JPH11175125A - 三次元形状モデル近似装置及び三次元形状モデル近似方法並びに記憶媒体 - Google Patents

三次元形状モデル近似装置及び三次元形状モデル近似方法並びに記憶媒体

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JPH11175125A
JPH11175125A JP9363272A JP36327297A JPH11175125A JP H11175125 A JPH11175125 A JP H11175125A JP 9363272 A JP9363272 A JP 9363272A JP 36327297 A JP36327297 A JP 36327297A JP H11175125 A JPH11175125 A JP H11175125A
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plane
model
approximate
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dimensional
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JP9363272A
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Hitoshi Tawara
均 田原
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Original Assignee
Canon Inc
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    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元形状モデルから、モデル部位の形状の
差異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次
元近似モデルを生成可能とし、該2.5次元近似モデル
を使用することで効率的なモデル加工用2.5軸NCデ
ータを容易に作成可能とした三次元形状モデル近似装置
及び三次元形状モデル近似方法並びに記憶媒体を提供す
る。 【解決手段】 2.5次元近似モデル作成プログラムに
基づき、三次元形状モデルを構成する構成サーフェース
を面単位に取り出し、面単位の構成サーフェースを許容
形状誤差分だけオフセットした誤差限界サーフェースを
求め、面単位の構成サーフェースと誤差限界サーフェー
スの間で基本平面に水平な平面領域と基本平面に垂直な
平面もしくは曲面に形状を近似し、面単位の近似形状を
1つの三次元形状に合成するCPU1を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元モデルを取
り扱うCAD/CAM(Computer Aided Design/C
omputer Aided Manufacturing)装置に適用可能な三
次元形状モデル近似装置及び三次元形状モデル近似方法
並びに記憶媒体に係り、更に詳しくは、三次元形状モデ
ルを2.5次元形状モデルに近似変形する場合に好適な
三次元形状モデル近似装置及び三次元形状モデル近似方
法並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、三次元モデルをNC工作機械等で
削り出す場合、三次元モデルより一定間隔の等高線を取
り出した2.5次元の近似モデルを作成し、エンドミル
等の工具で該等高線に沿った平面切削を行うためのNC
データを作成し、概略の三次元形状の加工を行う方法が
一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、上述した等高線処理の場合は、三次元モデルのサー
フェースの形状状態により初期モデルと近似モデルとの
形状誤差が大きくなる。この形状誤差が変化する状況を
図13及び図14に基づき説明する。
【0004】図13は円筒面と等高線処理した近似モデ
ルとの形状誤差を示す図であり、XZ平面での断面を示
している。図中91は初期モデルとしての円筒面、92
は等高線化した近似モデル、93、94は円筒面上の点
である。円筒面の場合は部位により接平面の傾きが変化
する。この接平面の傾きに応じて等高線処理した近似モ
デルと初期モデル間の形状誤差が変化する。接平面の傾
きが緩やかな点93における形状誤差ε1と、接平面の
傾きが急な点94における形状誤差ε2との差は極めて
大きい。
【0005】図14は急斜面と緩斜面を合成したモデル
を示す図であり、XZ平面での断面を示している。図中
101は接平面角度が大きな急斜面、102は接平面角
度が小さな緩斜面の例である。この場合、急斜面では等
高線間隔が密となり、緩斜面では等高線間隔が疎とな
り、等高線処理後の近似モデルの形状誤差が接平面角度
により大きく異なる。
【0006】上述した例のように等高線処理で形状を
2.5次元近似した場合、近似形状誤差が部位により大
きく異なるため、形状精度が一定できないという欠点が
ある。また、形状精度を一定値以内に保証しようとする
場合は、接平面が最も緩やかな部分で等高線の高さ間隔
を決定しなければならない。所望の高さ間隔は下式で示
される。
【0007】[高さ間隔]=[要求形状誤差]/cos
(最小接平面角度) このため、接平面の傾きが急な縦壁に近い斜面等の形状
部位では、等高線間隔が極端に密となり形状誤差も過剰
に小さくなる。上記のような等高線近似モデルを利用し
て作成したNCデータでは、部位によりNC軌跡が冗長
となり、加工時間を必要以上に増大させてしまい、その
結果、加工効率の低下を招くという欠点があった。
【0008】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の差
異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次元
近似モデルを生成可能とし、該2.5次元近似モデルを
使用することで効率的なモデル加工用2.5軸NCデー
タを容易に作成可能とした三次元形状モデル近似装置及
び三次元形状モデル近似方法並びに記憶媒体を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、三次元形状モデルを2.5次元
形状モデルに近似変形する三次元形状モデル近似装置で
あって、三次元形状モデルを所定の形状誤差内で指定平
面に水平な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは
曲面に変形し、2.5次元の近似モデルを作成する作成
手段を有することを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、前記形状誤差は、外部操作により変更可能であるこ
とを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、前記作成手段は、三次元形状モデルを構成する構成
サーフェースを面単位に取り出す抽出手段と、該面単位
の構成サーフェースを許容形状誤差分だけオフセットし
た誤差限界サーフェースを求めるオフセット手段と、前
記面単位の構成サーフェースと前記誤差限界サーフェー
スの間で指定平面に水平な平面領域と該指定平面に垂直
な平面もしくは曲面に形状を近似する近似手段と、該面
単位の近似形状を1つの三次元形状に合成する合成手段
とを有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、前記近似手段は、前記構成サーフェース上の代表点
を通り且つ指定平面に平行な平面を近似平面とする第一
の算出手段と、該近似平面と前記誤差限界サーフェース
との交線を求める第二の算出手段と、該交線を通り且つ
指定平面に垂直な平面もしくは曲面を近似垂直面とする
第三の算出手段と、該近似垂直面と前記構成サーフェー
スとの交線を求める第四の算出手段と、該交線上で次の
代表点を求める第五の算出手段とを有し、該代表点以降
に対しても前記処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直
面、代表点を求めることを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、前記第五の算出手段は、前記交線上で前記近似平面
に最短距離の点を次の代表点とすることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項6の発明
は、前記代表点の初期値は、前記構成サーフェースの端
点とすることを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項7の発明
は、前記構成サーフェースは、平面、円筒面、円錐面、
自由曲面の何れかで構成されることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項8の発明
は、三次元形状モデルを2.5次元形状モデルに近似変
形する三次元形状モデル近似方法であって、三次元形状
モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平な平面領域
と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変形し、2.
5次元の近似モデルを作成する作成ステップを有するこ
とを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、請求項9の発明
は、前記形状誤差は、外部操作により変更可能であるこ
とを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項10の発
明は、前記作成ステップは、三次元形状モデルを構成す
る構成サーフェースを面単位に取り出す抽出ステップ
と、該面単位の構成サーフェースを許容形状誤差分だけ
オフセットした誤差限界サーフェースを求めるオフセッ
トステップと、前記面単位の構成サーフェースと前記誤
差限界サーフェースの間で指定平面に水平な平面領域と
該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に形状を近似する
近似ステップと、該面単位の近似形状を1つの三次元形
状に合成する合成ステップとを有することを特徴とす
る。
【0019】上記目的を達成するため、請求項11の発
明は、前記近似ステップは、前記構成サーフェース上の
代表点を通り且つ指定平面に平行な平面を近似平面とす
る第一の算出ステップと、該近似平面と前記誤差限界サ
ーフェースとの交線を求める第二の算出ステップと、該
交線を通り且つ指定平面に垂直な平面もしくは曲面を近
似垂直面とする第三の算出ステップと、該近似垂直面と
前記構成サーフェースとの交線を求める第四の算出ステ
ップと、該交線上で次の代表点を求める第五の算出ステ
ップとを有し、該代表点以降に対しても前記処理を繰り
返し順次近似平面、近似垂直面、代表点を求めることを
特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項12の発
明は、前記第五の算出ステップでは、前記交線上で前記
近似平面に最短距離の点を次の代表点とすることを特徴
とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項13の発
明は、前記代表点の初期値は、前記構成サーフェースの
端点とすることを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項14の発
明は、前記構成サーフェースは、平面、円筒面、円錐
面、自由曲面の何れかで構成されることを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項15の発
明は、三次元形状モデル近似装置に供給可能な記憶媒体
であって、三次元形状モデルを所定の形状誤差内で指定
平面に水平な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしく
は曲面に変形し、2.5次元の近似モデルを作成する作
成ステップを有するプログラムを記憶したことを特徴と
する。
【0024】上記目的を達成するため、請求項16の発
明は、前記形状誤差は、外部操作により変更可能である
ことを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項17の発
明は、前記プログラムの前記作成ステップは、三次元形
状モデルを構成する構成サーフェースを面単位に取り出
す抽出ステップと、該面単位の構成サーフェースを許容
形状誤差分だけオフセットした誤差限界サーフェースを
求めるオフセットステップと、前記面単位の構成サーフ
ェースと前記誤差限界サーフェースの間で指定平面に水
平な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に
形状を近似する近似ステップと、該面単位の近似形状を
1つの三次元形状に合成する合成ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項18の発
明は、前記プログラムの前記近似ステップは、前記構成
サーフェース上の代表点を通り且つ指定平面に平行な平
面を近似平面とする第一の算出ステップと、該近似平面
と前記誤差限界サーフェースとの交線を求める第二の算
出ステップと、該交線を通り且つ指定平面に垂直な平面
もしくは曲面を近似垂直面とする第三の算出ステップ
と、該近似垂直面と前記構成サーフェースとの交線を求
める第四の算出ステップと、該交線上で次の代表点を求
める第五の算出ステップとを有し、該代表点以降に対し
ても前記処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代
表点を求めることを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項19の発
明は、前記第五の算出ステップでは、前記交線上で前記
近似平面に最短距離の点を次の代表点とすることを特徴
とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項20の発
明は、前記代表点の初期値は、前記構成サーフェースの
端点とすることを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項21の発
明は、前記構成サーフェースは、平面、円筒面、円錐
面、自由曲面の何れかで構成されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0031】図1は本発明の実施の形態に係る三次元形
状モデル近似装置の構成例を示すブロック図である。本
発明の実施の形態に係る三次元形状モデル近似装置は、
CPU1と、表示部2と、入力部3と、ROM4と、R
AM5と、データファイル6と、諸元ファイル7と、通
信回線8と、バスライン9とを備える構成となってい
る。尚、図1に示す三次元形状モデル近似装置の構成は
一例であり、図示の構成に限定されるものではない。
【0032】上記各部の構成を詳述すると、CPU1
は、バスライン9を介して装置各部を制御すると共に、
ROM4に格納された2.5次元近似モデル作成プログ
ラムに基づき、後述の図2乃至図5のフローチャートに
示されるような処理を行う。表示部2は、データやパラ
メータ等の表示を行うものであり、例えばCRTディス
プレイから構成されている。尚、表示部2はCRTディ
スプレイに限定されるものではなく、例えば液晶ディス
プレイ等の他の表示方式としてもよい。入力部3は、デ
ータやパラメータ等の入力を行うためのキーボード及び
マウス等として構成されている。
【0033】ROM4は、読み出し専用メモリであり、
制御プログラムや本発明の2.5次元近似モデル作成処
理を行うプログラムを記憶している。RAM5は、随時
書き込み読み出しメモリであり、各種処理結果を一時記
憶する。データファイル6は、予め外部の装置で作成さ
れた三次元モデルを保存する。諸元ファイル7には、予
め設定された形状許容誤差量等のパラメータが登録され
ている。通信回線8は、外部のCAD/CAM装置等と
データの送受信を行う。バスライン9は、上記各部の共
通信号路となる。
【0034】図7は本発明の実施の形態に係る2.5次
元近似モデル作成プログラム及び関連データが記憶媒体
から装置に供給される概念例を示す説明図である。2.
5次元近似モデル作成プログラム及び関連データは、フ
ロッピーディスク或いはCD−ROM等の記憶媒体17
1を装置(三次元形状モデル近似装置)172に装備さ
れた記憶媒体挿入口173に挿入することで供給するよ
うにしてもよい。
【0035】即ち、記憶媒体171から2.5次元近似
モデル作成プログラム及び関連データを一旦ハードディ
スクへインストールすることにより、ハードディスクか
ら上記RAM5にロードし、上記プログラムを実行して
もよい。但し、記憶媒体171から2.5次元近似モデ
ル作成プログラム及び関連データをハードディスクへイ
ンストールせずに、直接、記憶媒体171から上記RA
M5にロードすることにより、上記プログラムを実行し
てもよい。
【0036】図6は本発明の実施の形態に係る2.5次
元近似モデル作成プログラム及び関連データを記憶した
記憶媒体の記憶内容の構成例を示す説明図である。2.
5次元近似モデル作成プログラム及び関連データを記憶
した記憶媒体は、例えばボリューム情報161、ディレ
クトリ情報162、2.5次元近似モデル作成プログラ
ム実行ファイル163、2.5次元近似モデル作成プロ
グラム関連データファイル164等の記憶内容で構成さ
れる。2.5次元近似モデル作成プログラムは、後述す
る図2乃至図5のフローチャートに基づきプログラムコ
ード化することで得られる。
【0037】次に、上記の如く構成してなる本発明の実
施の形態に係る三次元形状モデル近似装置における2.
5次元近似モデル作成処理について、図2乃至図5のフ
ローチャート、並びに図8乃至図12を参照しながら説
明する。図2及び図3は本発明の実施の形態に係る2.
5次元近似モデル作成処理の概略フローチャートであ
る。
【0038】先ず、三次元形状モデル近似装置のCPU
1はデータファイル6から対象となる三次元モデルを取
り出し、表示部2へ該三次元モデルを表示する(ステッ
プS21)。次に、諸元ファイル7に登録されている形
状誤差値の標準値を取り出し、表示部2へ該標準値を表
示する(ステップS22)。形状誤差値は、下記のステ
ップS23、ステップS24によりオペレータの対話操
作による変更が可能となる。即ち、CPU1は形状誤差
値の標準値の変更の有無を判定する(ステップS2
3)。変更有りと判定した場合は、オペレータにより入
力部3から入力された所望の形状誤差値を設定し(ステ
ップS24)、ステップS25へ移行する。他方、変更
無しと判定した場合は、近似形状を生成する際の基本平
面を設定する(ステップS25)。
【0039】下記のステップS26からステップS29
までは、本発明の実施の形態における図形変形処理部の
一例である。先ず、三次元モデルからモデルを構成する
サーフェースを1つずつサーフェース単位に取り出す
(ステップS26)。図8は本発明の実施の形態に係る
上述した三次元モデル、基本平面、モデル構成サーフェ
ースの関係を示した説明図である。図中の40は三次元
モデル、41は基本平面として選択されたXY平面、面
42から面47はモデル構成サーフェースである。
【0040】次に、上記の構成サーフェース単位に対
し、基本平面に平行もしくは垂直となるサーフェースか
らなる近似図形を求める(ステップS27)。該ステッ
プS27のサーフェース単位の近似図形への変形処理
は、全てのモデル構成サーフェースに対して実施する。
更に、全モデル構成サーフェースに対して近似図形への
変形処理が作成完了しているか否かを検査する(ステッ
プS28)。未処理サーフェースがある場合は、上記ス
テップS26へ戻り処理を繰り返す。全サーフェースの
処理が完了した場合は、後述のステップS29へ移行す
る。図9は本発明の実施の形態に係る構成サーフェース
単位に処理された近似図形の説明図である。図中の50
は上記図8に示した面(モデル構成サーフェース)42
の近似図形であり、同様に、面(モデル構成サーフェー
ス)43から面(モデル構成サーフェース)47に対し
ても近似図形が作成されている。
【0041】上記ステップS28における検査におい
て、全サーフェースの処理が完了した場合は、各モデル
構成サーフェース単位に生成された近似図形を1つの
2.5次元近似図形として合成する(ステップS2
9)。以上の手順により、三次元モデルを変形し2.5
次元近似図形を生成することができる。図10は本発明
の実施の形態に係る生成された2.5次元図形の例を示
す説明図である。図中の60は三次元モデル40を基本
平面41に対して2.5次元化したモデルである。
【0042】次に、上記図3に示したステップS27に
おける近似図形への変形処理について図4及び図5に基
づき詳細に説明する。図4及び図5は本発明の実施の形
態に係る着目構成サーフェース単位での近似図形作成処
理の一例を説明するためのフローチャートである。図1
1は本発明の実施の形態に係る着目構成サーフェース単
位での近似図形変換の説明図であり、図中71は三次元
モデルの着目構成サーフェース、70は基準平面であ
る。
【0043】先ず、近似形状変換時に参照する誤差限界
サーフェースを作成する(ステップS30)。この場
合、図11で着目構成サーフェース71を、上記図2に
示したステップS23もしくはステップS24で設定し
た形状許容誤差量だけ三次元モデルの外側へオフセット
し、誤差限界サーフェース72を求める。オフセット方
向は、モデルの外側、内側ともに可能であるが、本事例
では外側にオフセットするものとする。
【0044】以下の処理は繰り返し処理となるため、先
ず、CPU1は該CPU1内部の順次処理カウンタnへ
1を初期値として設定する(ステップS31)。次に、
着目構成サーフェース71上に代表点を設定する(ステ
ップS32)。代表点の初期値は、サーフェースの端点
を使用する。この場合、着目構成サーフェース71上
に、図11で基準平面70と垂直な座標軸であるZ値が
最大となるサーフェース境界上の点73を代表点P0と
して設定する。次に、代表点P0に対する近似平面S1
を求める(ステップS33)。この場合、図11で代表
点P0より基準平面70と平行な平面74を求める。該
平面74を近似平面S1とする。
【0045】更に、近似平面S1と誤差境界サーフェー
ス72との交線75を求める(ステップS34)。該交
線75をL1とする。次に、交線L1を通り、且つ基準
平面70に垂直な曲面76を求める(ステップS3
5)。該曲面76を近似垂直面J1とする。以上により
求められたS1、J1の面のうち、着目構成サーフェー
ス71と誤差限界サーフェース72の間の領域が求める
近似形状77である。次に、近似垂直面J1と着目構成
サーフェース71との交線78が存在するか否かを検査
する(ステップS36)。交線78が存在する場合は、
該交線78をM1とする(ステップS37)。近似垂直
面J1と着目構成サーフェース71が交点を持たない場
合は、処理が完了とみなす。
【0046】交線M1が決まった場合は、新たに次の代
表点P1を求める(ステップS38)。本事例では、P
1は交線M1上で近似平面S1からの最短点とする。次
に、基準点をP0からP1へ置き換え、上記ステップS
33から上記ステップS38の処理を繰り返し、S2、
J2を求める。以下、n=3、4、5、・・と順次S
n、Jnを求め、着目構成サーフェースに対する近似図
形を作成していく。図12はこの順次近似図形を作成す
る状況を示す図であり、図はXZ平面での断面図で表現
する。この後、順次処理カウンタnを更新し(ステップ
S39)、上記ステップS33へ戻る。
【0047】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、三次元形状モデル近似装置は、2.5次元近
似モデル作成プログラムを記憶したROM4と、予め外
部装置で作成された三次元モデルを保存するデータファ
イル6と、予め設定された形状許容誤差量等のパラメー
タを登録した諸元ファイル7と、2.5次元近似モデル
作成プログラムに基づき、三次元形状モデルを構成する
構成サーフェースを面単位に取り出し、面単位の構成サ
ーフェースを許容形状誤差分だけオフセットした誤差限
界サーフェースを求め、面単位の構成サーフェースと誤
差限界サーフェースの間で基本平面に水平な平面領域と
基本平面に垂直な平面もしくは曲面に形状を近似し、面
単位の近似形状を1つの三次元形状に合成するCPU1
とを有するため、下記のような効果を奏する。
【0048】上記の構成により、三次元形状モデルか
ら、モデル部位の形状の誤差があっても形状誤差が所望
の一定値となる2.5次元近似モデルを生成することが
可能となる。また、2.5次元近似モデルを使用するこ
とで、効率的なモデル加工用2.5軸NCデータを容易
に作成することが可能となる。
【0049】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し実行することによっ
ても、達成されることは言うまでもない。
【0050】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0051】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0052】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
【0053】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、三次元形状モデルを2.5次元形状モデルに近
似変形する三次元形状モデル近似装置であって、三次元
形状モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平な平面
領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変形し、
2.5次元の近似モデルを作成する作成手段を有するた
め、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の差異が
あっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似
モデルを生成することが可能となる。また、2.5次元
近似モデルを使用することで、効率的なモデル加工用
2.5軸NCデータを容易に作成することが可能とな
る。
【0055】請求項2の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置における前記形状誤差は、外部操作により変
更可能である。従って、必要に応じ外部操作により形状
誤差値を適宜変更し、三次元形状モデル近似装置で上記
処理を行うことで、三次元形状モデルから、モデル部位
の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値となる
2.5次元近似モデルを生成することが可能となる。ま
た、2.5次元近似モデルを使用することで、効率的な
モデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成すること
が可能となる。
【0056】請求項3の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置の前記作成手段は、三次元形状モデルを構成
する構成サーフェースを面単位に取り出す抽出手段と、
該面単位の構成サーフェースを許容形状誤差分だけオフ
セットした誤差限界サーフェースを求めるオフセット手
段と、前記面単位の構成サーフェースと前記誤差限界サ
ーフェースの間で指定平面に水平な平面領域と該指定平
面に垂直な平面もしくは曲面に形状を近似する近似手段
と、該面単位の近似形状を1つの三次元形状に合成する
合成手段とを有する。従って、三次元形状モデルを構成
する構成サーフェースを面単位に取り出し、上記処理を
行うことで、三次元形状モデルから、モデル部位の形状
の差異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5
次元近似モデルを生成することが可能となる。また、
2.5次元近似モデルを使用することで、効率的なモデ
ル加工用2.5軸NCデータを容易に作成することが可
能となる。
【0057】請求項4の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置の前記近似手段は、前記構成サーフェース上
の代表点を通り且つ指定平面に平行な平面を近似平面と
する第一の算出手段と、該近似平面と前記誤差限界サー
フェースとの交線を求める第二の算出手段と、該交線を
通り且つ指定平面に垂直な平面もしくは曲面を近似垂直
面とする第三の算出手段と、該近似垂直面と前記構成サ
ーフェースとの交線を求める第四の算出手段と、該交線
上で次の代表点を求める第五の算出手段とを有し、該代
表点以降に対しても前記処理を繰り返し順次近似平面、
近似垂直面、代表点を求める。従って、上記のように順
次近似平面、近似垂直面、代表点を求めることで、三次
元形状モデルから、モデル部位の形状の差異があっても
形状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを
生成することが可能となる。また、2.5次元近似モデ
ルを使用することで、効率的なモデル加工用2.5軸N
Cデータを容易に作成することが可能となる。
【0058】請求項5の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置の前記第五の算出手段は、前記交線上で前記
近似平面に最短距離の点を次の代表点とする。従って、
前記交線上で前記近似平面に最短距離の点を次の代表点
とし、次の代表点以降に対しても前記処理を繰り返し順
次近似平面、近似垂直面、代表点を求めることで、三次
元形状モデルから、モデル部位の形状の差異があっても
形状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを
生成することが可能となる。また、2.5次元近似モデ
ルを使用することで、効率的なモデル加工用2.5軸N
Cデータを容易に作成することが可能となる。
【0059】請求項6の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置における前記代表点の初期値は、前記構成サ
ーフェースの端点とする。従って、代表点の初期値を前
記構成サーフェースの端点とし、次の代表点以降に対し
ても前記処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代
表点を求めることで、三次元形状モデルから、モデル部
位の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値とな
る2.5次元近似モデルを生成することが可能となる。
また、2.5次元近似モデルを使用することで、効率的
なモデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成するこ
とが可能となる。
【0060】請求項7の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似装置における前記構成サーフェースは、平面、円
筒面、円錐面、自由曲面の何れかで構成される。従っ
て、平面、円筒面、円錐面、自由曲面の何れかで構成さ
れるサーフェースに対し上記処理を行うことで、三次元
形状モデルから、モデル部位の形状の差異があっても形
状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを生
成することが可能となる。また、2.5次元近似モデル
を使用することで、効率的なモデル加工用2.5軸NC
データを容易に作成することが可能となる。
【0061】請求項8の発明によれば、三次元形状モデ
ルを2.5次元形状モデルに近似変形する三次元形状モ
デル近似方法であって、三次元形状モデルを所定の形状
誤差内で指定平面に水平な平面領域と該指定平面に垂直
な平面もしくは曲面に変形し、2.5次元の近似モデル
を作成する作成ステップを有するため、三次元形状モデ
ルから、モデル部位の形状の差異があっても形状誤差が
所望の一定値となる2.5次元近似モデルを生成するこ
とが可能となる。また、2.5次元近似モデルを使用す
ることで、効率的なモデル加工用2.5軸NCデータを
容易に作成することが可能となる。
【0062】請求項9の発明によれば、三次元形状モデ
ル近似方法における前記形状誤差は、外部操作により変
更可能である。従って、必要に応じ外部操作により形状
誤差値を適宜変更し、三次元形状モデル近似方法により
上記処理を行うことで、三次元形状モデルから、モデル
部位の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値と
なる2.5次元近似モデルを生成することが可能とな
る。また、2.5次元近似モデルを使用することで、効
率的なモデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成す
ることが可能となる。
【0063】請求項10の発明によれば、三次元形状モ
デル近似方法の前記作成ステップは、三次元形状モデル
を構成する構成サーフェースを面単位に取り出す抽出ス
テップと、該面単位の構成サーフェースを許容形状誤差
分だけオフセットした誤差限界サーフェースを求めるオ
フセットステップと、前記面単位の構成サーフェースと
前記誤差限界サーフェースの間で指定平面に水平な平面
領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に形状を近
似する近似ステップと、該面単位の近似形状を1つの三
次元形状に合成する合成ステップとを有する。従って、
三次元形状モデルを構成する構成サーフェースを面単位
に取り出し、上記処理を行うことで、三次元形状モデル
から、モデル部位の形状の差異があっても形状誤差が所
望の一定値となる2.5次元近似モデルを生成すること
が可能となる。また、2.5次元近似モデルを使用する
ことで、効率的なモデル加工用2.5軸NCデータを容
易に作成することが可能となる。
【0064】請求項11の発明によれば、三次元形状モ
デル近似方法の前記近似ステップは、前記構成サーフェ
ース上の代表点を通り且つ指定平面に平行な平面を近似
平面とする第一の算出ステップと、該近似平面と前記誤
差限界サーフェースとの交線を求める第二の算出ステッ
プと、該交線を通り且つ指定平面に垂直な平面もしくは
曲面を近似垂直面とする第三の算出ステップと、該近似
垂直面と前記構成サーフェースとの交線を求める第四の
算出ステップと、該交線上で次の代表点を求める第五の
算出ステップとを有し、該代表点以降に対しても前記処
理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代表点を求め
る。従って、上記のように順次近似平面、近似垂直面、
代表点を求めることで、三次元形状モデルから、モデル
部位の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値と
なる2.5次元近似モデルを生成することが可能とな
る。また、2.5次元近似モデルを使用することで、効
率的なモデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成す
ることが可能となる。
【0065】請求項12の発明によれば、三次元形状モ
デル近似方法の前記第五の算出ステップでは、前記交線
上で前記近似平面に最短距離の点を次の代表点とする。
従って、前記交線上で前記近似平面に最短距離の点を次
の代表点とし、次の代表点以降に対しても前記処理を繰
り返し順次近似平面、近似垂直面、代表点を求めること
で、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の差異が
あっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似
モデルを生成することが可能となる。また、2.5次元
近似モデルを使用することで、効率的なモデル加工用
2.5軸NCデータを容易に作成することが可能とな
る。
【0066】請求項13の発明によれば、三次元形状モ
デル近似方法における前記代表点の初期値は、前記構成
サーフェースの端点とする。従って、代表点の初期値を
前記構成サーフェースの端点とし、次の代表点以降に対
しても前記処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、
代表点を求めることで、三次元形状モデルから、モデル
部位の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値と
なる2.5次元近似モデルを生成することが可能とな
る。また、2.5次元近似モデルを使用することで、効
率的なモデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成す
ることが可能となる。
【0067】請求項14の発明によれば、三次元形状モ
デル近似方法における前記構成サーフェースは、平面、
円筒面、円錐面、自由曲面の何れかで構成される。従っ
て、平面、円筒面、円錐面、自由曲面の何れかで構成さ
れるサーフェースに対し上記処理を行うことで、三次元
形状モデルから、モデル部位の形状の差異があっても形
状誤差が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを生
成することが可能となる。また、2.5次元近似モデル
を使用することで、効率的なモデル加工用2.5軸NC
データを容易に作成することが可能となる。
【0068】請求項15の発明によれば、三次元形状モ
デル近似装置に供給可能な記憶媒体であって、三次元形
状モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平な平面領
域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変形し、
2.5次元の近似モデルを作成する作成ステップを有す
るプログラムを記憶している。従って、本発明の記憶媒
体を三次元形状モデル近似装置に供給し、該三次元形状
モデル近似装置で上記処理を行うことで、三次元形状モ
デルから、モデル部位の形状の差異があっても形状誤差
が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを生成する
ことが可能となる。また、2.5次元近似モデルを使用
することで、効率的なモデル加工用2.5軸NCデータ
を容易に作成することが可能となる。
【0069】請求項16の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記形状誤差は、外部操作により変更可能である。
従って、本発明の記憶媒体を三次元形状モデル近似装置
に供給し、必要に応じ外部操作により形状誤差値を適宜
変更し、該三次元形状モデル近似装置で上記処理を行う
ことで、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の差
異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次元
近似モデルを生成することが可能となる。また、2.5
次元近似モデルを使用することで、効率的なモデル加工
用2.5軸NCデータを容易に作成することが可能とな
る。
【0070】請求項17の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記プログラムの前記作成ステップは、三次元形状
モデルを構成する構成サーフェースを面単位に取り出す
抽出ステップと、該面単位の構成サーフェースを許容形
状誤差分だけオフセットした誤差限界サーフェースを求
めるオフセットステップと、前記面単位の構成サーフェ
ースと前記誤差限界サーフェースの間で指定平面に水平
な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に形
状を近似する近似ステップと、該面単位の近似形状を1
つの三次元形状に合成する合成ステップとを有する。従
って、本発明の記憶媒体を三次元形状モデル近似装置に
供給し、該三次元形状モデル近似装置で上記処理を行う
ことで、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の差
異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次元
近似モデルを生成することが可能となる。また、2.5
次元近似モデルを使用することで、効率的なモデル加工
用2.5軸NCデータを容易に作成することが可能とな
る。
【0071】請求項18の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記プログラムの前記近似ステップは、前記構成サ
ーフェース上の代表点を通り且つ指定平面に平行な平面
を近似平面とする第一の算出ステップと、該近似平面と
前記誤差限界サーフェースとの交線を求める第二の算出
ステップと、該交線を通り且つ指定平面に垂直な平面も
しくは曲面を近似垂直面とする第三の算出ステップと、
該近似垂直面と前記構成サーフェースとの交線を求める
第四の算出ステップと、該交線上で次の代表点を求める
第五の算出ステップとを有し、該代表点以降に対しても
前記処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代表点
を求める。従って、本発明の記憶媒体を三次元形状モデ
ル近似装置に供給し、該三次元形状モデル近似装置で上
記処理を行うことで、三次元形状モデルから、モデル部
位の形状の差異があっても形状誤差が所望の一定値とな
る2.5次元近似モデルを生成することが可能となる。
また、2.5次元近似モデルを使用することで、効率的
なモデル加工用2.5軸NCデータを容易に作成するこ
とが可能となる。
【0072】請求項19の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記プログラムの前記第五の算出ステップでは、前
記交線上で前記近似平面に最短距離の点を次の代表点と
する。従って、本発明の記憶媒体を三次元形状モデル近
似装置に供給し、前記交線上で前記近似平面に最短距離
の点を次の代表点とし、次の代表点以降に対しても前記
処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代表点を求
めることで、三次元形状モデルから、モデル部位の形状
の差異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5
次元近似モデルを生成することが可能となる。また、
2.5次元近似モデルを使用することで、効率的なモデ
ル加工用2.5軸NCデータを容易に作成することが可
能となる。
【0073】請求項20の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記代表点の初期値は、前記構成サーフェースの端
点とする。従って、本発明の記憶媒体を三次元形状モデ
ル近似装置に供給し、代表点の初期値を前記構成サーフ
ェースの端点とし、上記処理を行うことで、三次元形状
モデルから、モデル部位の形状の差異があっても形状誤
差が所望の一定値となる2.5次元近似モデルを生成す
ることが可能となる。また、2.5次元近似モデルを使
用することで、効率的なモデル加工用2.5軸NCデー
タを容易に作成することが可能となる。
【0074】請求項21の発明によれば、記憶媒体にお
ける前記構成サーフェースは、平面、円筒面、円錐面、
自由曲面の何れかで構成される。従って、本発明の記憶
媒体を三次元形状モデル近似装置に供給し、該三次元形
状モデル近似装置で、平面、円筒面、円錐面、自由曲面
の何れかで構成されるサーフェースに対し上記処理を行
うことで、三次元形状モデルから、モデル部位の形状の
差異があっても形状誤差が所望の一定値となる2.5次
元近似モデルを生成することが可能となる。また、2.
5次元近似モデルを使用することで、効率的なモデル加
工用2.5軸NCデータを容易に作成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る三次元形状モデル近
似装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る2.5次元近似モデ
ル作成処理を示す概略フローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る2.5次元近似モデ
ル作成処理を示す概略フローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る近似図形作成処理を
示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る近似図形作成処理を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る2.5次元近似モデ
ル作成プログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の
記憶内容の構成例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る2.5次元近似モデ
ル作成プログラム及び関連データが記憶媒体から装置に
供給される概念例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る三次元モデル、基本
平面、モデル構成サーフェースの関係を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態に係る構成サーフェース単
位に処理された近似図形を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る生成された2.5
次元図形の例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る着目構成サーフェ
ース単位での近似図形変換を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る順次近似図形を作
成する状況を示す説明図である。
【図13】従来例に係る円筒面と等高線近似モデルの形
状誤差を示す説明図である。
【図14】従来例に係る急斜面と緩斜面を合成したモデ
ルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 表示部 3 入力部 4 ROM 5 RAM 6 データファイル 7 諸元ファイル 8 通信回線 9 バスライン 163 2.5次元近似モデル作成プログラム実行ファ
イル 171 記憶媒体 P0、P1、・・Pn 代表点 S1、S2、・・Sn 近似平面 J1、J2、・・Jn 近似垂直面 L1、L2、・・Ln 交線

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元形状モデルを2.5次元形状モデ
    ルに近似変形する三次元形状モデル近似装置であって、 三次元形状モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平
    な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変
    形し、2.5次元の近似モデルを作成する作成手段を有
    することを特徴とする三次元形状モデル近似装置。
  2. 【請求項2】 前記形状誤差は、外部操作により変更可
    能であることを特徴とする請求項1記載の三次元形状モ
    デル近似装置。
  3. 【請求項3】 前記作成手段は、三次元形状モデルを構
    成する構成サーフェースを面単位に取り出す抽出手段
    と、該面単位の構成サーフェースを許容形状誤差分だけ
    オフセットした誤差限界サーフェースを求めるオフセッ
    ト手段と、前記面単位の構成サーフェースと前記誤差限
    界サーフェースの間で指定平面に水平な平面領域と該指
    定平面に垂直な平面もしくは曲面に形状を近似する近似
    手段と、該面単位の近似形状を1つの三次元形状に合成
    する合成手段とを有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の三次元形状モデル近似装置。
  4. 【請求項4】 前記近似手段は、前記構成サーフェース
    上の代表点を通り且つ指定平面に平行な平面を近似平面
    とする第一の算出手段と、該近似平面と前記誤差限界サ
    ーフェースとの交線を求める第二の算出手段と、該交線
    を通り且つ指定平面に垂直な平面もしくは曲面を近似垂
    直面とする第三の算出手段と、該近似垂直面と前記構成
    サーフェースとの交線を求める第四の算出手段と、該交
    線上で次の代表点を求める第五の算出手段とを有し、該
    代表点以降に対しても前記処理を繰り返し順次近似平
    面、近似垂直面、代表点を求めることを特徴とする請求
    項3記載の三次元形状モデル近似装置。
  5. 【請求項5】 前記第五の算出手段は、前記交線上で前
    記近似平面に最短距離の点を次の代表点とすることを特
    徴とする請求項4記載の三次元形状モデル近似装置。
  6. 【請求項6】 前記代表点の初期値は、前記構成サーフ
    ェースの端点とすることを特徴とする請求項4又は5記
    載の三次元形状モデル近似装置。
  7. 【請求項7】 前記構成サーフェースは、平面、円筒
    面、円錐面、自由曲面の何れかで構成されることを特徴
    とする請求項3乃至6の何れかに記載の三次元形状モデ
    ル近似装置。
  8. 【請求項8】 三次元形状モデルを2.5次元形状モデ
    ルに近似変形する三次元形状モデル近似方法であって、 三次元形状モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平
    な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変
    形し、2.5次元の近似モデルを作成する作成ステップ
    を有することを特徴とする三次元形状モデル近似方法。
  9. 【請求項9】 前記形状誤差は、外部操作により変更可
    能であることを特徴とする請求項8記載の三次元形状モ
    デル近似方法。
  10. 【請求項10】 前記作成ステップは、三次元形状モデ
    ルを構成する構成サーフェースを面単位に取り出す抽出
    ステップと、該面単位の構成サーフェースを許容形状誤
    差分だけオフセットした誤差限界サーフェースを求める
    オフセットステップと、前記面単位の構成サーフェース
    と前記誤差限界サーフェースの間で指定平面に水平な平
    面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に形状を
    近似する近似ステップと、該面単位の近似形状を1つの
    三次元形状に合成する合成ステップとを有することを特
    徴とする請求項8又は9記載の三次元形状モデル近似方
    法。
  11. 【請求項11】 前記近似ステップは、前記構成サーフ
    ェース上の代表点を通り且つ指定平面に平行な平面を近
    似平面とする第一の算出ステップと、該近似平面と前記
    誤差限界サーフェースとの交線を求める第二の算出ステ
    ップと、該交線を通り且つ指定平面に垂直な平面もしく
    は曲面を近似垂直面とする第三の算出ステップと、該近
    似垂直面と前記構成サーフェースとの交線を求める第四
    の算出ステップと、該交線上で次の代表点を求める第五
    の算出ステップとを有し、該代表点以降に対しても前記
    処理を繰り返し順次近似平面、近似垂直面、代表点を求
    めることを特徴とする請求項10記載の三次元形状モデ
    ル近似方法。
  12. 【請求項12】 前記第五の算出ステップでは、前記交
    線上で前記近似平面に最短距離の点を次の代表点とする
    ことを特徴とする請求項11記載の三次元形状モデル近
    似方法。
  13. 【請求項13】 前記代表点の初期値は、前記構成サー
    フェースの端点とすることを特徴とする請求項11又は
    12記載の三次元形状モデル近似方法。
  14. 【請求項14】 前記構成サーフェースは、平面、円筒
    面、円錐面、自由曲面の何れかで構成されることを特徴
    とする請求項10乃至13の何れかに記載の三次元形状
    モデル近似方法。
  15. 【請求項15】 三次元形状モデル近似装置に供給可能
    な記憶媒体であって、 三次元形状モデルを所定の形状誤差内で指定平面に水平
    な平面領域と該指定平面に垂直な平面もしくは曲面に変
    形し、2.5次元の近似モデルを作成する作成ステップ
    を有するプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記形状誤差は、外部操作により変更
    可能であることを特徴とする請求項15記載の記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】 前記プログラムの前記作成ステップ
    は、三次元形状モデルを構成する構成サーフェースを面
    単位に取り出す抽出ステップと、該面単位の構成サーフ
    ェースを許容形状誤差分だけオフセットした誤差限界サ
    ーフェースを求めるオフセットステップと、前記面単位
    の構成サーフェースと前記誤差限界サーフェースの間で
    指定平面に水平な平面領域と該指定平面に垂直な平面も
    しくは曲面に形状を近似する近似ステップと、該面単位
    の近似形状を1つの三次元形状に合成する合成ステップ
    とを有することを特徴とする請求項15又は16記載の
    記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記プログラムの前記近似ステップ
    は、前記構成サーフェース上の代表点を通り且つ指定平
    面に平行な平面を近似平面とする第一の算出ステップ
    と、該近似平面と前記誤差限界サーフェースとの交線を
    求める第二の算出ステップと、該交線を通り且つ指定平
    面に垂直な平面もしくは曲面を近似垂直面とする第三の
    算出ステップと、該近似垂直面と前記構成サーフェース
    との交線を求める第四の算出ステップと、該交線上で次
    の代表点を求める第五の算出ステップとを有し、該代表
    点以降に対しても前記処理を繰り返し順次近似平面、近
    似垂直面、代表点を求めることを特徴とする請求項17
    記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記第五の算出ステップでは、前記交
    線上で前記近似平面に最短距離の点を次の代表点とする
    ことを特徴とする請求項18記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記代表点の初期値は、前記構成サー
    フェースの端点とすることを特徴とする請求項18又は
    19記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記構成サーフェースは、平面、円筒
    面、円錐面、自由曲面の何れかで構成されることを特徴
    とする請求項17乃至20の何れかに記載の記憶媒体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500866A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像処理をするための方法、コンピュータプログラム、装置及びイメージングシステム
CN114115129A (zh) * 2021-11-15 2022-03-01 上海维宏电子科技股份有限公司 数控系统中实现平面图形转2.5d模型的零件加工控制方法、装置、处理器及其存储介质

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008500866A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像処理をするための方法、コンピュータプログラム、装置及びイメージングシステム
CN114115129A (zh) * 2021-11-15 2022-03-01 上海维宏电子科技股份有限公司 数控系统中实现平面图形转2.5d模型的零件加工控制方法、装置、处理器及其存储介质

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