JPH11171777A - 肉体疲労時用内服液剤 - Google Patents

肉体疲労時用内服液剤

Info

Publication number
JPH11171777A
JPH11171777A JP10274149A JP27414998A JPH11171777A JP H11171777 A JPH11171777 A JP H11171777A JP 10274149 A JP10274149 A JP 10274149A JP 27414998 A JP27414998 A JP 27414998A JP H11171777 A JPH11171777 A JP H11171777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
liquid preparation
stevioside
erythritol
sorbitol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10274149A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Horio
強 堀尾
Yasuko Sakata
泰子 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10274149A priority Critical patent/JPH11171777A/ja
Publication of JPH11171777A publication Critical patent/JPH11171777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉体疲労時に高い嗜好性を示す内服液剤を提
供する。 【解決手段】 ソルビトール、エリスリトールおよびス
テビオシドからなる群から選ばれる1種または2種以上
を配合した、ショ糖の0.15〜0.6モル濃度相当の
甘味度を有する、肉体疲労時用内服液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肉体疲労時の嗜好
性を向上させた液剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、運動などによる肉体疲労時に
は甘い物が好まれることは経験上知られている。そこ
で、肉体疲労時用の内服液剤は甘い味付けになることが
多い。
【0003】しかし、肥満の防止または解消の目的に運
動を行う人は、それらの高い熱量の甘味を服用しないよ
うに内服液剤自身を避ける傾向がある。そのため肉体疲
労の改善に有効な成分が摂取しにくく、肉体疲労の改善
に時間を要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、肉体疲
労時に生体が要求する風味で、かつ、熱量が低い内服液
剤を得るため検討を試みたが、従来知られている低カロ
リー甘味料を単に内服液剤に配合しただけでは肉体疲労
状態での嗜好性が低いものであった。
【0005】本発明の目的は、運動などによる肉体疲労
時に生体が要求する、嗜好性の高い甘味物質およびその
濃度を明らかにし、肉体疲労時の嗜好性を向上させた内
服液剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するためにヒトの疲労モデルにより種々検討した
結果、ソルビトール、エリスリトールまたはステビオシ
ドを特定の甘味度になるように液剤に配合すると、肉体
疲労時の嗜好性が有意に向上することを見出し本発明を
完成した。
【0007】すなわち本発明は、ソルビトール、エリス
リトールおよびステビオシドからなる群から選ばれる1
種または2種以上を配合した、ショ糖の0.15〜0.
6モル濃度相当の甘味度を有する、肉体疲労時用内服液
剤である。
【0008】本発明で用いるソルビトール、エリスリト
ールおよびステビオシドはそのいずれも熱量が低いの
で、肥満の防止または解消に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、肉体疲労時に嗜
好性を向上させる甘味物質としてはソルビトール、エリ
スリトールおよびステビオシドであり、一般的にドリン
ク剤、飲料に使用される濃度と比較して特に高い甘味度
を呈する範囲の量を配合した場合に肉体疲労時の嗜好性
を顕著に向上させる。ここで、肉体疲労時の嗜好性向上
のためには各甘味料の配合量はショ糖に換算して0.1
5〜0.6モル濃度の甘味度となる量である必要があ
る。本発明では2種以上の甘味剤により甘味度を調節す
ることも可能である。
【0010】各甘味料の甘味度はショ糖を1としたとき
にソルビトールは0.6〜0.75、エリスリトールは
0.8、ステビオシドは100〜200(いずれも20
℃での値)である。
【0011】ソルビトールの濃度は嗜好性の向上の点で
0.3〜1.2モル濃度が好ましく、0.6〜1.2モ
ル濃度がさらに好ましい。エリスリトールの濃度は0.
375〜1.5モル濃度が好ましく、0.75〜1.5
モル濃度がさらに好ましい。ステビオシドの濃度は0.
00025〜0.001モル濃度が好ましく、0.00
05〜0.001モル濃度がさらに好ましい。
【0012】本発明の内服液剤は肉体疲労の改善に有効
な成分(ビタミン類、タウリン、生薬類など)を配合す
ることが好ましく、また必要に応じて他の添加剤、例え
ば賦形剤、pH調製剤、清涼化剤、懸濁化剤、消泡剤、
粘稠剤、溶解補助剤、着色剤、橋味橋臭剤、界面活性
剤、香料などを混合して、常法により液剤とすることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、試験例により本発明を詳細に説明す
る。
【0014】試験法 被験者は健康な男子19名、女子25名計44名で実施
した。実験開始30分前から食事、喫煙を禁じた。運動
負荷として、自転車エルゴメーターにて、被験者の安全
性および一定時間継続できる点から、負荷強度を最大酸
素摂取量の50%に相当する心拍数となる強度に設定
し、その心拍数に達した時から30分間継続した。運動
による疲労は、運動後、収縮期血圧が上昇した状態で3
0分間維持することから被験者にとってかなり高い負荷
で疲労していることを確認した。
【0015】疲労前後に疲労による甘味感受性の判断閾
値テストおよび嗜好性テストを実施した。疲労前後によ
る各味溶液の判断閾値に違いが見られないことを確認
後、嗜好性テストを実施した。
【0016】嗜好性テストは上記甘味物質を溶解した試
験溶液を恒温槽を用いて20℃に保った試験溶液10ml
をランダムに与えた。各甘味物質の呈示の間隔は30秒
以上あけ、その間に精製水でうがいを行わせた。嗜好度
は7段階の評定嗜好尺度法を用いて、大変好き+3、か
なり好き+2、少し好き+1、好きでも嫌いでもない±
0、少し嫌い−1、かなり嫌い−2、大変嫌い−3と
し、各被験者の平均値を嗜好数値とした。
【0017】疲労前後の嗜好性の相違の有無は3元分散
分析法、下位検定はT検定を用いて調べた。
【0018】甘味物質としては、ショ糖、ソルビトー
ル、エリスリトール、ステビオシド、グルコース、サッ
カリンを用い、各甘味料ごとの結果を表1〜5に示し
た。
【0019】表中N.S.は運動前後で嗜好性に有意差を認
められなかったことを示し、P値は小さいほど運動前後
の嗜好性の差がみられたことを示す。
【0020】試験例1 ショ糖
【0021】
【表1】
【0022】表から明らかなように、ショ糖の甘味はす
べての濃度において、疲労により嗜好性が上昇すること
がわかった。この結果により経験上知られている通り疲
労時にはショ糖の甘味の嗜好性が上昇するということを
証明した。
【0023】試験例2 ステビオシド
【0024】
【表2】
【0025】ステビオシドの甘味は、運動疲労により
0.001モル濃度のときに嗜好性が上昇した。特に運
動を負荷しない群では嗜好数値が低下しているが、運動
後では上昇している結果を得た。
【0026】試験例3 ソルビトール
【0027】
【表3】
【0028】ソルビトールの甘味は、運動疲労により
1.2モル濃度のときに嗜好性が上昇した。この濃度で
は運動を負荷しない群では嗜好数値が低下していたが、
運動後では上昇しているという結果を得た。
【0029】試験例4 エリスリトール
【0030】
【表4】
【0031】エリスリトールの甘味は、運動疲労により
1.5モル濃度のときに嗜好性が上昇した。この濃度で
は運動を負荷しない群では嗜好数値が低下しているが、
運動後では高いという結果を得た。
【0032】試験例5 サッカリン
【0033】
【表5】
【0034】サッカリンの甘味は、疲労時に嗜好性の上
昇はみられなかった。
【0035】
【発明の効果】前述の試験例から明らかなように、ソル
ビトール、エリスリトールおよびステビオシドからなる
群から選ばれる甘味剤を特定の濃度で配合した液剤は、
肉体疲労時に嗜好性が向上するので、肉体疲労時に生体
が要求する風味で、かつ、熱量が低い内服液剤を提供す
ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07H 15/256 C07H 15/256 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソルビトール、エリスリトールおよびステ
    ビオシドからなる群から選ばれる1種または2種以上を
    配合した、ショ糖の0.15〜0.6モル濃度相当の甘
    味度を有する、肉体疲労時用内服液剤。
  2. 【請求項2】ソルビトール、エリスリトールおよびステ
    ビオシドからなる群から選ばれる1種または2種以上を
    配合した液剤において、液剤の甘味度がショ糖に換算し
    て0.15〜0.6モル濃度相当である内服液剤。
  3. 【請求項3】ショ糖の0.15〜0.6モル濃度相当の
    甘味度を有する内服液剤において、甘味剤として、ソル
    ビトール、エリスリトールおよびステビオシドからなる
    群から選ばれる1種または2種以上を配合した、肉体疲
    労時用内服液剤。
  4. 【請求項4】ソルビートールの濃度が0.3〜1.2モ
    ル濃度である請求項1〜3のいずれかに記載の内服液
    剤。
  5. 【請求項5】エリスリトールの濃度が0.375〜1.
    5モル濃度である請求項1〜3のいずれかに記載の内服
    液剤。
  6. 【請求項6】ステビオシドの濃度が0.00025〜
    0.001モル濃度である請求項1〜3のいずれかに記
    載の内服液剤。
JP10274149A 1997-09-30 1998-09-29 肉体疲労時用内服液剤 Pending JPH11171777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10274149A JPH11171777A (ja) 1997-09-30 1998-09-29 肉体疲労時用内服液剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26586597 1997-09-30
JP9-265865 1997-09-30
JP10274149A JPH11171777A (ja) 1997-09-30 1998-09-29 肉体疲労時用内服液剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11171777A true JPH11171777A (ja) 1999-06-29

Family

ID=26547180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10274149A Pending JPH11171777A (ja) 1997-09-30 1998-09-29 肉体疲労時用内服液剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11171777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148786A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd 医薬液剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148786A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd 医薬液剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100301344B1 (ko) 칼슘화합물 및 산미제를 포함하는 경구용 액체조성물, 이것의 제조방법, 및 이것의 용도
AU608151B2 (en) Method for treating xerostomia employing chewing gum
CA2261708A1 (en) Composition of pyruvate and protein and method for increasing protein concentration in a mammal
JPH07278012A (ja) 新陳代謝促進剤およびそれを配合した食品
JP2006273850A (ja) 血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品
JP2012136492A (ja) 服用感を改善された漢方内服液剤
DE3319575A1 (de) Therapeutisch wirksame zusammensetzungen, nahrungsmittel und getraenke
JPH08503964A (ja) 食餌療法の低コレステロール血組成物
JP2006045216A (ja) 亜鉛含有経口投与用組成物
JP2003231647A (ja) 内服液組成物
Forsman et al. Fluoride absorption from swallowed fluoride toothpaste
JP2006193435A (ja) 疲労改善剤
JPH0813737B2 (ja) シロツプ剤
JP2008050349A (ja) 分岐鎖アミノ酸配合飲料
JPH11171777A (ja) 肉体疲労時用内服液剤
JP3666094B2 (ja) カルシウム液剤、カルシウム飲料及びその製造方法
JP4959864B2 (ja) グルタミン酸塩含有液剤
JPH08277221A (ja) アルコール吸収抑制剤
JP4921662B2 (ja) アミノエタンスルホン酸含有製剤
ALSOP et al. The effects of five potassium chloride preparations on the upper gastrointestinal mucosa in healthy subjects receiving glycopyrrolate
JP4789292B2 (ja) 風味の改善された内服液剤
JP2000333651A (ja) 肉体疲労時用内服液剤
EP1175906A1 (en) Blood flow improvers and thrombosis preventives or remedies comprising glucosamine
JP2000169385A (ja) 内服液剤
JP2000093134A (ja) 肉体疲労時用内服液剤