JPH11175899A - 小型船舶の監視用ソフトウェアが記録された媒体 - Google Patents

小型船舶の監視用ソフトウェアが記録された媒体

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JPH11175899A
JPH11175899A JP9336095A JP33609597A JPH11175899A JP H11175899 A JPH11175899 A JP H11175899A JP 9336095 A JP9336095 A JP 9336095A JP 33609597 A JP33609597 A JP 33609597A JP H11175899 A JPH11175899 A JP H11175899A
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俊二 新村
Tetsuya Otani
哲也 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶の機関について十分な知識経験のない乗
員によって運行される数十トン以下のレジャー用小型船
舶あるいは沿岸漁業用の小型船舶の状態監視をソフトウ
エアにより行えるようにする。 【解決手段】 船舶の機関の状態を検出する複数のセン
サ出力およびその船舶に搭載されたGPSの出力を取込
み、その複数のセンサの出力について記録された正常範
囲とを周期的に比較し、その正常範囲を越えたときに警
報を出力し、GPSの出力に含まれる時刻情報にしたが
って、その船舶に割当てられた通信時間毎に複数のセン
サ出力の少なくとも一部を含む情報およびGPSの出力
位置情報を移動電話を起動して陸上監視局装置に宛て自
動的に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジャー用の小型
船舶および沿岸漁業用の小型船舶の機関の状態およびそ
の位置情報を陸上に設けた監視局で監視する装置に関す
る。本発明は、多数の小型船舶が所属するマリーナある
いは漁業組合その他にコンピュータ装置を含む監視局装
置を設置し、小型船舶にそれぞれ小型コンピュータ装置
を含む船舶端末装置を搭載し、その間を陸上で一般に使
用される携帯電話(小型携帯端末)用の回線および一般
の電話回線である公衆電話網を利用して相互に接続する
方式に関する。本発明は、小型船舶の安全航行をはかる
ものである。本発明は特に、小型船舶に設けられたパー
ソナルコンピュータ装置にインストールするソフトウエ
アに関する。
【0002】
【従来の技術】小型船舶の操縦免許は簡単に取得するこ
とができ、小型船舶を運行するには法規の上からはそれ
ぞれの小型船舶に機関長が乗務する必要がない。小型船
舶用の機関が改良され、機関が故障することがきわめて
稀になった。それに応じて、小型船舶の船長(あるいは
艇長)は機関の異常状態に関する知識や、異常状態に対
応する経験が乏しくなった。機関の故障する可能性が小
さくなっても、洋上を航行中に機関が故障すると、その
船舶の重大な危険につながることには変わりない。洋上
では機関に故障が発生しても他人の援助を求めることが
できない。洋上では船長は自らすべてに対処しなければ
ならない。
【0003】一般に、レジャー用あるいは沿岸漁業用の
小型船舶の船長は、洋上で機関の修理を行う技量はない
し、小型船舶には洋上で機関の修理を行うための装備は
ほとんど搭載されていない。したがって、航行中に機関
に小さい不具合が生じたときには、船長はそれを早めに
発見し認知して、その不具合が拡大しないように、機関
故障に至らないように運行することが必要である。
【0004】機関長が乗務していない場合に、あるいは
機関長の経験が乏しい場合に、航行中の船舶の機関に関
するデータをセンサにより計測し、これを陸上の基地局
に送信する無線通信方式が、特開平9−226688号
公報に開示されている。この公報には、船舶に搭載した
通信コンピュータに機関に関するセンサ出力を接続し、
この出力データを船舶電話回線を用いて陸上に伝送する
ことが説明されている。そして、陸上に分析コンピュー
タを配備しておき、送信したデータをこの分析コンピュ
ータに投入してその状態を演算分析し、その結果を船舶
電話回線を用いて船舶側に伝送するようになっている。
この公報に記載された説明を見ると、この公報開示の方
式は、500トンないし2000トンクラスの内航船に
利用するためのものであることが説明されている。併せ
てこのクラスの船舶に判断装置を搭載することはさまざ
まな障害があり、経済的な負担が大きい旨の説明があ
る。
【0005】したがって、上記公報に開示された従来技
術には、船舶側の装置に機関に関するデータをコンピュ
ータ装置により評価するとの技術思想はない。また、上
記従来技術には、一つの監視局が管理する船舶の数が多
くなったときに、監視局と船舶との通信が輻輳しないよ
うに管理する手順についての技術思想が開示されていな
い。上記従来技術には、船舶の機関が緊急な状態になっ
たときに、その緊急状態を優先的に処理する手順につい
ての技術思想がない。上記従来技術には、GPS(Grob
al Positioning System,衛星を利用した世界的位置決定
システム) を併用するとの思想がないので、船舶の位置
情報および正確な時刻情報についての配慮がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レジャー用の小型船舶
や沿岸漁業用の小型船舶の船長は、海技免許を保持する
500〜2000トンクラスの内航船の船長に比べる
と、船舶機関に対する知識および経験ははるかに小さ
い。また、小型船舶は上記クラスの内航船に比べるとそ
の数がはるかに多く、かりに上記のような無線通信方式
による機関の監視を行うことにすると、一つの監視局で
管理する船舶の数が多くなる。また小型船舶には船舶無
線電話が装備されていない。
【0007】一方、近年の小型コンピュータ装置の進歩
は目ざましいものがあり、小型でありかつ携帯可能なも
のが開発された。このような小型コンピュータ装置は小
型船舶に搭載して使用することができる。また、近年携
帯電話網が沿岸都市にも行きわたった。携帯電話網のう
ち800MHz帯のものを試験してみると、わが国の沿
岸都市では海岸から20km程度離れた海上でも十分に
利用できることがわかった。800MHz帯の携帯電話
機は小さい電池で動作し、船舶に搭載しても安定に動作
させることができる。
【0008】監視局装置と船舶装置とを無線回線により
接続する場合に、特別の無線回線を最適設計し建設する
ことが考えられるが、その場合には、無線局免許および
その運用を行うために無線従事者免許を必要として、一
般にこれを普及させることは困難である。
【0009】小型船舶のオーナになる以外に、船舶をレ
ンタルしてレジャーに利用することができるなら、さら
に多くの者が利用することができるところ、レンタルの
場合には安全性にいまひとつの疑念があり、これが普及
しないひとつの理由になっている。
【0010】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、数十トン以下のレジャー用の小型船舶あるいは
沿岸漁業用の小型船舶の安全運行をサポートする監視装
置のパーソナルコンピュータ装置にインストールするソ
フトウェアを提供することを目的とする。本発明は、船
舶の機関について十分な経験がない者でも、安全に小型
船舶を運行させることができるサポート方式に用いるソ
フトウェアを提供することを目的とする。本発明は、コ
ンピュータ装置を用いて安全運行をサポートすることに
よりレジャー用としての小型船舶をさらに普及させるこ
とを目的とする。本発明は、安全面についてのマリーナ
の運営を合理化することを目的とする。本発明は、無線
局免許および無線従事者免許が不要である遠隔監視装置
のパーソナルコンピュータ装置にインストールするソフ
トウェアを提供することを目的とする。本発明は、操作
の簡単な無線通信方式による遠隔監視装置のパーソナコ
ンピュータ装置にインストールするソフトウェアを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、小型船舶に設
けられた船舶端末装置のパーソナルコンピュータ装置に
ソフトウェアにより監視プログラムをインストールし
て、監視局装置との間を一般に使用される携帯電話用回
線および公衆電話網を利用して接続し、その監視プログ
ラムにしたがって検出した機関の状態および船舶の状態
について交信することにより、小型船舶の安全運行およ
び保守管理をサポートすることを特徴とする。
【0012】すなわち、本発明の第一の観点は、航行中
における船舶機関の状態監視およびその監視情報の送信
について記録された記録媒体であって、船舶の機関の状
態を検出する複数のセンサ出力およびその船舶に搭載さ
れたGPSの出力を取り込み、その複数のセンサの出力
について記録されたその正常範囲とを周期的に比較し、
その正常範囲を越えたときに警報を出力し、前記GPS
の出力に含まれる時刻情報にしたがってその船舶に割当
てられた通信時間毎に前記複数のセンサ出力の少なくと
も一部を含む情報およびGPSの出力位置情報を移動電
話を起動して陸上監視局装置に宛て自動的に送信する論
理演算ソフトウエアが記録されたことを特徴とする。
【0013】船舶の機関が起動された後に前記GPSの
出力に含まれる時刻情報にしたがって割当てられた通信
時間にその機関の状態を検出する複数のセンサ出力の少
なくとも一部を含む情報および前記GPSの出力位置情
報を移動電話を起動して陸上監視局装置に宛て自動的に
送信する論理演算ソフトウエアが記録され、前記割当ら
れた通信時間は、GPSの出力に含まれる時刻情報にし
たがって標準時刻からT−k分間をn等分した時間(t
1 ,t2 ,t3 ,・・・・tn )のそれぞれが各船舶に
割当てられ、そのk分間を特定時間(機関起動後の情報
伝達用の時間)とすることが望ましい。
【0014】さらに、当該船舶の機関が起動された後の
前記特定時間に陸上監視局装置に宛て行われた送信によ
り割当てられた通信時間を受信したときに、その船舶の
機関が停止されるまで自動的にその通信時間を保持する
論理演算ソフトウェアが記録され、警報出力が発生した
時には前記割当てられた通信時間にかかわらず前記複数
のセンサ出力の少なくとも一部を含む情報を前記移動電
話網を介して緊急用電話番号により前記監視局装置に宛
て自動的に送信する論理演算ソフトウエアが記録される
ことが望ましい。
【0015】複数の小型船舶に設けられたそれぞれの船
舶端末装置は、複数のセンサにより検出された機関の状
態を取り込むとともに、衛星からGPSの出力を取り込
み、複数のセンサの出力について記録された正常範囲と
取り込んだセンサ出力とを周期的に比較する。この比較
によりセンサの出力が正常範囲を越えたときに船舶の運
転席に警報を表示する。同時にGPSの出力に含まれる
時刻情報にしたがって複数の小型船舶毎に割当てられた
通信時間毎に、複数のセンサ出力の少なくとも一部を含
む情報およびGPSの出力位置情報を陸上用の移動電話
網を介して通信回線を接続し、陸上の監視局装置に自動
的に送信する。監視局装置は公衆電話網を介してこの船
舶端末装置からの情報を受信し、その内容を記録すると
ともに表示装置に表示する。
【0016】船舶端末装置から監視局装置への複数のセ
ンサ出力の少なくとも一部を含む情報およびGPSによ
る位置情報は、船舶の機関が起動された後にGPSの出
力に含まれる時刻情報にしたがって割当てられた通信時
間に移動電話網を介して自動的に送信する。
【0017】通信時間は、GPSの出力に含まれる時刻
情報にしたがって標準時刻からT分間(例えば30分
間)からk分間(例えば3分間)を差引いた時間をn等
分した時間(t1 ,t2 ,t3 ,・・・・tn )とし、
そのそれぞれを各船舶について固有の通信時間として割
当て、k分間を各船舶の機関起動情報伝達用の特定時間
とする。この特定時間はT分間内に分散配置することが
できる。例えば10分毎に1分間の特定時間を配置し、
この1分間の特定時間内に機関起動情報およびその他の
緊急情報の送信を行う。機関起動はユーザーが必要とす
る予期できない時刻に行われる。したがって機関の起動
時刻をこの特定時間に一致させることはできないが、特
定時間を例えば10分間毎に分散配置しておけば、機関
の起動時刻を最大10分間のずれで送信することができ
る。この特定時間が混み合って使えない場合には監視局
装置の回線に設けた別の電話番号を用いて機関起動情報
を送信することができる。
【0018】監視局装置は、機関起動後の特定時間にそ
の船舶の船舶端末装置から監視局装置に宛てて行われた
送信を受信したときにその船舶に対し通信時間を割当
て、この割当てた通信時間をその船舶の船舶端末装置に
送信する。
【0019】船舶端末装置は、この通信時間を受信した
ときから船舶の機関が停止されるまで、その船舶端末装
置に割当てられた通信時間として保持し情報の通信を行
う。
【0020】船舶端末装置は、センサ出力が正常範囲を
越えたことによる警報出力を行ったときには、割当てら
れた通信時間にかかわらず複数のセンサ出力の少なくと
も一部を含む情報を移動電話網を介して緊急用電話番号
により監視局装置に自動的に送信する。
【0021】このようにして複数のセンサから周期的に
機関の状態を検出し、その出力のそれぞれについて正常
範囲と比較し、出力が正常範囲を越えたときに自動的に
運転席に警報表示を行うことにより、発生した事態の処
置をすみやかに各船長に対して促すことができ、船舶機
関に関する知識および経験の少い乗員によって運行され
る数十トン以下のレジャー用小型船舶あるいは沿岸漁業
用小型船舶の安全運行を十分にサポートすることができ
る。
【0022】これにともなって、レジャー用の小型船舶
をさらに普及させることができるとともに、マリーナの
運営を合理化することができる。また、通信手段として
陸上の移動電話網および公衆電話網が利用されるので、
無線局免許および無線従事者免許等を要せず、さらに、
操作の簡単な無線通信方式であるために装置の利用範囲
を拡大することができる。
【0023】本発明の第二の観点は、船舶の係留中また
は上架中における船舶の室内の状態、機器の状態の監視
およびその監視情報の送信について記録された記録媒体
であって、係留または上架が行われたときには、係留モ
ードを設定し、その係留モードでは設定された時間周期
でその船舶の室内および機器の状態を検出する複数のセ
ンサの出力およびその船舶に搭載されたGPSの出力を
取込み、取込まれたデータを応答信号に編集し、陸上監
視局装置から到来する質問信号に応答して前記応答信号
を通信回線に自動的に送信させることを特徴とする。
【0024】前記係留モードは、機関停止に連動して自
動的に設定する論理演算ソフトウエアが併せて記録さ
れ、前記係留モードの設定中に前記時間周期で検出され
た前記複数センサの出力を記録し、係留モードが解除さ
れたときにその係留モード設定中に記録されたデータを
出力する論理演算ソフトウエアが併せて記録されること
が望ましい。
【0025】船舶端末装置は、機関が停止されたときに
自動的にもしくは手動操作により係留モードを設定す
る。係留モードが設定されると、監視局装置2からシス
テム呼出信号が送信されて船舶端末装置1が起動し、そ
の船舶の室内および機器の状態を検出する複数のセンサ
の出力およびその船舶に搭載されたGPSの出力を取込
み、その取込んだデータを応答信号に編集する。
【0026】一方、監視局装置は、船舶端末装置との間
に公衆電話網を介して通信回線を接続し、船舶端末装置
に対し自動的にあらかじめ定められた周期で質問信号を
送信する。船舶端末装置はこの質問信号に対応する応答
信号を陸上監視局装置に自動的に送信する。
【0027】船舶端末装置は、機関停止に連動して自動
的に係留モードを設定する。この係留モード設定中は監
視局装置からの呼出信号にしたがって複数のセンサ出力
を取り込み記録する。
【0028】係留モード設定時、すなわち船舶が係留中
あるいは上架中にあるときは機関は停止状態にあって船
内への出入口は施錠された状態にある。したがってセン
サによる計測は、燃料レベル、冷却水レベル、潤滑油レ
ベル、室温、電池の電源電圧および戸締りが対象とな
る。
【0029】監視局装置は、船舶端末装置から応答信号
を受信したときに、その応答信号に含まれるデータの正
常性を評価し、その結果を電話回線を介してあらかじめ
船舶毎に設定された電話番号に自動的にそのデータを通
知する。
【0030】この通知は、例えば規定の形式にデータを
まとめ電話回線を介してファクシミリにより船舶のオー
ナーまたはユーザーに送信することができる。
【0031】係留モードが操作により解除されたとき
は、その係留モード設定中に記録されたデータを陸上監
視局装置に出力する。
【0032】このように管理者を含む乗員が乗船してい
ない係留中あるいは上架中の船舶に対し無線により周期
的監視を行うことにより、無人の状態にあっても保安管
理を確実に行うことができ、常に船舶の正常な状態を維
持し突然出航するようなことがあっても直ちに対応する
ことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
【0034】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例にかかわる監視システムの全体
構成を示す図、図2は本発明実施例にかかわる監視シス
テムの通信経路を示す図である。
【0035】本発明実施例にかかわる監視システムに
は、レジャーボート、小型漁船などの小型船舶それぞれ
に船舶端末装置1が備えられ、陸上に設けられた監視局
に監視局装置2が備えられる。船舶端末装置1にはセン
サ群3が接続され、船舶端末装置1は移動電話網5およ
び公衆電話網6を介して監視局装置2に接続され、監視
局装置2とユーザー9とは公衆電話網6を介して接続さ
れる。
【0036】本発明による監視用ソフトウェアが船舶端
末装置1のパーソナルコンピュータ装置にインストール
されることにより小型船舶の監視動作が自動的に実施さ
れる。
【0037】すなわち、船舶端末装置1は、船舶の機関
の状態を検出する複数のセンサ群3の出力およびその船
舶に搭載されたGPS4の出力を取り込み、その複数の
センサ群3の出力について記録されたその正常範囲とを
周期的に比較し、その正常範囲を越えたときに警報を出
力し、GPS4の出力に含まれる時刻情報にしたがって
その船舶に割当てられた通信時間毎に複数のセンサ群3
の出力の少なくとも一部を含む情報およびGPS4の出
力位置情報を移動電話を起動して陸上の監視局装置2に
宛て自動的に送信する。
【0038】また、船舶端末装置1は、船舶の機関が起
動された後にGPS4の出力に含まれる時刻情報にした
がって割当てられた通信時間にその機関の状態を検出す
る複数のセンサ出力の少なくとも一部を含む情報および
GPS4の出力位置情報を移動電話を起動して陸上の監
視局装置2に宛て自動的に送信する。
【0039】割当られた通信時間は、GPS4の出力に
含まれる時刻情報にしたがって標準時刻からT−k分間
をn等分した時間(t1 ,t2 ,t3 ,・・・・tn
のそれぞれが各船舶に割当てられ、そのk分間が機関起
動後の情報伝達用の特定時間とされる。
【0040】船舶端末装置1は、当該船舶の機関が起動
された後の特定時間に陸上の監視局装置2に宛て行われ
た送信により割当てられた通信時間を受信したときに、
その船舶の機関が停止されるまで自動的にその通信時間
を保持する。
【0041】また、警報出力が発生した時には割当てら
れた通信時間にかかわらず複数のセンサ群3の出力の少
なくとも一部を含む情報を移動電話網5を介して緊急用
電話番号により監視局装置2に宛て自動的に送信する。
【0042】船舶端末装置1は、係留モードを設定し、
その係留モードでは設定された時間周期でその船舶の室
内および機器の状態を検出する複数のセンサ群3の出力
およびその船舶に搭載されたGPS4の出力を取込み、
取込まれたデータを応答信号に編集し、陸上の監視局装
置2から到来する質問信号に応答して前記応答信号を通
信回線に自動的に送信させる。係留モードは、機関停止
通信信号に連動して自動的に監視局で設定される。
【0043】係留モードの設定中は監視局装置2からの
呼出信号にしたがって複数のセンサ群3の出力を記録
し、係留モードが解除されたときにその係留モード設定
中に記録されたデータを出力する。
【0044】ここで、本発明実施例にかかわる装置につ
いて詳しく説明する。図3は本発明実施例装置の要部の
構成を示すブロック図である。
【0045】船舶端末装置1には、装置内の各手段の制
御を行う制御手段11と、監視局装置2との通信を行う
通信手段12と、その船舶の機関の状態を検出する複数
のセンサ群3の出力を取込むセンサ出力取込手段13
と、その船舶に搭載され衛星10により測位を行うGP
S4の出力を取り込むGPS出力取込手段14と、複数
のセンサ群3の出力についてその正常範囲が記録された
記憶手段15と、そのセンサ群3の出力とその記憶手段
15に記録された正常範囲とを周期的に比較する論理手
段16と、その論理手段16にそのセンサ群3の出力が
正常範囲を越えたときにその船舶の運転席に設けられた
端末表示装置7に警報表示を行う表示手段17と、警報
表示が発生したときには前記割当てられた通信時間にか
かわらず複数のセンサ群3の出力の少なくとも一部を含
む情報を移動電話網5を介して緊急用電話番号により監
視局装置2に宛て自動的に送信する緊急時送信手段18
と、操作入力を行う操作入力手段19とが備えられる。
【0046】通信手段12には、GPS4の出力に含ま
れる時刻情報にしたがって複数の小型船舶毎に割当てら
れた通信時間毎に複数のセンサ群3の出力の少なくとも
一部を含む情報およびGPS4の出力位置情報を陸上用
の移動電話網5を介して監視局装置2に宛て自動的に送
信する手段と、その船舶の機関が起動された後にGPS
4の出力に含まれる時刻情報にしたがって割当てられた
通信時間に複数のセンサ群3の出力の少なくとも一部を
含む情報およびGPS4の出力位置情報を移動電話網5
を介して監視局装置2に宛て自動的に送信する手段とが
含まれる。
【0047】また、記憶手段15には、監視局装置2に
より割当てられた通信時間を受信したときに、その船舶
の機関が停止されるまで自動的にその通信時間を保持す
る手段が含まれる。
【0048】前記割当てられた通信時間は、GPS4の
出力に含まれる時刻情報にしたがって標準時刻からのT
分間からk分間を差引いた時間をn等分した時間
(t1 ,t2 ,t3 ,・・・・tn )のそれぞれが各船
舶に割当てられ、そのk分間が特定時間(機関起動情報
伝達用の時間)とされる。この特定時間はT分間に分散
配置される。
【0049】監視局装置2には、装置内の各手段の制御
を行う制御手段21と、公衆電話網6を介して船舶端末
装置1から到来する情報を自動的に受信する情報受信手
段22と、その情報を記録する記憶手段23と、その情
報を監視局表示装置8に表示する表示手段28と、公衆
電話網6を介して船舶端末装置1との通信を行う通信手
段24と、当該船舶の機関が起動された後の機関起動情
報伝達用の特定の時間に当該船舶の船舶端末装置1から
監視局装置2に宛て行われる送信を受信して当該船舶の
通信時間を割当てる通信時間割当手段25と、この通信
時間を当該船舶の船舶端末装置1に送信する通信時間送
信手段26と、GPSの出力に含まれる時刻情報を取り
込むGPS出力取込手段40とが備えられる。
【0050】記憶手段23には、複数の船舶の種類につ
いてセンサ群3の出力の正常範囲が記録され、さらに、
監視局装置2には、受信したセンサ群3の出力について
その船舶の種類にしたがって記憶手段23の記録を参照
して評価する評価手段27と、その受信したセンサ群3
の出力をその評価とともに監視局表示装置8に表示する
表示手段28と、入出力操作を行う入出力手段29とが
備えられる。
【0051】センサ群3には、機関回転速度センサ3
1、排気温度センサ32、冷却水温度センサ33A、冷
却水レベルセンサ33B、潤滑油圧力センサ34A、潤
滑油レベルセンサ34B、ブースト圧力センサ35、燃
料レベルセンサ36、機関室温度センサ37、クラッチ
セレクトスイッチ38、冷却水・油圧スイッチ39、電
源電圧30、その他必要とされるセンサまたはスイッチ
が含まれる。
【0052】船舶は、図1に示すように、航行中、繋留
中または上架中の状態にあるが、そのいずれの状態にあ
っても船舶端末装置1が備えられた船舶については、監
視局の監視局装置2により継続的に監視が行われる。
【0053】船舶端末装置1の記憶手段15および監視
局装置2の記憶手段23にはセンサ群3の各センサ出力
の正常範囲がマップとして記録される。ここで各種マッ
プのいくつかの例を説明する。
【0054】図4は本発明実施例において機関排気温度
の判定を行う排気温度条件マップを示す図である。この
マップには機関回転速度(N)に対する排気温度
(TE )が示され、航行時における機関回転速度(N)
の下限(NL )およびその上限値(NU )があらかじめ
定められ、その範囲内における排気温度(TE )の基準
曲線、正常領域、異常可能性大の領域および異常領域が
設定される。
【0055】図5(a)に示すように、検出された機関
回転速度がN1 のときに排気温度がTE1でありその座標
点がAであるとすると、座標点Aは正常領域内にあるの
で正常状態にあると判定される。また、図5(b)に示
すように、検出された機関回転速度がN2 のときに排気
温度がTE2でありその座標点がBであるとすると、座標
点Bは異常可能性大の領域に接しているので異常状態に
あると判定される。このように、ある機関回転速度
(N)のときの排気温度(TE )がどの領域にあるかに
よって異常であるか否かが判定される。
【0056】図6は本発明実施例における時間経過によ
る排気温度変化を示す図である。これはある時間間隔を
定めてその時系列(t1 ,t2 ,t3 ,・・・・)にお
ける排気温度(TE1,TE2,TE3,・・・・)をプロッ
トしたもので、そのプロットが3点以上になったとき
に、その3点を用いて最小二乗法による近似曲線を設定
して将来におけるデータの変化量を予測し、その予測点
が図4に示すマップ上の異常領域に接近する場合に異常
の可能性があるものと判定される。
【0057】ここで、排気温度についての具体的な一例
を〔表1〕に示す。
【0058】
【表1】 例えば、機関回転速度が1800rpmで排気温度が3
60℃の場合は、正常であるものの異常または故障の可
能性大の領域に接近しており、20℃温度が低下すると
異常または故障の可能性大になると判断される。
【0059】図7は本発明実施例において機関ブースト
圧力の判定を行うブースト圧力条件マップを示す図であ
る。このマップには機関回転速度(N)に対するブース
ト圧力(PB )が示され、航行時における機関回転速度
(N)の下限値(NL )とおよびその上限値(NU )が
あらかじめ定められ、その範囲内におけるブースト圧力
(PB )の基準曲線、正常領域、異常可能性大の領域お
よび異常領域が設定される。このブースト圧力条件マッ
プを参照してブースト圧力の正常または異常の判定が行
われる。
【0060】図8は本発明実施例において機関冷却水温
度の判定を行う機関冷却水温度条件マップを示す図であ
る。このマップには機関回転速度(N)に対する機関冷
却水温度(TC )が示され、航行時における機関回転速
度(N)の下限値(NL )およびその上限値(NU )が
あらかじめ定められ、その範囲内における機関冷却水温
度(TC )の正常領域、異常の可能性大の領域および異
常領域が設定される。この機関冷却水温度条件マップを
参照して機関冷却水温度の正常または異常の判定が行わ
れる。
【0061】図9は本発明実施例において機関潤滑油圧
の判定を行う潤滑油圧条件マップを示す図である。この
マップには機関回転速度(N)に対する潤滑油圧
(PL )が示され、航行時における機関回転速度(N)
の下限値(NL )およびその上限値があらかじめ定めら
れ、その範囲内での潤滑油圧(PL )の基準曲線に対す
る正常領域、異常可能性大の領域および異常領域が設定
される。この潤滑油圧条件マップを参照して潤滑油圧の
正常または異常の判定が行われる。
【0062】図10は本発明実施例において船舶の異常
加速および衝突の判定を行う異常加速マップを示す図で
ある。このマップは、GPS4の測位データから演算し
た船舶の速度を横軸とし、GPS4の測位データから演
算した加速度を縦軸として、前進および後進衝突領域、
前進および後進加速異常領域が設定される。
【0063】船舶が前進の状態にあってその加速度が負
を示したときにその座標点が前進衝突領域内にあれば前
進状態で衝突したものと判定される。また、船舶が後進
の状態にあってその加速度が正を示したときにその座標
が後進衝突領域内にあれば後進状態で衝突したものと判
定される。
【0064】さらに、船舶が前進の状態にあってその加
速度が正を示したときにその座標が前進加速異常領域内
にあれば前進方向に異常加速したものと判定される。ま
た、船舶が後進の状態にあってその加速度が負を示した
ときにその座標が後進加速異常領域内にあれば後進方向
に異常加速したものと判定される。
【0065】図11は本発明実施例において船舶の座礁
状態の判定を行う異常座礁マップを示す図である。この
マップは、GPS位置情報による係留場所以外の陸岸、
洗岩、浅瀬との離隔距離を横軸とし、過去5分間のGP
S位置情報による船舶位置の変化量を縦軸として座礁領
域が設定される。電子海図データによる陸岸、洗岩、浅
瀬および防波堤との隔離距離が海側に設定された範囲
(例えば5m)以内にあり、かつ過去5分間の位置変化
が設定された距離(例えは10m)以内のとき、すなわ
ち斜線で示す範囲内にあるときには座礁したものと判定
される。
【0066】図12は本発明実施例において電源電圧の
異常の判定を行う電源電圧異常マップを示す図である。
システム「オン」すなわち機関が起動状態にあるとき
に、電源電圧が所定値Vs 以下を示したときに電源に異
常があると判定される。
【0067】〔表2〕に電源電圧異常判定の具体的な一
例を示す。
【0068】
【表2】 例えば、電源電圧が11Vの場合は正常であるが、1V
低下すると異常または故障の可能性大と判定される。
【0069】図13は本発明実施例においてクラッチセ
レクト位置の異常の判定を行うクラッチセレクト位置異
常マップを示す図である。システムが「オン」の状態の
ときに、クラッチ位置が前方向の斜線で示すS1 とS2
との間にあるとき、および後方向の斜線で示すS3 とS
4 との間にあるときには、クラッチセレクト位置は異常
であると判定される。すなわち、クラッチセレクト位置
の異常は機関起動前(イグニション・スイッチがオフ
時)に検出される。機関起動前にクラッチセレクト位置
が中立位置(N)より前後進側にずれている場合はクラ
ッチセレクト位置異常の信号が送信される。この場合、
イグニション・スイッチをオンにしても機関は起動しな
い。このインターロック・システムは法により定められ
ているが、ユーザーはどうして機関が起動しないのかよ
く理解していないケースが多いのでエラー表示が行われ
る。
【0070】図14は本発明実施例において起動異常の
判定を行う起動異常マップを示す図である。機関電源ス
イッチが「オン」され機関が起動された直後の機関回転
速度(N)が正常運転範囲の下限値(NL :例えば20
0rpm)以下を示すか、あるいはその上限値(NU
例えば800rpm)を越えるような高速回転速度を示
したときは異常があると判定される。
【0071】図15は本発明実施例において機関異常の
判定を行う機関回転速度異常マップを示す図である。機
関電源スイッチが「オン」の状態で機関回転速度(N)
が零以下を示したときは、乗員の意志により機関が停止
されたのではなく、他の何らかの要因で停止したものと
して異常と判定される。また、機関が起動状態にありな
がら所定の回転速度(Ns :例えば500rpm)以下
の状態が継続するような場合も機関異常と判定される。
【0072】図16は本発明実施例においてクラッチ位
置の異常判定を行うクラッチ位置異常マップを示す図で
ある。クラッチが前進位置に入っていながらGPS速度
が2ノット以下の場合、および後進位置に入っていなが
らGPSが示す後進速度が2ノット以下の場合には、通
常はクラッチが入ると4〜5ノットの速度を示すことか
らクラッチ異常と判定される。
【0073】図17は本発明実施例において機関室の異
常温度の判定を行う機関室温度異常マップを示す図であ
る。機関回転速度にかかわらず機関室内の温度が所定値
(Ts )に達したときは火災事故発生と判定される。
【0074】これらのマップはファイルとして記録保持
される。図18は本発明実施例におけるファイル構造を
示す図である。そのファイル構造は、前述した異常判
断、事故・故障の発生およびその可能性を判断するマッ
プの他に、自力航行、航行続行についてのマップが5層
のページとして格納され、この5層のページを同時に開
いて参照するように構成される。このファイルは機関の
機種別に整理され、当該船舶には搭載されたパワートレ
ーン(動力系)に関するファイルが保管され、監視局装
置2の記憶手段23にはすべての船舶に関するファイル
が基準値記憶データとして保管される。
【0075】図19は本発明実施例におけるファイルの
照合を説明する図、図20は本発明実施例におけるファ
イル照合のプログラム運用を説明する図である。ファイ
ルの照合は制御手段11によりプログラムにしたがって
行われる。このプログラムはマルチタスク構成であり、
制御手段11が時分割し個々のプログラム(ページ単
位)を並列で動作させ、測定データファイルがメッセー
ジとして取り出されるまでは個々のプログラムは静止状
態にあり、ファイルが取り出されたときに、その中で必
要なマップに対応するように並列に動作させ、個々の照
合結果を別のファイルに書き出す。そのファイルをペー
ジ単位のプログラムがまとめ、それを照合結果として状
態の判断を行う。
【0076】このように、マルチタスク形態でページ単
位あるいはマップ単位に運用されるため、どこか1個の
データが欠落して一つのプログラムが停止しても、他の
プログラムはそのプログラムと関係なく動作し判断を行
うことができる。
【0077】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。図21は本発明実施例におけ
る船舶端末装置の動作の流れを示すフローチャートであ
る。まず、船舶端末装置1は機関が起動された状態にあ
るか否かを判定する。機関が起動されていなければ係留
モードを設定し別処理に移行する。機関が起動状態にあ
れば計測処理を実行する。
【0078】図22は本発明実施例における船舶端末装
置による計測処理の動作の流れを示すフローチャートで
ある。この計測処理(図21に示すS2)では、図1に
示すセンサ出力取込手段13により、機関回転速度セン
サ31、排気温度センサ32、冷却水温度センサ33
A、冷却水レベルセンサ33B、潤滑油圧力センサ34
A、潤滑油レベルセンサ34B、ブースト圧力センサ3
5、燃料レベルセンサ36、機関室温度センサ37、そ
の他各種センサの出力が計測データとして取込まれると
ともに、クラッチセレクトスイッチ38、冷却水・油圧
スイッチ39などのスイッチ情報および電源電圧30が
取込まれる。さらに、GPS4の出力がGPS出力取込
手段14により取込まれる。
【0079】GPS計測は、港内外における航行中で正
常な状態にあるときには、機関停止時は30分毎に60
秒間、機関運転時は10分毎に60秒間行われる。ま
た、軽微なトラブルの可能性有り、または事故・故障可
能性大の場合は、機関の運転または停止にかかわらず1
0分毎に60秒計測され、事故・故障発生の場合には1
分毎に3秒の連続計測が行われる。
【0080】取込まれた計測データ、スイッチ情報およ
びGPSデータはそれぞれ記憶手段15に設けられた計
測データファイル、スイッチ情報ファイルおよびGPS
データファイルに記録され、これこらの情報に基づき計
測信号の妥当性を確認するためにモニタ診断が行われ
る。このモニタ診断により妥当性の有るデータ、すなわ
ち、そのデータが推論の対象としているデータであっ
て、かつその値があまりにもかけ離れたものでないこと
が確認されると、キャリブレーションファイルを参照し
てキャリブレーション処理が行われる。
【0081】処理後のデータは記憶手段15に設けられ
たモニタ診断結果ファイルに記録される。次いで、モニ
タ診断結果が正常であって、機関が起動してから5分間
経過したデータであり、かつその5分間に機関の回転速
度が30rpmを越えて変化したか否かが判断される。
この条件が満たされない、すなわち妥当性のないデータ
であれば診断用として診断用計測データファイルに記録
される。この条件が満たされた妥当なデータであれば推
論処理を行うデータとして、スイッチ情報データファイ
ルおよび計測データファイルに記録される。
【0082】診断用計測データファイル、スイッチ情報
データファイルおよび計測データファイルに記録された
データにより計測データの累積としてLOGファイルが
作成される。
【0083】一方、GPSデータは加工され、陸上距離
ファイル、針路ファイル、加速度ファイルおよび速度フ
ァイルに記録される。
【0084】このような計測結果が行われた後に、スイ
ッチ情報データファイルおよび計測データファイルに記
録されたデータの正当性の推論処理およびその診断が行
われる(図21のS3)。
【0085】この推論処理および診断は、計測されたデ
ータに基づいてプログラム制御回路が実行する処理ある
いは診断であり、この推論処理あるいは診断の結果は船
舶端末装置に表示される。また計測されたデータは監視
局装置にも伝送可能であるので、監視局装置でも同様の
推論処理および診断を行うことができる。しかし、これ
らの結果は船長に対する表示であり、最終判断は機械が
行うものではなく、船長が行うものである。船長は監視
局に経験者が駐在するときには、電話連絡等によりアド
バイスを求めることもできるが、最終判断は船長が行う
ものである。
【0086】正当性の推論処理として、航行続行の可能
性および自力航行の可能性の推論処理がある。
【0087】航行続行の可能性の推論処理は、事故およ
び故障発生の大きな可能性がないという判断に基づき行
われるもので、センサ群3の出力を取込み、その出力値
と、所定のデータファイルに保持された排気温度条件マ
ップ、機関冷却水温度条件マップ、ブースト圧力条件マ
ップ、潤滑油圧条件マップ、機関室温度異常マップ、電
源電圧異常マップ、異常加速マップ、クラッチセレクト
位置異常マップ、および機関回転速度異常マップとの照
合を行う。この照合の結果に基づき航行を続行しても問
題ないか否かをプロセッサの推論により判定する。
【0088】取り込んだセンサ群3の出力が基準レベル
にあれば航行続行可能と判定する。また、基準レベルを
はずれたものがある場合には5分間監視を継続し基準レ
ベルに復帰すれば航行続行可能と判定する。この航行続
行可能の場合には保守管理情報を取り込み表示手段17
に表示し、その保守管理情報にしたがって保守管理を行
うことを促す。航行続行が不可能と判定した場合には監
視局に電話連絡等をとり帰港指示を要求する。
【0089】また、自力航行の可能性の推論処理は、事
故または故障の発生に基づき行われるもので、センサ群
3の出力を取り込み、その出力値と、クラッチセレクト
位置異常マップ、機関回転速度異常マップ、機関室温度
異常マップ、電源電圧異常マップ、異常座礁マップ、お
よび異常加速マップとの照合を行う。この照合の結果に
基づき自力航行の可能性を判定する。
【0090】この照合の結果一つ以上の条件が異常状態
にあって、その状態が10分間以上連続して維持された
場合に航行不可と判定する。火災発生の場合には、火災
事故の発生と判断した後に、その状態が3分間継続すれ
ば航行不可と判定する。
【0091】この判定により自力航行が可能であれば監
視局に帰港指示を要求する。自力航行が不可能であれ
ば、事例として火災、衝突または座礁後の浸水沈没など
があるので、操艇者と監視局との音声通話による直接対
話により救助を依頼する。
【0092】次に、スイッチ情報および計測データにつ
いての推論処理動作について説明する。図23は本発明
実施例におけるスイッチ情報の推論処理の動作の流れを
示すフローチャート、図24は本発明実施例における計
測データの推論処理の動作の流れを示すフローチャート
である。ここには推論処理の対象となるスイッチ情報お
よび計測データの一例が示されている。
【0093】図23に示すスイッチ情報の推論において
は、例えば、冷却水の低位位置を判定する冷却水低位ス
イッチの状態がファイルに定義されていて、論理手段1
6により冷却水の水位の正当性が推論(判定)され、そ
の推論結果が状態推論結果ファイルに記録されるととも
に、表示手段17に表示され、さらに、監視局装置2に
送信される。
【0094】また、図24に示す計測データにおいて
は、例えば、排気温度状態レベルが状態定義ファイルに
定義されていて、その計測データが論理手段16により
図4に示す排気温度条件マップと比較され状態の推論が
行われる。この例の場合には、図5(a)に示したよう
に、ある機関回転速度(N)のときの排気温度(TE
が点Aの位置にあれば正常と推論され、図5(b)に示
すように、ある機関回転速度(N)のときの排気温度
(TE )が点Bの位置にあれば異常と推論される。その
他の計測データについても図6ないし図17に示したマ
ップと照合されて正常または異常の推論が行われ、異常
の場合にはその内容によりアクシデント(事故)または
インシデント(事象)と診断される。
【0095】図25は本発明実施例における診断処理の
動作の流れを示すフローチャートである。この診断処理
では、図23に示すスイッチ情報推論処理によるスイッ
チ情報推論結果、図24に示す計測データ推論処理によ
る計測データ推論結果、GPS出力の加工データ、およ
び荒天情報から正常であるか、アクシデント状態にある
か、あるいはインシデント状態にあるかが診断される。
【0096】アクシデントには、火災発生、座礁、衝
突、沈没の可能性、非常ボタン異常、漂流の可能性、海
上での自力航行不可能、自力帰行不可能などの重大事故
が含まれる。また、インシデントには、冷却水不足、機
関起動不良、機関出力低下、機関過負荷、機関オーバヒ
ート、機関焼付可能性、低速時機関ストール、マリンギ
ヤ作動不良、軸ペラ異常、機関停止困難、充電不良、燃
料不足、潤滑油不足、荒天接近などの重大事故につなが
る事象が含まれる。
【0097】これらの診断結果は、指示メッセージとそ
のNo.または対策・指示メッセージとそのNo.とと
もに記憶手段15の診断結果ファイルに記録され、表示
手段17に診断結果に応じた表示が行われる。この表示
は診断結果が正常な場合には、データが表示されて監視
局装置2への通信処理が行われる。アクシデントと診断
された場合には警報が表示されて監視局装置2への異常
通信処理が行われる。また、インシデントと診断された
場合にはメッセージが表示されて監視局装置2への通信
処理が行われる。
【0098】図26は本発明実施例における表示処理の
動作の流れを示すフローチャートである。アクシデント
と診断されその内容が救助依頼を要する場合には、表示
手段17は、アクシデント診断結果ファイルに記録され
た診断内容に対応する指示メッセージNo.およびアク
シデント(音声通話、救助依頼)メッセージ格納ファイ
ルに記憶されたメッセージを読出し、端末表示装置7に
音声通話による救助依頼を行える状態になったことを警
報として表示し、音声通話による救助依頼をただちに行
うことを促す。また、アクシデントの内容が帰港を要す
るものであれば、アクシデント診断結果ファイルに記録
された診断内容に対応する指示メッセージNo.および
アクシデント(状況解説・帰港指示)メッセージ格納フ
ァイルに記憶されたメッセージを読み出し、端末表示装
置7にその状況解説および帰港指示を表示する。
【0099】インシデントと診断された場合には、イン
シデント(異常)メッセージ格納ファイルおよびインシ
デント診断結果ファイルの異常メッセージを読み出し、
その異常メッセージNo.により、例えば、「機関が過
負荷状態です」のような異常メッセージを表示する。ま
た、インシデント(対策・指示)メッセージ格納ファイ
ルおよびインシデント診断結果ファイルの対策・指示メ
ッセージを読み出し、その対策・指示メッセージNo.
により、例えば「機関回転速度を下げて下さい」のよう
な対策指示メッセージを表示する。
【0100】同時に、将来状態(異常)メッセージ格納
ファイルおよび将来状態診断結果ファイルを読み出しそ
の異常メッセージNo.により将来状態に関するメッセ
ージを表示する。さらに、将来状態(注意点)メッセー
ジ格納ファイルおよび将来状態診断結果ファイルを読み
出し、その注意点メッセージNo.により将来状態にお
ける注意点メッセージを表示する。
【0101】また、その他のメッセージとして、計測シ
ステム(異常提示)メッセージ格納ファイルおよび計測
システム診断結果ファイルを読み出し、計測システムに
異常がある場合に対処指示の表示を行うとともに、計測
システム(注意点)メッセージ格納ファイルおよび計測
システム診断結果ファイルを読み出し、その注意点メッ
セージNo.により異常状態にある計測システムに対処
する注意点を表示する。
【0102】このような表示処理が行われると、続いて
通信処理が行われて各種データおよびメッセージが監視
局装置2に送信される。図27は本発明実施例における
通信処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】アクシデント診断結果による指示メッセー
ジ、インシデント診断結果による異常メッセージおよび
対策・指示メッセージ、計測システム診断結果による異
常メッセージおよび注意点メッセージ、将来状態診断結
果による異常メッセージおよび対策・指示メッセージを
含む診断結果ファイル群、識別コード・スイッチ情報、
計測データから診断結果安全対策ファイルが作成され、
この診断結果安全対策ファイルに基づいて送信データフ
ァイルが作成されて、監視局装置2への送信が行われ
る。一方、荒天情報の受信処理が行われて荒天情報が作
成される。
【0104】監視局装置2への情報送信の送信タイミン
グは、監視局装置2の受信タイミングにあわせて、各船
舶からの送信が同一時間帯にならないように固定的に設
定される。図28は本発明実施例における船舶端末装置
の送信タイミングの一例を示す図である。
【0105】これは一つの船舶からの送信をT分間(3
0分間)に1回行う例を示したもので、船舶の数がn隻
(180隻)あるとすると一つの船舶の割り当て時間t
i は10秒となる。この10秒間を通信時間として各船
舶にあらかじめ割り当て、これをタイミング・ファイル
に書き込んでおく。このように各船舶の送信時間を固有
のものとして設定しておくことにより、各船舶の送信に
重複を生じることを避けることができる。
【0106】しかし、船舶が係留中あるいは上架中であ
るときは機関が起動状態になく、機関の起動はユーザー
が船舶を使用しようとするときに不特定に行われる。し
たがって機関の起動を管理タイミングとして設定するこ
とはできない。一方、機関の起動情報には保守管理に要
する情報が含まれているので、監視局装置2側ではすみ
やかに必要とする情報である。
【0107】そこで、T分間の中にk分間の特定時間を
分散して設定し、この特定時間内に機関起動情報を送信
するようにしておけば、機関が起動したときにその情報
をできるだけ少ないずれで送信することができる。図2
9はその特定時間の配置例を示したものである。この例
はT=30分間、k=3分間とし3分割して配置したも
のである。したがって10分間のうちの1分間が特定時
間となる。このように特定時間を分散配置しておけば、
機関起動時以後の最も近い特定時間が利用され、最大1
0分間のずれで起動情報を送信することができる。ま
た、この特定時間は、事故または故障の発生、あるいは
事故または故障発生の可能性大の判断が行われ帰行指示
がなされたときに当該船舶の追尾が行われるが、このよ
うな場合も利用することができる。
【0108】このような船舶端末装置1から監視局装置
2への情報の通信は、港内外での航行中であって正常な
状態の場合には、機関の運転または停止にかかわらず1
時間毎に1回行われ、また、軽微なトラブルの可能性大
の場合には、機関の運転または停止にかかわらず30分
毎に1回、事故・故障の可能性大、または事故・故障発
生の場合には10毎に1回行われる。
【0109】ただし、事故発生時の情報送信は緊急を要
することから、船舶端末装置1は、警報表示が発生した
ときには割当てられた通信時間にかかわらず必要とされ
る情報を送信するために、自動的に音声通話に切り替え
て、移動電話網を介して緊急用電話番号により監視局装
置2に通話できる状態が設定される。
【0110】船舶端末装置1から監視局装置2への情報
送信は送信データ・フォーマットにより行われる。〔表
3〕にその一例を示す。
【0111】
【表3】 これらの情報はあらかじめ定められた符号および数字に
よって行われる。
【0112】ここで、監視局装置2の動作について説明
する。図30は本発明実施例における監視局装置による
情報受信動作の流れを示すフローチャートである。
【0113】監視局装置2の通信手段24は、船舶端末
装置1から一般移動電話網5および公衆電話網6を介し
て送信された各センサの出力情報および船舶の位置情報
を受信し記憶手段23に記録する。次いで、評価手段2
7が記録された各センサからの出力について、その船舶
の種類にしたがって記憶手段23に記録されたマップ
(正常範囲)を参照しその評価を行い、受信したセンサ
の出力をその評価とともに表示手段28に表示する。
【0114】図31は本発明実施例における監視局装置
による船舶端末装置の通信時間割当て動作の流れを示す
フローチャートである。
【0115】監視局装置2の情報受信手段22が通信手
段24を介して、前述した特定時間内に船舶端末装置1
からの情報を受信すると、その情報は機関起動情報であ
るか否かを判定し、機関起動情報であれば通信時間割当
手段25がその船舶の通信時間を割当て、通信時間送信
手段26が割当てられた通信時間を当該船舶の船舶端末
装置1に送信する。
【0116】通信時間が送信された船舶端末装置1は、
その船舶の機関が停止されるまでその通信時間を自動的
に保持し、その通信時間毎に監視局装置2にセンサ出力
情報およびGPSの出力情報を送信する。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による論理
演算ソフトをパーソナルコンピュータ装置にインストー
ルすることにより、自動的に船舶の機関の状態が複数の
センサにより周期的に検出され、その出力のそれぞれに
ついて正常範囲との比較が自動的に行われて、異常状態
にある場合に運転席に警報が表示されるので、その処置
をすみやかに各船舶に対して促すことができ、船舶機関
に関する知識および経験の少ない乗員によって運行され
る数十トン以下のレジャー用小型船舶あるいは沿岸漁業
用小型船舶の安全運行を充分にサポートすることができ
る。
【0118】これにともなって、レジャー用の小型船舶
をさらに普及させることができるとともに、マリーナの
運営を合理化することができる。また、通信手段として
陸上の移動電話網および公衆電話網が利用されるので、
無線局免許および無線従事者免許を要せず、操作の簡単
な無線通信方式であるために装置の利用範囲を拡大する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例にかかわる監視システムの全体構
成を示す図。
【図2】本発明実施例にかかわる監視システムの通信経
路を示す図。
【図3】本発明実施例にかかわる装置の要部の構成を示
すブロック図。
【図4】本発明実施例において機関排気温度の判定を行
う排気温度条件マップを示す図。
【図5】(a)は本発明実施例における排気温度が正常
な場合の例を示す図、(b)は排気温度が異常な場合の
例を示す図。
【図6】本発明実施例における時間経過による排気温度
変化を示す図。
【図7】本発明実施例において機関ブースト圧力の判定
を行うブースト圧力条件マップを示す図。
【図8】本発明実施例において機関冷却水温度の判定を
行う機関冷却水温度条件マップを示す図。
【図9】本発明実施例において機関潤滑油圧の判定を行
う潤滑油圧条件マップを示す図。
【図10】本発明実施例において船舶の異常加速および
衝突の判定を行う異常加速マップを示す図。
【図11】本発明実施例において船舶の座礁状態の判定
を行う異常座礁マップを示す図。
【図12】本発明実施例において電源電圧の異常の判定
を行う電源電圧マップを示す図。
【図13】本発明実施例においてクラッチセレクト位置
の異常の判定を行うクラッチセレクト位置マップを示す
図。
【図14】本発明実施例において起動異常の判定を行う
起動異常マップを示す図。
【図15】本発明実施例において機関異常の判定を行う
機関回転速度異常マップを示す図。
【図16】本発明実施例においてクラッチ位置の異常判
定を行うクラッチ位置異常マップを示す図。
【図17】本発明実施例において機関室の異常温度の判
定を行う機関室温度異常マップを示す図。
【図18】本発明実施例におけるファイル構造を示す
図。
【図19】本発明実施例におけるファイルの照合を説明
する図。
【図20】本発明実施例におけるファイル照合のプログ
ラム運用を説明する図。
【図21】本発明実施例における船舶端末装置の動作の
流れを示すフローチャート。
【図22】本発明実施例における船舶端末装置による計
測処理の動作の流れを示すフローチャート。
【図23】本発明実施例におけるスイッチ情報の推論処
理の動作の流れを示すフローチャート。
【図24】本発明実施例における計測データの推論処理
の動作の流れを示すフローチャート。
【図25】本発明実施例における診断処理の動作の流れ
を示すフローチャート。
【図26】本発明実施例における表示処理の動作の流れ
を示すフローチャート。
【図27】本発明実施例における通信処理の流れを示す
フローチャート。
【図28】本発明実施例における船舶端末装置の送信タ
イミングの一例を示す図。
【図29】本発明実施例における特定時間の配置例を示
す図。
【図30】本発明実施例における監視局装置による情報
受信動作の流れを示すフローチャート。
【図31】本発明実施例における監視局装置による船舶
端末装置の通信時間割当て動作の流れを示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1 船舶端末装置 2 監視局装置 3 センサ群 4 GPS 5 移動電話網 6 公衆電話網 7 端末表示装置 8 監視局表示装置 9 ユーザー 10 衛星 11、21 制御手段 12、24 通信手段 13 センサ出力取込手段 14 GPS出力取込手段 15、23 記憶手段 16 論理手段 17、28 表示手段 18 緊急時送信手段 19 操作入力手段 22 情報受信手段 25 通信時間割当手段 26 通信時間送信手段 27 評価手段 29 入出力手段 30 電源電圧 31 機関回転速度センサ 32 排気温度センサ 33A 冷却水温度センサ 33B 冷却水レベルセンサ 34A 潤滑油圧力センサ 34B 潤滑油レベルセンサ 35 ブースト圧力センサ 36 燃料レベルセンサ 37 機関室温度センサ 38 クラッチセレクトスイッチ 39 冷却水・油圧スイッチ 40 GPS出力取込手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/38 H04B 7/26 109A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の機関の状態を検出する複数のセン
    サ出力およびその船舶に搭載されたGPSの出力を取り
    込み、その複数のセンサの出力について記録されたその
    正常範囲とを周期的に比較し、その正常範囲を越えたと
    きに警報を出力し、前記GPSの出力に含まれる時刻情
    報にしたがってその船舶に割当てられた通信時間毎に前
    記複数のセンサ出力の少なくとも一部を含む情報および
    GPSの出力位置情報を移動電話を起動して陸上監視局
    装置に宛て自動的に送信する論理演算ソフトウエアが記
    録された機械読取可能な記録媒体。
  2. 【請求項2】 船舶の機関が起動された後に前記GPS
    の出力に含まれる時刻情報にしたがって割当てられた通
    信時間にその機関の状態を検出する複数のセンサ出力の
    少なくとも一部を含む情報および前記GPSの出力位置
    情報を移動電話を起動して陸上監視局装置に宛て自動的
    に送信する論理演算ソフトウエアが記録された請求項1
    記載の機械読取可能な記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記割当られた通信時間は、GPSの出
    力に含まれる時刻情報にしたがって標準時刻からT−k
    分間をn等分した時間(t1 ,t2 ,t3 ,・・・・t
    n )のそれぞれが各船舶に割当てられ、そのk分間を特
    定時間(機関起動後の情報伝達用の時間)とする請求項
    2記載の機械読取可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 当該船舶の機関が起動された後の前記特
    定時間に陸上監視局装置に宛て行われた送信により割当
    てられた通信時間を受信したときに、その船舶の機関が
    停止されるまで自動的にその通信時間を保持する論理演
    算ソフトウェアが記録された請求項3記載の機械読取可
    能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記警報出力が発生した時には前記割当
    てられた通信時間にかかわらず前記複数のセンサ出力の
    少なくとも一部を含む情報を前記移動電話網を介して緊
    急用電話番号により前記監視局装置に宛て自動的に送信
    する論理演算ソフトウエアが記録された請求項3記載の
    機械読取可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 係留モードを設定し、その係留モードで
    は設定された時間周期でその船舶の室内および機器の状
    態を検出する複数のセンサの出力およびその船舶に搭載
    されたGPSの出力を取込み、取込まれたデータを応答
    信号に編集し、陸上監視局装置から到来する質問信号に
    応答して前記応答信号を通信回線に自動的に送信させる
    論理演算ソフトウエアが記録された機械読取可能な記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 前記係留モードは、機関停止に連動して
    自動的に設定する論理演算ソフトウエアが併せて記録さ
    れた請求項6記載の機械読取可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記係留モードの設定中に前記時間周期
    で検出された前記複数センサの出力を記録し、係留モー
    ドが解除されたときにその係留モード設定中に記録され
    たデータを出力する論理演算ソフトウエアが併せて記録
    された請求項7記載の機械読取可能な記録媒体。
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