JPH11178413A - 農作業用対地輪体のスクレーパ装置 - Google Patents

農作業用対地輪体のスクレーパ装置

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JPH11178413A
JPH11178413A JP35146497A JP35146497A JPH11178413A JP H11178413 A JPH11178413 A JP H11178413A JP 35146497 A JP35146497 A JP 35146497A JP 35146497 A JP35146497 A JP 35146497A JP H11178413 A JPH11178413 A JP H11178413A
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健吉 野坂
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秀喜 田中
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浜田  昭夫
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貫太 武智
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転動輪体に土が雪ダルマ状に付着成長するの
を防止する。 【解決手段】 転動輪体1の転動面2Aおよび両側面3
にそれぞれ近接して細い金属棒材よりなる第1・2スク
レープ部分7A,7Bを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作業用対地輪体
のスクレーパ装置に関する。ここで農作業とは、野菜等
の移植作業、圃場の耕耘作業、畑地等の表土鎮圧作業、
麦踏み作業等をいい、対地輪体とは、地面に接触してそ
の表面又は僅かに没入して自転又は強制駆動される輪体
(タイヤ,ローラ等)をいう。
【0002】
【従来の技術】地面を転動する農作業用対地輪体、例え
ば野菜移植機における整地ローラ(高さ検出ローラ)を
圃場(畝)上で転動させるとき、該整地ローラの転動面
には土が付着する。このため、図18で示しているよう
に、2又状の輪体支持具(A)に転動自在として支持さ
れているローラ(B)の転動面(B1)に近接してスク
レーパ具(C)が備えられていて、転動面(B1)に付
着する土をスクレーパ具(C)で剥ぎとるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクレーパ具
(C)は、板状体で形成されていてそのエッジ(C1)
を転動面(B1)に近接することで当該転動面(B1)
の土を剥離していた。しかし、板状体によるスクレーパ
具(C)であったため剥離した土が板状体上に停留する
ことがあり、この停留土(D)が落下せずそのまま残存
すると、雪ダルマ状に成長し、ローラ(B)が最早転動
することができず、整地機能および検出機能が維持でき
ないおそれがあった。
【0004】特に、圃場が粘土質であったり、軟弱土で
あるときには前記雪ダルマ状になる傾向が大であった。
更に、作業形態において、作業開始時が晴天で途中から
降雨、降雪等があっても作業を続行したい場合もあり、
このときは、前記雪ダルマ状の付着土の成長が大となっ
ていた。
【0005】また、例えば、2日掛りで植付け作業を行
うとき、1日目の作業でローラ(B)に付着した土が固
化したままで2日目の作業のときは、晴天作業であって
も、直ちに雪ダルマ状に付着成長するおそれが顕著であ
った。また、従来のスクレーパ具(C)ではローラ両側
面(B2)に付着した土をスクレープすることは少な
く、この側面に土が付着固化すると、ローラ(B)は転
動することができず、圃場を引きずるように移動し、該
ローラ(B)が整地ローラであるときは、整地機能は最
早なく、圃場に凹みを形成したりしてかえって有害なも
のとなっていた。
【0006】そこで、本発明は、スクレーパ具として細
い金属棒材(中実材でもパイプ材でも良い)を採用する
ことによって、剥離した土をスクレーパ具上に停留させ
ずに剥離後に地面に落下させることで雪ダルマ状の付着
土成長を確実に阻止できるようにしたことを目的とする
ものである。また、本発明では対地輪体(ローラ,タイ
ヤ)の転動面はもとよりその左右両側面においても土の
剥離を確実にできるようにしたことを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、地面を転動す
る農作業用対地輪体に付着する土を剥離するスクレーパ
装置において前述の目的を達成するために次の技術手段
を講じている。すなわち、請求項1に係る本発明は、前
記対地輪体の転動面に近接しかつ軸方向に横切って延伸
する第1スクレープ部分と、前記対地輪体の両側面に近
接しかつ輪体径方向に延伸する左右の第2スクレープ部
分と、を有するほぼコ字形状のスクレーパ具を、細い金
属棒材で構成したことを特徴とするものである。
【0008】このような構成を採用したことにより、第
1スクレープ部分で転動面に付着した土(草,ワラ等が
混在したものを含む以下、同じ)を、第2スクレープ部
分で両側面に付着した土をそれぞれ剥離し、両部分が細
い金属棒材で構成されていることから、土の停留はな
く、すばやく落下して所謂雪ダルマ状となるのを防止す
る。
【0009】また、農作業が砂地(シルト質を含む)で
あるときには、第1・2スクレープ部分に砂利、細石等
がかみ込むことが防止されるのである。なお、スクレー
パ具として細い樹脂紐等を採用することも考えられる
が、早期に切断することから、細い金属棒材を採用する
ことで耐久性および輪体に対する装着性の点でも有利と
なり、これ故、細い金属棒材は中実材,パイプ材であっ
ても、断面円形,楕円形,角形(帯板を含む)であって
も良く、望ましくは断面円形のピアノ線,PC鋼線,硬
鋼線等が土の停留面積も少なく土の滑りも良好でかつ耐
久性もあることから推奨される。
【0010】また、請求項2に係る本発明にあっては、
前述した請求項1に加えて、前記スクレーパ具の第1ス
クレーパ部分は、対地輪体の転動方向後方側でかつ転動
中心を水平方向に横切る平面上又は該平面上より下方側
に位置していることを特徴とするものである。このよう
な構成を採用したことにより、第1スクレーパ部分で剥
離した土が輪体の転動面に再付着することはなく、地面
に直接落下されるし、また、土を持廻すこともなくなっ
たのである。
【0011】更に、請求項3に係る本発明にあっては、
前述した請求項1又は2に加えて、対地輪体の転動面に
近接する第1スクレープ部分と、対地輪体の両側面に近
接する第2スクレープ部分とは、輪体に対するスキマが
第1スクレープ部分が小さく第2スクレープ部分が大き
くされていることを特徴とするものである。このような
構成を採用したことにより、地面(畝,圃場)に対地輪
体が多少没入して転動(自転でも強制駆動でも良い)し
ても、転動面および両側面のスクレープ作用は確実であ
るし、第2スクレープ部分のスキマから確実に土等をす
ばやく落下させることが可能となる。
【0012】また、請求項4に係る本発明にあっては、
前述した請求項1〜3の構成に加えて、対地輪体は2又
状の輪体支持具に転動自在に備えられており、左右のス
クレープ部分の端は、この一方の端が輪体支持具の一側
面に、他方の端部が輪体支持具の地側面に、それぞれ径
方向に位置をずらして係着されていることを特徴とする
ものである。
【0013】このような構成を採用したことにより、ス
クレーパ具はこれにスクレープ作用による負荷(外力)
が作用しても捻れたり、離脱することが少なく、また、
該スクレーパ具の弾性復元力によって正規の姿勢に第1
・2スクレープ部分が確実に復帰できしかも、弾性復元
力によって付着土を払い落すことができるのである。さ
らに、請求項5に係る本発明にあては、前述した請求項
1〜4の構成に加えて、スクレーパ具の第1スクレープ
部分は、対地輪体の転動面に対して徐々にスクレープ作
用をすべく斜めに配置されていることを特徴とするもの
である。
【0014】このような構成を採用したことによって第
1スクレープ部分には、転動面の全体に亘って剥離作用
は一挙に作用せず徐々に作用することから剥離作用によ
る負荷は軽減されるし、剥離した土は徐々に一側方に排
出できることになる。なお、前述した請求項1〜5にお
いて、対地輪体は、野菜移植機の前輪、ロータリ耕耘機
の前ゲージ輪又は後ゲージ輪,麦踏みローラ,表土鎮圧
ローラにおける滑面ローラ,サブソイラー等のゲージ輪
であっても良いが、最も有利なものは、野菜移植機の整
地ローラ(検出ローラ),覆土ローラであり、また、ス
プレーパ具は線径2.0〜3.5mmのピアノ線であるこ
とが幾多の実験の結果、有利であることが判明してい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は野菜移植機の整地ロー
ラ1Aで例示する対地輪体1を示しており、図2は同じ
く覆土ローラ(鎮圧ローラ)1Bで例示する対地輪体1
を示しており、いずれも、圃場に造成した畝面(地面)
を転動するものである。
【0016】整地ローラ1Aで示す対地輪体1は、図1
および図3〜7で示しているように、金属製又は硬質樹
脂製の円筒体2の両側開口部に円側板3をインロー嵌合
しており、左右の円側板3の中心(輪体中心)に車軸4
を貫挿してこの車軸4の両端部に軸受5を介して転動自
在に支持しており、車軸4の両側部は軸体支持具6の2
又状部分6Aに取着されている。
【0017】円筒体2の外周面が平滑な転動面2Aに形
成されていて、図3の矢符F方向に移動することにより
対地輪体1はその転動面2Aが地面(GL)に接触(多
少没入するのを含む)して車軸4を中心に矢符Rのよう
に転動する。対地輪体1の転動面2Aに近接しかつ軸方
向に横切って延伸する第1スクレープ部分7Aと、対地
輪体1の両側面3Aに近接しかつ輪体径方向に延伸する
左右の第2スクレープ部分7Bとを有するほぼコ字形状
(樋形状を含む)のスプレーパ具7が線径2.0〜3.
5mmのピアノ線,PC鋼線,硬鋼線等の細い金属棒材で
構成されている。
【0018】なお、金属棒材は断面円形が製作上の面で
有利であるが、断面角形,帯形,楕円等であっても良
く、また、中実棒材,中空棒材(パイプ)であっても良
く、さらには、外表面にテフロン等の樹脂膜をコーティ
ングする等防錆処理を施すこともできる。図3および図
4で示す実施形態においては、第1スクレープ部分7A
と転動面2Aとの近接したスキマt1は1mm〜2mm程度
とされ、左右の第2スクレープ部分7Bと側面3Aとの
近接したスキマt2は2〜3mm程度とされており、いず
れにしてもスキマt1<t2とされていて転動面2Aに
付着した土を第1スクレープ部分7Aで剥離するととも
に、スキマt1に砂,細石等が咬む込むのを防止してお
り、また、スキマt2をt1より大きくすることで、第
2スクレープ部7Bで剥離した土が即座に落下されて成
長するのを阻止している。
【0019】更に、左右の第2スクレープ部分7Bの端
末部は図4で示すように水平方向外方に延伸した段差部
7Cを介して径内方向に第2スクレープ部分7Bと平行
関係で延伸されていて端部のU字形状に形成したフック
部7Dが2又部6Aにボルトで示す締結具8によって係
着されている。この場合、2又部6Aに係止溝6Bを形
成してこの係止溝6Bに段差部7Cを係入して矢符R方
向に転動する対地輪体1に付着した土をスクレープする
ときの抵抗(負荷)でスクレーパ具7が回動しようとす
るのを係止溝6Bによって廻り止めしている。
【0020】また、段差部7Cを介してフック部7Dを
2又部6Aに締結具8で脱着自在に係着するとき、対地
輪体1の転動中心(車軸4部分)に大きなスキマt3を
形成することによって転動中心部に土等が侵入しても該
スキマt3に停留するのが防止されていて、ここに、こ
の転動中心部においても土等の付着で雪ダルマ状に成長
するのを阻止しているのである。
【0021】更に、図3および図4の実施形態では、ス
クレープ具7の第1・2スクレープ部分7A,7Bは対
地輪体1の転動方向後方側でかつ転動中心を水平方向に
横切る平面X−X上に位置しており、特に、第1スクレ
ープ部分7Aが平面X−X上に位置することによって、
図3(2)で示すように剥離した土が矢符Gのように移
動して落下するとき、第1スクレープ部分7Aより下方
位置の転動面2Aに再付着するのが防止され、これは、
図5で示すように平面X−X上よりも下方位置に第1ス
クレープ部分7Aを位置させることによって、剥離土の
再付着をより確実に防止できる点で有利となる。
【0022】また、第1スクレープ部分7A(第2スク
レープ部分7Bについても同様)を転動面2Aにスキマ
t1で近接させ、かつ、細い金属棒材で構成することに
よって、図3(2)で示すようにスキマt1を通過して
第1スクレープ部分7Aに付着成長しようとする停留土
Dはその量が少なく矢符Eのように落下し易くなり、こ
こに、雪ダルマ状の成長を防止しているのであり、一
方、従来例では図3(3)で示すように、停留土Dが板
状のスクレーパ具Cであったため、停留土Dの量が多く
なって雪ダルマ状に付着形状していたのを本発明では防
止しているのである。
【0023】なお、スクレーパ具7は図3(1),図5
で示すように、転動方向後方側に具備させることが地面
GLを離れた直後においてスクレープ作用を行い土の持
ち廻りが少なくなって有利ではあるけれども、土質によ
っては、図6で示すようにスクレープ具7を転動方向前
方側で平面X−Xより下方側に備えることもできる。ま
た、図7で示すように、転動方向後方側で平面X−Xよ
りも下方位置に2本のスクレーパ具7を所謂2段のスク
レープ作用を行うように具備させることもできるが、2
段のスクレープ作用を行うよりも、2段の土付着機会を
受けることにもなることから、図3(1),図5で示す
ように1本のスクレーパ具7を採用することが望まし
い。
【0024】なお、図5〜7においては、スクレーパ具
7の装着位置等が図3・4と相違するだけであり、その
他の構成は既述した構成および作用と共通するので、共
通部分は共通符号で示している。図2および図8〜図1
3は、野菜移植機の覆土ローラ(鎮圧ローラ)1Bで例
示する対地輪体1に既述した構成,作用を有するスプレ
ーパ具7を備えた実施形態が示してある。
【0025】覆土ローラ1Bは、図11で示すように、
畝GLに植付けられた苗Hの左右両側における土を押付
けて苗Hの倒れを防止し、活着性を良好にするものであ
る。このような目的のため、金属製,硬質樹脂製等の輪
体10における転動面11は、車軸方向一方に傾斜した
載頭円形状とされていて車軸12に軸受13を介して転
動自在に支持されている。
【0026】また、輪体10の大径部開口は、中心部に
凹み14Aを有するディスク14によって閉塞されてい
て該ディスク14はその外周がボルトで示す締結具15
によって輪体10の側面に取着されている。車軸12は
図11で示すように傾斜されていてブラケット16を介
して移植機に装着され、ここに、転動面11が苗Hの両
側の土を押付けて覆土(鎮圧)するようになっている。
【0027】線径2.0〜3.5mm程度の細い金属棒材
(ピアノ線,硬鋼線等)によって構成されたスクレーパ
具7の第1スクレーパ部分7Aが転動面11に1〜3mm
程度のスキマt1を有して近接され、かつ、軸方向に延
伸され、第2スクレーパ部分7Bは輪体10の両側面に
2〜5mm程度のスキマt2を有して近接されて径方向に
延伸され、その両端のフック部7Dが車軸12の端部を
ブラケット16にそれぞれ着脱可能として係着されてい
る。
【0028】スクレーパ具7は、左右一対の覆土ローラ
1Bを装着したときの内側となる自由端側のフック7D
は、車軸12の端面にボルトで示す締結具8によって係
着されており、一方、外側となる自由端側のフック7D
は図10で示すように前後方向に長尺のフック形状とさ
れていてブラケット(輪体支持具)16にボルトで示す
締結具8によって前後2ヶ所が係着されており、その内
外の係着部が図10で示すように径方向で位相がずらさ
れていることによって、スクレーパ具7に外的負荷が作
用しても当該スクレーパ具7が不測に離脱するのを防止
しているのである。
【0029】また、前後方向の長尺のフック形状に外側
のフック部7Dを形成して2本(2本以上でもよい)の
締結具8で係着することによって、第1スクレーパ部分
7Aはスキマt1の調整が可能であるし、このように調
整するとき、外側から行うことができて調整作業が容易
とされているのである。更に、前後方向に長尺のフック
部7Dを外側とし前述の調整作業を容易としたにも拘ら
ず、フック部7Dの弯曲部7DIを図10で示すように
作業方向(前進方向)Fとすることによって、草,ワ
ラ,土等がフック部7Dに絡みつくのが防止できるだけ
でなく、外側の係着部を内側の係着部よりも上方に位置
させることによっても前述の絡みつきをより一層防止し
ているのである。
【0030】また、内側のフック部7Dはディスク14
の中心に形成した孔14Bを介して締結具8によって係
着可能であるとともに、図8にて示しているように、内
側の第2スクレープ部分7Bの延伸部分7Eは、ディス
ク14の断面形状に沿う形状に屈曲させることによっ
て、当該延伸部分7Eに対する草,ワラ等の絡みつきが
防止できるだけでなく、ディスク14の外面に付着しよ
うとする土等をスクレープする作用を奏することができ
る。
【0031】更に、第1スクレープ部分7Aは、転動面
11に対して徐々にスクレープ作用をすべく斜めに配置
されており、これによって、スクレープ力(スクレープ
負荷)が第1スクレープ分7Aに一挙に作用せず徐々に
作用することから、第1スクレープ部分7Aの弾性変形
とあいまって係着部分(左右のフック部7D)の不測な
離脱を防止するだけでなく、剥離した土を軸方向に排土
する点で有利となる。
【0032】なお、第1スクレープ部分7Aによる剥離
した土を軸方向に排土するとき、軸方向外方(苗Hのな
い側)に排土するようにすることが望ましい。また、第
1スクレープ部分7Aを転動面に対して斜めに配置する
ことは、図1,図3〜7で示した整地ローラ1Aについ
ても採用可能である。更に、第1スクレープ部分7Aを
転動面に対して斜めに配置したときは、転動面とのスキ
マt1をスクレープ先行側(先にスクレープする部分)
のスキマt1を小さくし、スクレープ後方側に向かって
徐々にスキマt1を大きくすることが望ましい。
【0033】図14〜図17は前述した構成のスクレー
パ具を有する転動輪体を適用した農作業機が例示されて
いる。図14および図15は、乗用形野菜移植機20に
適用した例であり、該移植機20は運転操縦装置21を
有する2軸4車輪形の走行車22に移植装置23をリン
ク装着体24によって昇降自在に装着している。
【0034】移植装置23は苗載せ台25、この苗載せ
台25上の苗を取出して畝GLに植付ける植付爪26等
を備え、植付爪26の前方に整地ローラ1A,植付爪2
6の後方左右に覆土ローラ1Bを有し、これらローラ1
A,1Bに前述した構成と作用を有するスクレーパ具が
備えられている。図16は歩行形野菜移植機に適用した
例であり、左右の駆動輪27の前方に左右の案内輪(前
輪)28を有し、車高が調整自在とされ、左右の駆動輪
27間に畝GL上を転動する高さ制御(水平制御でもよ
い)用の検出ローラ1Aがバネ29にて畝GLに付勢さ
れており、この後方に苗載せ台30上の前を取出具31
で取出して昇降動作する植付爪32に分送して該爪32
によって畝GL上に所定間隔おきに苗を移植し、植付爪
32の後方に備えた左右の覆土ローラ1Bで苗の両側を
鎮圧するようにされており、ローラ1A,1Bに前述し
た構成と作用を行うスクレーパ具を備えている。
【0035】乗用形・歩行形のいずれにおいても、植付
爪に先行してローラ1Aで畝GFを整地するとき、該ロ
ーラ1Aの転動面および両側面に付着成長しようとする
土はスクレーパ具で前述のように確実に剥離し、雪ダル
マ状になることがないので苗は正しい姿勢で所定深さの
下で植付けられ、左右の覆土ローラ1Bによって苗の両
側を踏み固めて苗の倒れ、活着性を向上するのであり、
このとき、スクレーパ具で前述の作用をする。
【0036】なお、図16で示した前輪28は通常、リ
ブタイヤ(トレッド面をリブとしたタイヤ)が用いられ
るので、このときには、前述した構成と作用を有するス
クレーパ具7を採用することができる。図17はトラク
タの後方に装着されるロータリ耕耘機33の前ゲージ輪
34又は後ゲージ輪35について図1,図3〜図7で示
した構成と作用を有するスクレーパ具7を採用したもの
である。
【0037】なお、本発明の適用例は図14〜図17で
示した農作業機に限定されることはなく、例えば麦踏み
ローラ,表土鎮圧機としての平滑ローラ,サブソイラー
等のゲージ輪等にも適用可能であるし、ローラ(対地輪
体)はこれが強制駆動(回転)されるものであっても良
いし、転動輪体の転動面が鼓形(凹形ローラ)のとき
は、この転動面と平行に近接するように第1スクレープ
部分を有するものでも良い。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば農
作業において対地輪体に土等が雪ダルマ状に付着成長す
るのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を野菜移植機の整地ローラに適用した斜
視図である。
【図2】本発明を野菜移植機の覆土ローラに適用した斜
視図である。
【図3】(1)は図1の側面図,(2)は作用図,
(3)は従来例の作用図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図3(1)の他の第1変形例を示す側面図であ
る。
【図6】図3(1)の他の第2変形例を示す側面図であ
る。
【図7】図3(1)の他の第3変形例を示す側面図であ
る。
【図8】図2の断面図である。
【図9】図2の断面図である。
【図10】図2の側面図である。
【図11】図2の覆土ローラの装着図である。
【図12】図9の他の例を示す断面図である。
【図13】図12の断面図である。
【図14】本発明を適用した乗用形野菜移植機の全体側
面図である。
【図15】図14の要部側面図である。
【図16】本発明を適用した歩行形野菜移植機の全体側
面図である。
【図17】本発明を適用したロータリ耕耘機の側面図で
ある。
【図18】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 転動輪体 2A 転動面 3 両側面 6 輪体支持具 7 スクレーパ具 7A 第1スクレープ部分 7B 第2スクレープ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武智 貫太 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面を転動する農作業用対地輪体に付着
    する土を剥離するスクレーパ装置において、 前記対地輪体の転動面に近接しかつ軸方向に横切って延
    伸する第1スクレープ部分と、前記対地輪体の両側面に
    近接しかつ輪体径方向に延伸する左右の第2スクレープ
    部分と、を有するほぼコ字形状のスクレーパ具を、細い
    金属棒材で構成したことを特徴とする農作業用対地輪体
    のスクレーパ装置。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパ具の第1スクレーパ部分
    は、対地輪体の転動方向後方側でかつ転動中心を水平方
    向に横切る平面上又は該平面上より下方側に位置してい
    ることを特徴とする請求項1記載の農作業用対地輪体の
    スクレーパ装置。
  3. 【請求項3】 対地輪体の転動面に近接する第1スクレ
    ープ部分と、対地輪体の両側面に近接する第2スクレー
    プ部分とは、輪体に対するスキマが第1スクレープ部分
    が小さく第2スクレープ部分が大きくされていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の農作業用対地輪体の
    スクレーパ装置。
  4. 【請求項4】 対地輪体は2又状の輪体支持具に転動自
    在に備えられており、左右のスクレープ部分の端は、こ
    の一方の端が輪体支持具の一側面に、他方の端部が輪体
    支持具の地側面に、それぞれ径方向に位置をずらして係
    着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれに
    記載の農作業用対地輪体のスクレーパ装置。
  5. 【請求項5】 スクレーパ具の第1スクレープ部分は、
    対地輪体の転動面に対して徐々にスクレープ作用をすべ
    く斜めに配置されていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の農作業用対地輪体のスクレーパ装
    置。
  6. 【請求項6】 対地輪体は、野菜移植機の整地ローラ又
    は覆土ローラであり、スクレーパ具は線径2.0〜3.
    5mmのピアノ線で構成されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の農作業用対地輪体のスクレ
    ーパ装置。
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