JP2000209150A - 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置 - Google Patents

赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置

Info

Publication number
JP2000209150A
JP2000209150A JP11006669A JP666999A JP2000209150A JP 2000209150 A JP2000209150 A JP 2000209150A JP 11006669 A JP11006669 A JP 11006669A JP 666999 A JP666999 A JP 666999A JP 2000209150 A JP2000209150 A JP 2000209150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
circuit
light
intensity
infrared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11006669A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiko Higami
貞彦 樋上
Hidekazu Matsuda
秀和 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11006669A priority Critical patent/JP2000209150A/ja
Publication of JP2000209150A publication Critical patent/JP2000209150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリング周期を高速にしないでも、赤外
線通信の伝送量を増大することを可能にする。 【解決手段】 送信回路20では、IR−LED23の
発光強度を、D/A変換器25の出力でドライバ24か
ら駆動し、多ビット化して発光させる。受信回路30で
は、フォトダイオード31の受光出力を増幅器32で増
幅し、A/D変換器33でデジタル値に変換する。フォ
トダイオード31の受光出力のばらつきは、パラメータ
テーブル34に予め機種毎に設定してあるパラメータに
従って修正する。機種の選択は送信側から機種にユニー
クなコードを送信して行う。新たな機種の場合や送信距
離が変わる場合は、送信側から段階的な出力を行って受
信側でパラメータを作成することもできる。多ビット化
の効率的な赤外線通信を行うことができないときには、
従来のIrDA4M方式などに切換えて通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータや携帯端末などに備えられ、赤外線を用いてデー
タ通信を行うための赤外線通信方法および通信機器なら
びに情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、パーソナルコンピュータ、携
帯端末、デジタルカメラ、拡張ユニットなどには、赤外
線を用いるコードレスデータ通信が行われている。この
ような赤外線通信を行う赤外線通信機器として、図11
に示すパーソナルコンピュータは代表的なものである。
データの処理、演算、制御は、中央演算処理装置(以
下、「CPU」と略称する)1によって行われる。CP
U1などからのデータを記憶したり保管するために、記
憶媒体であるメモリ2が設けられる。
【0003】図11に示すパーソナルコンピュータで
は、周辺機器の接続用にPCI(Peripheral Component
Interconnect/Interface)とISA(Industry Standa
rdArchitecture)との2種類のバスを備える。PCIバ
スとCPU1との間には、ホスト・PCIブリッジ3が
設けられ、CPU1およびメモリ2とPCIバス用の各
種LSIとの間でのデータのやり取りを行う。PCIバ
スには、高速でデータの送受信が可能な入出力回路(以
下、「I/O」と略称する)4などが挿入される。IS
Aバスにも、各種のI/O5が挿入可能である。ISA
バスは、PCI/ISAブリッジ6を介してホスト・P
CIブリッジ3と接続される。赤外線(以下、「IR」
と略称することがある)コントローラ7は、赤外線通信
を行うフロントエンドモジュールであるIR通信ユニッ
ト8を制御して、赤外線通信のための変復調を行わせ
る。IR通信ユニット8では、赤外線通信のための送
信、受信および受信データの増幅などを行う。
【0004】図11に示すパーソナルコンピュータで赤
外線送信を開始する場合は、IR通信ユニット8に備え
られる送信部と受信部との間で変調の方式の選択と転送
スピードのネゴシエーションがなされ、メモリ2から送
信データがIRコントローラ7に転送され、ネゴシエー
ションによって決められたデータ変調がなされる。高速
通信の赤外線データの変調方法としては、IrDA(In
frared DataAssociation) SIR 1.1High Speed Exten
sion 4.0Mbps方式と呼ばれる変調方式が広く用い
られ、1パルスで4値のデータを転送することができ
る。以下、この方式を「IrDA4M」と表記する。な
お、IrDAについては、たとえば日経エレクトロニク
ス誌の1996.11.18(No.676)号 第1
59頁〜第166頁、1997.1.6(No.67
9)号 第135頁〜第141頁、1997.2.10
(No.682)号 第175頁〜第181頁などに説
明されている。
【0005】図12は、図11のIR通信ユニット8に
備えられる送信部と受信部とを示す。図12(a)に示
す送信部では、IR通信ユニット8に与えられる変調デ
ータを、ドライバ9がIR発光ダイオード(以下、「L
ED」と略称する)10を駆動して、赤外線送信を開始
する。相手側から送信された赤外線送信データは、図1
2(b)に示す受信部のフォトダイオード11で受光さ
れ、増幅器12で増幅される。増幅されたデータは、コ
ンパレータ13で予め閾値として設定される基準電圧と
比較され、基準電圧以上であれば“high”に、閾値
以下であれば“low”と判断してデータをIRコント
ローラ7に転送し、復調が行われる。
【0006】図13は、上述のIrDA 4 M方式のデ
ータを示す。このようなデータは、パルスの位置によっ
て、4値、すなわち2ビットのデータ“00”,“0
1”,“10”,“11”を示すPPM(Pulse Positi
on Modulation)方式の信号であり、4値データを転送
するために500nSが必要である。500nSの1周
期のうちで、1/4がパルス幅となるので、パルス幅は
125nSとなる。この4値PPM信号は、パルスの位
置で2ビットのデータを表すので、検出するために必要
なサンプリング周波数は、16MHzとなる。また、4
値PPM方式で転送量を増すためには、サンプリング周
波数を上げる必要がある。たとえば、64Mbpsを実
現するためには、4値データの転送のために31.25
nSが必要となり、パルス幅はその1/4の7.812
5nSとなる。したがってサンプリング周波数は、12
8MHzとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】赤外線通信方式として
広く用いられているIrDA方式では、図13に示すよ
うな4値PPM信号を用いているので、高速通信を実現
しようとして、たとえば64Mbpsの転送速度とする
と、サンプリング周波数は128MHzとなり、実現が
非常に困難である。赤外線通信の伝送量を増やそうとし
て、サンプリング周期を高速にすると、通信機器間の微
妙な周波数のばらつきの影響が大きくなり、データの受
信ミスが生じやすくなる。
【0008】本発明の目的は、サンプリング周期を高速
にしないでも赤外線通信の伝送量を増すことができる赤
外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤外線を用い
て通信を行う方法において、送信部での光の強弱を調節
可能とし、受信部での光の強弱を検出可能としておき、
予め定められ、通信距離が一定の相手との通信の際に
は、光の強度の複数段階の変化によって多ビット化する
ことを特徴とする赤外線通信方法である。
【0010】本発明に従えば、送信部で光の強弱を調整
可能とし、受信部で光の強弱を検出可能としておいて、
予め定められ、通信距離が一定の相手との通信の際に
は、光の強度の複数段階の変化によって多ビット化して
赤外線通信を行うので、短い時間で多くの情報を伝送す
ることができる。信号の伝送速度を速める必要はないの
で、受信の際のサンプリング周期を高速にしないでも、
赤外線通信の伝送量を増加させることができる。
【0011】また本発明で前記赤外線通信は、携帯端末
と該端末が接続可能なドッキングステーションとの間で
行うことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、携帯端末をドッキングス
テーションとの間で光の強度によって多ビット化した赤
外線通信を行うので、既存の赤外線通信方式と異なるよ
り高効率な通信方式を採用することができ、携帯端末の
機能の拡張を円滑に行うことができる。
【0013】さらに本発明は、赤外線を介して通信を行
う赤外線通信機器において、光の強弱の調節が可能な送
信回路と、予め定められる通信する距離が一定の相手と
の通信の際、送信回路を、光の強度の複数段階の変化に
よって多ビット化するように制御する制御回路とを含む
ことを特徴とする赤外線通信機器である。
【0014】本発明に従えば、制御回路が送信回路を制
御して、光の強度の複数段階の変化によって多ビット化
されたデータを送信することができる。
【0015】さらに本発明は、赤外線を介して通信を行
う赤外線通信機器において、光の強弱の検出が可能な受
信回路と、予め定められる通信する距離が一定の相手と
の通信の際、受信回路を、光の強度の複数段階の変化に
応じて多ビット化するように制御する制御回路とを含む
ことを特徴とする赤外線通信機器である。
【0016】本発明に従えば、制御回路が受信回路を制
御して、光の強度の複数段階の変化で多ビット化されて
いるデータを多ビット化して受信することができるの
で、短時間に多くのデータの受信を行うことができる。
【0017】さらに本発明は、赤外線を用いて通信を行
う赤外線通信機器において、光の強弱の調節が可能な送
信回路と、光の強弱の検出が可能な受信回路と、予め定
められる通信距離一定の相手との通信の際、送信回路お
よび受信回路を制御して、光の強度の複数段階の変化に
よる多ビット化通信を行う制御回路とを含むことを特徴
とする赤外線通信機器である。
【0018】本発明に従えば、送信回路から光の強弱の
複数段階の調節で多ビット化されたデータを送信し、受
信回路で多ビット化されたデータを光の強弱の検出で受
信するように、制御回路が制御し、データの送受信を効
率的に行うことができる。
【0019】また本発明で前記受信回路は、増幅利得ま
たは強弱判定用の比較値が可変であり、前記制御回路
は、通信相手から送られるパラメータコードに従って、
受信回路の増幅利得または強弱判定用の比較値として設
定するパラメータを切替えることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、相手からパラメータコー
ドを受信すると、受信回路の増幅利得または強弱判定用
比較値として設定するパラメータが切替えられ、複数種
類の赤外線通信方法を利用することができる。
【0021】また本発明で前記受信回路は、増幅利得ま
たは強弱判定用の比較値として設定するパラメータを追
加、変更、削除する機能を具備していることを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、受信回路の増幅利得また
は強弱判定用比較値を設定するパラメータを追加、変
更、削除する機能によって、多くの種類の相手との間で
の効率的な赤外線通信を行うことができる。
【0023】また本発明で前記制御回路は、通信してい
る距離は一定であるが固定でない場合、ネゴシエーショ
ン時に、前記送信回路を制御して最大発光強度で送り、
前記受信回路を制御して増幅利得または強弱判定用比較
値の設定値が最適となるように切替えることを特徴とす
る。
【0024】本発明に従えば、制御回路は受信回路の増
幅利得または強弱判定用の比較値の設定値が最適となる
ように切替えるので、誤動作の恐れが少ない状態で効率
よく赤外線通信を行うことができる。
【0025】また本発明で前記制御回路は、通信してい
る距離は一定であるが固定でない場合、ネゴシエーショ
ン時に、前記送信回路を、最大発光強度から段階的に強
度を弱めながら送信データを送るように制御し、前記受
信回路で段階的に強度が弱くなるデータを受信しなが
ら、前記増幅利得または強弱判定用比較値を最適となる
ように切替えるように制御することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、ネゴシエーション時に制
御回路は、送信回路を制御して、発光強度が段階的に弱
まるように送信データを送るので、受信回路の増幅利得
または判定用比較値を距離に応じて最適になるように制
御することができる。
【0027】また本発明で前記制御回路は、通信してい
る距離は一定であるが固定でない場合、前記受信回路が
前記増幅利得または強弱判定用比較値の設定値の切替え
によって安定した通信を行うことが可能なとき、前記送
信回路を制御して相手に知らせるように制御することを
特徴とする。
【0028】本発明に従えば、受信回路の増幅利得また
は強弱判定用の比較値の設定値切替えで安定した通信を
行うことが可能なときに、制御回路は送信回路を制御し
て相手に知らせるので、相手も安定した通信が可能な条
件で効率よく赤外線通信を行うことができる。
【0029】また本発明で前記制御回路は、通信してい
る距離は一定であるが固定でない場合、前記受信回路
が、多ビット化されたうちの何ビットを安定して受信可
能であるかを判定する機能と、前記送信回路を制御して
相手に判定結果を知らせる機能とを具備し、安定して受
信可能となるまで、順次的な範囲で徐々にビット数を減
らすように制御することを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、制御回路が、受信回路が
多ビット化されたうちで何ビット安定して受信可能であ
るかを判定する機能を具備し、送信回路を制御して相手
に判定結果を知らせる機能を具備しているので、安定し
て受信可能となるまでビット数を減らして、検出のため
のサンプリング周期などを延ばして、安定な赤外線通信
を行わせることができる。
【0031】また本発明で前記送信回路は、多ビット化
された送信強度の設定を変更可能な機能を具備し、前記
制御回路は、通信している距離は一定であるが固定でな
い場合、相手からの受信回路が何ビット受信可能かの判
定情報に従って、送信回路の赤外線送信強度の設定値を
最適化するように制御することを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、通信の相手からの何ビッ
ト受信可能かの判定情報に従って、送信回路の赤外線送
信強度の設定値を最適化するように制御するので、最適
化された状態での適切な赤外線通信を行い、迅速かつ確
実なデータの伝送を行わせることができる。
【0033】さらに本発明は、請求項5〜12のいずれ
かに記載の赤外線通信機器をそれぞれ搭載する情報機
器、および該情報機器が接続可能なドッキングステーシ
ョンから成り、情報機器およびドッキングステーション
は、相互間の接続状態を判断する判断回路をそれぞれ備
え、各赤外線通信機器は、光の強弱に依存しないデータ
通信の機能も備え、各赤外線通信機器の制御回路は、判
断回路が接続中と判断するときに前記光の強弱による多
ビット化の通信を行い、接続中でないと判断するときに
光の強弱に依存しない通信を行うように制御することを
特徴とする情報処理装置である。
【0034】本発明に従えば、予め定める通信距離が一
定の相手との通信の際に、光の強度で多ビット化した通
信を行う機能を有する赤外線通信機器を携帯端末とドッ
キングステーションとにそれぞれ搭載しておき、携帯端
末とドッキングステーションとの接続時に効率的な赤外
線通信を行わせることができる。接続時でないと判断さ
れるときには、光の強弱に依存しない方式の赤外線通信
を行うので、一般的な通信企画に従って、多くの相手と
の間で赤外線通信を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
としての赤外線通信機器の概略的な電気的構成を示す。
図1(a)は、送信回路20の構成を示す。送信回路2
0には、2種類の電源部21,22から電力が供給され
る。電源部21は、IR−LED23に赤外線発光用の
電流を供給する。電源部22は、IR−LED23のカ
ソード側に出力が接続されるドライバ24および、IR
−LED23の赤外線発光強度を複数段階で設定するD
/A変換器25に動作用の電力を供給する。D/A変換
器25は、抵抗とスイッチとの組合せで実現することも
できる。このようなD/A変換器25または抵抗スイッ
チは、IR−LED23の赤外線発光強度を、あるビッ
ト数分に分割するための出力をドライバ24に入力させ
ることができる。ドライバ24では、入力される信号の
レベルに応じて、電源部21がアノード側に接続される
IR−LED23のカソード側から吸い込む電流量を変
化させ、発光強度を変えて、多ビット化した赤外光の送
信を行うことができる。
【0036】図1(b)に示す受信回路30には、相手
方の送信回路20から送信される赤外光を受信するフォ
トダイオード31、フォトダイオード31の受信出力を
増幅する増幅器32、増幅器32の出力をデジタルデー
タに変換するA/D変換器33、増幅器32の利得また
はA/D変換器33の判断基準レベルについて、複数種
類のパラメータを備えるパラメータテーブル34および
電源部35を含む。パラメータテーブル34に含まれる
パラメータは、パラメータコントロール信号36によっ
て選択または設定される。
【0037】図1(a)の送信回路20からの多ビット
化データを赤外線発光強度の強弱に応じて受信する場
合、電源部35を電源とする受信回路30のフォトダイ
オード31で受信し、増幅器32で増幅した後、A/D
変換器33で、送信回路20のD/A変換器25よりも
ビット数が多い多ビットのA/D変換器33を用いて、
デジタルデータに変換し、多ビットの受信を行う。
【0038】図1に示すような送信回路20および受信
回路30は、たとえば図2に示すような情報処理装置
で、携帯端末41とドッキングステーション42との間
のデータ通信のために、携帯端末41およびドッキング
ステーション42に、それぞれ赤外線通信部43,44
として備えられる。ドッキングステーション42には接
続検知部45が設けられ、携帯端末41を接続すると、
接続状態を検知することができる。携帯端末41にも、
接続検知部45に嵌合する部分が設けられ、ドッキング
ステーション42との間の接続状態を検知することがで
きる。接続検知部45は、ドッキングステーション42
から携帯端末41へ動作用の電力の供給も行うことがで
きる。
【0039】図3は、図1の実施形態として、たとえば
図2の携帯端末41とドッキングステーション42とが
それぞれ備える送信回路20と受信回路30との間で赤
外線通信を行う手順を示す。赤外線通信は、大別して、
ステップa10のネゴシエーションと、ステップa20
のIrDA4M方式通信と、ステップa30の高効率デ
ータ送受信との3つの段階で行われる。
【0040】ステップa10のネゴシエーションは、送
信側となる携帯端末41またはドッキングステーション
42の一方によって、ステップa11で開始される。ス
テップa12ではsetupやアプリケーションソフト
等で設定される機種名などのユニークなパラメータコー
ドを送信回路20から送信する。このパラメータコード
は、当該送信回路20に特有の情報をユニークな情報と
して含み、図1のD/A変換器25または抵抗スイッチ
で送信する赤外線発光強度とA/D変換器33でのデー
タのマッチングを補正するための記号として扱う。ステ
ップa13で受信側となる携帯端末41またはドッキン
グステーション42の他方の端末受信回路30がパラメ
ータコードを受信すると、ステップa14で既知のパラ
メータコードか否かを検索する。組合せ使用が前提とさ
れる携帯端末41とドッキングステーション42とは、
既知のはずである。既知のパラメータコードであるな
ら、ステップa15で受信側から送信側へ、既知パラメ
ータコードであることを連絡する。ステップa14で既
知でない未登録のパラメータコードであると判断される
ときは、ステップa16で受信側から送信側へ、従来の
IrDA4M方式でのネゴシエーション動作に従うこと
を連絡する。
【0041】受信側のステップa15での動作でパラメ
ータコード確定の連絡を受けた送信側は、ステップa1
7で高効率データ送受信のネゴシエーションを行う。ス
テップa16で受信側からの連絡を受けた送信側は、ス
テップa18でIrDA4M方式のネゴシエーションを
行う。
【0042】ステップa20のIrDA4M方式通信
は、ステップa18のネゴシエーションに続いて、ステ
ップa21で開始される。ステップa30の高効率デー
タ送受信は、ステップa17のネゴシエーションに続い
て、ステップa31で送信データが準備され、ステップ
a32でD/A変換器25での多ビット化の手法でデジ
タル/アナログ変換され、ステップa33でドライバ2
4がIR−LED23を駆動して送信される。受信側で
は、ステップa34でフォトダイオード31が受光し、
ステップa35で増幅器32およびA/D変換器33が
受光強度に応じた多ビットのデジタル値に変換する。次
に、ステップa36で、ステップa17のネゴシエーシ
ョンで確定しているパラメータコードに従うパラメータ
処理が行われ、復調回路50によるデータの復調が行わ
れる。
【0043】図4は、A/D変換器33が8ビットの変
換能力を有する場合のパラメータ処理の例を示す。送信
回路20のD/A変換器25は4ビットの変換能力を有
し、この4ビットで発光強度が調整された赤外線がフォ
トダイオード31に受光され、A/D変換器33で8ビ
ットのデジタルデータ51に変換される。8ビットのデ
ジタルデータ51は、図3のステップa36のパラメー
タ処理で、4ビットのデジタルデータ52に変換され
る。パラメータ処理の際、携帯端末41やドッキングス
テーション42などの通信機器としての機種の有するフ
ォトダイオード31の特性の違いによって、赤外線の受
光強度と8ビットのデジタル値との対応関係が異なって
くる。機種Aの場合、4ビットデジタルデータ52の最
下位ビットである「0h」は、8ビットデジタルデータ
51の「00h」〜「0Fh」の範囲となる。なお、
「h」は16進数であることを表す。最下位ビットの次
のビットは、8ビットデジタルデータ51の「10h」
から「1Fh」となる。このように機種Aでは、8ビッ
トデジタルデータ51を16で等分割して4ビットのデ
ジタルデータ52が得られる。
【0044】機種Bの場合、4ビットデジタルデータ5
2の最下位ビットは、8ビットデジタルデータ51の
「00h」から「15h」となる。最下位の次のビット
は、「16h」から「27h」となる。このように、機
種Bは、機種Aとは4ビットデジタルデータ52のビッ
ト値に対して該当する8ビットデジタルデータ51の範
囲が異なってくる。
【0045】このような機種毎に異なるデータ範囲の違
いは、既知の機種で実験や試験をして得られるパラメー
タで受信回路30にパラメータコードを登録しておけ
ば、そのパラメータコードで示されるパラメータで補正
することによって、どの機種でも同様な通信が可能とな
る。また、4ビット以上の多ビット送受信でも、受信回
路30のA/D変換器33の精度を向上させれば、8ビ
ットや16ビット、さらにそれ以上に増やすことも可能
になる。
【0046】パラメータは、図1のパラメータテーブル
34に記憶され、記憶媒体としては、フラッシュメモリ
やEEPROMなどの不揮発性半導体メモリが好適に使
用される。また、赤外線通信やシリアルポートを介する
有線通信などで、パラメータやパラメータコードをパー
ソナルコンピュータのメモリや記憶装置に取入れ、パラ
メータテーブル34のリードやライト等の制御を行うパ
ラメータコントロール信号36で、パラメータやパラメ
ータコードを書込んだり削除することも可能となる。新
たな機種でパラメータやパラメータコードが未登録の場
合でも、新しく追加や削除することが可能となる。
【0047】図5は、本発明の実施の第2形態として、
送信回路20から最大発光強度で1回送信を行うだけ
で、受信回路30がパラメータを作成する動作を示す。
図2の携帯端末41とドッキングステーション42との
間のように、既知の距離61でパラメータコードが登録
されている機種のときには、受信回路30で8ビットの
A/D変換を行えば、最大発光強度に対するA/D変換
8ビットデジタルデータ62が最大FFhとなって得ら
れ、4ビットデータにそのまま16等分の4ビットデジ
タルデータ63を得ることができる。新規の距離64で
ネゴシエーションを終了すると、送信回路20から最大
発光強度でIR−LED23を発光させる。このときに
A/D変換後の8ビットデジタルデータ65には、たと
えば損失ビット66が生じている場合を想定する。損失
ビットは、たとえば「F0h」から「FFh」までが出
力されなくなる。最大発光強度A/D変換8ビットデジ
タルデータ65は、「00h」から「F0h」までしか
得られない。この最大発光強度A/D変換8ビットデジ
タルデータ65を、パソコンの演算処理などによって、
4ビットデジタルデータ63と同じ割合で分割し、既知
分割4ビットデジタルデータ66を得ることができる。
すなわち、最大発光強度でIR−LED23を1回発光
させるだけで、受信回路30でパラメータを作ることが
できる。
【0048】また同様に、この最大発光強度A/D変換
8ビットデジタルデータ65を、パソコンの演算処理等
で多種の赤外線受光素子を用いて実験を行って得られる
デフォルトのパラメータと同じ割合で、最大発光強度A
/D変換8ビットデジタルデータ65を分割すると、デ
フォルト分割4ビットデジタルデータ67を得ることも
できる。このときも、最大発光強度をIR−LED23
が1回発光するだけで、受信回路30でパラメータを作
成することができる。また、最大発光強度A/D変換8
ビットデジタルデータ65を、受信回路30の増幅器3
2のオートゲインコントロールを用いて、最大発光強度
ビットである「F0h」が「FFh」になるように増幅
することによって、増幅A/D変換8ビットデジタルデ
ータ68を得ることもできる。このように増幅器32の
ゲインコントロールで8ビットまで増幅された増幅A/
D変換8ビットデジタルデータ68を用いれば、既知の
パラメータやデフォルトのパラメータを用いて、4ビッ
トに変換することができる。
【0049】図6は、A/D変換器33でのパラメータ
の最適化の手順を示す。4ビットパラメータの最適化に
ついての既知のパラメータが未登録で、送信側の送信回
路20が「0h」から「Fh」までの全発光強度で発光
し、受信回路30で受信してA/D変換したデータをも
とにパラメータを作成する場合、ネゴシエーションが終
了した後、ステップb1でパラメータの最適化が開示さ
れる。送信回路20からは、ステップb2で、まず最大
発光強度での赤外線発光が行われる。ステップb3で、
受信回路30は、増幅器32のオートゲインコントロー
ルでA/D変換器33の出力データが「FFh」となる
ように調節し、増幅器32のゲインを固定するデータ値
の保存を行う。ステップb4で、送信回路30は、発光
強度を「Eh」に落として発光を行う。受信側の受信回
路30は、ステップb5で受信し、A/D変換を行っ
て、「Eh」に対するA/D変換値として、一時的にパ
ソコンのメモリ等に保存する。ステップb4およびステ
ップb5は、「0h」〜「Eh」間を「Eh」から小さ
くなる順に行う。ステップb6では、「0h」の発光強
度の受信が行われているか否かを判断する。「0h」ま
で達していないときには、ステップb4に戻る。「0
h」までの発光およびその受信が終了すると、ステップ
b7で最適化パラメータの作成が、パソコン等の演算処
理で行われる。最適化パラメータが作成されれば、ステ
ップb8でパラメータテーブル34への登録が行われ
る。
【0050】図7は、図6のステップb7での最適化パ
ラメータ作成処理の内容を示す。図6のステップb5
で、受信する発光強度に対応する8ビットA/D変換値
70は、パソコンなどのメモリ等に保存される。受信回
路30が、「0h」の発光強度に対応する8ビットA/
D変換値70をパソコン等のメモリに保存すれば、ステ
ップb6までの発光強度を変えた受信が終了する。パソ
コンの演算処理部では、ステップb7の最適化パラメー
タ作成処理が開始される。パソコンの演算処理では、送
信発光強度が「Fh」のA/D変換8ビットデジタルデ
ータ71の変換値「FFh」と送信発光強度「Eh」の
A/D変換8ビットデジタルデータ71の変換値「E8
h」の中央値を区切りとして、送信発光強度「Fh」の
各ビットデータ範囲72を求める。送信発光強度「E
h」や「Dh」に対応する各ビットデータ範囲73,7
4も同様に求めることができる。このようにして、各ビ
ットデータ範囲72,73,74,…で最適パラメータ
を作成することができる。
【0051】図8は、図5または図6の手法で得られる
パラメータのチェックを行う手順を示す。ステップc1
からパラメータチェックの手順を開始し、ステップc2
では受信側が受信回路30のA/D変換で得られるデー
タに同じ値があるか否かをチェックする。同じ値がなけ
れば、ステップc3で、送信回路20からの発光強度が
「0h」,「1h」,「2h」と大きくなっているのに
つれて、受信回路30のA/D変換値も「00h」,
「10h」,「20h」と大きくなって、マッチングが
取れているか否かを判断する。マッチングが取れている
と判断され、これらのチェック項目をクリアすると、ス
テップc4で送信側へ連絡し、通信が開始される。ステ
ップc2またはステップc3のチェック項目をクリアし
ない場合は、ステップc5で不安定動作と判断し、送信
側へ安定動作しないことを知らせる。送信側では、変換
ビット数を減らし、再び最大発光強度から段階的に発光
強度を減らしてパラメータを作成する動作を行い、再度
チェックを繰返す。このようなチェックの繰返しによっ
て、安定した送信が可能となる。
【0052】図9は、本発明の実施の第3形態として、
通信可能なまでビット数を減らす方法を示す。送信側
は、ステップd1で、D/A変換可能な最大ビット数で
あるXビットでD/A変換し、最大発光強度で発光を開
始する。受信側は、ステップd2で、D/A変換可能な
最大ビット数XビットのD/A変換による発光を受け
て、図5または図6に示す手法でパラメータを作成す
る。パラメータが作成されると、ステップd3で、図8
に示すようなパラメータチェックを行う。パラメータチ
ェックの結果がOKで通信可能となると、ステップd4
で、送信側はXビットでの多値化を行ってのデータ送信
を開始する。ステップd3でパラメータチェックの結果
がNGであれば、ステップd5で現在のビット数を調
べ、4ビットD/A変換になっていなければ、送信側へ
通信不可能と従来技術のIrDA4M方式で知らせる。
送信側では、ステップd6で、D/A変換のビット数を
減らす。ステップd7では、ビット数を減らしたYビッ
トD/A変換の最大発光強度で発光し、受信側ではステ
ップd2からの手順を繰返す。ステップd5で、4ビッ
トD/A変換となっていると判断されるときには受信側
から送信側へ連絡が行われ、ステップd8でIrDA4
M方式で送信が開始される。4ビットよりもビット数を
減らすことはできないからである。本実施形態では、パ
ラメータの作成後、受信側でパラメータチェックを行
い、徐々にビット数を減らすことで最適かつ安定な通信
が可能になる。
【0053】送信側のD/A変換器25として8ビット
D/A変換器を用いる場合は、赤外線発光強度を下げて
最適化する際に、8ビットD/A変換器の発光強度を仮
想4ビットデジタルデータ「00h」,「10h」,
「20h」,…,「F0h」として、「FFh」を「F
h」ビット間隔で16等分し、8ビットD/A変換の出
力値を16等分して最大発光強度を「F0h」としてい
る場合に、「Eh」間隔で16等分することで仮想的に
4ビットデジタルデータ「00h」,「0Fh」,「1
Eh」,…,「E1h」とすることができ、最大発光強
度を「F0h」から「E1h」に下げることが可能にな
る。受信側では、図6に示すような手法で赤外線発光強
度が下がった場合に最適なパラメータを作ることが可能
である。さらにビット間隔を狭めていけば、最大発光強
度を下げることが可能となる。
【0054】図9は、本発明の実施の第4形態として、
距離が変化しても通信可能な手法を示す。ステップe1
で、受信側は送信側とのネゴシエーション終了後、図5
などの手法によってパラメータを作成する。ステップe
2では、図8の手法でパラメータチェックを行う。受信
側は、ネゴシエーション終了後のパラメータでの最大発
光強度のA/D変換値をパソコンのメモリ等に一時保管
し、送信側に連絡する。送信側では、ステップe3で送
信開始後、一定時間にわたって最大発光強度で発光す
る。ステップe4で、受信側は送信側からの最大発光強
度の発光を受信し、A/D変換したレベルが現在パソコ
ンのメモリ等に一時的に保管されているデータと同じ値
であるかのチェックを行う。チェックした結果がOKで
あれば、送信側に連絡し、送信側では、一定時間経過
後、再びステップe3の送信を行う。
【0055】ステップe4でチェック結果がNGである
と判断されるときには、受信側はステップe5で増幅器
32のゲインを調節して、パソコンのメモリ等に一時的
に保管されていた最大発光強度に対してA/D変換値と
同じ値であるか否かをステップe6でチェックする。O
Kであれば、送信側に連絡し、送信側では一定時間後に
再びステップe3の最大発光強度での送信を繰返す。ス
テップe6のチェック結果でNGであると判断されると
きには、送信側へ連絡され、送信側ではステップe7で
送信発光強度の調節が行われる。受信側が受信した最大
発光強度のA/D変換したレベルが一時的に保管されて
いるデータよりも大きければ、送信側へ発光強度を下げ
る指示を行う。受信した最大発光強度のA/D変換レベ
ルが一時保管のデータよりも小さければ、送信側へ発光
強度を上げる指示を行う。ステップe7で指示に従った
調節が行われると、その発光強度が、受信側で受信さ
れ、ステップe8で再びチェックが行われる。ステップ
e8のチェックは、A/D変換したレベルを、メモリ等
に一時的に保管されているデータと比較し、データと違
う場合には、送信側へIrDA4M方式で送信を行い、
ステップe9でIrDA4M方式での通信に切換える。
ステップe8でチェック結果がOKであれば、送信側へ
連絡を行い、ステップe3で高効率データ送受信を続け
る。このようにして、距離の変化に追従させることがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め定め
られて通信距離が一定の相手との間の赤外線通信では、
赤外線の強度の変化で多ビット化したデータの送受信を
行うので、伝送速度を高め、単位時間での伝送量を増や
すことができる。
【0057】また本発明によれば、携帯端末とドッキン
グステーションとの間でのデータ通信を、赤外線通信を
介して高速で行うことができる。
【0058】さらに本発明によれば、赤外線の強度の変
化で多ビット化し、単位時間当りに多くのデータを送信
することができる。
【0059】さらに本発明によれば、受信する赤外線の
強度に応じて多ビット化したデータの受信を行い、単位
時間当り多くのデータを受信することができる。
【0060】さらに本発明によれば、赤外線の強度の変
化で多ビット化して送信を行う送信回路と、受光する赤
外線の強度に応じて多ビット化することができる受信回
路とを制御回路が制御し、単位時間当りの伝送量を大き
くして、効率的な赤外線通信を行わせることができる。
【0061】また本発明によれば、パラメータコードを
用いて、受信回路の増幅利得または強弱判定用の比較値
を設定することができる。
【0062】また本発明によれば、受信回路の増幅利得
または強弱判定用の比較値として、設定するパラメータ
を追加、変更、削除することができるので、赤外線通信
の状態に合わせて適切なパラメータを設定して受信を行
わせることができる。
【0063】また本発明によれば、ネゴシエーション時
に送信回路から最大発光強度で送信し、受信回路で増幅
利得または強弱判定用比較値が最適となるように切替え
る制御を行うので、受信回路を最適な状態で動作させ、
安定な赤外線通信を行わせることができる。
【0064】また本発明によれば、ネゴシエーション時
に送信回路が最大発光強度から段階的に強度を弱めなが
ら送信データを送り、受信回路では増幅利得または強弱
判定用比較値を最適に切替えるよう制御して、多ビット
のデータを適切に受信することができる。
【0065】また本発明によれば、1回の赤外線通信中
には距離が一定でも、異なる通信機会では距離の値が異
なることがある場合に、安定した受信状態となるように
受信回路を設定することができる。
【0066】また本発明によれば、受信回路が多ビット
化されたうちで何ビットを安定して受信可能であるかを
判定する機能と、判定結果を相手に知らせる機能とを具
備しているので、安定して受信可能な範囲のビット数で
迅速な赤外線通信を行うことができる。
【0067】また本発明によれば、相手から受信回路が
何ビット受信可能かの判定情報を受信して、送信回路の
赤外線送信強度の設定値を最適化するので、相手に合わ
せて適切な強度で赤外線通信を行うことができる。
【0068】さらに本発明によれば、携帯端末とドッキ
ングステーションとの間で、接続状態では光の強度の変
化で多ビット化して赤外線通信を行うので、多量のデー
タを短時間で伝送することができる。接続状態でないと
きには、光の強弱に依存しない通信を行うので、一般的
に普及しているIrDA方式などで多くの周辺機器など
と赤外線通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態としての赤外線通信機
器の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す赤外線通信機器としての携帯端末4
1とドッキングステーション42とを示す斜視図であ
る。
【図3】図1の実施形態で赤外線通信を行う手順を示す
フローチャートである。
【図4】図1の実施形態で8ビットのデジタルデータか
ら4ビットのデジタルデータを得る際に、機種による特
性の違いを示す図である。
【図5】図4に示すような特性の違いをパラメータによ
って修正する考え方を示す図である。
【図6】本発明の実施の第2形態として、最適化パラメ
ータを作成する手順を示すフローチャートである。
【図7】図6の最適化パラメータ作成の考え方を示す図
である。
【図8】本発明の実施の第3形態としてのパラメータチ
ェックの手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の第4形態として通信可能なまで
ビット数を減らす方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の第5形態としての距離が変化
しても通信可能にする手法を示すフローチャートであ
る。
【図11】赤外線通信を行う機能を備えるパーソナルコ
ンピュータの概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図12】図11のパーソナルコンピュータが備えるI
R通信ユニット8の内部構成を示すブロック図である。
【図13】一般的な赤外線通信方式であるIrDA4M
方式のデータを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
20 送信回路 23 IR−LED 24 ドライバ 25 D/A変換器 30 受信回路 31 フォトダイオード 32 増幅器 33 A/D変換器 34 パラメータテーブル 36 パラメータコントロール信号 40 情報処理装置 41 携帯端末 42 ドッキングステーション 43,44 赤外線通信部 45 接続検知部 51 A/D変換8ビットデジタルデータ 52 パラメータ処理後の4ビットデジタルデータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を用いて通信を行う方法におい
    て、 送信部での光の強弱を調節可能とし、 受信部での光の強弱を検出可能としておき、 予め定められ、通信距離が一定の相手との通信の際に
    は、光の強度の複数段階の変化によって多ビット化する
    ことを特徴とする赤外線通信方法。
  2. 【請求項2】 前記赤外線通信は、携帯端末と該携帯端
    末が接続可能なドッキングステーションとの間で行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の赤外線通信方法。
  3. 【請求項3】 赤外線を介して通信を行う赤外線通信機
    器において、 光の強弱の調節が可能な送信回路と、 予め定められる通信する距離が一定の相手との通信の
    際、送信回路を、光の強度の複数段階の変化によって多
    ビット化するように制御する制御回路とを含むことを特
    徴とする赤外線通信機器。
  4. 【請求項4】 赤外線を介して通信を行う赤外線通信機
    器において、 光の強弱の検出が可能な受信回路と、 予め定められる通信する距離が一定の相手との通信の
    際、受信回路を、光の強度の複数段階の変化に応じて多
    ビット化するように制御する制御回路とを含むことを特
    徴とする赤外線通信機器。
  5. 【請求項5】 赤外線を用いて通信を行う赤外線通信機
    器において、 光の強弱の調節が可能な送信回路と、 光の強弱の検出が可能な受信回路と、 予め定められる通信距離一定の相手との通信の際、送信
    回路および受信回路を制御して、光の強度の複数段階の
    変化による多ビット化通信を行う制御回路とを含むこと
    を特徴とする赤外線通信機器。
  6. 【請求項6】 前記受信回路は、増幅利得または強弱判
    定用の比較値が可変であり、 前記制御回路は、通信相手から送られるパラメータコー
    ドに従って、受信回路の増幅利得または強弱判定用の比
    較値として設定するパラメータを切替えることを特徴と
    する請求項4または5記載の赤外線通信機器。
  7. 【請求項7】 前記受信回路は、増幅利得または強弱判
    定用の比較値として設定するパラメータを追加、変更、
    削除する機能を具備していることを特徴とする請求項4
    〜6のいずれかに記載の赤外線通信機器。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は、通信している距離は一
    定であるが固定でない場合、ネゴシエーション時に、前
    記送信回路を制御して最大発光強度で送信し、前記受信
    回路を制御して増幅利得または強弱判定用比較値の設定
    値が最適となるように切替えることを特徴とする請求項
    5記載の赤外線通信機器。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、通信している距離は一
    定であるが固定でない場合、ネゴシエーション時に、前
    記送信回路を、最大発光強度から段階的に強度を弱めな
    がら送信データを送るように制御し、前記受信回路で段
    階的に強度が弱くなるデータを受信しながら、前記増幅
    利得または強弱判定用比較値を最適となるように切替え
    るように制御することを特徴とする請求項5記載の赤外
    線通信機器。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、通信している距離は
    一定であるが固定でない場合、前記受信回路が前記増幅
    利得または強弱判定用比較値の設定値の切替えによって
    安定した通信を行うことが可能なとき、前記送信回路を
    制御して相手に知らせるように制御することを特徴とす
    る請求項9記載の赤外線通信機器。
  11. 【請求項11】 前記制御回路は、通信している距離は
    一定であるが固定でない場合、前記受信回路が、多ビッ
    ト化されたうちの何ビットを安定して受信可能であるか
    を判定する機能と、前記送信回路を制御して相手に判定
    結果を知らせる機能とを具備し、安定して受信可能とな
    るまで、順次的にビット数を減らすように制御すること
    を特徴とする請求項10記載の赤外線通信機器。
  12. 【請求項12】 前記送信回路は、多ビット化された送
    信強度の設定を変更可能な機能を具備し、 前記制御回路は、通信している距離は一定であるが固定
    でない場合、相手からの受信回路が何ビット受信可能か
    の判定情報に従って、送信回路の赤外線送信強度の設定
    値を最適化するように制御することを特徴とする請求項
    11記載の赤外線通信機器。
  13. 【請求項13】 請求項5〜12のいずれかに記載の赤
    外線通信機器をそれぞれ搭載する情報機器、および該情
    報機器が接続可能なドッキングステーションから成り、 情報機器およびドッキングステーションは、相互間の接
    続状態を判断する判断回路をそれぞれ備え、 各赤外線通信機器は、光の強弱に依存しないデータ通信
    の機能も備え、 各赤外線通信機器の制御回路は、判断回路が接続中と判
    断するときに前記光の強弱による多ビット化の通信を行
    い、接続中でないと判断するときに光の強弱に依存しな
    い通信を行うように制御することを特徴とする情報処理
    装置。
JP11006669A 1999-01-13 1999-01-13 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置 Pending JP2000209150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11006669A JP2000209150A (ja) 1999-01-13 1999-01-13 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11006669A JP2000209150A (ja) 1999-01-13 1999-01-13 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000209150A true JP2000209150A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11644793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11006669A Pending JP2000209150A (ja) 1999-01-13 1999-01-13 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000209150A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005094247A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sony Corp 通信装置および方法、プログラム、並びに通信システム
WO2007013356A1 (ja) * 2005-07-26 2007-02-01 Advantest Corporation 信号送信装置、信号受信装置、試験装置、テストモジュール、及び半導体チップ
WO2022168317A1 (en) * 2021-02-08 2022-08-11 Nec Corporation Symbol constellation generation apparatus, control method, and computer-readable storage medium

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005094247A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sony Corp 通信装置および方法、プログラム、並びに通信システム
JP4599819B2 (ja) * 2003-09-16 2010-12-15 ソニー株式会社 表示装置、受光装置、通信方法、プログラム、並びに通信システム
WO2007013356A1 (ja) * 2005-07-26 2007-02-01 Advantest Corporation 信号送信装置、信号受信装置、試験装置、テストモジュール、及び半導体チップ
US8139953B2 (en) 2005-07-26 2012-03-20 Advantest Corporation Signal transmission device, signal reception device, test module, and semiconductor chip
WO2022168317A1 (en) * 2021-02-08 2022-08-11 Nec Corporation Symbol constellation generation apparatus, control method, and computer-readable storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100618078B1 (ko) 모바일 장치를 위한 usb 충전기 및 충전방법
US20100005294A1 (en) Security in Wireless Environments Using Out-Of-Band Channel Communication
US6834321B2 (en) Communication method of a serially connected electronic apparatus
CN110492929B (zh) 一种光纤通信模块、控制方法及光纤通信设备
JP2006129083A (ja) 無線通信装置の接続対象検出及び認証方法
US7016612B1 (en) Digital optical communication device and method for transmitting and receiving data with light emission intensity controlled
US20080274773A1 (en) Wireless network device with a signal detection function and switching method for the same
JP2000209150A (ja) 赤外線通信方法および通信機器ならびに情報処理装置
JP2783190B2 (ja) 赤外線空間通信システム
WO2017152812A1 (zh) 用于光通信的光芯片及鉴权装置
CN101299640A (zh) 数据发送装置、接收装置、方法以及数据发送接收系统
US20010006428A1 (en) Optical space transmission device
JP4856332B2 (ja) 移動端末の送信信号を増幅制御して、移動端末の連続動作能力を高める方法および装置
JP3105779B2 (ja) 赤外線通信装置
CN113811039B (zh) 一种调光电路
CN1864337A (zh) 发射器中的功率节约
JP2002152138A (ja) トランシーバ・モジュール
JP2000332688A (ja) 光空間伝送装置
JP2001230726A (ja) 赤外線データ通信装置
GB2396234A (en) Transmitting and receiving wireless keyboard data
TW432808B (en) Transceiving apparatus and method, receiving apparatus and method, as well as a transmitting apparatus and method
JPH10336109A (ja) 赤外光通信装置及びその送信パワー最適化方法
JPH09214395A (ja) キャリア検出装置
JPH11205239A (ja) 光通信装置及び光通信装置における光量制御方法
KR100605648B1 (ko) 적외선 통신장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040831