JPH11172525A - ポリエステル樹脂組成物及びそれからなる繊維 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物及びそれからなる繊維

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JPH11172525A
JPH11172525A JP9345766A JP34576697A JPH11172525A JP H11172525 A JPH11172525 A JP H11172525A JP 9345766 A JP9345766 A JP 9345766A JP 34576697 A JP34576697 A JP 34576697A JP H11172525 A JPH11172525 A JP H11172525A
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polyester fiber
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリ
メチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリ
エステル樹脂組成物であって、トリメチレンテレフタレ
ート環状ダイマーを1〜5wt%含有するポリエステル
樹脂組成物、及び該ポリエステルで構成された、ポリエ
ステル繊維。 【効果】 本発明のポリエステル繊維は、発色性に優れ
ると同時にポリトリメチレンテレフタレート繊維が本来
持っている、ソフトな風合い、優れた弾性回復性、易染
性、耐光性、熱セット性、寸法安定性、低吸水率といっ
た特性を持つ画期的な繊維である。従って、特にインナ
ー、アウター、裏地、スポーツ、レッグ向け用途に有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定の構造の環状化
合物を特定量含有せしめた、発色性に優れたポリトリメ
チレンテレフタレート樹脂組成物、それからなる繊維、
及びその織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】テレフタル酸またはテレフタル酸ジメチ
ルに代表されるテレフタル酸の低級アルコールエステル
と、トリメチレングリコール(1,3−プロパンジオー
ル)を重縮合させて得られるポリトリメチレンテレフタ
レートは、低弾性率(ソフトな風合い)、優れた弾性回
復性、易染性といったポリアミドに類似した性質と、耐
光性、熱セット性、寸法安定性、低吸水率といったポリ
エチレンテレフタレートに類似した性能を併せ持つ画期
的なポリマーであり、その特徴を生かしてBCFカーペ
ット、ブラシ、テニスガット等に応用されている(特開
平9−3724号公報、特開平8−173244号公
報、特開平5−262862号公報)。
【0003】すなわち、ポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維を用いると、耐光性、熱セット性等の性能が低い
というポリアミド繊維の性質が改良されると同時に、低
弾性率(ソフトな風合い)、優れた弾性回復性、易染性
といったポリアミド類似の繊維を提供することが可能と
なるために、既存のポリアミド繊維を凌駕できる可能性
が高い。
【0004】ポリトリメチレンテレフタレートはポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートと
同様の方法で重合することができる。すなわち、ポリト
リメチレンテレフタレートの重合は、まず、下記式
(2)で示されるエステル交換反応を常圧あるいは加圧
下で加熱しながら行い、その後、下記式(3)で示され
る重縮合反応を減圧下で行うことにより達成ができる。
これらの2種の反応には、チタンのアルコキサイド等の
何らかの触媒を添加することが知られている。
【0005】 ROOCφCOOR + 2HO(CH2)3OH → HO(CH2)3OOCφCOO(CH2)3OH + 2ROH ・・・式(2) HO(CH2)3OOCφCOO(CH2)3OH →ポリトリメチレンテレフタレート ・・・式(3) (式2、3中、 R: -Hまたは-CH3、φ: パラ結合するベ
ンゼン環) ポリトリメチレンテレフタレートの重合段階で種々の不
純物が生成することはすでに知られている。
【0006】白度に優れたポリマーを得る方法として、
エステル交換反応触媒としてチタン触媒、重縮合触媒と
してアンチモン触媒を用いることが提案されている(ケ
ミカル ファイバー インターナショナル 第45巻
263〜264ページ 1996年)。この文献では副
生成物の発生についても触れられており、ポリトリメチ
レンテレフタレートにはオリゴマーが1.6〜3.2%
含有され、これらの不純物が紡糸工程や染色工程で問題
になることが示されている。また、重合過程での廃ガス
として生成する揮発成分(ポリマーに含まれるものでは
ない)については共に0.2〜0.3%のアリルアルコ
ール、アクロレインの生成が報告されている。しかしな
がら、これらの不純物が製品に与える影響については全
く問題認識されていない。
【0007】また、紡糸工程で紡糸口金面やその付近に
生成する白粉を少なくし、糸切れを抑制するために、常
法で得たポリトリメチレンテレフタレートを減圧下、1
90〜200℃程度で固相重合を行い、極限粘度が0.
9以上、b値(チップの黄色みの判断指標)が10以
下、オリゴマー含有率が1重量%以下のポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂を提案している(特開平8−31
1177号公報)。
【0008】以上のように、これまでの公知情報ではポ
リトリメチレンテレフタレートに含まれるオリゴマーは
紡糸工程、後加工工程で糸切れ要因となるために、低減
させたい対象物質として考えられてきた。しかしなが
ら、本発明者らはこれらの不純物の紡糸、繊維物性に与
える影響を詳細に検討した結果、驚くべきことに不純物
であるオリゴマーの中に含まれるトリメチレンテレフタ
レート環状ダイマーをその特定量を積極的に繊維中に含
有させると、紡糸性、加工性を実質的に低下させること
なく、発色性を大幅に向上できることを見いだした。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、発色
性を向上させたポリトリメチレンテレフタレート樹脂組
成物、及びそれからなる繊維を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリトリメ
チレンテレフタレートの重合、チップ化、乾燥、紡糸、
後加工条件を詳細に検討した結果、特にポリマーの重合
工程、乾燥工程を制御することで、紡糸性、後加工性を
悪くすることなく、ポリトリメチレンテレフタレート繊
維の染色性を向上できる可能性を見いだし、更に詳細に
検討した結果、本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明は、テレフタル酸を主た
る酸成分とし、トリメチレングリコールを主たるグリコ
ール成分とするポリエステル樹脂組成物であって、水分
率が10〜100ppmであり、トリメチレンテレフタ
レート環状ダイマーを1〜5wt%含有するポリエステ
ル樹脂組成物を提供するものであり、また、テレフタル
酸を主たる酸成分とし、トリメチレングリコールを主た
るグリコール成分とするポリエステルから構成された繊
維であって、トリメチレンテレフタレート環状ダイマー
を1〜5wt%含有するポリエステル繊維を提供するも
のである。
【0012】本発明のポリエステル繊維を構成する樹脂
組成物は、テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリメチ
レングリコールを主たるグリコール成分とするポリエス
テル樹脂組成物である。そして該ポリエステルには、カ
チオン染料に対する染色性を付与させるために、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸や5−スルホイソフタル酸
テトラブチルホスホニウム塩を、より低温での染色性を
付与するために平均分子量400〜20000のポリア
ルキレングリコール、イソフタル酸、ブタンジオール、
エチレングリコールを2〜10wt%共重合してもよ
い。
【0013】また、必要に応じて、各種の添加剤、例え
ば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍
光増白剤などを共重合、または混合してもよい。本発明
のポリエステル繊維は、トリメチレンテレフタレート環
状ダイマー(以下、CDと略記する)を1〜5wt%含
有することが必要である。尚、CDとは、下記構造式
(1)で示されるものである。
【0014】
【化1】 (ここで、φはパラ結合するベンゼン環である。)
【0015】本発明の最大の特徴は、上記CDが特定量
含有されていることで優れた発色性を発現することであ
る。この理由については明らかではないが、繊維の非晶
部分に拡散したCDが非晶部をルーズにする結果、染料
が入りやすい構造になることと、繊維の屈折率が低下す
るために同じ染料吸尽率でも発色性が向上しやすくなっ
ていることがその原因であると推定される。CDの含有
量が1wt%未満では発色性の向上効果が小さく、また
5wt%を越えると製織、製編時に加工機に大量のCD
が析出して製織性、製編性が悪くなる。発色性と製織
性、製編性を満足する観点から好ましいCDの含有量は
2〜4wt%、更に好ましくは2.5〜3.5wt%の
範囲である。
【0016】ポリトリメチレンテレフタレートを定法で
重縮合すると、CD以外に、線状ダイマー、環状、線状
のトリマー、テトラマー等のオリゴマーも生成する場合
があるが、もちろんこれらが本発明のポリエステル繊維
に含まれていてもよい。これらの総量としては、0.0
01〜3wt%程度であるが、紡糸性の向上の観点から
はできるだけ少ない方がよい。
【0017】本発明のポリエステル繊維の極限粘度
[η]は0.4〜2.0、好ましくは0.5〜1.5、
更に好ましくは0.6〜1.2の範囲である。この範囲
で、強度、紡糸性に優れた繊維を得ることができる。極
限粘度が0.4未満の場合は、ポリマーの溶融粘度が低
すぎるため紡糸が不安定となり、得られる繊維の強度も
低く満足できるものではない。逆に極限粘度が2.0を
越える場合は、溶融粘度が高すぎるために紡糸時にメル
トフラクチャーや紡糸不良が生じる。
【0018】本発明のCDを特定量含有したポリトリメ
チレンテレフタレートを製造する方法としては、チップ
にCDをまぶす方法、粉状にしたポリマーにCDをまぶ
す方法、一度ポリマーをo−クロロフェノール、ヘキサ
フルオロイソプロパノール、トリフルオロ酢酸等の溶剤
に溶かしてからCDを加え溶剤を留去する方法等、特に
制限はないが、より簡便に低コストで行うことができ
る、もっとも好ましい方法を以下に述べる。
【0019】CDはポリトリメチレンテレフタレートを
重合する段階で自然に生成し得られたポリマー内に2〜
4wt%程度含まれるのでそのまま使用すればよいので
あるが、重合、紡糸、後加工を極めて限られた特定の条
件で行わないと本発明で規定する含有量を規制できない
ことが本発明者らの検討で判明した。なぜならば、CD
は極めて昇華性、溶解性が高く、熱を付与する、低圧に
さらす、溶剤にさらすといった操作で容易に繊維から抜
け出すといった問題があるからである。従って、本発明
の繊維の製造においては、湿式紡糸、乾式紡糸といった
溶剤を使用する方法は溶剤を用いるために使用できず、
溶融紡糸を適用する必要がある。
【0020】ところが、溶融紡糸においては、高温及び
/又は低圧(真空)下で行う乾燥工程を経るために、こ
の段階でCDが昇華して大きく減少してしまい、CDを
本発明で規定した含有量を下回る場合がある。ところ
が、詳細な検討の結果、特に、ポリマーの重合工程、そ
の後の乾燥工程を特定の条件で行うことでポリトリメチ
レンテレフタレート中のCDの含有量を本発明で規定し
た範囲に納めることに成功した。
【0021】まず、好ましいポリマーの重合方法につい
て述べる。
【0022】テレフタル酸、またはテレフタル酸ジメチ
ルとトリメチレングリコールを原料とし、チタンテトラ
ブトキシド、チタンテトライソプロポキシド、酢酸カル
シウム、酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛、酢酸コバルト、
酢酸マンガンといった金属塩の1種あるいは2種以上を
0.03〜0.3wt%加え、常圧下あるいは加圧下で
200〜240℃の条件下、エステル交換率90〜98
%でビスヒドロキシプロピルテレフタレートを得、次
に、チタンテトライソプロピキシド、チタンテトラブト
キシド、三酸化アンチモンといった触媒の1種あるいは
2種以上を0.03〜0.15wt%、好ましくは0.
03〜0.1wt%添加し、250〜290℃、減圧下
で重縮合反応させる。
【0023】重合温度はできるだけ下げた方がCDのポ
リマーへの含有量を高められる点で好ましいが、250
℃未満では重合速度が遅すぎて繊維に必要な重合度にな
る前にポリマーが熱劣化するので適用できない。また、
290℃を越える温度では分解のための黄変が生じる。
好ましくは250〜270℃の範囲である。重合の任意
の段階で、好ましくは重縮合反応の前に安定剤を添加す
ることが白度の向上、ポリトリメチレンテレフタレート
オリゴマーやアクロレイン、アリルアルコールといった
分子量が300以下の有機物の生成を制御できる観点で
好ましい。
【0024】この場合の安定剤としては、5価および/
または3価のリン化合物やヒンダードフェノール系化合
物が好ましい。5価または/および3価のリン化合物と
しては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイ
ト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、リン酸、亜リン酸等が挙げられ、特に、トリメチル
ホスファイトが好ましい。
【0025】ヒンダードフェノール系化合物とは、フェ
ノール系水酸基の隣接位置に立体障害を有する置換基を
持つフェノール系誘導体であり、分子内に1個以上のエ
ステル結合を有する化合物である。具体的には、ペンタ
エリスリトール−テトラキス[3(3,5−ジ−tertブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス
{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジ
メチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカン、1,3,5−トリス(4−te
rt−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンゼ
ン)イソフタル酸、トリエチルグリコール−ビス[3
(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−
ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチ
レン−ビス[3(3,5−ジ−tertブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]を例示しうる。中でもペンタエリ
スリトール−テトラキス[3(3,5−ジ−tertブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好まし
い。
【0026】次に、上述の方法で得られたポリマーの好
ましい乾燥条件について述べる。溶融紡糸を行う前には
ポリマーの乾燥が必要である。ポリマーに含まれる水分
量が100ppmを越えるとポリマーが紡糸段階で加水
分解を受け重合度が低下し、強度の大幅な低下が起こ
る。そこで、重合で得られたポリマーを加熱して水分を
10〜100ppm、好ましくは10〜50ppmの範
囲になるように加熱乾燥する。加熱方法としては、空気
中で乾燥する場合は140〜170℃、窒素中で乾燥す
る場合は140〜220℃で行う。CDは極めて昇華し
やすいために、100℃以上の雰囲気でポリマー表面か
ら容易に昇華するが、密閉に近い状態で乾燥すると実質
問題になる程度のCDは失われない。
【0027】そこで、雰囲気ガスを連続的に流すのでは
なく、できる限り密閉系で乾燥することが好ましい。こ
の場合、雰囲気ガスに取り込まれた水分は、モレキュラ
ーシーブス等の乾燥剤を通して取り除き、該雰囲気ガス
を再循環させることが好ましい。また、必要に応じて乾
燥されるポリマーは撹拌羽根等を用いて撹拌することが
好ましい。尚、ここで大切なことは乾燥を真空下で行な
わないことである。真空下で乾燥するとCDの昇華が促
進されポリマー中のCD量が減少する他、大量に昇華し
たCDが乾燥機内壁で再結晶化(結晶形態は針状で、長
軸の大きさは2〜3mmから、長い物は10mmを越え
る)し、装置の振動でポリマー中に落下し混ざって紡糸
安定性、CD混入率のむらを生じることになる。
【0028】乾燥温度が140℃未満では乾燥速度が遅
くなるため、長時間乾燥する必要があり、CDが昇華す
る量が多くなる。また、空気中で170℃以上で乾燥す
ると着色が起こる。窒素中では220℃を越えるとチッ
プが接着し、団子状になる。好ましい温度は空気中では
140〜160℃、窒素中では140〜170℃であ
る。乾燥時間は温度、乾燥機によって変わるが、通常1
〜24時間であり特に制限はない。尚、乾燥時間はどの
チップについても±30分の範囲で同じ時間乾燥させる
必要がある。紡糸は通常連続的に何日も行われるが、乾
燥時間がチップによってばらつくと、CDの含有量にば
らつきが生じ、紡糸した日によって糸の発色性が異なる
ことになる。尚、CDの含有量は乾燥時間、温度を変化
させると、所望する含有量に設定することが可能とな
る。
【0029】以上述べてきた重合工程、乾燥工程を経る
ことによって、CDを特定量に規定した本発明のポリエ
ステル繊維の原料となるポリトリメチレンテレフタレー
ト樹脂組成物を得ることができる。本発明のポリエステ
ル繊維はマルチフィラメント、モノフィラメント等の長
繊維または短繊維のいずれであってよい。本発明のポリ
エステル繊維の繊度としては特に制限はないが、0.0
1〜3000dの範囲である。また、断面形状は丸型、
三角型、扁平、星形等制限はなく、中実繊維であって
も、中空繊維であってもよい。また、スパンボンド不織
布、メルトブロー不織布などの不織布であってもよい。
【0030】溶融紡糸を例にして本発明のポリエステル
繊維の製法を説明する。本発明のポリエステル繊維がフ
ィラメントである場合は、紡口より押出した溶融マルチ
フィラメントを保温領域を通過させた後、冷却して固体
マルチフィラメントとした後に巻き取り、次いで延伸を
行うことにより得ることができる。ここで巻き取った後
に延伸を行うとは、紡糸を行った後にボビン等に巻き取
り、この糸を別の装置を用いて延伸する、いわゆる通常
法や、紡口より押し出されたポリマーが完全に冷却固化
した後、一定の速度で回転している第一ロールに数回以
上巻き付けられることにより、ロール前後での張力が全
く伝わらないようにし、第一ロールと第一ロールの次に
設置してある第二ロールとの間で延伸を行うような、紡
糸−延撚工程を直結したいわゆる直延法をいう。
【0031】本発明においてポリエステル樹脂組成物を
溶融紡糸する際の紡糸温度は230〜320℃、好まし
くは235〜300℃、更に好ましくは240〜280
℃の範囲が適当である。紡糸温度が230℃未満では、
温度が低過ぎて安定した溶融状態になり難く、得られた
繊維の斑が大きくなり、また、満足し得る強度、伸度を
示さなくなる。また、紡糸温度が320℃を越えると熱
分解が激しくなり、得られた糸は着色し、また満足し得
る強度、伸度を示さなくなる。
【0032】紡口直下の保温領域は、30〜200℃の
雰囲気温度に保持した長さ2〜80cmの保温領域であ
ることが好ましい。保温領域を用いることで昇華したC
Dが紡口周りで析出することが阻止でき、紡糸性を向上
させることが可能となる。好ましい温度は50〜150
℃、好ましい長さは5〜30cmである。糸の巻き取り
速度については、特に制限はないが、通常3500m/
min以下、好ましくは1000〜3000m/min
で巻き取る。巻取速度が3500m/minを越える
と、巻き取る前に結晶化が進み過ぎ、延伸行程で延伸倍
率を上げることができないために分子を配向させること
ができず、十分な糸強度や弾性回復率を得ることができ
なかったり、捲き締まりが起こり、ボビン等が巻取機よ
り抜けなくなってしまったりする。
【0033】延伸時の延伸倍率は2〜4倍、好ましくは
2.2〜3.7倍、更に好ましくは、2.5〜3.5倍
がよい。延伸倍率が2倍以下では、延伸により十分にポ
リマーを配向させることができず、得られた糸の強度が
低いものとなってしまう。また4倍以上では糸切れが激
しく、安定して延伸を行うことができない。延伸の際の
温度は延伸ゾーンでは30〜80℃、好ましくは35〜
70℃、更に好ましくは40℃〜65℃の範囲である。
延伸ゾーンの温度が30℃未満では延伸の際に糸切れが
多発し、連続して繊維を得ることができない。また80
℃を越えると延伸ロールなどの加熱ゾーン対する繊維の
滑り性が悪化するため単糸切れが多発し、毛羽だらけの
糸になってしまう。
【0034】また、延伸直後に熱処理を行う必要があ
る。この熱処理は90〜200℃であり、好ましくは1
00〜190℃、更に好ましくは110〜190℃の範
囲で行う。熱処理温度が90℃未満では繊維の結晶化が
十分に起こらず、耐久性が悪化する。また、200℃よ
り高い温度では繊維が熱処理ゾーンで切れてしまい延伸
することができない。また、熱処理温度が160〜20
0℃であっても弛緩状態では毛羽や糸切れが生じる。
【0035】こうして得られるポリエステル繊維の物性
としては特に制限されないが、例示するならば、強度
3.5g/d以上、伸度20〜50%、弾性率Q(g/
d)と20%伸長時の弾性回復率R(%)の関係が下記
式(1)を満足する。 0.20≦Q/R≦0.45 ・・・式(1) Q/R>0.45では弾性率が高すぎるために、ソフト
な風合いが得られないか、あるいは弾性回復性が不足
し、一度応力が加わって変形した繊維は元に戻らなくな
ってしまい、形態安定性の悪い布帛しか得ることができ
なかったりする。逆に、Q/R<0.20となる領域は
実質存在しないため、本発明においては、0.20をQ
/Rの下限界としている。式(1)の範囲となり得る具
体的な弾性率は通常25〜40g/d、弾性回復率は8
0〜99%である。
【0036】こうして得られたポリエステル繊維は、従
来公知の方法を用いて、単独あるいは、再生セルロース
繊維、ウール、絹、ポリウレタン繊維等の弾性繊維、ア
セテート繊維と混用されて製編織され、その後、精練、
プレセット、染色、ファイナルセットを施し、樹脂加工
等の後加工を施してもよい。他の繊維との混用方法とし
ては、糸の段階で交撚、合糸。交絡したり、それぞれの
繊維の交編織が挙げられる。得られる布帛の形態、混用
方法については、特に制限はなく、従来公知の方法を用
いることができる。例えば、交織織物、リバーシブル織
物等の織物、トリコット、ラッセル等の編物などが挙げ
られる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明するが、言うまでもなく本発明は実施例な
どにより何ら限定されるものでない。尚、実施例中の主
な測定値は以下の方法で測定した。 (1)樹脂組成物の水分率 チップ1gを使用し、カールフィッシャー水分計(京都
電子(株)製 MKC−210)を用いて公知の方法に
て測定した。
【0038】(2)極限粘度 この極限粘度[η]は次の定義式に基づいて求められる
値である。
【数1】 定義式中、ηrは純度98%以上のo−クロロフェノー
ルで溶解したポリエステルポリマーの希釈溶液の35℃
での粘度を、同一温度で測定した上記溶剤自体の粘度で
割った値であり、相対粘度と定義されているものであ
る。また、Cは上記溶液100ml中のグラム単位によ
る溶質重量値である。
【0039】(3)CDの定量 ポリエステル繊維を、ソックスレー抽出器を用いて、ク
ロロホルムで50時間抽出し、得られた残査からCDを
高速液体クロマトグラフィーを用い定量した。CDの含
有量は用いた繊維試料に対するCDの重量%で示した。 (4)弾性回復率 弾性回復性は、下記の方法で得られる弾性回復率として
求めた。繊維をチャック間距離20cmで引っ張り試験
機に取り付け、伸長率20%まで引っ張り速度20cm
/minで伸長し1分間放置する。この後、再び同じ速
度で元の長さまでもどし(L)、この時応力がかかって
いる状態でのチャックの移動距離(残留伸び:L’)を
読みとり、以下の式に従って求めた。 弾性回復率=(L−L’)/L×100
【0040】(参考例1)テレフタル酸ジメチルと1,
3−プロパンジオール1:2のモル比で仕込み、理論ポ
リマー量の0.1wt%に相当するチタンテトラブトキ
シドを加え、徐々に昇温し240℃でエステル交換反応
を完結させた。得られたエステル交換反応物に、更にチ
タンテトラブトキシドを理論ポリマー量の0.1wt%
添加し、250℃で3時間重縮合反応させた。得られた
ポリマーの極限粘度は0.8であった。
【0041】得られたポリマー0.3gをヘキサフルオ
ロイソプロパノール5mlに溶解させた後、クロロホル
ム10mlとアクリロニトリル100mlの混合溶剤に
投入し、析出したポリマーを濾別した後、母液を高速液
体クロマトグラフィーで分析しCDの含有量を求めたと
ころ、2.6wt%であった。CDを得るために、下記
実施例1のポリマーをオートクレーブに仕込み、260
℃の溶融状態で0.1torrの減圧下、10時間処理
した。オートクレーブの蓋の内側に析出した針状結晶を
集め、キシレンを用いて繰り返し再結晶した。こうして
得られたCDは純度99%以上であった。
【0042】(実施例1)参考例1で得たポリマーを窒
素雰囲気下、160℃で3時間、循環式乾燥機を用い
て、水分率50ppmまで乾燥を行った。得られた乾燥
ポリマーに細かく砕いたCDを2wt%相当量をまぶ
し、押出機に投入し270℃で押し出し、100℃、5
cmの保温領域を通過後、1600m/minで巻き取
った。得られた未延伸糸をホットプレート55℃、ホッ
トプレート140℃を通しながら、2.7倍延伸した。
得られた繊維はCDを4.2wt%含有しており、物性
は、強度4.0g/d、伸度27%、弾性率21%、弾
性回復率88%、Q/Rが0.24であった。得られた
繊維の一口編地をスミカロンブルーR−3RF(分散染
料、住友化学製:商品名)を5.8%owf用いて、分
散剤としてニッカサンソルト7000(日華化学製:商
品名)存在下、pH5.6で110℃、60分染色を行
った。染料の吸尽率は92%と良好であり、得られた編
地は濃色に染まっていた。
【0043】(比較例1)実施例1で得た繊維からクロ
ロホルムを用いて、CD含有率が0.2wt%になるま
でCDを抽出した。実施例1と同様に染色を行ったとこ
ろ、吸尽率は45%であり、淡色にしか染まっていなか
った。
【0044】(実施例2)参考例1で得たポリマーを窒
素雰囲気下、160℃で3時間、循環式乾燥機を用い
て、水分率50ppmまで乾燥を行った。押出機に投入
し270℃で押し出し、100℃、5cmの保温領域を
通過後、1600m/minで巻き取った。得られた未
延伸糸をホットプレート55℃、ホットプレート140
℃を通しながら、2.7倍延伸した。得られた繊維はC
Dを2.0wt%含有しており、物性は、強度4.0g
/d、伸度25%、弾性率23%、弾性回復率87%、
Q/Rが0.26であった。実施例1と同様の染色を行
ったところ、吸尽率は85%であった。
【0045】(比較例2)参考例1のポリマーを減圧
下、160℃で8時間乾燥させた。実施例1と同様に紡
糸し、染色を行ったところ、CDの含有率は0.4wt
%であり、吸尽率は57%と低いものであった。
【0046】(実施例3)参考例1で得たポリマーを空
気雰囲気下、160℃で8時間、循環式乾燥機を用い
て、水分率40ppmまで乾燥を行った。押出機に投入
し270℃で押し出し、100℃、5cmの保温領域を
通過後、1600m/minで巻き取った。得られた未
延伸糸をホットプレート55℃、ホットプレート140
℃を通しながら、2.7倍延伸した。得られた繊維はC
Dを1.3wt%含有しており、物性は、強度4.0g
/d、伸度25%、弾性率23%、弾性回復率87%、
Q/Rが0.26であった。実施例1と同様の染色を行
ったところ、吸尽率は75%であり、十分に濃色であっ
た。
【0047】(実施例4〜9)参考例1において、反応
の初期に表1のコモノマーを共重合し、実施例2に準じ
て紡糸、染色を行った。これらのポリエステル繊維はい
ずれも良好な染色性を示した。
【0048】
【表1】
【0049】(比較例3)実施例3のポリマーを減圧
下、160℃で8時間乾燥させた。実施例1と同様に紡
糸し、染色を行ったところ、CDの含有率は0.3wt
%であり、吸尽率は48%と低いものであった。
【0050】(実施例10)実施例2で得た75d/3
6fのポリエステル繊維を経糸に用い、緯糸に75d/
44fの銅アンモニアレーヨンを用いて、平織物を作成
した。この平織物を常法により精錬、マーセル化した。
マーセル化加工は常温下、75%の水酸化ナトリウム水
溶液に浸して行った。中和、水洗、180℃、30秒の
プレセット後、キャリヤーを用いずに、分散染料と、反
応染料による一段一浴染色を行った。分散染料として
は、カヤロンポリエステルブルーBRSF(日本化薬社
製:商品名)、反応染料としては、ドリマレンブルーX
−SGN(サンド社製:商品名)を用いた。分散剤はデ
ィスパーTL(明成化学社製:商品名)を1g/l使用
し、硫酸ナトリウム50g/lと炭酸ナトリウム15g
/lを加え、pHを11に調整した水溶液に染料を加え
て染液とした。濃度2%owf、浴比1:50で100
℃、1時間染色を行った。染色後、グランアップP(三
洋化成社製:商品名)1g/l、浴比1:50で80
℃、10分間ソーピングした。染色後、常法により仕上
げを行った。得られた染色物は均一かつ濃色に染色され
ており、風合いもソフトで良好であった。比較のため
に、比較例1で得た繊維を用いて同様の検討を行ったと
ころ、得られた布帛は淡色にしか染まっていないもので
あった。
【0051】(実施例11)実施例3のポリエステル繊
維と210デニールのポリウレタン系ストレッチ繊維ロ
イカ(旭化成工業製:商品名)を用いて経編地を作成し
た。この場合、ゲージは28G、ループ長は、ポリエス
テル繊維が1080mm/480コース、ストレッチ繊
維が、112mm/480コースとし、打ち込み密度を
90コース/インチとした。また、ポリエステル繊維の
混率は75.5%に設定した。
【0052】得られた生機を90℃、2分間リラックス
精錬し、160℃、1分間乾熱セットした。カヤクリル
ブラックBSED(カチオン染料、日本化薬製:商品
名)を8%owf、硫酸ナトリウム3g/リットル存在
下、酢酸でpHを4に調整して、浴比1:30で100
℃、60分間染色を行った。得られた布帛の黒色明度L
値は10.9であり、濃色に染まっていた。比較のため
に、比較例3の得た繊維を用いて同様の検討を行ったと
ころ、得られた布帛の黒色明度L値は14.1と悪く、
高級感に欠けるものであった。
【0053】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維は、発色性に
優れると同時にポリトリメチレンテレフタレート繊維が
本来持っている、ソフトな風合い、優れた弾性回復性、
易染性、耐光性、熱セット性、寸法安定性、低吸水率と
いった特性を持つ画期的な繊維である。従って、特にイ
ンナー、アウター、裏地、スポーツ、レッグ向け用途に
有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリ
    メチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリ
    エステル樹脂組成物であって、水分率が10〜100p
    pmであり、トリメチレンテレフタレート環状ダイマー
    を1〜5wt%含有するポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリ
    メチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリ
    エステルから構成された繊維であって、トリメチレンテ
    レフタレート環状ダイマーを1〜5wt%含有するポリ
    エステル繊維。
  3. 【請求項3】 強度3.5g/d以上、伸度20〜50
    %、弾性率Q(g/d)と20%伸長時の弾性回復率R
    (%)の関係が下記式(1)を満足する請求項2記載の
    ポリエステル繊維。 0.20≦Q/R≦0.45 ・・・式(1)
  4. 【請求項4】 5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5
    −スルホイソフタル酸テトラブチルホスホニウム塩、平
    均分子量400〜20000のポリアルキレングリコー
    ル、イソフタル酸、ブタンジオール、エチレングリコー
    ルから選ばれた少なくとも1種を2〜10wt%共重合
    したことを特徴とする請求項2記載のポリエステル繊
    維。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の繊維を一部或いは全部に
    使用した織編物。
  6. 【請求項6】 分散染料或いはカチオン染料で染色され
    た請求項4記載の織編物の染色物。
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