JPH11176553A - 充電式圧縮工具 - Google Patents

充電式圧縮工具

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JPH11176553A
JPH11176553A JP33684897A JP33684897A JPH11176553A JP H11176553 A JPH11176553 A JP H11176553A JP 33684897 A JP33684897 A JP 33684897A JP 33684897 A JP33684897 A JP 33684897A JP H11176553 A JPH11176553 A JP H11176553A
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雅文 山本
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正 安井
Hideo Awazu
英雄 粟津
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Izumi Seiki Seisakusho KK
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Japan Storage Battery Co Ltd
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Izumi Seiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電線等の圧縮作業において、バッテリの消耗が
少なく、規定通りの電圧で圧縮作業が行われる信頼性が
高く、取扱い上安全で、しかも軽量な充電式圧縮工具を
提供する。 【解決手段】内部にシリンダ11が形成された工具ボデ
イ1と、この工具ボデイ1に付設されたオイルタンク4
と、このオイルタンク4の作動油を吸引して圧送するポ
ンプ機構20と、このポンプ機構20からの圧油により
前記シリンダ11内を摺動する出力ピストン12と、こ
の出力ピストン12内を摺動し前記シリンダ11の基底
部11aに固定された早送りピストン15と、前記ポン
プ機構20と前記シリンダ11の基底部11a間を結ぶ
油路に介設されたアンロードバルブユニット16と、前
記ポンプ機構20を駆動する偏心軸9に結合された変速
機構部30と、この変速機構部30を駆動するモータ5
と、このモータ5に電源を供給するバッテリ6と、が備
えられ、前記出力ピストン12に所定の圧力が負荷され
た時に、アンロードバルブユニット16が切換えられる
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線等をスリーブ
を介して圧潰し電線接続作業等に使用するバッテリーを
電源とする充電式圧縮工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充電式圧縮工具として
は、例えば図8に示すような遊星歯車を使用した充電式
圧縮工具Bが知られている。この充電式圧縮工具Bは、
工具ボデイ100に装着されたバッテリ101で駆動さ
れるモータ102と、このモータ102により回転駆動
される遊星歯車を使用した変速機構部110と、この変
速機構部110により駆動される油圧ポンプ部103
と、この油圧ポンプ部103で駆動される工具ヘッド部
104を備えたものである。また、工具ボデイ100の
上部には充電式圧縮工具を片手で把持できるように把持
部105が形成されており、この把持部105の下側に
はモータ102を正転させて工具ヘッド部104の可動
ダイス104aを前進させる前進スイッチ106が取り
付けられ、把持部105の上側には図示しないリターン
モータを作動させて可動ダイス104aを後退させる後
進スイッチ107が取り付けられている。
【0003】また、変速機構部110は、図9に示すよ
うに、4段の遊星歯車111,112,113,114
による変速機構を備えており、4段目の遊星歯車114
は、ワンウェイクラッチ115を介して偏心軸116と
接続されている。このワンウェイクラッチ115は偏心
軸116の負荷が軽い場合には作用しないので、4段目
の遊星歯車114は減速歯車として機能せず、モータ1
02の回転は3段の遊星歯車111,112,113の
みで減速された状態で偏心軸116に伝達され、高速で
偏心軸116を回転させて油圧ポンプ部103を早送り
の状態にする。
【0004】一方、電線の圧潰作業等で油圧ポンプ部1
03に重い負荷がかかった場合には、図示しない低圧規
制弁が作動して高圧の作動油がシリンダ108に送られ
て圧潰作業が行われ、更に高圧になるとモータ102の
電流値が高くなるので、ワンウェイクラッチ115が作
用してモータ102の回転は4段目の遊星歯車114で
減速されて偏心軸116に伝達されるようになり、圧潰
作業等に十分な回転トルクに増大され圧潰作業等が遂行
できるようになっている。この油圧ポンプ部103は、
図示しない低圧規制弁により所定の荷重(22.5kg
f/cm2 )で高負荷に切換えられ、図示しないリリー
フ弁が作動するまで維持されるが、この間にモータ10
2は4段目の遊星歯車により減速されるので、モータ1
02には直接過負荷がかからないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の充電式圧縮工具Bにおいては、変速機構部11
0に多段の遊星歯車の組み合わせによる減速機構を使用
しており、圧潰作業中は油圧ポンプ部103の低圧規制
弁により所定の荷重(22.5kgf/cm2 )で高負
荷側に切換えられるが、高負荷側に切換えておくために
は、常にこの荷重(22.5kgf/cm2 )を負荷に
上乗した状態でモータ102を運転させる必要があるの
で、バッテリー101の消耗が激しくなり、頻繁にバッ
テリー101を交換、充電を繰り返す必要が生じてい
た。そのため、しばしば作業が中断する事態となり作業
能率が低下するという問題があった。また、バッテリー
101の消耗が激しいことにより、作業中に電圧の低下
が発生し、規定の圧力以下で圧潰作業が行なわれて不良
品を発生させるという問題もあった。この圧潰作業によ
る良品と不良品の圧縮後の寸法差は1mm以下のため、
点検でも不良品を見逃す可能性があり、この不良品を見
逃し、電線等で長期間使用された場合には、接続箇所か
ら発熱したり、電線が抜けて断線してしまう可能性もあ
った。
【0006】更に、変速機構部110は、遊星歯車11
1,112,113,114やワンウェイクラッチ11
5に多数の歯車を使用しているので、変速機構部110
の重量が重くなると共に充電式圧縮工具B全体の重量も
重くなり、その取扱いに労力を要し、作業者に負担がか
かるという問題もあり、しかも充電式圧縮工具Bのコス
トがアップするという問題もあった。更にまた、前進ス
イッチ106が把持部104の下部に取り付けられてい
るので、充電式圧縮工具Bが重いことにより、把持部1
04を把持している指に不用意に力が入り誤って前進ス
イッチ106を押してしまうこともあり、急に可動ダイ
ス105aが動作して危険な場面に遭遇することもあっ
た。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みなされて
もので、電線等の圧縮作業において、バッテリへ過負荷
を与えず、規定通りの電圧で圧縮作業が行われて信頼性
が高く、取扱い上の安全性が高く、しかも軽量で操作性
の良い充電式圧縮工具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、内部にシリンダが形成された工具ボデイ
と、この工具ボデイに付設されたオイルタンクと、この
オイルタンクの作動油を吸引して圧送するポンプ機構
と、このポンプ機構からの圧油により前記シリンダ内を
摺動する出力ピストンと、この出力ピストン内を摺動し
前記シリンダの基底部に固定された早送りピストンと、
前記ポンプ機構と前記シリンダの基底部間を結ぶ油路に
介設されたアンロードバルブユニットと、前記ポンプ機
構を駆動する偏心軸に結合された変速機構部と、この変
速機構部を駆動するモータと、このモータに電源を供給
するバッテリと、が備えられ、前記出力ピストンに所定
の圧力が負荷された時に、アンロードバルブユニットが
切換えられる構成としたものである。
【0009】また、前記工具ボデイの上部には把持部が
形成され、この把持部の上端部に前記モータを駆動する
シーソースイッチを取り付けた構成としたものである。
また、前記工具ボデイの表面には、前記バッテリの電圧
が所定の電圧以下に低下したことを示す表示ランプ、ま
たは警告ブザーを取り付けた構成としたものである。更
に、前記工具ボデイの内部には、前記充電式圧縮工具の
使用回数をカウントするカウンタを備えた構成としたも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1は本発明に係る充電式圧縮工具を示す
正面図、図2は、図1の充電式圧縮工具の一部破断の要
部拡大図、図3は、図1の充電式圧縮工具の油圧回路
図、図4は、図2のX−X線断面図、図5は、図4のY
−Y線断面図、図6は、図1の充電式圧縮工具の動作停
止装置の構成を示す回路ブロック図、図7は、図1の充
電式圧縮工具のカウンタの構成を示す回路ブロック図で
ある。
【0011】本発明に係る充電式圧縮工具Aは、図1に
示すように、工具ボデイ1と、この工具ボデイ1の上部
に形成された把持部2と、工具ボデイ1の左方の先端部
に固定された圧縮ヘッド3と、工具ボデイ1の内部に付
設されたオイルタンク4と、このオイルタンク4の作動
油を吸引して圧送するポンプ機構20と、このポンプ機
構20からの圧油により圧縮動作を行うシリンダ部10
と、ポンプ機構20を駆動する偏心軸に結合された変速
機構部30と、この変速機構部30を駆動するモータ5
と、このモータに電源を供給するバッテリ6を主要部と
して構成されている。
【0012】また、把持部2の上端部には、モータ5を
駆動するシーソースイッチ7が取り付けられており、前
記工具ボデイ1の表面には、圧縮作業の不良防止のため
にバッテリ6の電圧が基準以下に低下したことを示す表
示ランプ8が取り付けられ、工具ボデイ1の内部には、
この表示ランプ8を制御するための動作停止装置40と
共に警告ブザー43が取り付けられている。更に、工具
ボデイ1の下方の内部には、信頼性向上のため、この充
電式圧縮工具Aの使用回数をカウントするカウンタ50
が取り付けられている。
【0013】工具ボデイ1の左方側の内部に形成された
シリンダ部10は、図2に示すように、有底のシリンダ
11に段落したロッド12aを一体成形すると共にロッ
ド12aを工具ボデイ1より突出させた大径の出力ピス
トン12が収装されている。このロッド12aの先端に
は圧縮ヘッド3内を動作する可動ダイス3aが取り付け
られ図示しない被圧縮物を圧縮するように構成されてい
る。この出力ピストン12の内部には油室13が形成さ
れ、この油室13の内部には早送りピストン15が摺動
可能に収装されている。この早送りピストン15の基端
部側は工具ボデイ1に螺着されており、内部には油路1
4が形成されている。この油路14の基端部側はアンロ
ードバルブユニット16を介してポンプ機構と連通され
ており、先端側は油室13に連通されている。また、シ
リンダ11には出力ピストン12の戻しスプリング17
が内装されており、シリンダ11の左方の先端側には戻
しスプリング17のストッパを兼ねたガイドリング18
が蓋着されている。
【0014】シリンダ部10に圧油を供給するポンプ機
構20は、工具ボデイ1の中央部に2個のラムシリンダ
21,22が垂設され、このラムシリンダ21,22に
2個のカム9a,9bからなる偏心カム9により交互に
駆動される2個のラム21a,22aが上下方向に摺動
自在に収容され、オイルタンク4よりシリンダ部10へ
作動油を供給するようになっている。この作動油を供給
する油圧回路は、図3に示すように、オイルタンク4と
シリンダ部10の間にはラムシリンダ21,22が介設
された油路23,24が形成されており、この油路2
3,24にはそれぞれ逆流防止用のチェックバルブ23
a,23b,24a,24bが設けられ、オイルタンク
4側からシリンダ部10側へ一方向のみに作動油が送ら
れるように構成されている。この油路23,24はシリ
ンダ部10側で接続されて早送りピストン15の油路1
4に連通されている。また油路23,24はアンロード
バルブユニット16を経由してシリンダ11の基底部1
1aの出力ピストン12の大径部との接触面にも連通し
ている。
【0015】また、シリンダ11の基底部11aとオイ
ルタンク4の間を連通する油路25が形成されており、
この油路の途中には自動吸入弁25aが設けられ、出力
ピストン12が前進した時に開弁し、オイルタンク4の
作動油を出力シリンダ11の基底部11aに導入するこ
とによりシリンダ11内が真空状態になることを防止し
ている。更に、シリンダ11の基底部11aとオイルタ
ンク4の間には、途中にリリーフバルブ26aが介設さ
れた油路26が形成されており、シリンダ11内の油圧
が所定の圧力以上になると開弁し、シリンダ11内の圧
油をオイルタンク4に戻すように構成されている。更に
また、シリンダ11の基底部11aとオイルタンク4の
間には戻し油路27が形成されており、この戻し油路2
7にはチェックバルブ27aと戻し弁28が介設されて
いる。この戻し弁28にはプッシュピン28aが備えら
れ、このプッシュピン28aの先端はリターンモータ3
5に駆動される偏心カム36に当接して、シーソースイ
ッチ7の後退側をONすることにより戻し弁28を開弁
し、シリンダ11内の作動油がオイルタンク4に戻るよ
うに構成されている。
【0016】また、油路23,24とシリンダ11の基
底部11aとの間に介設されたアンロードバルブユニッ
ト16は、図4に示すように、ボール16a、アンロー
ドバルブ16b、スプリング16cとから構成されてい
る。このアンロードバルブユニット16は、作動する荷
重を230kgf/cm2と高圧の状態に設定してあ
る。この荷重以下ではスプリング16cのばね圧が油圧
に勝り、アンロードバルブ16bは閉じたままの状態と
なり、作動油は早送りピストン15へのみ流入するよう
になっている。従って、可動ダイス3aが被圧縮物に当
たり出力ピストン12に負荷がかかっても所定の高圧に
なるまでアンロードバルブ16bの開弁するタイミング
が遅くなるので、出力ピストン12を効率的に移動させ
る早送りの状態が従来に比較して長くなり、出力ピスト
ン12を早く移動させることができる。
【0017】更に、出力ピストン12に負荷がかかって
油室13の油圧が高くなり、所定の油圧を超過すると油
圧がスプリング16cのばね圧に打ち勝ってアンロード
バルブ16bが開弁し、作動油は油路19を経由してシ
リンダ11の基底部11aに流入する。そして高圧で出
力ピストン12を押すことにより可動ダイス3aが被圧
縮物を圧縮する。このアンロードバルブ16bが開弁し
高圧で被圧縮物を圧縮する時間は、途中まで早送りの状
態で行われるため、従来の圧縮作業より短い時間でおこ
なわれるのでバッテリ6の消耗も少なくなる。また、ア
ンロードバルブ16bは一旦開弁すると、スプリング1
6cのばね荷重(14.3kg)に抗して常時押圧しな
くとも開弁した状態が維持されるので、圧縮動作時にア
ンロードバルブ16bを開弁しておくための余分なバッ
テリ6の消耗を防ぐことがてきる。
【0018】このポンプ機構20を動作させる変速機構
部30について説明する。図2において、変速機構部3
0は、モータ5の回転を減速して回転トルクを増大する
3段の遊星歯車31,32,33で構成されており、こ
の減速した回転を偏心カム9と一体になったシャフト3
4により偏心カム9に伝達するものである。この3段の
遊星歯車31,32,33による減速でモータ5の回転
は1/9に減速されるので、回転トルクは9倍に増大さ
れて圧縮作業に十分な回転トルクを発生している。この
回転トルクで駆動される偏心カム9は、2つの偏心カム
9a,9bを備え、それぞれラム21a,22aを上下
動させて圧縮作業に必要な油圧を供給するようになって
いる。
【0019】このように構成された充電式圧縮工具Aの
動作を図1ないし図4に基づいて説明する。圧縮動作を
行う場合は、まずシーソースイッチ7(図1参照)の前
進側を押すと、モータ5が回転することにより偏心カム
9も回転してラム21a,22aが上下動して、オイル
タンク4の作動油を早送りピストン15の油路14を経
由させ、出力ピストン12の油室13に供給する。圧縮
ヘッド3の可動ダイス3aが被圧縮物に当らない間は、
出力ピストン12が無負荷状態なので、径小の油室13
に送り込まれた作動油は効率よく出力ピストン12を動
作させる早送り状態となる。
【0020】一方、圧縮ヘッド3の可動ダイス3aが被
圧縮物に当ると、出力ピストン12は抵抗を受けるの
で、油室13の油圧が高くなると同時にアンロードバル
ブユニット16のアンローダー16bにかかる油圧も高
くなる。そして所定の油圧(230kgf/cm2 )を
超過すると、アンロードバルブユニット16が開き、作
動油は油路27経由してシリンダ11の基底部11aに
流入する。これにより出力ピストン12は、大径のシリ
ンダ11内を高圧の作動油に押されるので圧縮動作に必
要十分な押圧力になり、可動ダイス3aで図示しない被
圧縮物を圧縮することが可能となる。この圧縮動作に要
する時間は、アンロードバルブユニット16の開弁する
荷重を230kgf/cm2 と高く設定してあることに
より、圧縮動作の途中まで早送り動作で行われるので、
出力ピストン12による高圧の圧縮動作時間は短くなる
ものである。
【0021】出力ピストン12が圧縮作業を行なった直
後は、シリンダ11内の油圧が高い状態を保たれている
が、所定の圧力(600kgf/cm2 )を超過する
と、図4に示すリリーフ弁26aが開きシリンダ11内
の圧油は一気に開放して、油路26を経由してオイルタ
ンク4に戻るようになっている。更に、シリンダ11内
に残った作動油は、シーソースイッチ7(図1参照)の
後進側を押すと、リターンモータ35が回転することに
より偏心カム35が回転し、戻し弁28のプッシュピン
28aを押して戻し弁28を開弁する。するとシリンダ
11内の圧力が低下するので、戻しスプリング17によ
り出力ピストン12が押し戻され、作動油も戻し油路2
7を経由してオイルタンク4に戻るようになっている。
【0022】また、この充電式圧縮工具Aは、バッテリ
6が規定以下の電圧に低下した場合に、圧縮作業の不良
防止装置として、動作停止装置40とその表示ランプ
8、及び警告ブザー43が取り付けられている。この動
作停止装置40は、図6に示すように、バッテリ6の電
圧値を電圧計等を使用して検出する周知の電圧検出回路
41と、この検出した電圧値と予め設定しておいた基準
電圧とを周知の比較回路等で比較して低電圧の場合に出
力を行う低電圧判定回路42と、この低電圧判定回路4
2の出力をLED等で表示する工具ボディ1の表面に取
り付けられた表示ランプ8や工具ボディ1の内部に取り
付けられたブザー43で警告を発するようになってい
る。
【0023】また、低電圧判定回路42でバッテリ6が
低電圧と判定された場合は、その出力がラッチ回路44
に出力されてリレー45を遮断状態に保ち、モータ5を
起動しないようにするものである。但し、モータ5が動
作中の場合は、途中でモータ5が停止しないような回路
としておくものである。この動作停止装置40により、
バッテリ6の電圧が所定の電圧以下の場合は、表示ラン
プ8やブザー43で警告を発し、なお且つシーソースイ
ッチ7が押されてもモータ5が起動せず、圧縮作業によ
る不良を未然に防止できるようになっている。
【0024】また、充電式圧縮工具Aは、不良防止と信
頼性の向上のため、圧縮作業の動作回数をカウントする
カウンタ50が備えられている。このカウンタ50は、
図7に示すように、スイッチ7のON/0FFを検出す
るスイッチ検出回路51と、このスイッチ検出回路51
で検出したON/0FFの回数をカウントする計数回路
52と、この計数回路52でカウントした回数をEPR
OM等で記憶する記憶回路53と、計数回路52でカウ
ントした回数をLED等で表示状態で表示する表示回路
54と、この表示回路54をON/OFFするための表
示スイッチ55とから構成されている。この表示回路5
4は前記動作停止装置40の表示ランプ8と兼用するこ
とも可能であり、更に前記ブザー43で動作回数オーバ
ーの警告を発することも可能である。このカウンタ50
により、充電式圧縮工具Aはその使用回数を知ることが
できるので、予めその不良発生を予測し、その対処をす
ることが可能となる。
【0025】このように構成された充電式圧縮工具A
は、早送り機能として、従来の遊星歯車のワンウエイク
ラッチを廃止して油圧回路だけで対応しているので、軽
量化とコストダウンを図ることが可能となったものであ
る。また、圧縮作業は、アンロードバルブユニット16
の開弁の荷重を従来の22.5kgf/cm2 から23
0kgf/cm2 と高く設定してあるので、出力ピスト
ン12を効率的に動作させる早送り時間を長く、高負荷
の圧縮動作時間が大幅に短縮されると共に、一旦アンロ
ードバルブユニット16が開弁されてしまうとこれを開
弁しておくための余分な油圧が必要としないので、バッ
テリ6の電力の消費も大幅に低下するものである。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明は、内部にシリン
ダが形成された工具ボデイと、この工具ボデイに付設さ
れたオイルタンクと、このオイルタンクの作動油を吸引
して圧送するポンプ機構と、このポンプ機構からの圧油
により前記シリンダ内を摺動する出力ピストンと、この
出力ピストン内を摺動し前記シリンダの基底部に固定さ
れた早送りピストンと、前記ポンプ機構と前記シリンダ
の基底部間を結ぶ油路に介設されたアンロードバルブユ
ニットと、前記ポンプ機構を駆動する偏心軸に結合され
た変速機構部と、この変速機構部を駆動するモータと、
このモータに電源を供給するバッテリと、が備えられ、
前記出力ピストンに所定の圧力が負荷された時に、アン
ロードバルブが切換えられる構成としたことにより、早
送り機能により作業スピードが早くバッテリの消耗が低
く抑えられ、しかも油圧回路による軽量化とコストダウ
ンが図られた優れた充電式圧縮工具を提供できるもので
ある。
【0027】また、前記工具ボデイの上部には把持部が
形成され、この把持部の上端部に前記モータを駆動する
シーソースイッチが取り付けたことにより、把持部を支
えている手の指が誤ってスイッチを押すことがなくな
り、充電式圧縮工具の取扱いの安全性を高めることがで
きる。また、前記工具ボデイの表面には、前記バッテリ
の電圧が所定の電圧以下に低下したことを示す表示ラン
プ、または警告ブザーを取り付けたことにより、作業者
は作業前にバッテリ電圧の低下を知ることができ、シー
ソースイッチを押してもモータが起動しないので、電線
等の圧縮不良を未然に防止できる。また、前記工具ボデ
イの内部には、前記充電式圧縮工具の使用回数をカウン
トする計数装置を備えたことにより、充電式圧縮工具の
使用状態を把握することができ、予め故障や不良の発生
を予測し、事前にその対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充電式圧縮工具を示す正面図であ
る。
【図2】図1の充電式圧縮工具の一部破断の要部拡大図
である。
【図3】図1の充電式圧縮工具の油圧回路図である。
【図4】図2のX−X線断面図である。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【図6】図1の充電式圧縮工具の動作停止装置の構成を
示す回路ブロック図である。
【図7】図1の充電式圧縮工具のカウンタの構成を示す
回路ブロック図である。
【図8】従来の充電式圧縮工具を示す正面図である。
【図9】従来の充電式圧縮工具を示す一部破断の要部拡
大図である。
【符号の説明】
A 充電式圧縮装置 1 工具ボデイ 2 把持部 3 圧縮ヘッド 4 オイルタンク 5 モータ 6 バッテリ 7 シーソースイッチ 8 表示ランプ 9 偏心カム 10 シリンダ部 11 シリンダ 12 出力ピストン 13 油室 14 油路 15 早送りピストン 16 アンロードバルブユニット 17 戻しスプリング 18 ガイドリング 19 油路 20 ポンプ機構 21〜22ラムシリンダ 23〜27油路 28 戻し弁 30 変速機構部 31〜33遊星歯車 32 ストッパー片 35 リターンモータ 36 偏心カム 40 動作停止装置 50 カウンタ
フロントページの続き (72)発明者 安井 正 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内 (72)発明者 粟津 英雄 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシリンダが形成された工具ボデイ
    と、この工具ボデイに付設されたオイルタンクと、この
    オイルタンクの作動油を吸引して圧送するポンプ機構
    と、このポンプ機構からの圧油により前記シリンダ内を
    摺動する出力ピストンと、この出力ピストン内を摺動し
    前記シリンダの基底部に固定された早送りピストンと、
    前記ポンプ機構と前記シリンダの基底部間を結ぶ油路に
    介設されたアンロードバルブユニットと、前記ポンプ機
    構を駆動する偏心軸に結合された変速機構部と、この変
    速機構部を駆動するモータと、このモータに電源を供給
    するバッテリと、が備えられ、 前記出力ピストンに所定の圧力が負荷された時に、アン
    ロードバルブユニットが切換えられることを特徴とする
    充電式圧縮工具。
  2. 【請求項2】 前記工具ボデイの上部には把持部が形成
    され、この把持部の上端部に前記モータを駆動するシー
    ソースイッチが取り付けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の充電式圧縮工具。
  3. 【請求項3】 前記工具ボデイの表面には、前記バッテ
    リの電圧が所定の電圧以下に低下したことを示す表示ラ
    ンプ、または警告ブザーを取り付けてあることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の充電式圧縮工具。
  4. 【請求項4】 前記工具ボデイの内部には、前記充電式
    圧縮工具の使用回数をカウントするカウンタを備えてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の充電式圧縮工具。
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