JPH11178284A - 電動機用回転検出器 - Google Patents

電動機用回転検出器

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JPH11178284A
JPH11178284A JP9347552A JP34755297A JPH11178284A JP H11178284 A JPH11178284 A JP H11178284A JP 9347552 A JP9347552 A JP 9347552A JP 34755297 A JP34755297 A JP 34755297A JP H11178284 A JPH11178284 A JP H11178284A
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rotation detector
detecting
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magnetic pole
rotor
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JP9347552A
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Yoshinaga Hirano
嘉良 平野
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、小型な永久磁石式の回転子を
用いた回転検出器を備えた電動機を提供することにあ
る。 【解決手段】回転検出器9は、モジュール14と回転板
16から構成されている。モジュール14は、回転変位
を検出するフォトカプラ21と磁極位置を検出するフォ
トカプラ21が発光ダイオード側モジュール14aと受
光ダイオード側モジュール14bとで分割し、各々一体
的に取り付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転検出器を備え
た回転機に係り、特に、回転子に永久磁石を用いた回転
検出器を備えた電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の永久磁石の回転子を用いた回転検
出器を備えた電動機としては、例えば、特開平2−18814
5 号公報に記載されているように、ロータリーエンコー
ダを用いて電動機の回転変位及び永久磁石の磁極位置を
検出するようにしている。ロータリーエンコーダの構成
としては、磁極位置検出用のディスクと磁極位置を検出
するホトインタラプタを有するプリント基板とにより磁
極位置検出用センサを構成し、U,V,W相の磁極位置
を検出する。
【0003】また、回転変位検出用のディスクと回転変
位を検出するホトインタラプタを有するプリント基板と
により回転変位検出用センサを構成し、A,B相の回転
変位を検出するようにしている。即ち、磁極位置検出用
センサと回転変位検出用センサをそれぞれ独立に設ける
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成の回転検出器を備える電動機においては、
電動機本体の軸方向長さが長くなり、電動機が大型化す
るという問題があった。特に、電気自動車用電動機とし
ては、車両への電動機の搭載条件が制限されるため、で
きるだけ小型な電動機が要求されている。しかしなが
ら、上述したように軸方向の長さが長くなると、車両へ
の搭載条件が制約されることになる。また、組み立て作
業時に磁極位置検出器,回転検出器を一挙に組み付けら
れない構造であった。
【0005】本発明の目的は、小型な永久磁石式の回転
子を用いた回転検出器を備えた電動機を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、永久磁石の回転子を用い、この回転子の
磁極位置と回転変位を検出する回転検出器を有する電動
機において、上記回転検出器は、回転変位を検出するフ
ォトカプラと磁極位置を検出するフォトカプラが一体的
に取り付けられたモジュールと上記フォトカプラの間に
挿入され、上記回転子によって回転されるとともに、上
記回転変位を検出するためのスリット窓と上記磁極位置
を検出するためのスリット窓とが形成された1つの回転
板とから構成するようにしたものであり、かかる構成に
より、回転検出器を小型化し電動機を小型化し得るもの
となる。
【0007】上記電動機において、好ましくは、上記モ
ジュールは回転変位を検出する2個のフォトカプラを、
A相及びB相の位相差を検出する所定角度で配置し、磁
極位置を検出する3個のフォトカプラをU相,V相及び
W相の位相差を検出する所定角度で配置した上で、上記
フォトカプラを発光部と受光部とで分割し各々を一体的
に成形するようにしたものであり、かかる構成により、
組み立て作業性を向上し得るものとなる。
【0008】上記電動機において、好ましくは、上記回
転子はシャフトとこのシャフトに固定されるとともに内
部に複数個の永久磁石の固定されたロータとから構成さ
れ、上記シャフトは、基準位置となるピンを有し、上記
ロータの永久磁石の1つと所定の位置関係にあり、上記
回転板は、上記シャフトと係合するとともに上記回転板
の上記磁極位置検出用のスリット窓と所定の位置関係に
ある貫通穴を有するようにしたものであり、かかる構成
により、永久磁石と磁極位置検出用のスリット窓の位置
合わせを容易にし得るものとなる。
【0009】上記電動機において、好ましくは、上記回
転子の両端側を回転可能に取り付けたフロント側(出力
軸側)エンドブラケットとリヤ側(反出力軸側)エンド
ブラケットを有し、上記回転検出器は、上記リヤ側エン
ドブラケットの湾曲された空所に取り付けるようにした
ものであり、かかる構成により、空間を有効に利用し
て、電動機を小型化し得るものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を用いて、本発
明の一実施形態による電動機について説明する。
【0011】最初に図1を用いて、本発明の一実施形態
による電動機の全体構造について説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態による電動機
の上半断面図である。
【0013】本実施形態においては、回転検出器を有し
た電気自動車用永久磁石式同期電動機を例にとって説明
するが、他の回転検出器を有した永久磁石式電動機に適
用できるものである。
【0014】シャフト1の軸方向のほぼ中央部には、円
柱形状のロータ3が固定されている。ロータ3の内部に
は、永久磁石2が固定されている。ロータ3内の永久磁
石2の配置については、図5を用いて後述する。シャフ
ト1の両端には、ベアリング4a,4bの内輪側が取り
付けられている。ベアリング4a,4bの外輪側は、そ
れぞれ、フロント側エンドブラケット5及びリヤ側エン
ドブラケット6によって保持されている。従って、ロー
タ3及びシャフト1は、フロント側エンドブラケット5
及びリヤ側エンドブラケット6に対して、ベアリング4
a,4bにより回転可能に支持されている。
【0015】フロント側エンドブラケット5及びリヤ側
エンドブラケット6は、それぞれ、ステータフレーム7
の両端部にインロー嵌合され、ボルト等によって締結さ
れている。ステータフレーム7には、電動機を車両に搭
載するためのマウントボスなどの造形部が設けられてい
る。ステータフレーム7は、略円筒形状であり、ステー
タフレーム7の略中央部の内面側には、ステータ8が固
定されている。
【0016】電動機のステータ8には、電機子巻線が施
されるため、ステータ8の軸長は、コイルエンド分だ
け、ロータ3の軸長よりも長くなる。そこで、電動機の
ステータ8の軸長とロータ3の軸長の差異により生じる
ステータ8のコイルエンド部内径とシャフト1間の空所
部に向けて、フロント側エンドブラケット5及びリヤ側
エンドブラケット6は、内側に湾曲させて形成されてい
る。
【0017】リヤ側エンドブラケット6の湾曲させた空
所に、回転検出器9が取り付けられている。本実施形態
における回転検出器9は、電動機の回転変位及び磁極位
置の両方を検出することができるものである。回転検出
器9の詳細な構成については、図2及び図3を用いて後
述する。
【0018】電動機のリヤ側エンドブラケット6には、
円筒面と端面とからなる嵌合部6aが形成されており、
この嵌合部6aにエンコーダベース10の外周部で嵌合
し、ボルト12aにより締め付け固定される。エンコー
ダベース10は、回転検出器9の取り付け基準となるも
のであり、このエンコーダベース10に着脱可能な回転
検出器9が取り付けられる。回転検出器9の取り付け構
造の詳細については、図2を用いて後述する。
【0019】エンコーダカバー13が、リヤ側エンドブ
ラケト6に、ボルト12bにより締め付け固定される。
エンコーダカバー13は、回転検出器9に対する防水・
防塵及びサービス性向上のために設けられるものであ
り、リヤ側エンドブラケット6に対して着脱可能であ
る。
【0020】次に、図2を用いて、本発明の一実施形態
による電動機に取り付けられる回転検出器の取り付け構
造について説明する。
【0021】図2は、本発明の一実施形態による電動機
に取り付けられる回転検出器の部分拡大断面図である。
【0022】図2に示すように、回転検出器9は、電動
機のリヤ側エンドブラケット6の端面より内部の空所部
に取り付けられている。回転検出器9は、メンテナンス
のため、着脱可能な別構造体となっており、回転検出器
9の本体は、電動機本体から取り外すことができる構造
となっている。
【0023】エンコーダベース10は、リヤ側エンドブ
ラケット6を湾曲させてできたリヤ側エンドブラケット
6の後端部の空所を有効活用できるに、略平板な形状で
形成されている。エンコーダベース10は、その中央部
に、シャフト1が貫通するリング状の突起10aを有し
ている。リヤ側エンドブラケット6の円筒面と端面とか
らなる嵌合部6aにエンコーダベース10の外周部を嵌
合しボルト12aにて固定することにより、シャフト1
とエンコーダベース10が同芯上となるように組み立て
られる。
【0024】回転検出器9の一部を構成するモジュール
14は、出力信号を変換する回路を形成したプリント基
板15に、予めボルト12c及びナット12fにて固定
されている。モジュール14は、一対の発光ダイオード
側モジュール14aと受光ダイオード側モジュール14
bで分割し構成されている。
【0025】発光ダイオード側モジュール14aと受光
ダイオード側モジュール14bの組み立ては、図3にて
詳細を説明する位置決め用ピン14iにより組み付け位
置が決まり、発光ダイオード側モジュール14aに設け
たリードタンシ14eと受光ダイオード側モジュール1
4bに設けたリードタンシ14fが接続されることによ
り、電気的導通がなされる構造になっている。
【0026】また、組み付け後の脱落防止のため、発光
ダイオード側モジュール14aと受光ダイオード側モジ
ュール14bに各々設けたロック機構14gが噛み合う
ことにより、組み付け後の脱落が生じない構造としてい
る。
【0027】各々のフォトカプラ21は、組み合わせら
れて形成するコ字状スリット14c部に挿入される回転
板16を挟む位置に組み込まれている。フォトカプラ2
1は、図3を用いて後述するように、回転変位検出用に
2対設けられ、磁極位置検出用に3対設けられている。
【0028】回転板16には、図4で後述する回転変位
を検出するためのスリット窓16aと磁極位置を検出す
るためのスリット窓16bが形成されている。フォトカ
プラ21が、回転板16に設けられたスリット窓を挟ん
で設けられている。モジュール14の受光ダイオード側
モジュール14bには、電動機のシャフト1の貫通側に
3点リブ14dが一体成形されている。
【0029】プリント基板15と上記受光ダイオーダ側
モジュール14bとによって組み立てられたモジュール
サブASSYは、受光ダイオード側モジュール14bの
リブ14dの内径側をエンコーダベース10の突起10
aの外径側に沿うように挿入し、ボルト12dを用い
て、エンコーダベース10に固定される。
【0030】受光ダイオード側モジュール14bのリブ
14dの内径は、エンコーダベース10の突起10aの
外径と圧入寸法となっており、モジュールサブASSY
の取り付け時に生じるラジアル方向のガタを極力抑えて
いる。シャフト1の回転検出器9側先端に設けた段差部
1aは、回転板16がモジュール14の組み合わせられ
て形成するコ字状スリット14c部の中央に位置するよ
うな位置寸法に形成されている。
【0031】回転板16は、図5で後述するシャフト1
に設けたピン1cに図4で後述する回転板に設けたピン
貫通穴16eを係合し、図5で後述するシャフト1先端
の回転板挿入部1bより回転板16固定位置である段差
1a部まで挿入し、リテーナ18を介しボルト12eを
シャフト1に締め付けることにより固定される。
【0032】エンコーダカバー13は、リヤ側エンドブ
ラケット6にボルト12bにより締め付け固定される。
エンコーダカバー13とリヤ側エンドブラケット6の接
合面には、防水・防塵のため、シーリング剤等を介して
締め付け固定されている。
【0033】次に、図3を用いて、本発明の一実施形態
による電動機に用いる回転検出器を反駆動軸側から見た
形状について説明する。図3は、本発明の一実施形態に
よる電動機に用いる回転検出器を反駆動軸側から見た平
面図である。
【0034】モジュール14は、回転変位を検出するフ
ォトカプラ21a,21b及び磁極位置を検出するフォ
トカプラ21u,21v,21wを、コ字状の馬蹄形形
状に一体で成形する構成となっている。
【0035】フォトカプラ21a,21bは、それぞれ
A相,B相の回転変位を検出する。フォトカプラ21
a,21bは、回転板16の外径側に設けられており、
回転板16の回転変位検出用スリット窓16aの位置す
るところに、回転板16を挟んで一対ずつ設けられてい
る。
【0036】フォトカプラ21u,21v,21wは、
それぞれU相,V相,W相の磁極位置を検出する。フォ
トカプラ21u,21v,21wは、回転板16の内径
側に設けられており、回転板16の磁極位置検出用スリ
ット窓16bの位置するところに、回転板16を挟んで
一対ずつ設けられている。回転変位検出用スリット窓1
6a及び磁極位置検出用スリット窓16bの詳細につい
ては、図4を用いて後述する。
【0037】受光ダイオード側モジュール14bをプリ
ント基板15に組み付けモジュールサブASSYとした
後、エンコーダベース10に取り付ける。回転板16を
シャフト1先端の回転板挿入部1bより回転板16固定
位置である段差1aまで挿入し、発光ダイオード側モジ
ュール14aを受光ダイオード側モジュール14bに取
り付ける。
【0038】この時、発光ダイオード側モジュール14
aと受光ダイオード側モジュール14bの位置決めは、
受光ダイオード側モジュール14bに設けた位置決めピ
ン挿入孔14hに発光ダイオード側モジュール14aに
一体で成形した位置決め用ピン14iが挿入されること
により達成される。また、組み付け後の脱落防止のた
め、発光ダイオード側モジュール14aと受光ダイオー
ド側モジュール14bに各々設けたロック機構14gが
噛み合うことにより、組み付け後の脱落が生じない構造
としている。なお、受・発光フォトカプラ21は、発光
ダイオード側モジュール14aと受光ダイオード側モジ
ュール14bに各々一体で形成したリードタンシ14e
及び14fが接続されることにより、電気的導通がなさ
れる構造になっている。
【0039】シャフト1の先端は、図2に示すように、
モジュール14のコ字状スリット部14cよりも突出し
ているため、モジュール14の発光ダイオード側モジュ
ール14aと受光ダイオード側モジュール14bとで形
成されるコ字状スリット部14cの中心で分割されてい
ることで、回転板16の組み立ては容易に行える。さら
に、プリント基板15の上には、IC等の電子回路部品
が実装されているが、モジュール14の形状を馬蹄形形
状とすることにより、電子回路部品の取り付けスペース
を十分確保することが可能となる。なお、回転板16の
装着後、リテーナ18を取り付け、ボルト12eでシャ
フト1に締め付けることにより、回転板16が固定され
る。フォトカプラ21a,21b及びフォトカプラ21
u,21v,21wによって検出された回転変位及び磁
極位置の信号は、プリント基板15に固定されたコネク
タ19a及び19bからリード線20a及び20bを介
して、図示しない車両側リード線に接続され伝送され
る。
【0040】プリント基板15には、シャフト1を中心
とした同芯円上に設けた長穴15aが数個設けてある。
したがって、プリント基板15は、シャフト1を中心と
して長穴15aの円周方向に回転可能であり、永久磁石
2付きロータ3が発生する誘起電圧の波形と磁極位置検
出の波形を合わせる微調整を行うことができる。プリン
ト基板15を回転調整する際には、エンコーダベース1
0の反駆動軸側に設けたリブ10bとモジュール14の
外径側に設けた数個の溝14jに回転調整用の治具を差
込み、治具を回転させることによりプリント基板15が
シャフト1を中心に回転させることが可能となる。
【0041】したがって、微調整は、回転板16をシャ
フト1に固定した状態で永久磁石2付きロータ3を回転
させながら、プリント基板15を回転させることができ
るため、容易に磁極位置合わせを行うことができる。回
転変位を検出するフォトカプラ21a,21bの取り付
け角度は、A,B相の位相差をもって出力できる角度と
なる様に配置し成形してある。磁極位置を検出するフォ
トカプラ21u,21v,21wの取り付けは、永久磁
石2を用いたロータ3が発生する誘起電圧の波形の位相
に相当する角度となる様に配置し成形してある。
【0042】次に、図4を用いて、本発明の一実施形態
による電動機に用いる回転検出器の回転板の形状につい
て説明する。
【0043】図4は、本発明の一実施形態による電動機
に用いる回転検出器の回転板の平面図である。非磁性体
からなる回転板16は、外周側に回転変位を検出するた
めのスリット窓16aを備えており、また、内周側に磁
極位置を検出するためのスリット窓16bを備えてい
る。回転変位を検出するためのスリット窓16aは、回
転板16の円周上に360個形成されており、それぞれ
のスリット窓16aは、等間隔に形成されている。磁極
位置を検出するためのスリット窓16bは、回転板16
の円周上に4個形成されており、それぞれのスリット窓
16bは、等間隔に形成されている。
【0044】本実施形態においては、8極の永久磁石2
のロータ3を用いているため、磁極位置を検出するため
のスリット窓16bの数は、磁極対数に等しい4個とし
ているが、6極のものであれば、磁極位置を検出するた
めのスリット窓16bの数は、3個とすればよいもので
ある。
【0045】回転板16の中心部には、ロータ3を固定
するシャフト1に挿入するための貫通穴16cが設けら
れている。貫通穴16cは、円筒状の立ち上がり部16
dを設けた形状になっている。回転板16の円筒状の立
ち上がり部16d内径は、シャフト1の回転板挿入部1
b外径と圧入寸法となっており、回転板16取り付け時
に生じるラジアル方向のガタを極力抑え、シャフト1と
同芯で回転できる形状としている。
【0046】貫通穴16c外周側には、ピン貫通穴16
eが形成されている。ピン貫通穴16eは、シャフト1
に挿入する際に、シャフト1に設けられているピン1c
と係合することにより、永久磁石2付きロータ3に組み
込まれている永久磁石2の位置と磁極検出用スリット窓
16bの位置が合うように設けられている。なお、この
点については、図5に示すロータ3の形状を用いて、後
述する。
【0047】また、回転板16は、シャフト1の段差1
a部とリテーナ18との間に設置され、ボルト12eの
締め付け軸力により固定されており、ボルト12eの締
め付け軸力が変化してもピン貫通穴16eを設けること
により、回転板16は、シャフト1に対して空転しない
ようになっている。
【0048】次に、図5を用いて、本発明の一実施形態
による電動機に用いるロータの形状について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による電動機に用いるロー
タの斜視図である。
【0049】シャフト1の回転検出器9の取り付け側先
端には、図4に示した回転板16の中心部に設けたシャ
フト1の挿入用貫通穴16cが係合され、挿入されるた
めの回転板挿入部1b及び回転板16をモジュール14
のコ字状スリット部14cの位置するところに固定する
ための段差1a部が形成されている。また、後述するロ
ータ3の永久磁石2を挿入するための複数設けた貫通穴
3bの内、一つの貫通穴3bの中心となる位置にピン1
cが形成されている。
【0050】シャフト1の位置決め用ピン1cに図4に
示した回転板16のピン貫通穴16eを合わせて回転板1
6を組み込むことにより、回転板16をシャフト1に挿
入する際にロータ3に組み込まれている永久磁石2の位
置と磁極検出用スリット窓16bの位置が合致する。
【0051】したがって、永久磁石2の位置と磁極検出
用スリット窓16bとの位置合わせが容易に行えるよう
になっている。また、回転板16を段差1a部まで挿入
することにより、モジュール14のコ字状スリット部1
4cの位置するところに固定できる。
【0052】上記ロータ3を形成するロータコア3aの
外周側には、永久磁石2を挿入するための貫通穴3bが
極数の数だけ形成されている。本実施形態では、8極の
永久磁石2のロータ3であるため、貫通穴3bの個数は
8個である。ロータコア3aの中心部には、シャフト1
を挿入するための貫通穴3cが形成されている。永久磁
石2を挿入するための貫通穴3bとシャフト1を挿入す
るための貫通穴3cとの間には、複数個の孔3dが設け
られている。孔3dは、電動機の計量化及び冷却性向上
化を図るために用いられる。
【0053】次に、図6を用いて、本発明の一実施形態
による電動機のロータ回転に伴う誘起電圧について説明
する。
【0054】図6は、本発明の一実施形態による電動機
のロータ回転に伴うステータに誘起される各相の誘起電
圧及び回転検出器によって検出された各相の磁極位置信
号の関係について説明する波形図である。
【0055】電動機のロータ3回転に伴うステータ8に
誘起されるU相,V相,W相に誘起される電圧は、図示
するようにそれぞれ30°ずつ位相のずれた波形とな
る。また、回転検出器9によって検出されたU相,V
相,W相の磁極位置信号は、それぞれ誘起電圧の正の半
波において電圧Vccを有し、負の半波において電圧0
を有するパルス状の波形となる。U相,V相,W相の磁
極位置信号は、U相,V相,W相の誘起電圧に対応して
図示するようにそれぞれ30°ずつ位相のずれた波形と
なる。
【0056】本実施形態における電動機を制御する上
で、各相の誘起電圧波形の相順と回転検出器9の各相の
出力波形との相順が合っていることが重要である。この
相順をチェックすることにより、組み付け時の誤りをチ
ェックすることができるものである。
【0057】次に、図7を用いて、本発明の一実施形態
による電動機の回転検出器によって検出された各相の磁
極位置信号と回転変位の信号について説明する。図7
は、本発明の一実施形態による電動機のロータ回転に伴
う回転検出器によって検出された各相の磁極位置信号と
回転変位の信号の関係について説明する波形図である。
図示の例では、3相8極,1回転360パルスの場合の
回転検出器が出力する波形図を示している。磁極位置の
検出波形であるU相,V相,W相波形は、図4に示した
回転板16の磁極位置検出用スリット窓16bにより相
順毎に出力される。各相の位相差は、図6において説明
したように30°である。
【0058】また、回転変位の検出波形であるA相,B
相の波形は、図4に示した回転板16の回転変位検出用
スリット窓16aにより相順毎に出力される。A相,B
相の波形は、1周期が1°でありハイレベルの期間が
0.5° ,ローレベルの期間が0.5°の繰り返し波形
となる。また、B相の波形は、A相の波形に対して0.
25° だけ位相がずれている。
【0059】この位相差は、図3において説明したよう
に、フォトカプラ21a,21bの取り付け角度により
得られるものである。回転変位の検出波形であるA相,
B相の波形は、本実施形態の電動機を制御する上で、各
相の波形が逆転等の現象が起きないように組み付けるこ
とが重要である。
【0060】そのためには、図5において説明したよう
に、永久磁石2の位置するところにピン1cを形成した
シャフト1を用い、図4に示した回転板16のピン貫通
穴16eを合わせて回転板16を組み込むことにより固
定され、さらに、予め位相差分の取り付け角度を持たせ
て回転変位検出用のフォトカプラ21をモジュール14
に一体成形することにより、各相の波形が逆転等の現象
が起きないように組み付けることが可能となる。
【0061】以上説明したように、図3に示した本実施
形態による回転検出器9は、磁極位置検出のセンサ部で
あるフォトカプラ21と、回転変位検出のセンサ部であ
るフォトカプラ21とを一体化してあるモジュール14
と、磁極位置検出のスリット窓16bと回転変位検出の
スリット窓16aとを一体化してある回転板16とに構
成してあるため、回転検出器9自体を小型化できる。し
たがって、回転検出器9を備えた電動機自体を小型化す
ることができるものである。特に、電動車両に用いる電
動機においては、その取り付けスペースに制約がある点
からも本実施形態のように、電動機を小型化できること
は、その取り付けスペースの制約上からも優位なもので
ある。
【0062】また、図3に示した本実施形態によるモジ
ュール14は、磁極位置検出のセンサ部であるフォトカ
プラ21u,21v,21wと回転変位検出のセンサ部
であるフォトカプラ21a,21bとを発光ダイオード
側モジュール14aと受光ダイオード側モジュール14
bで分割し、一体化してあるものである。その結果、回
転板16の取り付け作業性を向上させることができる。
【0063】また、図3に示した本実施形態によるモジ
ュール14は、馬蹄形形状としてあるため、モジュール
14を小型化でき、プリント基板15上の電子回路部品
の取り付けスペースをも十分に確保し得るものとなる。
【0064】また、図3に示した本実施形態によるモジ
ュール14は、その中心部よりに複数のリブ14dを有
している構造としたため、エンコーダベース10に組み
付ける時の芯出しが容易となる。
【0065】また、図5に示したように、シャフト1
は、回転板挿入部1bが設けられており、ピン1cに図
4に示した回転板16のピン貫通穴16eを係合させる
ようにしたため、永久磁石2の位置と磁極位置検出用の
スリット窓16bの位置合わせが容易に行えるようにな
るものである。
【0066】さらに、図1に示したように、回転検出器
9は、電動機のリヤ側エンドブラケット6の湾曲させた
空所内に取り付けるようにしているため、ステータ8側
の軸長がロータ3側の軸長よりも長いことによって生じ
る空所を利用して、電動機本体の全長を長くすることな
く回転検出器9の取り付けが可能となっており、回転検
出器9を備えた電動機を小型化することが可能となって
いる。
【0067】なお、上述した説明では、永久磁石2位置
と回転板16の位置をシャフト1に設けたピン1cの位
置を基準として決定するようにしたが、磁極位置を軸端
部形状に現わすことをすれば、他の構造をとってもよい
ものである。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、永久磁石式の回転子を
用いた回転検出器を備えた電動機を小型化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電動機の上半断面図
である。
【図2】本発明の一実施形態による電動機に取り付けら
れる回転検出器の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による電動機に用いる回転
検出器を反駆動軸側から見た平面図である。
【図4】本発明の一実施形態による電動機に用いる回転
検出器の回転板の平面図である。
【図5】本発明の一実施形態による電動機に用いるロー
タの斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による電動機のロータ回転
に伴いステータに誘起される各相の誘起電圧及び回転検
出器によって検出された各相の磁極位置信号の関係につ
いて説明する波形図である。
【図7】本発明の一実施形態による電動機のロータ回転
に伴う回転検出器によって検出された各相の磁極位置信
号と回転変位の信号の関係について説明する波形図であ
る。
【符号の説明】
1…シャフト、1a…段差、1b…回転板挿入部、1c
…ピン、2…永久磁石、3…ロータ、3a…ロータコ
ア、3b…永久磁石用貫通穴、3c,16c…シャフト
貫通穴、3d…孔、4a,4b…ベアリング、5…フロ
ント側エンドブラケット、6…リヤ側エンドブラケッ
ト、6a…嵌合部、7…ステータフレーム、8…ステー
タ、9…回転検出器、10…エンコーダベース、10a
…突起、10b,14d…リブ、12a〜12e…ボル
ト、12f…ナット、13…エンコーダカバー、14…
モジュール、14a…発光ダイオード側モジュール、1
4b…受光ダイオード側モジュール、14c…コ字状ス
リット、14e,14f…リードタンシ、14g…ロッ
ク機構、14h…ピン挿入孔、14i…位置決め用ピ
ン、14j…溝、15…プリント基板、15a…長穴、
16…回転板、16a…回転変位検出用スリット窓、1
6b…磁極位置検出用スリット窓、16d…円筒上の立
ち上がり、16e…ピン貫通穴、18…リテーナ、19
a,19b…コネクタ、20a,20b…リード線、2
1…フォトカプラ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石式の回転子を用い、この回転子の
    磁極位置と回転変位を検出する回転検出器を有する電動
    機において、上記回転検出器は、回転変位を検出するフ
    ォトカプラと磁極位置を検出するフォトカプラが発光部
    と受光部とに分割され各々一体的に取り付けられたモジ
    ュールから構成されることを特徴とする電動機用回転検
    出器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電動機において、上記モジ
    ュールの分割面を上記回転子によって回転されるととも
    に、上記回転変位を検出するためのスリット窓と上記磁
    極位置を検出するためのスリット窓とが一体で形成され
    た回転板が上記フォトカプラの間に位置するところに設
    定したことを特徴とする電動機用回転検出器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電動機において、上記受光
    部を形成するモジュールの中心部に一体で形成された複
    数のリブを有することを特徴とする電動機用回転検出
    器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の電動機において、上記回転
    板の中心部に円筒状の突起部を有することを特徴とする
    電動機用回転検出器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の電動機において、上記モジ
    ュールに中心部を基準に回転可能な機構を備えたことを
    特徴とする電動機用回転検出器。
JP9347552A 1997-12-17 1997-12-17 電動機用回転検出器 Pending JPH11178284A (ja)

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