JPH11173516A - 水素ガス燃焼バーナ - Google Patents

水素ガス燃焼バーナ

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JPH11173516A
JPH11173516A JP33711797A JP33711797A JPH11173516A JP H11173516 A JPH11173516 A JP H11173516A JP 33711797 A JP33711797 A JP 33711797A JP 33711797 A JP33711797 A JP 33711797A JP H11173516 A JPH11173516 A JP H11173516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
hydrogen gas
heat
burner
nozzle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33711797A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Inoue
清司 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室内に局所的なヒートスポットを発生さ
せず、また寿命の長い水素ガス燃焼バーナを提供する。 【解決手段】 耐圧殻20、同耐圧殻20の内側に設け
られた断熱層21、及び同断熱層21の内面に設けられ
た耐熱ライナ22の三層構造をもつ燃焼筒10を有して
いる。燃焼筒10は後端部から水素ガスと空気が供給さ
れるとともに、点火装置11が設けられている。燃焼筒
10の先端部には、冷却水循環により冷却されるノズル
冷却チューブ31が設けられたノズル部を形成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電や廃棄物
処理のための燃焼炉に用いる水素ガスを燃焼させる水素
ガス燃焼バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水素ガス燃焼バーナの一例を図2
に示す。図2において水素ガス燃焼バーナ101の先端
の細管部102よりボイラ内に吐出された水素ガスは吐
出直後に水素ガスの自然発火温度となり、ボイラ内空気
と反応し即座に燃焼する。
【0003】図2に示した従来の水素ガスバーナでは、
炉内に吐出した水素ガスが充分に混合しない段階で即座
に燃焼してしまうため、ボイラ内に局所的なヒートスポ
ットの発生が懸念される。また、従来の水素ガス燃焼バ
ーナでは、吐出直後の水素ガス燃焼によるノズル先端部
の焼損が懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の水素ガス燃焼バーナではヒートスポットの発生、ノズ
ル先端部の焼損などの問題が懸念された。
【0005】本発明は、燃焼室内に局所的なヒートスポ
ットを発生させず、また寿命の長い水素ガス燃焼バーナ
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、耐圧殻、同耐圧殻の内側に設けられた断熱
層、及び同断熱層の内面に設けられた耐熱ライナの三層
構造をもつ燃焼筒を有し、同燃焼筒は後端部から水素ガ
スと空気が供給されるとともに、先端部に冷却水循環に
より冷却されるノズル部を形成した構造の水素ガス燃焼
バーナを提供する。
【0007】本発明による水素ガス燃焼バーナは前記し
た構造を有していて、水素ガスと空気は三層構造の燃焼
筒の後端部から供給され、燃焼筒内で混合されてから安
定して燃焼する。そして燃焼ガスは燃焼筒内で温度分布
が均一化されてから燃焼室内に放出される。
【0008】こうして、本発明による水素ガス燃焼バー
ナでは燃焼室内に従来のもののような局所的ヒートスポ
ットを発生させることが防がれる。
【0009】また、本発明の水素ガス燃焼バーナでは前
記したようにバーナのノズルからは温度分布が均一化さ
れた燃焼ガスが放出される上、先端部のノズル部は冷却
水循環により冷却される構成とされていることによりノ
ズルの焼損を防ぎ、その寿命が延長される。
【0010】なお、前記した本発明の水素ガス燃焼バー
ナにおいて、三層構造をもつ燃焼筒の中に燃焼排ガスや
空気を流し込む構成を採用した構造とすれば、耐圧殻、
断熱層及びライナをその排ガスや空気で冷却することが
できて好ましい。
【0011】また、ライナに小さな穴を多数設け、そこ
から前記燃焼排ガスを燃焼筒内に流すことにより水素の
燃焼温度を所定の温度まで低下させうるものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による水素ガス燃焼
バーナを図1に示した実施の形態に基づいて具体的に説
明する。図1において、10は燃焼筒であり、この燃焼
筒10は耐圧殻20、断熱層21、及びその内側の耐熱
ライナ22の三層構造となっている。断熱層21には通
気性をもつ断熱材が充填されている。
【0013】耐圧殻20には、燃焼排ガス又は空気を導
入する複数個の小さな穴23が設けられている。また、
ライナ22にも複数個の小さな穴24を設け、前記した
ように耐圧殻20の穴23から導入した燃焼排ガスを燃
焼筒のライナ22内部へ流出可能な構造となっている。
【0014】燃焼筒10の後端部からは燃料となる水素
ガスと燃焼用の空気が燃焼筒10内に供給されるように
構成されている。また、燃焼筒10の後端部には電源に
よって通電される点火装置11が配設されている。
【0015】また、燃焼筒10の先端部には燃焼ガス吐
出ノズル30が形成され、その外周にはノズル冷却チュ
ーブ31が設けられていて、このノズル冷却チューブ3
1を流れる冷却水で燃焼ガス吐出ノズル30を冷却する
構造としている。このように構成された燃焼筒10は、
その燃焼ガス吐出ノズル30をボイラ内に向けて取付け
られる。
【0016】以上のように構成した図1の水素ガス燃焼
バーナにおいて、水素ガス、空気は供給源より配管を経
由して燃焼筒10に後端部から供給され、燃焼筒10に
固定された点火装置11廻りで混在する。ここで、点火
装置11に電源より通電し、水素・空気混合ガスに着火
・燃焼させ、高温の水素燃焼ガスを生成する。
【0017】生成された高温の水素燃焼ガスは燃焼筒1
0から耐圧殻20の耐熱ライナ22の内側を経由するこ
とで整流化され、燃焼ガス吐出ノズル30により流れの
挙動を最適化されてボイラ内に放出される。
【0018】高温燃焼ガスにより耐熱ライナ22は加熱
されるが、その外部に形成された断熱層21に充填され
た断熱材によって、高温燃焼ガスからの熱が耐圧殻20
に伝わりにくい構造とされている。
【0019】耐圧殻20に設けられた穴23からは燃焼
排ガス又は空気を耐圧殻20内に流し込むことで耐圧殻
20、断熱層21、および高温燃焼ガスからの熱を受け
る耐熱ライナ22を冷却できる。
【0020】その上、耐圧殻20の穴23から導入した
燃焼排ガスを耐熱ライナ22の穴24から燃焼筒内に投
入することにより燃焼筒内における水素の燃焼に燃焼排
ガスも使われることになり、水素を燃焼させるときの燃
焼温度の低下も期待できる。
【0021】耐圧殻20の耐熱ライナ22には前記した
ように小さな穴24を多数開けてあり、燃焼筒10内で
の燃焼ガスからの圧力を耐熱ライナ22部の断熱層21
に解放し、耐圧殻20にて燃焼ガスの圧力を支える構造
とする。燃焼ガス吐出ノズル30部は、その外周に設け
られたノズル冷却チューブ31を流れる冷却水により所
要温度に冷却される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による水素
ガス燃焼バーナは、耐圧殻、同耐圧殻の内側に設けられ
た断熱層、及び同断熱層の内面に設けられた耐熱ライナ
の三層構造をもつ燃焼筒を有し、同燃焼筒は後端部から
水素ガスと空気が供給されるとともに、先端部に冷却水
循環により冷却されるノズル部を形成したもので、これ
によれば、次のような効果を奏することができる。
【0023】まず、燃焼筒の後端部から供給された水素
ガスは、空気と混合されてから燃焼し、充分に整流化し
てからボイラ等の燃焼室内に放出されるため、燃焼室内
での局所的なヒートスポットの低減を期待できる。
【0024】また、燃焼筒内で温度分布を均一化された
燃焼ガスがノズル部を通ること、及びノズル部に循環さ
れる冷却水による冷却効果により、従来ノズルに比べ
て、ノズルの寿命が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による水素ガス燃焼バー
ナを示す側断面図。
【図2】従来の水素ガス燃焼バーナを示す図面で(a)
は平断面図、(b)は側断面図。
【符号の説明】
10 燃焼筒 11 点火装置 20 耐圧殻 21 断熱層 22 耐熱ライナ 30 燃焼ガス吐出ノズル 31 ノズル冷却チューブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧殻、同耐圧殻の内側に設けられた断
    熱層、及び同断熱層の内面に設けられた耐熱ライナの三
    層構造をもつ燃焼筒を有し、同燃焼筒は後端部から水素
    ガスと空気が供給されるとともに、先端部に冷却水循環
    により冷却されるノズル部を形成したことを特徴とする
    水素ガス燃焼バーナ。
JP33711797A 1997-12-08 1997-12-08 水素ガス燃焼バーナ Withdrawn JPH11173516A (ja)

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Cited By (5)

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