JPH11112431A - 赤外線通信装置 - Google Patents

赤外線通信装置

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JPH11112431A
JPH11112431A JP9274761A JP27476197A JPH11112431A JP H11112431 A JPH11112431 A JP H11112431A JP 9274761 A JP9274761 A JP 9274761A JP 27476197 A JP27476197 A JP 27476197A JP H11112431 A JPH11112431 A JP H11112431A
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JP
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light
infrared
light emitting
emission intensity
communication device
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JP9274761A
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English (en)
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Takayuki Shimizu
隆行 清水
Seiichi Yokogawa
成一 横川
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向通信において、お互いのモジュールの
発光強度と受信感度とが大きく異なっても、通信品質を
損なわないで必要最小限の発光強度で通信を可能とする
ことで、赤外線通信装置の消費電力を大幅に低減させ、
赤外線通信装置間の電力効率を大幅に向上させる。 【解決手段】 赤外線IRを発光する発光素子22と、
赤外線IRを受光する受光素子23と、上記発光素子2
2の発光強度を調整するドライバ回路20と、上記受光
素子23により受光した赤外線IRから受信エラー率を
算出するCPU13とを有する。上記ドライバ回路20
は、スイッチ制御回路24から出力される通信相手から
の受信エラー率に応じた信号に基づいて発光素子22の
発光強度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を利用して
データ通信を行う赤外線通信装置に関し、特に双方向通
信を行う赤外線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子手帳等の個人の情報管理を行
う携帯情報端末や、携帯型のコンピュータや、ディスク
トップ型のコンピュータ等の情報処理装置に使用される
通信ポートに、赤外線を利用してデータ通信を行う赤外
線通信装置が用いられつつある。
【0003】赤外線によるデータ通信は、例えば図3に
示すように、上述したような各情報処理装置の通信ポー
トに設けられた赤外線通信装置101・102間で、デ
ータ信号としての赤外線IRを送受信することにより行
われている。
【0004】上記赤外線通信装置101は、図3に示す
ように、信号バス107上にCPU103、ROM10
4、RAM105、UART(非同期シリアル通信用送
受信回路)106が接続され、このUART106の送
信側には、IR変調器108、ドライバ回路110、発
光素子112が順次接続される一方、受信側にIR復調
器109、受信回路111、受光素子113が順次接続
された構成となっている。
【0005】赤外線通信装置101にて赤外線IRを送
信する場合には、先ず、CPU103がROM104に
記録されている手順にしたがって命令を実行し、RAM
105内のデータが信号バス107を通してUART1
06に転送される。
【0006】次に、信号バス107からの信号は、UA
RT106にてシリアルデータに変換され、そのシリア
ルデータがIR変調器108に転送される。
【0007】そして、上記シリアルデータは、IR変調
器108にて例えばIrDA(Infrared Data Associati
on) 1.0、IrDA1.1、DASK(Digital impl
ementation for Amplitude Shift Keying )等の赤外線
通信方式に従って電圧信号に変調され、ドライバ回路1
10に転送される。
【0008】最後に、IR変調器108からの電圧信号
は、ドライバ回路110にて電流に変換され、この電流
により発光素子112が駆動される。即ち、発光素子1
12は、ドライバ回路110からの電流により発光し、
変調された赤外線IRを放射する。
【0009】一方、赤外線通信装置101にて赤外線I
Rを受信する場合には、先ず、受光素子113で受光さ
れて変調された赤外線IRは、電流に変換され受信回路
111に転送される。
【0010】上記電流は、受信回路111にて波形整形
された電圧信号に変換され、IR復調器109に転送さ
れる。
【0011】そして、転送された電圧信号は、IR復調
器109にてシリアルデータに復調されてUART10
6に転送される。
【0012】最後に、上記シリアルデータは、UART
106にてパラレルデータに変換され、信号バス107
を介してRAM105に格納される。
【0013】赤外線通信装置102は、上記した赤外線
通信装置101と同様の構成であり、赤外線通信装置1
01との間で双方向の赤外線通信を行うようになってい
る。この場合、赤外線通信装置101・102間の通信
は、一般に送信と受信とを交互に切り替えながら行う半
二重通信である。
【0014】ところが、上記赤外線通信装置101で
は、発光素子112の発光強度は通信距離に関係なく一
定であった。上記発光素子112には、赤外線の送信時
に数百mAの電流が使用される。このため、通信距離が
短い場合、必要以上の発光強度となり、発光素子112
を駆動する電力の大部分が無駄になるという問題が生じ
る。
【0015】そこで、通信距離が短い場合には、発光素
子に供給する電流を少なくして発光強度を弱め、通信距
離が長い場合には、発光素子に供給する電流を多くして
発光強度を強める方法、即ち通信距離に応じて発光素子
の発光強度を制御して、消費電力を抑える方法が、特開
平9−93198号公報に開示されている。
【0016】上記公報では、通信距離を、受信機の受信
エラー率(受信した信号に含まれるエラーの割合)によ
って判断している。即ち、受信エラー率が所定値よりも
大きければ、受信信号が弱い、即ち通信距離が長いと判
断し、受信エラー率が所定値以下であれば、受信信号が
強い、即ち通信距離が短いと判断している。つまり、上
記公報では、赤外線通信装置内の受信機の受信エラー率
が所定の範囲内に納まるように、該赤外線通信装置内の
送信機の発光強度を制御することで、必要最小限の赤外
線の強度で通信を行い、消費電力を抑えている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、双方向通信
において、一方の赤外線通信装置(第1の赤外線通信装
置)の受信機の受信感度と、他方の赤外線通信装置(第
2の赤外線通信装置)の受信機の受信感度とが大きく異
なれば、第1の赤外線通信装置が第2の赤外線通信装置
からの信号に基づいて算出された受信エラー率に応じて
発光強度を制御しても、第2の赤外線通信装置の受信機
が同じ受信エラー率になるとは限らない。
【0018】もし、第2の赤外線通信装置の受信機の受
信感度が第1の赤外線通信装置の受信機の受信感度より
も低ければ、第2の赤外線通信装置の受信機での受信エ
ラー率は第1の赤外線通信装置の受信機での受信エラー
率よりも高くなり、データ伝送のパフォーマンスが悪く
なり、最悪の場合は、データを受信できなくなる。逆
に、第2の赤外線通信装置の送信機の発光強度は第1の
赤外線通信装置の受信機の受信感度よりも大きい発光強
度に調整されるため、発光のための電力が無駄に消費さ
れることになる。
【0019】このように、双方向通信の場合、お互いの
モジュールの発光強度と受信感度とが大きく異なれば、
赤外線通信装置間の電力効率が低下するという問題が生
じる。
【0020】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、双方向通信において、お
互いのモジュールの発光強度と受信感度とが大きく異な
っても、通信品質を損なうことのない必要最小限の発光
強度で通信を可能とすることで、赤外線通信装置の消費
電力を大幅に低減し、赤外線通信装置間の電力効率を大
幅に向上させることができる赤外線通信装置を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の赤外線通信装
置は、上記の課題を解決するために、赤外線を用いて双
方向の通信を行う赤外線通信装置において、赤外線を発
光する発光手段と、赤外線を受光する受光手段と、上記
発光手段の発光強度を調整する発光強度調整手段と、上
記受光手段により受光した赤外線から受信エラー率を算
出する受信エラー率算出手段とを有し、上記発光強度調
整手段は、通信相手から送信される受信エラー率に応じ
た信号に基づいて発光手段の発光強度を調整することを
特徴としている。
【0022】一般に、赤外線通信装置において、受信エ
ラー率が高ければ通信距離が長いか、受信感度が悪いと
考えられる。また、受信エラー率が低ければ通信距離が
短いか、受信感度が良いと考えられる。したがって、受
信エラー率によって通信距離あるいは受信感度を判断す
ることが可能となる。
【0023】例えば、予め通信距離および受信感度に応
じた適正な発光強度に相当する受信エラー率の範囲(所
定範囲)を設定しておき、受信エラー率が上記の所定範
囲よりも高い場合には、通信距離が長いか、あるいは自
身の受信感度が悪いかが判断でき、受信エラー率が上記
所定範囲よりも低い場合には、通信距離が短いか、ある
いは自身の受信感度が良いかが判断できる。
【0024】したがって、上記の構成によれば、発光強
度調整手段が、通信相手から送信される受信エラー率に
応じた信号に基づいて発光手段の発光強度を調整するこ
とで、通信距離あるいは受信感度に応じた発光強度で通
信することができる。同様に、通信相手側の発光強度調
整手段は、自身の赤外線通信装置における受信エラー率
に応じて発光手段の発光強度を調整するようになるの
で、通信距離あるいは受信感度に応じた発光強度で通信
することができる。
【0025】これにより、それぞれの赤外線通信装置に
おける受信エラー率が所定範囲内に収まり、通信距離か
受信感度の何れかに応じた最適な発光強度で赤外線を発
光させるようになる。この結果、データの送信時、即ち
赤外線の発光時にかかる消費エネルギーを大幅に低減す
ることができる。
【0026】しかも、通信距離のみならず、受信感度に
応じて最適な発光強度で赤外線を発光させているので、
お互いの受信感度が異なる赤外線通信装置同士であって
も、発光手段の発光のためのエネルギー消費に無駄がな
く、エネルギー効率良く通信を行うことができる。
【0027】また、請求項2の赤外線通信装置は、上記
の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、発
光手段は、供給される電流の増減により発光強度が変化
し、発光強度調整手段は、通信相手から送信される受信
エラー率に応じた信号に基づいて発光手段に供給する電
流量を調整することを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、請求項1の作用に加
えて、発光手段の発光強度は、供給される電流量により
変化するので、データの送信時、即ち赤外線の発光時に
かかる消費電力を大幅に低減することができる。しか
も、お互いの受信感度が大きく異なる赤外線通信装置同
士であっても、通信品質を損なうことのない必要最小限
の発光強度で通信を可能となるので、発光手段の発光の
ための電力消費に無駄がなく、電力効率良く通信を行う
ことができる。
【0029】さらに、請求項3の赤外線通信装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2の構成に加えて、
発光強度調整手段は、発光手段に接続された電流設定抵
抗をコレクタに取り付けた複数のトランジスタを有し、
これらトランジスタのうち任意のトランジスタを、通信
相手から送信される受信エラー率に応じた信号に基づい
てON・OFF動作させることを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、請求項2の作用に加
えて、発光手段に供給する電流をトランジスタのON・
OFFで調整しているので、トランジスタの数を増やす
ことにより容易にダイナミックレンジを大きくとること
ができる。これにより、通信品質を損なうことなく通信
距離を拡げることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について説
明すれば、以下の通りである。
【0032】本実施の形態に係る赤外線通信装置は、双
方向通信可能な、例えば電子手帳等の個人の情報を管理
する携帯端末の通信ポートに使用され、赤外線を利用し
てデータの送受信を行う装置である。また、本実施の形
態では、赤外線通信装置で使用される赤外線通信方式と
して、IrDA(Infrared Data Association) 1.0を
用いる。
【0033】図1に示すように、本実施の形態に係る赤
外線通信装置11は、通信相手となる赤外線通信装置1
2との間で赤外線IRを送受信することによりデータの
やり取りを行っている。
【0034】尚、上記赤外線通信装置12は、赤外線通
信装置11と同じ構成とし、その説明は省略する。ま
た、上記赤外線通信装置11と赤外線通信装置12と
は、双方向の赤外線通信を行うようになっている。この
場合、赤外線通信装置11・12間の通信は、一般に送
信と受信を交互に切り替えながら行う半二重通信となっ
ている。
【0035】赤外線通信装置11は、信号バス(BU
S)17上にCPU13、ROM14、RAM15、U
ART(非同期シリアル通信用送受信回路)16が接続
され、このUART16の送信側にはIR変調器18、
ドライバ回路20、発光素子(発光手段)22が順次接
続される一方、受信側にはIR復調器19、受信回路2
1、受光素子(受光手段)23が順次接続された構成と
なっている。
【0036】上記CPU13は、データ送信時におい
て、ROM14に記録されているデータ送信プログラム
にしたがって命令を実行し、RAM15内に格納された
データを信号バス17を介してUART16に転送する
ようになっている。
【0037】また、CPU13は、UART16からの
信号、即ち受光素子23にて受光した赤外線通信装置1
2からの信号に基づいて該信号に含まれるエラーの割合
を示す受信エラー率(以下、ビットエラーレートと称す
る)を計算し、このビットエラーレートに応じた信号
(通信相手である赤外線通信装置12の発光素子22の
発光強度の強弱を指示する信号)をRAM15内の赤外
線通信装置12に送信するデータに付与して、信号バス
17を介してUART16に転送するようになってい
る。したがって、CPU13は、ビットエラーレートを
算出する受信エラー率算出手段を兼ねている。
【0038】一方、CPU13は、UART16からの
信号、即ち受光素子23にて受光した赤外線通信装置1
2からの信号(発光素子22の発光強度の強弱が指示さ
れた信号)に基づいて、発光素子22の発光強度を指示
する信号を信号バス17を介してUART16に転送す
るようになっている。
【0039】上記UART16は、入力された信号をパ
ラレル/シリアル変換する。つまり、UART16は、
信号バス17からの信号をシリアルデータに変換してI
R変調器18に転送する一方、IR復調器19からの信
号をパラレルデータに変換するようになっている。
【0040】上記IR変調器18は、UART16から
のシリアルデータを上述した赤外線通信方式に従って電
圧信号に変調し、発光強度調整手段としてのドライバ回
路20に転送するようになっている。
【0041】上記ドライバ回路20は、IR変調器18
からの変調された電圧信号を発光素子22を駆動させる
ための電流に変換するようになっている。このドライバ
回路20は、信号バス17に接続されたスイッチ制御回
路24からの信号によって駆動制御されている。
【0042】上記発光素子22は、赤外線IRを発光す
る発光ダイオード(LED)からなり、上記ドライバ回
路20からの電流により発光して、変調された赤外線I
Rを放射するようになっている。また、この発光素子2
2は、ドライバ回路20から供給される電流の大きさに
よって発光強度が変化する。
【0043】上記スイッチ制御回路24は、CPU13
から信号バス17を介して送られる信号(発光素子22
の発光強度の強弱を指示する信号)に基づいて、ドライ
バ回路20から発光素子22に出力する電流量を増減さ
せるように制御している。このように、ドライバ回路2
0から出力される電流量が制御されることにより、発光
素子22の発光強度を強くしたり、弱くしたりしてい
る。尚、上記スイッチ制御回路24によるドライバ回路
20の駆動制御については、後述する。
【0044】また、IR復調器19は、受信回路21か
らの変調された電圧信号を復調してシリアルデータとし
てUART16に転送する。
【0045】上記受信回路21は、受光素子23が受信
した変調された赤外線IRから生じる電流を電圧信号に
変換した後、波形整形し、その電圧信号をIR復調器1
9に転送するようになっている。
【0046】上記受光素子23は、例えばフォトダイオ
ードからなり、変調された赤外線IRを受信して電気信
号に変換し、その信号を電流に変換した後、上記受信回
路21に転送するようになっている。
【0047】上記の構成において、赤外線通信装置11
と赤外線通信装置12との間で行われる赤外線通信につ
いて説明すれば以下の通りである。
【0048】赤外線通信装置11にて赤外線IRを送信
する場合、先ず、CPU13によってROM14に記録
されているデータ送信プログラムにしたがって命令が実
行され、RAM15内のデータが信号バス17を通して
UART16に転送される。
【0049】次に、信号バス17からの信号は、UAR
T16にてシリアルデータに変換され、そのシリアルデ
ータがIR変調器18に転送される。
【0050】そして、上記シリアルデータは、IR変調
器18にて赤外線通信方式の一つであるIrDA1.0
に従って電圧信号に変調され、ドライバ回路20に転送
される。
【0051】最後に、IR変調器18からの電圧信号
は、ドライバ回路20にて電流に変換され、この電流に
より発光素子22が駆動される。即ち、発光素子22
は、ドライバ回路20からの電流により発光し、変調さ
れた赤外線IRを赤外線通信装置12の受光素子23に
放射する。このとき、ドライバ回路20から発光素子2
2に供給される電流量は、スイッチ制御回路24によっ
て制御される。
【0052】一方、赤外線通信装置11にて赤外線IR
を受信する場合、先ず、受光素子23で受信された赤外
線通信装置12の発光素子22からの変調された赤外線
IRは、電流に変換され受信回路21に転送される。
【0053】上記電流は、受信回路21にて電圧信号に
変換された後、波形整形され、IR復調器19に転送さ
れる。
【0054】そして、転送された電圧信号は、IR復調
器19にてシリアルデータに復調されてUART16に
転送される。
【0055】最後に、上記シリアルデータは、UART
16にてパラレルデータに変換され、信号バス17を介
してRAM15に格納される。
【0056】ここで、スイッチ制御回路24によるドラ
イバ回路20の駆動制御について説明する。尚、ドライ
バ回路20の制御ビットはn(正数)ビットとする。
【0057】上記ドライバ回路20は、図2に示すよう
に、IR変調器18から変調された電圧信号が入力され
る端子O1〜Onが設けられると共に、スイッチ制御回
路24からの制御信号が入力される端子C1〜Cnが設
けられている。
【0058】上記端子O1〜Onには、それぞれスイッ
チSW1〜SWnが接続されている。これらスイッチS
W1〜SWnは、それぞれ端子C1〜Cnからの信号に
よりON・OFFするようになっている。上記スイッチ
SW1〜SWnは、それぞれに対応した端子C1〜Cn
から入力される信号が“0”のときOFFとなり、
“1”のときONとなる。
【0059】上記スイッチSW1〜SWnの出力側に
は、それぞれ抵抗Rb1〜Rbn、スイッチング素子と
してのトランジスタQ1〜Qn、電流設定抵抗としての
抵抗Rc1〜Rcnが直列に接続されている。尚、抵抗
Rb1〜Rbnは、トランジスタQ1〜Qnのベースに
接続され、抵抗Rc1〜Rcnは、トランジスタQ1〜
Qnのコレクタに接続されている。
【0060】従って、端子O1から入力される電圧信号
は、スイッチSW1、抵抗Rb1を経てトランジスタQ
1のベースに供給される。そして、この電圧信号によっ
てトランジスタQ1がONされ、抵抗Rc1を介して発
光素子22に電流が流れる。このようにして、ドライバ
回路20の端子O2〜Onから入力される電圧信号も、
最終的にはトランジスタQ2〜Qnにより電流に変換さ
れ、その電流が発光素子22に流れる。
【0061】上記端子O1〜Onから発光素子22に至
る経路は、並列であり、発光素子22に流れる電流I
は、トランジスタQ1〜Qnからの電流の総和であるの
で、以下の式(1)によって求められる。尚、抵抗Rc
1〜Rcnの抵抗値は、それぞれR、2R、4R、・・
・・・、2n-1 ・R、スイッチ制御回路24からドライ
バ回路20の端子C1〜Cnに入力される信号をc1〜
cnとし、Vccは電源電圧、VFは発光素子22の電
圧降下、VsatnはトランジスタQ1〜Qnの飽和電
圧とする。ここで、c1〜cnには、“1”か“0”の
何れかがセットされる。
【0062】 I=(Vcc−VF−Vsat1)・c1/R +(Vcc−VF−Vsat2)・c2/2R+・・・・ +(Vcc−VF−Vsatn)・cn/2n R ・・・・(1) したがって、ドライバ回路20は、上記の式(1)のc
1〜cnの値によって発光素子22に供給する電流Iの
値が変化することが分かる。
【0063】上記c1〜cnの値は、通信相手である赤
外線通信装置12からの赤外線通信装置11における発
光素子22の発光強度を指示する信号に基づいて決定さ
れる。
【0064】一般に、赤外線通信装置において、ビット
エラーレートが高ければ通信距離が長いか、受信感度が
悪いと考えられる。また、ビットエラーレートが低けれ
ば通信距離が短いか、受信感度が良いと考えられる。し
たがって、ビットエラーレートによって通信距離あるい
は受信感度を判断することが可能となる。
【0065】例えば、予め通信距離および受信感度に応
じた適正な発光強度に相当するビットエラーレートの範
囲(所定範囲)を設定しておき、ビットエラーレートが
上記の所定範囲よりも高い場合には、通信距離が長いか
自身の受信感度が悪いと判断でき、ビットエラーレート
が上記所定範囲よりも低い場合には、通信距離が短いか
自身の受信感度が良いと判断できる。
【0066】つまり、赤外線通信装置12のCPU13
は、赤外線通信装置11からの赤外線IRを受信した結
果、ビットエラーレートが所定範囲よりも大きければ、
通信相手との距離、即ち赤外線通信装置11との通信距
離が長いか、上記赤外線通信装置12の受光素子23の
受信感度が低いと判断し、赤外線通信装置11に対して
発光素子22の発光強度を強くするように要求する信号
を送信する。上記の要求は、例えば赤外線通信装置12
から赤外線通信装置11に送信されるデータのヘッダと
いう形でパケットの先頭に付加される。
【0067】そして、赤外線通信装置11のCPU13
は、上記要求に対してスイッチ制御回路24のカウンタ
を一つ上げる。例えば、スイッチ制御回路24からドラ
イバ回路20の端子C1〜Cnに入力される制御ビット
列(c1〜cn)が、
【0068】
【表1】
【0069】の場合、制御ビット列のnビット目に1が
足されて、
【0070】
【表2】
【0071】となり、赤外線通信装置11の発光素子2
2に流れる電流は増加し、発光強度が強くなる。
【0072】一方、赤外線通信装置12のCPU13
は、ビットエラーレートが所定範囲よりも小さければ、
通信相手との距離、即ち赤外線通信装置11との通信距
離が短いか、上記赤外線通信装置12の受光素子23の
受信感度が高いと判断し、赤外線通信装置11に対して
発光素子22の発光強度を弱くするように要求する信号
を送信する。
【0073】そして、赤外線通信装置11のCPU13
は、上記の要求に対してスイッチ制御回路24のカウン
タを一つ下げる。例えば、スイッチ制御回路24からド
ライバ回路20の端子C1〜Cnに入力される制御ビッ
ト列(c1〜cn)が、
【0074】
【表3】
【0075】の場合、Nビット目から1が引かれ、
【0076】
【表4】
【0077】となり、赤外線通信装置11の発光素子2
2に流れる電流は減少し、発光強度が弱くなる。
【0078】また、赤外線通信装置11と赤外線通信装
置12とは双方向通信を行うようになっているので、通
信成立までは、双方の赤外線通信装置11・12の送信
機(発光素子22)の発光強度を最大まで上げておき、
通信相手が見つかることにより、赤外線通信装置11・
12同士が半二重通信により受信と送信とを交互に繰り
返して互いに相手の発光強度の調整を要求するようにな
っている。
【0079】これにより、それぞれの赤外線通信装置1
1・12において、ビットエラーレートが予め設定され
た範囲内に収まり、この範囲内で最小の赤外線発光強度
で通信を行うことができ、消費電力の低減が可能とな
る。
【0080】しかも、赤外線通信装置11は、通信相手
である赤外線通信装置12の発光素子22の発光強度の
制御を、通信相手から受信した赤外線IRから算出した
ビットエラーレートに基づいて行うようになっているの
で、受信感度が互いに大きく異なっても、通信品質を損
なうことなくお互いに最適な赤外線発光強度で通信を行
うことができる。これにより、赤外線通信装置間の電力
効率を向上させることができる。
【0081】また、ドライバ回路20におけるトランジ
スタQ1〜Qnの数を増やしたり、発光素子22の数を
増やしたりすることにより、ダイナミックレンジを大き
くとることができるので、近距離から遠距離までの通信
が可能となる。即ち、赤外線通信装置における通信距離
を長くすることができる。
【0082】尚、赤外線通信方式としては、上記IrD
A1.0の他に、IrDA1.1、DASK(Digital
implementation for Amplitude Shift Keying )等があ
り、何れの方式にも本願発明に適用できるものとする。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明の赤外線通信装置は、以
上のように、赤外線を用いて双方向の通信を行う赤外線
通信装置において、赤外線を発光する発光手段と、赤外
線を受光する受光手段と、上記発光手段の発光強度を調
整する発光強度調整手段と、上記受光手段により受光し
た赤外線から受信エラー率を算出する受信エラー率算出
手段とを有し、上記発光強度調整手段は、通信相手から
送信される受信エラー率に応じた信号に基づいて発光手
段の発光強度を調整する構成である。
【0084】それゆえ、発光強度調整手段が、通信相手
の受信エラー率に応じて発光手段の発光強度を調整する
ことで、通信距離あるいは受信感度に応じた発光強度で
通信することができる。同様に、通信相手側の発光強度
調整手段は、自身の赤外線通信装置における受信エラー
率に応じて発光手段の発光強度を調整するようになるの
で、通信距離あるいは受信感度に応じた発光強度で通信
することができる。
【0085】これにより、受信エラー率が所定範囲内に
収まり、通信距離か受信感度の何れかに応じた最適な発
光強度で赤外線を発光させるようになる。この結果、デ
ータの送信時、即ち赤外線の発光時における消費エネル
ギーを大幅に削減することができる。
【0086】しかも、通信距離のみならず、受信感度に
応じて最適な発光強度で赤外線を発光させているので、
お互いの受信感度が大きく異なる赤外線通信装置同士で
あっても、通信品質を損なうことのない必要最小限の発
光強度で通信を可能にできるので、発光手段の発光のた
めのエネルギー消費に無駄がなく、エネルギー効率良く
通信を行うことができるという効果を奏する。
【0087】請求項2の発明の赤外線通信装置は、以上
のように、請求項1の構成に加えて、発光手段は、供給
される電流の増減により発光強度が変化し、発光強度調
整手段は、通信相手から送信される受信エラー率に応じ
た信号に基づいて発光手段に供給する電流量を調整する
構成である。
【0088】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、発光手段の発光強度は、供給される電流量により
変化するので、データの送信時、即ち赤外線の発光時に
かかる消費電力を大幅に低減することができる。しか
も、お互いの受信感度が異なる赤外線通信装置同士であ
っても、発光手段の発光のための電力消費に無駄がな
く、電力効率良く通信を行うことができるという効果を
奏する。
【0089】請求項3の発明の赤外線通信装置は、以上
のように、請求項2の構成に加えて、発光強度調整手段
は、上記発光手段に接続された電流設定抵抗をコレクタ
に取り付けた複数のトランジスタを有し、これらトラン
ジスタのうち任意のトランジスタを、通信相手から送信
される受信エラー率に応じた信号に基づいてON・OF
F動作させる構成である。
【0090】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、発光手段に供給する電流をトランジスタのON・
OFFで調整しているので、トランジスタの数を増やす
ことにより容易にダイナミックレンジを大きくとること
ができる。これにより、通信距離を拡げることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る赤外線通信装置の
概略構成図である。
【図2】図1に示す赤外線通信装置に備えられたドライ
バ回路の概略構成図である。
【図3】従来の赤外線通信装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11 赤外線通信装置 12 赤外線通信装置 20 ドライバ回路(発光強度調整手段) 22 発光素子(発光手段) 23 受光素子(受光手段) IR 赤外線 Q1〜Qn トランジスタ Rc1〜Rcn 抵抗(電流設定抵抗)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線を用いて双方向の通信を行う赤外線
    通信装置において、 赤外線を発光する発光手段と、 赤外線を受光する受光手段と、 上記発光手段の発光強度を調整する発光強度調整手段
    と、 上記受光手段により受光した赤外線から受信エラー率を
    算出する受信エラー率算出手段とを有し、 上記発光強度調整手段は、通信相手から送信される受信
    エラー率に応じた信号に基づいて上記発光手段の発光強
    度を調整することを特徴とする赤外線通信装置。
  2. 【請求項2】上記発光手段は、供給される電流の増減に
    より発光強度が変化し、 上記発光強度調整手段は、通信相手から送信される受信
    エラー率に応じた信号に基づいて発光手段に供給する電
    流量を調整することを特徴とする請求項1記載の赤外線
    通信装置。
  3. 【請求項3】上記発光強度調整手段は、上記発光手段に
    接続された電流設定抵抗をコレクタに取り付けた複数の
    トランジスタを有し、これらトランジスタのうち任意の
    トランジスタを、通信相手から送信される受信エラー率
    に応じた信号に基づいてON・OFF動作させることを
    特徴とする請求項2記載の赤外線通信装置。
JP9274761A 1997-10-07 1997-10-07 赤外線通信装置 Pending JPH11112431A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754451B1 (en) 1999-06-08 2004-06-22 Nec Corporation Infrared transmission/reception apparatus and infrared transmission/reception method
US7668462B2 (en) 2006-06-13 2010-02-23 Sharp Kabushiki Kaisha Optical wireless communication device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754451B1 (en) 1999-06-08 2004-06-22 Nec Corporation Infrared transmission/reception apparatus and infrared transmission/reception method
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