JPH11174036A - 液体クロマトグラフィー用カラム - Google Patents
液体クロマトグラフィー用カラムInfo
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- JPH11174036A JPH11174036A JP9337437A JP33743797A JPH11174036A JP H11174036 A JPH11174036 A JP H11174036A JP 9337437 A JP9337437 A JP 9337437A JP 33743797 A JP33743797 A JP 33743797A JP H11174036 A JPH11174036 A JP H11174036A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/60—Construction of the column
- G01N30/6004—Construction of the column end pieces
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- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/60—Construction of the column
- G01N30/6004—Construction of the column end pieces
- G01N30/603—Construction of the column end pieces retaining the stationary phase, e.g. Frits
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- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラムボディとエンドキャップとの嵌合不良
を生じにくい構造のカラムであり、測定中にカラムボデ
ィ中の充填剤が移動して充填剤層に隙間が生じない構造
の液体クロマトグラフィー用カラムを提供する。 【解決手段】 カラムボディ2、フィルター4およびエ
ンドキャップ6からなる液体クロマトグラフィー用カラ
ム1であって、カラムボディ2の端部3に切り込み3a
がなされ、該切り込み3aに上記フィルター4が装着さ
れている液体クロマトグラフィー用カラム1。または、
カラムボディ、フィルター、スリーブおよびエンドキャ
ップからなる液体クロマトグラフィー用カラムであっ
て、該スリーブがカラムボディの端部とフィルターを内
包できる形状とされていることを特徴とする液体クロマ
トグラフィー用カラム。
を生じにくい構造のカラムであり、測定中にカラムボデ
ィ中の充填剤が移動して充填剤層に隙間が生じない構造
の液体クロマトグラフィー用カラムを提供する。 【解決手段】 カラムボディ2、フィルター4およびエ
ンドキャップ6からなる液体クロマトグラフィー用カラ
ム1であって、カラムボディ2の端部3に切り込み3a
がなされ、該切り込み3aに上記フィルター4が装着さ
れている液体クロマトグラフィー用カラム1。または、
カラムボディ、フィルター、スリーブおよびエンドキャ
ップからなる液体クロマトグラフィー用カラムであっ
て、該スリーブがカラムボディの端部とフィルターを内
包できる形状とされていることを特徴とする液体クロマ
トグラフィー用カラム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フィー用カラムに関する。
フィー用カラムに関する。
【0002】
【従来の技術】有機化学、生化学、医学などの分野にお
ける試料中の成分の分離や分取に液体クロマトグラフィ
ーが汎用されている。近年、液体クロマトグラフィーの
装置は小型化される傾向にあり、そのカラムについても
小容量タイプのものが流通されてきている。しかし、カ
ラムの構造は従来のサイズのものと同様であり、例え
ば、図8に示すように、液体クロマトグラフィー用カラ
ム21は、カラムボディ22、フィルター24、スリー
ブ25およびエンドキャップ26からなっている。すな
わち、フィルター24がスリーブ25内に収納されて、
エンドキャップ26内に装着されており、カラムボディ
22の外周面に切られた雄ねじ22aとエンドキャップ
26の一端部の内周面に切られた雌ねじ26aが螺合さ
れることにより、カラムボディ22とエンドキャップ2
6が嵌合し、カラムボディ22の端部23とスリーブ2
5とが面接触して、密閉される構造となっている。ま
た、エンドキャップ26の中央部には液体クロマトグラ
フィーの液体を流すための通路26bが設けられてお
り、エンドキャップ26の他端部には雌ねじ26cが切
られており、配管(図示せず)と接続されるようになっ
ている。
ける試料中の成分の分離や分取に液体クロマトグラフィ
ーが汎用されている。近年、液体クロマトグラフィーの
装置は小型化される傾向にあり、そのカラムについても
小容量タイプのものが流通されてきている。しかし、カ
ラムの構造は従来のサイズのものと同様であり、例え
ば、図8に示すように、液体クロマトグラフィー用カラ
ム21は、カラムボディ22、フィルター24、スリー
ブ25およびエンドキャップ26からなっている。すな
わち、フィルター24がスリーブ25内に収納されて、
エンドキャップ26内に装着されており、カラムボディ
22の外周面に切られた雄ねじ22aとエンドキャップ
26の一端部の内周面に切られた雌ねじ26aが螺合さ
れることにより、カラムボディ22とエンドキャップ2
6が嵌合し、カラムボディ22の端部23とスリーブ2
5とが面接触して、密閉される構造となっている。ま
た、エンドキャップ26の中央部には液体クロマトグラ
フィーの液体を流すための通路26bが設けられてお
り、エンドキャップ26の他端部には雌ねじ26cが切
られており、配管(図示せず)と接続されるようになっ
ている。
【0003】この液体クロマトグラフィー用カラム21
に充填剤を詰めて液体クロマトグラフィー操作を行う
と、以下に示す原因で、測定中にカラムボディ中の充填
剤が移動して充填剤層に隙間が生じ、分離性能が低下す
ることがある。
に充填剤を詰めて液体クロマトグラフィー操作を行う
と、以下に示す原因で、測定中にカラムボディ中の充填
剤が移動して充填剤層に隙間が生じ、分離性能が低下す
ることがある。
【0004】フィルター24をスリーブ25内に収納し
てエンドキャップ26内に装着する作業は、自動化が難
しく手作業に近い状況で実施されている。この作業にお
いて、樹脂製のスリーブが損傷する機会があるが、スリ
ーブが損傷していても、作業後の目視による外観判断で
これを選別することは極めて難しい。それは、μmオー
ダーの粒子である充填剤をカラムに充填して測定した時
の、スリーブの損傷による影響を的確に予測しにくいか
らである。
てエンドキャップ26内に装着する作業は、自動化が難
しく手作業に近い状況で実施されている。この作業にお
いて、樹脂製のスリーブが損傷する機会があるが、スリ
ーブが損傷していても、作業後の目視による外観判断で
これを選別することは極めて難しい。それは、μmオー
ダーの粒子である充填剤をカラムに充填して測定した時
の、スリーブの損傷による影響を的確に予測しにくいか
らである。
【0005】フィルター24を嵌め込んでいるスリーブ
25はプラスチック製であり、温度や外圧負荷によって
変形することがある。また、エンドキャップ26への装
着が不完全な場合には、カラムボディ22と接続した時
に嵌合が不十分となる。上記不完全な場合とは、スリ
ーブ25がエンドキャップ26に完全に装着されておら
ず段差が発生したまま締めこんだ場合、螺合がうまく
いかずカラムボディー22の端部23がエンドキャップ
26のエッジにかかったまま締めこんだ場合、カラム
ボディ22の端部23とスリーブ25の間に充填剤を挟
んだまま締めこんだ場合などである。
25はプラスチック製であり、温度や外圧負荷によって
変形することがある。また、エンドキャップ26への装
着が不完全な場合には、カラムボディ22と接続した時
に嵌合が不十分となる。上記不完全な場合とは、スリ
ーブ25がエンドキャップ26に完全に装着されておら
ず段差が発生したまま締めこんだ場合、螺合がうまく
いかずカラムボディー22の端部23がエンドキャップ
26のエッジにかかったまま締めこんだ場合、カラム
ボディ22の端部23とスリーブ25の間に充填剤を挟
んだまま締めこんだ場合などである。
【0006】これらの嵌合不良のため、測定中に充填剤
がカラム内で移動したり、カラム先端部に隙間ができた
りして測定試料の拡散が起こる恐れがでてくる。これら
の嵌合不良の影響は、特に、小容量タイプのカラムにお
いて顕著に現れる。
がカラム内で移動したり、カラム先端部に隙間ができた
りして測定試料の拡散が起こる恐れがでてくる。これら
の嵌合不良の影響は、特に、小容量タイプのカラムにお
いて顕著に現れる。
【0007】なお、充填剤を充填した後の隙間発生に対
して対策がとられたカラムとしては、充填剤を樹脂製カ
ラムに入れたものを加圧ホルダーを使ってカラム内側へ
圧力をかけるもの(特開昭59−112262号公
報)、カラム容積を可変させるもの(特開平2−268
270号公報)などが提案されている。
して対策がとられたカラムとしては、充填剤を樹脂製カ
ラムに入れたものを加圧ホルダーを使ってカラム内側へ
圧力をかけるもの(特開昭59−112262号公
報)、カラム容積を可変させるもの(特開平2−268
270号公報)などが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、カラムボデ
ィとエンドキャップとの嵌合不良を生じにくい構造のカ
ラムであり、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動し
て充填剤層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフ
ィー用カラムを提供することにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的は、カラムボデ
ィとエンドキャップとの嵌合不良を生じにくい構造のカ
ラムであり、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動し
て充填剤層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフ
ィー用カラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、本発明1という)の液体クロマトグラフィー用カラ
ムは、カラムボディ、フィルターおよびエンドキャップ
からなる液体クロマトグラフィー用カラムであって、カ
ラムボディの端部に切り込みがなされ、該切り込みに上
記フィルターが装着されていることを特徴とする。
下、本発明1という)の液体クロマトグラフィー用カラ
ムは、カラムボディ、フィルターおよびエンドキャップ
からなる液体クロマトグラフィー用カラムであって、カ
ラムボディの端部に切り込みがなされ、該切り込みに上
記フィルターが装着されていることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明(以下、本発明2とい
う)の液体クロマトグラフィー用カラムは、カラムボデ
ィ、フィルター、スリーブおよびエンドキャップからな
る液体クロマトグラフィー用カラムであって、該スリー
ブがカラムボディの端部とフィルターを内包できる形状
とされていることを特徴とする。
う)の液体クロマトグラフィー用カラムは、カラムボデ
ィ、フィルター、スリーブおよびエンドキャップからな
る液体クロマトグラフィー用カラムであって、該スリー
ブがカラムボディの端部とフィルターを内包できる形状
とされていることを特徴とする。
【0011】以下、本発明1について図面を参照して説
明する。図1は、本発明1の液体クロマトグラフィー用
カラム1の一例を示す断面図である。本発明1の液体ク
ロマトグラフィー用カラム1は、カラムボディ2、フィ
ルター4およびエンドキャップ6からなる液体クロマト
グラフィー用カラム1であって、カラムボディ2の端部
3に切り込み3aがなされ、該切り込み3aに上記フィ
ルター4が装着されている。
明する。図1は、本発明1の液体クロマトグラフィー用
カラム1の一例を示す断面図である。本発明1の液体ク
ロマトグラフィー用カラム1は、カラムボディ2、フィ
ルター4およびエンドキャップ6からなる液体クロマト
グラフィー用カラム1であって、カラムボディ2の端部
3に切り込み3aがなされ、該切り込み3aに上記フィ
ルター4が装着されている。
【0012】図2に上記カラムボディ2の端部3を拡大
して示す。カラムボディ2の端部3に円板状のフィルタ
ーを納めることができるような断面矩形の切り込み3a
が設けられている。図2におけるカラムボディ2の先端
部近傍の外径bと内径aの差は標準的には約2mm程度
であり、カラムボディ2に切り込み3aが設けられた後
の、切り込み3a部分のカラムボディ2の肉厚cは、カ
ラムボディ2の先端部3bがエンドキャップ6の内面下
端6dに十分密着して当接するために、0.5mm以上
が好ましい。また、切り込み深さdは、フィルター4の
厚みに合わせるが、エンドキャップ6との嵌合に影響が
ないようにフィルター厚みよりやや大きくするのが好ま
しい。また、切り込み3aの形状は、図2に示したよう
な断面矩形のものに限らず、種々の形状とすることが可
能であり、また、切り込み3aの形状に適合するように
フィルターの形状も選ばれる。切り込み3aの形状の変
形例とフィルター4の変形例を図3に示す。すなわち、
切り込み3aの変形例としては、図3(イ)に示したよ
うな、断面逆三角形のもの、図3(ロ)に示したよう
な、断面が逆三角形部の上に矩形部がのっているような
ものが挙げられる。また、フィルター4の変形例として
は、図3(イ)に示したような断面台形状の円板、図3
(ロ)に示したような、断面が台形状の円板の上に断面
矩形の円板がのっているような形状のもの、図3(ハ)
に示したような、断面矩形の切り込み3aに適合する円
板部の下に、カラムボディの切り込み3aの入っていな
い部分に嵌合する円板部を有するもの、などが挙げられ
る。
して示す。カラムボディ2の端部3に円板状のフィルタ
ーを納めることができるような断面矩形の切り込み3a
が設けられている。図2におけるカラムボディ2の先端
部近傍の外径bと内径aの差は標準的には約2mm程度
であり、カラムボディ2に切り込み3aが設けられた後
の、切り込み3a部分のカラムボディ2の肉厚cは、カ
ラムボディ2の先端部3bがエンドキャップ6の内面下
端6dに十分密着して当接するために、0.5mm以上
が好ましい。また、切り込み深さdは、フィルター4の
厚みに合わせるが、エンドキャップ6との嵌合に影響が
ないようにフィルター厚みよりやや大きくするのが好ま
しい。また、切り込み3aの形状は、図2に示したよう
な断面矩形のものに限らず、種々の形状とすることが可
能であり、また、切り込み3aの形状に適合するように
フィルターの形状も選ばれる。切り込み3aの形状の変
形例とフィルター4の変形例を図3に示す。すなわち、
切り込み3aの変形例としては、図3(イ)に示したよ
うな、断面逆三角形のもの、図3(ロ)に示したよう
な、断面が逆三角形部の上に矩形部がのっているような
ものが挙げられる。また、フィルター4の変形例として
は、図3(イ)に示したような断面台形状の円板、図3
(ロ)に示したような、断面が台形状の円板の上に断面
矩形の円板がのっているような形状のもの、図3(ハ)
に示したような、断面矩形の切り込み3aに適合する円
板部の下に、カラムボディの切り込み3aの入っていな
い部分に嵌合する円板部を有するもの、などが挙げられ
る。
【0013】また、液体クロマトグラフィー用カラム1
は、カラムボディ2の外周面に切られた雄ねじ2aとエ
ンドキャップ6の一端部の内周面に切られた雌ねじ6a
が螺合されることにより、カラムボディ2とエンドキャ
ップ6が嵌合し、カラムボディ2の先端部3bがエンド
キャップ6の内面下端6dに面接触して、密閉される構
造となっている。また、エンドキャップ6の中央部には
液体クロマトグラフィーの液体を流すための通路6bが
設けられており、エンドキャップ6の他端部には雌ねじ
6cが切られており、配管(図示せず)と接続されるよ
うになっている。
は、カラムボディ2の外周面に切られた雄ねじ2aとエ
ンドキャップ6の一端部の内周面に切られた雌ねじ6a
が螺合されることにより、カラムボディ2とエンドキャ
ップ6が嵌合し、カラムボディ2の先端部3bがエンド
キャップ6の内面下端6dに面接触して、密閉される構
造となっている。また、エンドキャップ6の中央部には
液体クロマトグラフィーの液体を流すための通路6bが
設けられており、エンドキャップ6の他端部には雌ねじ
6cが切られており、配管(図示せず)と接続されるよ
うになっている。
【0014】上記カラムボディ2の材質としては、公知
の金属製または樹脂製のものでよく、通常、ステンレス
製が選ばれる。カラムボディ2の長さは特に制限はな
く、通常、10〜300mm程度が選ばれる。カラムボ
ディ2の内径も特に制限はなく、通常、2〜10mm程
度が選ばれる。カラムボディ2とエンドキャップ6の嵌
合の方式は図1に示したような、ねじ込み方式(上記の
通り、カラムボディ2の外周面に切られた雄ねじ2a
に、エンドキャップ6の一端部の内周面に切られた雌ね
じ6aを螺合させてエンドキャップ6を締めこむ方式)
の他に、フェラル接続方式(カラムボディーに咬ませた
フェラルを、ナットとエンドキャップにより締めこむ方
式)でもよい。
の金属製または樹脂製のものでよく、通常、ステンレス
製が選ばれる。カラムボディ2の長さは特に制限はな
く、通常、10〜300mm程度が選ばれる。カラムボ
ディ2の内径も特に制限はなく、通常、2〜10mm程
度が選ばれる。カラムボディ2とエンドキャップ6の嵌
合の方式は図1に示したような、ねじ込み方式(上記の
通り、カラムボディ2の外周面に切られた雄ねじ2a
に、エンドキャップ6の一端部の内周面に切られた雌ね
じ6aを螺合させてエンドキャップ6を締めこむ方式)
の他に、フェラル接続方式(カラムボディーに咬ませた
フェラルを、ナットとエンドキャップにより締めこむ方
式)でもよい。
【0015】上記フィルター4の材質としては、公知の
金属製または樹脂製のものでよく、通常、ステンレス焼
結体が選ばれる。フィルターの孔径は1〜20μmが好
ましく、通常、2μmが選ばれる。また、異なる孔径の
ものを組み合わせて用いてもよい。フィルター4の形状
は、上述の形状だけに限定されるわけではなく、エンド
キャップの形状によっても異なる。測定試料の拡散防止
のために意図的に形状を変えたものも市販されている
が、そのようなものでもよい。フィルター4の直径はフ
ィルター4が切り込みの形状に適合するような直径が選
ばれる。フィルター4の厚みは、通常、0.5〜30m
m程度が好ましい。
金属製または樹脂製のものでよく、通常、ステンレス焼
結体が選ばれる。フィルターの孔径は1〜20μmが好
ましく、通常、2μmが選ばれる。また、異なる孔径の
ものを組み合わせて用いてもよい。フィルター4の形状
は、上述の形状だけに限定されるわけではなく、エンド
キャップの形状によっても異なる。測定試料の拡散防止
のために意図的に形状を変えたものも市販されている
が、そのようなものでもよい。フィルター4の直径はフ
ィルター4が切り込みの形状に適合するような直径が選
ばれる。フィルター4の厚みは、通常、0.5〜30m
m程度が好ましい。
【0016】本発明1の液体クロマトグラフィー用カラ
ムの使用方法は、まず、カラムボディ2に充填剤を充
填する、次いで、フィルター4をカラムボディ2の切
り込み3aに装着する、エンドキャップ6をカラムボ
ディー2に被せた後、カラムボディ2の外周面に切られ
た雄ねじ2aに、エンドキャップ6の雌ねじ6aを螺合
させてエンドキャップ6を締めこむ、の手順である。
ムの使用方法は、まず、カラムボディ2に充填剤を充
填する、次いで、フィルター4をカラムボディ2の切
り込み3aに装着する、エンドキャップ6をカラムボ
ディー2に被せた後、カラムボディ2の外周面に切られ
た雄ねじ2aに、エンドキャップ6の雌ねじ6aを螺合
させてエンドキャップ6を締めこむ、の手順である。
【0017】以下、本発明2について図面を参照して説
明する。図4は、本発明2の液体クロマトグラフィー用
カラム11の一例を示す断面図である。本発明2の液体
クロマトグラフィー用カラム11は、カラムボディ1
2、フィルター14、スリーブ15およびエンドキャッ
プ16からなる液体クロマトグラフィー用カラム11で
あって、該スリーブ15がカラムボディ12の端部13
とフィルター14を内包できる形状とされている。
明する。図4は、本発明2の液体クロマトグラフィー用
カラム11の一例を示す断面図である。本発明2の液体
クロマトグラフィー用カラム11は、カラムボディ1
2、フィルター14、スリーブ15およびエンドキャッ
プ16からなる液体クロマトグラフィー用カラム11で
あって、該スリーブ15がカラムボディ12の端部13
とフィルター14を内包できる形状とされている。
【0018】本発明2で用いられるスリーブ15は、図
5に示した斜視図、図6に示した拡大断面図の通り、プ
ラスチック製の円筒形であり、フィルター14を保持す
るフィルター保持部15aと、カラムボディ12を保持
するカラムボディ保持部15bからなる2段構造となっ
ている。フィルター保持部15aの内径eおよび高さf
はフィルター14の直径および高さに一致するように、
また、カラムボディ保持部15bの内径gはカラムボデ
ィ12の端部13の外径に一致するようにされている。
また、フィルター14の直径はカラムボディ12の内径
に等しくされている。このスリーブ15がエンドキャッ
プ16内に装着され、カラムボディ12とエンドキャッ
プ16の嵌合に際して、フィルター保持部15aと、カ
ラムボディ保持部15bを用いて、フィルター14を保
持すると同時に、カラムボディ12の端部13を保持す
るようにされる。
5に示した斜視図、図6に示した拡大断面図の通り、プ
ラスチック製の円筒形であり、フィルター14を保持す
るフィルター保持部15aと、カラムボディ12を保持
するカラムボディ保持部15bからなる2段構造となっ
ている。フィルター保持部15aの内径eおよび高さf
はフィルター14の直径および高さに一致するように、
また、カラムボディ保持部15bの内径gはカラムボデ
ィ12の端部13の外径に一致するようにされている。
また、フィルター14の直径はカラムボディ12の内径
に等しくされている。このスリーブ15がエンドキャッ
プ16内に装着され、カラムボディ12とエンドキャッ
プ16の嵌合に際して、フィルター保持部15aと、カ
ラムボディ保持部15bを用いて、フィルター14を保
持すると同時に、カラムボディ12の端部13を保持す
るようにされる。
【0019】また、液体クロマトグラフィー用カラム1
1は、カラムボディ12の外周面に切られた雄ねじ12
aとエンドキャップ16の一端部の内周面に切られた雌
ねじ16aが螺合されることにより、カラムボディ12
とエンドキャップ16が嵌合するように構成されてい
る。また、エンドキャップ16の中央部には液体クロマ
トグラフィーの液体を流すための通路16bが設けられ
ており、エンドキャップ16の他端部には雌ねじ16c
が切られており、配管(図示せず)と接続されるように
なっている。
1は、カラムボディ12の外周面に切られた雄ねじ12
aとエンドキャップ16の一端部の内周面に切られた雌
ねじ16aが螺合されることにより、カラムボディ12
とエンドキャップ16が嵌合するように構成されてい
る。また、エンドキャップ16の中央部には液体クロマ
トグラフィーの液体を流すための通路16bが設けられ
ており、エンドキャップ16の他端部には雌ねじ16c
が切られており、配管(図示せず)と接続されるように
なっている。
【0020】本発明2の液体クロマトグラフィー用カラ
ム11においては、フィルター14およびカラムボディ
12を同時にカバーするプラスチック製スリーブ15を
用いることにより、カラムボディ12とエンドキャップ
16の嵌合に際して、スリーブ15が変形することによ
り嵌合部の密閉効果が高まり、嵌合後のカラムボディ1
2内の充填剤が漏れて隙間が生じることがなくなる。ま
た、カラムボディ12の端部13での嵌合に加え、更
に、カラムボディ12の側面とエンドキャップ16の密
封性が高まるため、螺合が多少不完全であっても充填剤
が洩れだすことがない。このようにすることにより、カ
ラムボディ12の端部13における密封が破れた場合で
も、二重に対応できているために、充填剤はカラムボデ
ィ12側に止まることになり、測定時に分離測定系への
影響が最小限にとどめられる。
ム11においては、フィルター14およびカラムボディ
12を同時にカバーするプラスチック製スリーブ15を
用いることにより、カラムボディ12とエンドキャップ
16の嵌合に際して、スリーブ15が変形することによ
り嵌合部の密閉効果が高まり、嵌合後のカラムボディ1
2内の充填剤が漏れて隙間が生じることがなくなる。ま
た、カラムボディ12の端部13での嵌合に加え、更
に、カラムボディ12の側面とエンドキャップ16の密
封性が高まるため、螺合が多少不完全であっても充填剤
が洩れだすことがない。このようにすることにより、カ
ラムボディ12の端部13における密封が破れた場合で
も、二重に対応できているために、充填剤はカラムボデ
ィ12側に止まることになり、測定時に分離測定系への
影響が最小限にとどめられる。
【0021】上記カラムボディ12の材質、長さおよび
内径;並びにカラムボディ12とエンドキャップ16の
嵌合の方式の例などは、本発明1で述べたことと同様で
ある。
内径;並びにカラムボディ12とエンドキャップ16の
嵌合の方式の例などは、本発明1で述べたことと同様で
ある。
【0022】上記フィルター14の材質および孔径は、
本発明1で述べたことと同様である。フィルター14の
形状は、上記の円板状のものだけに限定されるわけでは
なく、エンドキャップの形状によっても異なる。測定試
料の拡散防止のために意図的に形状を変えたものも市販
されているが、そのようなものでもよい。フィルター1
4の直径はカラムボディ12の内径に等しくされるのが
好ましい。このフィルター14の厚みは、通常、0.5
〜30mm程度が選ばれる。
本発明1で述べたことと同様である。フィルター14の
形状は、上記の円板状のものだけに限定されるわけでは
なく、エンドキャップの形状によっても異なる。測定試
料の拡散防止のために意図的に形状を変えたものも市販
されているが、そのようなものでもよい。フィルター1
4の直径はカラムボディ12の内径に等しくされるのが
好ましい。このフィルター14の厚みは、通常、0.5
〜30mm程度が選ばれる。
【0023】本発明2の液体クロマトグラフィー用カラ
ムの使用方法は、まず、カラムボディ12に充填剤を
充填する、フィルター14をスリーブ15に嵌め込
む、エンドキャップ16にスリーブ15を装着する、
エンドキャップ16をカラムボディ12に被せた後、
カラムボディ12の外周面に切られた雄ねじ12aに、
エンドキャップ16の雌ねじ16aを螺合させてエンド
キャップ16を締めこむ、の手順である。
ムの使用方法は、まず、カラムボディ12に充填剤を
充填する、フィルター14をスリーブ15に嵌め込
む、エンドキャップ16にスリーブ15を装着する、
エンドキャップ16をカラムボディ12に被せた後、
カラムボディ12の外周面に切られた雄ねじ12aに、
エンドキャップ16の雌ねじ16aを螺合させてエンド
キャップ16を締めこむ、の手順である。
【0024】
【作用】本発明1または2の液体クロマトグラフィー用
カラムは、嵌合不良が起こり難いため、カラム使用時に
充填剤の移動が最小限に抑えられ、充填剤層に隙間が発
生し難い。従って、充填剤層の隙間の発生に伴う分析上
の悪影響(試料の拡散など)によるピーク性能の劣化が
抑えられる。
カラムは、嵌合不良が起こり難いため、カラム使用時に
充填剤の移動が最小限に抑えられ、充填剤層に隙間が発
生し難い。従って、充填剤層の隙間の発生に伴う分析上
の悪影響(試料の拡散など)によるピーク性能の劣化が
抑えられる。
【0025】
【実施例】実施例1 図1及び2に示したカラム(カラムボディ2は、内径a
6mm、先端部近傍の外径b7.9mm、外径t10m
m、長さ50mm、SUS316製;フィルター4は、
孔径2μm、直径6.9mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体)へ、充填剤を充填したカラムを10本作製
した。充填剤は積水化学工業社製、ミクロネックスTM
A1c−HSIII を用いた。充填条件は以下の通りと
した。 充填ポンプ: サヌキ工業社製CRP−7050 充填液:100mM リン酸緩衝液 pH6.0 充填条件:流量20ml/分 予め、充填剤を充填液を用いてスラリーとしておき、充
填直前に充填液を追加してスターラーを用いて攪拌(5
分間)後、超音波処理(5分間)し、更に、スターラー
を用いて攪拌(2分以上)したものを、充填に用いた。
6mm、先端部近傍の外径b7.9mm、外径t10m
m、長さ50mm、SUS316製;フィルター4は、
孔径2μm、直径6.9mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体)へ、充填剤を充填したカラムを10本作製
した。充填剤は積水化学工業社製、ミクロネックスTM
A1c−HSIII を用いた。充填条件は以下の通りと
した。 充填ポンプ: サヌキ工業社製CRP−7050 充填液:100mM リン酸緩衝液 pH6.0 充填条件:流量20ml/分 予め、充填剤を充填液を用いてスラリーとしておき、充
填直前に充填液を追加してスターラーを用いて攪拌(5
分間)後、超音波処理(5分間)し、更に、スターラー
を用いて攪拌(2分以上)したものを、充填に用いた。
【0026】得られたカラムを用いて健常人の血液中の
糖化ヘモグロビンA1c(HbA1c)の分析を行っ
た。分析条件は以下の通りとした。 送液ポンプ:島津製作所製、LC−9A 試料導入装置:自動試料導入装置(積水化学工業社製、
ASU−420) 検出器:島津製作所製、SPD−6AV データー処理装置:島津製作所製、C−R4A 溶離液A:100mM リン酸緩衝液pH6.0 溶離液B:300mM リン酸緩衝液pH7.0 送液量:2ml/分 検出時の測定波長:415nm 測定試料:健常人血液を溶血液〔トリトンX−100
(ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、
和光純薬社製)が、濃度0.1重量%で溶解された、
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)〕で200倍に溶
血希釈したもの。
糖化ヘモグロビンA1c(HbA1c)の分析を行っ
た。分析条件は以下の通りとした。 送液ポンプ:島津製作所製、LC−9A 試料導入装置:自動試料導入装置(積水化学工業社製、
ASU−420) 検出器:島津製作所製、SPD−6AV データー処理装置:島津製作所製、C−R4A 溶離液A:100mM リン酸緩衝液pH6.0 溶離液B:300mM リン酸緩衝液pH7.0 送液量:2ml/分 検出時の測定波長:415nm 測定試料:健常人血液を溶血液〔トリトンX−100
(ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、
和光純薬社製)が、濃度0.1重量%で溶解された、
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)〕で200倍に溶
血希釈したもの。
【0027】具体的には、溶離液Aを送液ポンプを用い
て、流速2ml/分で通液しておき、この状態で、自動
試料導入装置により、50μlの測定試料をカラムに注
入し、1.5分後、溶離液Bに切り換え、測定試料中の
ヒトヘモグロビンA1cの分析を行った。
て、流速2ml/分で通液しておき、この状態で、自動
試料導入装置により、50μlの測定試料をカラムに注
入し、1.5分後、溶離液Bに切り換え、測定試料中の
ヒトヘモグロビンA1cの分析を行った。
【0028】得られたクロマトグラムより分離指数H及
び分離性能を以下のようにして算出し、分離性能を表1
に示した。分離指数H=(HbA1cのリテンションタ
イム/HbA1cピークの半値幅)。10本のカラムで
得られた分離指数Hのうちの最高値に対する、各カラム
の分離指数Hの割合を、各カラムの分離性能(%)とし
た。
び分離性能を以下のようにして算出し、分離性能を表1
に示した。分離指数H=(HbA1cのリテンションタ
イム/HbA1cピークの半値幅)。10本のカラムで
得られた分離指数Hのうちの最高値に対する、各カラム
の分離指数Hの割合を、各カラムの分離性能(%)とし
た。
【0029】比較例1 実施例1で用いたカラムの代わりに、図8に示した従来
のカラム(カラムボディ22は、内径6mm、外径10
mm、長さ50mm、SUS316製;フィルター24
は、孔径2μm、直径6mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体;スリーブ25は、内径6mm、外径8m
m、高さ2mm、ダイフロン製)を用いた以外は、実施
例1と同様に操作した。得られた分離性能を表1に示し
た。なお、表1において、変動係数(%)は、(標準偏
差/平均値)×100で算出される値である。
のカラム(カラムボディ22は、内径6mm、外径10
mm、長さ50mm、SUS316製;フィルター24
は、孔径2μm、直径6mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体;スリーブ25は、内径6mm、外径8m
m、高さ2mm、ダイフロン製)を用いた以外は、実施
例1と同様に操作した。得られた分離性能を表1に示し
た。なお、表1において、変動係数(%)は、(標準偏
差/平均値)×100で算出される値である。
【0030】
【表1】
【0031】表1より、比較例1のカラムは分離性能の
ばらつきが大きいが、本発明1のカラムは、分離性能が
高く且つ安定であることが分かる。これは、本発明1の
カラムでは、嵌合部の密封性が改良されているためと考
えられる。
ばらつきが大きいが、本発明1のカラムは、分離性能が
高く且つ安定であることが分かる。これは、本発明1の
カラムでは、嵌合部の密封性が改良されているためと考
えられる。
【0032】実施例2 図4〜6に示したカラム(カラムボディ12は、内径6
mm、先端部近傍の外径7.9mm、外径10mm、長
さ50mm、SUS316製;フィルター14は、孔径
2μm、直径6mm、厚み3mm、SUS316製焼結
体;スリーブ15は、フィルター保持部15aの内径e
6mm、外径h8mm、高さf3.5mm、また、カラ
ムボディ保持部15bの内径g8mm、外径m8.9m
m、高さi2mm、ポリテトラフロロエチレン製)へ充
填剤を充填したカラムを3本(それぞれのカラムの名称
を、実2−1、実2−2、実2−3とする)作製した。
充填剤及び充填条件は実施例1と同様とした。
mm、先端部近傍の外径7.9mm、外径10mm、長
さ50mm、SUS316製;フィルター14は、孔径
2μm、直径6mm、厚み3mm、SUS316製焼結
体;スリーブ15は、フィルター保持部15aの内径e
6mm、外径h8mm、高さf3.5mm、また、カラ
ムボディ保持部15bの内径g8mm、外径m8.9m
m、高さi2mm、ポリテトラフロロエチレン製)へ充
填剤を充填したカラムを3本(それぞれのカラムの名称
を、実2−1、実2−2、実2−3とする)作製した。
充填剤及び充填条件は実施例1と同様とした。
【0033】得られたカラムを用いて糖化ヘモグロビン
A1c(HbA1c)の分析を行った。分析条件は、実
施例1と同様とした。それぞれのカラムの耐久性を試験
するために、各カラムについて3000回繰り返して測
定した。
A1c(HbA1c)の分析を行った。分析条件は、実
施例1と同様とした。それぞれのカラムの耐久性を試験
するために、各カラムについて3000回繰り返して測
定した。
【0034】各測定により得られたクロマトグラムより
分離指数H及び分離性能を以下のようにして算出し、分
離性能を図7に示した。分離指数H=(HbA1cのリ
テンションタイム/HbA1cピークの半値幅)。3本
のカラムで得られた分離指数Hのうちの最高値に対す
る、各カラムの分離指数Hの割合を、各カラムの分離性
能(%)とした。
分離指数H及び分離性能を以下のようにして算出し、分
離性能を図7に示した。分離指数H=(HbA1cのリ
テンションタイム/HbA1cピークの半値幅)。3本
のカラムで得られた分離指数Hのうちの最高値に対す
る、各カラムの分離指数Hの割合を、各カラムの分離性
能(%)とした。
【0035】比較例2 実施例2で用いたカラムの代わりに、図8に示した従来
のカラム(カラムボディ22は、内径6mm、外径10
mm、長さ50mm、SUS316製;フィルター24
は、孔径2μm、直径6mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体;スリーブ25は、内径6mm、外径8m
m、高さ2mm、ダイフロン製)を3本(それぞれのカ
ラムの名称を、比2−1、比2−2、比2−3とする)
用いた以外は、実施例2と同様に操作した。得られた分
離性能を図7に示した。
のカラム(カラムボディ22は、内径6mm、外径10
mm、長さ50mm、SUS316製;フィルター24
は、孔径2μm、直径6mm、厚み2mm、SUS31
6製焼結体;スリーブ25は、内径6mm、外径8m
m、高さ2mm、ダイフロン製)を3本(それぞれのカ
ラムの名称を、比2−1、比2−2、比2−3とする)
用いた以外は、実施例2と同様に操作した。得られた分
離性能を図7に示した。
【0036】図7より、本発明2のカラムは比較例2の
カラムに比べて、初期の分離性能のばらつき、及び耐久
性試験における分離性能の劣化のばらつき共に小さいこ
とが分かる。これは、本発明2のカラムでは、カラム内
での充填剤の密封性改善により、初期性能の安定化は勿
論、使用中の劣化が最小限に抑えられたものと考えられ
る。
カラムに比べて、初期の分離性能のばらつき、及び耐久
性試験における分離性能の劣化のばらつき共に小さいこ
とが分かる。これは、本発明2のカラムでは、カラム内
での充填剤の密封性改善により、初期性能の安定化は勿
論、使用中の劣化が最小限に抑えられたものと考えられ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明1の液体クロマトグラフィー用カ
ラムの構成は、上記の通りであり、本発明1によれば、
カラムボディとエンドキャップとの嵌合不良を生じにく
く、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動して充填剤
層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフィー用カ
ラムが提供される。
ラムの構成は、上記の通りであり、本発明1によれば、
カラムボディとエンドキャップとの嵌合不良を生じにく
く、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動して充填剤
層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフィー用カ
ラムが提供される。
【0038】本発明2の液体クロマトグラフィー用カラ
ムの構成は、上記の通りであり、本発明2によれば、カ
ラムボディとエンドキャップとの嵌合不良を生じにく
く、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動して充填剤
層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフィー用カ
ラムが提供される。従って、充填剤が充填されたカラム
の分離性能の維持および耐久性において安定したカラム
が提供される。
ムの構成は、上記の通りであり、本発明2によれば、カ
ラムボディとエンドキャップとの嵌合不良を生じにく
く、測定中にカラムボディ中の充填剤が移動して充填剤
層に隙間が生じない構造の液体クロマトグラフィー用カ
ラムが提供される。従って、充填剤が充填されたカラム
の分離性能の維持および耐久性において安定したカラム
が提供される。
【図1】本発明1の液体クロマトグラフィー用カラムの
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図2】図1のカラムボディの端部を拡大して示す断面
図である。
図である。
【図3】切り込みの形状の変形例とフィルターの変形例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】本発明2の液体クロマトグラフィー用カラムの
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図5】本発明2で用いられるスリーブを示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】本発明2で用いられるスリーブを示す拡大断面
図である。
図である。
【図7】実施例2及び比較例2で得られたカラムを用い
て分析した際の分離性能を示すグラフであり、縦軸は分
離性能(%)、横軸は測定回数(回)を示す。
て分析した際の分離性能を示すグラフであり、縦軸は分
離性能(%)、横軸は測定回数(回)を示す。
【図8】従来の液体クロマトグラフィー用カラムを示す
断面図である。
断面図である。
1、11 液体クロマトグラフィー用カラム 2、12 カラムボディ 2a、12a 雄ねじ 3、13 端部 3a 切り込み 3b 先端部 4、14 フィルター 6、16 エンドキャップ 6a、16a 雌ねじ 6b、16b 通路 6c、16c 雌ねじ 6d 内面下端 15 スリーブ 15a フィルター保持部 15b カラムボディ保持部
Claims (2)
- 【請求項1】 カラムボディ、フィルターおよびエンド
キャップからなる液体クロマトグラフィー用カラムであ
って、カラムボディの端部に切り込みがなされ、該切り
込みに上記フィルターが装着されていることを特徴とす
る液体クロマトグラフィー用カラム。 - 【請求項2】 カラムボディ、フィルター、スリーブお
よびエンドキャップからなる液体クロマトグラフィー用
カラムであって、該スリーブがカラムボディの端部とフ
ィルターを内包できる形状とされていることを特徴とす
る液体クロマトグラフィー用カラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337437A JPH11174036A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 液体クロマトグラフィー用カラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337437A JPH11174036A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 液体クロマトグラフィー用カラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11174036A true JPH11174036A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18308632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9337437A Pending JPH11174036A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 液体クロマトグラフィー用カラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11174036A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6142816A (en) * | 1999-02-05 | 2000-11-07 | Yazaki Corporation | Shield terminal and manufacturing method thereof |
JP2005241456A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Sekisui Chem Co Ltd | マイクロリアクター用液体クロマトグラフ及びそれを用いたマイクロリアクター |
JP2005538376A (ja) * | 2002-09-10 | 2005-12-15 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | クロマトグラフカラムおよび吸収剤密度を制御するための方法 |
WO2014142096A1 (ja) | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 積水メディカル株式会社 | 液体クロマトグラフィー用カラム装置及び液体クロマトグラフィー装置 |
EP3561505A4 (en) * | 2016-12-22 | 2020-08-26 | Hitachi High-Tech Corporation | COLUMN AND REPLACEMENT DEVICE |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP9337437A patent/JPH11174036A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6142816A (en) * | 1999-02-05 | 2000-11-07 | Yazaki Corporation | Shield terminal and manufacturing method thereof |
JP2005538376A (ja) * | 2002-09-10 | 2005-12-15 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | クロマトグラフカラムおよび吸収剤密度を制御するための方法 |
US8628667B2 (en) | 2002-09-10 | 2014-01-14 | Waters Technologies Corporation | Chromatographic column and methods for controlling sorbent density |
JP2005241456A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Sekisui Chem Co Ltd | マイクロリアクター用液体クロマトグラフ及びそれを用いたマイクロリアクター |
WO2014142096A1 (ja) | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 積水メディカル株式会社 | 液体クロマトグラフィー用カラム装置及び液体クロマトグラフィー装置 |
US9778232B2 (en) | 2013-03-11 | 2017-10-03 | Sekisui Medical Co., Ltd. | Column device for liquid chromatography and liquid chromatography apparatus |
EP3561505A4 (en) * | 2016-12-22 | 2020-08-26 | Hitachi High-Tech Corporation | COLUMN AND REPLACEMENT DEVICE |
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