JP2001094468A - 相関器 - Google Patents

相関器

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JP2001094468A JP26504099A JP26504099A JP2001094468A JP 2001094468 A JP2001094468 A JP 2001094468A JP 26504099 A JP26504099 A JP 26504099A JP 26504099 A JP26504099 A JP 26504099A JP 2001094468 A JP2001094468 A JP 2001094468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CDMA通信方式に受信装置において回路規模
の縮減を図る相関器の提供。 【解決手段】長さKシンボルの固定語をMチップ/シン
ボルの割合で拡散した信号よりなる符号長Nの固定パタ
ーンを入力とし、長さがMチップとされ、前記固定パタ
ーンのうちのk番目(0≦k<K)のシンボル部分に対
して、拡散符号Sm(kM≦m<(k+1)M)との相
関値を出力する第1の相関器と、第1の相関器の符号の
切替を行なう符号切替部と、第1の相関器の出力を記憶
するメモリと、メモリから所定チップL毎にKシンボル
分のデータを読み出すための読み出しアドレスを生成す
る読み出しアドレス制御部と、メモリから読み出された
Kシンボル分のデータを入力し前記固定語との相関値を
出力する第2の相関器とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相関器に関し、特
に、CDMA通信方式の受信装置に用いて好適な相関器
に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散(スプレッドスペクト
ラム)方式は、周知のごとく、送信側で送信信号を変調
した後に拡散符号を用いてスペクトラム拡散して送信
し、受信側では、送られてきたスペクトラム拡散信号を
受信して復調する際に、送信側で拡散に用いた拡散符号
(Pseudorandam Noise;単に「PN」ともいう)系列
と同じものを用いて逆拡散する。
【0003】近時、スペクトラム拡散方式の拡散符号系
列を各通信毎に割り当てるCDMA(Code Division
Multiple Access;符号分割多元接続)通信方式が、移
動体通信システムの移動端末の無線通信方式の標準とし
て期待されている。すなわちCDMA通信方式では、例
えばユーザの情報をユーザ固有の拡散符号でそれぞれ拡
散したものを同じ周波数帯で重ね合わせて送信し、受信
側では、受信したいユーザの拡散符号を用いて情報を抽
出する構成とされ、 ・スペクトル利用効率が高い、 ・マルチパスに強い、 ・秘話性が高い、等の利点を有している。
【0004】CDMA方式の通信システムでは、受信装
置において、信号中の拡散符号とのタイミング同期をと
ることが必要である。すなわち、送られてきた信号の拡
散符号系列発生タイミングと受信側で用意する拡散符号
系列発生タイミングとを1チップ以内の精度で推定し、
拡散符号系列発生器をそのタイミングで動作開始させる
同期捕捉が行われる。また直接拡散(DS)方式では、
わずかでも同期位置がずれると受信信号を見失うため、
一度捕捉に成功した受信信号に対して受信側の拡散符号
系列の時間ずれ等を起こさないように監視する同期追跡
が必要とされる。
【0005】このため、同期信号として予め定められた
固定パターン(同期用パターンでありパイロットシンボ
ルともいう)を送信信号中に挿入して送信し、受信側で
は受信した信号と固定パターンとの相関値を算出するこ
とにより同期検出を行ない、受信信号の検出や、タイミ
ングの同期制御を行っている。
【0006】スペクトラム拡散通信装置のうち直接拡散
(DS)方式の構成としては、例えば特許285095
9号の特許公報等の記載が参照される。上記特許公報に
記載されているように、従来のスペクトラム拡散受信装
置において、アンテナから受信したスペクトラム拡散信
号である受信信号を、信号変換部をなす局部発振器及び
ローパスフィルタでベースバンド信号に変換し、このベ
ースバンド信号をサンプルアンドホールド回路で例えば
1/2チップ毎にサンプルし、サンプリング信号をマッ
チドフィルタ(Matched Filter)からなる相関器へ伝
送し、この相関器では、受信した信号の拡散符号1シン
ボル分と予め用意された拡散符号1シンボル分とをチッ
プ毎に乗算を行ないその和を算出して同期検波器へ送出
する構成とされている。
【0007】そして、サンプリング信号と拡散符号との
相関をとる相関器は、図8に示すように、ベースバンド
信号に変換されたスペクトラム拡散信号(入力信号)3
00をシフトレジスタ301で1チップずつ順次格納す
る一方、係数発生器302で拡散符号系列を発生し、シ
フトレジスタ301に格納されたスペクトラム拡散信号
と1チップ毎に乗算器3031〜3034で乗算が行わ
れ、乗算結果は加算器304に伝送されてその和が算出
され出力信号305として出力される。拡散符号系列と
受信されたスペクトラム拡散信号の拡散符号とのタイミ
ングが一致している場合に加算器304からの出力が最
大値(マッチドパルス)となる。このため、不図示の最
大値検出回路(ピーク判定回路)から、このマッチドパ
ルスを、不図示の同期検出器で検出し、この同期情報を
使って逆拡散復調を行なっている。なお、上記特許28
50959号特許公報には、相関器とこの相関器から出
力される相関値に対応するシンボルの理論値又は未知の
シンボルのときの復調後の判定値のいずれかに基づいて
相関値を逆変調して複数のシンボルを加算し複数シンボ
ルの加算パワーを求めてパワー値を得るシンボル積分器
を含む同期回路を備えたスペクトラム拡散通信同期捕捉
復調装置の構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDMA方
式の通信システムでは、スペクトル拡散変調を受けた信
号は広帯域となり、信号の電力スペクトル密度は著しく
低くなり、このため受信機フロントエンドでのS/N
(信号対雑音)比は極めて低い。すなわち、チップ速度
で換算したときの入力信号のS/N比が極めて小さいこ
とから、正しくタイミング同期を図るためには、同期用
パターンとして、チップ単位でみた場合、長大な長さの
固定パターンが必要となり、受信側では、同期捕捉用回
路として、大きな相関器が必要とされている。
【0009】すなわち、図8を参照して説明した従来の
相関器の構成において、その長さを長くすれば、当然の
ことながら、シフトレジスタ301、及び加算器304
等それぞれの回路規模が増大し、乗算器303の個数も
増大し、その結果、消費電力も増大し、CDMA方式の
携帯電話機等移動体端末装置の低消費電力化及び低コス
ト化を難しいものとしている。
【0010】例えば長さKシンボルの固定語を、拡散率
Mチップ/シンボルで拡散した信号よりなる符号長Nの
固定パターンを入力とする場合、M×Kチップの長さの
相関器として構成される。
【0011】さらに従来の相関器の構成において、その
長さを長くすれば、シフトレジスタの長さが長くなり、
相関値算出に要する時間も長くなり、同期捕捉までに要
する時間も長くなる。
【0012】図7に、従来の別の相関器の構成を示す。
図7を参照すると、入力信号と拡散係数Ciとが乗算器
201で乗算され、乗算結果が加算回路202の一の入
力端に供給され、加算回路202の他の入力端に供給さ
れる一つ前の累算値(初期値は0)と加算され、その加
算結果がラッチ回路203でラッチされるとともに、加
算回路202の他の入力端に帰還入力され、次の乗算結
果と加算される。この従来の相関器は、図8に示した並
列型の相関器と比べて乗算器の数は1つですむが、相関
値算出に要する時間が長くなる。
【0013】すなわち図7に示す従来の相関器におい
て、例えば長さNの相関をとる場合、N回の乗算とこれ
らを加算をした結果が相関値として出力され、相関値が
得られるまでに要する時間は長さNに比例して増大し、
同期捕捉までに要する時間も長くなる。
【0014】そして携帯電話機等移動体端末装置におい
て、求められる低消費電力化及びコストの低減を図るた
めには、相関器の回路構成を縮減して、ハードウエア規
模を削減することが、要請される。さらに相関器の高速
化も求められている。
【0015】したがって本発明は、上記課題の認識に鑑
みて創案されたものであって、その主たる目的は、CD
MA通信方式の受信装置に用いられる相関器において、
回路規模の特段の縮減を図る相関器を提供することにあ
る。
【0016】また本発明は、回路規模の増大を抑止低減
しながら同期用パターンとして複数種の固定パターンに
対応可能な相関器を提供することもその目的としてい
る。これ以外の本発明の目的、特徴等は以下の説明から
も当業者にはただちに明らかとされるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、所定の長さのデータの相関をとるための相関器
を、それぞれが前記所定の長さの約数の長さよりなる複
数段の相関器で構成し、前記複数段の相関器のそれぞれ
の長さを掛け合わせた値が前記所定の長さと等しくなる
ように設定され、前段の相関器から出力される相関値を
次段の相関器の入力としたものである。すなわち本発明
は、所定の長さN(但し、N=M×K)分の長さの相関
をとるための相関器を、長さMの1段目の相関器と、前
記1段目の相関器の相関値を入力とする長さKの2段目
の相関器で構成したものである。
【0018】より詳細には、本発明は、所定の数のシン
ボルよりなる固定語について所定の拡散率で拡散符号で
拡散した同期用信号が挿入されてなる入力信号を入力と
し相関をとることで同期検出を行なう相関器において、
1段目の相関器で前記入力信号と拡散符号との相関をと
り、前記1段目の相関器の相関値出力に基づき、前記所
定の数のシンボルについて、2段目の相関器で前記固定
語との相関をとるように構成されてなるものである。
【0019】本発明においては、前記1段目の相関器を
共通とし、固定語のパターンの種類に対応して次段の相
関器を複数備えた構成としてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の構成原理を説明するための図で
あり、図1(a)、及び図1(b)は、それぞれ、本発
明に係る相関器の構成を示す図であり、また図1(c)
は、比較例として従来型の相関器の構成を示す図であ
る。
【0021】図1(a)を参照すると、本発明に係る相
関器は、所定の長さN(但し、N=M×K)分の長さの
相関をとるための相関器(図1(c)の相関器40参
照)を、長さMの1段目の相関器10と、1段目の相関
器10から出力される相関値12を入力とする長さKの
2段目の相関器20とをカスケード接続して構成したも
のである。
【0022】1段目の相関器10は、入力信号11と、
長さMの該入力信号11との相関をとるための係数列S
i(i=1〜M)とを入力して相関(乗算と加算)をと
り相関値12を出力し、2段目の相関器20は、1段目
の相関器10の相関値出力12と、該相関値12の出力
列(K個)との相関をとるための係数列Ui(i=1〜
K)とを入力して相関をとり相関値21を出力する。
【0023】本発明によれば、2つに分割された相関器
10、20の長さは合わせてM+Kでよく、図1(c)
に示したM×Kの長さからなる従来の相関器と比べて、
その回路規模を特段に縮減することができる。
【0024】そして、2つに分割された相関器の長さが
合わせてM+Kでよいことから、相関値の演算処理の高
速化を図ることができる。例えば、図1(a)の相関器
10、20を、図8に示した構成とした場合、シフトレ
ジスタの段数、乗算器の数はM+K個でよい。また図1
(a)の相関器10、20を、図7に示した構成とした
場合、相関値の演算に要する時間は、N=M×Kではな
く、M+Kに比例する。
【0025】なお、本発明において、相関器は2段構成
に限定されるものでなく、例えば図1(b)に示すよう
に、3段構成としてもよく、さらには、4段以上として
もよいことは勿論である。
【0026】図1(b)に示す構成の本発明によれば、
例えば長さが1000チップ(chip)の相関をとる相関
器を、長さが10チップの相関器を3段カスケード接続
することで構成することができる。この場合、3つに分
割された相関器の長さは合わせて30チップで構成する
ことができ、長さ1000チップの従来の相関器40
(図1(c)参照)と比べて、その回路規模を特段に縮
減できることがわかる。
【0027】次に、図1(a)に示した本発明に係る相
関器をCDMA方式の通信装置の同期捕捉用の相関器に
適用した場合の一実施の形態について説明する。
【0028】本発明の一実施の形態においては、長さK
シンボル(但し、Kは所定の正整数)の固定語を、Mチ
ップ(chip)/シンボル(但し、Mは所定の正整数)の
拡散率(spreading ratio;シンボル区間とチップ区間
の比)で拡散した信号よりなる符号長N(但し、N=M
×K)の固定パターンCnを入力として相関値を出力す
る相関器を、1段目の相関器10と2段目の相関器20
からなる2段構成とする。
【0029】1段目の相関器10は、その長さがMチッ
プとされ、入力した固定パターンのうちのk番目(0≦
k≦K−1)のシンボル部分に対して、それぞれ、拡散
符号Sm(但し、mは、k×M≦m<(k+1)×Mの
範囲の整数)との相関値を出力する。
【0030】2段目の相関器20は、1段目の相関器1
0から出力された相関値についてKシンボル分のデータ
を入力し、長さKの固定語U0〜UK−1との相関値を
出力する。
【0031】すなわち、固定パターンCn(n=0〜N
−1)に比べて、長さの短い1段目の相関器10でまず
第1の相関値を算出し、次に、長さKの2段目の相関器
20で固定語との相関値を算出する。
【0032】かかる構成により、回路規模の削減を図る
ことができ、さらに、相関器の長さを短くした結果、高
速処理を可能としている。拡散率Mは典型的なアプリケ
ーションにおいて、例えば10〜10000程度とさ
れ、一例としてM=100とし、フレーム同期パターン
として固定語をU0〜U15、すなわちK=16とした場
合、図1(c)に示した従来の相関器40の長さNは1
600であるのに対して、図1(a)に示した本発明に
おいては、その長さはM+K=116となり、ほぼ1/
14となる。
【0033】また、本発明は、別の実施の形態におい
て、1段目の相関器を共通とし、2段目の相関器を複数
備えることで、回路規模の増大を抑止しながら、複数種
類の固定パターンに対応可能である。すなわち、長さM
の1段目の相関器と長さKの2段目の相関器をR組備え
た構成において、相関器の長さは合わせてM+K×Rと
なる。一方、長さN(=M×K)の相関器をR個用意す
る場合、その全体の長さはM×K×R必要となる。この
ように、本発明によれば、回路規模を特段に縮減するも
のであることがわかる。
【0034】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。
【0035】図2は、本発明の一実施例をなす相関器の
構成をブロック図にて示したものであり、本発明に係る
相関器は、CDMA方式の通信システムの受信装置の同
期捕捉回路に適用したものである。なお、相関器の前段
に設けられる回路構成としては、無線信号を受信するア
ンテナ、アンテナで受信した信号を増幅する増幅器、増
幅器の出力とローカル信号とのミキシングを行ない中間
周波(IF)信号を出力するミキサ、ローパスフィルタ
よりなる信号変換部、及び、信号変換部からのベースバ
ンド信号を標本化して保持するサンプルアンドホールド
回路等公知のものが用いられるため、その構成の説明は
省略する。
【0036】図2を参照すると、本発明の一実施例にお
いて、相関器は、1段目の相関器101と、1段目の相
関器101へ供給する拡散符号列の切替を制御する符号
切替部104と、メモリ102と、メモリ102の読み
出しアドレスを制御する読み出しアドレス制御部105
と、メモリ102の書き込みアドレスを制御する書き込
みアドレス制御部106と、2段目の相関器103とを
備えて構成されている。
【0037】まず図2に示した本発明の一実施例の相関
器の各部の構成・機能について概説する。
【0038】拡散符号で変調された送信信号は、受信装
置の不図示のアンテナで受信され、信号変換回路でベー
スバンド信号に変換され、サンプルアンドホールド回路
でサンプリングされ、入力信号100として、1段目の
相関器101に入力される。
【0039】1段目の相関器101は、1シンボル分の
長さの入力信号100と拡散符号との相関値を算出し、
相関値108として出力する。
【0040】符号切替部104は、1段目の相関器10
1が入力信号100との相関をとる拡散符号の切替を行
う。
【0041】書き込みアドレス制御部106は、1段目
の相関器101から出力される相関値108のメモリ1
02への書き込みアドレスを生成する。
【0042】読み出しアドレス制御部106は、2段目
の相関器103へ供給する相関値109をメモリ102
から読み出すための読み出しアドレスを生成する。
【0043】メモリ102には、1段目の相関器101
から出力される相関値108が、書き込みアドレス制御
部106から出力される書き込みアドレスに書き込まれ
るとともに、読み出しアドレス制御部105から出力さ
れるアドレスの内容が読み出され、2段目の相関器10
3へ供給される。このメモリ102は、例えば、書き込
みと読み出しとが2つのポートで独立して行われるデュ
アルポートRAMから構成される。
【0044】2段目の相関器103は、メモリ102か
ら読み出された所定個数の相関値109と、該読み出さ
れた相関値と相関をとるために予め用意された同期検出
用の所定個数のシンボルよりなる固定語との相関値を算
出し相関値107として出力する。
【0045】なお、図2において、2段目の相関器10
3の出力を入力とする不図示の最大値検出回路(ピーク
判定回路)を備え、2段目の相関器103から出力され
る相関値が最大のとき、同期検出を通知するための最大
値信号を出力する構成としてもよい。
【0046】次に、図2を参照して、本発明の一実施例
の動作について説明する。1段目の相関器101に入力
される入力信号100は、符号長Nの固定パターンCn
(但し、nは0以上N−1以下の整数)を含むものとす
る。
【0047】この固定パターンCn(n=0〜N−1)
は、送信側で、予め定められた長さKシンボルの固定語
を、Mチップ/シンボルの割合で拡散符号で拡散した信
号からなり、符号長Nの固定パターンがフレーム同期パ
ターンとして送信信号中に挿入されて受信装置で受信さ
れる。受信装置で受信する固定パターンCnには、伝送
中に雑音が含まれている。なお、固定パターンCnの符
号長Nは、N=K×Mである。
【0048】長さKシンボルの固定語のkシンボル目の
値をUk(但し、0≦k≦K−1)とし、拡散符号をSn
とすると、送信側において、固定語Ukを拡散符号Sn
でMチップ/シンボルの割合で拡散した固定パターンC
n(但し、n=kM+m、0≦m≦M−1)は、次式
(1)として表される。
【0049】 C kM+m = Uk × S kM+m …(1)
【0050】送信側において、拡散符号Snで拡散され
た固定パターンCn(n=0〜N−1)を受信する本実
施例の受信装置においては、相関器101と相関器10
3よりなる2段構成の相関器を用いて相関値を算出す
る。
【0051】受信装置で受信する信号中において、固定
パターンCn(n=0〜N−1)が挿入される時刻(タ
イミング)は予め定められた所定の範囲内にあるものと
する。
【0052】1段目の相関器101は、その長さがMチ
ップとされ、受信した固定パターンCn(n=0〜N−
1)のうち固定語のkシンボル目Ukを受信している部
分の入力信号100のM個のサンプル値と、拡散符号S
m(但し、k×M≦m<(k+1)×M) との相関値を出
力する。
【0053】受信装置において、送信信号との同期がと
れたとき、送信側で固定パターンCn(n=0〜N−
1)を拡散した拡散符号列と、1段目の相関器101の
拡散符号列とが同一となり、1段目の相関器101から
出力される相関値108は、固定語のkシンボル目の値
Ukに雑音が加わった値となる。
【0054】1段目の相関器101から出力される相関
値108は、メモリ102に対して、書き込みアドレス
制御部106から出力される書き込みアドレス信号で指
定されたアドレスに逐次記憶される。
【0055】書き込みアドレス制御部106は、カウン
ト値0から順次インクリメントしメモリ102の最大ア
ドレスまでカウントした後、カウント値が0にクリアさ
れるカウンタを備え、カウンタのカウント値が書き込み
アドレスとして出力される。
【0056】本発明の一実施例では、受信装置で受信さ
れる受信信号において、固定パターンCn(n=0〜N
−1)が受信される予想タイミング範囲として、Lチッ
プ区間分に相当する時間幅、すなわち不確定幅が存在す
るものとする。この場合、1段目の相関器101では、
図4に示すように、拡散符号と相関をとる入力信号10
0の開始ポイント(サンプルポイント)が、1チップ区
間ずつ互いに位相がずれている長さMのサンプル列#1
〜サンプル列#Lのそれぞれについて、順次、拡散符号
との相関をとっていき、一シンボルあたり、位相が互い
に1チップずつずれている計L個の相関値が、メモリ1
02に順次記憶される。したがって、K個のシンボルに
対しては、計L×K個の相関値がメモリ102に書き込
まれることになる。
【0057】なお、図4では、1つの固定パターンに対
して1チップずつ位相がずれたL個のサンプル列の入力
信号についてそれぞれ拡散符号との相関値を求める例が
示されているが、本発明は、かかる構成に限定されるも
のでなく、1チップずつ位相がずれた長さMの入力信号
の相関値を2L個(2Lチップ区間分に相当する時間幅
分)算出するようにしてもよいし、あるいは、1/2チ
ップずつ位相がずれた長さMの入力信号の相関値を2L
個算出するようにしてもよい。
【0058】2段目の相関器103では、読み出しアド
レス制御部105から出力される読み出しアドレスによ
り、メモリ102からL個おきに、読み出されたKシン
ボル分のデータと固定語Uk(k=0〜K−1)との相
関を算出して出力する。
【0059】次に図2及び図3を参照して、本発明の一
実施例における、1段目の相関値101からのメモリ1
02への書き込み動作、及び、メモリ102からの読み
出し動作についてさらに詳細に説明する。
【0060】図3は、本発明の一実施例における、1段
目の相関器101からメモリ102に対する書き込みと
メモリ102からの読み出し動作を説明するための図で
あり、図3(a)は拡散符号Sn(0≦n≦N−1)、
図3(b)は固定語Uk(0≦k≦K−1)、図3
(c)は、図3(a)と図3(b)の信号から生成され
る固定パターンCn(0≦n≦N−1)、すなわち送信
信号(受信装置で受信される受信信号であり1段目の相
関器101へ供給される信号でもある)を示す図であ
る。図3(d)は1段目の相関器101の拡散符号、図
3(e)はメモリ102への相関値の書き込みの様子、
図3(f)はメモリ102からの相関値の読み出しの様
子をそれぞれ模式的に示している。
【0061】受信信号に含まれる固定パターンCn(図
3(c)参照)は、上式(1)に示したように、拡散符
号Snと、固定語Ukの積で表される。
【0062】1段目の相関器101では、図4を参照し
て説明したように、各シンボルが受信されると予想され
るLチップの時間範囲に対する入力信号100の相関値
をそれぞれ算出し(図3(d)参照)、1段目の相関器
101から出力される1シンボルあたりL個分の相関値
はそれぞれメモリ102に順次書き込まれる(図3
(e)参照)。このとき、相関をとる拡散符号として、
kシンボル目の符号に対しては、対応するシンボル位置
での拡散符号Sm(k×M≦m<(k+1)×M )が用
いられる。
【0063】すなわち、1段目の相関器101では、図
3(d)に示すように、固定語の0シンボル目の符号
(U1)に対して、対応するシンボル位置での拡散符号
S0、S1、…SM-1が用いられ、1シンボル目の符号
(U1)に対して、対応するシンボル位置での拡散符号
SM、SM+1、…S2M-1が用いられる。そして、各拡散
符号S0、S1、…SM-1、及び、SM、SM+1、…S2M
-1、…の切替えは、符号切替部104によって制御され
る。
【0064】2段目の相関器103では、図3(f)に
示すように、メモリ102からL個おきに読み出された
Kシンボル分のデータと、固定語Uk(k=0〜K−
1)との相関を算出して出力する。
【0065】その際、読み出しアドレス制御部105
は、メモリ102への読み出しアドレスとして、まず、
アドレス0からアドレスL分ずつ増加させたアドレスを
順次K個生成する。そして読み出しアドレス制御部10
5から出力されたアドレスを読み出しアドレスとしてメ
モリ102からKシンボル分の相関値109が順次読み
出されて、2段目の相関器103に入力され、2段目の
相関器103では、入力されたK個の相関値109と固
定語Uk(k=0〜K−1)との相関値107を算出し
て出力する。
【0066】つづいて、読み出しアドレス制御部105
は、アドレス1からアドレスL分ずつ増加させたアドレ
スを順次K個生成し、該アドレスを読み出しアドレスと
して読み出されたK個の相関値が、2段目の相関器10
3に入力される。以下同様にしてアドレスL−1からア
ドレスL分ずつ増加させたアドレスをK個生成する。
【0067】すなわち図3(f)に符号(1)として示
すように、まず、メモリ102のアドレス0、L、2×
L、(K−1)×Lに格納されているK個の相関値の一
組目が順次読み出され、読み出し順に2段目の相関器1
03に入力され固定語Uk(k=0〜K−1)との相関
が算出され、次に符号(2)として示すように、メモリ
102のアドレス1、L+1、2×L+1、(K−1)
×L+1に格納されているK個のデータの2組目(1組
目とは位相が1チップずれている)が読み出されて2段
目の相関器103に入力され固定語Uk(k=0〜K−
1)との相関が算出され、同様にして、符号(L)で示
すように、、メモリ102のアドレスL−1、2×L−
1、3×L−1、K×L−1(=N−1)に格納されて
いるK個のデータのL組目が読み出されて2段目の相関
器103に入力され固定語Uk(k=0〜K−1)との
相関が算出される。
【0068】このようにして、2段目の相関器103
は、メモリ102から順次読み出されて入力された符号
(1)〜(L)で示す互いに位相の異なるL組のKシン
ボル分の相関値と固定語Uk(k=0〜K−1)との相
関をとり、相関値107を出力する。メモリ102から
読み出されるK個の相関値が、固定語Uk(k=0〜K
−1)と一致する場合、2段目の相関器103からの相
関値107は、受信信号の固定パターンCn(n=0〜
N−1)部分の相関値となり、その値は最大となる。
【0069】この2段目の相関器103から出力される
相関値107は、入力信号に対して、長さNチップの相
関器を用いて固定パターンCn(n=1〜N)との相関
をとった値と実質的に等しいものとなる。
【0070】これは、Mチップ毎に分割して算出された
L×K個の相関値のうち、L個おきに、同じ遅延時間の
K個の相関値の組(図3(f)の符号(1)〜(L)の
各組)を読み出して固定語Uk(k=0〜K−1)との
相関をとっているためである。すなわち1段目の相関器
101からメモリ102に出力される、固定パターンC
n(n=0〜N−1)部分の長さMの入力信号と拡散符
号との相関値のKシンボル分(L×K個)のうち、L個
おきにメモリ102から読み出されるK個の相関値は、
固定語Uk(k=0〜K−1)の各シンボルにそれぞれ
対応したものであり、互いに位相がずれているL組の相
関値について、各組のK個の相関値と固定語Uk(k=
0〜K−1)との相関をとる2段目の相関器103から
の出力により固定語Uk(k=0〜K−1)を相関検波
することができる。そして、これは、Nチップ分の長さ
の固定パターンCn(n=0〜N−1)よりなる入力信
号と長さNの拡散符号Sn(n=0〜N−1)との相関
をとって固定パターンCn(n=0〜N−1)を検出す
ることで、入力信号から固定語Uk(k=0〜K−1)
を検出することと等価である。
【0071】このように、本発明の一実施例における2
段構成の相関器101、103は、長さN=K×Mチッ
プ相当の相関器と等価な相関器として機能している。
【0072】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。図5は、本発明の第2の実施例の構成を示す図であ
る。
【0073】図5を参照すると、本発明の第2の実施例
においては、前記実施例と相違して、複数の2段目の相
関器1031〜103Xを並列に備えている。この2段目
の相関器103の数は固定パターンを構成する固定シン
ボルの種類分とされる。すなわち、固定語Uk(k=0
〜K−1)からなるパターンが複数種類の値をとり得る
場合に対応するために、長さKシンボルの2段目の相関
器をその種類分備えており、これにより、全ての固定パ
ターンに対する相関値を算出することができる。
【0074】従来の構成では、長さNチップの相関器を
固定シンボルの種類分備える必要があり、回路規模が増
大するが、上記した本発明の第2の実施例によれば、固
定語Uk(k=0〜K−1)のパターンの種類分、2段
目の相関器を備える構成としたため、回路規模の増大を
抑止している。
【0075】なお、図5に示した本発明の第2の実施例
において、2段目の相関器1031〜103Xの出力をそ
れぞれ入力とする不図示の最大値検出回路(ピーク判定
回路)を備え、複数の2段目の相関器1031〜103X
からそれぞれ出力される相関値が最大のとき最大値信号
を出力する構成としてもよい。
【0076】次に、上記各実施例において用いられる1
段目の相関器101、及び2段目の相関器103の構成
について説明する。1段目の相関器101は、入力信号
と拡散符号との相関値を出力するものであればよく、要
求される処理性能等に応じて任意の構成のものが適宜用
いられるが、例えば図8を参照して説明した従来の相関
器が用いられる。すなわち1段目の相関器101は、符
号切替部104で選択された拡散符号系列を発生する係
数発生器302(以下図8参照)と、入力信号をチップ
毎にシフトする長さMのシフトレジスタ301と、シフ
トレジスタ301の各出力と拡散符号とを乗算するM個
の乗算器303と、M個の乗算器の出力を加算する加算
器304とを備えて構成される。
【0077】あるいは、1段目の相関器101は、図7
を参照して説明した従来の相関器と同様の構成としても
よい。この場合、1段目の相関器101は、符号切替部
104で選択された拡散符号系列を発生する係数発生器
からの拡散符号と入力信号とをチップ毎に乗算する乗算
器201(以下図7参照)と、乗算器201の出力と一
つ前のラッチ出力を各入力端に入力して加算する加算器
202と、加算器202の出力をラッチするラッチ回路
203と、を備え、ラッチ回路203の出力は加算器2
02の入力端に帰還される。かかる構成において、M個
の入力信号と拡散符号とを一つの乗算器201で順次乗
算した値を加算器202で加算した値が相関値として出
力される。
【0078】2段目の相関器103は、メモリ102か
ら読み出された所定個数の相関値と固定語との相関をと
るものであれば、要求される処理性能等に応じて任意の
構成のものが用いられ、例えば1段目の相関器101と
同様、図7又は図8に示した相関器から構成される。こ
の場合、図8に示す構成において、K個の乗算器303
にはそれぞれ固定語Uk(k=0〜K−1)が設定入力
される。また図7に示す構成において、乗算器201に
は、係数Ciとして、固定語Uk(k=0〜K−1)が
順次入力される。
【0079】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。本発明の第3の実施例の構成は、図2に示した構成
と基本的に同一構成とされているが、2段目の相関器
が、前記実施例と相違している。図6は、本発明の第3
の実施例を説明するための図である。
【0080】図2に示した前記実施例において、2段目
の相関器103からの相関値を利用せず、固定語との一
致を比較する構成でよい場合には、2段目の相関器を、
1段目の相関器からの相関値と固定語との比較を行う比
較器(コンパレータ)で構成してもよい。すなわち相関
値をすべて得る必要がなく、例えば同期パターン(フレ
ーム同期パターン)との一致を検出するだけでよい場合
には、図6に示すように、2段目の相関器は、ディジタ
ルコンパレータ110で構成される。このディジタルコ
ンパレータ110は、図2を参照して説明した一段目の
相関器101からメモリ102に出力され、メモリ10
2からL個おきにK個読み出された相関値(b0〜bK
−1)と、固定語U0〜UK−1とが互いに一致するか
否かを比較し、一致した場合に一致検出信号を出力す
る。かかる構成の本発明の第3の実施例は、受信機の入
力端における信号のS/N比が比較的良好である場合
に、同期パターンを検出する用途において、有効であ
る。
【0081】なお、上記各実施例では、メモリ102と
して、高速化のため、書き込みアドレスと読み出しアド
レスで参照されるアドレスの書き込みと読み出しが独立
して行われるデュアルポートRAMを例に説明したが、
本発明において、メモリはデュアルポートRAMに限定
されるものでなく、一つの入出力ポートを有する通常の
RAMで構成してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長さMチップの相関器とKシンボルの相関器との2段構
成として相関器を構成したことにより、回路規模の削減
を達成しながら、長さN(N=M×K)チップの相関器
と等価な相関値を算出することができる、という効果を
奏する。
【0083】また本発明によれば、固定パターンの種類
分2段目の相関器を備える構成としたことにより、回路
規模の増大を抑止しながら複数の固定パターンに対する
相関値を算出することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)本発明の実施の形態の構成を示
す図であり、(c)は従来型の相関器の構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図4】本発明の一実施例における1段目の相関器から
出力されるL個の相関値を説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における第2の相関器の別の
変形を示す図である。
【図7】従来の相関器の構成の一例を示す図である。
【図8】従来の相関器の構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
100 入力信号 101 1段目の相関器 102 メモリ 103、1031〜103X 2段目の相関器 104 符号切替部 105 読み出しアドレス制御部 106 書き込みアドレス制御部 107 相関値 108 相関値(1段目の相関器101からの出力) 109 相関値(メモリ102からの読み出しデータ) 110 比較器(コンパレータ) 200 入力信号 201 乗算器 202 加算器 203 ラッチ回路 204 出力信号 300 入力信号 301 シフトレジスタ 302 係数発生器 303 乗算器 304 加算器 305 出力信号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の長さのデータの相関をとるための相
    関器を、それぞれが前記所定の長さの約数の長さよりな
    る複数段の相関器で構成し、前記複数段の相関器のそれ
    ぞれの長さを掛け合わせた値が前記所定の長さと等しく
    なるように設定され、前段の相関器から出力される相関
    値を、前記前段の相関器の次の段に位置する相関器の入
    力とする、ことを特徴とする相関器。
  2. 【請求項2】所定の長さN(但し、N=M×K、但し、
    M、Kは1より大の整数)のデータの相関をとるための
    相関器を、長さMの1段目の相関器と、前記1段目の相
    関器から出力されるK個の相関値を入力して相関をとる
    長さKの2段目の相関器とで構成してなることを特徴と
    する相関器。
  3. 【請求項3】所定の数のシンボルよりなる固定語の各シ
    ンボルを拡散符号で拡散した固定パターンが挿入されて
    なる入力信号を入力とし相関をとる相関器において、 1段目の相関器で前記入力信号と拡散符号との1シンボ
    ルの長さ分の相関をとり、 前記1段目の相関器から出力される相関値の前記所定の
    数のシンボル分について2段目の相関器で前記固定語と
    の相関をとる構成とされてなる、ことを特徴とする相関
    器。
  4. 【請求項4】前記1段目の相関器を共通とし、前記固定
    語の種類に応じて前記2段目の相関器を複数備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の相関器。
  5. 【請求項5】長さKシンボル(但し、Kは所定の正整
    数)の固定語をMチップ/シンボル(但し、Mは所定の
    正整数)の割合で拡散した信号よりなる符号長N(但
    し、N=M×K)の固定パターンを入力信号として入力
    し、長さがMチップとされ、前記固定パターンのうちの
    k番目(0≦k<K)のシンボル部分に対して、拡散符
    号Sm(但し、mは、k×M≦m<(k+1)×Mの範
    囲の整数)との相関値を求める第1の相関器と、 前記第1の相関器で求められた、前記入力信号について
    互いに位相の異なる相関値を、1シンボルあたり所定個
    数分記憶し、このようにしてKシンボル分の相関値を記
    憶する記憶部と、 前記記憶部から前記所定個数おきに読み出されたKシン
    ボル分のデータを入力し前記固定語との相関値を出力す
    る第2の相関器と、 を備えたことを特徴とする相関器。
  6. 【請求項6】長さKシンボル(但し、Kは所定の正整
    数)の同期検出用の固定語をMチップ/シンボル(但
    し、Mは所定の正整数)の割合で拡散した符号長N(但
    し、N=M×K)の固定パターンを受信する側の相関器
    が、 前記固定パターンを入力信号として入力し、長さがMチ
    ップとされ、前記固定パターンのうちのk番目(0≦k
    <K)のシンボル部分に対して、拡散符号Sm(但し、
    mは、k×M≦m<(k+1)×Mの範囲の整数)との
    相関値を出力する第1の相関器と、 前記第1の相関器でそれぞれ算出される、前記入力信号
    について互いに位相のずれている相関値を、1シンボル
    あたり所定個数(L個)記憶し、Kシンボルについて計
    L×K個の相関値を記憶する記憶部と、 前記記憶部からL個おきにKシンボル分のデータを読み
    出すための読み出しアドレスを生成出力する読み出しア
    ドレス制御部と、 前記記憶部からL個おきに読み出されたKシンボル分の
    データを入力し前記固定語との相関値を出力する第2の
    相関器と、 を備えたことを特徴とする相関器。
  7. 【請求項7】前記第1の相関器から出力される相関値
    を、前記記憶部の、書き込みアドレスを生成出力する書
    き込みアドレス制御部で指示されるアドレスに書き込
    む、ことを特徴とする請求項6記載の相関器。
  8. 【請求項8】前記第1の相関器を一つ備え、前記第2の
    相関器を、固定語の種類分複数備えたことを特徴とする
    請求項5乃至7のいずれか一に記載の相関器。
  9. 【請求項9】前記記憶部が、デュアルポート型のランダ
    ムアクセスメモリよりなる、ことを特徴とする請求項7
    記載の相関器。
  10. 【請求項10】前記第2の相関器の代わりに、前記第1
    の相関器から出力されるK個の相関値出力と前記固定語
    とが互いに一致するか否かを比較する比較器を備えたこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の相関器。
  11. 【請求項11】請求項3乃至9のいずれか一に記載の相
    関器を備えたCDMA(符号分割多元接続)方式の受信
    装置。
  12. 【請求項12】スペクトル拡散方式の通信装置におい
    て、同期捕捉用の相関器として、スペクトル拡散された
    入力信号を逆拡散するために該入力信号と拡散符号との
    相関をとる第1の相関器と、前記第1の相関器から出力
    される所定個の相関値出力と同期パターンとの相関をと
    る第2の相関器とを含む、ことを特徴とする通信装置。
  13. 【請求項13】前記第2の相関器の代わりに、前記第1
    の相関器から出力される所定個の相関値出力と同期パタ
    ーンとが互いに一致するか否かを比較を行う比較器を備
    えたことを特徴とする請求項12記載の通信装置。
  14. 【請求項14】合成数である所定の長さNのデータの相
    関をとる相関器を、前記Nの約数である長さMの第1の
    相関器と、前記Nの約数である長さKの第2の相関器と
    で構成し、 前記第1の相関器は、長さMの入力データと、前記長さ
    Mの入力データと相関をとるために予め用意された長さ
    Mのデータとの相関をとり、 前記第2の相関器は、前記第1の相関器のK個の相関値
    出力と、前記第1の相関器からの相関値出力と相関をと
    るために予め用意されたK個のデータとの相関をとる、
    ことを特徴とする相関器。
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