JPH11171741A - 一時染毛料組成物 - Google Patents

一時染毛料組成物

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JPH11171741A
JPH11171741A JP9361849A JP36184997A JPH11171741A JP H11171741 A JPH11171741 A JP H11171741A JP 9361849 A JP9361849 A JP 9361849A JP 36184997 A JP36184997 A JP 36184997A JP H11171741 A JPH11171741 A JP H11171741A
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JP
Japan
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block copolymer
hair dye
hair
temporary hair
dye composition
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Application number
JP9361849A
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English (en)
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Nana Wakita
奈奈 脇田
Ayumi Yamaguchi
あゆみ 山口
Misao Ueno
操 植野
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
Mandom Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色がよく、洗髪により容易に除去できると
いう、一時染毛料の機能を十分に有しており、しかも摩
擦等による色移りや、汗、雨などによる色落ちが少な
く、ごわつきやべたつきの少ない自然な風合いに仕上げ
ることのできる一時染毛料組成物の提供にある。 【解決手段】 シロキサンセグメントとアニオン性モノ
マー単位とを構成成分として含んでなるブロック共重合
体が必須成分として含有されてなることを特徴とする一
時染毛料組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一時染毛料組成物に
係り、その目的は、発色がよく、洗髪により容易に除去
できるという、一時染毛料の機能を十分に有しており、
しかも摩擦等による色移りや、汗、雨などによる色落ち
が少なく、ごわつきやべたつきの少ない自然な風合いに
仕上げることのできる一時染毛料組成物を提供すること
にある。
【0002】
【従来の技術】従来より、白髪を隠すための白髪染め
や、金色、茶色、紫色、赤色、オレンジ色、緑色、黄色
など、個人の好みに合わせて毛髪をさまざまな色に染め
る、所謂おしゃれ染めには、多種の染毛料が使用されて
いる。
【0003】現在使用されている染毛料は「永久染毛
料」、「半永久染毛料」、「一時染毛料」の三種類に大
別することができる。「永久染毛料」は、染毛力が非常
に強く、洗髪したり、日光に当たっても容易に退色され
ない染毛料で、「半永久染毛料」は、永久染毛料に比べ
ると染毛力も弱く退色も早いが、毛髪へのダメージが小
さい染毛料で、酸性染料により着色がおこなわれる。こ
の半永久染毛料はヘアマニキュア等の形態で用いられて
いる。また、「一時染毛料」は、毛髪に簡便に着色で
き、また、洗髪により容易に除去できる染毛料で、主に
顔料により着色がおこなわれる。この一時染毛料は、イ
メージチェンジなどの目的で、気軽に毛染めを楽しむこ
とができるため、急速に普及率が高まっており、通常、
カラースプレー等の形態で流通している。
【0004】上記一時染毛料は、無機・有機顔料などを
付着剤により毛髪に付着させることにより毛髪を着色す
るもので、付着剤としては、従来より、高級アルコール
及び変性シリコン等の油性溶剤、或いはアニオン性樹脂
や両性樹脂等の被膜形成性高分子化合物が用いられてい
る。即ち、従来の一時染毛料による染毛の方法は、油性
溶剤を用いて、色素を油膜により毛髪に付着させるか、
或いは被膜形成性高分子化合物を用いて、色素を樹脂膜
により毛髪に付着させることにより毛髪を着色する方法
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、付着剤
として、上記油性溶剤や被膜形成性高分子化合物が用い
られた従来の一時染毛料には、以下のような問題点が存
在する。付着剤として油性溶剤を用いると、仕上がりの
ごわつきが少ないという利点はあるが、摩擦等により色
移りしたり、汗や雨などにより色落ちする恐れがあり、
更に、べたつきが伴うことにより、重い仕上がりになる
など、風合いが悪くなってしまうという欠点が存在す
る。
【0006】また、付着剤として被膜形成性高分子化合
物を用いると、仕上がりのべたつきが少ないという利点
はあるが、付着剤としての機能を十分に発揮させるのに
必要な量を使用すると、ごわつきが増加して風合い面が
悪くなり、逆にごわつきを抑えるために使用量を少なく
すると、付着剤としての機能が十分発揮されないため色
落ちしやすくなってしまい、結局、付着剤としての機能
を十分に発揮させつつ、ごわつきを抑えることはできな
いという問題点が存在する。
【0007】そこで、発色がよく、洗髪により容易に除
去できるという、一時染毛料の機能を十分に有してお
り、しかも摩擦等による色移りや、汗、雨などによる色
落ちが少なく、ごわつきやべたつきの少ない自然な風合
いに仕上げることのできる一時染毛料組成物の創出が望
まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解決するためになされたものであって、請求項1
に係る発明は、シロキサンセグメントとアニオン性モノ
マー単位とを構成成分として含んでなるブロック共重合
体が必須成分として含有されてなることを特徴とする一
時染毛料組成物に関し、請求項2に係る発明は、前記ブ
ロック共重合体の構成成分として更にノニオン性モノマ
ー単位が含まれることを特徴とする請求項1記載の一時
染毛料組成物に関し、また、請求項3に係る発明は、前
記ブロック共重合体の含有量が一時染毛料組成物中0.
1〜10重量%であることを特徴とする請求項1又は2
記載の一時染毛料組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、一時染毛料組成物
に含有される付着剤として、シロキサンセグメントとア
ニオン性モノマー単位とを構成成分として含んでなるブ
ロック共重合体を用いることにより、発色がよく、洗髪
により容易に除去できるという、一時染毛料の機能を十
分に有しており、しかも摩擦等による色移りや、汗、雨
などによる色落ちが少なく、ごわつきやべたつきの少な
い自然な風合いに仕上げることのできる一時染毛料組成
物とすることができることを見出し、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明に係る一時染毛料組成物には、
上記ブロック共重合体が含有される。このようなブロッ
ク共重合体としては、例えば、特開平9−157339
号公報に開示されたもの等が挙げられる。
【0010】より具体的には、ブロック共重合体のシロ
キサンセグメントは、例えば次式1(化1)で示される
繰り返し単位を有するポリシロキサンセグメント、或い
は式1で示される繰り返し単位と次式2(化2)で示さ
れる繰り返し単位の組み合わせからなる。
【化1】 (式1中、R1 は同一または異なって、水素原子、低級
アルキル基またはシアノ基、R2 は同一または異なっ
て、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基またはアリ
ール基、AはNHまたはO、Bは酸素原子を介していて
もよい低級アルキレン基、pは0または1〜6の整数、
mは0または1〜200の整数である。)
【化2】 (式2中、−CO−Y−CO−は二塩基酸残基である。
2 ,A,B及びmは前記に同じである。)
【0011】ブロック共重合体のアニオン性モノマー単
位としては、例えば次式3(化3)で示されるものが挙
げられる。
【化3】 (式3中、R3 は水素原子、低級アルキル基、カルボキ
シル基又はカルボキシ低級アルキル基、R4 は水素原
子、低級アルキル基又はカルボキシ低級アルキル基であ
る。)
【0012】ブロック共重合体は、例えば、次式4(化
4)で示される繰り返し単位を有するアゾ基含有ポリシ
ロキサン化合物、または式4で示される繰り返し単位
と、次式5(化5)で示される繰り返し単位の組み合わ
せからなるアゾ基含有ポリシロキサン化合物の存在下
に、アニオン性モノマーを共重合させることにより得ら
れる。
【化4】 (式4中、R1 ,R2 ,A,B,p及びmは前記式1に
同じである。)
【化5】 (式5中、−CO−Y−CO−,R2 ,A,B及びmは
前記式2に同じである。)
【0013】アゾ基含有ポリシロキサン化合物の重合反
応時の平均分子量は特に限定されないが1500〜20
万、好ましくは3000〜15万のものが好適に用いら
れる。1500未満ではブロック共重合体の生成効率が
低下し、また20万を超えると水やアルコール等の溶剤
に対する溶解性が低下し、溶液の粘性も増加するため低
濃度でブロック共重合を行う必要があり、アニオン性モ
ノマーとの重合率が低下して、いずれの場合も好ましく
ないからである。
【0014】アニオン性モノマーは、例えば次式6(式
6)で示され、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラ
コン酸、メサコン酸(これらカルボン酸類は、例えばナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属塩やアンモニウム
塩等、塩の形になっているものでも良い)等が挙げられ
るが、中でもアクリル酸やメタクリル酸が好ましい。ま
た、これらを単独で用いても、或いは混合して用いても
よい。
【化6】 (式6中、R3 及びR4 は前記式3に同じ。) 尚、アニオン性モノマーを用いてブロック共重合体を得
る場合、シロキサンセグメント及びアニオン性モノマー
単位以外の構成成分として、ノニオン性モノマー単位が
含まれていてもよい。このノニオン性モノマー単位は、
ノニオン性モノマーに由来するものであり、このような
ノニオン性モノマーとしては、例えば、スチレン、4−
メチルスチレン、4−エチルスチレン、4−メトキシス
チレン、ジビニルベンゼン等の炭素数8〜20のα−オ
レフィン系芳香族炭化水素、エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソブチレン等の炭素数2〜20のエチレン性
脂肪族炭化水素、ビニルホルメート、ビニルアセテー
ト、ビニルプロピオネート、イソプロペニルアセテート
等の炭素数3〜20のビニルエステル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン、テトラクロロエチレン、4−クロロスチレン等の
炭素数2〜20のハロゲン含有ビニル化合物、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ビニル、メタクリル酸アリル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、ア
クリル酸ステアリル、アクリル酸ビニル、イタコン酸ジ
メチル、イタコン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マ
レイン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチ
ル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、クロトン酸
ビニル、シトラコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエチ
ル、メサコン酸ジメチル、メサコン酸ジエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸3−ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸3−ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等
の炭素数4〜20のオレフィン系カルボン酸エステル、
アクリル酸ニトリル、メタクリル酸ニトリル、シアン化
アリル等の炭素数3〜20のシアノ基含有ビニル化合
物、アクロレイン、クロトンアルデヒド等の炭素数3〜
20のオレフィン系アルデヒド、N−ビニルピロリド
ン、ビニルピペリジン等の炭素数5〜20の脂肪族複素
環式ビニルアミン、アリルアルコール等の炭素数3〜2
0のオレフィン系アルコール、ブタジエン、イソプレン
等の炭素数4〜20のジエンタイプの化合物等が挙げら
れるが、中でもアクリル酸又はメタクリル酸の誘導体が
好ましい。また、これらを単独で用いても、或いは混合
して用いてもよい。
【0015】ブロック共重合体中のシロキサンセグメン
トの構成率は特に限定されないが、10〜80重量%、
より好ましくは20〜70重量%とするのが望ましい。
10重量%未満では、最終的に得られる一時染毛料組成
物を使用した際の風合いが悪くなり、また80重量%を
超えると、ブロック共重合体の水やアルコール等の溶剤
に対する溶解性が悪化し、いずれの場合も好ましくない
からである。
【0016】ブロック共重合体中のアニオン性モノマー
単位、或いはアニオン性モノマー単位とノニオン性モノ
マー単位の構成率も特に限定されないが、アニオン性モ
ノマー単位とノニオン性モノマー単位の合計で20〜9
0重量%、より好ましくは50〜80重量%とするのが
望ましい。20重量%未満では、ブロック共重合体の耐
湿性が悪化するため、最終的に得られる一時染毛料組成
物は汗や雨等により色落ちしやすいものとなってしま
い、一方90重量%を超えると、べたつきやごわつきが
増すなど風合い面が悪くなり、いずれの場合も好ましく
ないからである。
【0017】ブロック共重合体の数平均分子量は特に限
定されないが、分子量が小さすぎると、ブロック共重合
体の耐湿性が悪化して、やはり最終的に得られる一時染
毛料組成物は汗や雨等により色落しやすいものとなって
しまうため、6万以上とするのが好ましい。
【0018】ブロック共重合体は上述した如く、アゾ基
含有ポリシロキサン化合物の存在下にアニオン性モノマ
ー、要すればこれらとノニオン性モノマーとを共重合さ
せることにより得られる。より詳しくは、アゾ基含有ポ
リシロキサン化合物とアニオン性モノマー、要すればこ
れらとノニオン性モノマーとをアルコール等の有機溶媒
中、不活性ガス雰囲気下で常法により重合反応を行うこ
とにより得られる。また、分子量の調節を行う際には、
重合反応時にラウリルメルカプタン、オクチルメルカプ
タン、ブチルメルカプタン、2−メルカプトエタノー
ル、チオグリコール酸ブチル等の連鎖移動剤を添加すれ
ばよい。
【0019】重合反応時のアゾ基含有ポリシロキサン化
合物の使用量は5〜70重量%、好ましくは5〜65重
量%とする。またアニオン性モノマーの使用量は10〜
80重量%、好ましくは15〜80重量%であり、更に
ノニオン性モノマーを用いる場合、その使用量は80重
量%以下、好ましくは70重量%以下とする。
【0020】重合反応は、有機溶媒存在下で行うのが好
ましく、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、シク
ロヘキサン、n−ヘキサン、n−オクタン等の炭化水素
類、二塩化エタン、トリクレン等のハロゲン化炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、プロピオン酸メチル
等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、イソブタノール、tert−ブタノール等のアルコ
ール類、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド等を挙げることができ
るが、エタノール、イソプロパノールが特に好ましく用
いられる。
【0021】不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴン
ガス等を好ましい例として挙げることができる。
【0022】上記方法により得られたブロック共重合体
を用いて、本発明に係る一時染毛料組成物を製造する際
には、水及び/又は親水性有機溶媒を用いて、ブロック
共重合体を溶液状態として使用するのが好ましい。尚、
共重合体を水溶性とするためには、塩基性物質により中
和するのが好ましい。親水性有機溶媒としては低級アル
コール類やグライム類を例示することができる。特にエ
タノールやイソプロパノールは、人体への安全性が高い
ため好ましく用いられる。中和に用いる塩基性物質とし
ては、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属
水酸化物、アンモニア水、有機アミン類等を挙げること
ができる。尚、中和率は30〜100%、好ましくは5
0〜100%とする。
【0023】一時染毛料組成物中のブロック共重合体の
配合量は0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜
5重量%とする。0.1重量%未満では着色料の毛髪に
対する付着性が劣化して、発色が悪くなり、一方10重
量%を超えるとごわつきが伴うなど、風合いが悪くなる
ため、いずれの場合も好ましくないからである。
【0024】本発明に係る一時染毛料組成物には、上記
ブロック共重合体以外に、顔料やパール剤等が着色料と
して含有される。
【0025】顔料としては、全ての無機顔料、有機顔料
を好適に使用することができる。例えば、無機顔料とし
ては、酸化鉄、群青、酸化クロム、カーボンブラック等
の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タル
ク、マイカ、カオリン等の体質顔料を用いることがで
き、有機顔料としては、レーキ、不溶性色素を用いるこ
とができる。
【0026】パール剤としては、雲母チタン、ベンガラ
被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲
母チタン、カルミン被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母
チタン、酸化クロム被覆雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩
化ビスマス等を使用することができるが、特に限定はさ
れない。
【0027】上記着色料全体の配合量は、毛髪上での発
色を考慮して適宜任意に選定される。尚、調色の目的で
染料を加えることも可能である。染料としては、黄色4
03号(1)等のニトロ系色素、だいだい色205号、
黄色4号、黒色401号等のアゾ染料、緑色401号等
のニトロソ染料、青色205号等のトリフェニルメタン
染料、赤色106号、黄色202号(1)等のキサンテ
ン染料、黄色203号等のキノリン染料、紫色401
号、緑色201号等のアントラキノン染料、青色2号等
のインジゴ染料、緑色204号等のピレン系タール染料
等が好適に使用されるが、特に限定はされない。
【0028】本発明においては、上記したブロック共重
合体及び着色料以外に、通常の化粧料、染毛料に用いら
れている他の成分、例えば香料、芳香族アルコール・多
価アルコール等のアルコール類、保湿剤、防腐剤、増粘
剤、油剤、紫外線防止剤、金属封鎖剤、噴射剤等を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜任意に使用すること
ができる。
【0029】本発明に係る一時染毛料組成物の剤型とし
ては、スプレー型、ムース型、スチック型等を例示する
ことができるが、特に限定はされない。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る一時染毛料組成物を、実
施例及び比較例に基づき詳細に説明する。但し、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。 (参考例1;アゾ基含有ポリシロキサン化合物の合成)
4−ジメチルアミノピリミジン3.5g及び4,4’−
アゾビス(4−シアノペンタン酸)8.0gを塩化メチ
レン160mlに溶解し、これにアミノ変性シリコーン
KF−8012(商品名;株式会社信越シリコーン製)
125gとジシクロヘキシルカルボジイミド13.0g
を順次加え、20〜30℃で4時間攪拌反応させた。次
いで塩化メチレン160mlで希釈し、水、エタノール
を加えて反応を停止させた後、析出した結晶を濾去し、
濾液を多量のメタノール中に注いで目的物を析出させ
た。上澄み液を除去後、残渣を室温で減圧乾燥して目的
生成物103gを得た。この生成物は 1H−NMRスペ
クトル及び赤外スペクトルよりポリシロキサンセグメン
トを有するアゾ基含有ポリシロキサンアミドであること
を確認した。このアゾ基含有ポリシロキサンアミドの数
平均分子量は、GPC分析の結果より20000であ
り、平均アゾ基結合数が4.3個からなるものであっ
た。
【0031】(参考例2;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド37g、メタクリル酸
45g、メタクリル酸ブチル18gをエタノールに溶か
し、窒素気流下、70〜80℃で10時間反応させてメ
タクリル酸・メタクリル酸ブチル・ジメチルポリシロキ
サンブロック共重合体50g(収率50%)を得た。
【0032】(参考例3;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド50g、メタクリル酸
50g及びn−プロパノール300gを混合し、窒素気
流下、80℃で6時間反応させた。反応終了後、反応液
をn−ヘキサン中に注いでブロック共重合体を析出させ
た。これを濾取し、洗浄した後、80℃で6時間減圧乾
燥してブロック共重合体42g(収率42%)を得た。
【0033】(参考例4;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド7.5g、メタクリル
酸90.0g、メタクリル酸t−ブチル35.7g及び
n−プロパノール540gを混合し、窒素気流下、80
℃で6時間反応させた。反応終了後、反応液をn−ヘキ
サン中に注いでブロック共重合体を析出させた。これを
濾取し、洗浄した後、80℃で6時間減圧乾燥してブロ
ック共重合体64g(収率48%)を得た。
【0034】(参考例5;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド40g、メタクリル酸
60g、メタクリル酸t−ブチル12g及びn−プロパ
ノール336gを混合し、窒素気流下、80℃で6時間
反応させた。反応終了後、反応液をn−ヘキサン中に注
いでブロック共重合体を析出させた。これを濾取し、洗
浄した後、80℃で6時間減圧乾燥してブロック共重合
体91g(収率81.3%)を得た。
【0035】(参考例6;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド60.1g、メタクリ
ル酸24g、メタクリル酸t−ブチル10g及びn−プ
ロパノール252gを混合し、窒素気流下、80℃で6
時間反応させた。反応終了後、反応液をn−ヘキサン中
に注いでブロック共重合体を析出させた。これを濾取
し、洗浄した後、80℃で6時間減圧乾燥してブロック
共重合体55g(収率58.4%)を得た。
【0036】(参考例7;ブロック共重合体の合成)
アゾ基含有ポリシロキサンアミド20.1g、アクリル
酸48g、メタクリル酸t−ブチル20g及びエタノー
ル264gを混合し、窒素気流下、80℃で6時間反応
させた。反応終了後、反応液をn−ヘキサン中に注いで
ブロック共重合体を析出させた。これを濾取し、洗浄し
た後、80℃で6時間減圧乾燥してブロック共重合体4
7.1g(収率54.6%)を得た。
【0037】(実施例1〜5)上記参考例2で得られた
ブロック共重合体を付着剤として用い、表1に示す組成
にて実施例1〜5の一時染毛料組成物を調製した。但
し、表中の数値は重量%である。
【表1】
【0038】(比較例1〜7)付着剤として油性溶剤或
いは被膜形成性高分子化合物を用い、表2に示す組成に
て比較例1〜7の一時染毛料組成物を調製した。但し、
表中の数値は重量%(樹脂については固形分換算)であ
る。尚、油性溶剤としては高級アルコールである2−オ
クチルドデカノール(商品名エヌジェコール200A;
新日本理化株式会社製)及び変性シリコンであるメチル
フェニルポリシロキサン(商品名TSF437;東芝シ
リコーン株式会社製)を、被膜形成性高分子化合物とし
てはアニオン性樹脂であるアクリル樹脂アルカノールア
ミン液(商品名プラスサイズL−6330;互応化学工
業株式会社製)又は両性樹脂であるN−メタクリロイル
オキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−
メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエス
テル共重合体液(商品名ユカフォーマーAM75 30
1;大阪有機化学株式会社製)を用いた。
【表2】
【0039】
【試験例】上記実施例1〜5及び比較例1〜7により得
られた一時染毛料組成物を用いて、以下の試験を行っ
た。 (風合い)一時染毛料組成物約0.4mlを約1gの毛
束(東洋人未処理毛)に塗布し、専門パネル5人によ
り、乾燥中の粘着性、及び乾燥後のべたつき、ごわつき
について官能評価を行った。評価は、以下の基準に従っ
ておこない、5人の平均点を算出した。 ない…5点 あまりない…4点 どちらともいえない…3点 ややある…2点 ある…1点
【0040】(発色試験)一時染毛料組成物約0.4m
lを約1gの毛束に塗布し、専門パネル5人により目視
での評価をおこなった。評価は、以下の基準に従ってお
こない、5人の平均点を算出した。 発色が良い…5点 発色がやや良い…4点 どちらともいえない…3点 発色がやや悪い…2点 発色が悪い…1点
【0041】(くし通り後の粉っぽさ)一時染毛料組成
物約0.4mlを約1gの毛束に塗布し、くし通り後、
専門パネル5人により目視での評価をおこなった。評価
は、以下の基準に従っておこない、5人の平均点を算出
した。 粉っぽさがない…5点 粉っぽさがあまりない…4点 どちらともいえない…3点 やや粉っぽい…2点 粉っぽい…1点
【0042】(色移り)一時染毛料組成物約0.4ml
を約1gの毛束に塗布し、乾燥後、クリップを用いて濾
紙で毛髪を挟み、一定の力で濾紙を引き抜いた。この試
験をくし通り前及びくし通り後におこない、濾紙及び手
への色移りを専門パネル5人により総合的に評価した。
評価は、以下の基準に従っておこない、5人の平均点を
算出した。 色移りがない…5点 色移りがあまりない…4点 どちらともいえない…3点 色移りがややある…2点 色移りがある…1点
【0043】(水による色落ち)一時染毛料組成物約
0.4mlを1gの毛束に使用し、毛束を水の入ったシ
ャーレに浸した時にしみ出す水の色及び、毛束に水を噴
霧した時に滴る水の色から、専門パネル5人により総合
的に評価した。評価は、以下の基準に従っておこない、
5人の平均点を算出した。 色落ちがない…5点 色落ちがあまりない…4点 どちらともいえない…3点 色落ちがややある…2点 色落ちがある…1点
【0044】(洗髪による洗い落ち)一時染毛料組成物
約0.4mlを1gの毛束に使用し、毛束をシャンプー
液の入ったシャーレに浸した時にしみ出す水の色及び、
毛束にシャンプー液をつけてこすった時の色残りから、
専門パネル5人により総合的に評価した。評価は、以下
の基準に従っておこない、5人の平均点を算出した。 洗い落ちが良い…5点 洗い落ちがやや良い…4点 どちらともいえない…3点 洗い落ちがやや悪い…2点 洗い落ちが悪い…1点
【0045】上記試験結果により得られた結果を以下の
基準により×、△、○、◎で表した。 1点以上2点未満…× 2点以上3点未満…△ 3点以上4点未満…○ 4点以上5点以下…◎
【0046】結果をまとめて表3に示す。
【表3】
【0047】以上の結果より、付着剤としてシロキサン
セグメントとアニオン性モノマー単位とを構成成分とし
て含んでなるブロック共重合体、或いは、シロキサンセ
グメントとアニオン性モノマー単位に加え、更にノニオ
ン性モノマー単位を構成成分として含んでなるブロック
共重合体が含有されてなる一時染毛料組成物は、発色が
良く耐摩擦性及び耐水性に優れ、また、べたつきやごわ
つきがなく仕上がりの風合いにおいても優れており、更
に洗髪による除去も容易に行うことができる、優れた一
時染毛料組成物であることがわかる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は、シロキサンセグメントとアニオン性モノマー単位と
を構成成分として含んでなるブロック共重合体が必須成
分として含有されてなることを特徴とする一時染毛料組
成物に関し、請求項2に係る発明は、前記ブロック共重
合体の構成成分として更にノニオン性モノマー単位が含
まれることを特徴とする請求項1記載の一時染毛料組成
物に関し、また、請求項3に係る発明は、前記ブロック
共重合体の含有量が一時染毛料組成物中0.1〜10重
量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の一時
染毛料組成物に関するものであるから、発色がよく、洗
髪により容易に除去できるという、一時染毛料の機能を
十分に有しており、しかも摩擦等による色移りや、汗、
雨などによる色落ちが少なく、ごわつきやべたつきの少
ない自然な風合いに仕上げることができるという優れた
効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植野 操 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 藤原 延規 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロキサンセグメントとアニオン性モノ
    マー単位とを構成成分として含んでなるブロック共重合
    体が必須成分として含有されてなることを特徴とする一
    時染毛料組成物。
  2. 【請求項2】 前記ブロック共重合体の構成成分として
    更にノニオン性モノマー単位が含まれることを特徴とす
    る請求項1記載の一時染毛料組成物。
  3. 【請求項3】 前記ブロック共重合体の含有量が一時染
    毛料組成物中0.1〜10重量%であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の一時染毛料組成物。
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