JPH11169358A - 顔の判定方法及び顔の判定支援装置 - Google Patents
顔の判定方法及び顔の判定支援装置Info
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- JPH11169358A JPH11169358A JP9346888A JP34688897A JPH11169358A JP H11169358 A JPH11169358 A JP H11169358A JP 9346888 A JP9346888 A JP 9346888A JP 34688897 A JP34688897 A JP 34688897A JP H11169358 A JPH11169358 A JP H11169358A
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Abstract
アなどについて助言したり、化粧の仕方について助言し
たりするのに利用するとか、手術計画シミュレーション
などに利用するとか、また個人の顔の自動識別に利用す
るとか、さらに表情を定量化し客観的評価を可能にする
などの用途に利用可能な、顔の判定方法及び顔の判定支
援装置を提供する。 【解決手段】 顔像を明暗により加工した判定用顔画像
を用いる。具体的には、判定対象の顔を撮像して顔画像
を得て、次いでこの顔画像に画像強調処理、特に明暗に
関する画像強調処理を施し、明るさに関して区別した複
数の領域で表される判定用顔画像を作成し、それから判
定用顔画像における前記領域の輪郭形状やこれら領域間
の境界の状態に基づいて顔の美形度や老化度などの上記
した各目的事項について顔の判定を行なう。
Description
度などを診断したり顔を識別したりする技術に関する。
場から人の顔、特にその美形度などの印象を決める要素
について長年にわたり研究を続けてきた。その結果、顔
における肌の性状と凹凸を反映するところの明暗の状
態、つまり明領域と暗領域の状態を分析することで、美
形度や老化度などをかなりの程度で客観的に評価した
り、個人の顔の識別を行ったり、情動の判定と定量化な
どに有用な表情の客観的評価を行ったり、占いその他に
利用できる顔相の客観的評価などが可能であることを見
出した。
俳優などの顔を明暗に関して分析すると、そこに大きな
共通点を見出せる。それは、顔画像をこれに画像処理を
加えることで明暗について区画した領域で表すと、その
領域の輪郭形状が整っているということである。より具
体的に言えば、顔には明暗の領域に大別して3タイプが
認められる。それは図5に模式化して示すように、明領
域の形状が逆三角形のタイプ〔図5の(a)〕、卵形の
タイプ〔図5の(b)〕、及びクローバーリーフ形のタ
イプ〔図5の(c)〕である。そして一般的に美人と言
われる顔では、その顔におけるタイプの明領域乃至暗領
域の形状が整っている。つまり例えば逆三角形のタイプ
であれば、その逆三角形の形状に歪みや乱れなどが無い
か、少ないことが美人の印象をもたらす大きな要因とな
る。したがって明暗による領域で表した顔画像を利用す
ることにより、顔についての美形度などの印象を客観的
に判断することができる。また顔の老化の程度つまりし
わや皮膚の弛みなどの程度についても同様なことが認め
られ、老化度が高くなるほど明領域乃至暗領域の形状に
乱れなどが多くなる傾向があり、これらのことから老化
度を判定することができる。その他の上記各要素を評価
するに当たっても、その顔における明領域乃至暗領域が
重要な材料となる点については共通する。
の顔にはその個人に特有な明領域乃至暗領域の形状やそ
の乱れなどの状態があることを意味していると言える。
このことから、明領域乃至暗領域の形状やその乱れなど
に基づくことにより、各個人の顔の識別が可能であるこ
とを意味する。
着目の仕方により、そこに表情の変化に伴う変化を見る
ことができる。つまり表情には表情筋の収縮や弛緩が伴
うが、この表情筋の変化は顔における凹凸の変化つまり
明領域乃至暗領域の変化をもたらす。したがってこれに
着目することで表情という曖昧なものについても、それ
を定量化し客観的評価を行うことが可能となる。
知見を有効に活用することを意図してなされたものであ
り、特に上記のような知見を、例えば顔の印象や肌の状
態を診断し、問題点やスキンケアについて助言したり、
また化粧の仕方を決めたり、あるいは化粧の仕方につい
て助言したりするのに利用するとか、また形成外科や美
容外科における手術計画シミュレーションなどに利用す
るとか、また個人の顔の自動識別に利用できるようにす
るとか、さらに表情の客観的評価に利用するなどのこと
を目的としている。より具体的には上記のような知見を
活用した顔の判定方法及び顔の判定支援装置の提供を目
的としている。
法では、顔像を明暗的に加工した判定用顔画像を用い
る。そのために先ず判定対象の顔を撮像して顔画像を得
る。次いでこの顔画像に画像強調処理、特に明暗に関す
る画像強調処理を施すことにより、明るさに関して区別
した複数の領域で表される判定用顔画像を作成する。そ
れから判定用顔画像における前記領域の輪郭形状やこれ
ら領域間の境界の状態に基づいて顔の美形度や老化度な
どの上記した各目的事項について顔の判定を行なう。
処理には、顔を明暗で分割する方法であればどのような
ものでも用いることができるが、例えば濃度階調変換法
の利用が便利である。その中でもしきい値処理法が利用
しやすいが、その他に鮮鋭化法、ヒストグラム法、エッ
ジ強調法、フィルタリング法、等高線処理法などの手法
も用いることができる。
(segmentation) 処理を目的とするものであり、明るさ
が異なる各領域の輪郭を判別し易いレベルであることが
必要である。そのような画像強調処理は、しきい値処理
法の場合であれば、1つのしきい値による2値化である
が、しきい値の数を3程度まですることが可能である。
明るさに関する領域の数はしきい値の数などに対応す
る。したがって2値化の場合には領域は明領域と暗領域
の二つとなる。
に応じた等高線的な分布を持つ。そのため、画像強調処
理により得られる領域の輪郭は明暗の等高線に対応して
いると言える。したがってしきい値処理法の場合であれ
ば、しきい値を高い方から低い方に順次変えてゆくこと
で、例えば顔の前面から後方に向けて領域の輪郭を移動
させることができ、これにより顔の全体について走査的
に領域を得ることができる。
の本発明による判定支援装置は、判定対象の顔を撮像す
る撮像手段、この撮像手段で得た顔画像に画像強調処理
を施すことにより、明るさに関して区別した複数の領域
で表される判定用顔画像を作成する画像処理手段及び前
記判定用顔画像を表示する表示手段を備えてなる。尚、
この判定支援装置に、表示された判定用顔画像に基づい
て明領と暗領域との比率や、境界形状の乱れ等を自動的
に判定する判定手段を更に付け加えることも可能であ
る。これによれば、明領域乃至暗領域の境界状態を容易
に数値化することが可能となり、上記顔の判定方法を使
用するに当たり、曖昧な要素に関してより客観的な判定
を行えるようになる。
置は、図1に示すように、撮像手段1、画像処理手段
2、しきい値設定手段3、及び表示手段4を備える。撮
像手段1には、例えばCCDなどを用いたビデオカメラ
乃至デジタルカメラを用いるのが好ましい。画像処理手
段2は、撮像手段1からの出力を顔画像として格納する
メモリや顔画像に画像強調処理、具体的にはしきい値処
理を施すためのマイクロコンピュータなどを含む。表示
手段4には、CRT表示装置や液晶表示装置などを用い
ることができる。
をするには、先ず判定対象者の顔を例えばその正面から
撮像手段1で撮像する。撮像手段1からの出力は画像処
理手段2に入力させ、そこのメモリに格納させる。この
ようにして顔画像が得られたなら、これにしきい値処理
による画像強調処理を施す。それには先ずしきい値設定
手段3によりしきい値を設定する。しきい値の設定は、
例えば一般的な画像表示システムにおける256段階の
階調を利用して行なう。しきい値を例えば180に設定
すると、白黒像の場合であれば、180以上の画素は全
て白となり、180より低い画素は全て黒となる。この
ような画像処理により、明るさに関して区別した複数の
領域で表される判定用顔画像が得られる。この判定用顔
画像を表示手段4の画面に表示し、これを見ながら顔の
美形度や老化度などの判定を行なう。
めるための2値化タイプの判定用顔画像の例である。図
2はしきい値を高くした場合であり、図3はしきい値を
低くした場合である。各図には、理想的な化粧を施す前
の顔についての判定用顔画像(図の左側)と、この判定
用顔画像についての判定から求めた化粧の仕方に基づい
て理想的な化粧を施した後の判定用顔画像とを並べて示
してある。図2に見られるように、この例は明領域が基
本的に上述したクローバーリーフタイプであるが、理想
的な化粧を施す前の顔では明領域の形状がクローバーリ
ーフタイプにおける理想形に比べて崩れている。また明
領域と暗領域間の境界が滑らかでなく、細かな乱れがあ
る状態となっている。このような明領域の形状の崩れや
明領域と暗領域間の境界における細かな乱れの存在は図
3についても言える。このことから理想的な化粧を施す
前の顔は美形度が低いことを判定でき、また上記のよう
な明領域の形状の崩れや明領域と暗領域間の境界におけ
る乱れを無くす方向に化粧することで最大限に美形度を
上げることが可能であることを判定することができる。
一方、理想的な化粧を施した後の判定用顔画像を見る
と、明領域の形状がクローバーリーフタイプにおける理
想形に接近し、しかも明領域と暗領域間の境界が滑らか
になっており、理想的な化粧により美形度が向上したこ
とを判定することができる。実際の判定例によると、こ
れらによる判定は、普通の写真を使った、本人及び第三
者による美形度評価の判定結果とほとんど一致した。
解できるように、しきい値が高いほど明領域の範囲が狭
くなり、しきい値を低くすると明領域の範囲が広がる。
このことは等高線に例えることができる。したがってし
きい値を高い方から低い方に順次変えてゆくことで、顔
の前面から後方に向けて明領域の輪郭を移動させること
ができ、これにより顔の全体について走査することがで
きる。
例である。図には、しわ取り手術を施す前の顔について
の判定用顔画像(図の左側)と、しわ取り手術を施した
後の判定用顔画像とを並べて示してある。図4に見られ
るように、しわ取り手術前の顔では明領域の輪郭に大き
な蛇行があり、また明領域と暗領域間の境界に細かな乱
れが多く、さらに明領域中に小さな暗領域が散在する。
これらはしわや皮膚の弛みなどを反映しており、これら
から老化度がどのレベルであるかを判定することができ
る。一方、しわ取り手術後の顔では、明領域の輪郭が蛇
行の少ない曲線となっている。また明領域と暗領域間の
境界の乱れも少なくなり、明領域中に小さな暗領域も消
えている。このことから、老化度のレベルがどの程度改
善されたかを判定することができる。
域中に散在する暗領域の程度とから、大まかな定量化が
可能である。すなわち例えばしきい値R1 で一定以上の
大きさの暗領域が明領域中にあり、しきい値R2 にすれ
ばそれば消えるのであれば老化度レベルAとし、しきい
値R2 で一定以上の大きさの暗領域が明領域中にあり、
しきい値R3 にすればそれば消えるのであれば老化度レ
ベルBとする、というような定量化である。これは、大
小の凹凸によってできる影の濃さを定量していることで
あり、美人度や肌の凹凸度も同様に定量化できる他、表
情をつくる影の濃さを定量することにより、表情の強さ
も定量化できる。
度や老化度などに関する印象を顔における明暗の状態か
ら計ることができるという知見を顔の化粧や美容手術に
おける手術計画シミュレーション、さらには個人の顔の
識別や表情の客観的評価などに有効に活用する途を開く
ことができる。
一例の図。
Claims (2)
- 【請求項1】 判定対象の顔を撮像して得た顔画像に画
像強調処理を施すことにより、明るさに関して区別した
複数の領域で表される判定用顔画像を作成し、この判定
用顔画像における前記領域の輪郭の形状や前記領域間の
境界の状態に基づいて顔を判定する顔の判定方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の顔の判定方法に用いる
判定支援装置であって、判定対象の顔を撮像する撮像手
段、前記撮像手段で得た顔画像に画像強調処理を施すこ
とにより、明るさに関して区別した複数の領域で表され
る判定用顔画像を作成する画像処理手段、及び前記判定
用顔画像を表示する表示手段を備えてなる判定支援装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34688897A JP3868089B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 顔の判定方法及び顔の判定支援装置 |
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- 1997-12-16 JP JP34688897A patent/JP3868089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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