形工程 B 第1穴抜き工程 C 第1端切り工程 D 第2穴抜き工程 E 第2端切り工程 F 予備曲げ工程 G 第1アイドリング工程 H 第2成形工程 I 自動投入工程 J 第1曲げ成形工程 K 第2アイドリング工程 L 第2曲げ成形工程 M 第3穴抜き・歪取り工程 N 切離し工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穴抜き加工、端切り加工、予備曲げ加工、
    アイドリング、曲げ成形加工、歪み取り加工、切離し加
    工等の各工程を適宜組合せ、1ストロークで前記各工程
    を施工するプレス成形装置に、コイル状の帯鋼板を水平
    に保持しつつ順次送給し、両側部に舌片を有する第1部
    材と、この第1部材の舌片の間に位置するよう中央部に
    舌片を有する第2部材の形状に順次成形すると共に、両
    部材の舌片を略V字形状に曲げ成形した後、該部に所定
    寸法に裁断した芯金を自動投入し、両部材の舌片を曲げ
    成形加工して芯金を巻締めして結合せしめ、その後、両
    部材と帯鋼板との結合部を切り離して完成品とすること
    を特徴とする自動順送による蝶番の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1部材と第2部材に形成される舌片
    は、第1部材の両側部に形成される舌片の中央部に延出
    して形成され、帯鋼板の長手方向に向けて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動順送による蝶
    番の製造方法。
  3. 【請求項3】前記の第1の穴抜き加工で第1部材および
    第2部材の内、少なくとも第2部材の舌片に凸状の溝幅
    調整用の突起部を形成し、前記予備曲げ工程で前記突起
    部を押し延ばして第1部材と第2部材の舌片の溝幅を調
    整することを特徴とする請求項1に記載の自動順送によ
    る蝶番の製造方法。
  4. 【請求項4】第2部材の舌片に形成される凸状の溝幅調
    整用の突起部は、予備曲げ工程で押し延ばされた際に、
    第1部材と第2部材の舌片の間隙が2mm以下となる容
    積を有することを特徴とする請求項3に記載の自動順送
    による蝶番の製造方法。
  5. 【請求項5】前記両部材の略V字形状に成形した部位に
    芯金を投入する際、両部材の順送に合わせて供給側と投
    入側のタイミングを合わせると共に、近接センサーによ
    って芯金の確認をしながら自動的に順次投入することを
    特徴とする請求項1ないし4に記載の自動順送による蝶
    番の製造方法。
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