JPH1117613A - 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法 - Google Patents

赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法

Info

Publication number
JPH1117613A
JPH1117613A JP9166294A JP16629497A JPH1117613A JP H1117613 A JPH1117613 A JP H1117613A JP 9166294 A JP9166294 A JP 9166294A JP 16629497 A JP16629497 A JP 16629497A JP H1117613 A JPH1117613 A JP H1117613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
led
light emitting
infrared data
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9166294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ishikawa
孝至 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9166294A priority Critical patent/JPH1117613A/ja
Publication of JPH1117613A publication Critical patent/JPH1117613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線データ通信において、データ送信回路
の消費電流の節約、及び通信可能な範囲の拡大を図るこ
とができる赤外線データ送信回路、及び該回路を用いて
の赤外線データ通信方法を提供する。 【解決手段】 制御手段によりスイッチ25a〜25c
のオン/オフが制御されることによって、LED23に
流す電流を制限する電流制限抵抗の抵抗値を4つの異な
るレベルに変化させる。これにより、通信距離などに応
じて、LED23に流す電流を調節し、LED23の出
力を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモコンとテレビ
受像機との間で、あるいは、パーソナルコンピュータ、
電子手帳、及びプリンタの相互間でといった具合に装置
間でデータ通信を行う場合に使用される赤外線データ送
信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、赤外線データ通信に使用される
従来の赤外線通信システムの概略的構成を示している。
この赤外線通信システムは、送信側である赤外線データ
送信回路51及び受信側である赤外線データ受信回路5
2から構成される。
【0003】赤外線データ送信回路51は、送信側ホス
ト53、変調器54、ベース抵抗55、駆動用トランジ
スタ56、発光素子としての発光ダイオード(以下、
「LED」という。)57、及びLED57に流す電流
を制限する電流制限抵抗58を備えている。一方、赤外
線データ受信回路52は、フォトダイオード59、フォ
トダイオード負荷抵抗60、増幅器61、復調器62、
及び受信側ホスト63を備えている。
【0004】赤外線通信の規格としては、ASK 方式、Ir
DA1.0 方式、あるいは通信速度が最大1.152Mbps または
4Mbps 程度ののIrDA1.1 方式等いくつかの通信方式が知
られている。変調器54は、そのうちのいずれかの方式
に従って、送信側ホスト53からの送信データ(シリア
ルデータ)を変調し、赤外線送信データとして出力す
る。
【0005】変調器54から出力された赤外線送信デー
タは、ベース抵抗55を経由して駆動用トランジスタ5
6に付与される。これに応じて、駆動用トランジスタ5
6はLED57を駆動し、具体的には、ベースに入力さ
れるデータに従って、LED57に電流を流したり流さ
なかったりする。
【0006】LED57は、所定電流が流れると発光す
る。つまり、赤外線送信データに従って赤外線を空間に
輻射する。その際、赤外線出力強度は、LED57を流
れる電流にほぼ比例し、赤外線強度は、LED57から
の距離の2乗に反比例する。
【0007】一方、赤外線データ受信回路52では、フ
ォトダイオード59が赤外線を受光すると、フォトダイ
オード59により光−電流変換された信号は、増幅器6
1に入力され、赤外線受信データとして増幅される。増
幅されたデータは、各通信方式に従って、復調器62に
より復調され、受信データとして受信側ホスト63に送
られる。
【0008】受信側ホスト63に送られた受信データ
は、パリティー検査符号や巡回符号等の各誤り検出符号
が調べられ、送信データを正しく受信できたかどうかが
確認される。このようにして、赤外線データ送信回路5
1と赤外線データ受信回路52との間で、赤外線パルス
を介してのデータの送受信が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の赤外線
データ送信回路51では、LED57に流す電流値は実
際に使用する通信距離に無関係に一定に設定されてお
り、通信距離からみて不必要な強度でLED57を発光
させる場合があった。従って、不必要に消費電流を増加
させるものであった。
【0010】また、赤外線通信での近距離の通信におい
ては、LED57の発光強度が大きな場合に、受信回路
52の飽和によってかえって近距離間の通信が妨げられ
ることがあり、従って、通信範囲が制限される場合があ
った。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、赤外線データ通信にお
いて、データ送信回路の消費電流の節約、及び通信可能
な範囲の拡大を図ることができる赤外線データ送信回
路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る赤
外線データ送信回路は、上記の課題を解決するために、
発光により赤外線データを送信する少なくとも一の発光
素子と、前記発光素子の発光強度を調節する制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、制御手段を備えたこ
とから、通信距離に応じて発光素子の発光強度を調節で
きる。この制御手段は、例えば、操作者によって所定の
操作キーが押下げられることに応じて発光強度を調節す
るものとしてもよいし、設定、若しくは検知されている
通信距離の値に応じて発光強度を調節するものとしても
よい。あるいはまた、目的とする赤外線データを送信す
る前に、予め発光強度を調節すべく赤外線出力設定用デ
ータを送信し、当該データを受信したことを知らせる相
手先からの確認信号の受信の有無に応じて、制御手段が
発光強度を調節するものとしてもよい。
【0014】発光素子としてLEDを用いた場合、発光
強度の調節はLEDに流す電流を調節することによって
達成される。電流の調節としては、LEDに流す電流値
を段階的に変化させるものであってもよいし、電流値を
連続的に変化させるものであってもよい。このうち、電
流値を段階的に変化させる構成としては、例えば、赤外
線の出力を最大とする第1モード、赤外線出力を最大の
3/4とする第2モード、赤外線出力を最大の1/2と
する第3モード、赤外線出力を最大の1/4とする第4
モードといった具合にいくつかのモードが予め設定さ
れ、制御手段は、これらの出力モードのうちから通信距
離に応じて適切なモードを選択する構成とすることがで
きる。また、いずれか一部、若しくは全部のモードにて
赤外線出力設定用データをテスト送信し、これに対する
確認信号の受信の有無に応じて、制御手段が適切なモー
ドを選択する構成とすることができる。
【0015】さらに、制御手段は、通信距離に応じて発
光強度を調節する構成に限られるものではない。即ち、
制御手段は、通信距離以外の条件、値などに基づき、必
要に応じて発光素子の発光強度を適切な値に調節するも
のとすることができる。例えば、2以上の機器と通信可
能な場合に、そのうちのある特定の機器と通信を行う際
には、他の機器と通信する際の出力モードと異なる出力
モードで赤外線が出力されるように、制御手段が発光強
度を調節するものとしてもよい。
【0016】本発明の赤外線データ送信回路は、上記し
たように、必要に応じて発光素子の発光強度を調節でき
ることから、赤外線データ通信において、回路の消費電
流の節約、及び通信可能な範囲の拡大を図ることができ
る。
【0017】請求項2の発明に係る赤外線データ送信回
路は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に
おいて、前記発光素子に電流を流すための駆動用トラン
ジスタを備えると共に、前記制御手段は、前記駆動用ト
ランジスタのベース側のベース抵抗値を変化させること
を特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、駆動用トランジスタ
のベース側のベース抵抗値を変化させることにより、発
光素子に流す電流を調節して、該発光素子の発光強度を
調節することができる。
【0019】請求項3の発明に係る赤外線データ送信回
路は、上記の課題を解決するために、請求項1または2
の構成において、前記制御手段は、前記発光素子に流す
電流を制限する抵抗の抵抗値を変化させることを特徴と
している。
【0020】上記の構成によれば、発光素子に流す電流
を制限する抵抗の抵抗値を変化させることにより、発光
素子に流す電流を調節して、該発光素子の発光強度を調
節することができる。
【0021】請求項4の発明に係る赤外線データ送信回
路は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至3の
いずれかの構成において、複数の発光素子を備えると共
に、前記制御手段は、発光させる発光素子の数を変化さ
せることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、発光させる発光素子
の数を変化させることにより、全体としての発光素子の
発光強度を調節することができる。
【0023】請求項5の発明に係る赤外線データ送信回
路は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至4の
いずれかの構成において、前記発光素子に電流を流すた
めの駆動用トランジスタを備えると共に、前記制御手段
は、前記駆動用トランジスタに印加する信号レベルを変
化させることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、駆動用トランジスタ
に印加する信号レベルを変化させることにより、発光素
子に流す電流を調節して、該発光素子の発光強度を調節
することができる。
【0025】請求項6の発明に係る赤外線データ通信方
法は、上記の課題を解決するために、発光により赤外線
データを送信する少なくとも一の発光素子と、前記発光
素子の発光強度を調節する制御手段と、赤外線データを
受信したことを知らせる相手先からの確認信号を受信す
るための受信手段とを備えた赤外線データ送信回路を用
いての赤外線データ通信方法であって、目的とする赤外
線データを送信する前に、赤外線出力設定用データを送
信し、相手先からの確認信号の受信の有無に応じて、前
記制御手段によって前記発光素子の発光強度を調節する
ことを特徴としている。
【0026】上記の方法によれば、目的とする赤外線デ
ータを送信する前に、予め発光強度を調節すべく赤外線
出力設定用データを送信し、当該データを受信したこと
を知らせる相手先からの確認信号の受信の有無に応じ
て、制御手段が発光強度を調節する。制御手段は、確認
信号を受信したかどうかについての受信手段からの信号
に従って発光強度を調節するものとしてもよいし、確認
信号の受信の有無に応じてなされる操作者の操作により
発光強度を調節するものとしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1乃至図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図2乃至図5には、本発明の赤外線データ送信回路の実
施形態がそれぞれ概略的に示される。
【0028】図2は、駆動用トランジスタ4のベース側
のベース抵抗値を変化させることにより、発光素子に流
す電流を調節して、該発光素子の発光強度を調節するこ
とができる構成を示しており、回路中、送信側ホストや
変調器は図面より省略されている。即ち、本送信回路
は、第1ベース抵抗1a、第2ベース抵抗1b、スイッ
チ2、制御手段3、駆動用トランジスタ4、発光素子と
してのLED5、及び電流制限抵抗6のほかに、図示さ
れていない送信側ホスト並びに変調器を含む構成となっ
ている。
【0029】上記送信側ホストから送信データ(シリア
ルデータ)が送られると、上記変調器は、その変調方式
に従って当該データを変調し、赤外線送信データとして
出力する。
【0030】変調器から出力された赤外線送信データ
は、少なくとも第1ベース抵抗1aを経由して駆動用ト
ランジスタ4に付与される。これに応じて、駆動用トラ
ンジスタ4はLED5を駆動し、具体的には、ベースに
入力されるデータに従って、LED5に電流を流したり
流さなかったりする。
【0031】LED5は、所定電流が流れると発光す
る。つまり、赤外線送信データに従って赤外線を空間に
輻射する。その際、赤外線出力強度は、LED5を流れ
る電流にほぼ比例し、赤外線強度は、LED5からの距
離の2乗に反比例する。
【0032】さらに、駆動用トランジスタ4により駆動
されLED5を流れる電流は、LED5自身の順方向電
圧降下、駆動用トランジスタ4のコレクタ−エミッタ間
電圧(駆動用トランジスタ4が電界効果トランジスタの
場合には、ドレイン−ソース間電圧)、及び電流制限抵
抗6の各値によって決定される。
【0033】制御手段3は、スイッチ2のオン/オフを
制御することにより、駆動用トランジスタ4のベース側
のベース抵抗値を変化させる。即ち、制御手段3により
スイッチ2がオンされるとベース抵抗値は低くなる一
方、制御手段3によりスイッチ2がオフされるとベース
抵抗値は高くなる。
【0034】ベース抵抗値が低くなれば、より多くの電
流が駆動用トランジスタ4により駆動されてLED5を
流れる。これに対して、ベース抵抗値が高くなれば、駆
動用トランジスタ4により駆動されてLED5を流れる
電流は、より少ないものとなる。従って、スイッチ2が
オンされたときには、LED5の出力は大きくなり、ス
イッチ2がオフされたときには、LED5の出力は小さ
くなる。
【0035】このように、上記赤外線データ送信回路
は、制御手段3により発光素子であるLED5の発光強
度を変化させることができるので、通信距離に応じてL
ED5の発光強度を調節することも可能になる。
【0036】図3は、LED5に流す電流を制限する電
流制限抵抗の抵抗値を変化させることにより、LED5
に流す電流を調節して、該LED5の発光強度を調節す
ることができる構成を示しており、図2に示した構成と
同一若しくは類似する対応部分には、同一の参照符号を
付している。
【0037】本赤外線データ送信回路は、ベース抵抗
1、駆動用トランジスタ4、LED5、第1電流制限抵
抗6a、第2電流制限抵抗6b、スイッチ7、及び制御
手段8を備えている。
【0038】制御手段8は、スイッチ7のオン/オフを
制御することにより、LED5に流す電流を変化させ
る。即ち、制御手段8によりスイッチ7がオンされる
と、より多くの電流がLED5を流れる一方、制御手段
8によりスイッチ7がオフされると、LED5を流れる
電流は、より少ないものとなる。従って、スイッチ7が
オンされたときには、LED5の出力は大きくなり、ス
イッチ7がオフされたときには、LED5の出力は小さ
くなる。
【0039】このように、上記赤外線データ送信回路
は、制御手段8により発光素子であるLED5の発光強
度を変化させることができるので、通信距離に応じてL
ED5の発光強度を調節することも可能になる。
【0040】図4は、発光させるLEDの数を変化させ
ることにより、全体としてのLEDの発光強度を調節す
ることができる構成を示しており、図2及び図3に示し
た構成と同一若しくは類似する対応部分には、同一の参
照符号を付している。
【0041】本赤外線データ送信回路は、ベース抵抗
1、駆動用トランジスタ4、第1LED5a、第2LE
D5b、電流制限抵抗6、スイッチ9、及び制御手段1
0を備えている。
【0042】制御手段10は、スイッチ9のオン/オフ
を制御することにより、発光させるLEDの数を変化さ
せる。即ち、制御手段10によりスイッチ9がオンされ
ると、第1LED5aのみが発光する一方、制御手段1
0によりスイッチ9がオフされると、第1LED5a及
び第2LED5bが発光する。従って、スイッチ9がオ
ンされたときには、全体としてのLEDの出力は小さく
なり、スイッチ9がオフされたときには、全体としての
LEDの出力は大きくなる。
【0043】このように、上記赤外線データ送信回路
は、制御手段10により発光素子であるLEDの全体と
しての発光強度を変化させることができるので、通信距
離に応じてLEDの発光強度を調節することも可能にな
る。
【0044】図5は、駆動用トランジスタ4に印加する
信号レベルを変化させることにより、LED5に流す電
流を調節して、該LED5の発光強度を調節することが
できる構成を示しており、図2乃至図4に示した構成と
同一若しくは類似する対応部分には、同一の参照符号を
付している。
【0045】本赤外線データ送信回路は、ベース抵抗
1、駆動用トランジスタ4、LED5、電流制限抵抗
6、変調器11、及び制御手段12を備えている。
【0046】制御手段12は、変調器11から出力され
る赤外線送信データの信号レベル、つまり、駆動用トラ
ンジスタ4に印加する信号レベルを高低いずれかのレベ
ルに変化させる。制御手段12によって変調器11から
信号レベルとして高い波高値を有する信号が出力される
と、より多くの電流が駆動用トランジスタ4により駆動
されてLED5を流れる。これに対して、制御手段12
によって変調器11から信号レベルとして低い波高値を
有する信号が出力されると、駆動用トランジスタ4によ
り駆動されてLED5を流れる電流は、より少ないもの
となる。従って、信号レベルが高いときには、LED5
の出力は大きくなり、信号レベルが低いときには、LE
D5の出力は小さくなる。
【0047】このように、上記赤外線データ送信回路
は、制御手段12により発光素子であるLED5の発光
強度を変化させることができるので、通信距離に応じて
LED5の発光強度を調節することも可能になる。
【0048】図1は、本発明の一実施形態である赤外線
データ送信回路15を用いた赤外線通信システムの概略
的構成を示している。この赤外線通信システムは、赤外
線データ送信回路15及び赤外線データ受信回路16か
ら構成される。但し、赤外線データ送信回路15は受信
部17を有する一方、赤外線データ受信回路16は送信
部18を有しており、両回路15・16ともデータの送
受信が可能な構成になっている。
【0049】赤外線データ送信回路15は、送信側ホス
ト19、変調器20、ベース抵抗21、駆動用トランジ
スタ22、LED23、電流制限抵抗24a〜24d、
スイッチ25a〜25c、スイッチ制御線26a〜26
c、及び受信部17を備えている。また、受信部17
は、フォトダイオード27、フォトダイオード負荷抵抗
28、増幅器29、及び復調器30を含んでいる。
【0050】一方、赤外線データ受信回路16は、フォ
トダイオード31、フォトダイオード負荷抵抗32、増
幅器33、復調器34、受信側ホスト35、及び送信部
18を備えている。また、送信部18は、変調器36、
ベース抵抗37、駆動用トランジスタ38、LED3
9、及び電流制限抵抗40を含んでいる。
【0051】赤外線データ送信回路15は、上記のよう
に、LED23に流す電流を制限する抵抗として直列に
接続された電流制限抵抗24a〜24dを備えており、
さらに、スイッチ25a〜25c及びスイッチ制御線2
6a〜26cを備えている。スイッチ制御線26a〜2
6cは、送信側ホスト19内の制御手段(図示せず)よ
り発信される制御信号をそれぞれスイッチ25a〜25
cに送信し、スイッチ25a〜25cは、スイッチ制御
線26a〜26cからの制御信号に従って、オン/オフ
動作する。
【0052】上記制御手段によりスイッチ25a〜25
cのオン/オフが制御されることによって、LED23
に流す電流を制限する電流制限抵抗の抵抗値を4つの異
なるレベルに変化させることができる。即ち、スイッチ
25cがオンのとき、LED23を流れる電流は最大と
なり、スイッチ25bがオンのとき、電流の流れは2番
目に多く流れるものとなり、スイッチ25aがオンのと
き、電流の流れは3番目に多く流れるものとなり、スイ
ッチ25a〜25c全てがオフのとき、LED23を流
れる電流は最小となる。
【0053】従って、赤外線データ送信回路15は、図
3に示した構成と同様に、LED23に流す電流を制限
する電流制限抵抗の抵抗値を変化させることにより、L
ED23に流す電流を調節して、該LED23の発光強
度を調節することができる構成になっている。
【0054】また、赤外線データ送信回路15及び赤外
線データ受信回路16は、ともにデータの送受信が可能
な構成になっているので、目的とする赤外線データを送
信する前に、予めLED23の発光強度を調節すべく赤
外線出力設定用データを送信し、当該データを受信した
ことを知らせる赤外線データ受信回路16からの確認信
号の受信の有無に応じて、上記制御手段がLED23の
発光強度を調節する構成とすることも可能である。
【0055】例えば、現時点での通信距離にて本データ
を送信する適切な赤外線出力を設定するために、スイッ
チ25bのみをオンにした状態で、赤外線データ送信回
路15から短い赤外線出力設定用データを送信する。赤
外線データ受信回路16から当該データを受信したこと
を知らせる確認信号を受信した場合には、次はスイッチ
25aのみをオンにした状態で再度赤外線出力設定用デ
ータを送信する。一方、赤外線データ受信回路16から
当該データを受信したことを知らせる確認信号を所定期
間内に受信しなかった場合、あるいは、当該データを受
信しなかったことを知らせる信号若しくは当該データを
受信したが不良であった旨を知らせる信号を受信した場
合には、スイッチ25cをオンにした状態で、本データ
の送信を開始する。
【0056】スイッチ25aのみをオンにした状態で再
度赤外線出力設定用データを送信した結果、赤外線デー
タ受信回路16から確認信号を受信した場合には、次は
スイッチ25a〜25c全てをオフにした状態で再度赤
外線出力設定用データを送信する。この結果、赤外線デ
ータ受信回路16から確認信号を受信した場合には、2
5a〜25c全てをオフにした状態で本データの送信を
開始し、受信しなかった場合などには、スイッチ25a
のみをオンにした状態で、本データの送信を開始する。
一方、スイッチ25aのみをオンにした状態で再度赤外
線出力設定用データを送信した結果、赤外線データ受信
回路16から確認信号を所定期間内に受信しなかった場
合などには、スイッチ25bのみをオンにした状態で、
本データの送信を開始する。
【0057】このように、通信を行う際に現時点での距
離に対して予め適切な赤外線出力を設定することができ
るので、短い距離で通信する場合に不必要にLED23
を強く発光させることを防ぎ、消費電流を節約できる。
【0058】また、通信距離に応じて赤外線出力を調節
できる構成とすることにより、以下の利点を有する。即
ち、赤外線通信での近距離の通信においては、受信回路
の飽和により、かえって送信側の発光パワーが小さい方
がデータ通信の正確度を高めることができる。従って、
受信性能が同一の場合、送信側の赤外線出力を調節する
ことにより、近距離の通信可能領域を広げることが可能
になる。
【0059】また、赤外線データ受信回路16を、赤外
線データ送信回路15と同様に、発光素子であるLED
39の発光強度を調節する構成としてもよい。図6に
は、赤外線データ受信回路及び赤外線データ送信回路
が、ともに、LEDに流す電流を調節することにより、
LEDの発光強度をフルモードとハーフモード(フルモ
ードの1/2の発光強度)の2段階に調節できる構成の
場合に、各LEDの発光強度を設定する手順が示され
る。
【0060】まず、初期設定として、送信側及び受信側
ともハーフモードにする。この状態で、送信側より設定
用データを送信し(S1)、確認信号が帰ってきたかど
うかを判定し(S2)、帰ってきた場合には、両方とも
ハーフモードに設定して(S3)、本データの送信を開
始する。帰って来なかった場合には、送信側をフルモー
ドにして設定用データを送信し(S4)、確認信号が帰
ってきたかどうかを判定し(S5)、帰ってきた場合に
は、送信側をフルモード、受信側をハーフモードに設定
して(S6)、本データの送信を開始する。帰って来な
かった場合には、受信側をフルモードにして設定用デー
タを送信し(S7)、確認信号が帰ってきたかどうかを
判定する(S8)。帰って来なかった場合には、通信不
可であり、帰ってきた場合には、送信側をハーフモード
にして設定用データを送信し(S9)、確認信号が帰っ
てきたかどうかを判定する(S10)。帰ってきた場合
には、送信側をハーフモード、受信側をフルモードに設
定して(S11)、本データの送信を開始する。帰って
来なかった場合には、両方ともフルモードに設定して
(S12)、本データの送信を開始する。
【0061】このように各LEDの発光強度を設定する
ことにより、ともに送受信が可能な機器間で通信を行う
際に、通信距離に応じた適切な赤外線出力を両機器で設
定することができる。
【0062】尚、赤外線通信における最大通信可能距離
(通常はビットエラーレート(BER)がある決められ
た値を満足する距離)は、送信側の発光パワーにより変
化する。従って、赤外線出力を増やすことにより確実に
エラーの確率は減少する。また、通信エラーの場合は、
エラーが発生したデータについて再度送信が必要であ
る。
【0063】しかしながら、仮に100回中1回エラー
が発生した場合には、エラーが発生したそのデータのみ
再度送信すればよい。限られた長さのデータを通信する
ためにエラーの確率を無意味とも思える領域まで低くす
る目的で、LEDの発光パワーを増やしておくのは無駄
であり、好ましくない。
【0064】そこで、例えば、現状通信距離最大1mの
機器同士で通信する場合、上記のように、フルモードを
現状と同じ電流をLEDに流すモードに設定し、ハーフ
モードを現状の半分の電流をLEDに流すモードに設定
しておけば、ハーフモードでは、約70cmの通信距離
(同じビットエラーレートに対して)が得られることに
なる。赤外線通信においては、通常1mぎりぎりで通信
することは少なく、殆どはハーフモードで通信可能と考
えられ、消費電流をほぼ半分に抑えることができる。従
って、電子手帳やノートブックパソコン等の携帯機器に
おいて、通信距離最大1mを維持しつつ、バッテリーや
電池の消耗を抑えることができる。
【0065】また、赤外線リモコン送信機においても、
上記と同様の理由で電池が長持ちする。特に、ケーブル
テレビ用リモコンでも見られるように、1回のチャンネ
ル切り換えに複数回送信が必要な場合には有効である。
【0066】さらに、赤外線通信の規格として現在規格
中であるCIRの規格が決定され、リモコンの多機能化
が進めば、それによる消費電流の増加(赤外線通信以外
の付加デバイスによるもの)と赤外線通信回数の増加が
予想され、赤外線通信時の消費電流を出来るかぎり抑え
ることで電池を長持ちさせたり、バッテリーの充電回数
を減らすことができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明に係る赤外線データ送信
回路は、以上のように、発光により赤外線データを送信
する少なくとも一の発光素子と、前記発光素子の発光強
度を調節する制御手段とを備えた構成である。
【0068】これにより、通信距離に応じて発光素子の
発光強度を調節できる。
【0069】それゆえ、赤外線データ通信において、デ
ータ送信回路の消費電流の節約、及び通信可能な範囲の
拡大を図ることができる。
【0070】請求項2の発明に係る赤外線データ送信回
路は、以上のように、請求項1の構成において、前記発
光素子に電流を流すための駆動用トランジスタを備える
と共に、前記制御手段は、前記駆動用トランジスタのベ
ース側のベース抵抗値を変化させる構成である。
【0071】それゆえ、駆動用トランジスタのベース側
のベース抵抗値を変化させることにより、発光素子に流
す電流を調節して、該発光素子の発光強度を調節するこ
とができる。
【0072】請求項3の発明に係る赤外線データ送信回
路は、以上のように、請求項1または2の構成におい
て、前記制御手段は、前記発光素子に流す電流を制限す
る抵抗の抵抗値を変化させる構成である。
【0073】それゆえ、発光素子に流す電流を制限する
抵抗の抵抗値を変化させることにより、発光素子に流す
電流を調節して、該発光素子の発光強度を調節すること
ができる。
【0074】請求項4の発明に係る赤外線データ送信回
路は、以上のように、請求項1乃至3のいずれかの構成
において、複数の発光素子を備えると共に、前記制御手
段は、発光させる発光素子の数を変化させる構成であ
る。
【0075】それゆえ、発光させる発光素子の数を変化
させることにより、全体としての発光素子の発光強度を
調節することができる。
【0076】請求項5の発明に係る赤外線データ送信回
路は、以上のように、請求項1乃至4のいずれかの構成
において、前記発光素子に電流を流すための駆動用トラ
ンジスタを備えると共に、前記制御手段は、前記駆動用
トランジスタに印加する信号レベルを変化させる構成で
ある。
【0077】それゆえ、駆動用トランジスタに印加する
信号レベルを変化させることにより、発光素子に流す電
流を調節して、該発光素子の発光強度を調節することが
できる。
【0078】請求項6の発明に係る赤外線データ通信方
法は、以上のように、目的とする赤外線データを送信す
る前に、赤外線出力設定用データを送信し、相手先から
の確認信号の受信の有無に応じて、前記制御手段によっ
て前記発光素子の発光強度を調節する方法である。
【0079】これにより、相手先からの確認信号の受信
の有無に応じて、送信側の発光素子の発光強度を調節で
きる。
【0080】それゆえ、赤外線データ通信において、デ
ータ送信回路の消費電流の節約、及び通信可能な範囲の
拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る赤外線データ送信
回路を備えた赤外線通信システムの概略的構成を示す回
路図である。
【図2】本発明の実施形態に係る赤外線データ送信回路
を示す図であって、駆動用トランジスタのベース抵抗値
を変化させることにより、LEDの出力を調節する構成
を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る赤外線データ送信回路
を示す図であって、LEDに流す電流を制限する電流制
限抵抗の抵抗値を変化させることにより、LEDの出力
を調節する構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る赤外線データ送信回路
を示す図であって、発光させるLEDの数を変化させる
ことにより、全体としてのLEDの発光強度を調節する
構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る赤外線データ送信回路
を示す図であって、駆動用トランジスタに印加する信号
レベルを変化させることにより、LEDの出力を調節す
る構成を示す図である。
【図6】赤外線データ受信回路及び赤外線データ送信回
路が、ともに、LEDの出力をフルモードとハーフモー
ドの2段階に調節できる構成の場合に、各LEDの発光
強度を設定する手順を示すフローチャートである。
【図7】赤外線データ通信に使用される従来の赤外線通
信システムの概略的構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1・1a・1b・21・37 ベース抵抗 2・7・9・25a〜25c スイッチ 3・8・10・12 制御手段 4・22・38 駆動用トランジスタ 5・5a・5b・23・39 LED(発光素子) 6・6a・6b・24a〜24d・40 電流制限抵
抗 11・20・36 変調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光により赤外線データを送信する少なく
    とも一の発光素子と、 前記発光素子の発光強度を調節する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする赤外線データ送信回路。
  2. 【請求項2】前記発光素子に電流を流すための駆動用ト
    ランジスタを備えると共に、前記制御手段は、前記駆動
    用トランジスタのベース側のベース抵抗値を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の赤外線データ送信回
    路。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記発光素子に流す電流
    を制限する抵抗の抵抗値を変化させることを特徴とする
    請求項1または2記載の赤外線データ送信回路。
  4. 【請求項4】複数の発光素子を備えると共に、前記制御
    手段は、発光させる発光素子の数を変化させることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の赤外線デー
    タ送信回路。
  5. 【請求項5】前記発光素子に電流を流すための駆動用ト
    ランジスタを備えると共に、前記制御手段は、前記駆動
    用トランジスタに印加する信号レベルを変化させること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の赤外線
    データ送信回路。
  6. 【請求項6】発光により赤外線データを送信する少なく
    とも一の発光素子と、前記発光素子の発光強度を調節す
    る制御手段と、赤外線データを受信したことを知らせる
    相手先からの確認信号を受信するための受信手段とを備
    えた赤外線データ送信回路を用いての赤外線データ通信
    方法であって、 目的とする赤外線データを送信する前に、赤外線出力設
    定用データを送信し、相手先からの確認信号の受信の有
    無に応じて、前記制御手段によって前記発光素子の発光
    強度を調節することを特徴とする赤外線データ通信方
    法。
JP9166294A 1997-06-23 1997-06-23 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法 Pending JPH1117613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9166294A JPH1117613A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9166294A JPH1117613A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1117613A true JPH1117613A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15828684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9166294A Pending JPH1117613A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1117613A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754451B1 (en) 1999-06-08 2004-06-22 Nec Corporation Infrared transmission/reception apparatus and infrared transmission/reception method
JP2006339789A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd ストリーム通信システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754451B1 (en) 1999-06-08 2004-06-22 Nec Corporation Infrared transmission/reception apparatus and infrared transmission/reception method
JP2006339789A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd ストリーム通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU751308B2 (en) Mobile data terminal with an infrared communication capability
WO2006043636A1 (ja) 半導体発光素子用電源および照明装置
US6944483B1 (en) Portable radio terminal with infrared communication function and communication method for portable radio terminal
US9743485B2 (en) Device for operating LEDs
JPH1117613A (ja) 赤外線データ送信回路、及び該回路を用いての赤外線データ通信方法
JP4589462B2 (ja) 入出力信号制御装置
US20010006428A1 (en) Optical space transmission device
US20030181164A1 (en) Apparatus and method for transmitting and receiving a signal
US9048949B1 (en) Controlling transmission power in an IrDA/RC transmitter circuit
US6807430B2 (en) Portable communication device having back-lighting and high key press noise margin
CN101300892B (zh) 无线发射机、无线电视系统及其控制方法
JP3086580B2 (ja) 光通信装置
EP0141203A2 (en) An anti-droop infra-red transmitter circuit
JPH11112431A (ja) 赤外線通信装置
JP3560770B2 (ja) 赤外光通信装置の送信パワー最適化方法
GB2385732A (en) Infrared LED driver for a remote control transmitter
JPH10336764A (ja) 制御装置
JP3326622B2 (ja) 遠隔操作の送信器とその送信方法
JPH08139685A (ja) 送受信装置
JPH10163980A (ja) 光通信装置
KR19980067191U (ko) 원거리송신기능을 갖는 리모콘 송신기
JPS622841Y2 (ja)
KR200158977Y1 (ko) 무선키보드의 시스템 스캔코드 송신장치
JPH11205239A (ja) 光通信装置及び光通信装置における光量制御方法
CN112954782A (zh) 基于LoRa单元的电机控制方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080204

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120204

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees