JPH1117931A - 画素密度変換装置 - Google Patents

画素密度変換装置

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JPH1117931A
JPH1117931A JP9183274A JP18327497A JPH1117931A JP H1117931 A JPH1117931 A JP H1117931A JP 9183274 A JP9183274 A JP 9183274A JP 18327497 A JP18327497 A JP 18327497A JP H1117931 A JPH1117931 A JP H1117931A
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Yuichi Kawada
祐一 河田
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェア構成の規模を大きくすることな
く任意の変換倍率で画素密度変換を行う。変換倍率が小
さいときの画質の劣化を防止する。 【解決手段】 制御部101は、指定された変換倍率
が、濃度算出部105の1回の処理で変換可能な範囲内
のものかを調べ、変換可能であれば、その変換倍率をそ
のまま濃度算出部105に与えて、1回で変換を終わ
る。指定された変換倍率が、濃度算出部105の1回の
処理で変換可能な範囲外にあるときには、濃度算出部1
05に可能な変換倍率を複数組合せて、等価な変換倍率
を得る。例えば、変換処理手段が50%以上の変換倍率
の処理が可能であるとした場合に、35.5%の変換倍
率が指定されたときには、1例として71%と50%の
組合せを選定する。1回目は組み合わせられた第1の変
換倍率71%を指定して入力画像信号に対する密度変換
処理を行わせ、2回目は組み合わせられた第2の変換倍
率50%を指定して、1回目の処理結果の画像信号に対
する密度変換処理を行わせるよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の倍率で画素密度
の変換を行う画素密度変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず最初に、従来この種の画素密度変換
装置に用いられる変換手法として、例えば投影法があ
る。そのアルゴリズムの一例を、図6の概念図を用いて
71%縮小の場合を例にして説明する。入力画素601
の並びにおける1画素の幅は1とする。また入力画素の
濃度は1画素目から順にd0,d1,d2・・とする。
出力画素602の並びにおける各画素の幅は倍率0.7
1の逆数で1.41とする。また出力画素の濃度はO
0、O1、O2、・・とする。出力画素602の濃度の
求め方は、図6のように入力画素と出力画素を一次元の
座標のように並べた時に出力画素と対応する部分の入力
画素の平均となる。例えば、図6のO0はd0に幅1と
d1に幅0.41またがっているので、濃度O0=
{(1×d0)+(0.41×d1)}×0.71とな
る。同様にしてO2の濃度を求めると、O2={(0.
18×d2)+(1×d3)+(0.23×d4)}×
0.71となる。
【0003】次に従来技術の投影法による画素密度変換
器のブロック構成を図7に示す。この例は副走査方向処
理の例を示すものであるが、同様な構成で主走査方向も
対応できる。説明のためにラインメモリを5本用いた例
を用いる。この画素密度変換器は、複数のラインの入力
画像信号を保持し、副走査方向の対応する列の信号を同
時に参照画素信号として濃度算出部705に与えるため
のラインメモリ706〜710と、複数ラインの入力画
像、ページ同期信号702、ライン同期信号703およ
び倍率704を基に画素密度変換後の濃度を算出する濃
度算出部705と、その濃度算出部705により算出さ
れた結果を保持するページメモリ711からなってい
る。
【0004】まず、ページ同期信号702がアクティブ
になり、その後ライン同期信号703に同期して入力画
像信号701が入ってくる。入力画像信号701は直接
濃度算出部705に入るもの、ラインメモリA706を
通って入力画像信号701より1ライン遅れて入ってく
るもの、さらにラインメモリB707を通って入力画像
信号701より2ライン遅れて入ってくるもの、さらに
ラインメモリC708を通って入力画像信号701より
3ライン遅れて入ってくるもの、さらにラインメモリD
709を通って入力画像信号701より4ライン遅れて
入ってくるもの、さらにラインメモリE210を通って
入力信号701より5ライン遅れて入ってくるものがあ
る。このように副走査方向の連続した6画素を濃度算出
部705に入力する。
【0005】濃度算出部705では、ページ同期信号7
02、ライン同期信号703および倍率704をもと
に、入力画像信号701、ラインメモリA706の出
力、ラインメモリB707の出力、ラインメモリC70
8の出力、ラインメモリD709の出力210およびの
ラインメモリEの出力を演算して投影法による濃度算出
を行う。
【0006】図8は、図7における濃度算出部705の
詳細ブロック図および図9の35.5%縮小のタイムチ
ャート例を用いて濃度算出部705についてさらに詳し
く説明する。図8のイネーブル付加算部801におい
て、ページ同期信号702がアクティブになってからの
ライン同期信号703の立ち上がりに同期してイネーブ
ル826がアクティブならば倍率704の逆数を図9の
加算部801出力波形824に示すように加算してい
く。また同時にカウンタ部802において、ページ同期
信号がアクティブになってからのライン同期信号数を図
9のカウンタ出力波形823に示すようにカウントす
る。イネーブル付加算部801の出力を整数/小数分離
部803により、整数部827と小数部(bn)828
に分離する。整数部827はカウンタ部802の出力と
イクスクルーシブオアノット804により比較して一致
していればイネーブル付加算部801へのイネーブル信
号826を図9の信号波形に示すようにアクティブに、
一致していなければイネーブル付加算部801へのイネ
ーブル信号826を図9に示すようにインアクティブに
する。整数/小数分離部803の小数部bn828およ
び倍率704からan算出部806により(倍率−b
n-1)の小数部an829を求める。
【0007】係数選択部805は、乗算器812〜81
7への一方の入力に与える係数を選択する信号をセレク
タ807〜811に入力し、セレクタ807〜811の
出力をan、1、0の中から選択する。この係数選択
は、図9のイネーブル付加算部801の出力824の値
によって行う。もし加算値824の整数部の増加が1な
らば出力画素濃度を求めるのに必要な入力画素数は2つ
になり、図9の824に示す加算値の整数部の増加が4
ならば出力画素濃度を求めるのに必要な入力画素数は5
つになる。もし必要な入力画素数が5つであれば、入力
画像信号701への乗算係数はbn828、ラインメモ
リ706〜708の出力への乗算係数は1、ラインメモ
リD709の出力への乗算係数はan829となり、残
りのラインメモリへの乗算係数は0である。もし必要な
入力画素数が6つであれば、入力画像信号701への乗
算係数はbn828、ラインメモリ706〜709の出
力への乗算係数は1、ラインメモリE710の出力への
乗算係数はan829となる。乗算器812は入力画像
信号701と小数部bn828の乗算を行い、乗算器8
13〜817はそれぞれラインメモリ706〜710の
出力とセレクタ807〜811の出力の乗算を行う。乗
算器812〜817の出力結果を加算器830により加
算して、その加算結果831と倍率704を乗算器83
2により乗算することにより、投影法による濃度算出を
行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来の
投影法により画素密度変換を行う場合、変換倍率が小さ
くなればなるほど多くのクロック同期のバッファおよび
画素密度変換のための演算装置が必要になってしまう。
例えば、図7におけるラインメモリの数、図8における
セレクタの数や乗算器の数が増加し、また加算器の規模
が大きくなるなど、ハードウェア構成の規模が大きくな
ってしまう。また、従来の画素密度変換では、変換倍率
が小さいほど細線の欠落やエッジのぼけなどの画質低下
が問題になる。そこで、本発明は、ハードウェア構成の
規模を大きくすることなく任意の変換倍率で画素密度変
換を行うことのできる画素密度変換装置を提供すること
を課題とする。また、本発明は、変換倍率が小さくなっ
ても画質の低下の少ない画素密度変換装置を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画素密度変換装置は、参照される連続する複
数の画素からなる参照画素群を入力画像信号から取り出
す参照画素抽出手段(103)と、前記参照画素抽出手
段により抽出された参照画素群に対して、設定される変
換倍率で画素密度変換処理を行う変換処理手段(図1の
105)と、指定された変換倍率から、前記変換処理手
段の1回の処理で変換可能な前記所定の範囲内の変換倍
率を組合せて、前記指定された変換倍率に等価な変換倍
率の組合せを求め、その求めた組合せにおける各変換倍
率(図1の116)を設定して前記変換処理手段に変換
処理を繰返し行わせる制御手段(図1の101、10
2)とを有する。
【0010】また、本発明は上記構成において前記変換
処理手段の繰返し処理が行われる毎にエッジ強調処理を
行うエッジ強調手段を追加した構成とすることができ
る。
【0011】また、前記指定された変換倍率に等価であ
る設定変換倍率の組合せは、本発明の一態様によれば、
制御手段に次の機能を持たせることにより求めることが
できる。すなわち、制御手段は、前記指定された所望の
変換倍率が画素密度変換処理手段の前記所定の範囲内に
ないときに、所定の範囲内にある任意の変換倍率の逆数
を乗算し、その乗算の結果が前記所定の範囲内にないと
きに、さらに所定の範囲内にある任意の変換倍率の逆数
を乗算し、この乗算を乗算の結果が前記所定の範囲内に
入るまで繰り返し、乗算の結果が前記所定の範囲内に入
ったときに、その最後に得られた乗算の結果と乗算した
全ての値の逆数を、前記指定された変換倍率に等価な、
変換倍率の組合せとする。
【0012】また、本発明の他の態様によれば、画素密
度変換に投影法を用いる構成とする。すなわち、その発
明は、参照される連続する所定数の画素からなる参照画
素群を入力画像信号から取り出す参照画素抽出手段(1
03)と、設定される変換倍率に応じた大きさの出力画
素の領域に対して、前記参照画素抽出手段により抽出さ
れた参照画素の対応する領域を求め、その対応する参照
画素の領域の画素濃度の平均値を出力画素の濃度として
算出する濃度算出手段(図1の105)と、指定された
所望の変換倍率から、前記濃度算出手段に可能な変換倍
率の範囲内の変換倍率を組合せて、前記指定された変換
倍率に等価な変換倍率の組合せを求め、その求めた組合
せにおける各変換倍率を設定して前記濃度算出手段の処
理を繰返し行わせる制御手段(図1の101、102)
とを有する。
【0013】
【作用】制御手段は、指定手段により指定された所望の
変換倍率が、変換処理手段の1回の処理で変換可能な範
囲内のものかを調べ、変換可能であれば、その変換倍率
をそのまま変換処理手段に与えて、1回で変換を終わ
る。指定された所望の変換倍率が、変換処理手段の1回
の処理で変換可能な範囲外にあるときには、変換処理手
段に可能な変換倍率を複数組合せて、前記指定された変
換倍率に等価な変換倍率を得る。この組合せにおける各
変換倍率を設定変換倍率として変換処理手段に与えて、
設定変換倍率による変換を順次に繰り返し行う。例え
ば、変換処理手段が50%以上の変換倍率の処理が可能
であるとした場合に、35.5%の変換倍率が指定され
たときには、1例として71%と50%の組合せを指定
の35.5%と等価な変換倍率に選定する。変換処理手
段に対しては、組み合わせた変換倍率により繰り返し処
理を行わせる。例えば、1回目は組み合わせられた第1
の変換倍率71%を指定して入力画像信号に対する密度
変換処理を行わせ、2回目は組み合わせられた第2の変
換倍率50%を指定して、1回目の処理結果の画像信号
に対する密度変換処理を行わせるよう制御する。そうす
るとこのような繰り返し処理により指定の変換倍率によ
る密度変換を行うことができる。
【0014】制御手段によって、前記指定された変換倍
率に等価である設定変換倍率の組合せが求められる。そ
の一例としては、まず、前記指定された所望の変換倍率
(例えば20%)が画素密度変換処理手段の前記所定の
範囲(例えば、50%〜100%)内にあるか否かを調
べる。前記所定の範囲にないときに、所定の範囲内にあ
る任意の変換倍率(例えば50%)の逆数(1/0.5
=2)を乗算する。その乗算の結果(20%×2=40
%)が前記所定の範囲内にないときに、さらに所定の範
囲内にある任意の変換倍率(例えば50%)の逆数(1
/0.5=2)を乗算する(40%×2)。このような
乗算を乗算の結果が前記所定の範囲内に入るまで繰り返
す。乗算の結果が前記所定の範囲内に入ったときに(例
えば20%×2×2=80%>50%)、その最後に得
られた乗算の結果(80%)と乗算した全ての値の逆数
(1/2=50%)を、前記指定された変換倍率に等価
な、変換倍率の組合せ(80%、50%、および50%
の組合せ)とする。このように設定変換倍率の組合せ
は、単純な処理の繰り返し実行により容易に得ることが
できる。
【0015】本発明によれば、変換処理手段に可能な変
換倍率を複数組合せて、任意に指定された変換倍率に等
価な変換倍率を得るようにしたので、変換処理手段の可
能な変換倍率の範囲を比較的狭く設計することができ、
ハードウェアの規模を小さくすることができる。換言す
れば、変換倍率の範囲を広くしようとすると、従来技術
では参照画素数が増えて大規模な構成とならざるを得な
いが、本発明は小規模なハードウェア構成の変換処理手
段の変換倍率を組み合わせる繰り返し処理により広い範
囲の変換倍率を実現できる。
【0016】また、上記変換倍率の組合せも、制御手段
に、指定の変換倍率に対する乗算と乗算結果の判定を、
所定の判定結果が得られるまで繰り返すという機能を持
たせることにより、比較的簡単に求めることができる。
【0017】また、変換処理手段の繰返し処理の各回の
処理が行われる毎にエッジ強調処理を行うエッジ強調手
段を追加した場合には、変換倍率が小さいときに生ずる
細線の欠落やエッジ部のぼけなど画質の劣化を防止する
ことができる。
【0018】また、本発明において、画素密度変換に投
影法を用いる構成とした場合には、投影法が縮小におい
て画質のよい変換が可能であるので、ハードウェアの規
模が小さく、画質のよい任意の倍率の変換が可能な画素
密度変換装置が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の画素密度変換装置
の一実施例を示す。この実施例では副走査方向の縮小の
場合について説明すが、同様の構成で主走査方向の縮小
にも対応できることは言うまでもない。図2に図1の濃
度算出部の詳細ブロック構成、図3に図1の動作タイミ
ングチャートを35.5%縮小の例により示す。なお、
図1の構成は1回の投影法処理により50%まで縮小で
きるようにしたものである。
【0020】本実施例の画素密度変換装置は、図1に示
すように、画素密度変換の変換倍率(以下、単に倍率と
いう)を指定する指定手段(図示せず)により指定した
倍率114、ページ同期信号112およびライン同期信
号113から濃度算出部105の繰返し処理の制御を行
うための制御部101と、入力画像信号と繰返しの処理
の2回目以降の画像信号とを切替選択するセレクタ10
2と、画像信号から副走査方向に隣接する3画素ずつを
参照画素として順次取り出して濃度変換演算の対象とす
るためのラインメモリA1031およびラインメモリB
1032とを含む参照画素抽出部103と、その参照画
素抽出部103で順次取り出された参照画素に対して制
御部101から与えられる投影法処理イネーブル115
および投影法設定倍率116に従って画素密度変換のた
めの濃度算出を行う濃度算出部105と、濃度算出部1
05により算出された結果を格納するページメモリ10
6と、繰返し処理毎にエッジ強調のフィルタ処理を行う
エッジ強調部107とを備えている。
【0021】図1の構成において、まず倍率114が制
御部101に入力される。制御部101は、濃度算出部
105の1回の処理で変換可能な範囲内の倍率を組合せ
て、指定された倍率に等価な倍率の組合せを求め、その
求めた組合せにおける倍率の数だけの回数の繰返し処理
を濃度算出部105に行わせるよう制御する。図1の実
施例において、3画素ずつを参照して投影法で濃度算出
を行う構成では、指定の倍率114が50%以上の場合
は1回の濃度計算で処理が可能であるが、50%未満の
倍率の場合は1回の濃度計算で処理を行うことはできな
い。そこで本実施例では、50%未満の倍率の場合に
は、処理可能な50%以上の複数の倍率を組み合わせる
ことによって、指定の倍率と等価な倍率を実行できるよ
うにする。例えば、倍率35.5%が指定された場合
は、濃度算出部105で処理可能な70%の処理と50
%の処理を従続的に組合せることによって、処理を可能
とするものである。
【0022】そのために、まず、制御部101は指示さ
れた倍率114の大きさが50%以上であるか否かを判
定する。倍率114が50%以上であれば制御部101
は繰返し制御信号117として繰返しなしを表す制御信
号を出力し、セレクタ102はその信号に応答して常に
入力画像信号111を選択する状態に設定される。濃度
演算手段105は入力信号に対して従来の投影法とまっ
たく同じ1回のみの処理を行い、結果をページメモリ1
06に格納する。その後出力装置(図示せず)によりペ
ージメモリ106に格納された画像信号が読み出され出
力される。
【0023】制御部101は、指示された倍率114が
50%以下であると判定したときには、画素密度変換処
理を繰り返し行わせるための制御をする。まず、指定さ
れた倍率を実現するための繰返し処理の各回の設定倍率
を決定する。具体的には、まず入力された倍率を1回左
シフトを行うことにより倍率×2を得る。この1回左シ
フトを行った結果の倍率が50%以上であれば繰り返し
回数は2回と決定し、1回目の処理は左シフトを行った
結果の倍率、2回目の処理は50%とする。1回左シフ
トを行った倍率が50%以下であればもう一度左シフト
(倍率×2の処理)を行う。2回左シフトを行った倍率
が50%以上であれば繰り返し回数は3回とし、1回目
の処理は2回左シフトを行った倍率すなわち入力された
倍率×4、2回目および3回目の処理は50%とする。
前回左シフトを行った倍率が50%以下であればさらに
左シフトを行い処理回数を増やす操作を繰り返すことに
より簡単な操作で普通の投影法とまったく同じ原画素の
参照による投影法処理を行うことができる。図4は3
5.5%縮小の例を示すもので、この縮小倍率を2倍す
ると71%となり、これは50%以上であるので繰返し
回数は2回となる。1回目の処理は、入力画素401に
対して71%の投影法による処理により第1回処理画素
403を得る。2回目の処理は50%の投影法による処
理により第2回処理画素404を得る。この2回の処理
により所期の35.5%縮小画像を得ることができる。
【0024】繰り返し処理を行う際1回目の処理は外部
からの入力画像信号111をセレクタ102により選択
する。2回目の処理から繰り返しの最後の処理までは前
回処理後の画像信号をセレクタ102により選択する。
セレクタ102の選択を制御するための信号として、制
御部101は繰り返し処理制御信号117を発生する。
また繰り返し処理中は外部からの画像入力を止めておく
ための信号としても繰り返し処理制御信号117が用い
られる。
【0025】図2は、濃度算出部105の詳細な構成を
示すものである。濃度算出部105は、イネーブル付加
算部201、カウンタ部202、整数/小数分離部20
3、イクスクルシーブオアノット204、an算出部2
05、係数選択部206、セレクタ207〜208、乗
算器209〜211、加算部212、および乗算部21
3を図のように結合した構成を持っている。
【0026】イネーブル付加算部201は、制御部10
1から与えられる投影法処理イネーブル信号115に同
期してイネーブル220がアクティブのとき制御部11
6から与えられる投影法設定倍率116を加算していく
ものである。カウンタ部202は、投影法処理イネーブ
ル115の同期信号数をカウントするものである。整数
/小数分離部203は、イネーブル付加算部201の出
力222を整数部223と小数部(bn)224とに分
けるものである。イクスクルシーブオアノット204
は、カウンタ部202の出力221と整数/小数分離部
203の出力する整数部223が一致するときにイネー
ブル信号220を出力するものである。an算出部20
5は、小数部bnと投影法設定倍率から(投影法設定倍
率−bn)の小数部anを求める演算を行うものであ
る。係数選択部206は、乗算器210〜211への係
数を選択する選択信号を生成するものである。セレクタ
207〜208は選択信号に基づき係数を選択して乗算
器210〜211に供給するものである。乗算器209
〜211は参照画素にそれぞれ係数を乗ずる演算を行う
ものである。加算部212は乗算器209〜211の出
力227〜229の総和を求める演算を行うものであ
る。乗算器213は加算部212の出力に投影法設定倍
率を乗ずる演算を行うものである。
【0027】以上のように構成された図2の濃度算出部
の動作を図3のタイムチャートを参照して説明する。図
2のイネーブル付加算部201において投影法処理イネ
ーブル信号115の立ち上がりに同期してイネーブル2
20がアクティブならば投影法設定倍率の逆数を図3の
116のように加算していく。また同時にカウンタ部2
02においてページ同期信号がアクティブになってから
のライン同期信号数を図3の221のようにカウントす
る。イネーブル付加算部201の出力222を整数/小
数分離部203により、整数部223と小数部(bn)
224に分離する。分離した整数部223はカウンタ部
202の出力221とイクスクルーシブオアノット20
4により比較して一致していればイネーブル付加算部2
01へのイネーブル信号220を図3の220のように
アクティブに、一致していなければイネーブル付加算部
201へのイネーブル信号220を図3のようにインア
クティブにする。整数/小数分離部203の小数部bn
224および倍率116からan演算回路205により
(倍率−bn-1)の小数部225のanを求める。画像
信号226への乗算係数は小数部bn224となり、乗
算器209により画像信号226と小数部bnの乗算が
行われる。ラインメモリA106の出力119への乗算
整数には参照画素数が2つのときはan、3つのときは
1となるようセレクタ208にて選択する。セレクタ2
08の出力とラインメモリAの出力は乗算器210によ
り乗算が施される。ラインメモリB107の出力への乗
算係数には参照画素が2つの時は0、3つのときはan
となるようセレクタ207にて選択する。セレクタ20
7の出力とラインメモリBの出力は乗算器211により
乗算が施される。加算器617はこれらの乗算器の出力
227、228、229を加算する。最後に加算器21
2での加算結果を倍率116と乗算することにより投影
法による濃度算出の結果を得る。
【0028】エッジ強調部107は図5に示すような注
目画素の重みを大きくし、隣接画素の重みを小さく設定
したエッジ強調フィルタであり、これにより縮小率が大
きい場合の繰り返し処理を利用して、縮小時の画質劣化
を防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、限
られたハード構成で任意の変換倍率の画素密度変換処理
ができる。すなわち、本発明によれば、変換処理手段に
可能な変換倍率を複数組合せて、任意に指定された変換
倍率に等価な変換倍率を得るようにしたので、変換処理
手段の可能な変換倍率の範囲を比較的狭く設計すること
ができ、ハードウェアの規模を小さくすることができ
る。換言すれば、変換倍率の範囲を広くしようとする
と、従来技術では参照画素数が増えて大規模な構成とな
らざるを得ないが、本発明は小規模なハードウェア構成
の変換処理手段の変換倍率を組み合わせる繰り返し処理
により広い範囲の変換倍率を実現できる。なお、上記変
換倍率の組合せも、比較的簡単な処理により求めること
ができる。
【0030】また、本発明によれば、変換処理手段の繰
返し処理の各回の処理が行われる毎にエッジ強調処理を
行うエッジ強調手段を追加した場合には、変換倍率が小
さいときに生ずる細線の欠落やエッジ部のぼけなど画質
の劣化を防止することができる。
【0031】また、本発明によれば、上記変換倍率の組
合せも、制御手段に、指定の変換倍率に対する乗算と乗
算結果の判定を、所定の判定結果が得られるまで繰り返
すという機能を持たせることにより、比較的簡単に求め
ることができる。
【0032】また、本発明において、画素密度変換に投
影法を用いる構成とした場合には、投影法が縮小におい
て画質のよい変換が可能であるので、ハードウェアの規
模が小さく、画質のよい任意の倍率の変換が可能な画素
密度変換装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画素密度変換装置の一実施例の
構成図
【図2】 実施例における濃度算出部の詳細ブロック構
成図
【図3】 実施例の画素密度変換(倍率35.5%)の
タイムチャート例を示す図
【図4】本発明による35.5%縮小の投影法の濃度算
出アルゴリズムを説明図
【図5】 エッジ強調フィルタの例を示す図
【図6】 投影法の濃度算出アルゴリズム説明図
【図7】 従来の画素密度変換装置の構成図
【図8】 従来の濃度算出部の詳細ブロック構成図
【図9】 従来の画素密度変換(倍率21%)のタイム
チャート例を示す図
【符号の説明】
101…制御部、 102…セレクタ、 103…参照
画素抽出部、 1031〜1032…ラインメモリ、
105…濃度算出部、 106…ページメモリ、 10
7…エッジ強調部、 111…入力画像信号、 112
…ページ同期信号、 113…ライン同期信号、 11
4…倍率、 115…投影法処理イネーブル、 116
…投影法設定倍率、 117…繰り返し処理制御信号、
201…イネーブル付加算器、 202…ライン同期信
号カウンタ部、 203…整数/小数分離部、 204
…イクスクルシーブオアノット、 205…an算出
部、206…係数選択部、 209〜208…係数選択
セレクタ、 209〜211…乗算器、 212…加算
部、 213…乗算器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照される連続する複数の画素からなる
    参照画素群を順次に入力画像信号から取り出す参照画素
    抽出手段と、 前記参照画素抽出手段により抽出された参照画素群に対
    して、設定される変換倍率で画素密度の変換処理を行う
    変換処理手段と、 指定された所望の変換倍率から、前記変換処理手段の1
    回の処理で変換可能な所定の範囲内の変換倍率を組合せ
    て、前記指定された変換倍率に等価な変換倍率の組合せ
    を求め、その求めた組合せにおける各変換倍率を設定し
    て前記変換処理手段に変換処理を繰返し行わせる制御手
    段とを有することを特徴とする画素密度変換装置。
  2. 【請求項2】 前記変換処理手段の変換処理が行われる
    毎にエッジ強調処理を行うエッジ強調手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の画素密度変換装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記指定された変換倍
    率が前記所定の範囲内にないときに、所定の範囲内にあ
    る任意の変換倍率の逆数を乗算し、その乗算の結果が前
    記所定の範囲内にないときに、さらに所定の範囲内にあ
    る任意の変換倍率の逆数を乗算し、この乗算を乗算の結
    果が前記所定の範囲内に入るまで繰り返し、乗算の結果
    が前記所定の範囲内に入ったときに、その最後に得られ
    た乗算の結果と乗算した全ての値の逆数を、前記指定さ
    れた変換倍率に等価な、変換倍率の組合せとすることを
    特徴とする請求項1記載の画素密度変換装置。
  4. 【請求項4】 参照される連続する所定数の画素からな
    る参照画素群を入力画像信号から取り出す参照画素抽出
    手段と、 設定される変換倍率に応じた大きさの出力画素の領域に
    対して、前記参照画素抽出手段により抽出された参照画
    素の対応する領域を求め、その対応する参照画素の領域
    の画素濃度の平均値を出力画素の濃度として算出する濃
    度算出手段と、 指定された所望の変換倍率から、前記濃度算出手段に可
    能な変換倍率の範囲内の変換倍率を組合せて、前記指定
    された変換倍率に等価な変換倍率の組合せを求め、その
    求めた組合せにおける各変換倍率を設定して前記濃度算
    出手段の処理を繰返し行わせるよう制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画素密度変換装置。
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