JPH11170165A - 基板の研磨方法及び基板保持具 - Google Patents

基板の研磨方法及び基板保持具

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JPH11170165A
JPH11170165A JP33854497A JP33854497A JPH11170165A JP H11170165 A JPH11170165 A JP H11170165A JP 33854497 A JP33854497 A JP 33854497A JP 33854497 A JP33854497 A JP 33854497A JP H11170165 A JPH11170165 A JP H11170165A
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JP
Japan
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substrate
polishing
back pad
plate
outer frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP33854497A
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English (en)
Inventor
Masakazu Maruyama
正和 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の研磨面に局部的な凹凸が発生することを
防止する。 【解決手段】片面研磨法において、バックパッドの下面
にバックパッド面上を自由に摺動可能に移動することが
出来る基板用孔部を有するリング状の外枠を設け、該外
枠の外周に外側への外枠の移動を制止する制止部材を設
け、加圧研磨する際に基板及び外枠を一体でバックパッ
ド面上を自由に摺動可能に移動させて、基板を研磨する
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用ガラス等の
薄板基板を、片面研磨する際に用いる基板保持具基板の
研磨方法及び基板保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶用ガラス等に用いられる薄板状の基
板は、超高精度の面平滑性が要求されており、例えば液
晶用ガラス基板の場合、通常のガラス板を製造するフロ
ート法や或いはダウンドロー法等の火造り法で製造され
たガラスでは、ガラス表面の凹凸や目に見えない小さな
傷、或いはウネリ等が存在しており、そのまま基板用と
して使用することは出来ない。従来、薄板ガラス等の薄
板状基板の面を改善する方法として、例えば基板の片面
を研磨する方法が用いられている。その従来の片面研磨
法は、例えば図2に示すように、上部定盤11に取り付
けられたバックパッド12の表面に、被研磨板である基
板13のサイズより若干大きめの矩形の孔をあけたプラ
スチック製の外枠14を接着剤により接着する。次に、
外枠14の矩形の孔の部分のバックパッド12の下面を
水で湿潤させ、さらに該孔に基板13を嵌装し、バック
パッド下面に水の表面張力を応用して貼り付けたのち、
基板13が取り付けられた上部定盤11を、下方に設け
られた研磨盤(省略)に押圧し、研磨液を流しながら研
磨盤を回転させて基板の片面を研磨する方法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の片面研磨
法においては、研磨後の基板表面に凹凸ムラが発生し、
製品規格外の表面平滑性となり、生産に支障を来すこと
があった。さらに基板のエッジにより、接着された外枠
の矩形の孔のコーナー部が損傷し、短い時間で該外枠を
交換せねばならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究し
た結果、研磨に用いるバックパッド表面の凹凸程度と研
磨後の基板の凹凸ムラとに相関関係があることを見い出
した。すなわち、従来の方法では、外枠がバックパッド
に接着固定されているために、基板とバックパッドはほ
ぼ同じ位置で接触した状態で研磨され、バックパッドに
存在する表面の凹凸により基板面にかかる研磨圧が異な
るため、研磨圧の高い部分は良く研磨され、逆に研磨圧
の低い部分は研磨され難いため研磨面にバックパッドの
凹凸に対応した凹凸が生じることが判明した。
【0005】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みてなしたものであり、研磨時に基板がバックパッド面
上を摺動可能に移動することが出来るように取り付ける
ことにより、該基板がバックパッド表面上を摺動回転す
るため、バックパッドの凹凸が基板の同じ位置と接触す
ることがなく、例えバックパッドに凹凸があっても基板
の研磨面にかかる圧は平均化され、均一な研磨が行われ
る。従って、従来問題とされた基板の研磨面の凹凸程度
が軽減され、より表面平滑性の良い高品質な基板が得ら
れる。
【0006】すなわち本発明は、上部定盤の下面に発泡
弾性体のバックパッドを介して基板を保持し、上部定盤
で加圧しながら下方に設けた研磨盤を回転し基板の片面
を研磨する方法において、バックパッドの下面にバック
パッド面上を摺動可能に移動することができる基板用孔
部を有するリング状の外枠を設け、加圧研磨する際に該
基板用孔部に基板を嵌装し、研磨中に基板及び外枠を一
体でバックパッド面上を摺動可能に移動させて、基板を
研磨する基板の研磨方法に関する。
【0007】さらに本発明は、上部定盤の下面に発泡弾
性体のバックパッドを介して基板が保持され、該基板の
下面が研磨盤により研磨される基板保持具において、該
バックパッドの下面に液体を介して吸着させてバックパ
ッド面上を摺動可能に移動することができる基板用孔部
を有するリング状の外枠と、該外枠の外周に外側への外
枠の移動を制止する制止部材とを組み合わせてなる基板
保持具に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の薄板
基板の研磨方法についての一実施例について説明する。
なお、本発明は、この実施例に限定されるものではな
い。
【0009】図1で示すように、上部定盤1の下面には
プラスチック製の発泡弾性体よりなるバックパッド2が
接着剤により接着されており、該バックパッド2の下面
には中央部に基板用孔部3が穿孔されたリング状の外枠
4が水で吸着されており、さらにその周囲には、例えば
リング状の制止部材5が上部定盤1に接着剤にて固定さ
れている。基板(ガラス板)6は該孔部3に嵌装されて
研磨されるものであり、該基板用孔部3の大きさは基板
6の外形より少し大きい程度であり、該基板用孔部3に
基板6が嵌装された時には、基板6の外周と外枠4の内
周とが少し隙間が空いている状態が好ましい。
【0010】バックパッド2は、研磨する際に上部定盤
1と研磨盤8で挟まれた基板6を保持するためのもので
あり、そのため連続気泡を有するプラスチック製の発泡
弾性体の構造のものが好ましく、且つある程度の強度、
耐久性を備えているものであれば使用可能であるが、特
にウレタン樹脂、アクリル樹脂等が好ましい。なお、上
部定盤1の下面にバックパッド2を装着するには、通常
の接着剤を用いても良いが、両面接着シートを用いるこ
とが、作業性の点で能率が良く好ましい。
【0011】外枠4は、基板6の外形より若干大きい基
板用孔部3を有し、研磨する際には外枠4の下面が研磨
されないよう、その厚みは基板6の厚さより若干薄い盤
状のものであり、材質はプラスチックが好ましく、形状
は通常リング状である。また、基板用孔部3は基板6の
外形に合わせて通常矩形であるが、基板6の形状により
楕円等が可能であり、特に限定されるものではない。
【0012】バックパッド2に基板6及び外枠4を取り
付ける方法は、バックパッドの下面を水で湿潤させ、そ
こへ外枠4を吸着させた後、基板6を基板用孔部3内に
嵌装し、同様に水の表面張力を利用して貼り付けること
が好ましいが、水に限定されるものではなく他の液体等
を用いても良い。このような方法でバックパッドに基板
及び外枠を液体の吸着力により保持させることにより、
研磨の際には外枠4及び基板6がバックパッド2の面を
自由に摺動可能に移動出来る。
【0013】さらに、外枠4の外周には、例えば該外枠
4の外形より少し大きな外枠用孔部を形成するリング状
の制止部材5が設けられている。該制止部材5は図1の
ように上部定盤1に接着剤で固定されており、その下面
の位置は外枠4と同程度の高さとし、研磨の際には制止
部材5の下面が研磨されないようになっている。なお、
研磨盤8が上部定盤1に比べて小さく、研磨する場合に
研磨盤8の外周が制止部材5の内周に接触しない場合に
は、該制止部材の厚さを基板より厚くすることは構わな
い。なお該制止部材5を上部定盤1に取り付ける方法
は、接着剤に限定されるものではなく、ネジ等で固定し
ても良い。また、制止部材5は上部定盤1の外周側部に
接着してもよいし、上部定盤の下面中央部に上記の外枠
4及び基板6が嵌挿できる凹みを加工した形状にし、周
縁部を制止部材とする等特に限定されるものではない。
また、材質はプラスチックの他に金属等も使用すること
が出来る。
【0014】制止部材5は、研磨の際に外枠4及び基板
6がバックパッド面上を自由に摺動するときに該外枠及
び基板が外側へ飛び出さないように制止する機能を有す
るものである。
【0015】以上のように、基板保持具7は上部定盤
1、バックパッド2、外枠4及び制止部材5より構成さ
れている。一方、下部定盤9の上面にはウレタン樹脂製
の研磨盤8が一体に装着され、研磨する時には、研磨盤
8と一体となった下部定盤9を回転駆動させながら研磨
液を研磨盤8に供給する。続いて上部定盤1を基板6が
研磨盤8に接触するまで下方へ移動させた後、上部定盤
1をさらに下部定盤9上の研磨盤8に押圧することによ
り基板6は回転している表面粗さの荒い研磨盤8により
片面を研磨されるが、その際基板6とバックパド2の吸
着力は基板6と研磨盤8との吸着力より大きく、基板6
は研磨盤8の回転より遅い回転でバックパッドの下面上
を摺動しながらスムーズに研磨される。所定時間研磨の
後、上部定盤6を上方へ移動し、片面研磨された基板6
をバックパッド2より取外し、一枚の基板6の研磨は終
了する。研磨された基板6の表面は、局部的な凹凸はな
く非常に良好な平滑性を有する基板が得られた。
【0016】研磨する時には研磨盤8は一定速度で駆動
・回転する機構とし、一方基板6が取り付けられた上部
定盤1はフリーになっており下部定盤9の回転に伴って
上部定盤1が回転する機構にするのが好ましい。なお、
上部定盤1も駆動・回転させても構わない。さらに、上
部定盤1は水平方向に揺動するようにすることも可能で
ある。また、外枠はフリーな状態として、外側への飛び
出しを制止部材で制止するようにする代わりに、外枠を
伝動機構に接続して回転させるようにすることも出来
る。
【0017】以上のように、研磨中に外枠4及び基板6
がバックパッド2の面を自由に摺動可能に移動出来るよ
うな構成になっているので、基板6はバックパッド2の
同じ位置に接触保持されたままの状態で研磨されること
なく、常にバックパッド面の異なる位置と接触した状態
で研磨されるので、たとえバックパッド表面に凹凸が存
在しても、基板の研磨面にかかる圧は平均化され、均一
な研磨がおこなわれるので、研磨面はバックパッド表面
の凹凸の程度に係わらず、常に一定した表面平滑性の良
い面が得られる。さらに、研磨される時には外枠4及び
基板6は一体で摺動するため、該外枠の基板用孔部3の
コーナー部が基板によって損傷を受けることも全くな
く、長時間使用することが出来る利点がある。
【0018】基板6は、主として液晶用ガラスを用いる
ことが出来るが、これに限定するものではなく、薄板状
の基板を片面研磨するものについては何でも用いること
が出来る。なお、ガラス基板の場合、ガラス板の板厚は
約0.3〜3.0mm程度であり、普通板ガラス、いわ
ゆるフロート板ガラスなどであり、クリアーをはじめ各
種の着色ガラス等が使用できることは言うまでもない。
また、ガラスの組成は、ソーダ石灰ガラス、アルミノシ
リケートガラス、硼珪酸ガラス等であるが、これらに限
定されないことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、研磨後の基板の研磨面
が常に一定の平滑性の良い均質な面が得られるととも
に、外枠が基板のエッジで損傷を受けることなく、長時
間安定して使用することが出来、製品の品質向上、生産
性向上、コストダウン等に寄与できる顕著な効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることができる片面研磨機の側面
図である。
【図2】従来の片面研磨機の基板保持具の側面図であ
る。
【符号の説明】
1、11 上部定盤 2、12 バックパッド 3 基板用孔部 4、14 外枠 5 制止部材 6、13 基板 7 基板保持具 8 研磨盤 9 下部定盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部定盤の下面に発泡弾性体のバックパッ
    ドを介して基板を保持し、上部定盤で加圧しながら下方
    に設けた研磨盤を回転し基板の片面を研磨する方法にお
    いて、バックパッドの下面にバックパッド面上を摺動可
    能に移動することができる基板用孔部を有するリング状
    の外枠を設け、加圧研磨する際に該基板用孔部に基板を
    嵌装し、研磨中に基板及び外枠を一体でバックパッド面
    上を摺動可能に移動させて、基板を研磨することを特徴
    とする基板の研磨方法。
  2. 【請求項2】上部定盤の下面に発泡弾性体のバックパッ
    ドを介して基板が保持され、該基板の下面が研磨盤によ
    り研磨される基板保持具において、該バックパッドの下
    面に液体を介して吸着させてバックパッド面上を摺動可
    能に移動することができる基板用孔部を有するリング状
    の外枠と、該外枠の外周に外側への外枠の移動を制止す
    る制止部材とを組み合わせてなることを特徴とする基板
    保持具。
JP33854497A 1997-12-09 1997-12-09 基板の研磨方法及び基板保持具 Pending JPH11170165A (ja)

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JP (1) JPH11170165A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8926400B2 (en) 2012-03-07 2015-01-06 HGST Netherlands B.V. Uniformity during planarization of a disk

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8926400B2 (en) 2012-03-07 2015-01-06 HGST Netherlands B.V. Uniformity during planarization of a disk

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