JPH11174747A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH11174747A
JPH11174747A JP9348322A JP34832297A JPH11174747A JP H11174747 A JPH11174747 A JP H11174747A JP 9348322 A JP9348322 A JP 9348322A JP 34832297 A JP34832297 A JP 34832297A JP H11174747 A JPH11174747 A JP H11174747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
management table
original
image processing
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9348322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3485778B2 (ja
Inventor
Yuji Okamoto
裕次 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP34832297A priority Critical patent/JP3485778B2/ja
Priority to US09/185,977 priority patent/US6035156A/en
Publication of JPH11174747A publication Critical patent/JPH11174747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3485778B2 publication Critical patent/JP3485778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿または用紙のジャムが発生した場合に、
容易に且つ正確に原稿のリカバリーができる画像処理装
置を提供する。 【解決手段】 自動原稿搬送装置2によって原稿読取り
部101に順次提示される原稿から画像を読み取って処
理する画像処理装置を制御する制御部100を有する。
制御部100は、原稿の読取り処理に関する原稿の動作
パターンが記録された管理テーブル102を原稿毎に作
成し、この管理テーブル102の内容に基づいて原稿を
管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を原稿読取り
部まで自動搬送する自動原稿搬送装置を備えたプリン
タ、スキャナ、複写装置、複写機・FAX複合機等の画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿を原稿読取り部まで自動
搬送する自動原稿搬送装置を備えたプリンタ、スキャ
ナ、複写装置、複写機・FAX複合機等の画像処理装置
において、自動原稿搬送装置内で原稿あるいは転写用紙
のジャムが生じた場合、原稿のリカバリーを行う必要が
ある。即ち、原稿のジャム処理後に、所定枚数の原稿を
元に戻して再度原稿の読み込みを行わせる必要がある。
【0003】特開平2−66586号公報には、複写機
のジャム後のリカバリーについての発明である『原稿リ
カバリ方式』が開示されている。この原稿リカバリ方式
では、原稿の戻し枚数の計算を、原稿フィード枚数と排
出用紙枚数とに基づいて行っている。また、上記原稿リ
カバリ方式では、制御すべきジョブのテーブルは、その
ときのジョブ状態を示す1種類しか存在しない。
【0004】上記公報によれば、原稿のリカバリーは、
原稿の搬送状態に基づいて行われている。この原稿の搬
送状態は、原稿に対するカウンターを用いて原稿の場所
を割り出すことにより把握するようになっている。
【0005】例えば、原稿に対するカウンターとして、
自動原稿搬送装置の予備給紙位置に原稿が搬送されたこ
とをカウントする予備給紙カウンターA、自動原稿搬送
装置の原稿の読取り位置に原稿が搬送されたことをカウ
ントする給紙カウンターB、自動原稿搬送装置の原稿出
紙位置に原稿が搬送されたことをカウントする出紙カウ
ンターC、原稿に対して複写完了した転写用紙が装置外
部に排出されたことをカウントする用紙排出カウンター
Dを用意し、これらカウンターに基づいて原稿の搬送状
態を把握する。
【0006】自動原稿搬送装置において、予備給紙完了
した場合、予備給紙カウンターA=A+1、給紙完了し
た場合、予備給紙カウンターA=A−1かつ給紙カウン
ターB=B+1、出紙完了した場合、給紙カウンターB
=B−1かつ出紙カウンターC=C+1、原稿に対する
転写用紙の排出完了した場合、用紙排紙カウンターD=
D−1となる。
【0007】ここで、転写用紙のジャムが生じた場合、
原稿の戻し枚数MはSS(片面/片面)モードのとき、
次のようになる。
【0008】用紙排紙カウンターDが0でない時、即ち
排出した原稿に対しての複写が完了されていない時、M
=D+A+Bとなり、用紙排紙カウンターDが0の時、
即ち給紙している原稿に対しての複写が完了した転写用
紙がジャムした時、M=0となる。
【0009】このようにして、各カウンターの値から原
稿の戻し枚数が計算され、原稿のリカバリーが行われ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
原稿リカバリ方式では、原稿および転写用紙の状態を示
すために、時系列の異なる所に設けられた各カウンター
を+1または−1にするため、カウンターの値を0から
1引くような不具合、即ちカウンター値を−1にすると
いう不具合が生じる虞がある。
【0011】例えば、自動原稿搬送装置が原稿の読取り
位置である原稿載置台に対して開閉自在となっているタ
イプの場合、原稿載置台に原稿が残っている状態で、原
稿を自動搬送させるモードで複写を開始すれば、複写開
始時に複写機は原稿載置台から上記の原稿を排出するよ
うになっている。このとき、予備給紙カウンターAの値
(初期値)0から1引かれて−1となる。このカウンタ
ーAの値が−1であることは、カウンターAの値がFF
と同じとなるので、複写機は、原稿を255(FF)枚
戻せという指示を出すような誤った指示を出すという問
題が生じる。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、原稿または転写用紙のジ
ャムが発生した場合に、正確かつ容易に原稿のリカバリ
ーを可能とする画像処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、自動原稿搬送装置に
よって原稿読取り部に順次提示される原稿から画像を読
み取って処理する画像処理装置において、原稿毎に作成
され、原稿の読取り処理に関する原稿の動作パターンが
記録された管理テーブルを有していることを特徴として
いる。
【0014】上記の構成によれば、管理テーブルには、
自動原稿搬送装置によって原稿読取り部に順次提示され
る原稿毎の原稿読取り処理に関する原稿の動作パターン
が記録されているので、この管理テーブルに記録されて
いる内容に基づいて、原稿毎に読取り動作を制御するこ
とができる。
【0015】これにより、画像処理装置における原稿の
状態を、原稿毎に把握することができるので、例えば自
動原稿搬送装置において原稿ジャムが発生した場合、管
理テーブルを参照するだけでどの原稿を戻す必要がある
のかを容易に把握でき、リカバリーを迅速且つ正確に行
うことができる。
【0016】請求項2の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、原稿から画像を読取るための原稿読取
り部と、上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原
稿搬送装置と、原稿毎に作成され、原稿の読取り処理に
関する原稿の動作パターンが記録された管理テーブル
と、上記管理テーブルの内容に基づいて、原稿の読取り
動作を制御する制御手段とを有していることを特徴とし
ている。
【0017】上記の構成によれば、原稿の読取り動作
は、原稿毎に作成された管理テーブルの内容に基づいて
制御されているので、原稿の読取り動作の進行状態を、
それぞれの原稿毎に把握することができる。
【0018】これにより、例えば自動原稿搬送装置にお
いて原稿ジャム等が発生し、リカバリーを行う時、どの
原稿を戻す必要があるのかを、制御手段が管理テーブル
を参照するだけで、容易に把握することができる。
【0019】したがって、従来のように、原稿ジャム等
の発生によるリカバリーを行う際の複雑な計算を必要と
せず、原稿毎に作成された管理テーブルを参照するだけ
で、リカバリーを容易に且つ正確に行うことができ、こ
の結果、装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0020】請求項3の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、原稿から画像を読取るための原稿読取
り部と、上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原
稿搬送装置とを有する画像処理装置において、原稿毎に
作成され、原稿の読取り処理に関する原稿の動作パター
ンが処理情報として記録された管理テーブルと、上記管
理テーブルを参照すると共に、上記自動原稿搬送装置お
よび画像処理装置の動作の進行状況に応じて、上記動作
別に管理テーブル中の所定の原稿の処理情報に移動する
テーブル参照手段と、上記テーブル参照手段の移動した
管理テーブルの処理情報に基づいて、上記自動原稿搬送
装置および画像処理装置の動作制御を行う制御手段とを
有していることを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、自動原稿搬送装置お
よび画像処理装置の動作制御が、テーブル参照手段の移
動した管理テーブルに記録されている処理情報に基づい
て行われるので、自動原稿搬送装置における原稿の搬送
状態等の動作や、画像処理装置におけるスキャナによる
原稿の読取り状態等の動作制御を容易に行うことができ
る。
【0022】これにより、テーブル参照手段の移動した
管理テーブルを参照するだけで、自動原稿搬送装置およ
び画像処理装置における動作状況を把握することができ
るので、原稿1枚1枚に対する画像処理装置内のスキャ
ナーの動作制御や、原稿のリカバリー制御や、自動原稿
搬送装置内の原稿の管理が簡単になる。
【0023】したがって、例えば、原稿ジャム等のトラ
ブルが発生した場合、テーブル参照手段の移動した管理
テーブルの処理情報から容易に原稿の戻し枚数や、どの
原稿から戻せば良いのかと言ったリカバリーに必要な情
報が容易に得られるので、原稿に対するリカバリーを容
易且つ正確に行うことができる。
【0024】また、上記のリカバリーに必要な情報、例
えば『給紙開始から何枚目の原稿以降を原稿トレイへ戻
しなさい』等の情報を、自動原稿搬送装置や画像処理装
置等において表示部に表示することで、操作性を向上さ
せることができ、結果として、原稿に対するリカバリー
の精度を向上させることができる。
【0025】請求項4の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項3の構成に加えて、上記テーブ
ル参照手段は、動作別に管理テーブルに記録された処理
情報を指し示すためのポインターを複数有することを特
徴としている。
【0026】上記の構成によれば、請求項3の作用に加
えて、複数のポインターを参照すること、即ち各ポイン
ターが指し示している管理テーブルを参照することによ
り、原稿の搬送状況が容易に判断可能となるので、より
正確に原稿の読取り動作を行うことができる。
【0027】請求項5の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項4の構成に加えて、上記ポイン
ターには、原稿の給紙開始に対応したポインターと、原
稿の読取り位置に対する原稿位置に対応したポインター
と、読取り後の原稿の排出の完了に対応したポインター
とが原稿管理用のポインターとして含まれていることを
特徴としている。
【0028】通常、原稿の搬送状態は、原稿の予備給紙
位置情報と、原稿の読取り位置情報と、原稿の排出完了
を示す情報とによって認識することができる。
【0029】したがって、上記の構成のように、原稿の
給紙開始に対応したポインターと、原稿の読取り位置に
対する原稿位置に対応したポインターと、読取り後の原
稿の排出の完了に対応したポインターとが原稿管理用ポ
インターとして含まれているので、3つのポインターに
よって、原稿の管理を確実に行うことができる。
【0030】しかも、原稿管理用のポインターが3つで
済むので、原稿の管理が楽になり、原稿読取り動作や原
稿のリカバリー等を制御するためのプログラム等の構成
を単純化できる。これにより、原稿読取り動作や原稿の
リカバリー等を精度良く行うことができるので、装置の
信頼性を向上させることができる。
【0031】請求項6の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1ないし5の何れかの構成に加
えて、上記管理テーブルは、選択された画像処理モード
または上記自動原稿搬送装置の種類に応じて、原稿の頁
順または原稿の上記原稿読取り部への提示順に作成する
ことを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、請求項1ないし5の
何れかの作用に加えて、管理テーブルが、画像処理モー
ドや、自動原稿搬送装置の種類に応じて時系列的に作成
されるので、管理テーブルを時系列的に作成しない場合
よりも、管理テーブルによる原稿の管理が容易になる。
例えば、動作別に管理テーブルの処理情報に移動するポ
インターの管理が容易になる。
【0033】これにより、原稿管理を正確に行うことが
でき、原稿読取り動作やリカバリー等の制御を正確に行
うことができる。
【0034】請求項7の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1ないし6の何れかの構成に加
えて、上記管理テーブルには、原稿の処理情報に加え
て、個々の原稿を管理するための原稿管理情報と、原稿
の表面あるいは裏面のどちらを露光するかを示す原稿露
光情報と、原稿を読み取らずにそのまま搬送する空搬送
を行うか否かを示す原稿搬送情報とが含まれていること
を特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、請求項1ないし6の
何れかの作用に加えて、原稿管理情報により、原稿を例
えばID(Identification)(以下、原稿IDと称す
る)で管理可能となるので、その原稿IDによってジョ
ブのリカバリーすべき原稿が容易に判断できる。また、
原稿露光情報により、リカバリーすべき原稿のどの面
(表面・裏面)が露光されているか否かを容易に判断で
きるので、原稿を戻す際に、どの面から露光すれば良い
のかを容易に把握することができる。さらに、原稿搬送
情報により、その原稿を空搬送するか否かの制御を容易
に行うことができる。
【0036】これらのことから、管理テーブルに、原稿
の処理情報の他に、原稿管理情報、原稿露光情報、およ
び原稿搬送情報を加えることにより、より原稿管理を精
度良く行うことができるので、原稿ジャム等のトラブル
が発生した場合、正確、且つ迅速にリカバリーを行うこ
とができる。
【0037】請求項8の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項7の構成に加えて、上記管理テ
ーブルには、原稿を空搬送して原稿枚数をカウントする
原稿カウントモードを開始する時、原稿搬送情報として
空搬送を指示する情報が格納されることを特徴としてい
る。
【0038】上記の構成によれば、請求項7の作用に加
えて、原稿カウントモードを開始する時に、原稿搬送情
報としての原稿の空搬送を指示する情報が上記管理テー
ブルに格納されることで、容易に原稿カウントモードを
実行することができ、簡単に原稿枚数を調べることがで
きる。
【0039】請求項9の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1ないし8の何れかの構成に加
えて、上記管理テーブルには、原稿の読込動作が無効で
あることを示す無効情報、原稿の存在が確定され、その
原稿が有効であることを示す有効情報、原稿の存在が確
定されていないことを示す不確定情報の何れかが格納さ
れていることを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、請求項1ないし8の
何れかの作用に加えて、管理テーブルに、その原稿が有
効であるか無効であるか不確定であるかを示す情報が格
納されているので、原稿の有無を正確に判断することが
できる。
【0041】これにより、原稿に対する有無が管理テー
ブルを参照するだけで容易に判断できるので、原稿が有
効であると判断された時には、例えば複写機の場合に
は、複写に供される用紙を先行給紙できるので、複写ジ
ョブのスピードアップが可能となる。
【0042】しかも、原稿ジャム等で自動原稿搬送装置
の搬送路中の原稿に対応する管理テーブルに、その原稿
の無効を知らせる無効情報を格納することで、原稿の不
要を容易に判断することができる。したがって、この原
稿が不要であると言う情報を、メッセージ等により知ら
せることによりユーザーに分かりやすい制御が可能とな
る。
【0043】請求項10の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし9の何れかの構成に
加えて、上記管理テーブルには、原稿の大きさを示す原
稿サイズ情報が格納されていることを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、請求項1ないし9の
何れかの作用に加えて、管理テーブルに、原稿の大きさ
を示す原稿サイズ情報が格納されていることで、原稿管
理情報としての原稿IDに対する原稿サイズが容易に判
断可能となる。
【0045】これにより、自動用紙選択、自動倍率選択
が原稿IDに則して制御ができ、複写ジョブの効率アッ
プが見込まれ、且つ信頼性の高い制御を実現できる。
【0046】請求項11の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし10の何れかの構成
に加えて、上記管理テーブルには、画像処理の際の倍率
の情報が格納されていることを特徴としている。
【0047】上記の構成によれば、請求項1ないし10
の何れかの作用に加えて、管理テーブルに、画像処理の
際の倍率の情報が格納されていることで原稿管理情報と
しての原稿IDに対する画像処理の際の倍率が容易に判
断可能となる。
【0048】これにより、自動用紙選択、自動倍率選択
が原稿IDに則して制御ができ、複写ジョブの効率アッ
プが見込まれ、且つ信頼性の高い制御を実現できる。
【0049】請求項12の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし11の何れかの構成
に加えて、上記管理テーブルには、読み込み動作中の原
稿が最終原稿であるか否かを示すビット情報を格納する
ビット情報格納部が設けられていることを特徴としてい
る。
【0050】上記の構成によれば、請求項1ないし11
の何れかの作用に加えて、管理テーブルに、読み込み動
作中の原稿が最終原稿であるか否かを示すビット情報を
格納するビット情報格納部が設けられていることで、管
理テーブルのビット情報格納部を参照するだけで容易
に、且つ迅速に最終原稿の判定を行うことができる。
【0051】このように、最終原稿を迅速に判定するこ
とにより、最終原稿に対応して複写に供する用紙をカバ
ーとするカバーコピーモードを実行するときに、確実に
カバー用紙を複写に供することができる。
【0052】請求項13の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項12の構成に加えて、原稿読
取り部として透明な原稿載置台を使用し、その上に原稿
を直接載置して原稿読取りを行う原稿読取りモードにお
いて、上記管理テーブルのビット情報格納部には、原稿
読込開始時に最終原稿であることを示す情報が格納され
ることを特徴としている。
【0053】上記の構成によれば、請求項12の作用に
加えて、上記のような原稿読取りモード、例えば複写機
のプラテンモードにおいて、原稿枚数は1で完了される
ので、原稿読込開始時に最終原稿であることを示す情報
がビット情報格納部に格納されることにより、原稿読取
り動作の制御が容易になる。つまり、原稿が1枚である
場合、その原稿を最終原稿であると認識することで、原
稿の読取り動作を適切に終了することができる。この結
果、原稿読取りを確実に行うと共に、適切に終了できる
ので、装置の信頼性を向上させることができる。
【0054】請求項14の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項12の構成に加えて、2枚の
原稿を同時に読み込むブックコピーモード時において、
読込開始時に上記処理情報テーブルの2番目の原稿の管
理テーブルに設けられたビット情報格納部に、最終原稿
であることを示す情報が格納されることを特徴としてい
る。
【0055】上記の構成によれば、請求項12の作用に
加えて、ブックコピーモード時には、見開き2頁に渡っ
て原稿を1度に読み取るようになっているので、原稿読
取り開始時に、2頁目に対応する管理テーブルのビット
情報格納部に、最終原稿であることを示す情報が格納さ
れることで、原稿読取り動作を確実に制御できる。しか
も、複写機等において用紙ジャム等が生じた場合に、停
止状態からの復帰時のリカバリーにおいて、管理テーブ
ルを参照すれば1頁目か2頁目の露光面を容易に判断す
ることができ、この結果、装置の信頼性の向上が図れ
る。
【0056】請求項15の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし14の何れかの構成
に加えて、上記管理テーブルは、原稿の処理が終了し、
次の原稿の処理が開始される前に初期化され、新しい原
稿の処理情報が記録されることを特徴としている。
【0057】上記の構成によれば、請求項1ないし14
の何れかの作用に加えて、一連の原稿のみに対して管理
テーブルを作成するので、新たな原稿によるジョブが開
始される時には、前ジョブの影響を受けること無く、原
稿の読取り動作の制御を確実に行うことができる。
【0058】請求項16の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし15の何れかの構成
に加えて、上記制御手段は、上記管理テーブルを記憶す
る記憶手段を有し、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能
な管理テーブル数よりも小さい第1の枚数を越えると、
上記第1の枚数以前の原稿に対応する管理テーブルの内
容を書き換えることを特徴としている。
【0059】上記の構成によれば、請求項1ないし15
の何れかの作用に加えて、原稿枚数が上記記憶手段に記
憶可能な管理テーブル数よりも小さい第1の枚数を越え
ると、上記第1の枚数以前の原稿に対応する管理テーブ
ルの内容を書き換えることで、記憶手段の記憶領域を有
効に利用することができる。
【0060】請求項17の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項16の構成に加えて、上記制
御手段は、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テ
ーブル数よりも小さく、且つ第1の枚数よりも大きい第
2の枚数を越えると、上記第1の枚数と第2の枚数との
間に存在する原稿に対応する管理テーブルの内容を書き
換えることを特徴としている。
【0061】上記の構成によれば、請求項16の作用に
加えて、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テー
ブル数よりも小さく、且つ第1の枚数よりも大きい第2
の枚数を越えると、上記第1の枚数と第2の枚数との間
に存在する原稿に対応する管理テーブルの内容を書き換
えることで、記憶手段の記憶領域を有効に利用すること
ができる。
【0062】請求項18の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項17の構成に加えて、上記第
1の枚数が、上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル数
の中間値に設定され、上記第2の枚数が、上記記憶手段
に記憶可能な管理テーブル数に設定されていることを特
徴としている。
【0063】上記の構成によれば、請求項17の作用に
加えて、まず、原稿枚数が第1の枚数を越えたときに、
第1の枚数以前の原稿に対応する管理テーブルの内容
を、第2の枚数を越えた分の原稿に対応する管理テーブ
ルの内容に書換え、次に、原稿枚数が第2の枚数を越え
た時に、第1の枚数と第2の枚数との間に存在する原稿
に対応する管理テーブルの内容を、原稿枚数が第1の枚
数を越えた時に、書き換えられなかった分の原稿に対応
する管理テーブルの内容に書換えることができる。
【0064】この場合、第1の枚数が第2の枚数の中間
値であることで、第1段階で書き換える管理テーブル数
と、第2段階で書き換える管理テーブル数とが等しくな
り、しかも、第2の枚数が記憶手段に記憶可能な管理テ
ーブル数に等しいことから、管理テーブルを記憶してい
る記憶手段の記憶領域を有効に利用することができる。
【0065】しかも、管理テーブルの原稿ID順に移動
するポインターが、上限値である第2の枚数に対応する
管理テーブルまで移動した時に、そのポインターを再び
最初の管理テーブルに戻すようにすることで、原稿枚数
が記憶手段に記憶可能な管理テーブル数を越えときでも
原稿の管理を行うことができ、この結果、確実に複写制
御が可能となる。
【0066】請求項19の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし18の何れかの構成
に加えて、上記制御手段は、原稿の読取り順に、それぞ
れの原稿に対応した管理テーブルを移動するポインター
を有し、自動原稿搬送装置において原稿を循環させて原
稿を読み取るモードを実行した場合、読み取った原稿が
最終原稿であると判定したとき、上記ポインターを最初
の管理テーブルに戻すことを特徴としている。
【0067】上記の構成によれば、請求項1ないし18
の何れかの作用に加えて、自動原稿搬送装置において原
稿を循環させて原稿を読み取るモードを実行した場合、
読み取った原稿が最終原稿であると判定したとき、上記
ポインターを最初の管理テーブルに戻すことで、例え
ば、原稿を循環させて原稿を読み取るモードで、DDモ
ードの複写を行った場合に、全ての原稿の裏面露光完了
後、直ちに原稿の表面露光を開始することができる。
【0068】これにより、全ての原稿の裏面の露光完了
後、原稿の表面の露光を行うようになるので、管理テー
ブルの内容に関しては、露光面の情報のみを書き換えれ
れば、同一の管理テーブルを使用することが可能とな
る。
【0069】したがって、原稿の裏面と表面とのそれぞ
れに対応する管理テーブルを作成する必要がなく、片面
のみの管理テーブルを作成するだけで、正確且つ迅速に
原稿の両面を露光することができる。この結果、管理テ
ーブルを有効的に利用することができるので、この管理
テーブルを記憶している記憶手段の記憶領域を有効利用
することができる。
【0070】請求項20の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし19の何れかの構成
に加えて、上記制御手段は、始めにセットされた原稿の
読込動作中に他の原稿の読込要求である割込要求が発生
した場合、割込要求で読み込まれる原稿に対する管理テ
ーブルを、割り込まれた原稿の管理テーブルとは別に作
成すると共に、上記割込要求による原稿の読込が完了し
た後、割り込まれた原稿の読込動作を復帰させることを
特徴としている。
【0071】上記の構成によれば、請求項1ないし19
の何れかの作用に加えて、割り込みジョブの場合でも、
割り込まれる前のジョブに対応する管理テーブルを一時
的に保存すると共に、割り込みジョブ用の管理テーブル
を別に作成することにより、お互いに影響し合わないジ
ョブ、即ち原稿読取り処理を行うことができる。
【0072】しかも、割り込みジョブ完了後、前のジョ
ブを復帰させることで、割り込みジョブの影響を受けず
にジョブの続きが再開される。
【0073】これにより、割り込みジョブが行われて
も、前ジョブを簡単且つ、確実に制御することができ
る。
【0074】請求項21の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし20の何れかの構成
に加えて、上記制御手段は、原稿の搬送状態を示す原稿
搬送ポインターを有し、原稿読込動作の中断後に復帰す
る場合、該原稿搬送ポインターにより原稿戻し枚数を計
算することを特徴としている。
【0075】上記の構成によれば、請求項1ないし20
の何れかの作用に加えて、原稿の搬送状態を示す原稿搬
送ポインターにより容易に原稿位置が判断できるので、
原稿又は用紙ジャム時であっても、戻すべき原稿枚数を
容易に計算できる。
【0076】請求項22の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項21の構成に加えて、上記制
御手段は、原稿の露光完了を示す露光完了用ポインター
を有し、原稿読取り動作の中断後に復帰する場合、上記
露光完了用ポインターで示された管理テーブルに対応す
る原稿から原稿読取り動作をスタートさせることを特徴
としている。
【0077】上記の構成によれば、請求項21の作用に
加えて、露光完了用ポインターに指し示された管理テー
ブルに対応した原稿が露光完了であるので、露光完了用
ポインターによって容易に露光完了の原稿を判断するこ
とができる。これにより、原稿読取り動作の中断後に復
帰する場合、露光完了ポインターで示された管理テーブ
ルの次の管理テーブルに対応する原稿から原稿読取り動
作を開始すれば良く、この結果、ジョブの信頼性を向上
させることができる。
【0078】請求項23の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項22の構成に加えて、上記制
御手段は、両面露光モードで使用される中間トレイに一
時収容された用紙が不足した場合、上記露光完了用ポイ
ンターと上記原稿搬送ポインターとに基づいて原稿の戻
し枚数を計算することを特徴としている。
【0079】上記の構成によれば、請求項22の作用に
加えて、両面露光モードで中間トレイの用紙が不足した
とき、原稿に対する露光完了または出紙完了が容易に判
断できるので、リカバリー位置が容易に認識可能で、且
つ原稿の戻し枚数も容易に計算できる。これにより、画
像処理装置における動作の信頼性を向上させることがで
きる。
【0080】請求項24の画像処理装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし23の何れかの構成
に加えて、上記制御手段は、原稿を循環させる露光モー
ドのときに、ジャム等が発生してリカバリーが必要とな
った場合、リカバリー用の管理テーブルを、原稿読取り
用の管理テーブルとは別に作成し、このリカバリー用の
管理テーブルを用いてリカバリー動作を制御することを
特徴としている。
【0081】上記の構成によれば、請求項1ないし23
の何れかの作用に加えて、原稿を循環させる露光モード
で、原稿ジャム等が生じた時でも、リカバリー用のパタ
ーンが別の管理テーブルに書かれ、この管理テーブルを
用いてリカバリーが制御されるので、原稿ジャム等が生
じる前に行われていたジョブの管理テーブルには影響を
与えないようになり、正確なジャムリカバリーを実現で
きる。
【0082】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図33に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、本実施の形態では、画像処理装置として、原稿
を原稿読取り部に自動的に提示する自動原稿搬送装置を
備え、且つFAX機能を備えたFAX複合機について説
明する。
【0083】本実施の形態に係るFAX複合機は、図2
に示すように、FAXにおける通信画像の形成、および
複写機における画像の形成を行う画像形成装置1と、複
写原稿やFAX原稿を上記画像形成装置1の原稿読取り
部に自動搬送する自動原稿搬送装置2とを備えている。
尚、以下の説明において、複写原稿とFAX原稿とを、
特に断りのないかぎり区別せずに単に『原稿』と称す
る。
【0084】画像形成装置1の上部には、原稿読取り部
としての原稿露光部3が形成されている。この原稿露光
部3は、原稿に光を照射するのに必要な領域に応じた大
きさの透明なガラスからなる透明板54(図3)を含
み、この透明板54上に原稿を載置することで原稿の露
光が行われるようになっている。
【0085】自動原稿搬送装置2は、原稿を原稿セット
部から原稿露光部3に給送し、露光完了後、再び原稿を
上記原稿セット部に搬送することを繰り返し、該原稿セ
ット部にセットされた複数の原稿を自動的に循環させる
装置である。
【0086】上記自動原稿搬送装置2は、上記原稿露光
部3を覆うように回動自在に設けられており、原稿露光
時には原稿露光部3を覆うように閉じている。また、自
動原稿搬送装置2は、原稿露光部3上に原稿を載置して
露光を行うプラテンモード時における蓋の役目も果たし
ている。尚、自動原稿搬送装置2の動作の詳細について
は後述する。
【0087】上記原稿露光部3の下方には、露光光源と
してのコピーランプ12、ミラー4〜6、CCD(Char
ge Coupled Device)ユニット10で構成される光学系
と、FAXユニット11が設けられている。
【0088】上記光学系は、コピーランプ12の出射光
を原稿に照射して光走査を行うと共に、原稿からの反射
光をミラー4〜6を介してCCDユニット10に導くよ
うになっており、SCANNER としての機能を有する。
【0089】上記FAXユニット11は、通信相手から
図示しない電話回線等の通信回線を介して送信される画
像データを取り込む一方、上記光学系により読み取られ
た画像データを通信相手に上記通信回線を介して送信す
るようになっている。
【0090】上記光学系およびFAXユニット11の下
方には、感光体ドラム13と、光学系およびFAXユニ
ット11によって取り込まれた画像データをレーザビー
ムに変換して、感光体ドラム13表面にレーザを照射す
ることで、画像データに応じた静電潜像を書き込むレー
ザユニット9とが設けられている。
【0091】上記感光体ドラム13の周りには、帯電器
14、現像装置15、転写器16、剥離器17、クリー
ニング装置18、除電器19が配設されている。
【0092】上記現像装置15には、感光体ドラム13
上に形成されるトナー像のトナー濃度を検出するトナー
濃度センサ(図示せず)が設けられている。そして、こ
の現像装置15の後方には、該現像装置15にトナーを
供給するためのトナーホッパー130が設けられてい
る。このトナーホッパー130は、図示しないトナー残
量検知センサによってトナー貯蔵量が検出されるように
なっている。
【0093】上記クリーニング装置18には、感光体ド
ラム13表面に接触して、該感光体ドラム13上の残留
トナーを書き落とすクリーニングブレード18aが設け
られている。
【0094】また、上記剥離器17の近傍には、転写器
16にてトナー像が転写された用紙を搬送するための搬
送装置20と、この搬送装置20により搬送された用紙
を定着するための定着装置21とが配置されている。
【0095】上記の感光体ドラム13を含む各部材によ
って複写プロセス部22が構成される。
【0096】この複写プロセス部22では、光学系ある
いはFAXユニット11からの信号に基づいたレーザユ
ニット9からのレーザショットにて感光体ドラム13に
形成された静電潜像を、現像装置15にて可視像である
トナー像に現像し、後述する給紙トレイ23〜25等か
ら供給される用紙に、転写器16を用いて上記トナー像
を転写するようになっている。
【0097】そして、複写プロセス部22にてトナー像
が転写された用紙は、剥離器17により感光体ドラム1
3から剥離され、該剥離器17の近傍に設けられた搬送
装置20により定着装置21に搬送される。この定着装
置21は、用紙上のトナー像を加熱及び加圧して定着さ
せるようになっている。
【0098】上記複写プロセス部22の下方には、給紙
トレイ23が配置される一方、給紙トレイ23に隣接し
て給紙トレイ24,25が配置されている。給紙トレイ
23〜25には、図示しない用紙残量検出可能な機構が
配置されており、検出された用紙残量に基づいて後述す
る装置の操作パネルに設けられた表示部に各トレイ毎の
用紙残量が表示される。
【0099】また、複写プロセス部22における用紙搬
送上流側の画像形成装置1側部には、手差給紙部26が
配されている。
【0100】上記の給紙トレイ23〜25は、複写に供
される用紙を複数枚収容可能であり、それぞれ出紙側に
設けられた給紙ベルト27〜29により用紙を最上端の
ものから順次、複写プロセス部22の転写位置に給送す
るようになっている。
【0101】一方、上記手差給紙部26は、複写に供さ
れる用紙を操作者が手差しで給送するためのものであ
り、異なるサイズの用紙を受入れて1枚ずつ複写プロセ
ス部22の転写位置への給紙が可能となっている。
【0102】上記給紙トレイ23と給紙トレイ24,2
5との間に形成される空間から上方へ感光体ドラム13
の近傍まで、搬送路30が設けられている。
【0103】上記搬送路30は、給紙トレイ23〜2
5、手差給紙部26及び後述する中間トレイ37から給
送された用紙を感光体ドラム13に導くように配置され
ている。この搬送路30の転写器16近傍に開口する端
部には、用紙を所定のタイミングで供給するレジストロ
ーラ31が設けられている。
【0104】定着装置21の出紙側には、搬送切換部3
2が設けられている。この搬送切換部32には、片面複
写を行う場合に用紙をフィニッシャ33へ導く一方、両
面複写を行う場合に用紙を搬送路34へ導くように、用
紙の進路を切り換えるためのゲートフラッパ35が設け
られている。
【0105】フィニッシャ33は、用紙を排出トレイ3
6に排出する機能と、必要に応じて用紙に対してステー
プルにり綴じ込み処理を施す機能とを有している。
【0106】排出トレイ36は、フィニッシャ33によ
り綴じ込み処理が施された用紙を複数部受け取ることが
できるように上下に駆動される構造となっている。
【0107】一方、搬送路34は、搬送切換部32から
定着装置21および搬送装置20の下方を通り、感光体
ドラム13の下方まで延設されており、定着装置21か
らの用紙を中間トレイ37へ導くようになっている。
【0108】中間トレイ37は、定着装置21の方に配
されており、搬送路34により搬送された用紙を受け入
れるトレイである。このとき用紙は、反転した状態で中
間トレイ37上に載置される。そして、上記中間トレイ
37の搬送路30側には、搬送ベルト38が設けられ、
該中間トレイ37上に反転載置された用紙を搬送路30
に給送するようになっている。
【0109】ここで、上記自動原稿搬送装置2について
図3を参照しながら以下に説明する。尚、図2に示した
自動原稿搬送装置2と図3に示した自動原稿搬送装置2
とは本質的には同じである。但し、図2では原稿を反転
させるための反転用搬送路62が示されているが、図3
では反転用搬送路62を省略している。尚、この反転用
搬送路62についての詳細は後述する。
【0110】自動原稿搬送装置2は、原稿の下取り上戻
し方式の循環式原稿送給モード(以下、RDHモードと
称する)と、原稿の手差しによる1枚毎セット方式の個
別式原稿送給モード(以下、SDFモードと称する)と
が切換え可能となっている。
【0111】上記自動原稿搬送装置2は、図3に示すよ
うに、複数枚の原稿Dを積み重ねて収容可能な原稿収容
部63を有している。この原稿収容部63は、原稿の下
送り上戻し方式を採用しており、最下部に収容した原稿
Dの送出を検出するための検出装置59が設けられてい
る。
【0112】さらに、自動原稿搬送装置2には、原稿収
容部63に収容された原稿を循環させるために、送り出
しベルト45、一対の送り出しローラ46・46、給送
用搬送路47、搬送ローラ48、搬送ベルト50、給紙
ローラ51、返送用搬送路52、一対の返送ローラ53
・53からなる搬送機構を備えている。
【0113】即ち、原稿収容部63に収容された原稿D
は、該原稿収容部63の直下位置に設けられた送り出し
ベルト45によって原稿収容部63の最下位置の原稿D
から順に送り出される。そして、送り出しベルト45に
よって送り出された原稿Dは、該送り出しベルト45の
原稿搬送下流側に設けられた一対の送り出しローラ46
・46間を通過して給送用搬送路47を経て、搬送ロー
ラ48によって原稿露光部3に搬送される。
【0114】原稿露光部3に搬送された原稿Dは、原稿
露光部3の透明板54上に搬送された後、搬送ベルト5
0によって前記透明板54に押し付けられる。そして、
原稿Dは、原稿露光部3のコピーランプ12(図1)に
よる露光領域で露光される。
【0115】露光された原稿Dは、再び搬送ベルト50
により搬送され、給紙ローラ51により反転搬送された
後、返送用搬送路52、一対の返送ローラ53・53を
経て原稿収容部63における最上位置の原稿D上に戻さ
れる。
【0116】上記搬送ローラ48は、送り出しローラ4
6・46の下流側に設けられた給送用搬送路47の直下
に位置させて配置され、軸を連結したモータ55によっ
て回転駆動され、給送用搬送路47を介して搬送された
原稿Dを反転させながら原稿露光部3に搬送するように
構成されている。
【0117】また、給紙ローラ51は、軸を連結したモ
ータ61によって回転駆動され、搬送ベルト50から搬
送された原稿Dを反転させながら返送用搬送路52、一
対の返送ローラ53・53を介して原稿収容部63に搬
送するように構成されている。
【0118】上記搬送ローラ48を挟んで原稿露光部3
との反対側の位置、即ち搬送ローラ48の搬送方向を基
準として上流側の位置には、例えば手差しで原稿Dを1
枚ずつ載置することができる原稿載置部44が設けられ
ている。この原稿載置部44と搬送ローラ48との間に
は、手差し原稿を検出するための検出装置60が設けら
れている。
【0119】上記原稿載置部44は、SDFモードの原
稿給送時に用いられる。つまり、原稿載置部44に載置
された1枚の原稿Dは、搬送ローラ48によって搬送さ
れて、以後、RDHモードの場合と同様の経路を巡って
原稿収容部63に搬送される。
【0120】上記搬送ベルト50は、モータ56によっ
て回転駆動される駆動ローラ57と、この駆動ローラ5
7に対向して設けられる従動ローラ58との間に無端状
に張架されており、上記モータ56の駆動によって矢印
の方向に回転される。
【0121】また、搬送ベルト50には、多数の通気孔
が設けられている。これら通気孔は、駆動ローラ57と
従動ローラ58との間の該搬送ベルト50によって囲ま
れる空間部に配設される図示しない空気吸引ダクトに臨
んでおり、該ダクトの吸引口が下側を走行する搬送ベル
ト50に上部から接するように開口することによって、
搬送ベルト50は空気吸引ダクトの吸引作用を受けなが
ら走行するようになっている。これにより、搬送ローラ
48によって搬送される原稿Dを搬送ベルト50で吸着
して滑りの無い状態の下で給紙ローラ51側に搬送する
ことができる。
【0122】したがって、上記搬送ローラ48は、RD
Hモードの場合には原稿搬送の役割をなし、SDFモー
ドの場合には原稿の引込みの役割をなし、共用のローラ
として機能している。
【0123】さらに、本FAX複合機においては、自動
原稿搬送装置2の原稿Dの搬送機構内において、該原稿
Dの存在位置を検出するためのセンサが所定の位置に設
けられている。したがって、本FAX複合機において
は、上記センサの検知信号に基づいて原稿の位置情報を
得、この位置情報を利用した原稿管理テーブルを作成す
ることにより原稿の管理を行うようになっている。尚、
この原稿管理テーブルについての詳細は、後述する。
【0124】つまり、上記自動原稿搬送装置2を用いた
原稿露光では、先ず、図7(a)に示すように、コピー
中、即ち原稿露光部3において原稿D1を露光中、次の
露光を行う原稿D2はジョブスピードアップの為に予備
給紙位置にて待機している。この予備給紙位置とは、原
稿露光部3と搬送ローラ48との間の位置S1に原稿の
先端が停止する位置である。
【0125】次に、原稿D1が給紙ローラ51によって
原稿収容部63に再び搬送されると、これと同時に予備
給紙位置で待機していた原稿D2が原稿露光部3に搬送
され、原稿D2の露光が開始される。
【0126】そして、原稿D2の露光が完了すれば、図
7(b)に示すように、原稿収容部63に収容された原
稿D1の上に原稿D2が積載される。
【0127】したがって、本FAX複合機には、原稿D
が予備給紙位置にあることを検知するセンサ(図示せ
ず)と、原稿Dが原稿露光部3の露光位置にあることを
検知するセンサと、原稿Dが返送ローラ53・53から
排出されたことを検知、即ち露光完了を検知するセンサ
とが設けられ、これら各センサからの信号に基づいて原
稿の位置が求められる。
【0128】ここで、上記構成のFAX複合機の制御に
ついて図4を参照しながら以下に説明する。
【0129】本FAX複合機は、図4に示すように、複
写制御やFAX制御等の各制御を行う制御手段としての
マイクロコンピュータ(以下、CPUと称する)74を
有している。
【0130】上記CPU74には、ROM75、RAM
76が接続されると共に、インターフェース回路(以
下、I/Oと称する)77を介して信号入力装置79
が、I/O78を介してドライバアレー80が接続され
ている。
【0131】ROM75は、制御用プログラムが予め記
憶されており、この制御用プログラムにしたがってCP
U74は各種制御を行うようになっている。
【0132】RAM76は、バッファ用メモリや、複写
制御およびFAX制御等に必要となるフラグ、その他の
演算用領域として使用される。
【0133】信号入力装置79は、上述した自動原稿搬
送装置2における原稿Dの位置を検知するためのセンサ
や、キースイッチおよび複写用紙スイッチ等による検知
信号等を入力する装置であり、I/O77を介してCP
U74へ信号を転送している。即ち本FAX複合機にお
いては、用紙の搬送位置の検知信号、感光体ドラム13
の位置検知信号等がI/O77を介してCPU74へ送
られる。
【0134】一方、ドライバアレー80は、複写倍率や
読込み倍率の表示やその他の表示回路及びFAX複合機
本体の各付加を制御するようになっており、CPU74
から制御信号がI/O78を介して入力される。
【0135】それ故、FAX複合機本体は、CPU74
によって互いに関連されて駆動制御されることになる。
【0136】また、本FAX複合機本体の制御手段とし
ての制御部について、具体的に示せば、図5に示すよう
になる。CPU74には、図4に示すI/O77・78
からなるI/Oユニット112を介して、ドライバアレ
ー80および信号入力装置7が接続されている。
【0137】上記ドライバアレー80は、モータドライ
バ110とクラッチドライバ111とからなる。モータ
ドライバ110には、モータ(M)98・106が接続
される一方、クラッチドライバ111には、電磁クラッ
チ(CLT)93・95・103が接続されている。
【0138】また、信号入力装置79は、CPU74へ
の各種信号の入力装置とての検出装置82および操作パ
ネル116とからなる。
【0139】上記の検出装置82は、例えば、前述した
自動原稿搬送装置2に設けられた原稿の位置を検知する
センサを含んでいる。したがって、原稿の位置を検知し
たセンサからの検知信号がI/Oユニット112を介し
てCPU74に送られ、このCPU74によって後述す
る原稿管理のための管理テーブルに原稿の位置情報が記
入される。
【0140】また、上記検出装置82は、上述のモータ
(M)98・106および電磁クラッチ(CLT)93
・95・103を駆動制御するための信号を検出するセ
ンサを含んでいる。したがって、各センサからの検出信
号がI/Oユニット112を介してCPU74に取り込
まれると、CPU74がモータドライバ110およびク
ラッチドライバ111を介してモータ(M)98・10
6および電磁クラッチ(CLT)93・95・103を
駆動制御する。
【0141】CPU74の制御用プログラムは、ROM
75に記憶され、CPU74による制御に使用されるバ
ッファ用メモリや複写制御等に必要なフラグ、カウン
タ、タイマ等の演算領域は、RAM76に設けられてい
る。
【0142】上記I/Oユニット112には、操作パネ
ル116のオペレータ操作用キー(Key)117、お
よび表示ドライバ118が接続されている。この表示ド
ライバ118には、液晶ディスプレイ等からなる表示装
置119が接続されている。
【0143】上記操作パネル116は、図6に示すよう
に、複写枚数を設定するためのテンキー116a、設定
枚数をクリアするためのクリアキー116b、複写開始
又は原稿読込開始用のプリントスイッチ116c、設定
枚数等を表示するためのセット表示部119a、及び現
在の複写枚数等を表示するためのカウント表示部119
b等を備えている。
【0144】上記操作パネル116を操作することで、
図5に示すCPU74は、上記テンキー116aを介し
て設定された複写枚数がセット表示部119aに表示さ
れるように表示ドライバ118を制御し、次いで、プリ
ントスイッチ116cが押されると、図2に示す複写プ
ロセス部22等の機構を制御して複写制御を行い、現在
の複写枚数をカウントしてカウント表示部119bに表
示されるように表示ドライバ118を制御する。また、
設定枚数とカウント枚数とが一致するとカウント表示部
119bに『0』を表示させるように表示ドライバ11
8を制御する。
【0145】また、上記操作パネル116には、図示し
ないが、FAXモードの設定や、複写モードの設定を行
う操作キーが備えられている。
【0146】このため、本FAX複合機をFAXとして
使用する場合、上記FAXモードの設定を行うための操
作キーを操作し、原稿露光部3にて読み込まれた原稿の
画像情報をFAXユニット11から図示しない通信回線
を利用して送信する。
【0147】また、本FAX複合機を複写機として使用
する場合、上記複写モードの設定を行うための操作キー
を操作し、原稿露光部3にて読み込まれた原稿の画像情
報に基づいて複写用紙に所望する画像を複写する。
【0148】上記構成のFAX複合機では、複写機とし
て使用する場合、複写モードとして、両面原稿から両面
複写を行うDD(Duplex to Duplex)モード、両面原稿か
ら片面複写を行うDS(Duplex to Simplex) モード、片
面原稿から片面複写を行うSS(Simplex to Simplex)モ
ード、原稿を原稿露光部3の透明板54上に載置して原
稿を行うOC(Original Document) モード(プラテンモ
ード) が実行可能となっている。
【0149】上記DDモード、DSモードおよびSSモ
ードは、自動原稿搬送装置2の原稿搬送機構を用いて行
う複写モードであり、OCモードは、自動原稿搬送装置
2を原稿押さえ蓋として用いて行う複写モードである。
【0150】また、自動原稿搬送装置2の原稿搬送機構
を用いて、複数部の複写を行う場合、原稿を原稿露光部
3に搬送し、原稿1枚につき所望回の露光を行った後、
次の原稿と交換して、所望の部数の複写を行うADFモ
ードと、原稿を原稿露光部3に搬送し、原稿を循環させ
て露光して所望の部数の複写を行うRDHモードとが実
行可能である。
【0151】上記構成の自動原稿搬送装置2は、図3に
示すように、通常、送り出しベルト45を介して原稿収
容部63から搬送される原稿Dの上面が露光されるよう
に、給送用搬送路47、搬送ローラ48を介して原稿露
光部3に搬送される。そして、原稿Dの上面が露光され
た後、その露光面が上になるようにして再び原稿収容部
63の最上位置に搬送される。
【0152】つまり、図3に示した構成では、自動原稿
搬送装置2を用いた複写モードとしてSSモードのみの
使用が可能となっている。しかしながら、本FAX複合
機では、上述したように、DDモードおよびDSモード
等の両面原稿を複写する複写モードにも対応するように
なっている。
【0153】そこで、本FAX複合機では、図2に示す
ように、図3では省略している反転用搬送路62が搬送
ローラ48を介して給送用搬送路47の反対側に形成さ
れている。この反転搬送路62を用いた原稿搬送は、以
下のようにして行われる。
【0154】まず、原稿収容部63から送り出しベルト
45によって送り出された原稿は、その上面が露光され
るように、給送用搬送路47に搬送され、搬送ローラ4
8が矢印Y方向に回転することで、原稿露光部3に搬送
される。そして、原稿の一方面である上面が露光された
原稿は、搬送ベルト50によって給紙ローラ51まで搬
送され、この給紙ローラ51によって返送用搬送路52
および返送ローラ53・53を経て原稿収容部63に収
容される。
【0155】次に、上記の上面露光された原稿は、原稿
収容部63から送り出しベルト45によって再び給送用
搬送路47に搬送される。このとき、搬送ローラ48
は、Y方向の逆方向であるX方向に回転するようになっ
ており、給送用搬送路47に搬送された原稿は、反転用
搬送路62に搬送される。そして、原稿は、この反転用
搬送路62を通過して原稿露光部3に搬送され、原稿露
光部3にて原稿の他方面である下面が露光される。
【0156】このようにして、上記構成の自動原稿搬送
装置2においては、原稿の両面が自動的に露光される。
【0157】上記の両面原稿の露光の仕方では、原稿が
原稿収容部63から搬送され再び原稿収容部63に戻さ
れるまでに、片面のみが露光されるので、複数枚の原稿
の場合、一旦全ての原稿の片面のみを複写した後、もう
片面を複写することになる。
【0158】この場合、原稿の一方面が複写された用紙
は、搬送装置20から搬送路34に搬送され中間トレイ
37上で反転した状態で順次積載される。そして、原稿
の他方面の露光が開始されると、中間トレイ37の最下
層の用紙から順に複写プロセス部22に搬送され、片面
が複写された用紙に対して原稿の他方面の複写が行われ
る。そして、両面複写された用紙は、定着装置21から
フィニッシャ33に排出される。
【0159】ところで、複数の両面原稿に対する露光に
は、上述のように原稿の片面のみを順次露光した後、も
う片面を順次露光する方法(RDHモードにおける両面
原稿露光)があるが、これ以外に、1枚の原稿の両面を
露光した後、次の原稿に交換して再び両面の露光を行う
方法(ADFモードにおける両面原稿露光)がある。
【0160】原稿を1枚ずつ両面露光する方法として
は、以下のような方法がある。
【0161】例えば、図2に示す自動原稿搬送装置2に
おいて、搬送ローラ48によって原稿露光部3に搬送さ
れた原稿は、片面が露光された後、搬送ベルト50によ
って給紙ローラ51に搬送され、該給紙ローラ51にて
反転されながら、図示しない反転搬送路にて再び原稿露
光部3に搬送される。
【0162】この給紙ローラ51から原稿露光部3への
搬送は、搬送ローラ48から原稿露光部3への搬送の逆
方向になる。
【0163】このようにして、上記の両面原稿の露光の
仕方では、原稿が原稿収容部63から搬送され再び原稿
収容部63に戻されるまでに、両面が複写されることに
なる。
【0164】この場合、原稿の一方面が複写された用紙
は、搬送装置20から搬送路34に搬送され中間トレイ
37上に一旦積載された後、上記原稿の他方面の露光が
開始されると、中間トレイ37に載置された上記用紙が
複写プロセス部22に搬送され、片面が複写された用紙
に対して原稿の他方面の複写が行われる。そして、両面
複写された用紙は、定着装置21からフィニッシャ33
に排出される。
【0165】このように、本願発明では、主に上述のR
DHモードにおける両面原稿の露光について説明する
が、ADFモードにおける両面原稿の露光においても適
用可能である。
【0166】以上のように、自動原稿搬送装置2では、
反転用搬送路62を利用すれば原稿収容部63に収容さ
れた原稿の表面と裏面とを自動的に露光することが可能
となり、この結果、原稿の両面を露光することができ
る。
【0167】上記構成のFAX複合機では、原稿の動作
パターン、原稿露光に関する一連の動作が原稿管理テー
ブルによって管理するようになっている。
【0168】即ち、本FAX複合機は、図1に示すよう
に、制御部100を中心として、この制御部100に原
稿読取り部101と、自動原稿搬送装置2と、管理テー
ブル102とが接続された構成となっており、制御部1
00は、管理テーブル102に記録された情報に基づい
て原稿の管理を行っている。
【0169】上記制御部100は、図4に示すCPU7
4を含むと共に、ROM75、RAM76等の記憶手段
を含むものとする。
【0170】上記原稿読取り部101は、原稿露光部
3、画像形成装置1の光学系を含み、原稿に対する読込
動作を行い、このときの読込動作情報を上記制御部10
0に出力するようになっている。
【0171】上記自動原稿搬送装置2は、原稿位置情報
を検出するためのセンサの検知信号を上記を制御部10
0に出力するようになっている。
【0172】したがって、上記制御部100は、原稿読
取り部101で得られた情報と、自動原稿搬送装置2に
おいて得られた情報とに基づいて、ROM75の制御用
プログラムに従い、RAM76内の作業領域内で原稿の
位置情報、ジャム情報等の原稿管理情報を作成し、管理
テーブル102に書き込むようになっている。そして、
管理テーブル102に書き込まれた処理情報に基づい
て、原稿の管理を行う。
【0173】上記原稿の管理情報が記録された管理テー
ブル102は、図8に示すように、原稿毎に作成される
ものである。尚、本実施の形態では、原稿枚数を100
枚として説明を行う。
【0174】まず、管理テーブル102に格納されてい
る情報について、以下に説明する。
【0175】上記管理テーブル102は、自動原稿搬送
装置2を用いるときに作成されるものであり、管理テー
ブルマーク、SCANNER 部、原稿部、SCANNER 管理
bit、原稿管理bit の各種情報を格納するための情
報格納部(情報ビット)が設けられている。
【0176】上記〜の情報格納部に格納される情報
について、図9ないし図12を参照しながら以下に説明
する。
【0177】上記管理テーブルマークとは、本管理テ
ーブルが有効か無効か不確定かについてを示す情報を格
納するための情報格納部である。原稿の存在が不確定の
時に不確定マークが、原稿有りが確実なときは有効マー
クが管理テーブルマークに格納される。そして、原稿
ジャム等での原稿の存在を無効にするときに、無効マー
クが管理テーブルマークに格納される。
【0178】上記管理テーブルマークに格納される具
体的なマークは、図10に示すように、有効マークとし
て“1”、無効マークとして“2”、不確定マークとし
て“0”、さらに、原稿の露光が完了したときのマーク
である露光完了マークとして“3”となる。
【0179】上記SCANNER 部とは、画像形成装置1に
おける光学系、所謂SCANNER 動作に関する情報を格納す
るための情報格納部である。例えば、図9に示すよう
に、SCANNER 部には、走査基点、スタート位置(スキ
ャンスタート位置)、終了位置(スキャン終了位置)、
走査倍率(%)の各情報が格納されている。上記スター
ト位置および終了位置は、基準点に対しての距離(m
m)を示している。
【0180】上記原稿部とは、原稿に関する情報が格
納される。例えば原稿ID、原稿サイズ、露光原稿面の
各情報を格納する情報格納部である。露光原稿面情報と
して、格納されるのは、原稿の露光を行わないでスキッ
プする情報である“0”、原稿の表の露光を行う情報で
ある“1”、原稿の裏の露光を行う情報である“2”の
何れかである。
【0181】上記SCANNER 管理bit とは、画像形成装
置1の光学系で構成されるSCANNERを管理する情報を格
納する情報格納部であり、SCANNER の状態、コピーラン
プ12の状態、レンズ状態が即座に判断可能となるよう
な情報が格納されている。
【0182】上記SCANNER 管理bit は、例えば図11
(a)に示すように、SB1〜SB7のビットからな
り、それぞれのビットには、図11(b)に示すような
情報が格納されている。
【0183】SB1は、レンズ状態を示すビットであ
り、レンズが停止中であることを示す“0”、レンズが
動作中であることを示す“1”の何れかが格納される。
【0184】SB2は、レンズ動作要求を示すビットで
あり、レンズ動作要求なしであることを示す“0”、レ
ンズ動作要求有りであることを示す“1”の何れかが格
納される。
【0185】SB3は、SCANNER モードを示すビットで
あり、SCANNER の動作が往動作のみであることを示す
“01”、SCANNER の動作が往復動作であることを示す
“11”、SCANNER の動作が復動作のみであることを示
す“10”の何れかが格納される。
【0186】SB4は、SCANNER 状態を示すビットであ
り、SCANNER が停止中であることを示す“000”、SC
ANNER がスキャン準備中であることを示す“001”、
SCANNER がフィード中であることを示す“010”、SC
ANNER がリターン中であることを示す“110”、SCAN
NER がリターン完了であることを示す“100”の何れ
かが格納される。
【0187】SB5は、コピーランプ12の状態を示す
ビットであり、コピーランプ12の立ち上げ中であるこ
とを示す“0”、コピーランプ12が定常状態であるこ
とを示す“1”の何れかが格納される。
【0188】SB6は、コピーランプ12の状態を示す
ビットであり、コピーランプ12がOFFであることを
示す“0”、コピーランプ12がONであることを示す
“1”の何れかが格納される。
【0189】SB7は、最終SCANNER であるか否かを示
すビットであり、SCANNER が最終であることを示す
“0”、SCANNER が最終でないことを示す“1”の何れ
かが格納される。
【0190】また、原稿管理bit とは、原稿に関する
状態が定義され、原稿位置等の情報を格納する情報格納
部である。
【0191】つまり、上記原稿管理bit は、例えば図
12(a)に示すように、GB1〜GB9のビットから
なり、それぞれのビットには、図12(b)に示すよう
な情報が格納されている。
【0192】GB1は、原稿セット完了状態を示すビッ
トであり、原稿が露光位置以外にあることを示す
“0”、原稿が露光可能位置にあることを示す“1”の
何れかが格納される。
【0193】GB2は、原稿位置情報を示すビットであ
り、原稿が動作待ち、即ち搬送待ちであることを示す
“000”、原稿が第1の予備給紙位置である予備給紙
1完了であることを示す“001”、原稿が第2の予備
給紙位置である予備給紙2完了であることを示す“01
0”、原稿が給紙完了であることを示す“011”、原
稿が反転完了であることを示す“100”、原稿が排出
完了であることを示す“110”の何れかが格納され
る。
【0194】GB3は、最終原稿判定を示すビットであ
り、原稿が最終以外であることを示す“0”、原稿が最
終原稿であることを示す“1”の何れかが格納される。
【0195】GB4は、原稿が合い紙であるか否かを判
断するための合い紙マークを示すビットであり、原稿が
合い紙以外であることを示す“0”、原稿が合い紙であ
ることを示す“1”の何れかが格納される。
【0196】GB5は、原稿のジャム検知を示すビット
であり、ジャム無しであることを示す“0”、ジャム有
りであることを示す“1”の何れかが格納される。
【0197】GB6は、原稿の排出を示すビットであ
り、排出が禁止されていることを示す“0”、排出が許
可されていることを示す“1”の何れかが格納される。
【0198】GB7は、原稿の反転を示すビットであ
り、反転が禁止されていることを示す“0”、反転が許
可されていることを示す“1”の何れかが格納される。
【0199】GB8は、原稿の給紙を示すビットであ
り、給紙が禁止されていることを示す“0”、給紙が許
可されていることを示す“1”の何れかが格納される。
【0200】GB9は、原稿の予備給紙を示すビットで
あり、予備給紙が禁止されていることを示す“0”、予
備給紙が許可されていることを示す“1”の何れかが格
納される。
【0201】以上のような内容の情報が管理テーブルに
格納されることで、この管理テーブルに基づいて各原稿
は、それぞれ個別に管理される。
【0202】上述したように、原稿の管理テーブルは、
複写される原稿毎に作成されるものであるが、それぞれ
の情報は、ジョブスタート前、ジョブスタート後等原稿
の読込動作の状況に応じて適宜格納されるものである。
そして、全ての原稿の読込動作が完了し、複写が終了す
れば、管理テーブルの内容はクリアされる。
【0203】次に、管理テーブル102の作成および情
報の格納処理について、図1、図8および図13ないし
図15を参照しながら以下に説明する。
【0204】始めに、管理テーブル102の作成処理に
ついて、以下に説明する。
【0205】先ず、制御部100は、図13に示すよう
に、ジョブスタート時、各原稿の制御すべき動作パター
ンをテーブル化して管理テーブル102を作成する(S
1)。このとき、管理テーブル102は、図8に示すよ
うに、複写すべき原稿の枚数分作成される。ここでは、
原稿1〜原稿100までの100枚分の管理テーブルが
作成されることになる。
【0206】次いで、作成した管理テーブル102を制
御部100内のRAM76に格納する。この状態の管理
テーブル102では、全てのビット情報が管理テーブル
102に格納されておらず、画像形成装置1や自動原稿
搬送装置2の各デバイスからの状況等に応じてその都度
格納される。また、一度格納された情報も、画像形成装
置1や自動原稿搬送装置2の各デバイスからの状況等に
応じてその都度書き換えられる。
【0207】次に、管理テーブル102に格納された情
報の記載内容の書換え処理について以下に説明する。
【0208】制御部100は、図14に示すように、ジ
ョブ(原稿読取り動作)がスタートして、各種状態が変
化した時、即ち原稿有りの検出、最終原稿検出等の各イ
ベントの発生時に、自動原稿搬送装置2や画像処理装置
において実行されているイベントに応じて既に作成され
た管理テーブル102の情報の記載内容を変更する(S
11)。
【0209】続いて、管理テーブル102の格納された
情報を参照して行われる原稿ハンドリング、SCANNER コ
ントロールルーチン等の各制御ルーチンについて以下に
説明する。
【0210】制御部100は、図15に示すように、ジ
ョブ中、管理テーブル102の内容を参照して、原稿ハ
ンドリング、SCANNER コントロールルーチン等の各制御
ルーチンが行われる(S21)。
【0211】したがって、原稿毎に作成された管理テー
ブルに基づいて複写に供される各制御ルーチンが実行さ
れるので、例えば本FAX複合機を合い紙モード(原稿
頁、合い紙トレイを指定して通常のコピー中に合い紙を
挿入するモード)の時も、合い紙となる原稿の管理テー
ブルに合い紙のマーク、図12(a)(b)に示すGB
4に“1”を格納するだけで、各種制御ルーチンのう
ち、用紙搬送を行うルーチンが上記管理テーブルを参照
するこにより、容易に給紙トレイを合い紙トレイに切り
換えることができる。
【0212】したがって、原稿毎に管理テーブルを作成
し、この管理テーブルを参照しながら各種制御ルーチン
が実行されれば、FAX複合機における各種制御が簡単
になる。
【0213】ここで、管理テーブル102の具体例につ
いて以下に説明する。
【0214】始めに、ADFモードでのDDあるいはD
Sモード、A4サイズの原稿におけるジョブスタート時
の管理テーブルについて説明する。ここで、図9に示す
原稿部には、原稿ID、原稿サイズ、原稿の露光面の
それぞれの情報を格納する領域があり、これらの情報は
ジョブスタート時に決定されるものとする。
【0215】ジョブスタート時、図16に示すように、
まず原稿1枚目の原稿IDを“0001”とし、2枚目
より“0002”“0003”・・・“0100”とし
て原稿IDをそれぞれの管理テーブルに記載する。ま
た、同一原稿の管理テーブルの奇数番目に露光面が裏面
となるように、偶数番目に露光面が表面となるように管
理テーブルに記載する。
【0216】このとき、一枚の原稿の表裏を露光する両
面露光の場合、表裏とも同一の原稿IDとしている。そ
して、本管理テーブルでは、原稿枚数を最大100枚に
限定して作成している。
【0217】さらに、原稿部に格納されている原稿サ
イズも、ジョブスタート時に記載される。この原稿サイ
ズは、原稿1枚毎に設定されるので、原稿搬送時での検
知等で原稿サイズが変化しても、どの原稿IDの原稿サ
イズが変化したかを容易に記載することができる。
【0218】また、本原稿サイズにより、自動用紙選
択、自動倍率選択の時でもいち早く原稿サイズを知るこ
とができるため、原稿に対応した用紙サイズ又は倍率の
計算をスムーズに行うことが可能となり、信頼性の高い
システムを実現できる。
【0219】上記のように、ADFモードにおいて、両
面原稿を露光する場合、一枚の原稿に対して裏面から露
光し、続いて表面を露光する。即ち、複数の原稿の場合
には、原稿1の裏面、表面、原稿2の裏面、表面、・・
・原稿100の裏面、表面という順番で露光が行われ
る。因みに、RDHモードにおいて、両面原稿を露光す
る場合、原稿1の裏面、原稿2の裏面、・・・原稿10
0の裏面、原稿1の表面、原稿2の表面、・・・原稿1
00の表面という順番で露光が行われる。
【0220】また、管理テーブルに設けられた原稿管理
bit には、最終原稿であるか否かの情報が格納されて
いる。図16に示す管理テーブルにおいては、ジョブス
タート時に作成された状態を示しているので、最終原稿
である原稿100にはまだ最終原稿であることを示すビ
ットは格納されていない。
【0221】しかしながら、ジョブがスタートして、各
原稿の読込動作が進行し、原稿ハンドリングルーチンで
最終原稿を判断した場合、即座に管理テーブルの原稿管
理bit に原稿が最終であることを示す情報が書き込ま
れる。
【0222】このように管理テーブルに最終原稿の情報
が書き込まれると、ジョブの終了を容易に判断できる。
しかも、カバーコピー等の最終紙のみ別の給紙トレイよ
り用紙給紙を行う場合のトレイスイッチングがスムーズ
に行えるという利点がある。
【0223】本FAX複合機には、原稿枚数をカウント
する原稿カウントモードの設定を行うことができる。こ
の原稿カウントモードでの管理テーブルについて以下に
説明する。
【0224】原稿カウントモードでの管理テーブルは、
図17に示すように、原稿部の露光原稿の露光面を示
す情報ビットに空搬送を示す“S”が格納される。そし
て、空搬送している原稿が最終原稿であると判断される
まで、原稿の搬送を行う。そして、空搬送しようとする
原稿が最終原稿であると判断されれば、管理テーブルの
最終原稿を示す情報ビットに最終原稿であることを示す
ビットが書き込まれる。そして、この最終原稿と判断さ
れた原稿の原稿IDが原稿枚数となる。
【0225】本願発明のFAX複合機は、管理テーブル
を参照すると共に、上記自動原稿搬送装置および画像処
理装置の動作の進行状況に応じて、上記動作別に管理テ
ーブル中の所定の原稿の処理情報に移動するテーブル参
照手段を有し、制御部100によって、上記テーブル参
照手段の移動した管理テーブルの処理情報に基づいて、
上記自動原稿搬送装置および画像処理装置の動作制御が
行われている。
【0226】上記のテーブル参照手段によって管理テー
ブルを参照することにより、制御部100は、管理テー
ブルにおける原稿状態を検出することができる。
【0227】上記のテーブル参照手段は、自動原稿搬送
装置や画像処理装置における原稿等の動作別に管理テー
ブルに記録された処理情報を指し示すためのポインター
を複数有している。したがって、制御部100は、上記
のポインターが移動した管理テーブルの処理情報に基づ
いて、自動原稿搬送装置2および画像処理装置の制御を
行うようになっている。
【0228】つまり、複数ある管理テーブル中の所定の
原稿の処理情報に原稿搬送用のポインターが移動し、こ
の原稿搬送用のポインターが示した原稿の処理情報に基
づいて本FAX複合機の各装置の制御が行われる。
【0229】上記原稿搬送用のポインターとして、原稿
スタート用、原稿排出用、原稿排出完了用の3つのポイ
ンターが挙げられる。また、SCANNER 動作用として、ス
キャナー用ポインター、リカバリー用ポインターの2つ
のポインターが挙げられる。
【0230】そして、それぞれのポインターは、各ポイ
ンターに対応したイベントが発生すると、+1して次の
原稿の管理テーブルに移動するようになっている。ここ
で、ポインターが+1するというのは、ポインターが次
の原稿の管理テーブルに移動することを示す。
【0231】本実施の形態では、原稿スタート用ポイン
ターは原稿搬送スタートで+1し、原稿排出用ポインタ
ーは原稿排出スタートで+1し、原稿排出完了用ポイン
ターは原稿排出完了で+1するようになっている。これ
により、原稿搬送スタート用ポインターと原稿排出完了
用ポインターとの間に存在する管理テーブルに対応する
原稿が、原稿搬送路中にあることが容易に判断できる。
【0232】また、スキャナー用ポインターは、最終リ
ターン完了毎に+1し、リカバリー用ポインターは、原
稿露光完了で+1するようになっている。これにより、
SCANNER 用の2つのポインターにより、現在露光中の原
稿が即座に判断できる。
【0233】図18は、原稿の露光モードとして、SS
/SDモードにおいて、原稿4枚の複写を行う場合の管
理テーブルを示すと共に、このときの各ポインターの位
置を示す。
【0234】図18に示す管理テーブルでは、既に4枚
目の原稿が最終原稿であることが記載されている。した
がって、この状態において各ポインターは、+1移動す
る。即ち、ポインターは、+1移動することで、次の管
理テーブルに移動することになる。
【0235】上記構成のFAX複合機において、図18
に示すように、原稿ジャム等で原稿を戻す必要が生じた
時、原稿の最上流ポインター、即ち原稿搬送スタート時
に+1するポインターと、リカバリ用ポインター、即ち
原稿に対応するコピー用紙が排出完了した時+1にする
ポインターとの原稿IDの差を計算することで、容易に
原稿の戻し枚数が判断できる。しかも、原稿IDが分か
るので、どの原稿を戻せば良いのかを、該原稿IDによ
り容易に判断できる。
【0236】また、図18において、原稿に対するポイ
ンターとしては、原稿最上流を示すものと、原稿排出完
了を示すものと、原稿排出中を示すものが有れば良い。
即ち、原稿搬送スタート毎に+1するポインター、排出
完了で+1するポインター、排出開始で+1するポイン
ターを有すれば良い。
【0237】例えば、ハンドリングしている原稿枚数を
知るには、排出完了ポインターと搬送スタートポインタ
ーとの間の原稿IDの値を計算することで容易に判断さ
れ、且つ各原稿の位置も明確に把握できる。
【0238】また、給紙完了までの原稿枚数は、排出開
始ポインターと搬送スタートポインターとの間の原稿I
Dの値で判断できる。
【0239】このように、ジョブ動作が進行している
間、常に+1増加するように設定されたポインターを用
いているので、従来のように、カウンターを+1や−1
にして原稿の状態を計算で求める場合に比べて、正確か
つ容易に原稿の状態を把握することができる。
【0240】しかも、必要最小限のポインターによっ
て、原稿の状態が把握できるようになっているので、不
必要なポインターを持つことなく、効率良く制御を行う
ことができる。
【0241】次に、OCモードでの管理テーブルについ
て以下に説明する。
【0242】OCモードにおける管理テーブルは、図1
9に示すように、ジョブスタート時に、最終原稿を示す
情報をセットし、管理テーブルマークに有効マークを
セットすることで、1つの管理テーブルのみで、原稿読
込制御が可能となる。
【0243】続いて、ブックコピーモードでの管理テー
ブルについて以下に説明する。
【0244】ブックコピーモードでは、見開き2頁分を
原稿1枚と考えて複写を行うようになっており、図20
に示すように、原稿1枚に対して異なる原稿IDが設定
された管理テーブルが2つ用意されている。そして、2
頁目の原稿IDが“0002”の管理テーブルに最終原
稿を示す情報がセットされる。
【0245】また、2頁目の原稿である原稿ID“00
02”の管理テーブルでは、SCANNER 部におけるスタ
ート位置が1頁目の原稿である原稿ID“0001”の
管理テーブルのSCANNER 部における終了位置と同じ値
が設定されている。例えば、図20に示すように、原稿
ID“0001”の管理テーブルでは、SCANNER の走査
スタート位置が“0”、終了位置が“210”に設定さ
れ、原稿ID“0002”の管理テーブルでは、SCANNE
R の走査スタート位置が“210”、終了位置が“42
0”に設定されている。
【0246】これにより、ブックコピーモードで2頁目
から再複写を行う場合でも、原稿ID“0002”の管
理テーブルを参照するだけで良いので、ポインターも原
稿ID“0002”の管理テーブルを指し示すものだけ
で良い。したがって、原稿読取り動作の制御における信
頼性を向上させることができる。
【0247】尚、スキャン幅は、上記の各管理テーブル
において設定されているスタート位置および終了位置を
変更するだけで容易に変えることができる。
【0248】ここで、上記FAX複合機における新規の
原稿読取り動作(ジョブ)のスター時の処理について、
図21を参照しながら以下に説明する。
【0249】先ず、新たなジョブがスタートするとき、
既にジョブ中であるか否かを判定する(S31)。
【0250】S31で、ジョブ中であれば、該ジョブが
継続中であると判断され、管理テーブルの内容はそのま
まにし(S32)、各ポインターの値ももそのままにす
る(S33)。
【0251】一方、S31で、ジョブ中でなければ、前
ジョブで使用された管理テーブルをリセットして新たな
管理テーブルを作成し(S34)、各ポインターをリセ
ットする(S35)。
【0252】このように、既に管理テーブルが作成され
ている原稿のジョブの継続中であれば、管理テーブルの
内容および各ポインターの値をそのままにし、そのジョ
ブが全くの新規であれば、前ジョブの管理テーブルの内
容および各ポインターの値がリセットされるように制御
されれば、ジョブ中である否かを判定するだけで、その
ジョブが新規であるか継続中であるのかを判断すること
ができる。
【0253】しかも、ジョブスタート時にジョブ中でな
ければ、そのジョブは新規ジョブであると判定され、前
ジョブの管理テーブルおよび各ポインターの値がクリア
され、新たな管理テーブルが作成されるので、新規ジョ
ブは前のジョブの影響を受けることなく確実に新たなジ
ョブとして実行される。
【0254】上記構成のFAX複合機においては、原稿
の枚数に応じた数の管理テーブルを有することが理想で
あるが、装置に搭載される記憶手段であるRAM76の
記憶容量についても限界がある。したがって、RAM7
6を有効利用することが必要となる。
【0255】そこで、RAM76の有効利用を行うため
の具体的な説明を以下に行う。本願発明では、RAM7
6を有効利用するために、先ず、RAM76において作
成可能な管理テーブル数を設定する。そして、原稿に対
応した管理テーブルの数が予め設定された第1の数値
(原稿枚数よりも小さい値)を越えると、それまでの管
理テーブルを予め設定された第2の数値(原稿枚数より
も小さく、且つ第1の数値よりも大きい値)を越えたと
きの状態に書き換える。そして、原稿に対応した管理テ
ーブルが第2の数値を越えた時は、第1の値と第2の値
との間に存在する管理テーブルを書き換える。
【0256】ところで、原稿枚数がRAM76における
作成可能な管理テーブル数を越えた場合、FAX複合機
は、原稿の枚数が不明であると判断する。これにより、
図22に示すように、RAM76において作成される管
理テーブルでは、1枚めの原稿の読取り動作の時、原稿
枚数が不明であるので、2枚目以降の原稿に対しては不
確定としている。したがって、2枚目以降の原稿に対応
する管理テーブルの管理テーブルマークには、不確定
を示す情報が格納される。
【0257】ここで、原稿枚数がRAM76における作
成可能な管理テーブル数を越えた場合の管理テーブルの
作成処理について、図22および図23を参照しながら
以下に説明する。この管理テーブルの作成処理では、第
1の数値を50、第2の数値を100、RAM76にお
いて作成可能な管理テーブル数を100とした場合につ
いて説明する。
【0258】尚、図22に示す管理テーブルは、ADF
モードで、且つSSモードあるいはSDモード、原稿サ
イズはA4、用紙サイズもA4、倍率は100%に設定
されているものとする。また、第2の数値は、RAM7
6における管理テーブルの作成限界値でもある。
【0259】リカバリーポインターの値が第1の数値で
ある50を越える毎に、管理テーブルの50以前のもの
を、原稿ID=0101,0201,・・・・として、
原稿ID=0150,0250・・・まで書き換える。
【0260】さらに、リカバリーポインターの値が第2
の数値である100を越えると、管理テーブルの51か
ら100までをID=151,251,・・・のように
書き換える。
【0261】そして、ポインター値を、100で割った
余りとすることで、管理テーブル数は100を越えるこ
となく、原稿IDのみが継続されるようになる。さら
に、管理テーブルも原稿IDに対応して変わっていくた
め、制御が単純化し、信頼性が向上する。
【0262】このような管理テーブルの作成処理に関す
るプログラムは、ROM75に記憶され、必要に応じて
読み出されるようになっている。
【0263】次に、原稿枚数を200とし、作成可能な
管理テーブル数が100とした場合の管理テーブルの作
成処理の流れについて、図23に示すフローチャートを
参照しながら以下に説明する。
【0264】まず、リカバリーポインターの更新時、R
OM75から上記の管理テーブル作成処理のプログラム
が読み出され、管理テーブル作成毎にリカバリーポイン
ターの値を+1ずつ増加させる(S41)。
【0265】そして、リカバリーポインターの値が51
となったか否かを判定する(S42)。ここで、リカバ
リーポインターの値が51となれば、管理テーブルの1
〜50番目の内容を管理テーブルの101〜150番目
に対応するように書き換える(S43)。
【0266】一方、S42で、リカバリーポインターが
51でなければ、リカバリーポインターが101である
か否かを判定する(S44)。ここで、リカバリーポイ
ンターが101でなければ、処理を終了する。
【0267】また、S44で、リカバリーポインターが
101であれば、管理テーブルの51〜100番目の内
容を管理テーブルの151〜200番目に対応するよう
に書き換える(S45)。
【0268】そして、リカバリーポインターの値を1に
戻して(S46)、処理を終了する。
【0269】以上のように管理テーブルの作成処理を制
御すれば、管理テーブルの数はRAM76で作成可能な
第2の数値である100個で良く、RAM76の有効利
用が可能となる。
【0270】上記リカバリーポインターの更新時とは、
用紙が排出完了され、原稿が不要になるポイント、また
はデジタル系であれば、露光完了して、その露光画像デ
ータをRAM76に記憶したポイントである。
【0271】ここで、複写ジョブ時のRDHモードでの
管理テーブルの内容と動作について、図24を参照しな
がら以下に説明する。尚、図24では、DDモード、原
稿2枚のときの管理テーブルおよび各ポインターの動作
を示している。
【0272】DDモードでは、2枚の原稿に対して、1
枚目の原稿の裏面、2枚目の原稿の裏面、1枚目の原稿
の表面、2枚目の原稿の表面の順に露光が行われる。即
ち、原稿IDが0001,0002の原稿に対して裏面
コピーを行い、次の循環でそれぞれの原稿の表面のコピ
ーを行う。
【0273】従って、本サイクルを所定部数繰り返せ
ば、所望のコピーが完成する。即ち、DDモードの時、
2巡目の最終原稿で全ポインターをリセットして、本管
理テーブルの内容を1部毎に循環させれば確実に制御が
可能となる。
【0274】尚、上記の説明では、DDモード時の例を
示したが、これに限定するものではなく、例えばSSモ
ードでは1巡目の最終原稿でポインターをリセットする
ことにより制御可能となる。
【0275】上記FAX複合機においては、ジョブ中
に、他の原稿の複写を行う場合、割込ショブ処理を行う
ことができる。この割込ジョブ処理について、図25を
参照しながら以下に説明する。
【0276】先ず、ジョブスタート時に、そのジョブが
割込ジョブであるか否かを判定する(S51)。ここ
で、割込ジョブであると判定すれば、ジョブ中の管理テ
ーブルの内容をそのまま一時的に保存し、別の新たな管
理テーブル、即ち割込ジョブ用の管理テーブルを作成す
る(S52)。そして、各ポインターをリセットする
(S53)。
【0277】このようにして、割込ジョブ用の管理テー
ブルを用いて、割込ジョブを制御する。
【0278】次に、S51で、割込ジョブでないと判定
すれば、割込ジョブは完了したと判断し、割り込み前に
保存した管理テーブルの内容で複写ジョブを継続する
(S54)と共に、各ポインターの値を割り込み前の状
態へ戻す(S55)。
【0279】これにより、割り込み以前のジョブが割り
込みジョブにより影響されることが無いため、複写ジョ
ブを確実に制御できる。
【0280】上記構成のFAX複合機における原稿ジャ
ム又は用紙ジャム時のリカバリーについて、図26ない
し図28を参照しながら以下に説明する。尚、本説明で
は、自動原稿搬送装置2のモードはADFモード、複写
モードはSSモード、原稿枚数は7とする。
【0281】先ず、上記7枚の原稿のジョブ中、原稿I
Dが0006の原稿をスキャン前、原稿IDが0007
まで給紙スタート完了、そして原稿IDが0004の原
稿に対応する用紙まで複写が完了している状態で原稿ジ
ャムが発生した場合について説明する。
【0282】このとき、各管理テーブルは、図26に示
すような内容となる。即ち、原稿IDが0005の管理
テーブルは、原稿排出完了を示し、原稿IDが0006
の管理テーブルは、原稿給紙完了および原稿セット完了
を示し、原稿IDが0007の管理テーブルは、第2の
予備給紙位置への予備給紙である予備給紙2完了を示
し、原稿IDが0008の管理テーブルは動作待ちを示
している。
【0283】したがって、リカバリーポインターは、原
稿IDが0005の原稿の管理テーブルを示し、SCA
N用ポインターは、原稿IDが0006の原稿の管理テ
ーブルを示し、原稿最上流ポインターは、原稿IDが0
008の原稿の管理テーブルを示す。
【0284】このように、各ポインターは次に制御すべ
きテーブルを指し示している。よって、図26に示す原
稿ジャム状態において、戻すべき原稿の枚数は、原稿最
上流ポインターとリカバリーポインターとの原稿ID値
の差によって求められる。即ち、戻し原稿数は、8−5
=3(枚)となる。したがって、リカバリーすべき原稿
は、原稿IDが0007,0006,0005の原稿と
なる。
【0285】以上のように、ポインターの差を用いるこ
とで、容易にリカバリー原稿の計算が行える。
【0286】また、原稿ジャム状態から、自動原稿搬送
装置2のカバーをオープンにして、原稿ジャムの解除動
作を行う時点で、上述の原稿IDが0007,000
6,0005については、管理テーブルマークに無効が
設定される。
【0287】したがって、原稿IDが0007,000
6,0005の原稿の管理テーブルは、図27に示すよ
うに、それぞれ管理テーブルマークが無効に設定されて
いるので、原稿管理bit において動作待ちが設定され
る。
【0288】続いて、原稿ジャムが解消されて、原稿I
Dが0007,0006,0005の原稿を再セット
し、原稿ジョブを再スタートを開始するとき、図28に
示すように、各ポインターをリカバリーポインターが示
している管理テーブルを示すように移動させる。即ち、
再スタート時、リカバリーポインターが無効マークのと
き、リカバリーポインターに他のポインターを合わせ
る。
【0289】このとき、各管理テーブルの管理テーブル
マークの無効マークが、有効あるいは不確定のマークに
変更される。つまり、図28では、原稿IDが0005
の管理テーブルは有効となり、他の原稿IDが0006
〜0008の管理テーブルは不確定となっている。
【0290】上記のように、原稿ジョブの再スタート
時、リカバリーポインターの位置に全てのポインターを
合わせることで、リカバリー位置、即ち原稿ID000
5の原稿より原稿給紙スタートおよび原稿スキャンスタ
ートを行うため、矛盾無く容易にリカバリー動作が実現
できる。
【0291】上記構成のFAX複合機では、用紙の両面
に画像形成する両面モード、即ちDDモードあるいはS
Dモードにおいて、中間トレイ37(図2)にスタック
された用紙が抜かれるか、またはダブルフィード等で用
紙不足となり、用紙の裏面より複写を再スタートしなけ
ればならい時がある。
【0292】このような場合の管理テーブルを用いた処
理について、図29ないし図32を参照しながら以下に
説明する。尚、本説明では、複写モードはSDモード、
原稿枚数が6で、中間トレイの用紙が不足した場合につ
いて行う。
【0293】まず、図29に示すような状態で複写が停
止した場合、中間トレイにスタックされるべき、原稿I
Dが0003の原稿に対応する用紙が不足すると、原稿
IDが0003の原稿に対応する用紙の不足分よりコピ
ーを開始しなければならない。
【0294】したがって、原稿IDが0003の原稿に
対応する管理テーブルでは、図29に示すように、管理
テーブルマークには露光完了を示す完了マークがセット
され、原稿管理bit には原稿排出完了を示す情報がセッ
トされている。これにより、リカバリーポインターは、
次の原稿である原稿IDが0004の管理テーブルに移
動している。
【0295】しかしながら、上述のように原稿IDが0
003の原稿に対応する用紙の不足分よりコピーを開始
する場合には、図30に示すように、原稿IDが000
3の管理テーブルの管理テーブルマークに有効マークを
セットすると共に、リカバリーポインターを有効の先頭
の管理テーブルに戻す。
【0296】上記の場合の原稿の戻し枚数は、原稿最上
流ポインターとリカバリーポインターとが示している原
稿ID値の差、即ち、6−3=3(枚)となる。つま
り、原稿IDが0003である原稿は、両面複写モード
では2枚目の用紙の裏面にコピーされることになる。し
たがって、原稿IDが0003である原稿に対応する用
紙が不足している時には、原稿IDが0003の原稿に
対応する用紙のコピー面を未完了とすることで、原稿戻
し枚数を、0006−0003=3枚とできる。
【0297】そして、原稿を戻すときに自動原稿搬送装
置2のカバーがオープンされると、図31に示すよう
に、原稿IDが0003〜0006までの管理テーブル
の管理テーブルマークに無効マークがセットされる。
【0298】上記のように、戻し原稿の各管理テーブル
の管理テーブルマークに無効マークがセットされた状態
で、複写ジョブを再開する。このとき、原稿最上流ポイ
ンターとSCAN用ポインターとは、図32に示すよう
に、リカバリーポインターが指し示している管理テーブ
ルを示すように移動される。
【0299】このように、両面複写モードにおいて、中
間トレイにスタックされた用紙が抜かれるか、またはダ
ブルフィード等で用紙不足となり、裏面より再スタート
しなければならないとき、図32に示すように、全ポイ
ンターをリカバリーポインターに戻し、ジョブをリカバ
リーすることにより、矛盾のないコピーワークを実現さ
せることができる。
【0300】次に、上記構成のFAX複合機において、
原稿読取りモードとしてRDHモード、複写モードとし
てDDモードでの複写ジョブでのリカバリー処理につい
て、図33(a)(b)を参照しながら以下に説明す
る。
【0301】RDHモード且つDDモードで、原稿枚数
が6枚のとき、制御部100は、図33(a)に示すよ
うに、まず、原稿IDが0001〜0006までが各原
稿の露光面を裏面にセットした管理テーブルを順次作成
し、次に、原稿IDが0001〜0006までが各原稿
の露光面を表面にセットした管理テーブルを順次作成す
る。
【0302】したがって、RDHモード且つDDモード
での複写ジョブは、図33(a)に示す管理テーブルに
基づいて、先ず、原稿の裏面のみを複写し、次に原稿の
表面のみを複写することで、両面原稿から用紙の両面に
複写を行うようになっている。即ち、最初の循環で全原
稿の裏面コピーを行い、2巡目に全原稿の表面コピーを
行うものである。
【0303】上記のRDHモード且つDDモードでの複
写ジョブが、原稿ジャム等により停止したとき、リカバ
リーポインターは、例えば図33(a)に示すように、
原稿IDが0003で、且つ露光面が表にセットされた
管理テーブルを示す。このとき、RDHモードでは、停
止時に原稿を載置状態に戻している為、次のスタート時
には最初の頁より原稿を搬送する。
【0304】従って、上記の露光面が表にセットされる
べき管理テーブルのうち、原稿IDが0001,000
2の原稿を空搬送して、原稿IDが0003の原稿から
露光が開始される。
【0305】即ち、リカバリー開始時には、図33
(b)に示すようなリカバリー用の管理テーブルが図3
3(a)に示す基本管理テーブルとは別に作成され、こ
のリカバリー用の管理テーブルに基づいて複写ジョブの
制御を行う。
【0306】つまり、リカバリー用の管理テーブルに
は、原稿IDが0001,0002で、且つ露光面が表
にセットされるべき管理テーブルの露光面には、SKI
Pがセットされ、原稿IDが0003〜0006まで
は、管理テーブルの露光面には、表がセットされる。
【0307】そして、原稿搬送用のポインター(原稿ポ
インター)を、原稿の載置状態に合わせて、原稿IDが
0001の原稿に対応する管理テーブルに戻し、この原
稿IDが0001の原稿から搬送開始され、原稿IDが
0002の原稿まで空搬送した後、原稿IDが0003
の原稿の表面の露光が開始される。
【0308】さらに、ポインターが原稿ID0006の
原稿に対応する管理テーブル、即ち最終原稿に対応する
管理テーブルに移動すると、図33(a)に示す基本管
理テーブルの最初に戻り、リカバリーが終了する。
【0309】以上の制御によれば、RDHモードの時で
も、リカバリー時に、本来の管理テーブルとは別に設け
られたリカバリー用の管理テーブルによって複写ジョブ
を制御することになり、確実且つ容易にリカバリーが可
能となる。
【0310】上述のように、RDHモード、且つDDモ
ードでの管理テーブルは、図18および図33(a)に
示すように、第1巡目に原稿の裏面のみを露光し、第2
巡目に原稿の表面のみを露光するように配列されてい
る。これにより、複写ジョブにおける動作パターンは、
時系列的に原稿露光部3への原稿の提示順となるように
表されているので、より正確に制御が可能となる。
【0311】また、ADFモード、且つDDモードでの
管理テーブルは、図16に示すように、原稿1枚につ
き、裏面と表面とを連続して露光するように配列されて
いる。この場合にも、複写ジョブにおける動作パターン
は、時系列的に原稿の頁順となるように表されているの
で、より正確に制御が可能となる。
【0312】
【発明の効果】請求項1の発明の画像処理装置は、以上
のように、自動原稿搬送装置によって原稿読取り部に順
次提示される原稿から画像を読み取って処理する画像処
理装置において、原稿毎に作成され、原稿の読取り処理
に関する原稿の動作パターンが記録された管理テーブル
を有している構成である。
【0313】それゆえ、画像処理装置における原稿の状
態を、原稿毎に把握することができるので、例えば自動
原稿搬送装置において原稿ジャムが発生した場合、管理
テーブルを参照するだけでどの原稿を戻す必要があるの
かを容易に把握でき、リカバリーを迅速且つ正確に行う
ことができるという効果を奏する。
【0314】請求項2の発明の画像処理装置は、以上の
ように、原稿から画像を読取るための原稿読取り部と、
上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原稿搬送装
置と、原稿毎に作成され、原稿の読取り処理に関する原
稿の動作パターンが記録された管理テーブルと、上記管
理テーブルの内容に基づいて、原稿の読取り動作を制御
する制御手段とを有している構成である。
【0315】それゆえ、従来のように、原稿ジャム等の
発生によるリカバリーを行う際の複雑な計算を必要とせ
ず、原稿毎に作成された管理テーブルを参照するだけ
で、リカバリーを容易に且つ正確に行うことができ、こ
の結果、装置の信頼性の向上を図ることができるという
効果を奏する。
【0316】請求項3の発明の画像処理装置は、以上の
ように、原稿から画像を読取るための原稿読取り部と、
上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原稿搬送装
置とを有する画像処理装置において、原稿毎に作成さ
れ、原稿の読取り処理に関する原稿の動作パターンが処
理情報として記録された管理テーブルと、上記管理テー
ブルを参照すると共に、上記自動原稿搬送装置および画
像処理装置の動作の進行状況に応じて、上記動作別に管
理テーブル中の所定の原稿の処理情報に移動するテーブ
ル参照手段と、上記テーブル参照手段の移動した管理テ
ーブルの処理情報に基づいて、上記自動原稿搬送装置お
よび画像処理装置の動作制御を行う制御手段とを有して
いる構成である。
【0317】それゆえ、例えば、原稿ジャム等のトラブ
ルが発生した場合、テーブル参照手段の移動した管理テ
ーブルの処理情報から容易に原稿の戻し枚数や、どの原
稿から戻せば良いのかと言ったリカバリーに必要な情報
が容易に得られるので、リカバリーを容易且つ正確に行
うことができる。
【0318】また、上記のリカバリーに必要な情報、例
えば『給紙開始から何枚目の原稿以降を原稿トレイへ戻
しなさい』等の情報を、自動原稿搬送装置や画像処理装
置等において表示部に表示することで、操作性を向上さ
せることができ、結果として、原稿に対するリカバリー
の精度を向上させることができるという効果を奏する。
【0319】請求項4の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項3の構成に加えて、上記テーブル参照手
段は、動作別に管理テーブルに記録された処理情報を指
し示すためのポインターを複数有する構成である。
【0320】それゆえ、に請求項3の構成による効果に
加えて、複数のポインターを参照すること、即ち各ポイ
ンターが指し示している管理テーブルを参照することに
より、原稿の搬送状況が容易に判断可能となるので、よ
り正確に原稿の読取り動作を行うことができるという効
果を奏する。
【0321】請求項5の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項4の構成に加えて、上記ポインターに
は、原稿の給紙開始に対応したポインターと、原稿の読
取り位置に対する原稿位置に対応したポインターと、読
取り後の原稿の排出の完了に対応したポインターとが原
稿管理用のポインターとして含まれている構成である。
【0322】それゆえ、3つのポインターによって、原
稿の管理を確実に行うことができる。しかも、原稿管理
用のポインターが3つで済むので、原稿の管理が楽にな
り、原稿読取り動作や原稿のリカバリー等を制御するた
めのプログラム等の構成を単純化できる。これにより、
原稿読取り動作や原稿のリカバリー等を精度良く行うこ
とができるので、装置の信頼性を向上させることができ
るという効果を奏する。
【0323】請求項6の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1ないし5の何れかの構成に加えて、上
記管理テーブルは、選択された画像処理モードまたは上
記自動原稿搬送装置の種類に応じて、原稿の頁順または
原稿の上記原稿読取り部への提示順に作成する構成であ
る。
【0324】それゆえ、請求項1ないし5の何れかの構
成による効果に加えて、原稿管理を正確に行うことがで
き、原稿読取り動作やリカバリー等の制御を正確に行う
ことができるという効果を奏する。
【0325】請求項7の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1ないし6の何れかの構成に加えて、上
記管理テーブルには、原稿の処理情報に加えて、個々の
原稿を管理するための原稿管理情報と、原稿の表面ある
いは裏面のどちらを露光するかを示す原稿露光情報と、
原稿を読み取らずにそのまま搬送する空搬送を行うか否
かを示す原稿搬送情報とが含まれている構成である。
【0326】それゆえ、請求項1ないし6の何れかの構
成よる効果に加えて、管理テーブルに、原稿の処理情報
の他に、原稿管理情報、原稿露光情報、および原稿搬送
情報を加えることにより、より原稿管理を精度良く行う
ことができるので、原稿ジャム等のトラブルが発生した
場合、正確、且つ迅速にリカバリーを行うことができる
という効果を奏する。
【0327】請求項8の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項7の構成に加えて、上記管理テーブルに
は、原稿を空搬送して原稿枚数をカウントする原稿カウ
ントモードを開始する時、原稿搬送情報として空搬送を
指示する情報が格納される構成である。
【0328】それゆえ、請求項7の構成による効果に加
えて、原稿カウントモードを開始する時に、原稿搬送情
報としての原稿の空搬送を指示する情報が上記管理テー
ブルに格納されることで、容易に原稿カウントモードを
実行することができ、簡単に原稿枚数を調べることがで
きるという効果を奏する。
【0329】請求項9の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1ないし8の何れかの構成に加えて、上
記管理テーブルには、原稿の読込動作が無効であること
を示す無効情報、原稿の存在が確定され、その原稿が有
効であることを示す有効情報、原稿の存在が確定されて
いないことを示す不確定情報の何れかが格納されている
構成である。
【0330】それゆえ、請求項1ないし8の何れかの構
成による効果に加えて、原稿に対する有無が管理テーブ
ルを参照するだけで容易に判断できるので、原稿が有効
であると判断された時には、例えば複写機の場合には、
複写に供される用紙を先行給紙できるので、複写ジョブ
のスピードアップが可能となる。
【0331】しかも、原稿ジャム等で自動原稿搬送装置
の搬送路中の原稿に対応する管理テーブルに、その原稿
の無効を知らせる無効情報を格納することで、原稿の不
要を容易に判断することができる。したがって、この原
稿が不要であると言う情報を、メッセージ等により知ら
せることによりユーザーに分かりやすい制御が可能とな
るという効果を奏する。
【0332】請求項10の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、
上記管理テーブルには、原稿の大きさを示す原稿サイズ
情報が格納されている構成である。
【0333】それゆえ、請求項1ないし9の何れかの構
成による効果に加えて、自動用紙選択、自動倍率選択が
原稿IDに則して制御ができ、複写ジョブの効率アップ
が見込まれ、且つ信頼性の高い制御を実現できるという
効果を奏する。
【0334】請求項11の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし10の何れかの構成に加え
て、上記管理テーブルには、画像処理の際の倍率の情報
が格納されている構成である。
【0335】それゆえ、請求項1ないし10の何れかの
構成による効果に加えて、自動用紙選択、自動倍率選択
が原稿IDに則して制御ができ、複写ジョブの効率アッ
プが見込まれ、且つ信頼性の高い制御を実現できるとい
う効果を奏する。
【0336】請求項12の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし11の何れかの構成に加え
て、上記管理テーブルには、読み込み動作中の原稿が最
終原稿であるか否かを示すビット情報を格納するビット
情報格納部が設けられている構成である。
【0337】それゆえ、請求項1ないし11の何れかの
構成による効果に加えて、管理テーブルに、読み込み動
作中の原稿が最終原稿であるか否かを示すビット情報を
格納するビット情報格納部が設けられていることで、管
理テーブルのビット情報格納部を参照するだけで容易
に、且つ迅速に最終原稿の判定を行うことができる。こ
のように、最終原稿を迅速に判定することにより、最終
原稿に対応して複写に供する用紙をカバーとするカバー
コピーモードを実行するときに、確実にカバー用紙を複
写に供することができるという効果を奏する。
【0338】請求項13の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項12の構成に加えて、原稿読取り部と
して透明な原稿載置台を使用し、その上に原稿を直接載
置して原稿読取りを行う原稿読取りモードにおいて、上
記管理テーブルのビット情報格納部には、原稿読込開始
時に最終原稿であることを示す情報が格納される構成で
ある。
【0339】それゆえ、請求項12の構成による効果に
加えて、上記のような原稿読取りモード、例えば複写機
のプラテンモードにおいて、原稿枚数は1で完了される
ので、原稿読込開始時に最終原稿であることを示す情報
がビット情報格納部に格納されることにより、原稿読取
り動作の制御が容易になる。つまり、原稿が1枚である
場合、その原稿を最終原稿であると認識することで、原
稿の読取り動作を適切に終了することができる。この結
果、原稿読取りを確実に行うと共に、適切に終了できる
ので、装置の信頼性を向上させることができるという効
果を奏する。
【0340】請求項14の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項12の構成に加えて、2枚の原稿を同
時に読み込むブックコピーモード時において、読込開始
時に上記処理情報テーブルの2番目の原稿の管理テーブ
ルに設けられたビット情報格納部に、最終原稿であるこ
とを示す情報が格納される構成である。
【0341】それゆえ、請求項12の構成による効果に
加えて、ブックコピーモード時には、見開き2頁に渡っ
て原稿を1度に読み取るようになっているので、原稿読
取り開始時に、2頁目に対応する管理テーブルのビット
情報格納部に、最終原稿であることを示す情報が格納さ
れることで、原稿読取り動作を確実に制御できる。しか
も、複写機等において用紙ジャム等が生じた場合に、停
止状態からの復帰時のリカバリーにおいて、管理テーブ
ルを参照すれば1頁目か2頁目の露光面を容易に判断す
ることができ、この結果、装置の信頼性の向上が図れる
という効果を奏する。
【0342】請求項15の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし14の何れかの構成に加え
て、上記管理テーブルは、原稿の処理が終了し、次の原
稿の処理が開始される前に初期化され、新しい原稿の処
理情報が記録される構成である。
【0343】それゆえ、請求項1ないし14の何れかの
構成による効果に加えて、一連の原稿のみに対して管理
テーブルを作成するので、新たな原稿によるジョブが開
始される時には、前ジョブの影響を受けること無く、原
稿の読取り動作の制御を確実に行うことができるという
効果を奏する。
【0344】請求項16の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし15の何れかの構成に加え
て、上記制御手段は、上記管理テーブルを記憶する記憶
手段を有し、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理
テーブル数よりも小さい第1の枚数を越えると、上記第
1の枚数以前の原稿に対応する管理テーブルの内容を書
き換える構成である。
【0345】それゆえ、請求項1ないし15の何れかの
構成による効果に加えて、原稿枚数が上記記憶手段に記
憶可能な管理テーブル数よりも小さい第1の枚数を越え
ると、上記第1の枚数以前の原稿に対応する管理テーブ
ルの内容を書き換えることで、記憶手段の記憶領域を有
効に利用することができるという効果を奏する。
【0346】請求項17の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項16の構成に加えて、上記制御手段
は、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル
数よりも小さく、且つ第1の枚数よりも大きい第2の枚
数を越えると、上記第1の枚数と第2の枚数との間に存
在する原稿に対応する管理テーブルの内容を書き換える
構成である。
【0347】それゆえ、請求項16の構成による効果に
加えて、原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テー
ブル数よりも小さく、且つ第1の枚数よりも大きい第2
の枚数を越えると、上記第1の枚数と第2の枚数との間
に存在する原稿に対応する管理テーブルの内容を書き換
えることで、記憶手段の記憶領域を有効に利用すること
ができるという効果を奏する。
【0348】請求項18の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項17の構成に加えて、上記第1の枚数
が、上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル数の中間値
に設定され、上記第2の枚数が、上記記憶手段に記憶可
能な管理テーブル数に設定されている構成である。
【0349】それゆえ、請求項17の構成による効果に
加えて、第1の枚数が第2の枚数の中間値であること
で、第1段階で書き換える管理テーブル数と、第2段階
で書き換える管理テーブル数とが等しくなり、しかも、
第2の枚数が記憶手段に記憶可能な管理テーブル数に等
しいことから、管理テーブルを記憶している記憶手段の
記憶領域を有効に利用することができる。
【0350】さらに、管理テーブルの原稿ID順に移動
するポインターが、上限値である第2の枚数に対応する
管理テーブルまで移動した時に、そのポインターを再び
最初の管理テーブルに戻すようにすることで、原稿枚数
が記憶手段に記憶可能な管理テーブル数を越えときでも
原稿の管理を行うことができ、この結果、確実に複写制
御が可能となるという効果を奏する。
【0351】請求項19の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし18の何れかの構成に加え
て、上記制御手段は、原稿の読取り順に、それぞれの原
稿に対応した管理テーブルを移動するポインターを有
し、自動原稿搬送装置において原稿を循環させて原稿を
読み取るモードを実行した場合、読み取った原稿が最終
原稿であると判定したとき、上記ポインターを最初の管
理テーブルに戻す構成である。
【0352】それゆえ、請求項1ないし18の何れかの
構成による効果に加えて、全ての原稿の裏面の露光完了
後、原稿の表面の露光を行うようになるので、管理テー
ブルの内容に関しては、露光面の情報のみを書き換えれ
れば、同一の管理テーブルを使用することが可能とな
る。したがって、原稿の裏面と表面とのそれぞれに対応
する管理テーブルを作成する必要がなく、片面のみの管
理テーブルを作成するだけで、正確且つ迅速に原稿の両
面を露光することができる。この結果、管理テーブルを
有効的に利用することができるので、この管理テーブル
を記憶している記憶手段の記憶領域を有効利用すること
ができるという効果を奏する。
【0353】請求項20の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし19の何れかの構成に加え
て、上記制御手段は、始めにセットされた原稿の読込動
作中に他の原稿の読込要求である割込要求が発生した場
合、割込要求で読み込まれる原稿に対する管理テーブル
を、割り込まれた原稿の管理テーブルとは別に作成する
と共に、上記割込要求による原稿の読込が完了した後、
割り込まれた原稿の読込動作を復帰させる構成である。
【0354】それゆえ、請求項1ないし19の何れかの
構成による効果に加えて、割り込みジョブが行われて
も、前ジョブを簡単且つ、確実に制御することができる
という効果を奏する。
【0355】請求項21の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし20の何れかの構成に加え
て、上記制御手段は、原稿の搬送状態を示す原稿搬送ポ
インターを有し、原稿読込動作の中断後に復帰する場
合、該原稿搬送ポインターにより原稿戻し枚数を計算す
る構成である。
【0356】それゆえ、請求項1ないし20の何れかの
構成による効果に加えて、原稿の搬送状態を示す原稿搬
送ポインターにより容易に原稿位置が判断できるので、
原稿又は用紙ジャム時であっても、戻すべき原稿枚数を
容易に計算できるという効果を奏する。
【0357】請求項22の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項21の構成に加えて、上記制御手段
は、原稿の露光完了を示す露光完了用ポインターを有
し、原稿読取り動作の中断後に復帰する場合、上記露光
完了用ポインターで示された管理テーブルに対応する原
稿から原稿読取り動作をスタートさせる構成である。
【0358】それゆえ、請求項21の構成による効果に
加えて、原稿読取り動作の中断後に復帰する場合、露光
完了ポインターで示された管理テーブルの次の管理テー
ブルに対応する原稿から原稿読取り動作を開始すれば良
く、この結果、ジョブの信頼性を向上させることができ
るという効果を奏する。
【0359】請求項23の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項22の構成に加えて、上記制御手段
は、両面露光モードで使用される中間トレイに一時収容
された用紙が不足した場合、上記露光完了用ポインター
と上記原稿搬送ポインターとに基づいて原稿の戻し枚数
を計算する構成である。
【0360】それゆえ、請求項22の構成による効果に
加えて、両面露光モードで中間トレイの用紙が不足した
とき、原稿に対する露光完了または出紙完了が容易に判
断できるので、リカバリー位置が容易に認識可能で、且
つ原稿の戻し枚数も容易に計算できる。これにより、画
像処理装置における動作の信頼性を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0361】請求項24の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし23の何れかの構成に加え
て、上記制御手段は、原稿を循環させる露光モードのと
きに、ジャム等が発生してリカバリーが必要となった場
合、リカバリー用の管理テーブルを、原稿読取り用の管
理テーブルとは別に作成し、このリカバリー用の管理テ
ーブルを用いてリカバリー動作を制御する構成である。
【0362】それゆえ、請求項1ないし23の何れかの
構成による効果に加えて、原稿を循環させる露光モード
で、原稿ジャム等が生じた時でも、リカバリー用のパタ
ーンが別の管理テーブルに書かれ、この管理テーブルを
用いてリカバリーが制御されるので、原稿ジャム等が生
じる前に行われていたジョブの管理テーブルには影響を
与えないようになり、正確なジャムリカバリーを実現で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の概
略の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理装置を適用したFAX複合
機の概略構成図である。
【図3】図2に示すFAX複合機に備えられた自動原稿
搬送装置の概略構成図である。
【図4】図2に示すFAX複合機の制御ブロック図であ
る。
【図5】図4に示す制御ブロック図の具体的な制御ブロ
ック図である。
【図6】図2に示すFAX複合機に備えられた操作パネ
ルの概略構成図である。
【図7】図2に示すFAX複合機に備えられた自動原稿
搬送装置を示し、(a)(b)は自動原稿搬送装置の動
作説明図である。
【図8】図1に示す管理テーブルの詳細を示す説明図で
ある。
【図9】図8に示した管理テーブルのさらに詳細を示す
説明図である。
【図10】図9に示す管理テーブルの管理テーブルマー
クの内容を示す説明図である。
【図11】(a)は、図9に示す管理テーブルのSCANNE
R 管理bit を示す説明図であり、(b)は、(a)で示
したSCANNER 管理bit の内容を示す説明図である。
【図12】(a)は、図9に示す管理テーブルの原稿管
理bit を示す説明図であり、(b)は、(a)で示した
原稿管理bit の内容を示す説明図である。
【図13】図8に示す管理テーブルの作成処理の流れを
示すフローチャートである。
【図14】図8に示す管理テーブルの記載内容の変更処
理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図8に示す管理テーブルの内容を参照しなが
ら自動原稿搬送装置や画像処理装置の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図16】図8に示す管理テーブルの具体例を示す説明
図である。
【図17】図8に示す管理テーブルの具体例を示す説明
図である。
【図18】図8に示す管理テーブルの具体例を示すと共
に、管理テーブルを参照するためのポインターを示す説
明図である。
【図19】図8に示す管理テーブルの具体例を示す説明
図である。
【図20】図8に示す管理テーブルの具体例を示す説明
図である。
【図21】図2に示すFAX複合機における新規のジョ
ブがスタートする時の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図22】図2に示すFAX複合機に備えられたRAM
における記憶領域の有効利用の説明に用いられる管理テ
ーブルを示す説明図である。
【図23】図22に示す管理テーブルにおける処理の流
れを示すフローチャートである。
【図24】図8に示す管理テーブルの具体例を示すと共
に、管理テーブルを参照するためのポインターを示す説
明図である。
【図25】図2に示すFAX複合機における割り込みジ
ョブによる処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】図2に示すFAX複合機におけるリカバリー
時の管理テーブルの状態を示す説明図である。
【図27】図2に示すFAX複合機におけるリカバリー
時の管理テーブルの状態を示す説明図である。
【図28】図2に示すFAX複合機におけるリカバリー
時の管理テーブルの状態を示す説明図である。
【図29】図2に示すFAX複合機の両面複写時におけ
る用紙不足時の管理テーブルの状態を示す説明図であ
る。
【図30】図2に示すFAX複合機の両面複写時におけ
る用紙不足時の管理テーブルの状態を示す説明図であ
る。
【図31】図2に示すFAX複合機の両面複写時におけ
る用紙不足時の管理テーブルの状態を示す説明図であ
る。
【図32】図2に示すFAX複合機の両面複写時におけ
る用紙不足時の管理テーブルの状態を示す説明図であ
る。
【図33】(a)(b)は、図2に示すFAX複合機に
おけるリカバリー時の管理テーブルの状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 自動原稿搬送装置 100 制御部(制御手段) 101 原稿読取り部 102 管理テーブル

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動原稿搬送装置によって原稿読取り部に
    順次提示される原稿から画像を読み取って処理する画像
    処理装置において、 原稿毎に作成され、原稿の読取り処理に関する原稿の動
    作パターンが記録された管理テーブルを有していること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】原稿から画像を読取るための原稿読取り部
    と、 上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原稿搬送装
    置と、 原稿毎に作成され、原稿の読取り処理に関する原稿の動
    作パターンが記録された管理テーブルと、 上記管理テーブルの内容に基づいて、原稿の読取り動作
    を制御する制御手段とを有していることを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】原稿から画像を読取るための原稿読取り部
    と、 上記原稿読取り部に原稿を順次提示する自動原稿搬送装
    置とを有する画像処理装置において、 原稿毎に作成され、原稿の読取り処理に関する原稿の動
    作パターンが処理情報として記録された管理テーブル
    と、 上記管理テーブルを参照すると共に、上記自動原稿搬送
    装置および画像処理装置の動作の進行状況に応じて、上
    記動作別に管理テーブル中の所定の原稿の処理情報に移
    動するテーブル参照手段と、 上記テーブル参照手段の移動した管理テーブルの処理情
    報に基づいて、上記自動原稿搬送装置および画像処理装
    置の動作制御を行う制御手段とを有していることを特徴
    とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記テーブル参照手段は、動作別に管理テ
    ーブルに記録された処理情報を指し示すためのポインタ
    ーを複数有することを特徴とする請求項3記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】上記ポインターには、原稿の給紙開始に対
    応したポインターと、原稿の読取り位置に対する原稿位
    置に対応したポインターと、読取り後の原稿の排出の完
    了に対応したポインターとが原稿管理用のポインターと
    して含まれていることを特徴とする請求項4記載の画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】上記管理テーブルは、選択された画像処理
    モードまたは上記自動原稿搬送装置の種類に応じて、原
    稿の頁順または原稿の上記原稿読取り部への提示順に作
    成することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記
    載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】上記管理テーブルには、原稿の処理情報に
    加えて、個々の原稿を管理するための原稿管理情報と、
    原稿の表面あるいは裏面のどちらを露光するかを示す原
    稿露光情報と、原稿を読み取らずにそのまま搬送する空
    搬送を行うか否かを示す原稿搬送情報とが含まれている
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】上記管理テーブルには、原稿を空搬送して
    原稿枚数をカウントする原稿カウントモードを開始する
    時、原稿搬送情報として空搬送を指示する情報が格納さ
    れることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】上記管理テーブルには、原稿の読込動作が
    無効であることを示す無効情報、原稿の存在が確定さ
    れ、その原稿が有効であることを示す有効情報、原稿の
    存在が確定されていないことを示す不確定情報の何れか
    が格納されていることを特徴とする請求項1ないし8の
    何れかに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】上記管理テーブルには、原稿の大きさを
    示す原稿サイズ情報が格納されていることを特徴とする
    請求項1ないし9の何れかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】上記管理テーブルには、画像処理の際の
    倍率の情報が格納されていることを特徴とする請求項1
    ないし10の何れかに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】上記管理テーブルには、読み込み動作中
    の原稿が最終原稿であるか否かを示すビット情報を格納
    するビット情報格納部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし11の何れかに記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】原稿読取り部として透明な原稿載置台を
    使用し、その上に原稿を直接載置して原稿読取りを行う
    原稿読取りモードにおいて、上記管理テーブルのビット
    情報格納部には、原稿読込開始時に最終原稿であること
    を示す情報が格納されることを特徴とする請求項12記
    載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】2枚の原稿を同時に読み込むブックコピ
    ーモード時において、読込開始時に上記処理情報テーブ
    ルの2番目の原稿の管理テーブルに設けられたビット情
    報格納部に、最終原稿であることを示す情報が格納され
    ることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】上記管理テーブルは、原稿の処理が終了
    し、次の原稿の処理が開始される前に初期化され、新し
    い原稿の処理情報が記録されることを特徴とする請求項
    1ないし14の何れかに記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】上記制御手段は、 上記管理テーブルを記憶する記憶手段を有し、 原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル数よ
    りも小さい第1の枚数を越えると、上記第1の枚数以前
    の原稿に対応する管理テーブルの内容を書き換えること
    を特徴とする請求項1ないし15の何れかに記載の画像
    処理装置。
  17. 【請求項17】上記制御手段は、 原稿枚数が上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル数よ
    りも小さく、且つ第1の枚数よりも大きい第2の枚数を
    越えると、上記第1の枚数と第2の枚数との間に存在す
    る原稿に対応する管理テーブルの内容を書き換えること
    を特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】上記第1の枚数が、上記記憶手段に記憶
    可能な管理テーブル数の中間値に設定され、上記第2の
    枚数が、上記記憶手段に記憶可能な管理テーブル数に設
    定されていることを特徴とする請求項17記載の画像処
    理装置。
  19. 【請求項19】上記制御手段は、 原稿の読取り順に、それぞれの原稿に対応した管理テー
    ブルを移動するポインターを有し、 自動原稿搬送装置において原稿を循環させて原稿を読み
    取るモードを実行した場合、読み取った原稿が最終原稿
    であると判定したとき、上記ポインターを最初の管理テ
    ーブルに戻すことを特徴とする請求項1ないし18の何
    れかに記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】上記制御手段は、始めにセットされた原
    稿の読込動作中に他の原稿の読込要求である割込要求が
    発生した場合、割込要求で読み込まれる原稿に対する管
    理テーブルを、割り込まれた原稿の管理テーブルとは別
    に作成すると共に、上記割込要求による原稿の読込が完
    了した後、割り込まれた原稿の読込動作を復帰させるこ
    とを特徴とする請求項1ないし19の何れかに記載の画
    像処理装置。
  21. 【請求項21】上記制御手段は、 原稿の搬送状態を示す原稿搬送ポインターを有し、 原稿読込動作の中断後に復帰する場合、該原稿搬送ポイ
    ンターにより原稿戻し枚数を計算することを特徴とする
    請求項1ないし20の何れかに記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】上記制御手段は、 原稿の露光完了を示す露光完了用ポインターを有し、 原稿読取り動作の中断後に復帰する場合、上記露光完了
    用ポインターで示された管理テーブルに対応する原稿か
    ら原稿読取り動作をスタートさせることを特徴とする請
    求項21に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】上記制御手段は、 両面露光モードで使用される中間トレイに一時収容され
    た用紙が不足した場合、上記露光完了用ポインターと上
    記原稿搬送ポインターとに基づいて原稿の戻し枚数を計
    算することを特徴とする請求項22記載の画像処理装
    置。
  24. 【請求項24】上記制御手段は、 原稿を循環させる露光モードのときに、ジャム等が発生
    してリカバリーが必要となった場合、リカバリー用の管
    理テーブルを、原稿読取り用の管理テーブルとは別に作
    成し、このリカバリー用の管理テーブルを用いてリカバ
    リー動作を制御することを特徴とする請求項1ないし2
    3の何れかに記載の画像処理装置。
JP34832297A 1997-11-06 1997-12-17 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3485778B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34832297A JP3485778B2 (ja) 1997-12-17 1997-12-17 画像処理装置
US09/185,977 US6035156A (en) 1997-11-06 1998-11-03 Image processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34832297A JP3485778B2 (ja) 1997-12-17 1997-12-17 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11174747A true JPH11174747A (ja) 1999-07-02
JP3485778B2 JP3485778B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=18396260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34832297A Expired - Fee Related JP3485778B2 (ja) 1997-11-06 1997-12-17 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3485778B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3485778B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08248699A (ja) 原稿取扱い装置のジョブ回復装置
EP0005184B1 (en) Electrophotographic copying machine including an automatic document feeder
JPH0459563A (ja) 画像形成装置
US20060067771A1 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
US6035156A (en) Image processing apparatus
JP2009232354A (ja) 画像読取装置及び複写機
JP3105149B2 (ja) 画像形成装置
JP2000098821A (ja) 画像形成装置
JP2010265044A (ja) 自動原稿搬送装置及びその自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置
JP3485778B2 (ja) 画像処理装置
JPH08166744A (ja) 複写装置
JP2825507B2 (ja) シート処理装置
JP2000194239A (ja) 画像形成装置
US5028951A (en) Copying apparatus
JP3667177B2 (ja) 画像形成装置
JP2693179B2 (ja) 後処理機能付シート取扱装置
JP3806244B2 (ja) 画像形成装置
JP4143565B2 (ja) 画像記録装置
JP4205007B2 (ja) 画像記録装置
JP2005341357A (ja) 画像処理装置
JP2735247B2 (ja) 後処理機能付シート取扱装置
JP2781183B2 (ja) 後処理機能を備えた画像形成装置
JPH01193757A (ja) 複写装置
JP2706275B2 (ja) 後処理機能付きシート取扱装置
JPH07239637A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees