JPH11173538A - 灰溶融施設における排ガス冷却方法 - Google Patents
灰溶融施設における排ガス冷却方法Info
- Publication number
- JPH11173538A JPH11173538A JP9337555A JP33755597A JPH11173538A JP H11173538 A JPH11173538 A JP H11173538A JP 9337555 A JP9337555 A JP 9337555A JP 33755597 A JP33755597 A JP 33755597A JP H11173538 A JPH11173538 A JP H11173538A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- temperature
- ash melting
- cooling
- melting facility
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】冷却後の排ガス温度のバラツキを防止するとと
もに、脱塩率の低下を防止し得る灰溶融施設における排
ガス冷却方法を提供する。 【解決手段】灰溶融施設1の灰溶融炉2から排出された
排ガスの温度を、冷却塔4にて水噴射により、800℃
程度から中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、気体混合器6にて、排ガスに空気を混合させること
により、排ガス温度を300℃付近から150℃程度ま
で下げるようにした冷却方法である。
もに、脱塩率の低下を防止し得る灰溶融施設における排
ガス冷却方法を提供する。 【解決手段】灰溶融施設1の灰溶融炉2から排出された
排ガスの温度を、冷却塔4にて水噴射により、800℃
程度から中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、気体混合器6にて、排ガスに空気を混合させること
により、排ガス温度を300℃付近から150℃程度ま
で下げるようにした冷却方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灰溶融施設におけ
る排ガス冷却方法に関する。
る排ガス冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、焼却灰の溶融を行う灰溶融施設に
おいては、灰溶融炉で発生した排ガス中の可燃物を爆発
事故防止の目的で燃焼させるため、およびダイオキシン
類を完全に分解させるために、排ガスが灰溶融炉の二次
燃焼室で完全燃焼させられている。
おいては、灰溶融炉で発生した排ガス中の可燃物を爆発
事故防止の目的で燃焼させるため、およびダイオキシン
類を完全に分解させるために、排ガスが灰溶融炉の二次
燃焼室で完全燃焼させられている。
【0003】また、この灰溶融施設においては、灰溶融
炉で完全燃焼により発生した1000℃程度の高温排ガ
ス中には飛灰および有害物質が混入しているため、その
排出経路の途中に設けられたバグフィルタにより除去さ
れるようにされている。
炉で完全燃焼により発生した1000℃程度の高温排ガ
ス中には飛灰および有害物質が混入しているため、その
排出経路の途中に設けられたバグフィルタにより除去さ
れるようにされている。
【0004】ところで、このバグフィルタの使用可能温
度は150〜170℃と低く、従来、ガス排出経路の途
中に冷却塔が設けられて、排ガスは、1000℃程度か
らバグフィルタの使用可能温度まで、一気に水噴射によ
りまたは冷却空気により、冷却されていた。
度は150〜170℃と低く、従来、ガス排出経路の途
中に冷却塔が設けられて、排ガスは、1000℃程度か
らバグフィルタの使用可能温度まで、一気に水噴射によ
りまたは冷却空気により、冷却されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、10
00℃程度の高温の排ガスを、水噴射により150〜1
70℃まで一気に冷却すると、冷却後の温度(到達温
度)に大きいバラツキが生じ、例えば冷却塔内で、部分
的に露点腐食温度以下になってしまうという問題があ
る。また、冷却空気により排ガスの温度を下げる場合に
は、排ガス中の水分率が15%以下になると、塩化水素
除去のために吹き込まれる消石灰による脱塩の効率が悪
くなるという問題がある。
00℃程度の高温の排ガスを、水噴射により150〜1
70℃まで一気に冷却すると、冷却後の温度(到達温
度)に大きいバラツキが生じ、例えば冷却塔内で、部分
的に露点腐食温度以下になってしまうという問題があ
る。また、冷却空気により排ガスの温度を下げる場合に
は、排ガス中の水分率が15%以下になると、塩化水素
除去のために吹き込まれる消石灰による脱塩の効率が悪
くなるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、冷却後の排ガス温度の
バラツキを防止するとともに、脱塩率の低下を防止し得
る灰溶融施設における排ガス冷却方法を提供することを
目的とする。
バラツキを防止するとともに、脱塩率の低下を防止し得
る灰溶融施設における排ガス冷却方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の灰溶融施設における排ガス冷却方法は、灰
溶融施設の灰溶融炉から排出される排ガスの冷却方法で
あって、灰溶融炉から排出された高温の排ガスを冷却塔
に導き、水噴射により300℃付近まで冷却した後、空
気を混入させて150℃程度まで冷却する方法である。
に、本発明の灰溶融施設における排ガス冷却方法は、灰
溶融施設の灰溶融炉から排出される排ガスの冷却方法で
あって、灰溶融炉から排出された高温の排ガスを冷却塔
に導き、水噴射により300℃付近まで冷却した後、空
気を混入させて150℃程度まで冷却する方法である。
【0008】上記の冷却方法によると、灰溶融炉から排
出された高温排ガスを、水噴射による冷却および空気の
混合による冷却による2段でもって冷却を行うようにし
たので、一気に水噴射により冷却する場合に比べて、温
度のバラツキを生じさせることなく、排ガス温度を集塵
機の使用可能な温度まで下げることができる。
出された高温排ガスを、水噴射による冷却および空気の
混合による冷却による2段でもって冷却を行うようにし
たので、一気に水噴射により冷却する場合に比べて、温
度のバラツキを生じさせることなく、排ガス温度を集塵
機の使用可能な温度まで下げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る灰溶融施設における排ガス冷却方法を、図面に基づき
説明する。
る灰溶融施設における排ガス冷却方法を、図面に基づき
説明する。
【0010】図1は、焼却灰の溶融を行うための灰溶融
施設における排ガスの導出経路を示している。図1にお
いて、灰溶融施設1の灰溶融炉2で発生した1000℃
程度の高温排ガスは、第1排ガスダクト3を介して冷却
塔4に導かれ、ここで水噴射により300℃付近、例え
ば300℃±50℃の範囲内まで冷却される。なお、冷
却塔4入口での排ガスの温度は、800℃程度まで下が
っている。勿論、ここでの水噴射量は、冷却塔4出口に
おける排ガス温度が300℃(±50℃)付近となるよ
うに調節されている。
施設における排ガスの導出経路を示している。図1にお
いて、灰溶融施設1の灰溶融炉2で発生した1000℃
程度の高温排ガスは、第1排ガスダクト3を介して冷却
塔4に導かれ、ここで水噴射により300℃付近、例え
ば300℃±50℃の範囲内まで冷却される。なお、冷
却塔4入口での排ガスの温度は、800℃程度まで下が
っている。勿論、ここでの水噴射量は、冷却塔4出口に
おける排ガス温度が300℃(±50℃)付近となるよ
うに調節されている。
【0011】そして、この冷却塔4で300℃付近まで
冷却された排ガスは、第2排ガスダクト5を介して気体
混合器6に導かれ、ここで大気である空気と混合されて
冷却が行われ、第3排ガスダクト7を介して集塵機であ
るバグフィルタ8に導かれる。なお、第3排ガスダクト
7には、塩素を除去するための消石灰が供給されてい
る。
冷却された排ガスは、第2排ガスダクト5を介して気体
混合器6に導かれ、ここで大気である空気と混合されて
冷却が行われ、第3排ガスダクト7を介して集塵機であ
るバグフィルタ8に導かれる。なお、第3排ガスダクト
7には、塩素を除去するための消石灰が供給されてい
る。
【0012】上記気体混合器6で混合される空気量は、
バグフィルタ8に導入される直前の排ガス温度が、15
0℃程度となるような量に調節されている。上記バグフ
ィルタ8で飛灰などのダストが捕集された後、第4排ガ
スダクト9を介して煙突10に導かれ、そして大気に放
出される。
バグフィルタ8に導入される直前の排ガス温度が、15
0℃程度となるような量に調節されている。上記バグフ
ィルタ8で飛灰などのダストが捕集された後、第4排ガ
スダクト9を介して煙突10に導かれ、そして大気に放
出される。
【0013】このように、灰溶融炉2から排出された排
ガスの温度を、冷却塔4にて水噴射により、800℃程
度から中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、気体混合器6にて、排ガスに空気を混合させること
により、排ガス温度を300℃付近から150℃程度ま
で下げるようにしているので、すなわち低温部分での冷
却を空気により行うようにしているので、一気に水噴射
により冷却する場合に比べて、下げ過ぎることなく、す
なわち温度のバラツキを生じることなく、150℃程度
まで下げることができ、さらに冷却空気を使用する場合
に比べて、適度の水分があるため、塩化水素除去のため
に吹き込まれる消石灰による脱塩率の低下を防止するこ
とができる。
ガスの温度を、冷却塔4にて水噴射により、800℃程
度から中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、気体混合器6にて、排ガスに空気を混合させること
により、排ガス温度を300℃付近から150℃程度ま
で下げるようにしているので、すなわち低温部分での冷
却を空気により行うようにしているので、一気に水噴射
により冷却する場合に比べて、下げ過ぎることなく、す
なわち温度のバラツキを生じることなく、150℃程度
まで下げることができ、さらに冷却空気を使用する場合
に比べて、適度の水分があるため、塩化水素除去のため
に吹き込まれる消石灰による脱塩率の低下を防止するこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明の排ガスの冷却方法
によると、灰溶融炉から排出された高温排ガスを、水噴
射により中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、空気を混合させることにより、その温度を集塵機の
使用可能温度である150℃程度まで下げるようにして
いるので、すなわち使用可能温度付近での冷却を空気に
より行うようにしているので、一気に水噴射により冷却
する場合に比べて、下げ過ぎることなく、すなわち温度
のバラツキを生じることなく、集塵機の使用可能な温度
まで下げることができ、また冷却空気を使用する場合に
比べて、適度の水分があるため、塩化水素除去のために
吹き込まれる消石灰による脱塩率の低下を防止すること
ができる。
によると、灰溶融炉から排出された高温排ガスを、水噴
射により中間的な温度である300℃付近に一旦下げた
後、空気を混合させることにより、その温度を集塵機の
使用可能温度である150℃程度まで下げるようにして
いるので、すなわち使用可能温度付近での冷却を空気に
より行うようにしているので、一気に水噴射により冷却
する場合に比べて、下げ過ぎることなく、すなわち温度
のバラツキを生じることなく、集塵機の使用可能な温度
まで下げることができ、また冷却空気を使用する場合に
比べて、適度の水分があるため、塩化水素除去のために
吹き込まれる消石灰による脱塩率の低下を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の灰溶融施設における排ガ
スの導出経路を示すブロック図である。
スの導出経路を示すブロック図である。
1 灰溶融施設 2 灰溶融炉 3 冷却塔 6 気体混合器 8 バグフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 詞郎 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐藤 英夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 榊原 恒治 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 灰溶融施設の灰溶融炉から排出される排
ガスの冷却方法であって、灰溶融炉から排出された高温
の排ガスを冷却塔に導き、水噴射により300℃付近ま
で冷却した後、空気を混入させて150℃程度まで冷却
することを特徴とする灰溶融施設における排ガス冷却方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337555A JPH11173538A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 灰溶融施設における排ガス冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337555A JPH11173538A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 灰溶融施設における排ガス冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11173538A true JPH11173538A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18309757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9337555A Pending JPH11173538A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 灰溶融施設における排ガス冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11173538A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079029A (ja) * | 2000-09-07 | 2002-03-19 | Daido Steel Co Ltd | 溶融炉排ガスの冷却方法 |
JP2002213733A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排ガス処理設備 |
JP2008185284A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 排ガスの処理方法および排ガスの処理設備 |
KR101225773B1 (ko) * | 2010-10-27 | 2013-01-23 | 현대제철 주식회사 | 배가스 처리장치 |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP9337555A patent/JPH11173538A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079029A (ja) * | 2000-09-07 | 2002-03-19 | Daido Steel Co Ltd | 溶融炉排ガスの冷却方法 |
JP2002213733A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排ガス処理設備 |
JP2008185284A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 排ガスの処理方法および排ガスの処理設備 |
KR101225773B1 (ko) * | 2010-10-27 | 2013-01-23 | 현대제철 주식회사 | 배가스 처리장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041102 |