JPH11174595A - 記録材料マガジン、記録材料マガジン温調装置及びこれらを用いる画像記録装置 - Google Patents

記録材料マガジン、記録材料マガジン温調装置及びこれらを用いる画像記録装置

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JPH11174595A
JPH11174595A JP34482797A JP34482797A JPH11174595A JP H11174595 A JPH11174595 A JP H11174595A JP 34482797 A JP34482797 A JP 34482797A JP 34482797 A JP34482797 A JP 34482797A JP H11174595 A JPH11174595 A JP H11174595A
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JP
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magazine
temperature
recording material
photosensitive material
main body
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Yoshiyuki Monma
良行 門馬
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録材料マガジン交換直後や画像記録装置起動
時においても、画像濃度を適正に保ち、品質の均一なプ
リントを得ることを可能とする。 【解決手段】記録材料マガジン内の記録材料を加熱する
ためのマガジン加熱手段と、該マガジン加熱手段を制御
し、前記記録材料マガジン内の温度を調節する温調手段
と、を備え、該記録材料マガジン内の温度を一定に保つ
ことにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材料ロールを
収納する、温調される記録材料マガジン、記録材料マガ
ジン内の記録材料を温調するための記録材料マガジンの
温調装置およびこれらを用いる画像記録装置の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】銀塩写真感光材料、熱現像感光材料、感
光感熱記録材料等の各種の記録材料がプリンタや複写装
置等の画像記録装置に利用されている。このような記録
材料は、予め所定長のカットシートとされて画像記録装
置に供給されるものもあるが、長尺なまま巻回されて記
録材料ロールとされ、この記録材料ロールのまま装置に
供給され、画像記録装置内で作成するハードコピーに対
応するサイズに切断されるものも多数ある。また、記録
材料ロールは、所定の記録材料マガジン(以下、単にマ
ガジンという。)に収納されて、画像記録装置の所定位
置に装填される場合が多い。
【0003】例えば、フォトプリンタ(写真焼付装置)
では、感光材料ロールを所定のマガジンに収納して、マ
ガジンを装置の所定位置に装填し、感光材料をマガジン
から引き出して、プリントサイズに応じた所定長に切断
した後に、所定の経路を搬送して露光、現像および乾燥
等の処理を施して(仕上り)プリントとし、あるいは、
長尺なまま所定の経路を搬送して露光、現像および乾燥
等の処理を施して、最後に切断して、一枚のプリントと
する。
【0004】このようなフォトプリンタの焼付装置等で
感光材料を露光して形成された潜像は、所定の湿式処理
を施されることによって可視像とされるが、現像後の感
光材料に形成される画像の発色濃度は、露光時の感光材
料の温度によって影響され、一般的に、感光材料の温度
が高い方が高濃度に発色する。従って、適正濃度に発色
した画像を安定して得るためには、露光される感光材料
を一定温度とする必要がある。
【0005】通常の画像記録装置は、露光光源や電源部
等の熱源を有するので、冷却ファン等を用いて外気を装
置内部に導入することにより、装置内を冷却して、内部
温度を所定の温度範囲に保っている。また、多くの画像
記録装置は、装置が所定の性能を発揮できるように設置
環境の温度範囲を定めている。従って、画像記録装置が
定常的に作動している際には、感光材料は装置内の熱で
暖められ、その温度は、装置内の雰囲気温度に応じた温
度(定常的な温度)となっている。
【0006】ところで、前述したように、感光材料は長
尺な状態で巻回されて感光材料ロールとして所定のマガ
ジンに収納されて装置に装填されるが、通常、未使用の
感光材料ロールや、使用していないマガジンは、感光材
料の経時変化を避けるために冷蔵庫に保存されることが
多い。また、冷蔵庫に保存されないまでも、感光材料ロ
ール等は高温下に保存することは通常は行われず、感光
材料ロール等が保存されている室温は、画像記録装置の
内部温度よりも低いのが通常である。そのため、使用中
のマガジンが空になったり、プリントサイズ変更のため
の感光材料サイズの変更等の理由で、現在使用している
マガジンを取り外して、別のマガジンを装着した場合に
は、感光材料の温度は当初は低いため、徐々に装置内の
熱で暖められて定常的な温度となるまでに長時間を要し
ていた。
【0007】また、フォトプリンタの起動時には、装置
内部の温度は作動中よりも低く、感光材料ロールの温度
もそれに応じた温度となっており、起動後、読み取りや
記録のための光源および現像槽等の各湿式処理槽が所定
温度となった後に、すなわち装置が立ち上がった後に、
露光、現像などのプリントの作成が開始される。このた
め、装置内部の各所や各湿式処理槽には温度センサを設
け、装置内部や各処理槽の温度をモニタしている。ま
た、通常、フォトプリンタは、感光材料に原稿画像を露
光・焼付する画像焼付装置と、露光済感光材料の湿式現
像処理を行う感光材料処理装置(プロセサ)とを有して
おり、プロセサは湿式処理槽を有しているため、焼付装
置よりも装置の立ち上げに時間がかかっている。このよ
うにプロセサの現像槽等の各湿式処理槽が所定温度、例
えば38℃±2℃の温度範囲で安定するには所定時間を
要するので、装置内部の温度が上昇する間にマガジン内
の感光材料の温度もそれに伴って上昇するため、従来
は、マガジンを加熱し、その温度調節を行う装置は設け
られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マガジ
ンの温度調節が行われないと、一年中を通じて露光時の
感光材料の温度を一定に保つことができず、同一露光量
に対して同一の発色濃度を得ることができず、年間を通
じて全く均一なプリントを得るのは容易ではない。ま
た、フォトプリンタには、プロセサを併置しないタイプ
もあるので、このタイプでは特に、また従来のプロセサ
併置タイプのものでも、焼付装置が立ち上がった時点で
すぐに感光材料の露光・焼付を開始しようとすると、感
光材料の温度が所要の温度まで上昇しえていないという
恐れがある。特に、マガジンを交換した場合、焼付装置
の立ち上げには時間がかからないために、感光材料の温
度が所要の温度まで上昇していないことが考えられる。
従って、従来は、起動時やマガジンの交換時には、感光
材料の温度が上昇すると予測される一定の時間待機させ
るように設定されていた。
【0009】このため、マガジンを交換した場合や、画
像記録装置の起動時に、待機時間を短かくしようとする
と、最初に作製されるプリントの画像濃度は適性濃度よ
りも低く、経時と共に徐々に濃度が高くなって適性濃度
の画像となり、従って、適性濃度の画像が再生されたプ
リントを最初から安定して作成することができないとい
う問題がある。
【0010】本発明の目的は、前記従来の問題点を解決
することにあり、マガジンの温度を調節し、マガジンを
交換した場合や画像記録装置の起動時においても、待機
時間を短くするとともに、感光材料の温度を一定に保
ち、一年間を通して常に品質の均一なプリントを得るこ
とのできる記録材料マガジン、記録材料マガジン温調装
置及びこれを用いる画像記録装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、長尺な記録材料を巻回してなる記録材料
ロールを収納する記録材料マガジンであって、該マガジ
ン内の前記記録材料を加熱するためのマガジン加熱手段
と、前記マガジン内の温度を所定温度範囲に調節するよ
うに、該マガジン加熱手段を制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする記録材料マガジンを提供する。
【0012】また、前記マガジン加熱手段は、ヒータ
と、このヒータに向けて送風するファンと、このファン
の給気口に設けられるフィルタとを有し、前記マガジン
には、前記ファンによって供給され、前記ヒータによっ
て所定温度に加熱された空気を前記記録材料に向けて案
内する遮光された送風路が設けられていることが好まし
い。
【0013】また、同様に前記目的を達成するために、
本発明は、長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロー
ルを収納する記録材料マガジン内の記録材料を加熱する
ため該マガジン内に設けられたマガジン加熱手段を制御
し、該マガジン内の温度を所定温度範囲内に調節する制
御手段と、該制御手段と前記記録材料マガジン内のマガ
ジン加熱手段とを電気的に接続する接続手段とを有する
記録材料マガジンの温調装置を提供する。
【0014】また、同様に前記目的を達成するために、
本発明は、請求項3に記載の記録材料マガジンの温調装
置を装置本体内に備えたことを特徴とする画像記録装置
を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録材料マガ
ジン、記録材料マガジン温調装置及びこれらを用いる画
像記録装置について、添付の図面に示される好適実施例
を基に、詳細に説明する。
【0016】まず、本発明の第1実施形態について説明
する。図1に、本発明の第1実施形態に係る記録材料マ
ガジンを利用するプリンタ(画像記録装置)の概略図が
示される。図1に示されるプリンタ10は、デジタル露
光によって感光材料A(印画紙)を露光して潜像を記録
して、プリント(写真)として出力するデジタルフォト
プリンタのプリンタ(焼付装置)であって、ロール状に
巻回された長尺な感光材料Aを、作成するプリントに応
じた所定長に切断してカットシートとした後に、バック
プリントの記録(裏印字)およびデジタルの走査露光を
行い、プロセサ(現像装置)Pに供給する装置である。
【0017】なお、本発明の記録材料マガジンは、この
ような感光材料を切断してカットシートとした後に露光
を行うプリンタ以外にも、長尺な感光材料のままで、コ
マパンチの形成、露光、バックプリントの記録等を行
い、次いで現像および乾燥等の所定の現像処理を施した
後に、感光材料をプリント一枚毎に対応して切断するプ
リンタにも利用可能である。あるいは、通常の直接露光
のプリンタにも利用可能である。また、このようなフォ
トプリンタのみならず、熱現像感光材料を用いる画像記
録装置や感光感熱記録材料を用いた記録装置等、長尺な
記録材料を巻回してなる記録材料ロールを使用する装置
であれば、公知の画像記録装置に各種利用可能である。
なお、以下の説明では、これらをまとめて感光材料とも
言う。
【0018】図1に示されるプリンタ10は、感光材料
供給部12と、バックプリントを記録する裏印字手段1
4と、画像記録部16と、振分部18と、カットシート
とした感光材料Aを画像記録部16に搬送する第1搬送
部34および第2搬送部36を有して構成される。な
お、プリンタ10には、図示した部材以外にも、搬送ロ
ーラ等の感光材料Aの搬送手段や搬送ガイド、センサ等
の各種の部材が、必要に応じて配置されている。
【0019】プリンタ10において、感光材料供給部1
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30とを有して構成される。装填部20および2
2は、長尺な感光材料Aをロール状に巻回してなる感光
材料ロールArを遮光性の筐体に収納したマガジン32
が装填される部位である。装填部20および22に装填
されるマガジン32には、通常、幅(サイズ)、面種
(シルクやマット等)、仕様(厚さやベース種等)等、
互いに種類の異なる感光材料Aを巻回した感光材料ロー
ルArが収納される。
【0020】マガジン本体(遮光性の筐体)は、一面が
開放する筐体である下部ケース62および上部ケース6
4を組み合わせて構成され、感光材料Aは、マガジン本
体の上方角部で排出方向に突出する排出部72から排出
される。下部ケース62および上部ケース64は、排出
部72と対角する辺に配置されるヒンジ74によって、
互いに回動自在に係合しており、下部ケース62に対し
て上部ケース64を矢印a方向に回動することにより、
マガジン32の内部を開放し、あるいは閉塞する。
【0021】下部ケース62には、図にその一部分内部
を示すように、マガジン本体内の感光材料Aを加熱する
マガジン加熱装置80が設けられている。マガジン加熱
装置80は、給気口81のフィルタ80aを通して外気
を取入れマガジン本体内に送り込むファン80b、及び
取入れた外気を温め温風とするヒータ80cを有してい
る。又、下部ケース62には、マガジン加熱装置80か
ら送り込まれた温風を排気するための排気口62aが設
けられている。一方、プリンタ本体側には、前記マガジ
ン加熱装置80を制御し、マガジン本体内の温度を調節
する温調アダプタ(温調手段)82が設けられている。
温調アダプタ82は、実際にマガジン加熱装置80のヒ
ータ80c及びファン80bのON/OFFを制御する
コントローラ82aを有している。
【0022】マガジン加熱装置80及び温調アダプタ8
2は、それぞれコネクタ80d及び82dを有し、これ
らのコネクタ80d及び82dにより互いに電気的に接
続され、マガジン温調装置90を構成するようになって
いる。すなわち、マガジン32本体をプリンタ10に取
付けると、コネクタ80d及び82dが結合し、マガジ
ン加熱装置80と温調アダプタ82が接続するような位
置に、温調アダプタ82は配置される。又、マガジン本
体内には、マガジン本体内部の温度を検出する温度セン
サ84aが設けられている。温度センサ84aの検出信
号は、コントローラ82aに送られる。
【0023】マガジン32を交換した場合や画像記録装
置10の起動時あるいはその他の場合において、温度セ
ンサ84aにより検出されたマガジン本体内(従って感
光材料A)の温度が室温より低い場合には、コントロー
ラ82aは指示を出し、ファン80bを回し、フィルタ
80aを通して外気を取入れ、ヒータ80cで加熱し、
温風としてマガジン本体内に送り込む。マガジン本体内
に送り込まれた温風はマガジン本体内に収納されている
感光材料Aを温めた後、排気口62aより排気される。
【0024】コントローラ82aは、温度センサ84a
によりマガジン本体内の温度を監視(モニタ)し、ファ
ン80b及びヒータ80cを制御することによりマガジ
ン本体内に送られる温風の風量及び温度を制御する。こ
れにより、マガジン本体内は、常にほぼ一定の、感光材
料のタイプごとに設定された所定温度に保たれる。
【0025】マガジン温調装置90で制御されるマガジ
ン本体内の所定温度の範囲としては、使用される感光材
料Aの種類に応じて設定されるものであり、特に制限的
でないが、装置環境温度が設定温度範囲(動作保障温
度)内に十分に温調されていれば、室温+5℃として設
定してもよいし、プロセサPの現像温度の温調範囲、例
えば38℃±2℃、または40℃±2℃など感光材料A
に応じて適宜設定してもよい。
【0026】なお、温調アダプタ82を、図1に示すよ
うにプリンタ本体内に設けずに、外部に持つようにし
て、マガジン32をプリンタ10に取付けて使用する前
に、外部に設けられた温調アダプタ82によりマガジン
本体内の感光材料Aを温調するようにしてもよい。
【0027】このように、感光材料Aを温調することに
より、マガジン交換直後等においても待機時間が短縮さ
れるとともに、感光材料Aは、ほぼ一定の温度に維持さ
れ、常に適正な画像濃度を得ることができる。
【0028】このとき、温め過ぎると感光材料Aに劣化
が生じることがあるため、最大でも現像温度の上限、例
えば42℃を超えないようにする必要がある。しかし、
本実施形態のように、温風で加熱する場合には、感光材
料Aが温風の設定温度以上になることはないため、温風
の温度の上限をマガジン加熱装置80内で制御すれば、
マガジン本体内での温度のモニタ、特に上限温度の検出
は行わなくてもよい。従って、マガジン交換時や画像記
録装置起動時などに実行する温調制御パターンを予め決
めておけば、マガジン本体内の温度センサ84aを設け
なくともよい。この時、温風の温度を検出するための温
度センサ84bを、例えば図1に示すように、ヒータ8
0cの下流側に設置するのが好ましい。
【0029】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より下流に搬送された感光材
料Aが作製するプリント(記録画像)に応じた長さにな
った時点で停止し、次いで、カッタ28および30が作
動して、感光材料Aを切断して所定長のカットシートと
する。
【0030】装填部22のマガジン32から引き出さ
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送手段42)に搬送される。
【0031】第2搬送部36の途中には、裏印字手段1
4が配置される。裏印字手段14は、感光材料Aの非記
録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼
付日、コマ番号、フィルムID番号等の各種の情報、い
わゆるバックプリントを記録(裏印字)するもので、感
光材料Aは、第2搬送部36によって搬送されつつ裏印
字手段14によってバックプリントを記録される。
【0032】また、第2搬送部36の裏印字手段14の
下流の搬送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの
間は、ループ形成部38となっている。すなわち、第2
搬送部36における感光材料Aの搬送速度は、ループ形
成部38下流の搬送ローラ対36a以降は画像記録部1
6(走査搬送手段42)における走査搬送速度と同速度
で、ループ形成部38上流の搬送ローラ対36b以前は
それより高速に設定されており、第2搬送部36を搬送
される感光材料Aは、ループ形成部38において、上下
流の搬送速度差によって、図中点線で示されるように、
そのサイズに応じたループを形成する。図示例のプリン
タ10においては、これにより、短いパス長で裏印字手
段14と画像記録部16とを分離し、露光時における感
光材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
【0033】感光材料Aは、第2搬送部36から画像記
録部16に供給される。画像記録部16(以下、記録部
16とする)は、露光ユニット40および走査搬送手段
42を有して構成されるもので、感光材料Aを副走査方
向に搬送しつつ、光ビームLで走査することにより、感
光材料Aを2次元的に走査露光して潜像を記録する。
【0034】露光ユニット40は、記録画像に応じて変
調し、主走査方向に偏向した3原色の露光に対応する3
種の光ビームを所定の記録位置Xに入射して、主走査方
向の中心と、副走査搬送される感光材料Aの幅方向の中
心とを一致してセンター基準で感光材料Aを走査露光す
る、各光ビームの光源、光ビームの変調手段、ポリゴン
ミラー等の光偏向器、fθレンズ、光路調整用のミラー
等を有して構成される、公知の光ビーム走査装置であ
る。
【0035】一方、走査搬送手段42は、記録位置X
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対と、
感光材料Aを好適に記録位置Xに保持するための露光ガ
イド(図示省略)とから構成され、感光材料Aを記録位
置Xに保持しつつ、搬送ローラ対によって主走査方向と
直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送する。前述
のように、光ビームLは、主走査方向に偏向されている
ので、感光材料Aは、記録する画像に応じて変調された
光ビームLによって2次元的に走査露光され、潜像が記
録される。
【0036】記録部16によって潜像を記録された感光
材料Aは、下流に配置される振分部18に搬送される。
振分部18は、露光済の感光材料Aを、サイズ等に応じ
て適宜決定されたシーケンスに応じて、感光材料Aを搬
送方向と直交する方向に振り分けて、搬送方向には重な
る複数列として、プロセサPに感光材料Aを供給する搬
送ローラ対44に搬送することにより、プロセサPの処
理能力を向上、例えば、2列であれば約2倍、3列であ
れば約3倍とする。
【0037】図示例の振分部18は、感光材料Aを載置
搬送するベルトコンベア46と、その上に配置される振
分装置48とを有して構成される。振分装置48は、ベ
ルトコンベア46による搬送方向に直交して配列される
2つの吸盤ユニット50を有するものであり、この吸盤
ユニット50は、感光材料Aを吸着保持して持ち上げ、
一方はベルトコンベア46の搬送方向に向かって右斜め
下流方向に搬送して、他方は同左斜め下流方向に搬送し
て、感光材料Aを左右に振り分け、複数列とする。
【0038】振分部18によって搬送された感光材料A
は、下流の搬送ローラ対44によってプロセサPに供給
され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施され
た後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出され
る。
【0039】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。前述した第1実施形態は、マガジン加熱装置をマ
ガジン本体内に、温調アダプタを画像記録装置本体側に
それぞれ設置したものであったが、本第2実施形態は、
マガジン加熱装置及び温調アダプタをともに、すなわち
マガジン温調装置全体をマガジン本体に設置したもので
ある。
【0040】図2に、本発明の第2実施形態に係る記録
材料マガジンの概略図が示される。図2に示される記録
材料マガジン132は、一部その内部を示すように、マ
ガジン加熱装置180をマガジン本体内に有するととも
に、温調アダプタ182をその外側に有し、これらによ
って構成されるマガジン温調装置190と一体化されて
いる。
【0041】温調アダプタ182内のコントローラ18
2aは、マガジン本体内に設けられた温度センサ184
aの検出信号によりマガジン本体内の温度を監視して、
ファン180b、ヒータ180cを制御し、マガジン本
体内の温度を調節する。温度センサ184aの取付位置
は、図に示すような位置でなく、ヒータ180cの下流
側でもよい。又、各装置の構成や働きについては、第1
実施形態と同様であり、同様の部材には、下2桁同一の
符号を付して詳しい説明は省略する。
【0042】本実施形態によれば、マガジン132をプ
リンタに取付ける前に、コントローラ182aを外部電
源に接続して温調制御を行い、マガジン132内の記録
材料を予め温めることができる。又、マガジン132を
プリンタに取付けることによりプリンタ本体の電源と接
続するようにしてもよい。
【0043】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。第3実施形態は、マガジン温調装置を構成するマ
ガジン加熱装置及び温調アダプタをともにプリンタ本体
側に設置したものである。
【0044】図3に、本発明の第3実施形態に係る記録
材料マガジン及びマガジン温調装置の概略図が示され
る。図3において、マガジン加熱装置280及び温調ア
ダプタ282から構成されるマガジン温調装置290は
プリンタ本体側に設置されている。マガジン加熱装置2
80から温風が吹き出す部分にはスリット280sが設
けられており、マガジン232をプリンタ本体に取付け
たときに、該スリット280sとマガジン232の下部
ケース262に設けられたスリット262sとが一致
し、これらのスリット280s,262sを通じて温風
がマガジン本体内に吹込まれるようになっている。スリ
ット262sには、ここから侵入する光を遮光するた
め、不織布や繊維状の細毛が重ね合せて取付けられてい
る。
【0045】マガジン232の下部ケース262には、
図3にその一部分内部を示すように、送風ダクト(送風
路)286が設けられている。送風ダクト286の内部
には、温風の向きを数回変更するように数個の壁286
aが送風ダクト286の側壁に交互に設けられ、スリッ
ト262sに設けられた不織布等と合わせてスリット2
62sから入る光を遮光する役割を果している。
【0046】又、スリット262sからの光の遮光手段
として、さらに例えば、図4に示すように、スライド式
の蓋288を用いるようにしてもよい。この蓋288
は、マガジン232がプリンタ本体に取付けられる前
は、スリット262sをふさいでいる。マガジン232
をプリンタ本体に取付ける際、スリット280sとスリ
ット262sの位置を合わせた所で蓋288をずらし、
各スリット280s,262sを完全に一致させる。
【0047】又、マガジン232の下部ケース262の
内部には、スリット262sから吹込まれた温風がマガ
ジン本体内部全体を巡った後に排気口262aから排気
されるように、スリット262s近傍に、温風の向きを
規制する板状体262bを設けるようにしてもよい。
【0048】本実施形態についても、第1実施形態と同
様の部材については、下2行を第1実施形態と同一の符
号とし、詳しい説明は省略する。
【0049】本実施形態によれば、マガジン本体側に
は、マガジン加熱装置等を取付けていないため、マガジ
ン本体の重量を増すこともなく、又、運搬や取付け等の
取扱いも容易である。
【0050】以上、本発明の記録材料マガジン、記録材
料マガジン温調装置及びこれらを用いる画像記録装置に
ついて詳細に説明したが、本発明は以上の例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良や変更を行ってもよいのはもちろんである。例えば、
マガジン加熱装置は、上で述べたファンやヒータを備え
たものに限定されず、簡単なヒートアップの機構でもよ
い。又、コントローラによる温調制御も、温度センサを
設けずに、時間により制御するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明によれば、
マガジンの交換直後や画像記録装置の起動時等であって
も、また一年による季節変動があっても、マガジン本体
内の温度調節を行うことにより、感光材料の温度を一定
に保つようにしたため、待機時間を短縮するとともに露
光量に対する画像の濃度を適正に維持し、品質が均一の
プリントを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る記録材料マガジ
ンを利用するプリンタ(画像記録装置)の概略図であ
る。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る記録材料マガジ
ンの概略図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係る記録材料マガジ
ン及びマガジン温調装置の概略図である。
【図4】 同じく本発明の第3実施形態に係る記録材料
マガジンの他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 (感光材料)供給部 14 裏印字手段 16 画像記録部 18 振分部 20,22 装填部 24,26 引き出しローラ対 28,30 カッタ 32,132,232 マガジン 34 第1搬送部 36 第2搬送部 40 露光ユニット 42 走査搬送手段 46 ベルトコンベア 48 振分装置 50 吸盤ユニット 62,162,262 下部ケース 62a,162a,262a 排気口 64,164,264 上部ケース 72,172,272 排出口 74,174,274 ヒンジ 80,180,280 マガジン加熱装置 80a,180a,280a フィルタ 80b,180b,280b ファン 80c,180c,280c ヒータ 82,182,282 温調アダプタ 82a,182a,282a コントローラ 80d,82d コネクタ 84a,184a,84b,284b 温度センサ 90,190,290 マガジン温調装置 262s,280s スリット 286 送風ダクト 288 蓋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロ
    ールを収納する記録材料マガジンであって、 該マガジン内の前記記録材料を加熱するためのマガジン
    加熱手段と、 前記マガジン内の温度を所定温度範囲に調節するよう
    に、該マガジン加熱手段を制御する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする記録材料マガジン。
  2. 【請求項2】前記マガジン加熱手段は、ヒータと、この
    ヒータに向けて送風するファンと、このファンの給気口
    に設けられるフィルタとを有し、前記マガジンには、前
    記ファンによって供給され、前記ヒータによって所定温
    度に加熱された空気を前記記録材料に向けて案内する遮
    光された送風路が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録材料マガジン。
  3. 【請求項3】長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロ
    ールを収納する記録材料マガジン内の記録材料を加熱す
    るため該マガジン内に設けられたマガジン加熱手段を制
    御し、該マガジン内の温度を所定温度範囲内に調節する
    制御手段と、 該制御手段と前記記録材料マガジン内のマガジン加熱手
    段とを電気的に接続する接続手段とを有することを特徴
    とする記録材料マガジンの温調装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の記録材料マガジンの温調
    装置を装置本体内に備えたことを特徴とする画像記録装
    置。
JP34482797A 1997-12-15 1997-12-15 記録材料マガジン、記録材料マガジン温調装置及びこれらを用いる画像記録装置 Withdrawn JPH11174595A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274688A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd 感光材料マガジン

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