JPH11178899A - 抗菌性包装材及び容器 - Google Patents

抗菌性包装材及び容器

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JPH11178899A
JPH11178899A JP9370155A JP37015597A JPH11178899A JP H11178899 A JPH11178899 A JP H11178899A JP 9370155 A JP9370155 A JP 9370155A JP 37015597 A JP37015597 A JP 37015597A JP H11178899 A JPH11178899 A JP H11178899A
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JP
Japan
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oxide
film
antibacterial
printing
emissivity
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JP9370155A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tokuda
美幸 徳田
Mitsuru Kobayashi
充 小林
Tadashi Kawashima
匡司 川島
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NIPPON MIZUSHORI GIKEN KK
RISUPAKKU KK
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NIPPON MIZUSHORI GIKEN KK
RISUPAKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂発泡シートやフィルム、紙、アルミ
箔からなる基材に合成樹脂フィルムがラミネートされて
なる包装材で形成される包装容器に収納される食品類や
包装容器全体を、安全に且確実に抗菌しえることの可能
な抗菌性包装材を提供する。 【構成】 合成樹脂発泡シートやフィルム、紙、アルミ
箔からなる基材に合成樹脂フィルムがラミネートされて
なる包装材において、その放射波長が2.7乃至3.2
μmの近赤外線並びに5.0乃至7.4μmの遠赤外線
の放射率が黒体の放射率に対して少なくとも0.8以上
の電磁波放射セラミックス粉材を、基材若しくはラミネ
ートフィルム材に印刷しえる印刷インキに少なくとも
0.1%重量以上の重量割合で配合して抗菌性印刷イン
キとなしたうえ、基材の表面若しくはラミネートフィル
ム材の裏面に所要の文字や図柄を以って、且その印刷面
積が包装材の面積に対して少なくとも10%以上の割合
で印刷されたうえ、該印刷面が積層内面に配されるよう
積層されてなる抗菌性包装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品類の包装容器等を形
成するための安全性に優れた抗菌性包装材及び包装容器
に関するものである。
【0002】
【従来技術】食品類は含水率が高く且つ栄養源も豊富な
ことから細菌や黴菌等には恰好の繁殖条件を具備してお
り、従って生産段階で混在し或いは流通段階で落下混入
したりすると短時に繁殖し、食品類が変性したり腐敗が
招来されるばかりか毒素生産菌の繁殖によっては、食中
毒等の重大事故も招来されることとなる。これがため従
来においては、取扱いに十分耐える物理的強さに加えて
バリヤー性所謂防湿性や防水性、防気性等を具備させる
ためポリエチレンフィルムをセロハン、アルミ箔、或い
はポリプロピレンフィルム等にラミネートさせた積層フ
ィルム材となしたうえ、該積層フィルム材で所要容量の
包装材を形成し、且つ食品類にも予め許容される防菌防
黴のための食品添加剤を添加のうえ流通に供していた。
【0003】ところで近年においては健康指向の高まり
とともに、食品類に対しても、無添加であり安全なもの
を選択する傾向が著しく強まっていること、並びに食生
活の形態も家庭内調理から家庭外調理と言われる惣菜等
の外部調達の激増、更には就労者の食事態様の変化によ
る食堂での飲食形態から通称ホカ弁当或いはパック弁当
と称呼される弁当購入による飲食形態に代りつつある。
これがため惣菜類の包装容器や弁当に供する包装容器と
しては、当然に食材の品質、組合せ、調理具合或いはボ
リューム感等を可能な限り視覚に訴え購買意欲を向上せ
しめる必要上から、開口部の広い所謂トレー形が要求さ
れ、且つ軽量で取扱いに際しての保形性とともに、衛生
作用即ち抗菌性と安全性に優れたものが要請される。
【0004】かかる背景より、現状においては図3に示
す如くポリスチレンやポリプロピレン等からなる発泡シ
ート材Aの一側面に、ポリスチレンやポリプロピレン或
いはポリプロピレン等の薄肉フィルムBをラミネートし
てなる積層シート材を用いて、所要容量のトレー形に真
空成形若しくは圧空成形した包装容器に惣菜や弁当Cを
収納させたうえ、その上部開口部を透明なフィルム材D
で密閉させ若しくは被覆させて使用に供しているもの
の、衛生性については何等有効手段が講じられていな
い。
【0005】一方発明者等は、セラミックス素材が遠赤
外線電磁波の優れた放射素材であることを初め、セラミ
ックス素材の組成成分を変えることにより放射電磁波の
放射特性を変化しえること、水分子にはその波長が2.
7乃至3.2μmの近赤外線領域及び5.0乃至7.4
μmの遠赤外線領域に吸収帯を有すること及び該吸収帯
に合致した電磁波を有効に放射させることにより水分子
が共振励起されて、反応性が高く酸化分解力の強い一重
項酸素やスーパーオキシド、ヒドロキシラジカル或いは
過酸化水素等の活性酸素が生成されること、細菌や黴菌
の細胞は主に水分から形成され而も細菌や黴菌の繁殖に
は繁殖環境に水分が必要であって、かかる細胞を形成す
る水分から活性酸素が生成されることにより細胞の生理
機能が阻害され、且つ環境水分から活性酸素が生成され
ることにより繁殖が阻止されること等を究明し、以って
多くの先願でその内容を開示している。
【0006】このように水分子の吸収帯に合致した電磁
波を有効に放射させて細菌や黴菌の細胞を形成する水分
や繁殖に必要な環境水分より活性酸素を生成せしめて抗
菌を図る手段は極めて安全性が高く且つ抗菌効果にも優
れるものであるものの、かかる電磁波を有効に放射させ
る所謂電磁波放射セラミックス粉材は、その組成成分が
酸化珪素や酸化アルミニウムを主たる成分とし、これに
酸化チタン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸
化ニッケルから選ばれる遷移元素酸化物、及び酸化亜
鉛、酸化銅若しくは酸化銀からなる電子移動反応促進材
からなるため、食品安全性に係る法整備の遅れから包装
材に直接配合分散させて使用することには未だ積極的な
評価が与えられていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みなされたものであって、本発明は合成樹脂シートや
フィルム、紙、アルミ箔等からなる基材に、合成樹脂フ
ィルムがラミネートされて形成される包装材に、その組
成成分が酸化珪素及び酸化アルミニウムを主成分とし、
且つ酸化チタン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバル
ト、酸化ニッケルから選ばれる遷移元素酸化物並びに酸
化亜鉛、酸化銅、酸化銀等の電子移動反応促進材からな
り、而もその放射波長が2.7乃至3.2μmの近赤外
線並びに5.0乃至7.4μmの遠赤外線が黒体の放射
率に対して少なくとも0.8以上の放射率を有する電磁
波放射セラミックス粉材を、食品類に直接触れることな
く印刷添着させ、以って形成される包装容器に収納され
る食品類はもとより包装容器全体を、安全に且つ確実に
抗菌しえる抗菌性包装材及び包装容器を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明が採用した技術的手段は、合成樹脂シートや
フィルム、紙、アルミ箔等からなる基材に合成樹脂フィ
ルムがラミネートされてなる包装材において、その組成
成分が酸化珪素並びに酸化アルミニウムを主成分とし、
且つ酸化チタン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバル
ト、酸化ニッケルから選ばれる遷移元素酸化物、及び電
子移動反応促進材として酸化亜鉛、酸化銅若しくは酸化
銀が配合されて焼成されてなり、而もその放射波長が
2.7乃至3.2μmの近赤外線並びに5.0乃至7.
4μmの遠赤外線の放射率が、黒体の放射率に対して少
なくとも0.8以上の放射率を有する電磁波放射セラミ
ックス粉材を、包装材を形成する基材若しくはラミネー
トフィルム材に印刷しえる印刷インキに0.1%重量以
上の重量割合で配合させたうえ、基材の表面若しくはラ
ミネートフィルム材の裏面に所要の文字や図柄を印刷す
ることにより、その印刷面が積層内面に配されるようラ
ミネートし且つその印刷に係る文字や図柄の印刷面積が
包装材の面積に対して少なくとも10%以上の割合で印
刷されてなる抗菌性包装材に存する。
【0009】
【作用】本発明はかかる如き技術的手段を用いてなるた
め、以下のような作用を有する。即ちその放射波長が
2.7乃至3.2μmの近赤外線並びに5.0乃至7.
4μmの遠赤外線領域の電磁波が黒体の放射率に対して
少なくとも0.8以上の放射率を有する電磁波放射セラ
ミックス粉材が、包装材を形成する基材或いはラミネー
トフィルム材に印刷しえる印刷インキに0.1%重量割
合以上の割合を以って配合され、且つ包装材の面積に対
して該印刷インキで印刷される文字、図柄等の印刷面積
が10%以上の面積割合を以って印刷されるため、電磁
波放射セラミックス粉材から放射される電磁波が基材や
ラミネートフィルム材を自在に透過し、形成された包装
容器内に収納される食品類の水分はもとより、混在し若
しくは付着する菌類の細胞内水分、或いは包装容器近傍
における空気中の水分等の水分子が共振励起されて、一
重項酸素やスーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過
酸化水素等の活性酸素が創出される結果、食品類の菌類
はもとより包装容器周辺の菌類もその生理機能が阻害さ
れ且つ繁殖も阻止される。
【0010】そして電磁波放射セラミックス粉材が酸化
珪素並びに酸化アルミニウムを主成分とし、且つ酸化チ
タン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッ
ケル等から選ばれる遷移元素酸化物或いは電子移動反応
促進のために酸化亜鉛、酸化銅、酸化銀等が用いられて
も、セラミックス化のためには極めて高温度で焼成され
ることから焼成固定がなされ、成分各個が溶出される危
険は全く無く、且つ該電磁波放射セラミックス粉材は印
刷インキに配合されたうえ、包装材の基材表面若しくは
ラミネートフィルム材の裏面に印刷され且つ相互が積層
されることから、収納される食品類との接触することも
無い。更に電磁波放射セラミックス粉材は、無機質で微
粒なうえ無白色のものであり、且つ印刷インキに対して
せいぜい1.0%重量割合以下の配合であるため、印刷
性を初め着色にも何等の支障を与えるもともなくラミネ
ート強力も十分に保持される。
【0011】
【実施例】以下に本発明実施例を図に基づき詳細に説明
すれば図1はポリスチレン発泡シートからなる基材1の
表面に、ポリスチレンフィルムをラミネートしてなる本
発明抗菌性包装材1の断面拡大説明図であって、基材1
Aとしては包装容器等に形成させた場合における保形性
や加熱或いは冷蔵食品等の収納に際しての断熱性を保持
させること及び真空成形や圧空成形における加工性を具
備させる必要上から、ポリスチレンやポリプロピレン若
しくはポリプロピレン発泡シート材を初め合成樹脂フィ
ルム特には硬質フィルム材、或いは紙、アルミ箔等が一
般的に用いられる。
【0012】他方該基材1Aに積層されるラミネートフ
ィルム材1Bとしては、基材1と強固な積層をなし形成
される抗菌性包装材1の補強と防湿性、防水性、防気性
を付与せしめるものであるから、基材1Aと熱融着性を
具備する素材が好適であって、通常ポリスチレンやポリ
プロピレンフィルムが用いられ、特に基材1Aに合成樹
脂発泡シートやフィルムが使用される場合には、ラミネ
ートに供されるフィルム材も同種素材のものを使用する
ことが強固な積層をなすうえから望まれる。
【0013】而して基材1Aの表面若しくはラミネート
フィルム材1Bの裏面に所要の印刷を施すための印刷イ
ンキについては特段の制限は無く、ポリスチレンやポリ
プロピレン等合成樹脂材や紙、アルミ箔等の印刷に使用
されてなる印刷インキで十分に使用可能であるが、基材
1Aやラミネートフィルム材1Bにポリプロピレン等の
合成樹脂素材が用いられる場合では、強固な印刷をなす
うえから予めその印刷面にコロナ放電等による酸化処理
を施しておくことが望まれる。
【0014】そしてかかる印刷インキには、電磁波放射
セラミックス粉材2Aが少なくとも0.1%重量以上の
重量割合で配合され防菌性印刷インキ2として使用され
る。即ちこの電磁波放射セラミックス粉材2Aは、水分
子を有効に共振励起せしめて活性酸素を創出させるうえ
から、その放射波長が2.7乃至3.2μmの近赤外線
領域の電磁波及びその放射波長が5.0乃至7.4μm
の遠赤外線領域の電磁波を有効に、所謂黒体の放射率に
対して少なくとも0.8以上の放射率を以って放射させ
る必要がある。
【0015】これがためには一般的セラミックス素材が
保持する遠赤外線領域の放射特性に加えて、短波長領域
の放射特性を改善する必要がある。そこで酸化珪素並び
に酸化アルミニウムを主成分として遠赤外線領域におけ
る電磁波放射特性を保持させるとともに、酸化チタンを
初め酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケ
ルから選ばれる遷移元素酸化物の1乃至2種を適宜割合
に配合することにより近赤外線領域の放射特性を保持さ
せる手段を講じている。
【0016】放射される近赤外線や遠赤外線の電磁波エ
ネルギーは外部温度エネルギーの吸収に伴う再放射であ
るから極めて微弱なものである。従って可能な限り吸収
した温度エネルギーを電子移動反応の促進により効率良
く再放射させるための促進触媒として酸化亜鉛や酸化銅
若しくは酸化銀を配合させる手段も配慮されている。因
みに電磁波放射セラミックス粉材2Aの具体的組成を例
示すれば酸化珪素30乃至50%重量、酸化アルミニウ
ム15乃至25%重量、酸化マンガン並びに酸化亜鉛が
各々7乃至15%重量、酸化チタン2乃至5%重量割合
の組成及び該組成に酸化銀0.1乃至1.0%重量割合
の組成で焼成させたものが挙げられる。
【0017】更に放射電磁波は外部温度エネルギーの吸
収に伴う再放射であるから、外部温度エネルギーを効率
良く吸収させ且つ放射させることが放射電磁波のエネル
ギーを高めるうえから望まれ、これがためには外部温度
エネルギーの吸収表面積率或いは放射表面積率を大きく
形成させ、而も印刷インキと十分な分散を図り印刷性を
損わぬうえからも可能な限り、微粒状に形成されるもの
が好適であって、通常においてはその粒径が最大でも3
0μm以下のものを使用することが望まれる。
【0018】かくしてなる電磁波放射セラミックス粉材
2Aは、印刷インキに対して少なくとも0.1%重量以
上の重量割合配合されることにより抗菌性印刷インキ2
が形成されるもので、かかる場合において電磁波放射セ
ラミックス粉材2Aの配合割合が過剰、例えば10%重
量割合を超えると分散性に難点が見受けられるばかり
か、印刷強度の低下も招来される危険があることに留意
すべきである。
【0019】そしてこの抗菌性印刷インク2を用いて所
要の文字や図柄を印刷する場合には、図2に示す如く、
基材1Aの表面10Aに予め所要の文字や図柄11Aを
印刷し、而してその上側にラミネートフィルム材1Bを
積層させるか、若しくはラミネートフィルム材1Bの裏
面に予め所要の文字や図柄を印刷したうえ基材1Aと積
層させるもので、肝要なことはいづれの場合においても
抗菌性印刷インク2で印刷される印刷面が積層内面に配
されるよう積層させることにある。
【0020】加えて重要なことは、抗菌性印刷インク2
に配合された電磁波放射セラミックス粉材2Aによる抗
菌効果を期待するには、印刷された抗菌性包装材1の単
位面積当り該電磁波放射セラミックス粉材2Aが少なく
とも0.1%重量割合で印刷添着される必要があること
から、抗菌性印刷インク2で印刷される文字や図柄の印
刷総面積が包装材1に面積に対して10%以上の印刷面
積割合で印刷されることにある。
【0021】以下に本発明は抗菌性包装材における抗菌
性試験結果を報告すれば、包装材の形成に使用した基材
には厚さ2mmのポリスチレン発泡シートを、更にラミ
ネートフィルム材には厚さ20μmのポリスチレンフィ
ルムを用いた。印刷にはポリスチレン用印刷インキを用
い、該印刷インキに平均粒径が3.6μmの電磁波放射
セラミックス粉材を5%重量割合を配合して抗菌性印刷
インキとなしたうえ、グラビア印刷により基材の表面全
体に均等に、その直径が3mmの円形模様柄を印刷し、
且つその印刷総面積が包装材の面積に対して6%の面積
割合のものを試料1とし、その印刷総面積が20%の面
積割合となるよう印刷したものを試料2とし、この印刷
がなされた基材の上面にラミネートフィルム材を積層さ
せたものと、基材に無印刷のうえラミネートフィルム材
を積層させたものを対照とした。試験菌にはStaph
ylococcus Aureus及びEscheri
chiacoliを用い、試験方法は標準寒天培地にて
35℃7日間培養した供試菌を用いて供試菌液を10
6−7/m1に調整し、この菌液0.5mlを滴下しろ
紙を被せた。試料及び対照に供試菌液を含ませたろ紙を
静置し、所定時間毎にろ紙を取り出し、9.5mlの滅
菌水に入れて菌液を振り出し、その菌液の希釈列を作成
し標準寒天培地との混釈平板とし、35℃48時間後の
発生集落数を測定した結果は表1の通りであって、対照
に比べ著るしい抗菌効果が発揮されることが理解され
る。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明は上述の如き構成からなるもの
で、その放射波長が2.7乃至3.2μmの近赤外線並
びに5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波が黒体の放
射率に対して0.8以上の放射率を有する電磁波放射セ
ラミックス粉材が印刷インキに1%重量以上の重量割合
で配合された抗菌性印刷インキを以って、包装材の面積
に対してその印刷総面積が少なくとも10%以上の割合
で印刷形成されてなるため、放射電磁波が基材やラミネ
ートフィルムを透過し、収納される食品類の水分や包装
容器近傍の環境水分或いは細菌や黴菌の細胞を形成する
水分等の水分子が共振励起され、反応性が高く酸化分解
力の強い活性酸素が創出されて、食品類に混在し或いは
付着した菌類はもとより、包装容器に付着する菌類も直
ちにその生理機能が阻害され若しくは繁殖の阻止がなさ
れるため、極めて衛生的に保持されることとなる。そし
て抗菌に係る活性酸素は水分子の共振励起により創出さ
れ、瞬時に酸化分解作用が働くため極めて安全性が高
く、而も電磁波放射セラミックス粉材は高温度で焼成さ
れてなるため、組成成分相互が焼成固定されてなるから
組成成分の溶出も全くなく且つ包装材の積層内面に印刷
添着されるため食品類への接触も無い。更に本発明は抗
菌性印刷インキによる印刷添着のみで抗菌効果が期待で
きるため、基材やラミネートフィルム材の所要量のみに
抗菌性を保持させることが可能となるため、基材やラミ
ネートフィルム材を経済的に使用できる等、特長の多い
抗菌性包装材や包装容器といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡大断面説明図である。
【図2】抗菌印刷インキによる印刷方法の説明図であ
る。
【図3】現状包装容器の断面説明図である。
【符号の説明】
1 抗菌性包装材 1A 基材 1B ラミネートフィルム材 2 抗菌性印刷インキ 2A 電磁波放射セラミックス粉材
フロントページの続き (72)発明者 川島 匡司 愛知県犬山市大字羽黒字宮浦1番地 リス パック株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂シート若しくはフィルム、紙或
    いはアルミ箔からなる基材に、合成樹脂フィルムがラミ
    ネートされてなる包装材において、その組成成分が酸化
    珪素及び酸化アルミニウムを主成分とし且つ酸化チタ
    ン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケ
    ルから選ばれる遷移元素酸化物及び電子移動反応促進材
    として酸化亜鉛、酸化銅若しくは酸化銀が配合焼成さ
    れ、而もその放射波長が2.7乃至3.2μmの近赤外
    線並びに5.0乃至7.4μmの遠赤外線放射率が、黒
    体の放射率に対し少なくとも0.8以上の放射率を有す
    る電磁波放射セラミックス粉材が0.1%重量以上の重
    量割合で配合された抗菌性印刷インキを用い、適宜の文
    字或いは図柄が基材若しくはラミネートフィルム材裏面
    の少なくとも一方の積層面に印刷されてなり、且つこの
    印刷面積が包装材の面積に対し少なくとも10%以上の
    割合で印刷形成されてなる抗菌性包装材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包装材を用いてなる包装
    容器。
JP9370155A 1997-12-22 1997-12-22 抗菌性包装材及び容器 Pending JPH11178899A (ja)

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