JPH11176140A - 情報記録システム、情報記録装置および情報記録方法 - Google Patents

情報記録システム、情報記録装置および情報記録方法

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JPH11176140A
JPH11176140A JP34510097A JP34510097A JPH11176140A JP H11176140 A JPH11176140 A JP H11176140A JP 34510097 A JP34510097 A JP 34510097A JP 34510097 A JP34510097 A JP 34510097A JP H11176140 A JPH11176140 A JP H11176140A
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JP34510097A
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Susumu Takemura
進 竹村
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Original Assignee
Onkyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDからMDへの情報の記録を容易に行なう
ことができる情報記録システムを提供することを目的と
する。 【解決手段】 第1の記録媒体(CD)13は、一また
は複数の部分情報によって構成される内容情報、内容情
報の最初から最後まで連続的に増加する第1の制御情報
(A-time)、部分情報毎に当該部分情報の最初から最後
まで連続的に増加する第2の制御情報(P-time)および
部分情報の内容にしたがって変化する第3の制御情報
(インデックス)を有している。記録装置15(MD用
録音再生装置)は、再生装置11(CD用再生装置)か
ら獲得する第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し
続けていれば、第3の制御情報が曲中であることを示
し、かつ当該所定の時間経過時における第2の制御情報
の値が0であった時を記録開始位置として、内容情報を
記録開始位置より第2の記録媒体(MD)に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録システ
ム、情報記録装置および情報記録方法に関するものであ
り、特に第1の記録媒体から第2の記録媒体への情報の
記録を容易に行なうことができる情報記録システム、情
報記録装置および情報記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録システムの従来技術としては、
例えばMD用録音再生装置およびCD用再生装置を利用
したシステムがある。今、図9に示すように、MD用録
音再生装置100にCD用再生装置200をデジタルケ
ーブル150で接続して、CDからMDに音楽を録音す
る場合を考える。
【0003】この場合、まず、MD用録音再生装置10
0の一時停止ボタン105を押しながら録音ボタン10
3を押して、MD用録音再生装置を録音待機状態にす
る。そして、CDの最初の曲から録音を開始しようとす
るのであれば、CD用再生装置200の再生ボタン20
7を押してCDを再生状態とする。
【0004】CDの途中の曲から録音を開始しようとす
るのであれば、まず録音しようとする曲をサーチする。
そこで一時停止ボタン205を押しながら再生ボタン2
07を押して再生一時停止状態とした後、CDを再生す
る。
【0005】そして、MD用録音再生装置100の録音
一時停止状態を解除し、CDからMDへの録音を開始す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のMD用録音再生
装置100には以下のような問題点がある。CD用再生
装置200は、再生一時停止状態から再生状態になる
と、そのことを示す信号(以下、ここでは録音開始信号
と呼ぶ)をMD用録音再生装置100に送る。この録音
開始信号には、特に規格などはなく、各メーカーが独自
の約束に基づいて信号を生成している。
【0007】したがって、MD用録音再生装置100と
CD用再生装置200が同じメーカーのものであれば、
録音開始信号の受け手側であるMD用録音再生装置10
0は、この録音開始信号を理解し、自動的に自らの録音
一時停止状態を解除し、録音状態状態に入ることができ
る。このことをシンクロ録音と呼ぶ。
【0008】しかし、違うメーカーのものであれば、M
D用録音再生装置100はこの信号を理解できず、CD
用再生装置200が再生状態に入ってもMD用録音再生
装置100は録音状態には入らない。つまり、シンクロ
録音は行なえず、使用者自身がCD用再生装置200を
再生状態にするのと同時に、MD用録音再生装置100
の一時停止状態を解除し、録音状態にしなければならな
い。
【0009】以上のように、MD用録音再生装置100
とCD用再生装置200を接続してCDからMDに録音
をしようとする場合、両装置のメーカーが違えば、シン
クロ録音が行なえず、使用者に煩雑な操作手順が強いら
れる、という問題があった。
【0010】そこで本発明は、第1の記録媒体から第2
の記録媒体への情報の記録を容易に行なうことができる
情報記録システム、情報記録装置および情報記録方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる情報記
録システムは、第1の記録媒体を再生する再生装置およ
び第2の記録媒体に記録する記録装置とを有する情報記
録システムにおいて、前記第1の記録媒体は、一または
複数の部分情報によって構成される内容情報、内容情報
の最初から最後まで連続的に増加する第1の制御情報お
よび前記部分情報毎に当該部分情報の最初から最後まで
連続的に変化する第2の制御情報を有し、前記再生装置
は、第1の記録媒体が有する前記内容情報、前記第1の
制御情報および前記第2の制御情報を前記記録装置に送
出し、前記記録装置は、前記第1の制御情報の値が所定
の時間以上増加し続けていれば、当該所定の時間経過時
における第2の制御情報の値が増加し始めたときを記録
開始位置として、前記再生装置から獲得した内容情報を
当該記録開始位置より第2の記録媒体に記録する、こと
を特徴とする。
【0012】請求項2にかかる情報記録システムは、請
求項1にかかる情報記録システムにおいて、前記第1の
記録媒体は、さらに、前記部分情報の内容にしたがって
変化する第3の制御情報を有し、前記再生装置は、さら
に、第3の制御情報を前記記録装置に送出し、前記記録
装置は、前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加
し続けていれば、第3の制御情報が曲中であることを示
し、かつ当該所定の時間経過時における第2の制御情報
の値が0であった時を記録開始位置として、前記再生装
置から獲得した内容情報を当該記録開始位置より第2の
記録媒体に記録する、ことを特徴とする。
【0013】請求項3にかかる情報記録装置は、一また
は複数の部分情報によって構成される内容情報、内容情
報の最初から最後まで連続的に増加する第1の制御情報
および前記部分情報毎に当該部分情報の最初から最後ま
で連続的に変化する第2の制御情報を有する第1の記憶
媒体から前記内容情報を第2の記憶媒体に記録する情報
記録装置において、前記記録装置は、前記第1の制御情
報の値が所定の時間以上増加し続けていれば、当該所定
の時間経過時における第2の制御情報の値が増加し始め
たときを記録開始値として、前記内容情報を当該記録開
始位置より第2の記録媒体に記録する、ことを特徴とす
る。
【0014】請求項4にかかる情報記録装置は、請求項
3にかかる情報記録装置において、前記第1の記録媒体
は、さらに、前記部分情報の内容にしたがって変化する
第3の制御情報を有し、前記記録装置は、前記第1の制
御情報の値が所定の時間以上増加し続けていれば、第3
の制御情報が曲中であることを示し、かつ当該所定の時
間経過時における第2の制御情報の値が0であった時を
記録開始位置として、前記内容情報を当該記録開始位置
より第2の記録媒体に記録する、ことを特徴とする。
【0015】請求項5にかかる情報記録方法は、一また
は複数の部分情報によって構成される内容情報、内容情
報の最初から最後まで連続的に増加する第1の制御情報
および前記部分情報毎に当該部分情報の最初から最後ま
で連続的に変化する第2の制御情報を第1の記録媒体か
ら獲得し、前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増
加し続けていれば、当該所定の時間経過時における第2
の制御情報の値が増加し始めたときを記録開始値とし
て、前記内容情報を当該記録開始位置より第2の記録媒
体に記録する、ことを特徴とする。
【0016】請求項6にかかる情報記録方法は、請求項
5にかかる情報記録方法において、さらに、前記部分情
報の内容にしたがって変化する第3の制御情報を第1の
記録媒体から獲得し、前記第1の制御情報の値が所定の
時間以上増加し続けていれば、第3の制御情報が曲中で
あることを示し、かつ当該所定の時間経過時における第
2の制御情報の値が0であった時を記録開始位置とし
て、前記内容情報を当該記録開始位置より第2の記録媒
体に記録する、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】請求項1にかかる情報記録システム、請
求項3にかかる情報記録装置および請求項5にかかる情
報記録方法では、第1の制御情報の値が所定の時間以上
増加し続けていれば、当該所定の時間経過時における第
2の制御情報の値が増加し始めたときを記録開始値とし
て、前記内容情報を当該記録開始位置より第2の記録媒
体に記録する。
【0018】これにより、第1の記憶媒体が有する第1
の制御情報および第2の制御情報の値の時間的変化状況
を判断することによって、自動的に第1の記憶媒体から
第2の記憶媒体に情報を記録することができる。
【0019】請求項2にかかる情報記録システム、請求
項4にかかる情報記録装置および請求項6にかかる情報
記録方法では、前記第1の制御情報の値が所定の時間以
上増加し続けていれば、第3の制御情報が曲中であるこ
とを示し、かつ当該所定の時間経過時における第2の制
御情報の値が0であった時を記録開始位置として、前記
再生装置から獲得した内容情報を当該記録開始位置より
第2の記録媒体に記録する。
【0020】これにより、第1の制御情報、第2の制御
情報および曲中であるか否かを示す第3の制御情報を利
用することによって、第2の制御情報の時間的変化を判
断しなくとも、記録開始位置を容易に抽出することがで
きる。したがって、容易に第1の記憶媒体から第2の記
憶媒体に情報を記録することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明にかかる情報記録システム
の実施形態の一つであるダビングシステムについて以下
で説明する。このダビングシステムを用いることによっ
て、CDからMDへのシンクロ録音が容易に行なうこと
ができる。
【0022】[第1の実施形態] 1.機能ブロック図 本実施形態にかかる情報記録システムの機能ブロック図
を図1に示す。情報記録システム1は、再生装置11、
第1の記録媒体13、記録装置15、第2の記録媒体1
7を有している。
【0023】第1の記録媒体13は、一または複数の部
分情報によって構成される内容情報、内容情報の最初か
ら最後まで連続的に増加する第1の制御情報および部分
情報毎に当該部分情報の最初から最後まで連続的に増加
する第2の制御情報、さらに部分情報の内容にしたがっ
て変化する第3の制御情報を有している。
【0024】再生装置11は、第1の記録媒体13を再
生し、第1の記録媒体が有する内容情報、第1の制御情
報、第2の制御情報および第3の制御情報を記録装置1
5に送出する。
【0025】記録装置15は、第1の制御情報の値が所
定の時間以上増加し続けていれば、第3の制御情報が曲
中であることを示し、かつ当該所定の時間経過時におけ
る第2の制御情報の値が0であった時を記録開始位置と
して、再生装置11から獲得した内容情報を当該記録開
始位置より第2の記録媒体に記録する。
【0026】これにより、第1の制御情報、第2の制御
情報および曲中であるか否かを示す第3の制御情報を利
用することによって、第2の制御情報の時間的変化を判
断しなくとも、記録開始位置を容易に抽出することがで
きる。したがって、容易に第1の記憶媒体から第2の記
憶媒体に情報を記録することができる情報記憶システム
を提供することができる。
【0027】2.システム構成 図1にかかる情報記録システム1をCD用再生装置21
およびMD用録音再生装置31を用いて実現したものを
図2に示す。ここで、クレームの各構成要素(図1参
照)と実施の形態の各構成要素との対応関係を示す。C
D用再生装置21は再生装置11に、CD51は第1の
記録媒体13に、MD用録音再生装置31は記録装置1
5に、MD55は第2の記録媒体17にそれぞれ対応す
る。
【0028】CD用再生装置21は、読み取り部23、
CPU25、メモリ27および外部入出力回路29を有
している。読み取り部23は、半導体レーザや光学系等
を用いてCD51からデータを読み取る。CPU25
は、読み取り部23の動作を制御する。また、読み込ん
だデータからオーディオデータを生成する。メモリ27
は、CPU25を制御するためのプログラムを有してい
る。外部出力回路29は、CPU25が生成したオーデ
ィオデータを外部機器に出力する。
【0029】MD用録音再生装置31は、書き込み部3
3、読み取り部35、CPU37、メモリ39、ショッ
クプルーフメモリ41および外部入出力回路43を有し
ている。書き込み部33は、半導体レーザ、磁気ヘッド
等を用いてMD55にデータを書き込む。読み取り部3
5は、半導体レーザ、光学系を利用したピックアップ等
を用いてMD55からデータを読み取る。
【0030】CPU37は、書き込み部33の磁気ヘッ
ドや読み取り部35のピックアップ等の動作を制御す
る。また、MD55から読み取ったデータからオーディ
オデータを生成する。さらに、MD55に書き込むため
のデジタルデータをオーディオデータから生成する。
【0031】メモリ39は、CPU37の動作を制御す
るためのプログラムを有している。ショックプルーフメ
モリ41は、読み取り部35がMD55から読み取った
データやMD55に書き込むためのデータを一時的に保
存する。外部入出力回路43は、外部機器からオーディ
オデータやデジタルデータを受け取ったり、外部機器に
オーディオデータやデジタルデータを出力したりする。
【0032】なお、CD用再生装置21とMD用録音再
生装置31は、デジタルケーブル59で接続されてい
る。このデジタルケーブル59を利用して、IEC95
8にのっとったデジタル信号の送受信が行なわれる。
【0033】3.CDのデータ構造 ここで、CD51が有するデータの構造を図3に基づい
て説明する。図3Αに示すように、CD51のデータ
は、リードイン領域L1、ユーザデータ領域D1および
リードアウト領域L2を有している。
【0034】リードイン領域L1には、TOC(Table
Of Contents)が書かれている。TOCは、ユーザデー
タ領域の各トラック(後で説明)の開始アドレス等を有
している。
【0035】ユーザデータ領域D1は、一つ以上のトラ
ックTRから構成されている。トラックTRは1つの完
全なファイルから成り立っている。なお、本実施形態に
おけるオーディオCDの場合では、録音されている1
曲、1曲が1つのトラックTRとなる。
【0036】また、CD51上には、曲番号や曲時間等
の表示や曲の検索等をおこなうためのサブコードが記録
されている。サブコード領域には、P、Q、R、S、
T、U、V、Wの8種類がある。なお、一般的なCDで
は、サブコードQのみが利用されている。
【0037】サブコードQには、CDの最初からの通し
時間や曲毎の通し時間、トラック番号、曲をいくつかの
部分に区切るための情報等が記録されている。この最初
からの通し時間をA-timeといい、曲毎の通し時間をP-ti
meという。また、曲をいくつかの部分に区切るための情
報をインデックスという。インデックスは、「0〜9
9」の値をとる。このインデックスの値は、曲間では
「0」、曲間以外では「1〜99」までの値となる。
【0038】なお、第1の記録媒体としてのCD51に
おいて、ユーザデータ領域D1に記録される情報は内容
情報に、各トラックに記録される情報は部分情報に、サ
ブコードQに記録されるA-timeは第1の制御情報に、サ
ブコードQに記録されるP-timeは第2の制御情報に、サ
ブコードQに記録されるインデックスは第3の制御情報
にそれぞれ対応する。
【0039】次に、CDを最初から再生した場合のA-ti
me、P-timeおよびインデックスの変化を図4に示す。図
4において、縦軸は時間、横軸はピックアップによって
読み取られたデータの流れを示す。まず、トラック1
(TR1)が再生されている段階では、A-timeもP-time
も同じように、右上がりの軌跡を示す。一方、インデッ
クスは、曲間ではないので「1」である。
【0040】トラック1(TR1)が終了すると、トラ
ック2(TR2)が始まる。P-timeは、もともとトラッ
ク毎に付けられるものであるから、一旦ここでリセット
される。一般的な場合では、図4のトラック3(TR
3)に示すように、トラックの開始部分に曲間が入る。
この曲間では、P-timeは曲間の長さ分から減少していく
ように付けられる。また、インデックスは、「0」とな
る。
【0041】ただし、トラックによっては、図4のトラ
ック2(TR2)のように、トラックの開始部分に曲間
が無いものがある。このようにトラックの開始部分に曲
間が入らないCDとしては、例えばライブ盤等がある。
【0042】なお、トラック2(TR2)は、2つの部
分に区切られている。したがって、トラック2(TR
2)の前半部分ではインデックスの値が「1」となり、
後半部分ではインデックスの値が「2」となる。このよ
うに、1つの曲がいくつかの部分に区切られているもの
としては、例えばクラッシクの曲等がある。
【0043】また、図4のトラック4(TR4)に示す
ように、曲間でP-timeが「0」となっているものもあ
る。本来は、前述のようにP-timeは曲間の長さ分から減
少していくように付けられるのであるが、古いCDで
は、このように曲間でP-timeが「0」となっているもの
が存在する。
【0044】一方、A-timeはCDの通し時間である。し
たがって、A-timeは常に右上がりの軌跡をたどることに
なる。
【0045】次に、CD用再生装置21が再生一時停止
状態にある時のA-time、P-timeおよびインデックスの変
化について説明する。図5は、CD用再生装置21が再
生一時停止状態時のピックアップの軌跡を示したもので
ある。通常は、CD51側が回転し、ピックアップは固
定された線上での横の移動をするのみであるが、この図
ではCD51側を固定した場合のピックアップの軌跡を
示している。
【0046】例えば、図5のΑ点で再生一時停止状態に
入ったとする。この場合、ピックアップは1周回転した
B点まで通常と同様にデータを読み取る。そして、B点
に到達すると、B点からΑ点へとキックバックする。再
生一時停止状態の間中、ピックアップはこの動作を繰り
返す。
【0047】ピックアップは、再生一時停止状態中もデ
ータの読み出しを行なっている。このときの、A-time、
P-timeの変化を図6Αに、それに対応したインデックス
の変化を図6Bに示す。なお、図5のΑ点からB点まで
の間のE点でトラックTR(n)が終了し、直後から次
のトラックTR(n+1)が始まり、S点で曲が開始し
ているものとする。つまり、E点からS点までは曲間で
ある。
【0048】この場合、A-timeは、Α点からB点までの
間中、常に右上がりの軌跡となる。一方、P-timeは、Α
点からE点までの間は右上がりの軌跡、E点からS点ま
での間は右下がりの軌跡、S点からB点までの間は右上
がりの軌跡となる。
【0049】また、インデックスは、Α点からE点まで
の間は「1」(トラックTR(n)には曲の区切りが無
いものとする)、E点からS点までの間は「0」、S点
からB点までの間は「1」となる。CD用再生装置21
が再生一時停止状態にある間中は、A-time、P-timeおよ
びインデックスについて、この軌跡が繰り返されること
になる。
【0050】4.シンクロ録音の方法 次に、CD用再生装置21とMD用録音再生装置31と
のシンクロ録音の方法を説明する。CD51の曲をMD
55に録音(ダビング)しようとする場合、以下の手順
に従う。
【0051】まず、CD用再生装置21とMD用録音再
生装置31をデジタルケーブル59で接続する。次い
で、CD51をCD用再生装置21にセットする。そし
て、録音したい曲の先頭をサーチし、そこで再生一時停
止状態とする。また、MD55をMD用録音再生装置3
1にセットし、録音したい場所で録音一時停止状態とす
る。
【0052】CD用再生装置21が再生一時停止状態に
あるとき、CD用再生装置21からはデジタルケーブル
59を介してMD用録音再生装置31に対して、音楽デ
ータ等とともに、図6の軌跡を示すA-timeおよびP-time
が送出されている。MD用録音再生装置31は、このA-
timeおよびP-timeに基づいて、次のようにして記録開始
位置を判断する。
【0053】まず、MD用録音再生装置31は、A-time
の変化を利用して、CD用再生装置21が一時停止状態
にあるのか、再生状態にあるのかを判断する。CD用再
生装置21が再生一時停止状態にある場合、A-timeは一
定時間毎に右上がりの軌跡、つまりA-timeの増加を繰り
返すことになる(図6参照)。一方、再生状態にある場
合、前述の一定時間を過ぎても右上がりの軌跡が続くこ
とになる。
【0054】このように、MD用録音再生装置31は、
A-timeが一定時間以上増加し続けるか否かによって、C
D用再生装置21が再生一時停止状態にあるか否かを判
断する。なお、一定時間とは、図6においてピックアッ
プがΑ点からB点まで移動するのに要する時間(以下、
周回時間とする)である。したがって、再生一時停止が
CD51上の何れの位置から始められるかによって、こ
の周回時間が変化することになる。
【0055】つまり、CD51の内周側(曲番の小さい
側)で再生一時停止状態とした場合には、周回時間は短
く、外周側(曲番の大きい側)で再生一時停止状態とし
た場合には、周回時間は長くなる。この周回時間の長さ
は、Α点でのA-timeの値から算出する。A-timeの値はC
D上の絶対アドレスである。したがって、A-timeの値が
わかれば、その点から1周分外側のB点のA-timeのだい
たいの値を算出することができる。なお、この算出の際
に利用する算出式は、メモリ39に記憶しておく。
【0056】MD用録音再生装置31は、CD用再生装
置21が再生一時停止状態にあると判断すれば、次に記
録開始位置の抽出を行なう。記録開始位置の抽出には、
インデックスおよびP-timeの値の変化を利用する。
【0057】本実施例においては、CDからMDへの録
音に際しては、曲間から録音を開始しないこととしてい
る。よって、記録開始位置は、実際に曲が始まる位置と
なる。つまり、記録開始位置では、インデックスの値が
曲間を示す値である「0」以外で、P-timeの値が「0」
となることになる。
【0058】記録開始位置の判断方法を、図6Α、Bを
用いて説明する。この場合、MD用録音再生装置31
は、S点を記録開始位置として録音を始めなければなら
ない。まず、MD用録音再生装置31は、インデックス
の値を判断に利用する。インデックス「0」は曲間なの
で、インデックスの値が「0」以外の部分を探しだす。
図6Bより、Α点からE点、S点からB点の範囲に録音
を開始すべき点があると判断する。
【0059】次に、P-timeの値を利用する。P-timeは、
曲間では減少するように付けられ、曲中では増加する。
つまり、曲頭ではP-timeは0となっている。したがっ
て、MD用録音再生装置31は、図6Αにおいて、Α点
からE点、S点からB点の範囲でP-timeが0になる点、
即ちS点を記録開始位置と判断する。
【0060】このように、インデックスの値とP-timeを
用いることによって、現在のCD規格に沿わないCD
(具体的には、曲間におけるP-timeの値が0であるよう
なCD(参照:図4TR4))でも記録開始位置を容易
に見つけることができる。
【0061】今、MDに録音しようとするCDが、現在
のCD規格に沿わないCDであるとする。このCDをC
D用再生装置21にセットし、再生一時停止状態にする
と、CD用再生装置21からは図7Α、Bに示すような
軌跡を有するA-timeおよびP-timeが送出されている。
【0062】MD用録音再生装置31は、インデックス
の値を判断に利用する。インデックス「0」は曲間なの
で、まずインデックスの値が「0」以外の部分を探しだ
す。図6Bより、Α点からE点、S点からB点の範囲に
録音を開始すべき点があると判断する。後は、図7の場
合と同様にして記録開始位置としてS点を求めることが
できる。
【0063】このように、まずインデックスの値で曲間
か否かの判断を行なってから、P-timeが0である点を見
つけるようにすると、どんなCDであっても、記録開始
位置を求めることができる。
【0064】しかし、前述のように、CD用再生装置2
1が一時停止であるか否かの判断には、図5におけるΑ
点からB点までのデータが必要である。つまり、MD用
録音再生装置31がS点から録音を開始しようとして
も、A-timeの判断を終えた時には、既にS点から時間が
経過している。よって、A-timeの判断を終えてから即座
に録音を開始したとしても、少なくともS点からB点ま
での時間分を録音することができないことになる。
【0065】MD用録音再生装置31は、次のような方
法を採用してこの問題を解決している。一般に、MD用
録音再生装置はCD用再生装置から送られてきたデータ
をショックプルーフメモリ(図2参照)に蓄積する。こ
れは、CD用再生装置からのデータが音飛びにより跡切
れた場合やMD用録音再生装置で行なうデータ圧縮の際
に必要な時間に対応する為である。
【0066】つまり、MD用録音再生装置31は、CD
用再生装置21から送られてきたデータをしばらくの間
はショックプルーフメモリに蓄積している。このショッ
クプルーフメモリに蓄積しているデータからP-timeの判
断に要した時間分の音楽データを読み出し、MD55に
記録する。これにより、記録開始位置判断に要した時間
分の頭切れを防止することができる。
【0067】以上のようにして、MD用録音再生装置3
1は、CD用再生装置21とのシンクロ録音を行なう。
【0068】[第2の実施の形態] 1.機能ブロック図 本実施形態にかかる情報記録システムの機能ブロック図
を図8に示す。情報記録システム51は、基本的には第
1の実施形態にかかる情報記録システムと同様である。
ただし、第1の実施形態における記録装置15(図1参
照)の機能が相違する。本実施形態にかかる記録装置5
5は、第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続け
ていれば、当該所定の時間経過時における第2の制御情
報の値が増加し始めたときを記録開始値として、内容情
報を当該記録開始位置より第2の記録媒体に記録する。
【0069】これにより、第1の記憶媒体が有する第1
の制御情報および第2の制御情報の値の時間的変化状況
を判断することによって、自動的に第1の記憶媒体から
第2の記憶媒体に情報を記録することができる情報記録
システムを提供することができる。
【0070】なお、本実施形態にかかる情報記録システ
ム55をCD用再生装置およびMD用録音再生装置を用
いて実現した場合のシステム構成は、第1の実施形態に
かかるシステム構成(図2参照)と同様である。
【0071】2.シンクロ録音の方法 シンクロ録音の方法も第1の実施形態とほぼ同様であ
る。ただし、記録開始位置の判断方法が若干変ってくる
ので、その部分について図6を用いて以下で説明する。
MD用録音再生装置31は、連続するフレーム間のP-ti
meの差分を計算し、その計算値から記録開始位置を判断
する。
【0072】図6において、P-timeは点Α−点E間で増
加、点E−点S間で減少、点S−点B間で増加となる。
したがって、差分値は、点Α−点E間は正の値、点E−
点S間は負の値、点S−点B間は正の値となる。ただ
し、MD用録音再生装置31では、あるP-timeの値から
その直前のP-timeの値を減ずることによって差分値を求
めるようにしている。
【0073】ここで、曲間ではP-timeは減少するように
付するように現在のCD規格で定まっていることを考慮
すると、前述の差分値が減少から増加に転ずる点が曲
頭、つまり記録開始位置となる。このように判断するよ
うにすると、MD用録音再生装置31は、図6における
点Sを記録開始位置として判断する。
【0074】また、現在のCD規格に沿わないCDから
録音する場合(図7参照)、点E−点S間の差分値は0
となる。したがって、差分値が0から増加に転ずる点を
記録開始位置とすると、点Sを記録開始位置と判断す
る。
【0075】したがって、本実施形態においては、現在
のCD規格に沿うCDおよび現在のCD規格に沿わない
CD、いずれのCDにも対応できるように差分値が減少
若しくは0から増加に転ずる点を記録開始位置として判
断するようにしている。
【0076】[その他の実施形態]前述の第1の実施形
態および第2の実施形態において、第1の記録媒体とし
てCD51を示したが、第1の記録媒体が一または複数
の部分情報によって構成される内容情報、内容情報の最
初から最後まで連続的に増加する第1の制御情報および
前記部分情報毎に当該部分情報の最初から最後まで連続
的に増加する第2の制御情報を有するものであれば、こ
れに限定されない。たとえば、内容情報、第1の制御情
報および第2の制御情報を有するようなデータ構造を有
するハードディスクやMD等であってもよい。
【0077】また、前述の第1の実施形態および第2の
実施形態において、記録装置としてMD用録音再生装置
を示したが、デジタル情報を獲得できるものであればこ
れに限定されない。例えば、記録装置として、DΑTレ
コーダ、ハードディスクドライブ、DVD−RΑMドラ
イブ等の記録装置や、カセットテープレコーダやVTR
等であってもよい。
【0078】なお、カセットテープレコーダやVTR等
のアナログの記録装置では、デジタルで受けた情報をさ
らにアナログに変換する必要がある。
【0079】さらに、前述の第1の実施形態および第2
の実施形態において、第2の記録媒体としてMD55を
示したが、デジタル情報を記録できるものであればこれ
に限定されない。例えば、第2の記録媒体としてとし
て、DΑT、ハードディスク、DVD−RΑM等の記録
媒体であってもよい。
【0080】さらに、前述の第1の実施形態および第2
の実施形態においては、CD用再生装置21とMD用録
音再生装置31で情報記録システム1を構成するとした
が、MD用録音再生装置31だけを情報記録装置として
提供するようにしてもよい。
【0081】さらに、前述の第1の実施形態および第2
の実施形態において、現在のCD規格に沿うCDおよび
現在のCD規格に沿わないCDのいずれにも対応するこ
ととしたが、現在のCD規格に沿うCDだけに対応する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報記録システムの第1の実施
形態の機能ブロック図を示す図である。
【図2】図1に示す再生装置11および記録装置15の
各機能をCD用再生装置21およびMD用録音再生装置
31を用いて実現した場合のハードウェア構成図であ
る。
【図3】CD51のデータ構造を説明するための図であ
る。
【図4】CD51上において、A-time、P-timeおよびイ
ンデックスがどのように付けられているかを説明するた
めの図である。
【図5】CD用再生装置21が一時停止状態にある場合
におけるCD51上でのピックアップの軌跡を説明する
ための図である。
【図6】CD用再生装置21が現在のCD規格に沿うC
Dを再生一時停止状態にしている場合におけるA-timeお
よびP-timeの変化を示す図である。
【図7】CD用再生装置21が現在のCD規格に沿わな
いCDを再生一時停止状態にしている場合におけるA-ti
meおよびP-timeの変化を示す図である。
【図8】本発明にかかる情報記録システムの第2の実施
形態の機能ブロック図を示す図である。
【図9】従来の情報記録システムを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1・・・・・情報記録システム 11・・・・・再生装置 13・・・・・第1の記録媒体 15・・・・・記録装置 17・・・・・第2の記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の記録媒体を再生する再生装置および
    第2の記録媒体に記録する記録装置とを有する情報記録
    システムにおいて、 前記第1の記録媒体は、 一または複数の部分情報によって構成される内容情報、
    内容情報の最初から最後まで連続的に増加する第1の制
    御情報および前記部分情報毎に当該部分情報の最初から
    最後まで連続的に変化する第2の制御情報を有し、 前記再生装置は、 第1の記録媒体が有する前記内容情報、前記第1の制御
    情報および前記第2の制御情報を前記記録装置に送出
    し、 前記記録装置は、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、当該所定の時間経過時における第2の制御情報
    の値が増加し始めたときを記録開始位置として、前記再
    生装置から獲得した内容情報を当該記録開始位置より第
    2の記録媒体に記録する、 ことを特徴とする情報記録システム。
  2. 【請求項2】請求項1にかかる情報記録システムにおい
    て、 前記第1の記録媒体は、さらに、 前記部分情報の内容にしたがって変化する第3の制御情
    報を有し、 前記再生装置は、さらに、 第3の制御情報を前記記録装置に送出し、 前記記録装置は、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、第3の制御情報が曲中であることを示し、かつ
    当該所定の時間経過時における第2の制御情報の値が0
    であった時を記録開始位置として、前記再生装置から獲
    得した内容情報を当該記録開始位置より第2の記録媒体
    に記録する、 ことを特徴とする情報記録システム。
  3. 【請求項3】一または複数の部分情報によって構成され
    る内容情報、内容情報の最初から最後まで連続的に増加
    する第1の制御情報および前記部分情報毎に当該部分情
    報の最初から最後まで連続的に変化する第2の制御情報
    を有する第1の記憶媒体から前記内容情報を第2の記憶
    媒体に記録する情報記録装置において、 前記記録装置は、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、当該所定の時間経過時における第2の制御情報
    の値が増加し始めたときを記録開始値として、前記内容
    情報を当該記録開始位置より第2の記録媒体に記録す
    る、 ことを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3にかかる情報記録装置において、 前記第1の記録媒体は、さらに、 前記部分情報の内容にしたがって変化する第3の制御情
    報を有し、 前記記録装置は、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、第3の制御情報が曲中であることを示し、かつ
    当該所定の時間経過時における第2の制御情報の値が0
    であった時を記録開始位置として、前記内容情報を当該
    記録開始位置より第2の記録媒体に記録する、 ことを特徴とする情報記録装置。
  5. 【請求項5】一または複数の部分情報によって構成され
    る内容情報、内容情報の最初から最後まで連続的に増加
    する第1の制御情報および前記部分情報毎に当該部分情
    報の最初から最後まで連続的に変化する第2の制御情報
    を第1の記録媒体から獲得し、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、当該所定の時間経過時における第2の制御情報
    の値が増加し始めたときを記録開始値として、 前記内容情報を当該記録開始位置より第2の記録媒体に
    記録する、 ことを特徴とする情報記録方法。
  6. 【請求項6】請求項5にかかる情報記録方法において、
    さらに、 前記部分情報の内容にしたがって変化する第3の制御情
    報を第1の記録媒体から獲得し、 前記第1の制御情報の値が所定の時間以上増加し続けて
    いれば、第3の制御情報が曲中であることを示し、かつ
    当該所定の時間経過時における第2の制御情報の値が0
    であった時を記録開始位置として、前記内容情報を当該
    記録開始位置より第2の記録媒体に記録する、 ことを特徴とする情報記録方法。
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