JP2000035421A - クロマトグラフ用カラム - Google Patents

クロマトグラフ用カラム

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JP2000035421A
JP2000035421A JP10203423A JP20342398A JP2000035421A JP 2000035421 A JP2000035421 A JP 2000035421A JP 10203423 A JP10203423 A JP 10203423A JP 20342398 A JP20342398 A JP 20342398A JP 2000035421 A JP2000035421 A JP 2000035421A
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filter
end fitting
ring
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JP10203423A
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Yuji Setoguchi
雄二 瀬戸口
Kazuyuki Oishi
和之 大石
Toshiki Kawabe
俊樹 川辺
Kazuhiko Shimada
一彦 嶋田
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Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/60Construction of the column
    • G01N30/6004Construction of the column end pieces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/60Construction of the column
    • G01N30/6004Construction of the column end pieces
    • G01N30/6017Fluid distributors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラム製造時にカラム本体とエンドフィッテ
ィングとの接続、締結時の締めすぎによるクロマトグラ
フの分離性能の低下がなく、且つ再現性良く製造され得
るクロマトグラフ用カラムを提供する。 【解決手段】 カラム本体1、その両端のエンドフィッ
ティング2、並びにカラム本体1とエンドフィッティン
グ2の間にカラム本体側から順に設けられた、リング3
及びフィルタ4(若しくはフィルタ装置)からなるクロ
マトグラフ用カラムであって、カラム本体1の両端部に
傾斜部分1aが設けられるとともに、カラム本体1とエ
ンドフィッティング2が接続、締結されることにより変
形したリング3が、上記フィルタ4(若しくはフィルタ
装置)の少なくとも上記カラム本体1の傾斜部分1aに
対向する面を、液密的又は気密的に遮断しているクロマ
トグラフ用カラム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマトグラフ用
カラムに関する。
【0002】
【従来の技術】有機化学、生化学、医学などの分野にお
ける試料中の成分の分離や分取に液体クロマトグラフや
ガスクロマトグラフなどのクロマトグラフが汎用されて
いる。
【0003】上記、クロマトグラフに用いられるカラム
は、通常、図13に示すように、カラム本体10と、そ
の両端に設けられた移動相導入部、移動相導出部である
エンドフィッティング20からなり、カラム本体10と
エンドフィッティング20の間にパッキングのようなシ
ール材料30及びフィルタ40が設けられている。そし
て、カラム本体の先端部10aと、シール材料30及び
フィルタ40とは面で接している(なお、図13は移動
相導入部のみを示しており、移動相導出部は示していな
いが、移動相導出部も同様に構成される)。
【0004】このようなカラムの場合、カラム本体10
に充填剤50を充填した後、エンドフィッティング20
の内周面に設けられた雌ネジ20aとカラム本体10の
外周面に設けられた雄ネジ10bを螺合することにより
カラムを組み立てる際に、図14(イ)に示すように、
ネジの締めすぎによりシール材料30が充填剤50の方
へ変形して突き出して突出部30aが形成されることに
より、或いは、図14(ロ)に示すように、フィルタ4
0の位置の僅かなずれにより、シール材料30が充填剤
50の方へ変形して突き出して突出部30aが形成され
ることにより、カラム使用時、移動相及び測定試料の均
一な流れを妨げ、そのため、クロマトグラフの分離性能
に悪影響を与え、結果的に測定値の再現性が悪くなると
いう問題があった。
【0005】特開平6−229999号公報には、カラ
ムチューブ(カラム本体)及びエンドフィッティングよ
り成り、カラムチューブ先端の傾斜接続部の角度が30
〜60度で、エンドフィッティングの傾斜接触部の角度
が、前記傾斜接続部の角度よりも0.5〜5度大きいこ
とを特徴とする液体クロマトグラフ用カラムが提案され
ている。そして、この構成により、液漏れや充填剤漏れ
がなく、分離効率の良い液体クロマトグラフ用カラムが
得られるとしている(特開平6−229999号公報の
図1参照)。
【0006】しかしながら、この提案の場合であって
も、カラムチューブ(カラム本体)とエンドフィッティ
ングとの接続時に締めすぎてしまうと、カラムチューブ
(カラム本体)の先端及びエンドフィッティングの傾斜
接触部が充填剤の方へ変形して突き出し、移動相及び測
定試料の均一な流れを妨げるようになる。このような現
象が生じると、クロマトグラフの分離性能に悪影響を与
えるという問題が残っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カラ
ム製造時にカラム本体とエンドフィッティングとの接
続、締結時の締めすぎによるクロマトグラフの分離性能
の低下がなく、且つ再現性良く製造され得るクロマトグ
ラフ用カラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
クロマトグラフ用カラムは、カラム本体、その両端のエ
ンドフィッティング、並びにカラム本体とエンドフィッ
ティングの間にカラム本体側から順に設けられた、リン
グ及びフィルタ若しくはフィルタ装置からなるクロマト
グラフ用カラムであって、カラム本体の両端部に、カラ
ム本体の外径がカラム先端部に向かって縮径されるよう
な傾斜部分が設けられるとともに、カラム本体とエンド
フィッティングが接続、締結されることにより変形した
リングが、上記フィルタ若しくはフィルタ装置の少なく
とも上記カラム本体の傾斜部分に対向する面を、液密的
又は気密的に遮断していることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、カラム本体とエン
ドフィッティングが接続、締結される前のリングの外径
が、エンドフィッティングの内径と同等以上であること
を特徴とする請求項1記載のクロマトグラフ用カラムで
ある。
【0010】請求項3記載の発明は、カラム本体とエン
ドフィッティングが接続、締結される前のリングの内径
が、カラム本体の端部の先端の外径よりも大きいことを
特徴とする請求項1又は2記載のクロマトグラフ用カラ
ムである。
【0011】請求項4記載の発明は、フィルタとエンド
フィッティングの間に、拡散板若しくは集束板が設けら
れたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のクロマ
トグラフ用カラムである。
【0012】以下、本発明の詳細を説明する。図1は本
発明のクロマトグラフ用カラムの一例を示す分解側面
図、図2は図1のクロマトグラフ用カラムの移動相導入
部側の断面図である。すなわち、本発明のクロマトグラ
フ用カラムは、カラム本体1、その両端のエンドフィッ
ティング2(エンドフィッティング2は一方のみを図示
している)、並びにカラム本体1とエンドフィッティン
グ2の間にカラム本体1側から順に設けられた、リング
3及びフィルタ4からなるクロマトグラフ用カラムであ
って、カラム本体1の両端部に、カラム本体1の外径が
カラム先端部に向かって縮径されるような傾斜部分1a
が設けられるとともに、カラム本体1とエンドフィッテ
ィング2が接続、締結されることにより変形したリング
3が、上記フィルタ4の少なくとも上記カラム本体1の
傾斜部分1aに対向する面を液密的又は気密的に遮断し
ている。
【0013】図3は本発明のクロマトグラフ用カラムの
他の例の移動相導入部側の断面図である。このクロマト
グラフ用カラムは、フイルタ4の代わりにフイルタ装置
5が用いられていることの他は、上記図2のクロマトグ
ラフ用カラムと同様である。フイルタ装置5は図4に示
すようにフイルタ4とその周囲を囲む、例えばパッキン
グのようなシール材料4aからなる。このクロマトグラ
フ用カラムにおいては、カラム本体1とエンドフィッテ
ィング2が接続、締結されることにより変形したリング
3が、上記フィルタ装置5の少なくとも上記カラム本体
1の傾斜部分1aに対向する面を液密的又は気密的に遮
断している。
【0014】なお、本発明で言う、「上記の変形したリ
ング3が、上記フィルタ4若しくはフィルタ装置5の少
なくとも上記カラム本体1の傾斜部分1aに対向する面
を液密的又は気密的に遮断している」とは、変形したリ
ング3が、上記カラム本体1の傾斜部分1aに対向する
面を液密的又は気密的に完全に遮断していることが好ま
しいが、測定試料、移動相などを液密的又は気密的に遮
断することができれば一部離脱していても構わない、こ
とを意味するものとする。
【0015】なお、上記の変形したリング3は、上記の
ように、上記フィルタ4若しくはフィルタ装置5の少な
くとも上記カラム本体1の傾斜部分1aに対向する面を
液密的又は気密的に遮断していればよく、測定試料、移
動相及び充填剤が洩れない構造であれば、変形したリン
グ3、カラム本体1及びエンドフィッティング2の間に
多少の空間があっても構わない。
【0016】上記のように、カラム本体1の両端部に
は、カラム本体1の外径がカラム先端部に向かって縮径
されるような傾斜部分1aが設けられている。カラム本
体1の両端部の先端は、図5(イ)に示すように先端が
尖っていてもよいし、図5(ロ)に示すように先端に平
面部1bが存在してもよい。
【0017】図5(イ)及び図5(ロ)に表した傾斜部
分1aの角度Aは、特に限定されないが、5〜88度が
好ましく、20〜70度がより好ましい。傾斜部分1a
は、図2(又は図3)に示したように、カラム本体1と
エンドフィッティング2が接続、締結されることにより
変形したリング3が、上記フィルタ4(若しくはフィル
タ装置5)の少なくとも上記カラム本体1の傾斜部分1
aに対向する面を液密的又は気密的に遮断できるような
構造であれば、特に限定されない。
【0018】カラム本体1の長さは5〜500mmが好
ましく、10〜300mmがより好ましい。
【0019】カラム本体1の内径(図2のC)は0.5
〜300mmが好ましく、1〜30mmがより好まし
い。
【0020】カラム本体1の材質は、クロマトグラフ用
カラムとして用いる場合の圧力に耐え得るものであれ
ば、特に限定されないが、例えば、ステンレス、ガラ
ス、プラスチック(例えば、ポリエーテルエーテルケト
ンのようなポリエーテルケトン類を含むもの)などが挙
げられる。
【0021】図6は、上記エンドフィッティング2を示
すものであり、その内径Dは、カラム本体1の内径Cよ
りも大きく、しかも、リング3、フィルタ4及び必要に
応じて用いられる後述の拡散板若しくは集束板を内蔵す
ることができる程度とされ、通常、2〜400mmが好
ましく、4〜40mmがより好ましい。
【0022】カラム本体1へのエンドフィッティング2
の接続、締結には、例えば、雄ねじと雌ねじの関係、又
は、スウェージロックなどが用いられるが、これらに限
定されず公知の技術のいずれを用いてもよい。
【0023】エンドフィッティング2の材質は、クロマ
トグラフ用カラムとして用いる場合の圧力に耐え得るも
のであれば、特に限定されないが、例えば、ステンレ
ス、ガラス、プラスチック(例えば、ポリエーテルエー
テルケトンのようなポリエーテルケトン類を含むもの)
などが挙げられる。
【0024】本発明のクロマトグラフ用カラムにおい
て、上記リング3は、図2(又は図3)に示したよう
に、カラム本体1とエンドフィッティング2が接続、締
結されることにより変形されて、上記フィルタ4(若し
くはフィルタ装置5)の少なくとも上記カラム本体1の
傾斜部分1aに対向する面を液密的又は気密的に遮断し
ている。このように、リング3が変形されることによ
り、クロマトグラフ用カラムの使用に際して、充填剤が
漏れ出さないように密封されていると共に、移動相も漏
れ出さないように密封されている。
【0025】カラム本体1とエンドフィッティング2が
接続、締結される前のリング(以下、接続、締結前のリ
ングという)3の形状は、上記の通り、変形によりフィ
ルタ4若しくはフィルタ装置5の少なくともカラム本体
1の傾斜部分1aに対向する面を液密的又は気密的に遮
断できるような形状であれば特に限定されないが、例え
ば、図7に平面図で示すように、中空の円形であり、断
面は、例えば、方形、円形などが挙げられる。特に、上
記断面が方形のもの(リング3の立体的形状は円筒体と
なる)が好ましい。
【0026】接続、締結前のリング3の外径Eは、エン
ドフィッティング2の内径Dと同等以上であることが好
ましい。こうすると、リング3をエンドフィッティング
2内に押し込めることにより、リング3及びフイルタ4
(若しくはフィルタ装置5)をエンドフィッティング2
に固定することができるので、カラム本体1とエンドフ
ィッティング2を接続、締結する際に、リング3及びフ
イルタ4(若しくはフィルタ装置5)を所定の位置に保
持し易くなるので都合がよい。
【0027】図8(イ)又は(ロ)は、カラム本体1と
エンドフィッティング2を接続、締結するに際して、リ
ング3とカラム本体1の傾斜部分1aが接触した状態を
示す断面図である(上記接続、締結は、この状態から更
に締結されて、締結完了時には図2又は図3に示した状
態となる)。接続、締結前のリング3の内径Fは、図8
(イ)又は(ロ)に示すように、カラム本体1の端部の
先端の外径(図8(イ)であれば外径G、図8(ロ)で
あれば外径H)よりも大きいことが好ましい。このよう
に構成されていると、締結完了時には、リング3は変形
されて、フィルタ4(若しくはフィルタ装置5)の少な
くとも上記カラム本体1の傾斜部分1aに対向する面を
液密的又は気密的に遮断し易くなる。
【0028】上記接続、締結前のリング3の外径Eは2
〜410mmが好ましく、4〜41mmがより好まし
い。内径Fは、0.6〜310mmが好ましく、1.1
〜40mmがより好ましい。その厚さは0.1〜20m
mが好ましく、0.3〜10mmがより好ましい。
【0029】リング3の材質は、上記の通り、変形によ
りフィルタ4(若しくはフィルタ装置5)の少なくとも
上記カラム本体1の傾斜部分1aに対向する面を液密的
又は気密的に遮断できるような材質であれば特に限定さ
れないが、好ましくは、カラム本体よりも柔らかい材質
のものがよい。材質としては、例えば、フッ素樹脂(例
えば、商標名でテフロン、ポリフロン、ネオフロン、ダ
イフロン)などのプラスチックが挙げられる。
【0030】上記フィルタ4は、形状は円形であり、不
溶性異物を濾過する機能を持ち、孔径は0.1〜10μ
mが好ましい。上記シール材料4aを用いない場合、フ
ィルタ4の直径は、通常、リング3の内径よりも大きく
される。フィルタ4の直径が、エンドフィッティング2
の内径よりも小さい場合は、図4に示したようなフィル
タ装置5を用い、そのシール材料4aの外径がエンドフ
ィッティング2の内径にほぼ等しくするのが好ましい。
特に、フィルタ4の直径がリング3の内径に等しいか、
それよりも小さい場合は、フィルタ装置5を用いるのが
特に好ましい。
【0031】上記フィルタ及びシール材料の材質として
は、ステンレスなどの金属、フッ素樹脂、ポリエーテル
エーテルケトンのようなポリエーテルケトン類を含むも
の等のプラスチックなどが挙げられる。
【0032】フィルタ装置を用いた本発明のクロマトグ
ラフ用カラムを接続、締結した場合に、従来技術の項で
述べたようなシール材料による突出部が生じないように
するためには、フィルタ装置のシール材料の材質がリン
グよりも硬い材質が好ましい。この点から、該シール材
料の材質としては、ステンレスなどの金属、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルエーテルケトンを含むポリエー
テルケトン類などが好ましい。
【0033】本発明のクロマトグラフ用カラムには、さ
らに必要に応じて、フィルタとエンドフィッティングの
間に、拡散板若しくは集束板が設けられてもよい。上記
の拡散板と集束板については、上記カラムの移動相導入
部側には拡散板が、移動相導出部側には集束板が設けら
れる。図9は、このような拡散板6が設けられたクロマ
トグラフ用カラムの移動相導入部側を示すものである。
【0034】上記拡散板若しくは集束板6は、測定試料
が移動相で希釈されることを最小限に抑えつつ、フィル
タ表面全体に測定試料を分散したり、若しくはフィルタ
表面から集束することができるようにする働きを有する
ものである。このため、拡散板若しくは集束板6には、
孔が開けられている。拡散板若しくは集束板の形状とし
ては、例えば、図10(イ)、(ロ)に示したような、
孔が表面から裏面まで均一に開いたもの(図10(イ)
において符号61で示した部分は、この部分が表面から
裏面に貫通しており、また、符号62で示した部分は、
この部分が表面から裏面に貫通している)、図11に示
したような、一方の側には孔は一個であるが、他方の側
には多数の孔があいた形になっており、表面側の孔と裏
面側の孔が内部でつながっているものなどが挙げられ
る。
【0035】上記拡散板若しくは集束板6は、円形で直
径2〜400mmが好ましく、4〜40mmがより好ま
しい。その厚さは0.1〜20mmが好ましく、0.2
〜5mmがより好ましい。
【0036】拡散板若しくは集束板の材質は、例えば、
ステンレスなどの金属、フッ素樹脂、ポリエーテルエー
テルケトンのようなポリエーテルケトン類を含むもの等
のプラスチックなどが挙げられる。
【0037】本発明のカラムに充填される充填剤は特に
限定されず、公知の充填剤のいずれも用いることができ
る。充填方法は、公知の任意の方法が可能であるが、ス
ラリー充填法が好ましい。スラリー充填法は、充填剤粒
子を移動相などの緩衝液に分散させたスラリーを送液ポ
ンプなどによりカラムに圧入する方法である。
【0038】本発明のクロマトグラフ用カラムの用途と
しては、液体クロマトグラフ用カラム及びガスクロマト
グラフ用カラムなどが挙げられる。
【0039】本発明のカラムを用いて分離を行う際の移
動相としては、液体クロマトグラフの場合は、公知の溶
離液を用いることができ、ガスクロマトグラフの場合
は、公知のヘリウム、窒素ガスなどを用いることができ
る。
【0040】本発明のカラムを用いて液体クロマトグラ
フィーを行う場合、液体クロマトグラフとしては、公知
のものが使用可能であり、例えば、主要構成要素として
送液ポンプ、試料導入装置(サンプラ)、カラム、検出
器などから構成され、他の付属装置(カラム恒温槽や溶
離液の脱気装置など)が適宜付属されて構成されてよ
い。
【0041】
【作用】請求項1記載のクロマトグラフ用カラムは、カ
ラム本体の両端部に、カラム本体の外径がカラム先端部
に向かって縮径されるような傾斜部分が設けられるとと
もに、カラム本体とエンドフィッティングが接続、締結
されることにより変形したリングが、上記フィルタ若し
くはフィルタ装置の少なくとも上記カラム本体の傾斜部
分に対向する面を液密的又は気密的に遮断しているの
で、カラム製造時におけるカラム本体とエンドフィッテ
ィングとの接続、締結時の締めすぎによるクロマトグラ
フの分離性能の低下がなく、且つ再現性良く製造され得
るものである。
【0042】請求項2記載のクロマトグラフ用カラム
は、カラム本体とエンドフィッティングが接続、締結さ
れる前のリングの外径が、エンドフィッティングの内径
と同等以上なので、リングをエンドフィッティング内に
押し込めることにより、リング及びフイルタ若しくはフ
ィルタ装置をエンドフィッティングに固定することがで
きるので、カラム本体とエンドフィッティングを接続、
締結する際に、リングを所定の位置に保持し易くなるた
め、カラム製造が容易となり、カラム本体とエンドフィ
ッティングとの接続、締結時の締めすぎによるクロマト
グラフの分離性能の低下がなく、且つ再現性良く製造さ
れ得るものである。
【0043】請求項3記載のクロマトグラフ用カラム
は、カラム本体の両端部に、カラム本体の外径がカラム
先端部に向かって縮径されるような傾斜部分が設けられ
るとともに、カラム本体とエンドフィッティングが接
続、締結される前のリングの内径が、カラム本体の端部
の先端の外径よりも大きいので、カラム本体とエンドフ
ィッティングを接続、締結する際に、締めつけてゆくと
リングがカラム本体の傾斜部分に沿って変形してゆき、
リングの変形が、カラム本体の内側に入り込むことがな
く、フィルタ若しくはフィルタ装置の少なくともカラム
本体の傾斜部分に対向する面を確実に液密的又は気密的
に遮断し易いので、カラム製造が容易となり、カラム本
体とエンドフィッティングとの接続、締結時の締めすぎ
によるクロマトグラフの分離性能の低下がなく、且つ再
現性良く製造され得るものである。
【0044】請求項4記載のクロマトグラフ用カラム
は、フィルタとエンドフィッティングの間に、拡散板若
しくは集束板が設けられた請求項1、2又は3記載のク
ロマトグラフ用カラムであるので、上記拡散板若しくは
集束板によって、測定試料を移動相で希釈することを最
小限に抑えつつ、フィルタ表面全体に測定試料を均一に
分散したり、若しくはフィルタ表面から集束することが
できるようになるため、フィルタ表面の有効濾過面積が
広くなる。従って、フイルタの寿命が延長される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明を詳細に説明する。
【0046】(実施例1) ・液体クロマトグラフ用カラムの作製 液体クロマトグラフィーによる、自動グリコヘモグロビ
ン測定装置Hi−AUTO A1c HA−8150用
カラム(発売元:京都第1科学社、製造元:積水化学工
業社、陽イオン交換樹脂充填カラム)の同一ロットのも
の30本から充填剤を取り出した。カラム1本あたり、
上記充填剤1.0gを、50mMリン酸緩衝液(pH
6.0)30mlに分散し、5分間超音波処理した後、
よく攪拌した。全量を図9に示した本発明のステンレス
製のクロマトグラフ用カラムのカラム本体(4.6φ×
30mm、傾斜部分の角度Aは、約60度)を接続した
パッカー(梅谷精機社製)に注入した。パッカー(梅谷
精機社製)に送液ポンプ(サヌキ工業社製)を接続し、
上記充填剤を上記ステンレス製カラム本体に圧力300
kg/cm2 で定圧充填した。充填後、図9に示した本
発明のカラムのエンドフィッティング、リング、フィル
タ並びに拡散板及び集束板を取り付け、本発明のクロマ
トグラフ用カラムを作製した。カラムの作製は、作業者
A,B,Cの3人で、それぞれが3本ずつ作製した。
【0047】・ヘモグロビン類の測定 測定条件 得られた液体クロマトグラフ用カラムを用いて、以下の
測定を行った。 システム:Hi−AUTO A1c HA−8150
(自動グリコヘモグロビン測定装置) 溶離液:Hi−AUTO A1c HA−8150用専
用溶離液(50A,50B,50C) 流速:2.2ml/分 検出波長:415nm 試料注入量:24μl
【0048】測定試料 国際試薬社製、グリコHbコントロール レベルII
【0049】測定結果 上記測定条件により、測定試料を測定して得られたクロ
マトグラムを図12に示した。ピークP1はヘモグロビ
ンA1a及びヘモグロビンA1b、ピークP2はヘモグ
ロビンF、ピークP3はヘモグロビンA1c(HbA1
c)、ピークP4はヘモグロビンA0を示す。
【0050】HbA1cの濃度の算出方法 上記クロマトグラムから、測定試料のHbA1c値を次
式によって算出した。 HbA1c値(%)=(HbA1cピーク面積)÷(全
ヘモグロビンピーク面積)×100
【0051】測定結果を表1に示した。表1において
は、各作業者の作製したカラムでの測定値の平均値、標
準偏差及び変動係数(%)(標準偏差÷平均値×10
0)を求めた。また、3人の作業者間の差を評価するた
めに、全データについての平均値、標準偏差及び変動係
数(%)も求めた。
【0052】
【表1】
【0053】(比較例1)カラム本体の端部と、シール
材料及びフィルタとが面で接している従来の構造のカラ
ム(図13)に、実施例1と同様の充填剤を、実施例1
と同様の方法で、実施例1と同じ作業者3人で、それぞ
れが3本ずつ充填して、液体クロマトグラフ用カラムを
作製した。得られたカラムを用いて、実施例1と同様に
してヘモグロビン類の測定を行い、HbA1c値を求め
た。
【0054】測定結果を表2に示した。表2において
は、各作業者の作製したカラムでの測定値の平均値、標
準偏差及び変動係数(%)を求めた。また、3人の作業
者間の差を評価するために、全データについての平均
値、標準偏差及び変動係数(%)も求めた。
【0055】
【表2】
【0056】表1及び表2より以下のことが分かる。実
施例1のカラムにおいては、作業者内及び作業者間のば
らつきが非常に小さく、作業者内の変動係数は1.0%
であり、作業者間の変動係数も1.0%であった。これ
に対して比較例1のカラムにおいては、作業者内及び作
業者間のばらつきが大変大きく、作業者内の変動係数は
4.4〜6.1%であり、作業者間の変動係数は7.5
%であった。
【0057】なお、実施例1及び比較例1で用いたカラ
ムを、上記の測定が終了後、カラム本体からエンドフィ
ッティングを外し、カラム本体、リング(若しくは、シ
ール材料)及びフィルタの様子を調べてみたところ、比
較例1のカラムではシール材料が充填剤の方へ変形して
突き出して突出部が形成されているものが見られたが、
実施例1のカラムでは、リングが充填剤の方へ変形して
突き出しているものは皆無であった。
【0058】
【発明の効果】本発明のクロマトグラフ用カラムの構成
は、上記の通りであり、本発明によると、カラム製造時
にカラム本体とエンドフィッティングとの接続、締結時
の締めすぎによるクロマトグラフの分離性能の低下がな
く、且つ再現性良く製造され得るクロマトグラフ用カラ
ムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロマトグラフ用カラムの一例を示す
分解側面図。
【図2】図1のクロマトグラフ用カラムの移動相導入部
側の断面図。
【図3】本発明のクロマトグラフ用カラムの他の例の移
動相導入部側の断面図。
【図4】フイルタ装置の断面図。
【図5】カラム本体の端部を拡大して示す断面図。
【図6】エンドフィッティングを示す側面図。
【図7】リングを示す平面図。
【図8】カラム本体とエンドフィッティングを接続、締
結するに際して、リングとカラム本体の傾斜部分が接触
した状態を示す断面図。
【図9】拡散板が設けられたクロマトグラフ用カラムの
移動相導入部側を示す断面図。
【図10】拡散板若しくは集束板の一例を示す平面図。
【図11】拡散板若しくは集束板の他の一例を示す説明
図。(イ)は側面図。(ロ)は平面図。(ハ)は底面
図。
【図12】測定試料を測定して得られたクロマトグラ
ム。
【図13】従来のクロマトグラフ用カラムの断面図。
【図14】シール材料が充填剤の方へ変形して突き出し
て突出部が形成されている状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 カラム本体 1a 傾斜部分 1b 平面部 2 エンドフィッティング 3 リング 4 フィルタ 4a シ−ル材料 5 フイルタ装置 6 拡散板若しくは集束板 A 傾斜部分の角度 C カラム本体の内径 D エンドフィッティングの内径 E 接続、締結前のリングの外径 F 接続、締結前のリングの内径 G カラム本体の端部の先端の外径 H カラム本体の端部の先端の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 一彦 山口県新南陽市開成町4560 積水化学工業 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラム本体、その両端のエンドフィッテ
    ィング、並びにカラム本体とエンドフィッティングの間
    にカラム本体側から順に設けられた、リング及びフィル
    タ若しくはフィルタ装置からなるクロマトグラフ用カラ
    ムであって、 カラム本体の両端部に、カラム本体の外径がカラム先端
    部に向かって縮径されるような傾斜部分が設けられると
    ともに、 カラム本体とエンドフィッティングが接続、締結される
    ことにより変形したリングが、上記フィルタ若しくはフ
    ィルタ装置の少なくとも上記カラム本体の傾斜部分に対
    向する面を、液密的又は気密的に遮断していることを特
    徴とするクロマトグラフ用カラム。
  2. 【請求項2】 カラム本体とエンドフィッティングが接
    続、締結される前のリングの外径が、エンドフィッティ
    ングの内径と同等以上であることを特徴とする請求項1
    記載のクロマトグラフ用カラム。
  3. 【請求項3】 カラム本体とエンドフィッティングが接
    続、締結される前のリングの内径が、カラム本体の端部
    の先端の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1又
    は2記載のクロマトグラフ用カラム。
  4. 【請求項4】 フィルタとエンドフィッティングの間
    に、拡散板若しくは集束板が設けられたことを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載のクロマトグラフ用カラム。
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