JPH1117652A - フレーム同期検出回路 - Google Patents

フレーム同期検出回路

Info

Publication number
JPH1117652A
JPH1117652A JP18464197A JP18464197A JPH1117652A JP H1117652 A JPH1117652 A JP H1117652A JP 18464197 A JP18464197 A JP 18464197A JP 18464197 A JP18464197 A JP 18464197A JP H1117652 A JPH1117652 A JP H1117652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
delay
frame synchronization
outputs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18464197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3278379B2 (ja
Inventor
Nagaaki Shu
長明 周
Teruhei Shu
旭平 周
Kokuriyou Kotobuki
国梁 寿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yozan Inc
Original Assignee
Yozan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yozan Inc filed Critical Yozan Inc
Priority to JP18464197A priority Critical patent/JP3278379B2/ja
Priority to EP98110472A priority patent/EP0884856A3/en
Priority to US09/092,914 priority patent/US6370130B1/en
Priority to CN98109592A priority patent/CN1202050A/zh
Priority to KR1019980021241A priority patent/KR19990006788A/ko
Publication of JPH1117652A publication Critical patent/JPH1117652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3278379B2 publication Critical patent/JP3278379B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく、低消費電力のDS−CD
MA用フレーム同期検出回路を提供する。 【解決手段】 情報シンボルと所定のパターンを有する
パイロットシンボルとを有する複数のスロットからなる
フレーム構成の信号が受信され、マッチドフィルタ10
により逆拡散される。逆拡散された信号は、量子化回路
11において正負を表す1ビットのデータに変換され、
乗算器13により遅延検波されて遅延回路14〜15に
順次格納される。乗算器17〜19において遅延回路1
4〜16の出力とパイロットシンボルパターンとが乗算
され、加算器20からそれらの和が出力される。そのピ
ークを検出することにより、フレーム同期を検出する。
また、遅延検波を行わずに逆拡散信号とパイロットシン
ボルパターンとを直接乗算し、それらの和を判定するこ
とによりフレーム同期を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送データに周期
的にパイロットシンボルを挿入して伝送するDS−CD
MA通信方式等のスペクトラム拡散通信方式におけるフ
レーム同期検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動無線システムや無線LANな
どの無線通信システムにおいて、DS−CDMA(Dire
ct Sequence−Code Division Multiple Access)通信方
式が注目を集めている。このDS−CDMA通信方式の
一つとして、パイロットシンボルを周期的に伝送データ
中に挿入して送信する方式が提案されている。
【0003】この提案されているDS−CDMA通信方
式における送信データのフレーム構成の一例を図5の
(a)に示す。この図に示す例においては、各フレーム
は、それぞれが1つのパイロットシンボルブロックと1
つの情報シンボルブロックとを有する複数(例えば16
個)のスロットから構成されており、図示するようにパ
イロットシンボルブロックP1、P2・・・Pnと、情
報シンボルブロックI1、I2・・・Inとが交互に配
列された構成とされている。各パイロットシンボルブロ
ックP1、P2、・・・PnはそれぞれLシンボル(例
えば4シンボル)の長さとされており、既知のシンボル
列(パターン)が送信される。また、各情報ブロックI
1、I2・・・Inには、それぞれ所定数(例えば36
シンボル)の情報シンボルが配置されている。この各シ
ンボルは、QPSK変調方式により情報変調された後、
所定の拡散符号で拡散変調されて受信局に向けて送信さ
れる。
【0004】受信局においては、周期的に挿入された前
記パイロットシンボルの受信信号からフェージング複素
包絡線を推定し、該推定したフェージング複素包絡線に
基づいて各パスの受信信号のフェージング補正を行い、
RAKE合成して、前記情報シンボルの受信信号の同期
検波を行う。また、受信した前記パイロットシンボルブ
ロックの情報が所定のパターンであることを検出してフ
レーム同期信号を出力するようになされている。
【0005】図5の(b)は、前記受信局における信号
受信装置の要部の構成を示すブロック図である。この図
において、受信アンテナ101において受信されたスペ
クトラム拡散信号は高周波受信部102において中間周
波信号に変換され、分配器103により2つの信号に分
割されて、それぞれ乗算器106および107に供給さ
れる。104は中間周波数の信号(cosωt)を発生
する発振器であり、該発振器104からの出力は、前記
乗算器106に直接印加されるとともに、その位相をπ
/2だけ移相する位相シフト回路105を介して前記乗
算器107に入力される。前記乗算器106において前
記分配器103からの中間周波信号と前記発振器104
からの発振出力が乗算され、ローパスフィルタ108を
介して同相成分(I成分)のベースバンド信号が出力さ
れる。また、前記乗算器107において前記分配器10
3からの中間周波信号と前記位相シフト回路105の出
力(sinωt)が乗算され、ローパスフィルタ109
を介して直交成分(Q成分)のベースバンド信号が出力
される。
【0006】I成分とQ成分のベースバンド信号は、複
素型マッチドフィルタ110に入力され、それぞれ、P
N符号生成回路111により発生されるPN符号系列と
乗積されて逆拡散され、逆拡散出力の同相成分と直交成
分とが得られる。マルチパス環境においては、各逆拡散
出力は、それぞれのパスに対応した複数のピークとなっ
ている。このマッチドフィルタ110から出力される逆
拡散出力の同相成分と直交成分は、遅延検波回路11
2、信号レベル検出部114および位相補正部116に
それぞれ入力される。
【0007】前記遅延検波回路112において、前記複
数のパスに対応する逆拡散出力のうちの1つのパス(例
えば第1番目のパス)に対応する受信信号が遅延検波さ
れ、該検波出力はフレーム同期検出器113に入力され
る。前述のように、各フレームに含まれているパイロッ
トシンボルは既知のパターンとされており、フレーム同
期検出器113は、前記遅延検波回路112からの遅延
検波出力が上記複数のスロットにそれぞれ4シンボルず
つ含まれている既知のパイロットシンボルの遅延検波パ
ターンに一致するか否かを判定することにより、フレー
ム同期を検出している。このように、前記遅延検波回路
112とフレーム同期検出器113とによりフレーム同
期検出回路が構成されており、このフレーム同期検出回
路から出力されるフレーム同期信号は位相補正部116
等に印加される。
【0008】また、信号レベル検出部114では、逆拡
散出力のI成分とQ成分とから各パスの受信信号のレベ
ルが算出され、マルチパス選択部115において、受信
信号レベルの大きい複数のピークが複数のパスとして選
択される。このマルチパス選択回路115の出力は位相
補正部116に入力される。
【0009】前記位相補正部116は、前記複数のパス
にそれぞれ対応して設けられた複数の位相補正手段と、
前記複素型マッチドフィルタ110からの逆拡散された
受信信号の同相成分および直交成分を、前記フレーム同
期信号および前記マルチパス選択回路115の出力に基
づいて、前記複数個の位相補正手段に選択的に出力する
セレクタとを有している。前記複素型マッチドフィルタ
110からの逆拡散信号は、前記セレクタにより前記各
位相補正手段にそれぞれ対応するタイミングで入力さ
れ、各位相補正手段において、それぞれ対応するパスの
逆拡散信号に対してフェージング補正処理が行なわれ
る。
【0010】前記図5の(a)に関して説明したよう
に、受信信号にはパイロットシンボルブロックと情報シ
ンボルブロックとが交互に配置されている。前述したよ
うに、パイロットシンボルブロックの送信信号は既知で
あり、この既知の信号を参照することにより、当該パイ
ロットシンボルブロックの受信信号中に含まれているパ
イロット信号の位相回転量(誤差ベクトル)を算出する
ことができる。前記各位相補正手段は、このようにして
算出した各パスの受信信号に含まれている誤差ベクトル
から補正信号(補正ベクトル)を算出して、当該情報シ
ンボルブロックの受信信号に含まれているフェージング
等による位相誤差を補正する。
【0011】なお、この位相補正処理を行うときに、情
報シンボルブロックの前後に位置するパイロットシンボ
ルブロックの受信信号から補正ベクトルを算出する方法
(第1の方法)、および、情報ブロックの前に位置する
パイロットシンボルブロックから得られた補正ベクトル
を用いて位相補正を行なう方法(第2の方法)の2つの
方法が知られている。
【0012】このようにして、前記位相補正部116に
おいて位相補正された各パスの受信信号はRAKE合成
部117に供給され、該RAKE合成部117において
タイミングを合わせて合成されてデータ判定回路118
に出力される。そして、このデータ判定回路118にお
いてデータ判定され、信号の復調および処理が行なわれ
ることとなる。このようにしてパスダイバーシティが行
なわれている。
【0013】図6は、前記遅延検波回路112およびフ
レーム同期検出器113からなるフレーム同期検出回路
の一構成例を示す図である。この図において、119は
前記複素型マッチドフィルタ110の出力のうちの一つ
のパス(例えば、第1のパス)に対応する受信信号(逆
拡散信号)を1シンボルに対応する時間だけ遅延する遅
延回路、120は前記遅延回路119から出力される1
シンボル前の逆拡散信号の複素共役と前記複素型マッチ
ドフィルタ110から出力される逆拡散信号とを乗算す
る乗算器であり、これら遅延回路119および乗算器1
20により、前記遅延検波回路112が構成されてい
る。
【0014】また、121〜123はそれぞれ1シンボ
ル時間だけ入力信号を遅延する遅延回路であり、図示す
るように直列に接続されており、初段の遅延回路121
には前記乗算器120からの遅延検波出力が入力されて
いる。さらに、124〜126は前記各遅延回路121
〜123にそれぞれ対応して設けられた乗算器、127
は各乗算器124〜126からの乗算結果出力を加算す
る加算器である。前記各乗算器124〜126におい
て、それぞれ対応する前記遅延回路121〜123の出
力と対応する理論パターン、すなわち、予め前記パイロ
ットシンボルの既知のパターンに基づいて算出されてい
るパイロットシンボルブロックの遅延検波パターンの複
素共役との乗算が実行され、各乗算器124〜126か
らの乗算結果が前記加算器127において加算される。
【0015】前述したように、各スロット毎に4シンボ
ルのパイロットシンボルが送信されており、前記遅延回
路121〜123から出力されるパイロットシンボルに
対応する遅延検波出力が前記理論パターンと一致したと
きに、前記加算器127の出力はピーク値となる。した
がって、この加算器127の出力が所定の閾値以上であ
ることを検出することにより、当該スロットのパイロッ
トシンボルが前記理論パターンに一致したものと判定す
ることができ、このような各スロットごとの判定結果が
16スロット(1フレーム)続けて得られたとき、ある
いは、前記スロット毎の加算結果を16スロット分加算
した結果が所定のしきい値を超えたときに、フレーム同
期信号が出力されることとなる。
【0016】さて、前記複素型マッチドフィルタ110
から出力される逆拡散信号の同相成分(I成分)Diお
よび直交成分(Q成分)Dqは、次の式(1)および式
(2)により表される。ここに、θはフェージング等に
よる通信路の位相回転量である。また、簡単化するた
め、逆拡散信号の振幅は1とする。
【数1】
【0017】前記遅延回路119からは1シンボル前の
逆拡散出力Di(2)およびDq(2)が出力され、一方、図
示しない複素型マッチドフィルタ110からは逆拡散出
力Di(1)およびDq(1)が出力される。前記乗算器12
0において、前記遅延回路119の出力の複素共役(D
(2)−jDq(2))と前記複素型マッチドフィルタ11
0の出力(Di(1)+jDq(1))との乗算が行なわれ、
この結果、該乗算器120からは次の式(3)および式
(4)に示す遅延検波出力のI成分XiおよびQ成分X
qが出力される。
【数2】
【0018】ここで、前記遅延回路119から出力され
る1シンボル前の受信信号と現在入力されている受信信
号における位相回転θが等しいとすると、前記Xiおよ
びXqは次の式(5)および式(6)のようになる。
【数3】
【0019】上記式(5)および式(6)に示されてい
るように、前記乗算器120から出力される遅延検波出
力Xi、Xqの中には、前記位相回転θが含まれておら
ず、高精度の遅延検波が行なわれていることが分かる。
【0020】この遅延検波出力を前記フレーム同期検出
器113に入力し、予め知られているパイロットシンボ
ルに対応する遅延検波パターンとのマッチングをとるこ
とによりフレーム同期が検出される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、提案
されているDS−CDMA通信システムにおいては、一
つのパスの受信信号を遅延検波回路112により遅延検
波し、フレーム同期検出器113において、パイロット
シンボルの遅延検波出力が所定のパターンとなっている
か否かを検出することにより、フレーム同期を検出して
いる。そして、前記遅延検波回路112は、前述したよ
うに構成されており、受信信号の位相回転の影響を受け
ない遅延検波出力を出力することができるものである
が、アナログ信号同士の乗算を実行することが必要とな
るため、回路規模が大きくなり、また、消費電力も大き
くなるという問題点があった。これは、携帯機などにお
いては、非常に大きな問題となる。
【0022】そこで、本発明は、回路規模が小さく、か
つ精度の良いフレーム同期検出回路を提供することを目
的としている。また、高速にフレーム同期を検出するこ
とのできるフレーム同期検出回路を提供することを目的
としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフレーム同期検出回路は、伝送データに周
期的にパイロットシンボルを挿入して伝送するスペクト
ラム拡散通信方式におけるフレーム同期検出回路であっ
て、受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、該マッ
チドフィルタの出力を量子化する量子化回路と、該量子
化回路の出力を遅延検波する遅延検波回路と、該遅延検
波回路の出力を順次格納する直列に接続された複数の遅
延回路と、該複数の遅延回路の出力と所定のパターンと
の一致を検出する一致検出回路とを有するものである。
【0024】また、本発明の他のフレーム同期検出回路
は、伝送データに周期的にパイロットシンボルを挿入し
て伝送するスペクトラム拡散通信方式におけるフレーム
同期検出回路であって、受信信号を逆拡散するマッチド
フィルタと、該マッチドフィルタの出力を量子化する量
子化回路と、前記マッチドフィルタの出力と前記量子化
回路の出力とを用いて遅延検波する遅延検波回路と、該
遅延検波回路の出力を順次格納する直列に接続された複
数の遅延回路と、該複数の遅延回路の出力と所定のパタ
ーンとの一致を検出する一致検出回路とを有するもので
ある。
【0025】さらに、本発明のさらに他のフレーム同期
検出回路は、伝送データに周期的にパイロットシンボル
を挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式における
フレーム同期検出回路であって、受信信号を逆拡散する
マッチドフィルタと、該マッチドフィルタの出力を順次
格納する直列に接続された複数の遅延回路と、前記各遅
延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する前記遅延
回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する複数の乗
算器と、該複数の乗算器の出力の和を算出する加算器
と、該加算器の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、
該絶対値回路の出力を判定する判定回路とを有するもの
である。
【0026】さらにまた、本発明のさらに他のフレーム
同期検出回路は、伝送データに周期的にパイロットシン
ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
けるフレーム同期検出回路であって、受信信号を逆拡散
するマッチドフィルタと、該マッチドフィルタの出力を
順次格納する直列に接続された複数の遅延回路と、前記
各遅延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する前記
遅延回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する複数
の乗算器と、該複数の乗算器の隣接する2個の出力の差
を算出する減算器と、該各減算器の出力の絶対値を算出
する絶対値回路と、該各絶対値回路の出力の和を算出す
る加算器と、該加算器の出力を判定する判定回路とを有
するものである。
【0027】さらにまた、本発明のさらに他のフレーム
同期検出回路は、伝送データに周期的にパイロットシン
ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
けるフレーム同期検出回路であって、受信信号を逆拡散
するマッチドフィルタと、1フレーム中に含まれるパイ
ロットシンボルの数に対応する数の遅延回路であって、
前記マッチドフィルタの出力を順次格納するように直列
に接続された複数段の遅延回路と、前記各遅延回路にそ
れぞれ対応して設けられ、対応する前記遅延回路の出力
と当該所定のパターンとを乗算する複数の乗算器と、前
記複数の乗算器の出力を加算する加算器と、前記加算器
の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、該絶対値回路
の出力を判定する判定回路とを有するものである。
【0028】さらにまた、本発明のさらに他のフレーム
同期検出回路は、それぞれパイロットシンボルが挿入さ
れた複数のスロットにより1フレームが構成されるスペ
クトラム拡散通信方式におけるフレーム同期検出回路で
あって、受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、1
フレーム中に含まれるパイロットシンボルの数に対応す
る数の遅延回路であって、前記マッチドフィルタの出力
のうちパイロットシンボルに対応する出力を順次格納す
るように直列に接続された複数の遅延回路と、前記各遅
延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する前記遅延
回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する複数の乗
算器と、前記1フレーム中のスロット数に対応する数の
加算器であって、それぞれ対応するスロット中の各パイ
ロットシンボルに対応する前記乗算器の出力を加算する
加算器と、前記各加算器の出力の絶対値を算出する絶対
値回路と、該各絶対値回路の出力を加算する加算器と、
該加算器の出力を判定する判定回路とを有するものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各フレーム同期検
出回路について説明する。図1の(a)は、本発明のフ
レーム同期検出回路の第1の実施の形態における要部の
構成を示すブロック図である。図1の(a)において、
11は1ビット量子化回路であり、前述した複素型マッ
チドフィルタ110(図5(b))からのベースバンド
の逆拡散信号の同相成分Diと直交成分Dqとをシンボ
ルに同期したクロックにより入力し、それらの正負に対
応する出力信号sgn(Di)およびsgn(Dq)に
変換して出力する。これにより、アナログの逆拡散信号
DiおよびDqが、1ビットのデジタルデータ(例えば
正の場合は「1」、負の場合は「−1」)に変換され
る。また、12は前記1ビット量子化回路11の出力を
1シンボル時間だけ遅延する遅延回路、13は前記1ビ
ット量子化回路11の出力と前記遅延回路12の出力を
複素乗算する乗算器である。
【0030】ここで、前記乗算器13においては、次の
(7)式で示す前記1ビット量子化回路11から出力さ
れる量子化された逆拡散信号sgn(Di(1))+j・
sgn(Dq(1))と、前記遅延回路12から出力され
る1シンボル前のシンボルの量子化された逆拡散信号の
複素共役sgn(Di(2))−j・sgn(Dq(2))と
の複素乗算が実行され、式(8)および式(9)に示す
遅延検波出力のI成分XiおよびQ成分Xqが出力され
る。
【数4】
【0031】上記式(8)および式(9)に示されてい
るように、前記乗算器13においては、前記1ビット量
子化回路11および前記遅延回路12から出力される1
ビットのデータであるsgn(Di(2))、sgn(D
(2))、sgn(Di(1))、sgn(Dq(1))相互
の乗算を行ない、その乗算結果を加算あるいは減算する
ものであるから、非常に簡単なデジタル回路により構成
することができる。したがって、前記図6に示した乗算
器120と比べて回路規模を小さくすることができ、回
路の小型化、低消費電力化を実現することができる。
【0032】前記乗算器13の出力は、遅延回路14に
入力され、該遅延回路14に直列に接続された遅延回路
15および16に順次供給される。当該スロットに含ま
れているパイロットシンボルのシーケンスをPr(1)
〜Pr(4)であるとすると、パイロットシンボルブロ
ックの信号を受信したときに、前記乗算器113から
は、Pr(1)とPr(2)の前記遅延検波出力、Pr
(2)とPr(3)の前記遅延検波出力、Pr(3)と
Pr(4)の前記遅延検波出力が順次出力され、パイロ
ットシンボルブロックの信号が受信された1シンボル時
間後には、前記遅延回路16の出力はPr(1)とPr
(2)の前記遅延検波出力、遅延回路15の出力はPr
(2)とPr(3)の前記遅延検波出力、遅延検波回路
14の出力はPr(3)とPr(4)との前記遅延検波
出力となり、当該スロット中に含まれているパイロット
シンボルに対応する前記遅延検波出力が前記遅延回路1
4〜16の出力に得られていることとなる。
【0033】前記遅延回路14〜16の出力は、それぞ
れ対応して設けられている乗算器17〜19に入力さ
れ、各乗算器17〜19の他方の入力には、予め知られ
ているパイロットシンボルの値から算出された対応する
遅延検波出力パターンが入力されている。すなわち、予
め設定されているパイロットシンボルのシーケンスをP
o(1)、Po(2)、Po(3)、Po(4)である
としたとき、前記乗算器19にはパイロットシンボルP
o(1)とPo(2)の複素共役との乗算結果が理論パ
ターンとして供給されており、前記乗算器18にはPo
(2)とPo(3)の複素共役との乗算結果、前記乗算
器17にはPo(3)とPo(4)の複素共役との乗算
結果がそれぞれ理論パターンとして入力されている。
【0034】これにより、各乗算器17〜19におい
て、前記遅延回路14〜16から出力される受信シンボ
ルの遅延検波出力と、前記乗算器17〜19に供給され
ている対応する理論パターンの複素共役との乗算がそれ
ぞれ行なわれ、各乗算結果は加算器20において加算さ
れる。この加算結果は、遅延検波出力と理論パターンと
が一致したときに最大値となる。したがって、前記加算
器20の出力が所定のしきい値を超えたときに、当該パ
イロットシンボルパターンと受信シンボルとが一致した
ものとすることができる。
【0035】なお、この図1の(a)に示した構成で
は、1スロットに含まれる4シンボルのパイロットシン
ボルについての検出が行なわれるが、この図1の(a)
に示した検出回路構成を用いて、各スロットごとに順次
一致を検出し、1フレーム分(16スロット分)の一致
を連続して検出したときに、フレーム同期を検出したと
することができる。あるいは、前記各スロット毎の加算
結果を16スロット分加算して、その総和がが所定のし
きい値を超えたか否かによって判定するようにしてもよ
い。
【0036】さて、前記図1の(a)に示した第1の実
施の形態においては、逆拡散信号を全て1ビット量子化
していたために回路構成は簡単になるものの、多少精度
が悪くなるという問題点がある。この問題点を解消する
ようにした本発明の第2の実施の形態について図1の
(b)を参照して説明する。
【0037】この実施の形態は、図1の(b)に示すよ
うに、前記乗算器13において遅延検波をするときに、
乗算される一方のシンボルは1ビット量子化されたデー
タを用い、他方のシンボルは量子化されていない逆拡散
信号を用いるようにするものである。なお、前記遅延回
路14〜16、乗算器17〜19および加算器20から
なる構成は、前記第1の実施の形態の場合と同様であ
り、また、前記各乗算器17〜19に入力される理論パ
ターンも、前記第1の実施の形態と同一のデータが用い
られる。ただし、遅延回路14〜16はアナログの遅延
回路に、乗算器13および17〜19はアナログデジタ
ル混在回路に、加算器20はアナログ加算器になる。
【0038】この第2の実施の形態における遅延検波動
作について説明する。ここで、例えば、先行するシンボ
ルの逆拡散信号が1ビット量子化されており、そのデー
タの複素共役と、後続するシンボルの逆拡散信号とが乗
算されるものとする。この場合には、前記乗算器13に
おいて、次の式(10)に示す演算が実行され、式(1
1)および式(12)に示す乗算結果のI成分Xiおよ
びQ成分Xqが出力される。
【数5】
【0039】この式(11)および式(12)から明ら
かなように、前記乗算器13において、後続するシンボ
ルの逆拡散出力Di(1)、Dq(1)と先行するシンボルの
1ビット量子化された逆拡散出力sgn(Di(2))、
sgn(Dq(2))とが乗算され、各乗算結果が加算さ
れている。ここで、前記1ビット量子化された逆拡散出
力sgn(Di(2))、sgn(Dq(2))は1ビットの
デジタルデータであり、例えば、その「1」を正、
「0」を負とした場合には、該データに応じて、前記逆
拡散出力Di(1)およびDq(1)の極性を反転させること
により、前記各乗算を実行することができる。
【0040】なお、後続するシンボルの逆拡散出力が1
ビット量子化されており、先行するシンボルについては
逆拡散出力がそのまま乗算器13に入力されている場合
についても、全く同様のことがいえる。
【0041】したがって、この実施の形態においても、
遅延検波を行う前記乗算器13を非常に簡単な構成のも
のとすることができる。そして、この場合には、一方の
データは1ビット量子化されていないため、前記図1の
(a)の場合に比べて高精度の遅延検波出力を得ること
ができる。
【0042】次に、本発明の第3および第4の実施の形
態について図2を参照して説明する。これらの実施の形
態のフレーム同期検出回路は、前述したような遅延検波
を行なわずにフレーム同期を検出するものである。図2
の(a)は、本発明のフレーム同期検出回路の第3の実
施の形態の構成を示すブロック図である。この図におい
て、21〜24は直列に接続された遅延回路であり、そ
れぞれ1シンボル時間だけデータを遅延するものであ
る。初段の遅延回路21には前記複素型マッチドフィル
タからのI、Q両成分の逆拡散信号がシンボル同期信号
に同期したクロックにより入力される。また、25〜2
8は前記遅延回路21〜24にそれぞれ対応して設けら
れた乗算器であり、各乗算器25〜28の一方の入力に
は対応する前記遅延回路21〜24の出力が入力され
る。また、各乗算器25〜28の他方の入力には、前記
予め知られているパイロットシンボルの対応するシンボ
ルのI成分およびQ成分のデータIiおよびIqが入力
されており、各乗算器25〜28において、前記各遅延
回路21〜24の出力と前記対応する既知のパイロット
シンボルパターンの複素共役とが乗算される。29は加
算器であり、前記各乗算器25〜28の乗算結果を加算
する。30は絶対値回路であり、前記加算器29の加算
結果の絶対値を算出する。
【0043】このように構成されたフレーム同期検出回
路において、前記各遅延回路21〜24において、前記
逆拡散信号(Di+jDq)と既知のパイロットシンボ
ルの複素共役(Ii−jIq)との複素数の乗算が実行
される。ここで、受信シンボルが前記パイロットシンボ
ルと一致しているときは、Di、Dqは前記式(1)お
よび式(2)で表わされるため、この乗算結果は、次の
式(13)のようになる。
【数6】
【0044】ここで、前述したようにパイロットシンボ
ルはQPSKにより情報変調されているため、Iiおよ
びIqは、それぞれ「+1」あるいは「−1」である。
したがって、前記絶対値回路30の出力は次の式(1
4)により表される。
【数7】 したがって、受信シンボルが前記パイロットシンボルと
一致したときに、式(14)の出力は最大値となる。し
たがって、前記絶対値回路30の出力を観察することに
より、受信シンボルと当該パイロットシンボルとの一致
を検出することができる。
【0045】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図2の(b)は、この実施の形態の構成を示す
ブロック図である。この図において、遅延回路21〜2
4および乗算器25〜28は、前記図2の(a)に示し
た第3の実施の形態と同一のものである。また、31〜
33はいずれも加算器であり、加算器31は前記乗算器
25の出力から前記乗算器26の出力を減算し、加算器
32は前記乗算器26の出力から前記乗算器27の出力
を減算し、加算器33は前記乗算器27の出力から前記
乗算器28の出力を減算するように構成されている。す
なわち、前記加算器31〜33からは、後続するパイロ
ットシンボルの乗算結果から先行するパイロットシンボ
ルの乗算結果を減算した結果が出力されるようになされ
ている。また、34〜36は、それぞれ前記加算器31
〜33に対応して設けられた絶対値回路であり、前記各
加算器31〜33から出力される減算結果の絶対値を算
出する。また、37は加算器であり、前記絶対値回路3
4〜36からそれぞれ出力される絶対値の総和を算出す
る。
【0046】このように構成されたフレーム同期検出回
路において、受信シンボルが前記パイロットシンボルと
一致しているときは、前記乗算器25〜28から、それ
ぞれ対応するシンボルについての前記式(13)に示す
乗算結果が出力され、先行するシンボルに対応する乗算
結果と後続するシンボルに対応する乗算結果との間の減
算が加算器31〜33において行われる。先行するシン
ボルと後続するシンボルで位相回転量θが等しいものと
すると、前述したように、IiおよびIqはそれぞれ
「+1」あるいは「−1」であるため、次の式(15)
に示すように、各加算器31〜33における演算結果は
0となる。ここで、上付きの(1)は先行するシンボル
を表わし、上付きの(2)は後続するシンボルを表わし
ている。
【数8】 したがって、前記加算器37の出力が所定のしきい値以
下となったことを検出することにより、そのスロットに
おいて当該パイロットシンボルを受信したことを検出す
ることが可能となる。
【0047】フレーム同期を検出するためには、前述し
たように、連続する16個のスロットにおいてそれぞれ
当該パイロットシンボルとの一致を検出することが必要
となるため、この図2(a)あるいは(b)に示した回
路を用いて、連続する16スロットの出力を観測するす
ることにより、フレーム同期を検出することができる。
あるいは、各スロット毎の出力を16スロット分加算
し、その総和について判定することにより、フレーム同
期を検出することができる。
【0048】このように構成された第3および第4の実
施の形態のフレーム同期検出回路によれば、遅延検波を
行なうことなくフレーム同期を検出することが可能とな
り、遅延検波のための乗算器が不要となる。また、乗算
器25〜28において、対応する遅延回路21〜24か
らのアナログの逆拡散信号(Di+jDq)と当該パイ
ロットシンボルの予め知られているデータの複素共役
(Ii−jIq)との乗算が実行されるが、ここで、前
記パイロットシンボルの複素共役(Ii−jIq)の各
項IiおよびIqは「+1」または「−1」であるた
め、前記式(13)に示す乗算は、Di、Dqの符号を
変換して加算する操作のみにより実行することができ
る。したがって、従来のフレーム同期検出回路と比較し
て、非常に簡単な構成とすることができる。
【0049】なお、前記第3の実施の形態においては、
前記加算器29において前記乗算器25〜28の乗算結
果の総和を算出してから、前記絶対値回路30において
その絶対値を算出しているが、この演算の順序を入れ替
えて、前記各乗算器25〜28の乗算結果の絶対値をそ
れぞれ算出してから、それらの総和を加算器により算出
するようにしてもよい。また、前記第4の実施の形態に
おいても、同様に演算の順序を入れ替えて、各加算器3
1〜33の出力の総和を算出してから、その絶対値を算
出するようにしても良い。このように、演算の順序を変
更しても、前述した場合と同様にしてフレーム同期を検
出することができる。
【0050】さて、今までに説明した実施の形態は、い
ずれも、1スロット中に含まれているパイロットシンボ
ル(4シンボル)の一致を検出するためのものであっ
た。前述のように、フレーム同期を検出するためには、
16個のスロットにおいて連続して当該パイロットシン
ボルパターンとの一致を検出すること、あるいは、前記
フレーム同期検出回路における加算器の出力を16スロ
ット分加算した結果を判定することが必要であった。し
たがって、途中のスロットにおいてパイロットシンボル
と受信シンボルとの一致がとれなくなった場合には、再
び第1番目のスロットのパイロットシンボルの検出から
フレーム同期検出操作を実行することが必要となり、あ
るいは、16スロット経過してからでないとフレームが
同期しているか否かを判定することができなかった。し
たがって、回路規模は少なくなるものの、フレーム同期
検出に多くの時間を要することとなる。このような不都
合をなくし、高速にフレーム同期を検出することのでき
る本発明のさらに他の実施の形態について説明する
【0051】図3の(a)は、上述した本発明の第5の
実施の形態の構成を示すブロック図である。この図にお
いて、41〜52は遅延回路であり、クロック信号CL
Kに同期して入力信号を取り込み、後続する遅延回路に
出力するように構成されている。また、初段の遅延回路
52には前記複素型マッチドフィルタ110からの逆拡
散信号のI成分DiおよびQ成分Dqが入力されてい
る。すなわち、直列に接続された遅延回路41〜52に
より、アナログシフトレジスタが構成されている。図3
の(b)は、前記遅延回路41〜52に印加されるクロ
ック信号CLKのタイミングを示す図であり、図示する
ように、受信信号中のパイロットシンボルP1〜P4、
P5〜P8、…、P13〜P16に同期したクロック信
号CLKが前記各遅延回路41〜52に印加されてい
る。これにより、受信信号のうちのパイロットシンボル
ブロックの逆拡散信号のI成分Di(1)〜Di(64)およ
びQ成分Dq(1)〜Dq(64)が、順次遅延回路41〜5
2に入力される。
【0052】61〜72は、前記遅延回路41〜52の
出力がそれぞれ一方の入力に入力される乗算器であり、
それらの他方の入力には、前記既知のパイロットシンボ
ルパターンの対応するシンボルの複素共役(Ii−jI
q)が入力されている。すなわち、複素乗算器61に
は、前記遅延回路41の出力Di(1)+Dq(1)と予め知
られているパイロットシンボルP1の複素共役Ii(1)
−jIq(1)が入力され、前記式(13)に示した複素
乗算が実行される。同様にして、各乗算器62〜72に
おいて、それぞれ対応する受信した逆拡散信号と既知の
パイロットシンボルパターンの対応するシンボルとの複
素乗算が実行される。73は加算器であり、前記各乗算
器61〜72における乗算結果が加算される。74は前
記加算器73の出力の絶対値を算出する絶対値回路であ
る。
【0053】ここで、フェージング係数の変化が遅く、
位相回転θが16スロットに渡って同じ値であると仮定
すると、前記絶対値回路74の出力は、次の式(16)
により示される。
【数9】
【0054】これにより、前記遅延回路41〜52に格
納されている16スロット分のパイロットシンボルの受
信信号と、前記各乗算器61〜72に入力されている予
め知られているパイロットシンボルパターンとが一致し
たときには、前記式(16)に示す前記絶対値回路74
の出力xがピーク値となる。したがって、この絶対値回
路74の出力がピークとなることを検出することによ
り、フレーム同期を検出することができる。
【0055】前述の場合と同様に、前記乗算回路61〜
72に入力されるパイロットシンボルパターンのIiお
よびIqは「+1」あるいは「−1」であるため、この
実施の形態においても、前記各複素乗算器61〜72は
簡単な構成とすることができる。また、この実施の形態
においては、16スロット分のパイロットシンボルに対
応する逆拡散信号を順次格納する遅延回路41〜52を
設けているため、受信されるパイロットシンボルの逆拡
散信号とパイロットシンボルのパターンとの検出を順次
検出することができるため、高速にフレーム同期を検出
することが可能となる。
【0056】本発明の第6の実施の形態について図4を
参照して説明する。この図において、遅延回路41〜5
2および各遅延回路に対応して設けられた乗算器61〜
72は、前記図3の(a)に示したものと同一である。
また、前記各遅延回路41〜52には、前記図3の
(b)に示したものと同一のクロック信号CLKが印加
される。
【0057】図示するように、この実施の形態において
は、各スロットに対応する4つの乗算器の乗算結果をそ
れぞれ別個に設けられた前記加算器81、…、82、8
3により加算するようにしている。すなわち、加算器8
1は乗算器61〜64の出力を加算し、同様にして、加
算器82は乗算器65〜68の出力を、加算器83は乗
算器69〜72の乗算結果を加算するように接続されて
いる。また、84、…、85および86はそれぞれ前記
加算器81〜83の加算結果の絶対値を算出する絶対値
回路である。さらに、87は、前記絶対値回路84、
…、85および86の出力を加算する加算器である。
【0058】すなわち、前記図3に示した実施の形態に
おいては、前記加算器73において各乗算器61〜72
の出力の総和を算出した後、その絶対値を絶対値回路7
4により算出していたが、この実施の形態においては、
各スロット毎の乗算結果を前記加算器81、…、82、
83においてそれぞれ加算し、各加算器81〜83の出
力の絶対値をそれぞれ絶対値回路84〜86で算出した
後、加算器87においてそれらの総和を算出している。
【0059】一般に、1スロット中に含まれるパイロッ
トシンボルの期間(4シンボルの期間)においては、位
相回転θは同じであると考えることができるので、前記
加算器87の出力xは、次の式(17)により表され
る。
【数10】
【0060】したがって、前記遅延回路41〜52に格
納されているパイロットシンボルの受信信号と当該パイ
ロットシンボルパターンとが一致したときに、前記加算
器87の出力xはピーク値となる。したがって、このピ
ークを検出することにより、フレーム同期を検出するこ
とができる。また、この実施の形態においても、前述の
場合と同様に、前記乗算器61〜72として簡単な構成
の回路を使用することができる。さらに、各スロット毎
に乗算結果の加算を実行しているため、前記図3に示し
た実施の形態の場合と比較して、位相回転θの変動によ
る影響を除去することができ、より高精度にフレーム同
期を検出することが可能となる。
【0061】なお、以上の説明においては、各スロット
中に4シンボルのパイロットシンボルが挿入されてお
り、16スロットで1フレームが構成されている場合を
例にとって説明したが、他のフレーム構成の場合であっ
ても、同様に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、量子化されたマッ
チドフィルタの出力を用いて遅延検波するようにした本
発明のフレーム同期検出回路によれば、遅延検波のため
の乗算回路の構成を簡単化することができ、回路規模を
小さくすることができるとともに、低消費電力化を図る
ことができる。また、マッチドフィルタの出力とパイロ
ットシンボルのパターンとを乗算し、各シンボル間の演
算結果の差を算出するようにした本発明のフレーム同期
回路によれば、遅延検波回路が不要となり、回路規模を
小さくすることができる。さらに、1フレーム中に含ま
れる全パイロットシンボルを順次格納する遅延回路を有
し、各遅延回路の出力とパイロットシンボルのパターン
との積和演算を実行するようにした本発明のフレーム同
期回路によれば、遅延検波回路が不要になるとともに、
高速にフレーム同期を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフレーム同期検出回路の第1および
第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明のフレーム同期検出回路の第3および
第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明のフレーム同期検出回路のさらに他の
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明のフレーム同期検出回路のさらに他の
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】 DS−CDMA通信方式のフレーム構成およ
び信号受信装置の構成を示す図である。
【図6】 従来のフレーム同期検出回路の構成例を示す
図である。
【符号の説明】
11 1ビット量子化回路 12、14〜16、21〜24、41〜52、119、
121〜123 遅延回路 13、17〜19、25〜28、61〜72、106、
107 乗算器 20、29、31〜33、37、73、81〜83、1
27 加算器 30、34〜36、74、84〜86 絶対値回路 101 アンテナ 102 高周波受信部 103 分配器 104 発振器 105 π/2移相器 108、109 ローパスフィルタ 110 複素型マッチドフィルタ 111 PN生成回路 112 遅延検波回路 113 フレーム同期検出器 114 信号レベル検出部 115 マルチパス選択部 116 位相補正部 117 RAKE合成部 118 データ判定回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送データに周期的にパイロットシン
    ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
    けるフレーム同期検出回路であって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 該マッチドフィルタの出力を量子化する量子化回路と、 該量子化回路の出力を遅延検波する遅延検波回路と、 該遅延検波回路の出力を順次格納する直列に接続された
    複数の遅延回路と、 該複数の遅延回路の出力と所定のパターンとの一致を検
    出する一致検出回路とを有することを特徴とするフレー
    ム同期検出回路。
  2. 【請求項2】 伝送データに周期的にパイロットシン
    ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
    けるフレーム同期検出回路であって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 該マッチドフィルタの出力を量子化する量子化回路と、 前記マッチドフィルタの出力と前記量子化回路の出力と
    を用いて遅延検波する遅延検波回路と、 該遅延検波回路の出力を順次格納する直列に接続された
    複数の遅延回路と、 該複数の遅延回路の出力と所定のパターンとの一致を検
    出する一致検出回路とを有することを特徴とするフレー
    ム同期検出回路。
  3. 【請求項3】 伝送データに周期的にパイロットシン
    ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
    けるフレーム同期検出回路であって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 該マッチドフィルタの出力を順次格納する直列に接続さ
    れた複数の遅延回路と、 前記各遅延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する
    前記遅延回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する
    複数の乗算器と、 該複数の乗算器の出力の和を算出する加算器と、 該加算器の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、 該絶対値回路の出力を判定する判定回路とを有すること
    を特徴とするフレーム同期検出回路。
  4. 【請求項4】 伝送データに周期的にパイロットシン
    ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
    けるフレーム同期検出回路であって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 該マッチドフィルタの出力を順次格納する直列に接続さ
    れた複数の遅延回路と、 前記各遅延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する
    前記遅延回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する
    複数の乗算器と、 該複数の乗算器の隣接する2個の出力の差を算出する減
    算器と、 該各減算器の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、 該各絶対値回路の出力の和を算出する加算器と、 該加算器の出力を判定する判定回路とを有することを特
    徴とするフレーム同期検出回路。
  5. 【請求項5】 伝送データに周期的にパイロットシン
    ボルを挿入して伝送するスペクトラム拡散通信方式にお
    けるフレーム同期検出回路であって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 1フレーム中に含まれるパイロットシンボルの数に対応
    する数の遅延回路であって、前記マッチドフィルタの出
    力を順次格納するように直列に接続された複数段の遅延
    回路と、 前記各遅延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する
    前記遅延回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する
    複数の乗算器と、 前記複数の乗算器の出力を加算する加算器と、 前記加算器の出力の絶対値を算出する絶対値回路と該絶
    対値回路の出力を判定する判定回路とを有することを特
    徴とするフレーム同期検出回路。
  6. 【請求項6】 それぞれパイロットシンボルが挿入さ
    れた複数のスロットにより1フレームが構成されるスペ
    クトラム拡散通信方式におけるフレーム同期検出回路で
    あって、 受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、 1フレーム中に含まれるパイロットシンボルの数に対応
    する数の遅延回路であって、前記マッチドフィルタの出
    力のうちパイロットシンボルに対応する出力を順次格納
    するように直列に接続された複数の遅延回路と、 前記各遅延回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する
    前記遅延回路の出力と当該所定のパターンとを乗算する
    複数の乗算器と、 前記1フレーム中のスロット数に対応する数の加算器で
    あって、それぞれ対応するスロット中の各パイロットシ
    ンボルに対応する前記乗算器の出力を加算する加算器
    と、 該各加算器の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、 該各絶対値回路の出力を加算する加算器と該加算器の出
    力を判定する判定回路とを有することを特徴とするフレ
    ーム同期検出回路。
JP18464197A 1997-06-09 1997-06-26 フレーム同期検出回路 Expired - Fee Related JP3278379B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18464197A JP3278379B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 フレーム同期検出回路
EP98110472A EP0884856A3 (en) 1997-06-09 1998-06-08 Spread spectrum communication system
US09/092,914 US6370130B1 (en) 1997-06-09 1998-06-08 Spread spectrum communication system
CN98109592A CN1202050A (zh) 1997-06-09 1998-06-08 扩频通信系统
KR1019980021241A KR19990006788A (ko) 1997-06-09 1998-06-09 고주파확산 통신시스템

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18464197A JP3278379B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 フレーム同期検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1117652A true JPH1117652A (ja) 1999-01-22
JP3278379B2 JP3278379B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=16156793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18464197A Expired - Fee Related JP3278379B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-26 フレーム同期検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3278379B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331871B1 (ko) * 1999-06-19 2002-04-09 서평원 슬롯별 상관 결과를 이용한 프레임 동기 확인 방법
US6741578B1 (en) 1999-04-29 2004-05-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for synchronizing channels in a W-CDMA communication system
KR100588727B1 (ko) 1999-12-31 2006-06-13 주식회사 케이티 멀티 캐리어-코드분할다중접속시스템을 위한 프레임동기화 방법
US7142587B2 (en) 2000-06-09 2006-11-28 Nec Corporation Received path timing detecting circuit at DS-CDMA system
JP2012523787A (ja) * 2009-04-16 2012-10-04 チュンアン ユニヴァーシティ インダストリー アカデミー コーペレーション ファウンデーション Ieee802.15.4lr−wpanbpsk受信器のための非同期検波装置及び方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741578B1 (en) 1999-04-29 2004-05-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for synchronizing channels in a W-CDMA communication system
USRE42827E1 (en) * 1999-04-29 2011-10-11 Samsung Electronics Co., Ltd Apparatus and method for synchronizing channels in a WCDMA communication system
KR100331871B1 (ko) * 1999-06-19 2002-04-09 서평원 슬롯별 상관 결과를 이용한 프레임 동기 확인 방법
KR100588727B1 (ko) 1999-12-31 2006-06-13 주식회사 케이티 멀티 캐리어-코드분할다중접속시스템을 위한 프레임동기화 방법
US7142587B2 (en) 2000-06-09 2006-11-28 Nec Corporation Received path timing detecting circuit at DS-CDMA system
JP2012523787A (ja) * 2009-04-16 2012-10-04 チュンアン ユニヴァーシティ インダストリー アカデミー コーペレーション ファウンデーション Ieee802.15.4lr−wpanbpsk受信器のための非同期検波装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3278379B2 (ja) 2002-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0920743B1 (en) Symbol-matched filter having a low silicon and power requirement
KR100552076B1 (ko) Cdma통신시스템에있어서의신호수신장치
US6370130B1 (en) Spread spectrum communication system
EP0643506A2 (en) Digital CDMA receiver
US6163563A (en) Digital communication system for high-speed complex correlation
EP1040593B1 (en) Method and apparatus for frequency acquisition and tracking for ds-ss cdma receivers
US6064690A (en) Spread spectrum communication system
JP3329383B2 (ja) 逆拡散器とタイミング検出装置とチャネル推定装置および周波数誤差測定方法とafc制御方法
JP2001007734A (ja) Cdma通信システムのコード同期取得方法及びその装置
JPH08223135A (ja) 符号検出回路
US6088382A (en) Cell search circuit for CDMA
US5594755A (en) Apparatus for use in equipment providing a digital radio link between a fixed radio unit and a mobile radio unit
JP3278379B2 (ja) フレーム同期検出回路
JP2001094468A (ja) 相関器
EP0884856A2 (en) Spread spectrum communication system
JP2000165292A (ja) 同期捕捉回路
US7031377B2 (en) Receiver and low power digital filter therefor
US6594324B1 (en) Correlation operation method and matched filter
JPH0690221A (ja) スペクトル拡散通信用受信装置のサーチャーレシーバ
KR100287913B1 (ko) 통신 시스템에서 디지털 신호 처리 장치 및 방법.
KR100354164B1 (ko) 신호 복조 장치
US6400757B1 (en) Symbol-matched filter having a low silicon and power management
JPH0677931A (ja) スペクトル拡散信号の受信機
KR100346224B1 (ko) 의사잡음코드 타이밍 추적 루프의 루프 에러 검출기
KR100459120B1 (ko) 신호처리를 위한 연산 장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees