JPH11170200A - エンボスキャリアテープの孔ばり除去装置およびその方法 - Google Patents

エンボスキャリアテープの孔ばり除去装置およびその方法

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JPH11170200A
JPH11170200A JP34264497A JP34264497A JPH11170200A JP H11170200 A JPH11170200 A JP H11170200A JP 34264497 A JP34264497 A JP 34264497A JP 34264497 A JP34264497 A JP 34264497A JP H11170200 A JPH11170200 A JP H11170200A
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JP
Japan
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hot air
hole
carrier tape
upper member
sprocket
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Application number
JP34264497A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Miyauchi
勉 宮内
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンボスキャリアテープの穿孔ばりを少なく
するために、金型のクリアランスを維持する作業や、定
期的に金型を研磨する作業を行うことなく、インライン
での自動化が図れる孔ばり除去装置および方法を提供す
る。 【解決手段】 上部部材1と下部部材2からなる孔ばり
除去装置の下部部材2の長溝8に、キャリアテープ3を
一定長さ導入し、スプロケット孔4および底孔7と上部
部材1に形成された熱風吹出孔5、5’が一致するよう
に位置決めした後、キャリアテープ3を上部部材1と下
部部材2で挟み固定する。次いで上部部材1に設けられ
た熱風吹出孔5、5’から熱風発生装置で作られた熱風
を吹き出し、スプロケット孔4と底孔7を通過させて熱
風排出口9、9’から排出させる。この各孔を通過する
熱風により、孔ばりは溶融除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品搬送用エ
ンボスキャリアテープ(以下、キャリアテープとい
う。)に設けられたスプロケット孔とエンボス部の底孔
の孔ばりを除去する装置およびその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】キャリアテープは、熱可塑性樹脂シート
にプレス成型、真空成型、圧空成型、真空圧空成型など
によりエンボス部を成型し、エンボス部と同時もしくは
次工程でスプロケット孔を加工する。また、エンボス部
に底孔が設けられている場合は、エンボス部の成形後の
次工程で底孔を加工する。
【0003】スプロケット孔および底孔は、上記の熱可
塑性樹脂シートを金型で穿孔加工することで形成される
が、熱可塑性樹脂の種類によっては、穿孔時に製品のス
プロケット孔と底孔の外周部に穿孔による孔ばりが多く
発生する場合があり、また穿孔加工を連続して行なって
いると金型の摩耗などにより孔ばりが目立つようにな
る。従来はこのような孔ばりを少なくするために、穿孔
する金型のクリアランスを孔ばりの最も少ない状態に維
持する作業を定常作業としたり、定期的に金型を研磨す
るなどの作業をメンテナンスとして実施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、穿孔する金型
のクリアランスを維持する作業や金型を研磨する作業は
能率が悪く、しかもその成果を判断する際、視覚や触覚
といった感覚に頼ることとなり正確性を欠く。そこで、
本発明の課題は、キャリアテープの孔ばり除去を、穿孔
加工後に自動的に、能率良くかつ正確に行う装置および
その方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のキャリアテープの孔ばり除去装置は、キャ
リアテープの導入部を介して上部部材と下部部材で構成
し、上部部材にスプロケット孔とエンボス部の底孔の孔
径にそれぞれ適合した熱風吹出孔を備え、また下部部材
にエンボスキャリアテープを導入する長溝と上部部材の
前記各熱風吹出孔に対峙する熱風排出孔を備え、さら
に、上部部材の熱風吹出孔と下部部材の熱風排出孔の周
辺部に、冷却配管を埋設した構成としている。
【0006】また、本発明のキャリアテープの孔ばり除
去方法は、キャリアテープのスプロケット孔と底孔へ向
けて、熱風を吹出して孔ばりを溶融除去するとともに、
スプロケット孔と底孔の周辺部に熱風による変形などを
生じさせないように、上記スプロケット孔と底孔の周辺
部を冷却して孔の変形を防止している。
【0007】本発明の孔ばり除去装置は、スプロケット
孔の孔ばりを除去する場合には、その孔径がすべて共通
寸法のため共用できるが、底孔の孔ばりを除去する場合
には、孔径が複数種類あるため、スプロケット孔用と底
孔用とを一体に備えたものではなく分離可能な構造とす
るのが良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキャリアテープの
孔ばり除去装置およびその方法の実施の形態を、図面に
基づいて具体的に説明する。図1は本発明の装置の一例
を示す斜視図であり、図2は図1のA−A矢視線にそう
縦断面図である。
【0009】本発明の装置は、図1、図2に示すように
上部部材1と下部部材2からなり、上部部材1には、キ
ャリアテープ3のスプロケット孔4に適合した熱風吹出
孔5とキャリアテープ3のエンボス部6の底孔7の孔径
に適合した熱風吹出孔5’が形成され、下部部材2に
は、キャリアテープ3の導入部を形成する長溝8と熱風
吹出孔5、5’に対峙した熱風排出孔9、9’が形成さ
れている。また、上部部材1の熱風吹出孔5、5’と下
部部材2の熱風排出孔9、9’の周辺部には、冷却配管
10、11がそれぞれ埋設され、さらに上部部材1の上
方には、熱風発生装置12が配設され、この装置で作ら
れた熱風は、接続ケーブル13を通って、上部部材1の
熱風吹出孔5、5’に送られる。なお、冷却配管11が
埋設された下部部材2は、冷却部14、14’に分割さ
れ、冷却部14’が上下に移動してキャリアテープ3の
エンボス部6の底面に密着できるようになっている。
【0010】上記装置を使用して、キャリアテープ3の
スプロケット孔4とエンボス部6の底孔7の孔バリの除
去を行う場合を順を追って説明する。下部部材2の長溝
8にキャリアテープ3を導入して位置決めし、上部部材
1を下降させて、キャリアテープ3を挟持状に固定す
る。このとき、冷却部14’とキャリアテープのエンボ
ス部6の底面が密着するように冷却部14’の高さを調
整しておく。この固定状態で、上部部材1の熱風吹出孔
5とスプロケット孔4と下部部材2の熱風排出孔9が、
また熱風吹出孔5’と底孔7と熱風排出孔9’がそれぞ
れ中心が一致した連通状態となる。
【0011】上部部材1と下部部材2でキャリアテープ
を挟持状に固定した後、装置の上方に配設された熱風発
生装置12で作られた熱風が、接続ケーブル13を通
り、上部部材1へ送られる。熱風は、上部部材1の熱風
吹出孔5、5’から、図2の矢印で示すようにキャリア
テープ3のスプロケット孔4とエンボス部6の底孔7を
通過して、下部部材2の熱風排出孔9、9’から排出さ
れる。この熱風の通過によって、孔周辺部に発生してい
た孔ばりは溶融除去される。また、上部部材の熱風吹出
孔5、5’と下部部材の熱風排出孔9、9’の周辺部に
埋設された冷却配管10、11に、一定温度の液体
(水、オイルなど)や気体を流通させることにより、熱
風通過に伴う熱風吹出孔5、5’と下部部材の熱風排出
孔9、9’の周辺部の温度上昇が防止され、熱による孔
の変形を防止することができる。
【0012】次にキャリアテープ3の固定の開放は、上
部部材1もしくは下部部材2を上下いずれかに移動させ
て行う。開放されたキャリアテープ3は導入された一定
長さと同じ長さだけ移動することで、次に処理する孔ば
り除去前のキャリアテープ3が導入され、同様の動作を
繰り返すことで連続した処理が可能となる。
【0013】熱風吹出孔5、5’とスプロケット孔4お
よび底孔7、並びに熱風排出孔9、9’の大きさの関係
はスプロケット孔4と底孔7を基準とし、熱風吹出孔5
はスプロケット孔4と、熱風吹出孔5’は底孔7と同径
とするのが好ましいが、熱風の温度にもよるが、概ね、
同径から+0.1mm、−0.3mmの範囲内でも効果
が得られる。また、熱風排出孔9、9’も上記熱風吹出
孔5、5’と同様であるが、スプロケット孔4および底
孔7より小さい径は熱風の戻りの影響が大きく出るた
め、概ね、同径から+0.3mm、−0.0mmの範囲
内にて効果が得られる。熱風吹出孔5、5’の形状は、
接続ケーブル13側を大きく、スプロケット孔4と底孔
7側を小さくした切頭円錐形が好ましい。これは同径と
したときよりも熱風がスプロケット孔4および底孔7の
外周方面に広がる傾向を抑えられるためである。
【0014】孔ばりを溶融除去するために適切な熱風温
度範囲は、使用するキャリアテープの材質により異なる
が、低温側では各材質のガラス転移温度(ポリ塩化ビニ
ル樹脂は約79℃、ポリカーボネート樹脂は約150
℃)から高温側ではスプロケット孔および底孔を変形さ
せるおそれのない温度ということになる。また、熱風を
暴露する時間は、熱風温度にも影響されるが0.1se
c以上あれば可能であることから処理効率を考えて決め
れば良い。さらに熱風の風速を特別に設定する必要はな
く、熱風が暴露時間内にスプロケット孔もしくは底孔の
シート厚み分を通過すればよいが、シート厚み分の5倍
以上で通過することが望ましい。暴露時間0.1se
c、シート厚み0.3mmであれば、15mm/sec
以上が好ましい風速となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げるが本発明はこ
れらに限定されるものではない。図1、図2に示す装置
を用いて、キャリアテープのスプロケット孔および底孔
ばりの除去を実施した。熱風発生装置は、竹綱製作所製
のSH05(商品名)を使用した。
【0016】(実施例1)ポリスチレン製のキャリアテ
ープに、熱風設定温度110℃、熱風にキャリアテープ
が暴露されている時間0.5sec、スプロケット孔と
底孔の孔径は平均1.55mm、熱風吹出孔径は平均
1.50mm、熱風排出孔径は平均1.60mmにて、
孔ばり除去を実施した。その結果、除去後の穿孔ばりの
長さは、除去前と比べ最も効果的であった100%穿孔
ばりを除去できた部分と、最も効果が少なかった70%
穿孔ばりを除去できた部分に分かれたが、70%穿孔ば
りを除去できれば、製品品質に影響を及ばさず、かつス
プロケット孔および底孔の寸法もほとんど変化なく製品
規格を満足できるものであった。
【0017】(実施例2)ポリ塩化ビニル樹脂、アモル
ファスポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、およびそれぞれに導電フィラー練り込み、
もしくは前記樹脂表面に導電性物質をコーティングした
品、および導電性物質をラミネートした品を材料として
作製したキャリアテープを用いて、孔ばり除去を実施し
たところ、いずれのキャリアテープも、適切な熱風温度
と暴露時間を設定すれば、すべて穿孔ばりが短くなり、
かつスプロケット孔および底孔の寸法規格を満足できる
ものであった。
【0018】
【発明の効果】本発明の装置および方法によれば、穿孔
による孔ばりが規格上の許容範囲を超える状況となる場
合においても、金型のメンテナンスなどの能率を低下さ
せる作業をすることなく、連続的にインラインで製品を
直接メンテナンスすることができる。また、孔ばりが規
格上の許容範囲内でも常に本装置を用いることで孔ばり
の少ない製品を供給できるため品質レベルの向上を計る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例を示す斜視図。
【図2】図1の装置の縦断面図。
【符号の説明】
1 上部部材 2 下部部材 3 キャリアテープ 4 スプロケット孔 5、5’ 熱風吹出孔 6 エンボス部 7 底孔 8 長溝 9、9’ 熱風排出孔 10、11 冷却配管 12 熱風発生装置 13 接続ケーブル 14、14’ 冷却部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンボスキャリアテープのスプロケット孔
    とエンボス部の底孔の孔ばりを除去するための装置であ
    って、エンボスキャリアテープの導入部を介して上下に
    配設された上部部材と下部部材とからなり、上部部材に
    はスプロケット孔とエンボス部の底孔の孔径にそれぞれ
    適合した熱風吹出孔を備え、下部部材にはエンボスキャ
    リアテープを導入する長溝と前記上部部材の各熱風吹出
    孔に対峙する熱風排出孔を備えてなることを特徴とする
    エンボスキャリアテープの孔ばり除去装置。
  2. 【請求項2】上部部材の熱風吹出孔と下部部材の熱風排
    出孔の周辺部に、冷却配管を埋設してなる請求項1記載
    のエンボスキャリアテープの孔ばり除去装置。
  3. 【請求項3】エンボスキャリアテープのスプロケット孔
    とエンボス部の底孔へ向けて熱風を吹出して孔ばりを溶
    融除去するとともに、上記スプロケット孔と底孔の周辺
    部を冷却して孔の変形を防止することを特徴とするエン
    ボスキャリアテープの孔ばり除去方法。
JP34264497A 1997-12-12 1997-12-12 エンボスキャリアテープの孔ばり除去装置およびその方法 Pending JPH11170200A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321229A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Shin Etsu Polymer Co Ltd バリ除去装置及びそれを用いたキャリアテープの製造方法
CN110239269A (zh) * 2019-06-17 2019-09-17 湖州嘉松竹木制品有限公司 一种竹木制品生产用压烫机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002321229A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Shin Etsu Polymer Co Ltd バリ除去装置及びそれを用いたキャリアテープの製造方法
CN110239269A (zh) * 2019-06-17 2019-09-17 湖州嘉松竹木制品有限公司 一种竹木制品生产用压烫机
CN110239269B (zh) * 2019-06-17 2020-08-21 安徽省阜南志峰工艺品有限公司 一种竹木制品生产用压烫机

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