JPH11172122A - 高減衰材料組成物 - Google Patents
高減衰材料組成物Info
- Publication number
- JPH11172122A JPH11172122A JP36212597A JP36212597A JPH11172122A JP H11172122 A JPH11172122 A JP H11172122A JP 36212597 A JP36212597 A JP 36212597A JP 36212597 A JP36212597 A JP 36212597A JP H11172122 A JPH11172122 A JP H11172122A
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- JP
- Japan
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- rubber
- material composition
- additive
- examples
- base polymer
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- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高分子鎖間の相互作用を制御することにより、
高いtanδを発現することができる高減衰材料組成物
を提供すること。 【解決手段】ベースポリマーである塩素化ポリエチレン
100重量%に減衰性添加剤としてスルフェンアミド系
添加剤、チアゾール系添加剤、チウラム系添加剤、グア
ニジン系添加剤、ベンゾトリアゾール系添加剤、ジチオ
カルバミン酸塩系、顔料、ピリジン系添加剤、潤滑油添
加剤、エポキシ樹脂硬化促進剤、ウレタン触媒、ヒンダ
ードアミン系添加剤あるいはイソシアヌル酸誘導物のう
ちいずれかをそれぞれ100重量%ずつ配合して、所定
の加工成形処理を施す。得られる高減衰材料組成物は、
ベースポリマーの鎖状分子間に働く分子間ポテンシャル
を均一化させ、高いtanδを安定して発現することが
できる。
高いtanδを発現することができる高減衰材料組成物
を提供すること。 【解決手段】ベースポリマーである塩素化ポリエチレン
100重量%に減衰性添加剤としてスルフェンアミド系
添加剤、チアゾール系添加剤、チウラム系添加剤、グア
ニジン系添加剤、ベンゾトリアゾール系添加剤、ジチオ
カルバミン酸塩系、顔料、ピリジン系添加剤、潤滑油添
加剤、エポキシ樹脂硬化促進剤、ウレタン触媒、ヒンダ
ードアミン系添加剤あるいはイソシアヌル酸誘導物のう
ちいずれかをそれぞれ100重量%ずつ配合して、所定
の加工成形処理を施す。得られる高減衰材料組成物は、
ベースポリマーの鎖状分子間に働く分子間ポテンシャル
を均一化させ、高いtanδを安定して発現することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高減衰材料組成物
に関し、さらに詳しくは、音響ルームの遮音壁、建築構
造体の遮音間仕切、車両の防音壁等に適用される振動や
騒音を吸収する制振材・防音材としての高減衰材料組成
物に関するものである。
に関し、さらに詳しくは、音響ルームの遮音壁、建築構
造体の遮音間仕切、車両の防音壁等に適用される振動や
騒音を吸収する制振材・防音材としての高減衰材料組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高減衰材料組成物としての高分
子系材料は、典型的な粘弾性挙動を呈するものであり、
その材料微小部が何等かの原因で振動すると、夫々の材
料微小部に、複素正弦歪(ε*)が発生し、これにより
複素正弦応力(σ*)が発生する。複素弾性係数(E
* )は、次式に示したように、これらの比をとったもの
である。 複素弾性係数(E* )=複素正弦応力
(σ*)/複素正弦歪(ε*)
子系材料は、典型的な粘弾性挙動を呈するものであり、
その材料微小部が何等かの原因で振動すると、夫々の材
料微小部に、複素正弦歪(ε*)が発生し、これにより
複素正弦応力(σ*)が発生する。複素弾性係数(E
* )は、次式に示したように、これらの比をとったもの
である。 複素弾性係数(E* )=複素正弦応力
(σ*)/複素正弦歪(ε*)
【0003】この複素弾性係数(E* )の実数部は、材
料の弾性的な性質に係る貯蔵弾性係数(E’)と定義さ
れ、その虚数部は、材料の粘性的な性質に係る損失弾性
係数(E”)と定義される。損失正接(tanδ)は、
次式に示したように、これらの比をとったものである。 損失正接(tanδ)=損失弾性係数(E”)/貯蔵弾
性係数(E’)
料の弾性的な性質に係る貯蔵弾性係数(E’)と定義さ
れ、その虚数部は、材料の粘性的な性質に係る損失弾性
係数(E”)と定義される。損失正接(tanδ)は、
次式に示したように、これらの比をとったものである。 損失正接(tanδ)=損失弾性係数(E”)/貯蔵弾
性係数(E’)
【0004】この損失正接(以下、単に「tanδ」と
する)は、防音・制振特性を決定する因子の一つであ
り、この値が高いほど力学的エネルギーを電気あるいは
熱エネルギーとして吸収・放出して、優れた吸音性や制
振性等の機械特性を示すことが知られている。従来、高
減衰材料組成物のtanδとして求められる値は、0.
5以上である。
する)は、防音・制振特性を決定する因子の一つであ
り、この値が高いほど力学的エネルギーを電気あるいは
熱エネルギーとして吸収・放出して、優れた吸音性や制
振性等の機械特性を示すことが知られている。従来、高
減衰材料組成物のtanδとして求められる値は、0.
5以上である。
【0005】この従来の要求特性を満たした高減衰材料
組成物として、例えば、高分子系複合材料が知られてい
る。この高分子系複合材料はポリマーアロイ或いは高分
子網目構造(IPN技術)を有する高分子化合物をベー
スポリマーとしており、これに充填剤(マイカ剤等)や
可塑剤を添加し、所定の製造工程を経て得られたもので
ある。この場合に、ベースポリマーとしては各種ゴム、
高分子樹脂材料の他に、エラストマー樹脂材料等が用い
られている。
組成物として、例えば、高分子系複合材料が知られてい
る。この高分子系複合材料はポリマーアロイ或いは高分
子網目構造(IPN技術)を有する高分子化合物をベー
スポリマーとしており、これに充填剤(マイカ剤等)や
可塑剤を添加し、所定の製造工程を経て得られたもので
ある。この場合に、ベースポリマーとしては各種ゴム、
高分子樹脂材料の他に、エラストマー樹脂材料等が用い
られている。
【0006】しかし、このような高分子系複合材料のt
anδの値は、ベースポリマーとして各種ゴム材料(硬
質ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、充填ゴム)を用
いた場合は、0.3〜1.0程度、ベースポリマーとし
て高分子樹脂材料(ポリスチレン、ポリイソブチレン、
サルファイドゴム、加硫、ポリメタクリル酸メチル、可
塑化ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリテトラフルオ
ロエチレン)を用いた場合は、1.0〜2.0程度であ
る。
anδの値は、ベースポリマーとして各種ゴム材料(硬
質ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、充填ゴム)を用
いた場合は、0.3〜1.0程度、ベースポリマーとし
て高分子樹脂材料(ポリスチレン、ポリイソブチレン、
サルファイドゴム、加硫、ポリメタクリル酸メチル、可
塑化ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリテトラフルオ
ロエチレン)を用いた場合は、1.0〜2.0程度であ
る。
【0007】また、他の高減衰材料としては、ベースポ
リマーとしてポリ塩化ビニル(或いは、これを含む高分
子)を用い、これに種々の添加剤、可塑剤などを配合し
た例がよく知られている。例えば、特開平5−6538
2号公報に開示された高減衰材料組成物は、配合物質と
して縮合多環式化合物を用いており、そのtanδは、
0.98〜1.7程度である。また特開平5−5924
1号公報に開示されたものは、配合物質として、石油系
樹脂及び可塑剤を用いており、そのtanδは、0.9
〜1.85程度である
リマーとしてポリ塩化ビニル(或いは、これを含む高分
子)を用い、これに種々の添加剤、可塑剤などを配合し
た例がよく知られている。例えば、特開平5−6538
2号公報に開示された高減衰材料組成物は、配合物質と
して縮合多環式化合物を用いており、そのtanδは、
0.98〜1.7程度である。また特開平5−5924
1号公報に開示されたものは、配合物質として、石油系
樹脂及び可塑剤を用いており、そのtanδは、0.9
〜1.85程度である
【0008】更にまた、特開平4−117455号公
報、特開平4−78336号公報、特開平4−5783
5号公報、特開平4−41542号公報、特開平4−1
5245号公報等に開示された高減衰材料組成物もま
た、上述と同様にPVC(ポリ塩化ビニル)をベースポ
リマーとし、これに種々の添加剤を配合したものである
が、そのtanδは、約1.0前後のものが殆どであ
る。
報、特開平4−78336号公報、特開平4−5783
5号公報、特開平4−41542号公報、特開平4−1
5245号公報等に開示された高減衰材料組成物もま
た、上述と同様にPVC(ポリ塩化ビニル)をベースポ
リマーとし、これに種々の添加剤を配合したものである
が、そのtanδは、約1.0前後のものが殆どであ
る。
【0009】一方、tanδの要求特性を満たしたもの
としては、このような高分子系複合材料の他、所定の製
造工程を経て得られた単独材料からなる高減衰材料が知
られている。従来知られた好適な例としては、塩素化ポ
リエチレンによるものや、上記したポリ塩化ビニルによ
るもの等が挙げられる。
としては、このような高分子系複合材料の他、所定の製
造工程を経て得られた単独材料からなる高減衰材料が知
られている。従来知られた好適な例としては、塩素化ポ
リエチレンによるものや、上記したポリ塩化ビニルによ
るもの等が挙げられる。
【0010】塩素化ポリエチレンからなる高減衰材料
は、そのtanδピークは1.0であり、そのピーク温
度は10℃である。また、ポリ塩化ビニルのtanδピ
ークは1.1程度であり、そのピーク温度は92℃前後
である。
は、そのtanδピークは1.0であり、そのピーク温
度は10℃である。また、ポリ塩化ビニルのtanδピ
ークは1.1程度であり、そのピーク温度は92℃前後
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た種々の高減衰材料は、従来の要求特性(tanδ≧
0.5)に応えているとはいえ、それが使用される環境
或いは、その用途などの要請からより優れたtanδを
発現できるものが望まれている。また、従来から知られ
ている例によれば、tanδピーク値が比較的高めのも
のも含まれている(上述した特開平5−65382号公
報、特開平5−59241号公報)が、そのピーク温度
は、室温から著しく離れたところにある。従って、室温
でのtanδは低く、室温環境でこれを使用すると、所
期する減衰性能が得られない。
た種々の高減衰材料は、従来の要求特性(tanδ≧
0.5)に応えているとはいえ、それが使用される環境
或いは、その用途などの要請からより優れたtanδを
発現できるものが望まれている。また、従来から知られ
ている例によれば、tanδピーク値が比較的高めのも
のも含まれている(上述した特開平5−65382号公
報、特開平5−59241号公報)が、そのピーク温度
は、室温から著しく離れたところにある。従って、室温
でのtanδは低く、室温環境でこれを使用すると、所
期する減衰性能が得られない。
【0012】また、上述した従来の高分子系複合材料
(高減衰材料組成物)と、単独材料による高減衰材料と
を比べてみると、高分子系複合材料は、単独品よりも飛
躍的に優れたtanδを発現したものとはいえない。従
って、従来の手法による高減衰材料組成物では、発現で
きるtanδに限界がある。
(高減衰材料組成物)と、単独材料による高減衰材料と
を比べてみると、高分子系複合材料は、単独品よりも飛
躍的に優れたtanδを発現したものとはいえない。従
って、従来の手法による高減衰材料組成物では、発現で
きるtanδに限界がある。
【0013】更にまた、上述した単独品は、複合材料に
比べると、比較的安価かつ容易に製造できるという利点
から注目されている。しかしながら、更なる高減衰性能
を付与するためには、これをベースポリマーとして用い
ることを前提に、従来とは異なった観点から材料設計を
行う必要がある。
比べると、比較的安価かつ容易に製造できるという利点
から注目されている。しかしながら、更なる高減衰性能
を付与するためには、これをベースポリマーとして用い
ることを前提に、従来とは異なった観点から材料設計を
行う必要がある。
【0014】ちなみに、従来の高減衰材料が、より高い
tanδ値を発現できない原因として、分子間の相互作
用の大きさ、分子間の相互作用の均一さ及び分子の絡み
合いの度合いが挙げられる。
tanδ値を発現できない原因として、分子間の相互作
用の大きさ、分子間の相互作用の均一さ及び分子の絡み
合いの度合いが挙げられる。
【0015】図3は、上述した従来の高減衰材料組成物
のミクロ構造を示したものであり、矢示されるAに係る
部分では、高分子が互いに絡み合っている。しかし、そ
れ以外に矢示されるBの部分のように、高分子の間には
ファン・デル・ワールス力が働き、約20〜30個程の
炭素原子の集団が結合している。
のミクロ構造を示したものであり、矢示されるAに係る
部分では、高分子が互いに絡み合っている。しかし、そ
れ以外に矢示されるBの部分のように、高分子の間には
ファン・デル・ワールス力が働き、約20〜30個程の
炭素原子の集団が結合している。
【0016】したがって、図4に示したように分子間ポ
テンシャルの分布が広くなり、緩和時間の分布幅が広く
なる。ここで、緩和時間の分布幅(H)と損失弾性係数
(E”)の関係は、数1で表せるので、緩和時間の分布
幅(H)が広くなると、損失弾性係数E”の分布は低く
広がる。また、緩和時間の分布幅(H)と貯蔵弾性係数
(E’)の関係は、数2で表せるので、緩和時間の分布
幅が広くなると、貯蔵弾性係数(E’)の傾きは小さく
なる。つまり、緩和時間の分布が広くなるほど、tan
δは小さくなる。
テンシャルの分布が広くなり、緩和時間の分布幅が広く
なる。ここで、緩和時間の分布幅(H)と損失弾性係数
(E”)の関係は、数1で表せるので、緩和時間の分布
幅(H)が広くなると、損失弾性係数E”の分布は低く
広がる。また、緩和時間の分布幅(H)と貯蔵弾性係数
(E’)の関係は、数2で表せるので、緩和時間の分布
幅が広くなると、貯蔵弾性係数(E’)の傾きは小さく
なる。つまり、緩和時間の分布が広くなるほど、tan
δは小さくなる。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】このことから、そのファン・デル・ワール
ス力による相互作用(矢示Bに係る部分)を遮断させれ
ば、分子間相互作用を均一にすること、分子間相互作用
の大きさを最適にすること及び分子間の絡み合いを減ら
すことができるので、より高いtanδを発現させるこ
とができると推察される。
ス力による相互作用(矢示Bに係る部分)を遮断させれ
ば、分子間相互作用を均一にすること、分子間相互作用
の大きさを最適にすること及び分子間の絡み合いを減ら
すことができるので、より高いtanδを発現させるこ
とができると推察される。
【0020】本発明の解決しようとする課題は、高分子
系ポリマー間の相互作用を減衰性添加剤の配合により制
御することにより、高いtanδを発現することができ
る高減衰材料組成物を提供することにある。
系ポリマー間の相互作用を減衰性添加剤の配合により制
御することにより、高いtanδを発現することができ
る高減衰材料組成物を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の高減衰材料組成物は、極性側鎖を有するベー
スポリマーに、第2級アミン、第3級アミン及び含窒素
複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上含む塩基
性物質を1種又は2種以上分散させたことを要旨とする
ものである。この場合に、塩基性物質は、分子レベルで
分散させることが望ましい。
に本発明の高減衰材料組成物は、極性側鎖を有するベー
スポリマーに、第2級アミン、第3級アミン及び含窒素
複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上含む塩基
性物質を1種又は2種以上分散させたことを要旨とする
ものである。この場合に、塩基性物質は、分子レベルで
分散させることが望ましい。
【0022】このように、高分子のベースポリマー間に
低分子の塩基性物質を分散させるのは、絡み合っていな
い部分に作用するファン・デル・ワールス力が均一にな
っている適切な高分子と低分子の相互作用で置き換え、
分子間ポテンシャルの分布を狭め、その大きさを最適値
まで持っていき、更に分子間の絡み合いを減らすためで
ある。そうすると、貯蔵弾性係数E’の傾きが急になる
とともに、損失弾性係数E”のピーク値が高くなり、t
anδが高くなるからである。
低分子の塩基性物質を分散させるのは、絡み合っていな
い部分に作用するファン・デル・ワールス力が均一にな
っている適切な高分子と低分子の相互作用で置き換え、
分子間ポテンシャルの分布を狭め、その大きさを最適値
まで持っていき、更に分子間の絡み合いを減らすためで
ある。そうすると、貯蔵弾性係数E’の傾きが急になる
とともに、損失弾性係数E”のピーク値が高くなり、t
anδが高くなるからである。
【0023】この場合に、「極性側鎖を有するベースポ
リマー」としては、ゴム、熱可塑性エラストマー、ある
いは、樹脂より選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
ベースポリマーからなるものが好適なものとして挙げら
れる。この場合に、「ゴム材料」としては、天然ゴム、
変性天然ゴム、グラフト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素
化天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、カルボキシ
ル化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化ビニル樹脂ブレ
ンド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−
酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、エピクロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリン−エ
チレンオキシドゴム、メチルシリコンゴム、ビニル−メ
チルシリコンゴム、フェニル−メチルシリコンゴム、フ
ッ化シリコンゴム、フッ素ゴムより選ばれた少なくとも
1種又は2種以上のゴムが好適なものとして挙げられ
る。
リマー」としては、ゴム、熱可塑性エラストマー、ある
いは、樹脂より選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
ベースポリマーからなるものが好適なものとして挙げら
れる。この場合に、「ゴム材料」としては、天然ゴム、
変性天然ゴム、グラフト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素
化天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、カルボキシ
ル化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化ビニル樹脂ブレ
ンド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−
酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、エピクロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリン−エ
チレンオキシドゴム、メチルシリコンゴム、ビニル−メ
チルシリコンゴム、フェニル−メチルシリコンゴム、フ
ッ化シリコンゴム、フッ素ゴムより選ばれた少なくとも
1種又は2種以上のゴムが好適なものとして挙げられ
る。
【0024】また、「熱可塑性エラストマー材料」とし
ては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化
ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマーが好適なものとして挙げられ
る。
ては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化
ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマーが好適なものとして挙げられ
る。
【0025】更にまた、「樹脂材料」としては、ポリ塩
化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリふっ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリルニトリ
ル、ポリメチルメタアクリレート、スチレン・アクリル
ニトリル共重合体、アクリルニトリル・ブタジエン・ス
チレン三元共重合体、塩ビ・酢ビ共重合体、アクリル・
塩ビグラフト共重合体、エチレン・塩ビ共重合体、エチ
レン・ビニルアルコール、塩素化塩化ビニルより選ばれ
た少なくとも1種又は2種以上の樹脂が好適なものとし
て挙げられる。
化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリふっ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリルニトリ
ル、ポリメチルメタアクリレート、スチレン・アクリル
ニトリル共重合体、アクリルニトリル・ブタジエン・ス
チレン三元共重合体、塩ビ・酢ビ共重合体、アクリル・
塩ビグラフト共重合体、エチレン・塩ビ共重合体、エチ
レン・ビニルアルコール、塩素化塩化ビニルより選ばれ
た少なくとも1種又は2種以上の樹脂が好適なものとし
て挙げられる。
【0026】この場合に、「塩基性物質」としては、第
2級アミン、第3級アミン及び含窒素複素環より選ばれ
た塩基を1分子中に2個以上含む塩基性物質、例えばス
ルフェンアミド系添加剤、チアゾール系添加剤、チウラ
ム系添加剤、グアニジン系添加剤、ベンゾトリアゾール
系添加剤、ジチオカルバミン酸塩系添加剤、顔料、ピリ
ジン系添加剤、潤滑油添加剤、エポキシ樹脂硬化促進
剤、ウレタン触媒、イソシアヌル酸誘導物、ヒンダード
アミン系添加剤より選ばれた少なくとも1種又は2種以
上の塩基性の添加剤からなるものが好適なものとして挙
げられる。
2級アミン、第3級アミン及び含窒素複素環より選ばれ
た塩基を1分子中に2個以上含む塩基性物質、例えばス
ルフェンアミド系添加剤、チアゾール系添加剤、チウラ
ム系添加剤、グアニジン系添加剤、ベンゾトリアゾール
系添加剤、ジチオカルバミン酸塩系添加剤、顔料、ピリ
ジン系添加剤、潤滑油添加剤、エポキシ樹脂硬化促進
剤、ウレタン触媒、イソシアヌル酸誘導物、ヒンダード
アミン系添加剤より選ばれた少なくとも1種又は2種以
上の塩基性の添加剤からなるものが好適なものとして挙
げられる。
【0027】この場合に、「スルフェンアミド系添加
剤」としては、N−シクロヘキシルベンゾチアジル−2
−スルフェンアミド、N−tert−ブチルベンゾチア
ジル−2−スルフェンアミド、N−オキシジエチレンベ
ンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N,N−ジシク
ロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド等が
好適なものとして挙げられる。
剤」としては、N−シクロヘキシルベンゾチアジル−2
−スルフェンアミド、N−tert−ブチルベンゾチア
ジル−2−スルフェンアミド、N−オキシジエチレンベ
ンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N,N−ジシク
ロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド等が
好適なものとして挙げられる。
【0028】「チアゾール系添加剤」としては、2−
(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチア
ゾール、2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾ
ール等が好適なものとして挙げられるほか、「チウラム
系添加剤」としては、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィド等が好適なもの
として挙げられる。「グアニジン系添加剤」としては、
1,3−ジフェニルグアニジン、ジ−O−トリルグアニ
ジン等が好適なものとして挙げられる。
(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチア
ゾール、2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾ
ール等が好適なものとして挙げられるほか、「チウラム
系添加剤」としては、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィド等が好適なもの
として挙げられる。「グアニジン系添加剤」としては、
1,3−ジフェニルグアニジン、ジ−O−トリルグアニ
ジン等が好適なものとして挙げられる。
【0029】また、「ベンゾトリアゾール系添加剤」と
しては、紫外線吸収剤である2−(2−ヒドロキシ−3
−(3,4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド−メ
チル)−5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、
防錆剤である1−[N,N−ビス(2−エチル−ヘキシ
ル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、(1,2,3
−ベンゾトリアゾリル−1−メチル)(1,2,4−ト
リアゾリル−1−メチル)−2−エチルヘキシルアミ
ン、N,N’−ビス(ベンゾトリアゾリルメチル)−ジ
アミノヘキサン、光安定剤である2,2’−メチレンビ
ス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6
−6[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニ
ル]}、N,N−ビス(ベンゾトリアゾールメチル)−
2エチルヘキシルアミン、N,N−ビス(ベンゾトリア
ゾールメチル)−ラウリルアミン、1−(2−エチルヘ
キシルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール、1−(ラ
ウリルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール、1−(モ
ルホリノメチル)−ベンゾトリアゾール等が好適なもの
として挙げられる。
しては、紫外線吸収剤である2−(2−ヒドロキシ−3
−(3,4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド−メ
チル)−5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、
防錆剤である1−[N,N−ビス(2−エチル−ヘキシ
ル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、(1,2,3
−ベンゾトリアゾリル−1−メチル)(1,2,4−ト
リアゾリル−1−メチル)−2−エチルヘキシルアミ
ン、N,N’−ビス(ベンゾトリアゾリルメチル)−ジ
アミノヘキサン、光安定剤である2,2’−メチレンビ
ス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6
−6[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニ
ル]}、N,N−ビス(ベンゾトリアゾールメチル)−
2エチルヘキシルアミン、N,N−ビス(ベンゾトリア
ゾールメチル)−ラウリルアミン、1−(2−エチルヘ
キシルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール、1−(ラ
ウリルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール、1−(モ
ルホリノメチル)−ベンゾトリアゾール等が好適なもの
として挙げられる。
【0030】「ジチオカルバミン酸塩系添加剤」として
は、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルル等が好適なものとして挙げられるほ
か、「顔料」としては、4,4’,4”−トリスジメチ
ルアミノトリフェニルメタン、2,2’−(1,2−エ
ーテンジイル)ビス(5−メチルベンゾオキサゾール)
とジシクロヘキシルフタレート等が好適なものとして挙
げられ、「ピリジン系添加剤」としては、2,2−ジチ
オジオイリジンのブレンド等が好適なものとして挙げら
れる。
は、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルル等が好適なものとして挙げられるほ
か、「顔料」としては、4,4’,4”−トリスジメチ
ルアミノトリフェニルメタン、2,2’−(1,2−エ
ーテンジイル)ビス(5−メチルベンゾオキサゾール)
とジシクロヘキシルフタレート等が好適なものとして挙
げられ、「ピリジン系添加剤」としては、2,2−ジチ
オジオイリジンのブレンド等が好適なものとして挙げら
れる。
【0031】「潤滑油添加剤」としては、メチレンビス
(ジブチルジチオカルバメート)「エポキシ樹脂硬化促
進剤」としては、2,4,6−トリ(ジメチルアミノメ
チル)フェノールが、それぞれ好適なものとして挙げら
れる。
(ジブチルジチオカルバメート)「エポキシ樹脂硬化促
進剤」としては、2,4,6−トリ(ジメチルアミノメ
チル)フェノールが、それぞれ好適なものとして挙げら
れる。
【0032】更にまた、「ウレタン触媒」としては、ジ
モルホリンエーテル、N,N’,N”−トリス(ジメチ
ルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、
N,N,N−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ア
ミン、N−メチル−N,N−ビス(3−ジメチルアミノ
プロピル)アミン等が好適なものとして挙げられる。
モルホリンエーテル、N,N’,N”−トリス(ジメチ
ルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、
N,N,N−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ア
ミン、N−メチル−N,N−ビス(3−ジメチルアミノ
プロピル)アミン等が好適なものとして挙げられる。
【0033】「イソシアヌル酸誘導物」としては、不飽
和樹脂架橋剤であるトリアリルイソシアヌレート、トリ
ス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリ
メタアリルイソシアヌレート、トリス−(2,3−ジブ
ロモプロピル)イソシアヌレート等が好適なものとして
挙げられる。「ヒンダードアミン系添加剤」としては、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ビペリジル/
トリデシル1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,
β,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)
ジエタノールとの縮合物等が好適なものとして挙げられ
る。
和樹脂架橋剤であるトリアリルイソシアヌレート、トリ
ス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリ
メタアリルイソシアヌレート、トリス−(2,3−ジブ
ロモプロピル)イソシアヌレート等が好適なものとして
挙げられる。「ヒンダードアミン系添加剤」としては、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ビペリジル/
トリデシル1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,
β,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)
ジエタノールとの縮合物等が好適なものとして挙げられ
る。
【0034】この場合に、「塩基性物質の体積」は「ベ
ースポリマーの体積」に対して、0.3以上の割合であ
ることが望ましい。塩基性物質の体積比がこの範囲内に
あれば、適度な割合で、この塩基性物質がベースポリマ
ーの高分子鎖に分散し、ベースポリマーと塩基性物質と
の相互作用が良好になる。
ースポリマーの体積」に対して、0.3以上の割合であ
ることが望ましい。塩基性物質の体積比がこの範囲内に
あれば、適度な割合で、この塩基性物質がベースポリマ
ーの高分子鎖に分散し、ベースポリマーと塩基性物質と
の相互作用が良好になる。
【0035】上記構成を有する高減衰材料組成物とし
て、減性添加剤である第2級アミン、第3級アミン及び
含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上有
するものを配合したので、ベースポリマーの塩素基とア
ミンとの間に双極子−双極子相互作用が働き、緩和時間
の分布が狭くなる。そのため、貯蔵弾性係数E’の傾き
が急になるとともに、損失弾性係数E”のピーク値が高
くなる。これにより、より高いtanδが発現されるこ
とになる。従って、本発明に係る高減衰性組成材料によ
れば、振動や騒音が大幅に吸収されることになる。
て、減性添加剤である第2級アミン、第3級アミン及び
含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上有
するものを配合したので、ベースポリマーの塩素基とア
ミンとの間に双極子−双極子相互作用が働き、緩和時間
の分布が狭くなる。そのため、貯蔵弾性係数E’の傾き
が急になるとともに、損失弾性係数E”のピーク値が高
くなる。これにより、より高いtanδが発現されるこ
とになる。従って、本発明に係る高減衰性組成材料によ
れば、振動や騒音が大幅に吸収されることになる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。まず、本発明の各実施例は種々の材料組成で作
製したので、これについて説明する。なお、以下の説明
において「重量%」とは、ベースポリマー100重量%
に対する配合成分(減衰性添加剤)の重量%を意味する
ものである。
明する。まず、本発明の各実施例は種々の材料組成で作
製したので、これについて説明する。なお、以下の説明
において「重量%」とは、ベースポリマー100重量%
に対する配合成分(減衰性添加剤)の重量%を意味する
ものである。
【0037】初めに表1は、ベースポリマーとして、塩
素化ポリエチレンを用い、これに塩基性の減衰性添加剤
としてスルフェンアミド系添加剤を配合した本発明品
(実施例1〜4)の材料組成及びtanδの測定結果
と、塩素化ポリエチレン単独品による比較品の材料組成
及びtanδの測定結果とを対比して示したものであ
る。採用した塩基性物質はいずれも、第2級アミン又は
第3級アミン又は含窒素複素環から選ばれる塩基を1分
子中に少なくとも2個以上有しており、減衰性添加剤と
して用いたものである。
素化ポリエチレンを用い、これに塩基性の減衰性添加剤
としてスルフェンアミド系添加剤を配合した本発明品
(実施例1〜4)の材料組成及びtanδの測定結果
と、塩素化ポリエチレン単独品による比較品の材料組成
及びtanδの測定結果とを対比して示したものであ
る。採用した塩基性物質はいずれも、第2級アミン又は
第3級アミン又は含窒素複素環から選ばれる塩基を1分
子中に少なくとも2個以上有しており、減衰性添加剤と
して用いたものである。
【0038】
【表1】
【0039】本発明品(実施例1〜4)は、ベースポリ
マーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:商
品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰性添加
剤としてスルフェンアミド系添加剤を配合成分とし、所
定の工程により作製されたものである。
マーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:商
品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰性添加
剤としてスルフェンアミド系添加剤を配合成分とし、所
定の工程により作製されたものである。
【0040】本発明品(実施例1〜4)は減衰性添加剤
としてスルフェンアミド系添加剤を配合成分としてい
る。すなわち、実施例1が塩基性物質としてN−シクロ
ヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(三新
化学工業(株)製:商品名「サンセラーCM」)、実施
例2がN−tert−ブチルベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(三新化学工業(株)製:商品名「サンセ
ラーNS−G」)、実施例3がN−オキシジエチレンベ
ンゾチアジル−2−スルフェンアミド(三新化学工業
(株)製:商品名「サンセラーNOB」)、実施例4が
N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフ
ェンアミド(三新化学工業(株)製:商品名「サンセラ
ーDZ」)をそれぞれ配合成分としている。
としてスルフェンアミド系添加剤を配合成分としてい
る。すなわち、実施例1が塩基性物質としてN−シクロ
ヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(三新
化学工業(株)製:商品名「サンセラーCM」)、実施
例2がN−tert−ブチルベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(三新化学工業(株)製:商品名「サンセ
ラーNS−G」)、実施例3がN−オキシジエチレンベ
ンゾチアジル−2−スルフェンアミド(三新化学工業
(株)製:商品名「サンセラーNOB」)、実施例4が
N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフ
ェンアミド(三新化学工業(株)製:商品名「サンセラ
ーDZ」)をそれぞれ配合成分としている。
【0041】実施例1〜4に用いた塩基性物質の構造式
を表13に示す。
を表13に示す。
【0042】
【表13】
【0043】次に、本発明品(実施例1〜4)及び比較
品の作製工程について説明する。まず、上述したベース
ポリマー(塩素化ポリエチレン)100重量%に、各実
施例の配合成分である塩基性物質を100重量%ずつ配
合する。これを、室温で約15〜20分程度、2本ロー
ルで混練する。次に、この混練材料を、熱プレス機によ
り所定の型枠内で、添加剤の融点より20℃高い温度
で、10分程度溶融プレス成形する。そして更に、0℃
の温度条件下、これに130kgf/cm2 の面圧を掛
けて冷却プレス成形し、これを2mmシートとする。上
述の配合割合では、塩基性物質の体積は、ベースポリマ
ーの体積に対して0.3以上になっている。なお、比較
品は、塩素化ポリエチレン単独品で、同様の工程で作製
している。
品の作製工程について説明する。まず、上述したベース
ポリマー(塩素化ポリエチレン)100重量%に、各実
施例の配合成分である塩基性物質を100重量%ずつ配
合する。これを、室温で約15〜20分程度、2本ロー
ルで混練する。次に、この混練材料を、熱プレス機によ
り所定の型枠内で、添加剤の融点より20℃高い温度
で、10分程度溶融プレス成形する。そして更に、0℃
の温度条件下、これに130kgf/cm2 の面圧を掛
けて冷却プレス成形し、これを2mmシートとする。上
述の配合割合では、塩基性物質の体積は、ベースポリマ
ーの体積に対して0.3以上になっている。なお、比較
品は、塩素化ポリエチレン単独品で、同様の工程で作製
している。
【0044】次に、本発明品(実施例1〜4)及び比較
品のtanδピーク値及びそのピーク温度を測定した。
この測定には、株式会社レオロジ社製のスペクトロメー
タを用い、その測定条件を、歪が0.05%(一定)、
周波数が100Hz(一定)とした。
品のtanδピーク値及びそのピーク温度を測定した。
この測定には、株式会社レオロジ社製のスペクトロメー
タを用い、その測定条件を、歪が0.05%(一定)、
周波数が100Hz(一定)とした。
【0045】以下、実施例1〜4の測定結果について説
明する。表1に示したように、実施例1〜4のtanδ
ピーク値は、比較品のtanδピーク値より高く、要求
特性(tanδ≧0.5)を遥かに超えている。実施例
1、3、4は、tanδピーク値が2.0を超えてお
り、特に実施例4は、そのピーク値が比較品のピーク値
の倍程度になっている。
明する。表1に示したように、実施例1〜4のtanδ
ピーク値は、比較品のtanδピーク値より高く、要求
特性(tanδ≧0.5)を遥かに超えている。実施例
1、3、4は、tanδピーク値が2.0を超えてお
り、特に実施例4は、そのピーク値が比較品のピーク値
の倍程度になっている。
【0046】更にまた、これらは、ピーク温度が室温付
近にあるため、常温での使用環境に適したものといえ
る。以上のことから、それぞれのサンプルについて、極
めて良好なものを(◎印)、良好なものを(○印)、一
応の成果を得られたものを(△印)、不良なものを(×
印)の4段階に分けて評価したところ、実施例1、3,
4は、tanδが非常に高かったことから極めて良好
(◎印)と評価され、実施例2は、tanδが比較的高
かったことから、良好(○印)と評価された。
近にあるため、常温での使用環境に適したものといえ
る。以上のことから、それぞれのサンプルについて、極
めて良好なものを(◎印)、良好なものを(○印)、一
応の成果を得られたものを(△印)、不良なものを(×
印)の4段階に分けて評価したところ、実施例1、3,
4は、tanδが非常に高かったことから極めて良好
(◎印)と評価され、実施例2は、tanδが比較的高
かったことから、良好(○印)と評価された。
【0047】次に表2は、ベースポリマーとして塩素化
ポリエチレンを用い、これに減衰性添加剤として、チア
ゾール系添加剤、チウラム系添加剤を配合した本発明品
(実施例5〜9)の材料組成及びtanδの測定結果を
示したものである。
ポリエチレンを用い、これに減衰性添加剤として、チア
ゾール系添加剤、チウラム系添加剤を配合した本発明品
(実施例5〜9)の材料組成及びtanδの測定結果を
示したものである。
【0048】
【表2】
【0049】実施例5〜6は、塩基性物質としてチアゾ
ール系添加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実
施例5が塩基性物質として、2−(N,N−ジエチルチ
オカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール(大内新興化学
工業(株)製:商品名「ノクセラー64」)、実施例6
が2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール
(大内新興化学工業(株)製:商品名「ノクセラーMD
B」)を配合している。
ール系添加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実
施例5が塩基性物質として、2−(N,N−ジエチルチ
オカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール(大内新興化学
工業(株)製:商品名「ノクセラー64」)、実施例6
が2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール
(大内新興化学工業(株)製:商品名「ノクセラーMD
B」)を配合している。
【0050】実施例7〜8は、塩基性物質としてチウラ
ム系添加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実施
例7が、テトラエチルチウラムジスルフィド(大内新興
化学工業(株)製:商品名「ノクセラーTET」)を、
実施例8が、テトラブチルチウラムジスルフィド(大内
新興化学工業(株)製:商品名「ノクセラーTBT」)
を配合している。
ム系添加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実施
例7が、テトラエチルチウラムジスルフィド(大内新興
化学工業(株)製:商品名「ノクセラーTET」)を、
実施例8が、テトラブチルチウラムジスルフィド(大内
新興化学工業(株)製:商品名「ノクセラーTBT」)
を配合している。
【0051】実施例5〜8に用いた減衰性添加剤の構造
式を表14に示す。
式を表14に示す。
【0052】
【表14】
【0053】これらの作製工程は実施例1〜4の場合と
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表2に示したように、実施例5〜8のtanδ
ピーク値は、比較品のtanδピークより高くなってい
る。特に、実施例5〜7は、ピーク値が2.0を超え
た。このことから、表1に示したサンプルと同様の方法
で評価したところ、実施例5,7は極めて良好(◎印)
と評価され、実施例6、8は良好(○印)と評価され
た。
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表2に示したように、実施例5〜8のtanδ
ピーク値は、比較品のtanδピークより高くなってい
る。特に、実施例5〜7は、ピーク値が2.0を超え
た。このことから、表1に示したサンプルと同様の方法
で評価したところ、実施例5,7は極めて良好(◎印)
と評価され、実施例6、8は良好(○印)と評価され
た。
【0054】次に、表3は、ベースポリマーとして塩素
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてグアニ
ジン系添加剤を配合した本発明品(実施例9〜10)の
材料組成及びtanδの測定結果を示したものである。
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてグアニ
ジン系添加剤を配合した本発明品(実施例9〜10)の
材料組成及びtanδの測定結果を示したものである。
【0055】
【表3】
【0056】本発明品(実施例9〜10)は、ベースポ
リマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:
商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰性添
加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成され
たものである。
リマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:
商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰性添
加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成され
たものである。
【0057】実施例9は、1,3−ジフェニルグアニジ
ン(大内化学工業(株)製:「ノクセラーD」)を実施
例10は、ジ−O−トリルグアニジン(大内化学工業
(株)製:「ノクセラーDT」)をそれぞれ配合してい
る。
ン(大内化学工業(株)製:「ノクセラーD」)を実施
例10は、ジ−O−トリルグアニジン(大内化学工業
(株)製:「ノクセラーDT」)をそれぞれ配合してい
る。
【0058】実施例9〜10で用いた塩基性物質の構造
式を表15に示す。
式を表15に示す。
【0059】
【表15】
【0060】なお、これらの作製工程は実施例1〜4の
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
【0061】そして、上述と同様に、実施例9〜10の
tanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、そ
の結果について説明する。上述と同様に4段階で評価し
た結果、実施例9、10はピーク値が若干低いことか
ら、やや不良(△印)と評価された。
tanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、そ
の結果について説明する。上述と同様に4段階で評価し
た結果、実施例9、10はピーク値が若干低いことか
ら、やや不良(△印)と評価された。
【0062】次に、表4及び5は、ベースポリマーとし
て塩素化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質として
ベンゾトリアゾール系添加剤を配合した本発明品(実施
例11〜20)の材料組成及びtanδの測定結果を示
したものである。
て塩素化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質として
ベンゾトリアゾール系添加剤を配合した本発明品(実施
例11〜20)の材料組成及びtanδの測定結果を示
したものである。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】本発明品(実施例11〜20)は、ベース
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてベンゾトリアゾール系添加剤を配合成分
とし、所定の工程により作成されたものである。
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてベンゾトリアゾール系添加剤を配合成分
とし、所定の工程により作成されたものである。
【0066】実施例11は、紫外線吸収剤である2−
(2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒド
ロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾール(住友化学工業(株)製:商品名「ス
ミソープ250」)を、実施例12は、防錆剤である1
−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチ
ル]ベンゾトリアゾール(城北化学工業(株)製:商品
名「BT−LX」)を、実施例13は、(1,2,3−
ベンゾトリアゾリル−1−メチル)(1,2,4−トリ
アゾリル−1−メチル)−2−エチルヘキシルアミン、
(城北化学工業(株)製:商品名「BT−LX」)を、
実施例14は、N,N’−ビス(ベンゾトリアゾリルメ
チル)−ジアミノヘキサン、(城北化学工業(株)製:
商品名「BT−LX」)を、実施例15は、光安定剤で
ある2,2’−メチレンビス{4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−6[(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェニル]}(旭電化工業(株)
製:商品名「アデカスタブLA31」)をそれぞれ配合
成分としている。
(2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒド
ロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾール(住友化学工業(株)製:商品名「ス
ミソープ250」)を、実施例12は、防錆剤である1
−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチ
ル]ベンゾトリアゾール(城北化学工業(株)製:商品
名「BT−LX」)を、実施例13は、(1,2,3−
ベンゾトリアゾリル−1−メチル)(1,2,4−トリ
アゾリル−1−メチル)−2−エチルヘキシルアミン、
(城北化学工業(株)製:商品名「BT−LX」)を、
実施例14は、N,N’−ビス(ベンゾトリアゾリルメ
チル)−ジアミノヘキサン、(城北化学工業(株)製:
商品名「BT−LX」)を、実施例15は、光安定剤で
ある2,2’−メチレンビス{4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−6[(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェニル]}(旭電化工業(株)
製:商品名「アデカスタブLA31」)をそれぞれ配合
成分としている。
【0067】実施例16は、N,N−ビス(ベンゾトリ
アゾールメチル)−2エチルヘキシルアミン(城北化学
工業(株)製:商品名「BT−391」)を、実施例1
7は、N,N−ビス(ベンゾトリアゾールメチル)−ラ
ウリルアミン(城北化学工業(株)製:商品名「BT−
447」)を、実施例18は、1−(2−エチルヘキシ
ルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール(城北化学工業
(株)製:商品名「BT−260」)を、実施例19
は、1−(ラウリルアミノメチル)−ベンゾトリアゾー
ル(城北化学工業(株)製:商品名「BT−316」)
を、実施例20は、1−(モルホリノメチル)−ベンゾ
トリアゾール(城北化学工業(株)製:商品名「BT−
218」)をそれぞれ配合成分としている。
アゾールメチル)−2エチルヘキシルアミン(城北化学
工業(株)製:商品名「BT−391」)を、実施例1
7は、N,N−ビス(ベンゾトリアゾールメチル)−ラ
ウリルアミン(城北化学工業(株)製:商品名「BT−
447」)を、実施例18は、1−(2−エチルヘキシ
ルアミノメチル)−ベンゾトリアゾール(城北化学工業
(株)製:商品名「BT−260」)を、実施例19
は、1−(ラウリルアミノメチル)−ベンゾトリアゾー
ル(城北化学工業(株)製:商品名「BT−316」)
を、実施例20は、1−(モルホリノメチル)−ベンゾ
トリアゾール(城北化学工業(株)製:商品名「BT−
218」)をそれぞれ配合成分としている。
【0068】実施例11〜20で用いた減衰性添加剤の
構造式を表16〜17に示す。
構造式を表16〜17に示す。
【0069】
【表16】
【0070】
【表17】
【0071】なお、これらの作製工程は実施例1〜4の
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
【0072】そして、上述と同様に、実施例11〜20
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例11、15はピーク温度が若干室温か
ら離れるもののそのピーク値が非常に高いので極めて良
好(◎印)と評価された。、実施例12、13はピーク
値が比較的高いので良好(○印)と評価され、実施例1
3はピーク値が、やや低いので、やや不良(△印)と評
価された。実施例16〜20はピーク温度が室温に近
く、そのピーク値も高いので、極めて良好(◎印)と評
価された。
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例11、15はピーク温度が若干室温か
ら離れるもののそのピーク値が非常に高いので極めて良
好(◎印)と評価された。、実施例12、13はピーク
値が比較的高いので良好(○印)と評価され、実施例1
3はピーク値が、やや低いので、やや不良(△印)と評
価された。実施例16〜20はピーク温度が室温に近
く、そのピーク値も高いので、極めて良好(◎印)と評
価された。
【0073】次に、表6は、ベースポリマーとして塩素
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてジチオ
カルバミン酸塩系添加剤、顔料、及びピリジン系添加剤
を配合した本発明品(実施例21〜24)の材料組成及
びtanδの測定結果を示したものである。
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてジチオ
カルバミン酸塩系添加剤、顔料、及びピリジン系添加剤
を配合した本発明品(実施例21〜24)の材料組成及
びtanδの測定結果を示したものである。
【0074】
【表6】
【0075】本発明品(実施例21〜24)は、ベース
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
【0076】実施例21〜22は、塩基性の減衰性添加
剤としてジチオカルバミン酸塩系添加剤を配合してい
る。更に詳しくは、実施例21はジブチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛(大内化学工業(株)製:商品名「ノクセラ
ーBZ−P」)を、実施例22はジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル(大内化学工業(株)製:商品名「ノクセ
ラーTTTE」)を配合している。また、実施例23は
顔料を配合している。更に詳しくは、実施例23は、
4,4’,4”−トリスジメチルアミノトリフェニルメ
タン(名古屋片山化学工業(株)製:商品名「ロイコク
リスタルバイオレット」)を配合している。次に、実施
例24はピリジン系添加剤を配合している。更に詳しく
は、実施例24は、2,2’−(1,2−エーテンジイ
ル)ビス(5−メチルベンゾオキサゾール)(名古屋片
山化学工業(株)製)を配合している。
剤としてジチオカルバミン酸塩系添加剤を配合してい
る。更に詳しくは、実施例21はジブチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛(大内化学工業(株)製:商品名「ノクセラ
ーBZ−P」)を、実施例22はジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル(大内化学工業(株)製:商品名「ノクセ
ラーTTTE」)を配合している。また、実施例23は
顔料を配合している。更に詳しくは、実施例23は、
4,4’,4”−トリスジメチルアミノトリフェニルメ
タン(名古屋片山化学工業(株)製:商品名「ロイコク
リスタルバイオレット」)を配合している。次に、実施
例24はピリジン系添加剤を配合している。更に詳しく
は、実施例24は、2,2’−(1,2−エーテンジイ
ル)ビス(5−メチルベンゾオキサゾール)(名古屋片
山化学工業(株)製)を配合している。
【0077】実施例21〜24で用いた塩基性物質の構
造式を表18に示す。
造式を表18に示す。
【0078】
【表18】
【0079】なお、これらの作製工程は実施例1〜4の
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例(実施例24を除く)の配合成分であ
る塩基性物質を100重量%ずつ配合している。但し、
実施例24は塩基性物質を50重量%を配合している。
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例(実施例24を除く)の配合成分であ
る塩基性物質を100重量%ずつ配合している。但し、
実施例24は塩基性物質を50重量%を配合している。
【0080】そして、上述と同様に、実施例21〜24
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例21はピーク値が比較的高いことか
ら、良好(○印)と評価された。実施例23、24はピ
ーク値が高いことから極めて良好(◎印)と評価され
た。
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例21はピーク値が比較的高いことか
ら、良好(○印)と評価された。実施例23、24はピ
ーク値が高いことから極めて良好(◎印)と評価され
た。
【0081】次に表7は、ベースポリマーとして塩素化
ポリエチレンを用い、これに塩基性物質として、潤滑油
添加剤、エポキシ樹脂硬化促進剤を配合した本発明品
(実施例25〜29)の材料組成及びtanδの測定結
果を示したものである。
ポリエチレンを用い、これに塩基性物質として、潤滑油
添加剤、エポキシ樹脂硬化促進剤を配合した本発明品
(実施例25〜29)の材料組成及びtanδの測定結
果を示したものである。
【0082】
【表7】
【0083】実施例25は、塩基性物質として潤滑油添
加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実施例17
はメチレンビス(ジブチルジチオカルバメート)(VA
NDERBILT社(株)製:商品名「VANLUBE
7723」)を配合成分としている。実施例26は、塩
基性物質としてエポキシ樹脂硬化促進剤を配合成分とし
ている。更に詳しくは、実施例26は、2,4,6−ト
リ(ジメチルアミノメチル)フェノール(化薬ヌーリ
(株)製:商品名「TAP」)を配合成分としている。
実施例25〜26に用いた塩基性物質の構造式を表19
に示す。
加剤を配合成分としている。更に詳しくは、実施例17
はメチレンビス(ジブチルジチオカルバメート)(VA
NDERBILT社(株)製:商品名「VANLUBE
7723」)を配合成分としている。実施例26は、塩
基性物質としてエポキシ樹脂硬化促進剤を配合成分とし
ている。更に詳しくは、実施例26は、2,4,6−ト
リ(ジメチルアミノメチル)フェノール(化薬ヌーリ
(株)製:商品名「TAP」)を配合成分としている。
実施例25〜26に用いた塩基性物質の構造式を表19
に示す。
【0084】
【表19】
【0085】これらの作製工程は実施例1〜4の場合と
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表7に示したように、実施例25は、ピーク値
が2.0を超えており、非常に高いピーク値を示したの
で、極めて良好(◎印)と評価された。実施例26はピ
ーク値が比較的高いので良好(○印)と評価された。
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表7に示したように、実施例25は、ピーク値
が2.0を超えており、非常に高いピーク値を示したの
で、極めて良好(◎印)と評価された。実施例26はピ
ーク値が比較的高いので良好(○印)と評価された。
【0086】次に、表8は、ベースポリマーとして塩素
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてウレタ
ン触媒を配合した本発明品(実施例27〜30)の材料
組成及びtanδの測定結果を示したものである。
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてウレタ
ン触媒を配合した本発明品(実施例27〜30)の材料
組成及びtanδの測定結果を示したものである。
【0087】
【表8】
【0088】本発明品(実施例27〜30)は、ベース
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
【0089】実施例27が特殊アミンであるジモルホリ
ンエーテル(サンアプロ(株)製:商品名「U−CAT
2041」)を、実施例28がN,N’,N”−トリス
(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリア
ジン(サンアプロ(株)製:商品名「POLYCAT4
1」)を、実施例29がN,N,N−トリス(3−ジメ
チルアミノプロピル)アミン(サアプロ(株)製:商品
名「POLYCAT9」)を、実施例30がN−メチル
−N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミン
(サンアプロ(株)製:商品名「POLYCAT7
7」)をそれぞれ配合成分としている。実施例27〜3
0で用いた塩基性物質の構造式を表20に示す。
ンエーテル(サンアプロ(株)製:商品名「U−CAT
2041」)を、実施例28がN,N’,N”−トリス
(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリア
ジン(サンアプロ(株)製:商品名「POLYCAT4
1」)を、実施例29がN,N,N−トリス(3−ジメ
チルアミノプロピル)アミン(サアプロ(株)製:商品
名「POLYCAT9」)を、実施例30がN−メチル
−N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミン
(サンアプロ(株)製:商品名「POLYCAT7
7」)をそれぞれ配合成分としている。実施例27〜3
0で用いた塩基性物質の構造式を表20に示す。
【0090】
【表20】
【0091】なお、これらの作製工程は実施例1〜4の
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である塩基性物質を100
重量%ずつ配合している。
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である塩基性物質を100
重量%ずつ配合している。
【0092】そして、上述と同様に、実施例27〜30
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例27、28は、ピーク値の高さから極
めて良好(◎印)と評価され、実施例29、30は、若
干ピーク値が低いのでやや不良(△印)と評価された。
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例27、28は、ピーク値の高さから極
めて良好(◎印)と評価され、実施例29、30は、若
干ピーク値が低いのでやや不良(△印)と評価された。
【0093】次に、表9は、ベースポリマーとして塩素
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてイソシ
アヌル酸誘導物を配合した本発明品(実施例31〜3
4)の材料組成及びtanδの測定結果を示したもので
ある。
化ポリエチレンを用い、これに塩基性物質としてイソシ
アヌル酸誘導物を配合した本発明品(実施例31〜3
4)の材料組成及びtanδの測定結果を示したもので
ある。
【0094】
【表9】
【0095】本発明品(実施例31〜34)は、ベース
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
ポリマーとして塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)
製:商品名「エラスレン401A」)に、塩基性の減衰
性添加剤としてを配合成分とし、所定の工程により作成
されたものである。
【0096】実施例31は、不飽和樹脂架橋剤であるト
リアリルイソシアヌレート(日本化成(株)製:商品名
「TAIC」)を、実施例32は、トリス−(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート(四国化成(株)製:
商品名「THEIC」)、実施例33は、トリメタアリ
ルイソシアヌレート(日本化成(株)製:商品名「TM
AIC」)、実施例34は、トリス−(2,3−ジブロ
モプロピル)イソシアヌレート(日本化成(株)製:商
品名「TAIC−6B」)をそれぞれ配合している。
リアリルイソシアヌレート(日本化成(株)製:商品名
「TAIC」)を、実施例32は、トリス−(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート(四国化成(株)製:
商品名「THEIC」)、実施例33は、トリメタアリ
ルイソシアヌレート(日本化成(株)製:商品名「TM
AIC」)、実施例34は、トリス−(2,3−ジブロ
モプロピル)イソシアヌレート(日本化成(株)製:商
品名「TAIC−6B」)をそれぞれ配合している。
【0097】実施例31〜34で用いた塩基性物質の構
造式を表21に示す。
造式を表21に示す。
【0098】
【表21】
【0099】なお、これらの作製工程は実施例1〜4の
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
場合と同様である。すなわち、ベースポリマー100重
量%に、各実施例の配合成分である減衰性添加剤を10
0重量%ずつ配合している。
【0100】そして、上述と同様に、実施例31〜34
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例31はピーク値が高いことから、極め
て良好(◎印)と評価され、実施例32はピーク値が比
較的高いことから、良好(○印)と評価され、実施例3
3、34は若干ピーク値が低いことから、やや不良(△
印)と評価された。
のtanδピーク値及びピーク温度を測定した。以下、
その結果について説明する。上述と同様に4段階で評価
した結果、実施例31はピーク値が高いことから、極め
て良好(◎印)と評価され、実施例32はピーク値が比
較的高いことから、良好(○印)と評価され、実施例3
3、34は若干ピーク値が低いことから、やや不良(△
印)と評価された。
【0101】次に表10は、ベースポリマーとして塩素
化ポリエチレンを用い、これに減衰性添加剤として、顔
料、ヒンダードアミン系添加剤を配合した本発明品(実
施例35〜37)の材料組成及びtanδの測定結果を
示したものである。
化ポリエチレンを用い、これに減衰性添加剤として、顔
料、ヒンダードアミン系添加剤を配合した本発明品(実
施例35〜37)の材料組成及びtanδの測定結果を
示したものである。
【0102】
【表10】
【0103】実施例35は、塩基性物質として顔料を配
合成分としている。更に詳しくは、実施例35は塩基性
物質として2,2’−(1,2−エーテンジイル)ビス
(5−メチルベンゾオキサゾール)とジシクロヘキシル
フタレートのブレンド(シプロ化成(株)製:商品名
「PH」)を配合成分としている。
合成分としている。更に詳しくは、実施例35は塩基性
物質として2,2’−(1,2−エーテンジイル)ビス
(5−メチルベンゾオキサゾール)とジシクロヘキシル
フタレートのブレンド(シプロ化成(株)製:商品名
「PH」)を配合成分としている。
【0104】実施例36〜37は、塩基性物質としてヒ
ンダードアミン系添加剤を配合成分としている。更に詳
しくは、実施例36が、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ビペリジル/トリデシル1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート(旭電化工業(株)製:商
品名「アデカスタブLA62」)を、実施例37が、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,
β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタ
ノールとの縮合物(旭電化工業(株)製:商品名「アデ
カスタブLA68」)を配合成分としている。
ンダードアミン系添加剤を配合成分としている。更に詳
しくは、実施例36が、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ビペリジル/トリデシル1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート(旭電化工業(株)製:商
品名「アデカスタブLA62」)を、実施例37が、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,
β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタ
ノールとの縮合物(旭電化工業(株)製:商品名「アデ
カスタブLA68」)を配合成分としている。
【0105】実施例35〜37に用いた塩基性物質の構
造式を表22〜23に示す。
造式を表22〜23に示す。
【0106】
【表22】
【0107】
【表23】
【0108】これらの作製工程は実施例1〜4の場合と
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表10に示したように、実施例35、36のt
anδピーク値は、比較的高いので、良好(○印)と評
価され、実施例37は、ピーク値が非常に高いことから
極めて良好(◎印)と評価された。
同様である。また、同様の方法でtanδピーク値及び
ピーク温度を測定した。以下、その測定結果について説
明する。表10に示したように、実施例35、36のt
anδピーク値は、比較的高いので、良好(○印)と評
価され、実施例37は、ピーク値が非常に高いことから
極めて良好(◎印)と評価された。
【0109】次に、表11及び表12は、塩基性の減衰
性添加剤としてN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミドを用い、これをベースポリマ
ーに配合した本発明品(実施例38〜46)の材料組成
及びtanδの測定結果を示したものである。
性添加剤としてN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミドを用い、これをベースポリマ
ーに配合した本発明品(実施例38〜46)の材料組成
及びtanδの測定結果を示したものである。
【0110】
【表11】
【0111】
【表12】
【0112】本発明品(実施例38〜46)は、減衰性
添加剤としてN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル
−2−スルフェンアミド(三新化学工業(株)製:商品
名「サンセラーDZ」)を配合しており、ベースポリマ
ーとして、実施例38が塩素化ポリエチレン(昭和電工
(株)製:商品名「エラスレン401A」)、実施例3
9が塩素化ポリプロピレン(日本製紙(株)製:商品名
「スーパークロン803LS」)、実施例40がクロロ
プレンゴム(昭和電工・デュポン(株)製:商品名「ネ
オプレンSND−8」)、実施例41がニトリル・ブタ
ジエンゴム(日本ゼオン(株)製:商品名「ニポールD
N−101L」)、実施例42がエピクロルヒドリンゴ
ム(ダイソー(株)製:商品名「エピクロマーH」)、
実施例43がポリ塩化ビニル(新第一塩ビ(株)製:商
品名「ゼスト1000Z」)、実施例44がエチレン−
塩ビコポリマー(大洋塩ビ(株)製:商品名「TE−2
800」)、実施例45が塩ビ・酢ビコポリマー(大洋
塩ビ(株)製:商品名「TV−800」)、実施例46
がアクリル・塩ビグラフトコポリマー(大洋塩ビ(株)
製:商品名「TA−E230」)を配合成分としてい
る。
添加剤としてN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル
−2−スルフェンアミド(三新化学工業(株)製:商品
名「サンセラーDZ」)を配合しており、ベースポリマ
ーとして、実施例38が塩素化ポリエチレン(昭和電工
(株)製:商品名「エラスレン401A」)、実施例3
9が塩素化ポリプロピレン(日本製紙(株)製:商品名
「スーパークロン803LS」)、実施例40がクロロ
プレンゴム(昭和電工・デュポン(株)製:商品名「ネ
オプレンSND−8」)、実施例41がニトリル・ブタ
ジエンゴム(日本ゼオン(株)製:商品名「ニポールD
N−101L」)、実施例42がエピクロルヒドリンゴ
ム(ダイソー(株)製:商品名「エピクロマーH」)、
実施例43がポリ塩化ビニル(新第一塩ビ(株)製:商
品名「ゼスト1000Z」)、実施例44がエチレン−
塩ビコポリマー(大洋塩ビ(株)製:商品名「TE−2
800」)、実施例45が塩ビ・酢ビコポリマー(大洋
塩ビ(株)製:商品名「TV−800」)、実施例46
がアクリル・塩ビグラフトコポリマー(大洋塩ビ(株)
製:商品名「TA−E230」)を配合成分としてい
る。
【0113】そして、実施例38〜46の作製工程は上
述と同様である。但し、実施例38〜48の測定条件は
歪みが0.05%(一定)、周波数が15Hz(一定)
とした。また同様にしてtanδピーク値及びピーク温
度を測定した。以下、その結果について説明する。
述と同様である。但し、実施例38〜48の測定条件は
歪みが0.05%(一定)、周波数が15Hz(一定)
とした。また同様にしてtanδピーク値及びピーク温
度を測定した。以下、その結果について説明する。
【0114】表11及び表12に示したように実施例3
8〜46は、実施例38を除く他は、全てtanδピー
ク値が3.0を超え、極めて優れた値を示した。実施例
43は、そのピーク値が5.0を若干下回った程度であ
る。一方、各実施例のピーク温度には、ばらつきが認め
られるが、これにより、使用環境に応じた温度特性の選
択が可能になる。このことから、上述と同様に4段階に
分けて評価したところ、実施例38〜46は極めて良好
(◎印)と評価された。
8〜46は、実施例38を除く他は、全てtanδピー
ク値が3.0を超え、極めて優れた値を示した。実施例
43は、そのピーク値が5.0を若干下回った程度であ
る。一方、各実施例のピーク温度には、ばらつきが認め
られるが、これにより、使用環境に応じた温度特性の選
択が可能になる。このことから、上述と同様に4段階に
分けて評価したところ、実施例38〜46は極めて良好
(◎印)と評価された。
【0115】次に、実施例1〜37のピーク温度につい
て総括的に見てみる。一番低い実施例30から一番高い
実施例10まで約100℃の幅があり、そのピーク温度
において塩素化ポリエチレン単独品のピーク値tanδ
=1.1より高いtanδピークを示すことから、本発
明品(実施例1〜37)は、使用環境に適した高減衰材
料を選択することができる。
て総括的に見てみる。一番低い実施例30から一番高い
実施例10まで約100℃の幅があり、そのピーク温度
において塩素化ポリエチレン単独品のピーク値tanδ
=1.1より高いtanδピークを示すことから、本発
明品(実施例1〜37)は、使用環境に適した高減衰材
料を選択することができる。
【0116】また、本実施例で用いた塩基性物質には、
液状のものと粉末状のものがあり、液状の添加剤はピー
ク温度が低く、粉末状の添加剤はその温度が高くなる傾
向にあるようである。
液状のものと粉末状のものがあり、液状の添加剤はピー
ク温度が低く、粉末状の添加剤はその温度が高くなる傾
向にあるようである。
【0117】次に、実施例38〜46のピーク温度につ
いて説明する。その幅は一番低い実施例22の1.6℃
から一番高い実施例23の78℃となっており、かなり
広いことがわかる。このことから本発明品(実施例18
〜26)は0℃以上の様々な環境において使用に適して
いるといえる。
いて説明する。その幅は一番低い実施例22の1.6℃
から一番高い実施例23の78℃となっており、かなり
広いことがわかる。このことから本発明品(実施例18
〜26)は0℃以上の様々な環境において使用に適して
いるといえる。
【0118】本発明に係る各実施例が、高いtanδを
示すメカニズムを図1及び図2を用いて考察する。ま
ず、図1は、本発明に係る高減衰材料組成物のミクロ構
造を概念的に示したものである。ここで、高分子とは塩
素化ポリエチレン等のベースポリマーを、低分子とはN
−シクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミ
ド等の塩基性物質を表している。この低分子は、高分子
に対する体積比が0.3以上であるので高分子の鎖状分
子間に均等に分散している。
示すメカニズムを図1及び図2を用いて考察する。ま
ず、図1は、本発明に係る高減衰材料組成物のミクロ構
造を概念的に示したものである。ここで、高分子とは塩
素化ポリエチレン等のベースポリマーを、低分子とはN
−シクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミ
ド等の塩基性物質を表している。この低分子は、高分子
に対する体積比が0.3以上であるので高分子の鎖状分
子間に均等に分散している。
【0119】そして、この低分子によって結ばれた高分
子間には、均一な双極子−双極子相互作用が働いてい
る。尚、この分子間相互作用は、この低分子の添加によ
り従来の不均一なファン・デル・ワールス力を弱めてい
る。また矢示Aに係る部分では高分子が絡み合っている
ところを示している。
子間には、均一な双極子−双極子相互作用が働いてい
る。尚、この分子間相互作用は、この低分子の添加によ
り従来の不均一なファン・デル・ワールス力を弱めてい
る。また矢示Aに係る部分では高分子が絡み合っている
ところを示している。
【0120】また、図2は、図1に示した高減衰材料組
成物の分子間ポテンシャルの高さと頻度との関係を示し
たものである。図に示したように、本発明に係る高減衰
材料組成物は、減衰性添加剤の塩基性、相互作用中の分
子間距離の制御をすることにより、その分子間ポテンシ
ャルの分布が狭く、高さを最適値まで持っていき、分子
間の絡み合いが減るように調節されている。これは、高
分子鎖間の相互作用が小さくなり、代わりに均一な高分
子と低分子の間にできた双極子−双極子相互作用ができ
たものと思われる。
成物の分子間ポテンシャルの高さと頻度との関係を示し
たものである。図に示したように、本発明に係る高減衰
材料組成物は、減衰性添加剤の塩基性、相互作用中の分
子間距離の制御をすることにより、その分子間ポテンシ
ャルの分布が狭く、高さを最適値まで持っていき、分子
間の絡み合いが減るように調節されている。これは、高
分子鎖間の相互作用が小さくなり、代わりに均一な高分
子と低分子の間にできた双極子−双極子相互作用ができ
たものと思われる。
【0121】以上、本実施例を順に説明したが、要する
に、本実施例に係る高減衰材料組成物は、ベースポリマ
ーに、減衰性添加剤として第2級アミン、第3級アミン
及び含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以
上含む、例えばスルフェンアミド系添加剤、チアゾール
系添加剤、チウラム系添加剤、紫外線吸収剤、防錆剤、
エポキシ樹脂硬化促進剤、不飽和樹脂架橋剤、ウレタン
触媒、潤滑油添加剤、グアニジン系添加剤、ベンゾトリ
アゾール系添加剤、ジチオカルバミン酸塩系添加剤、顔
料、ピリジン系添加剤、イソシアヌル酸誘導物あるいは
ヒンダードアミン系添加剤のうちいずれかを配合したも
のであるから、ベースポリマーと塩基性物質との相互作
用により、そのtanδが高くなる。更に、本実施例に
よれば、各実施例のピーク温度と各配合成分のガラス転
移温度の関係とに相関関係が認められることから、所期
する温度特性を備えたものが得られる。
に、本実施例に係る高減衰材料組成物は、ベースポリマ
ーに、減衰性添加剤として第2級アミン、第3級アミン
及び含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以
上含む、例えばスルフェンアミド系添加剤、チアゾール
系添加剤、チウラム系添加剤、紫外線吸収剤、防錆剤、
エポキシ樹脂硬化促進剤、不飽和樹脂架橋剤、ウレタン
触媒、潤滑油添加剤、グアニジン系添加剤、ベンゾトリ
アゾール系添加剤、ジチオカルバミン酸塩系添加剤、顔
料、ピリジン系添加剤、イソシアヌル酸誘導物あるいは
ヒンダードアミン系添加剤のうちいずれかを配合したも
のであるから、ベースポリマーと塩基性物質との相互作
用により、そのtanδが高くなる。更に、本実施例に
よれば、各実施例のピーク温度と各配合成分のガラス転
移温度の関係とに相関関係が認められることから、所期
する温度特性を備えたものが得られる。
【0122】本発明は、上記した実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、ベースポリマーとして
は、塩素化ポリエチレン等に代えて、エチレン−ポリ塩
化ビニル、エチレン,酢酸共重合体−ポリ塩化ビニル、
ウレタン−ポリ塩化ビニルの他、変性天然ゴム、グラフ
ト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素化天然ゴム、カルボキ
シル化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化ビニル樹脂ブ
レンド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、臭素化
ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニル
ゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキシドゴム、メチルシリコンゴム、ビニル−メチル
シリコンゴム、フェニル−メチルシリコンゴム、フッ化
シリコンゴム、フッ素ゴムや、ポリ塩化ビニル系熱可塑
性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマー等極性側鎖を有するベースポリ
マーを適用することができる。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、ベースポリマーとして
は、塩素化ポリエチレン等に代えて、エチレン−ポリ塩
化ビニル、エチレン,酢酸共重合体−ポリ塩化ビニル、
ウレタン−ポリ塩化ビニルの他、変性天然ゴム、グラフ
ト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素化天然ゴム、カルボキ
シル化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化ビニル樹脂ブ
レンド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、臭素化
ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニル
ゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキシドゴム、メチルシリコンゴム、ビニル−メチル
シリコンゴム、フェニル−メチルシリコンゴム、フッ化
シリコンゴム、フッ素ゴムや、ポリ塩化ビニル系熱可塑
性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマー等極性側鎖を有するベースポリ
マーを適用することができる。
【0123】また、塩基性物質の改変としては、本発明
で用いたもの以外に、第2級アミン、第3級アミン及び
含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上含
む塩基性物質であれば何等限定されることなく適用する
ことができる。
で用いたもの以外に、第2級アミン、第3級アミン及び
含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子中に2個以上含
む塩基性物質であれば何等限定されることなく適用する
ことができる。
【0124】
【発明の効果】本発明に係る高減衰材料組成物によれ
ば、極性側鎖を有するベースポリマーに減衰性添加剤と
して、第2級アミン、第3級アミン及び含窒素複素環よ
り選ばれた塩基を1分子中に2個以上含む塩基性物質を
分散、特に分子レベルで分散させたものであるから、ベ
ースポリマーの鎖状分子間に働く分子間ポテンシャルを
均一化させることができる。これにより、貯蔵弾性係数
E’の傾きが急になり、損失弾性係数E”のピーク値が
高くなる。したがって、本発明に係る高減衰材料組成物
によれば高いtanδを発現することができる。このよ
うな高減衰材料組成物及び高減衰材料は、音響ルームの
遮音壁、建築構造体の遮音間仕切、車両の防音壁等、幅
広い分野に適用することができるため、産業上きわめて
有益なものである。
ば、極性側鎖を有するベースポリマーに減衰性添加剤と
して、第2級アミン、第3級アミン及び含窒素複素環よ
り選ばれた塩基を1分子中に2個以上含む塩基性物質を
分散、特に分子レベルで分散させたものであるから、ベ
ースポリマーの鎖状分子間に働く分子間ポテンシャルを
均一化させることができる。これにより、貯蔵弾性係数
E’の傾きが急になり、損失弾性係数E”のピーク値が
高くなる。したがって、本発明に係る高減衰材料組成物
によれば高いtanδを発現することができる。このよ
うな高減衰材料組成物及び高減衰材料は、音響ルームの
遮音壁、建築構造体の遮音間仕切、車両の防音壁等、幅
広い分野に適用することができるため、産業上きわめて
有益なものである。
【図1】本発明に係る高減衰材料組成物の分子鎖のミク
ロ構造を示した図である。
ロ構造を示した図である。
【図2】本発明に係る高減衰材料組成物の分子間ポテン
シャルの分布を示した図である。
シャルの分布を示した図である。
【図3】従来一般に知られる高減衰材料組成物の分子鎖
のミクロ構造を示した図である。
のミクロ構造を示した図である。
【図4】従来一般に知られる高減衰材料組成物の分子間
ポテンシャルの分布を示した図である。
ポテンシャルの分布を示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 極性側鎖を有するベースポリマーに、第
2級アミン、第3級アミン及び含窒素複素環より選ばれ
た塩基を1分子中に2個以上含む塩基性物質を1種又は
2種以上分散させたことを特徴とする高減衰材料組成
物。 - 【請求項2】 前記ベースポリマーは、天然ゴム、変性
天然ゴム、グラフト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素化天
然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、カルボキシル
化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化ビニル樹脂ブレン
ド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−
酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、エピクロルヒドリンゴム、
エピクロルヒドリン−エチレンオキシドゴム、メチルシ
リコンゴム、ビニル−メチルシリコンゴム、フェニル−
メチルシリコンゴム、フッ化シリコンゴム、フッ素ゴム
より選ばれた少なくとも1種又は2種以上のゴム材料、
又はポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビ
ニル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑
性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマーより選ばれた少なくとも1種又
は2種以上の熱可塑性エラストマー材料、又はポリ塩化
ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリふっ化ビ
ニル、ポリふっ化ビニリデン、ポリアクリルニトリル、
ポリメチルメタアクリレート、スチレン・アクリルニト
リル共重合体、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレ
ン三元共重合体、塩ビ・酢ビ共重合体、アクリル・塩ビ
グラフト共重合体、エチレン・塩ビ共重合体、エチレン
・ビニルアルコール、塩素化塩化ビニルより選ばれた少
なくとも1種又は2種以上の樹脂材料からなることを特
徴とする請求項1に記載される高減衰材料組成物。 - 【請求項3】 前記塩基性物質は、N−シクロヘキシル
ベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N−tert
−ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N−
オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンアミ
ド、N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−ス
ルフェンアミドより選ばれた少なくとも1種又は2種以
上のスルフェンアミド系添加剤、2−(N,N−ジエチ
ルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール、2−
(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾールより選ば
れた少なくとも1種又は2種以上のチアゾール系添加
剤、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチル
チウラムジスルフィドより選ばれた少なくとも1種又は
2種以上のチウラム系添加剤、1,3−ジフェニルグア
ニジン、ジ−O−トリルグアニジンより選ばれた少なく
とも1種又は2種以上のグアニジン系添加剤、紫外線吸
収剤である2−(2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,
6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチル
フェニル)−ベンゾトリアゾール、防錆剤である1−
[N,N−ビス(2エチルヘキシル)アミノメチル]ベ
ンゾトリアゾール、(1,2,3−ベンゾトリアゾリル
−1−メチル)(1,2,4−トリアゾリル−1−メチ
ル)−2−エチルヘキシルアミン、N,N’−ビス(ベ
ンゾトリアゾリルメチル)−ジアミノヘキサン、光安定
剤である2,2’−メチレンビス{4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)−6−6[(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)フェニル]}、N,N−ビス
(ベンゾトリアゾールメチル)−2エチルヘキシルアミ
ン、N,N−ビス(ベンゾトリアゾールメチル)−ラウ
リルアミン、1−(2−エチルヘキシルアミノメチル)
−ベンゾトリアゾール、1−(ラウリルアミノメチル)
−ベンゾトリアゾール、1−(モルホリノメチル)−ベ
ンゾトリアゾールより選ばれた少なくとも1種又は2種
以上のベンゾトリアゾール系添加剤、ジブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸テルルよ
り選ばれた少なくとも1種又は2種以上のジチオカルバ
ミン酸塩系添加剤、4,4’,4”−トリスジメチルア
ミノトリフェニルメタン、2,2’−(1,2−エーテ
ンジイル)ビス(5−メチルベンゾオキサゾール)とジ
シクロヘキシルフタレートのブレンドより選ばれた少な
くとも1種又は2種以上の顔料、2,2−ジチオジオピ
リジン等のピリジン系添加剤、メチレンビス(ジブチル
ジチオカルバメート)等の潤滑油添加剤、2,4,6−
トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール等のエポキシ
樹脂硬化促進剤、ジモルホリンエーテル、N,N’,
N”−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ
−S−トリアジン、N,N,N−トリス(3−ジメチル
アミノプロピル)アミン、N−メチル−N,N−ビス
(3−ジメチルアミノプロピル)アミンより選ばれた少
なくとも1種又は2種以上のウレタン触媒、不飽和樹脂
架橋剤であるトリアリルイソシアヌレート、トリス−
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリメタ
アリルイソシアヌレート、トリス−(2,3−ジブロモ
プロピル)イソシアヌレートより選ばれた少なくとも1
種又は2種以上のイソシアヌル酸誘導物、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ビペリジル/トリデシル
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,
β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタノール
との縮合物より選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
ヒンダードアミン系添加剤より選ばれた少なくとも1種
又は2種以上の材料からなることを特徴とする請求項1
又は2に記載される高減衰材料組成物。 - 【請求項4】 前記塩基性物質の体積は、前記ベースポ
リマーの体積に対して0.3以上の割合であることを特
徴とする請求項1、2又は3に記載される高減衰材料組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36212597A JP3575659B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 高減衰材料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36212597A JP3575659B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 高減衰材料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11172122A true JPH11172122A (ja) | 1999-06-29 |
JP3575659B2 JP3575659B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=18475987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36212597A Expired - Fee Related JP3575659B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 高減衰材料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3575659B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001070874A1 (fr) * | 2000-03-24 | 2001-09-27 | Shishiai-Kabushikigaisha | Feuille fibreuse a grande capacite d'absorption phonique |
WO2001072891A1 (fr) * | 2000-03-27 | 2001-10-04 | Shishiai-Kabushikigaisha | Isolant en caoutchouc pour vibrations |
WO2003060005A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-24 | Cci Corporation | Composition et structure servant a amortir des vibrations |
JP2010144028A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Cci Corp | 減衰性付与剤及び減衰性材料 |
JP2013159625A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Cci Corp | 減衰性付与剤及び減衰性材料 |
-
1997
- 1997-12-10 JP JP36212597A patent/JP3575659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001070874A1 (fr) * | 2000-03-24 | 2001-09-27 | Shishiai-Kabushikigaisha | Feuille fibreuse a grande capacite d'absorption phonique |
WO2001072891A1 (fr) * | 2000-03-27 | 2001-10-04 | Shishiai-Kabushikigaisha | Isolant en caoutchouc pour vibrations |
WO2003060005A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-24 | Cci Corporation | Composition et structure servant a amortir des vibrations |
JP2010144028A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Cci Corp | 減衰性付与剤及び減衰性材料 |
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---|---|
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