JPH10269352A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

画像処理装置および方法

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JPH10269352A
JPH10269352A JP9297697A JP9297697A JPH10269352A JP H10269352 A JPH10269352 A JP H10269352A JP 9297697 A JP9297697 A JP 9297697A JP 9297697 A JP9297697 A JP 9297697A JP H10269352 A JPH10269352 A JP H10269352A
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JP
Japan
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image
luminance
binary
processing apparatus
image processing
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Application number
JP9297697A
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English (en)
Inventor
Makoto Shinozaki
真 篠崎
Yasushi Miura
靖 三浦
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値画像における輝度むらにかかわりなく正
確に2値化を行なうことができる画像処理装置および画
像処理方法を提供する。 【解決手段】 輝度ヒストグラム生成手段34は、処理
すべき多値画像についての輝度ヒストグラムを生成す
る。しきい値算出手段36は、輝度ヒストグラムのピー
ク輝度、上限輝度および下限輝度に基づいて複数のしき
い値を算出する。2値化手段38は、同一の多値画像を
複数のしきい値を用いて2値化することにより、各しき
い値に対応した複数の中間2値画像を得る。補正手段4
2は、各中間2値画像について、当該画像の周辺部に接
した塊状部を反転する。2値画像合成手段44は、補正
後の各中間2値画像について対応する各画素間で論理演
算を行なうことにより、目的2値画像を生成する。した
がって、照明むら等の影響を排除した目的2値画像を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置お
よび方法に関し、特に、多値画像を処理して2値画像を
得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】CCDカメラなどにより試料
を撮影し、得られた多値画像(たとえば、0〜255の
256階調の輝度で表現される画素を多数、行列配置し
た濃淡画像)を、2値化することが行なわれる。たとえ
ば、図8Aに示すような紙に書かれた文字を撮影したよ
うな場合には、輝度のヒストグラムは、図8Bのように
なる。この場合には、たとえば、ヒストグラムのくびれ
た部分の輝度xをしきい値とすればよい。
【0003】x以下の輝度を有する画素(暗い画素)
を、たとえば1とし、xを越える輝度を有する画素(明
るい画素)を0とすることにより、多値画像を2値画像
に変換することができる。このように、2値化処理を行
なうことで、後の処理、たとえば試料の表面に描かれた
文字を識別する処理などを容易に行なうことができる。
【0004】しかし、このような従来の2値化処理に
は、つぎのような問題があった。CCDカメラなどによ
り試料を撮影する際、照明は必ずしも試料全体にわたり
完全に均一になされるとは限らず、照明むらが生ずるの
が普通である。とくに、光沢が強い金属などの表面を撮
影する場合には顕著である。
【0005】また、表面の光沢はそれほど強くなくと
も、たとえば、パン、スポンジなどのように材料自体が
半透明であるような試料においては、表面に現れている
気孔などを検出しようとするときに、照明むらが問題と
なる。材料自体が半透明であるような試料の場合は、照
明光が試料の内部で散乱されやすいため、気孔の内部は
それほど暗くならない。したがって、気孔とそれ以外の
部分との輝度の差は、それほど大きくない。このため、
しきい値を、ある特定の箇所に合わせて画像を2値化し
た場合、当該特定の箇所については、所望の2値化が行
なわれるが、照明が少し弱い箇所については、気孔以外
の部分も含めて全て1となり、照明が少し強い箇所につ
いては、気孔も含めて全て0となってしまうことがあ
る。
【0006】図25は、パンの切断面を撮影した多値画
像を、このような従来の方法で2値化した場合の図であ
る。この例においては、照明が少し強い中央部近傍は0
(図では黒)となっていることが分かる。これでは、試
料表面の気孔(図では白)の分布状態などの検出を正確
に行なうことはできない。すなわち、試料の表面におけ
る気孔と気孔以外の部分との輝度の差に比較して、照明
むらなどによる試料の表面の輝度むらが大きい場合、従
来の方法では、気孔の分布状態などを正確に検出するこ
とが困難となる。
【0007】このような問題を解決する方法として、た
とえば、照明むら自体を予め測定してデータ化してお
き、試料を撮影した画像から当該データに基づいて照明
むらの影響を除去する方法が知られている。しかし、こ
の方法は、予め照明むら自体を測定しておかなければな
らないため、作業が煩わしく時間がかかる。また、照明
むら自体を測定するためのサンプルと実際の試料とで
は、材質や表面状態が異なるため、光の乱反射や拡散、
吸収等の程度が異なる。したがって、正確に照明むらの
影響を除去することが困難である。
【0008】一方、画像の領域を区切ってその領域ごと
にしきい値を設定する方法(特開昭59−17887
2)や、気孔の輪郭自体を抽出しようとする方法(特開
平4−1866)が提案されている。しかしながら、前
者の場合、領域の境目で画像がうまく繋がらない可能性
がある。また、後者の場合、気孔と生地との輝度の差が
小さい場合や画像がノイズを含む場合等には、正確に輪
郭を抽出することができない可能性がある。これでは、
2値化処理に続くあとの処理に支障をきたすことにな
る。
【0009】この発明は、従来の2値化処理におけるこ
のような問題点を解決し、多値画像における輝度むらに
かかわりなく正確に2値化を行なうことができる画像処
理装置および画像処理方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、多値画像を処理して、対象要素に対応する第1の2
値要素と対象要素以外の部分に対応する第2の2値要素
とにより構成される2値画像を得る画像処理装置であっ
て、同一の多値画像を複数のしきい値を用いて2値化す
ることにより、各しきい値に対応した複数の中間2値画
像を得る2値化手段と、2値化手段により得られた各中
間2値画像を統合して目的2値画像を得る画像統合手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2の画像処理装置は、請求項1の画
像処理装置において、処理すべき多値画像の特性に基づ
いて前記複数のしきい値を設定するしきい値設定手段を
設けたこと、を特徴とする。
【0012】請求項3の画像処理装置は、請求項2の画
像処理装置において、前記しきい値設定手段は、処理す
べき多値画像についての輝度ヒストグラムを生成する輝
度ヒストグラム生成手段と、輝度ヒストグラム生成手段
により生成された輝度ヒストグラムに基づいて前記複数
のしきい値を算出するしきい値算出手段と、を備え、当
該しきい値算出手段は、下記の数式、 Nlim=α・Nmax、 ただし、Nmax:前記輝度ヒストグラムの最大度数、 α:0≦α<1を満たす任意の定数、 により表わされる限界度数Nlim以下の度数を有する輝
度を除外した場合における前記輝度ヒストグラムの最高
輝度を上限輝度とし、当該限界度数Nlim以下の度数を
有する輝度を除外した場合における前記輝度ヒストグラ
ムの最低輝度を下限輝度としたとき、前記上限輝度と下
限輝度とに基づいて前記複数のしきい値を算出するもの
であること、を特徴とする。
【0013】請求項4の画像処理装置は、請求項3の画
像処理装置において、前記しきい値算出手段は、前記上
限輝度と前記最大度数Nmaxに対応する輝度との間を等
分割して得られる分割点における輝度と、前記下限輝度
と前記最大度数Nmaxに対応する輝度との間を等分割し
て得られる分割点における輝度と、前記最大度数Nmax
に対応する輝度とを、前記複数のしきい値として算出す
ること、を特徴とする。
【0014】請求項5の画像処理装置は、請求項2の画
像処理装置において、前記しきい値設定手段は、処理す
べき多値画像についての輝度ヒストグラムを生成する輝
度ヒストグラム生成手段と、輝度ヒストグラム生成手段
により生成された輝度ヒストグラムに基づいて前記複数
のしきい値を算出するしきい値算出手段と、を備え、当
該しきい値算出手段は、輝度ヒストグラムにおける度数
の極小値または極大値に対応する輝度である極値輝度に
基づいて、複数のしきい値を算出すること、を特徴とす
る。
【0015】請求項6の画像処理装置は、請求項1ない
し請求項5のいずれかの画像処理装置において、前記画
像統合手段は、前記2値化手段により得られた各中間2
値画像において、それぞれ前記対象要素に対応する対象
画素群を求めること、を特徴とする。
【0016】請求項7の画像処理装置は、請求項6の画
像処理装置において、前記画像統合手段は、前記各中間
2値画像の所定の要補正部分の2値要素を反転すること
により、要補正部分のない中間2値画像を得る補正手段
と、要補正部分のない各中間2値画像を合成して目的2
値画像を生成する2値画像合成手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0017】請求項8の画像処理装置は、請求項7の画
像処理装置において、前記補正手段は、前記2値化手段
により得られた各中間2値画像について、第1の2値要
素の所定の塊状部を、前記要補正部分として反転するこ
と、を特徴とする。
【0018】請求項9の画像処理装置は、請求項8の画
像処理装置において、前記補正手段は、所定の上限画素
数を越える第1の2値要素により構成された塊状部を、
前記要補正部分として反転すること、を特徴とする。
【0019】請求項10の画像処理装置は、請求項8な
いし請求項9のいずれかの画像処理装置において、前記
補正手段は、前記各中間2値画像の周辺部に接した塊状
部を、前記要補正部分として反転すること、を特徴とす
る。
【0020】請求項11の画像処理装置は、請求項7な
いし請求項10のいずれかの画像処理装置において、前
記2値画像合成手段は、前記要補正部分のない各中間2
値画像について、対応する各画素間で論理演算を行なう
ことにより、目的2値画像を生成すること、を特徴とす
る。
【0021】請求項12の画像処理装置は、請求項1な
いし請求項11のいずれかの画像処理装置において、当
該画像処理装置は、処理すべき多値画像についての輝度
ヒストグラムが実質的に2つのピークを持たない場合に
おいて使用される装置であること、を特徴とする。
【0022】請求項13の画像処理装置は、請求項1な
いし請求項12のいずれかの画像処理装置において、当
該画像処理装置は、試料からの反射光または透過光に基
づいて得られた多値画像を用いて当該試料の表面または
内部に存する対象要素の分布状態を検出する装置であっ
て、当該試料の各部位における対象要素以外の部分から
の光強度の差の最大値が、ほぼ当該試料の各部位におけ
る対象要素からの光強度と対象要素以外の部分からの光
強度との差の最小値以上である場合に用いられること、
を特徴とする。
【0023】請求項14の画像処理装置は、請求項1な
いし請求項13のいずれかの画像処理装置において、当
該画像処理装置は、高光沢性を有する試料の表面に存す
る対象要素の分布状態を検出するための装置であるこ
と、を特徴とする。
【0024】請求項15の画像処理装置は、請求項1な
いし請求項13のいずれかの画像処理装置において、当
該画像処理装置は、半透明な試料の表面または内部に存
する対象要素の分布状態を検出するための装置であるこ
と、を特徴とする。
【0025】請求項16の画像処理方法は、多値画像を
処理して、対象要素に対応する第1の2値要素と対象要
素以外の部分に対応する第2の2値要素とにより構成さ
れる2値画像を得る画像処理方法であって、同一の多値
画像を複数のしきい値を用いて2値化することにより、
各しきい値に対応した複数の中間2値画像を得、得られ
た各中間2値画像を統合して目的2値画像を得ること、
を特徴とする。
【0026】請求項17の記憶媒体は、コンピュータが
実行可能なプログラムを記憶したコンピュータ可読の記
憶媒体であって、前記プログラムは、請求項1ないし請
求項16のいずれかの装置または方法をコンピュータに
より実現するものであること、を特徴とする。
【0027】この発明において、「対象要素」とは、多
値画像における検出の対象となる要素をいう。実施形態
では、図9または図10におけるパンの気孔や、図26
における気泡が該当する。
【0028】「2値要素」とは、2値画像を構成する要
素をいう。実施形態では、図11等における「1
(白)」および「0(黒)」が該当する。
【0029】「中間2値画像」とは、一つのしきい値を
用いて多値画像を2値化することにより得られる2値画
像、または、これに補正を加えて得られる2値画像をい
う。実施形態では、図11に示す画像や、図12に示す
画像などが該当する。
【0030】「塊状部」とは、隣接する画素が同一の2
値要素である画素群をいう。
【0031】
【発明の作用および効果】請求項1の画像処理装置およ
び請求項16の画像処理方法は、同一の多値画像を複数
のしきい値を用いて2値化することにより、各しきい値
に対応した複数の中間2値画像を得、得られた各中間2
値画像を統合して目的2値画像を得ることを特徴とす
る。
【0032】したがって、照明むら等に起因して多値画
像に輝度むらが生じたとしても、複数のしきい値を用い
て種々の輝度レベルでそれぞれ2値化を行なうことによ
り、対象要素と対象要素以外の部分とを各輝度レベルで
2値化することができる。このようにして得られた複数
の中間2値画像を統合することで、輝度むらの排除され
た目的2値画像を得ることができる。すなわち、多値画
像における輝度むらにかかわりなく、正確に2値化を行
なうことができる。
【0033】請求項2の画像処理装置は、処理すべき多
値画像の特性に基づいて複数のしきい値を設定すること
を特徴とする。したがって、多値画像の特性に対応した
好適なしきい値を設定することができる。このため、よ
り的確にかつ効率よく2値化を行なうことができる。
【0034】請求項3の画像処理装置は、処理すべき多
値画像についての輝度ヒストグラムを生成し、生成され
た輝度ヒストグラムに基づいて複数のしきい値を算出す
ることを特徴とする。したがって、多値画像の特性を統
計的に処理することで、たとえばコンピュータを用い
て、容易に好適なしきい値を設定することができる。
【0035】また、輝度ヒストグラムにおける最大度数
の関数として表わし得る所定の限界度数を定め、当該限
界度数以下の度数を無視して決定した上限輝度と下限輝
度とに基づいて複数のしきい値を算出することを特徴と
する。したがって、多値画像の特性に対応させて適当な
限界度数を設定することで、ノイズ等の影響をある程度
排除することができる。このため、さらに好適なしきい
値を設定することができる。
【0036】請求項4の画像処理装置は、上限輝度と最
大度数に対応する輝度との間を等分割して得られる分割
点における輝度と、下限輝度と最大度数対応する輝度と
の間を等分割して得られる分割点における輝度と、最大
度数に対応する輝度とを、複数のしきい値とすることを
特徴とする。したがって、輝度ヒストグラムから極めて
容易にしきい値を設定することができる。
【0037】請求項5の画像処理装置は、処理すべき多
値画像についての輝度ヒストグラムを生成するととも
に、生成された輝度ヒストグラムにおける度数の極小値
または極大値に対応する輝度である極値輝度に基づい
て、複数のしきい値を算出することを特徴とする。した
がって、多値画像の特性上、極値輝度がなんらかの意味
を有する場合には、容易かつ的確に、好適なしきい値を
設定することができる。
【0038】請求項6の画像処理装置は、2値化手段に
より得られた各中間2値画像において、それぞれ対象要
素に対応する対象画素群を求めることを特徴とする。し
たがって、ひとつの中間2値画像から、当該中間2値画
像のしきい値に対応した対象要素の2値画像を得ること
ができる。このため、これらを重ね合わせることで、容
易に目的2値画像を得ることができる。
【0039】請求項7の画像処理装置は、各中間2値画
像の所定の要補正部分の2値要素を反転することによ
り、要補正部分のない中間2値画像を得、要補正部分の
ない各中間2値画像を合成して目的2値画像を生成する
ことを特徴とする。したがって、要補正部分の2値要素
を反転したのち合成するという簡単な処理で、目的2値
画像を得ることができる。
【0040】請求項8の画像処理装置は、2値化手段に
より得られた各中間2値画像について、第1の2値要素
の所定の塊状部を、要補正部分として反転することを特
徴とする。したがって、所定の塊状部を検出し反転する
という簡単な処理で、要補正部分のない中間2値画像を
得ることができる。
【0041】請求項9の画像処理装置は、所定の上限画
素数を越える第1の2値要素により構成された塊状部
を、要補正部分として反転することを特徴とする。した
がって、多値画像の特性に対応させて適当な上限画素数
を設定することで、対象画素群以外の部分を、高精度に
除去することができる。
【0042】請求項10の画像処理装置は、各中間2値
画像の周辺部に接した塊状部を、要補正部分として反転
することを特徴とする。したがって、照明むら等により
輝度が低くなりがちな画像の周辺部に接した部分を要補
正部分とすることで、要補正部分を容易に検出すること
ができ、かつ、対象画素群以外の部分を、高精度に除去
することができる。
【0043】請求項11の画像処理装置は、要補正部分
のない各中間2値画像について、対応する各画素間で論
理演算を行なうことにより、目的2値画像を生成するこ
とを特徴とする。したがって、たとえば対応する各画素
間で論理和をとるなど、きわめて簡単な処理により、目
的2値画像を得ることができる。
【0044】請求項12の画像処理装置は、処理すべき
多値画像についての輝度ヒストグラムが実質的に2つの
ピークを持たない場合において使用される装置であるこ
とを特徴とする。すなわち、対象要素と対象要素以外の
部分とをひとつのしきい値で正確に2値化することがで
きないような多値画像を2値化する場合に、とくに効果
がある。
【0045】請求項13の画像処理装置は、試料の各部
位における対象要素以外の部分からの光強度の差の最大
値が、ほぼ当該試料の各部位における対象要素からの光
強度と対象要素以外の部分からの光強度との差の最小値
以上である場合に用いられることを特徴とする。したが
って、照明むらによる輝度の差が、対象要素と対象要素
以外の部分との輝度の差より大きい場合などに、とくに
効果がある。
【0046】請求項14の画像処理装置は、高光沢性を
有する試料の表面に存する対象要素の分布状態を検出す
るための装置であることを特徴とする。すなわち、光沢
が強い金属などの表面における照明光の写り込み等の影
響を排除しつつ、表面に存する対象要素の分布状態、た
とえば金属組織の状態等を検出することができる。
【0047】請求項15の画像処理装置は、半透明な試
料の表面または内部に存する対象要素の分布状態を検出
するための装置であることを特徴とする。すなわち、パ
ンなどのように半透明で照明光が内部で散乱されやすい
試料の場合、気孔等の対象要素とそれ以外の部分との輝
度の差がそれほど大きくならない。このため、当該輝度
の差よりも、照度むらによる輝度の差の方が相対的に大
きくなる傾向が強い。したがって、このような試料にお
いて、表面における照明むらを排除しつつ、表面に存す
る対象要素の分布状態を検出する際、とくに効果があ
る。
【0048】請求項17の記憶媒体は、コンピュータが
実行可能なプログラムを記憶したコンピュータ可読の記
憶媒体であって、前記プログラムは、請求項1ないし請
求項16のいずれかの装置または方法をコンピュータに
より実現するものであることを特徴とする。したがっ
て、コンピュータに読取らせることにより、高速かつ容
易に2値化処理を行なうことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる画像処理装置30の構成を示す。画像処理装置30
は、多値画像を処理して、対象要素に対応する第1の2
値要素(たとえば「1」)と対象要素以外の部分に対応
する第2の2値要素(たとえば「0」)とにより構成さ
れる2値画像を得る画像処理装置であって、しきい値設
定手段32、2値化手段38、画像統合手段40を備え
ている。
【0050】しきい値設定手段32は、処理すべき多値
画像の特性に基づいて複数のしきい値を設定する。2値
化手段38は、同一の多値画像を、しきい値設定手段3
2により設定された複数のしきい値を用いて2値化する
ことにより、各しきい値に対応した複数の中間2値画像
を得る。画像統合手段40は、2値化手段38により得
られた各中間2値画像を統合して目的2値画像を得る。
【0051】しきい値設定手段32は、輝度ヒストグラ
ム生成手段34と、しきい値算出手段36とを備えてい
る。輝度ヒストグラム生成手段34は、処理すべき多値
画像についての輝度ヒストグラムを生成する。しきい値
算出手段36は、輝度ヒストグラム生成手段34により
生成された輝度ヒストグラムに基づいて複数のしきい値
を算出する。
【0052】この実施形態においては、しきい値算出手
段36は、図4に示すように、輝度ヒストグラムの最大
度数Nmaxに対応する輝度であるピーク輝度BP、所定
の上限輝度BUおよび下限輝度BLに基づいて、複数の
しきい値TH1,TH2,・・・を算出する。すなわ
ち、上限輝度BUとピーク輝度BPとの間を等分割して
得られる分割点における輝度と、下限輝度BLとピーク
輝度BPとの間を等分割して得られる分割点における輝
度と、ピーク輝度BP自身とを、複数のしきい値TH
1,TH2,・・・として算出するよう構成している。
【0053】ここで、上限輝度BUは、下記の数式、 Nlim=α・Nmax、 ただし、Nmax:輝度ヒストグラムの最大度数、 α:0≦α<1を満たす任意の定数、 ・・・(1) により表わされる限界度数Nlim以下の度数を有する輝
度を除外した場合における輝度ヒストグラムの最高輝度
として与えられる。下限輝度BLは、当該限界度数Nli
m以下の度数を有する輝度を除外した場合における輝度
ヒストグラムの最低輝度として与えられる。
【0054】図1に戻って、画像統合手段40は、補正
手段42と、2値画像合成手段44とを備えている。補
正手段42は、後述するように、2値化手段38により
得られた各中間2値画像について、当該画像の周辺部に
接した塊状部を、要補正部分として反転することによ
り、要補正部分のない中間2値画像を得る。2値画像合
成手段44は、補正手段42により得られた要補正部分
のない各中間2値画像について、対応する各画素間で論
理演算を行なうことにより、目的2値画像を生成する。
【0055】図1に示す画像処理装置30の各機能を、
CPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例
を、図2に示す。ハードディスク2には、画像処理を行
なうプログラムや、処理前後の画像等が記憶されてい
る。主メモリ4には、ハードディスク2に記憶されたプ
ログラム等がロードされる。CPU6は、主メモリ4に
ロードされたプログラムを実行する。
【0056】キーボード8、マウス10を介して、CP
U6に指令が送られる。CRT12、プリンタ22は、
画像処理の結果等を表示する。また、外部機器(図示せ
ず)との間でのプログラムや各種データの授受は、FD
D(フレキシブルディスクドライブ)14を介してフレ
キシブルディスク(図示せず)により行なうことができ
る他、接続コード(図示せず)を介して直接行なうこと
もできる。
【0057】CCDカメラ18は、ライト16により照
らされた試料24を撮影する。CCDカメラ18を介し
て与えられた撮像データは、インタフェース20によ
り、所定画素数、所定階調のデジタル画像に変換され
る。
【0058】なお、図2において、CPU6が、図1に
示すしきい値設定手段32、2値化手段38、画像統合
手段40に対応する。
【0059】図3は、画像処理装置30を用いて、パン
の切断面を撮影した多値画像(デジタル濃淡画像)を2
値化処理する際の手順を示すフローチャートである。す
なわち、当該処理により、パン(試料)の気孔(対象要
素)を「1(第1の2値要素)」とし、生地(対象要素
以外の部分)を「0(第2の2値要素)」とするような
2値画像を得る。図2および図3に基づいて、該画像処
理を説明する。
【0060】CPU6は、CCDカメラ18、インタフ
ェース20を介して、多値画像を取込む(ステップS
1)。すなわち、CCDカメラ18を介して与えられた
撮像データは、インタフェース20により、まず、所定
階調(たとえば、第0階調〜第255階調の256階
調)の輝度を持つ所定数の画素(たとえば、512×4
75画素)からなる多値画像に変換されたのちCPU6
に与えられる。CPU6は、この多値画像をハードディ
スク2に保存する。図9に、取込まれた多値画像を示
す。
【0061】つぎにCPU6は、取込んだ多値画像に所
定の前処理を施す(ステップS2)。この実施形態にお
いては、前処理として、4近傍の3×3シャープニング
フィルターを用いた強調処理を行なっている。CPU6
は、前処理後の多値画像をハードディスク2に保存す
る。前処理後の多値画像を、図10に示す。図9および
図10に示すように、照明むらにより、多値画像の周辺
部は、中央近傍に比較し暗くなっていることが分る。
【0062】つぎにCPU6は、前処理後の多値画像に
ついての輝度ヒストグラムを作成する(ステップS
3)。図4に、作成された輝度ヒストグラムを示す。輝
度ヒストグラムは、多値画像を構成する複数の画素につ
いての輝度の度数分布を示すデータであり、多値画像の
特性のひとつを表わす。図4において、横軸が輝度を表
わし、縦軸が画素数(度数)を表わす。輝度軸におい
て、数字が大きくなるほど明るいことを表わす。なお、
図4に示すように、この輝度ヒストグラムにおいては、
実質的なピークが一つであることがわかる。
【0063】つぎにCPU6は、得られた輝度ヒストグ
ラムに基づいて、ピーク輝度BP、上限輝度BU、下限
輝度BLを求める(ステップS4)。ピーク輝度BP
は、輝度ヒストグラムの最大度数Nmaxに対応する輝度
として求められる。つぎに、CPU6は、最大度数Nma
xに基づいて、前述の式(1)により表わされる限界度
数Nlimを算出し、限界度数Nlim以下の度数を有する輝
度を除外する。除外されなかった輝度のうち最高の輝度
を上限輝度BUとし、最低の輝度を下限輝度BLとす
る。このようにして、上限輝度BUおよび下限輝度BL
が求められる。
【0064】なお、式(1)における定数αは、0≦α
<1を満たす任意の定数であり、αを大きくすることに
より、輝度ヒストグラムの裾野部分をより多く除外する
ことができる。また、αを0にすることにより裾野部分
を一切除外しないようにすることができる。この実施形
態の場合、αを0.1としている。ただし、αはこれに
限定されるものではなく、処理すべき多値画像の特性に
応じて、0≦α<1の範囲の任意の値をとることができ
る。
【0065】つぎにCPU6は、前ステップで得られた
ピーク輝度BP、上限輝度BU、下限輝度BLに基づい
て、複数のしきい値TH1,TH2,・・・を算出する
(ステップS5)。CPU6は、上限輝度BUとピーク
輝度BPとの間を等分割して得られる分割点における輝
度と、下限輝度BLとピーク輝度BPとの間を等分割し
て得られる分割点における輝度と、ピーク輝度BP自身
とを、複数のしきい値TH1,TH2,・・・として算
出する。
【0066】この実施形態においては、上限輝度BUと
ピーク輝度BPとの間を3分割するとともに、下限輝度
BLとピーク輝度BPとの間も3分割するように構成し
ている。このようにして得られた5つのしきい値を、輝
度の低い(暗い)順にTH1,TH2,・・・,TH5
とする。したがって、しきい値TH1が、最も輝度が低
く、しきい値TH5が、最も輝度が高い。
【0067】つぎにCPU6は、ハードディスク2に保
存されている前処理後の多値画像(図10参照)を、最
も輝度の低いしきい値TH1を用いて2値化する(ステ
ップS6)。しきい値TH1を用いて2値化した2値画
像(中間2値画像)を、図11に示す。
【0068】この2値化処理においては、図11に示す
ように、図10の前処理後の多値画像のうち、しきい値
TH1より輝度の低い部分(暗い部分)を「1(白)」
とし、しきい値TH1より輝度の高い部分(明るい部
分)を「0(黒)」とするように設定している。したが
って、図10の前処理後の多値画像のうち、比較的暗い
周辺部は、図11の中間2値画像においては白として表
われ、図10の前処理後の多値画像のうち、比較的明る
い中央近傍は、図11の中間2値画像においては黒とし
て表われる。
【0069】つぎにCPU6は、図11の中間2値画像
から不要部分を除去する(ステップS7)。上述のよう
に、図11の中間2値画像においては、図10の前処理
後の多値画像のうちしきい値TH1より輝度の低い部分
を全て「1(白)」としている。したがって、図11の
「1(白)」の中には、輝度がしきい値TH1よりも低
いパンの気孔に該当する部分(対象画素群)の他、照明
むらにより輝度がしきい値TH1よりも低くなってしま
ったパンの生地部分に該当する部分(対象画素群以外の
部分)も含まれている。このため、図11の「1
(白)」の中から、生地部分に該当する部分を除去する
よう補正しておく必要がある。
【0070】前述のように、照明むらにより、多値画像
の周辺部は中央近傍に比較し暗くなっている(図10参
照)。そこで、この実施形態においては、図11の「1
(白)」の中から、周辺部に接する塊状部を、不要部分
として除去するよう構成している。すなわち、図11の
「1(白)」のうち、周辺部に接する塊状の「1
(白)」の部分を、不要部分(要補正部分)として、反
転して「0(黒)」とするようにしている。
【0071】CPU6は、このようにして得られた要補
正部分のない中間2値画像をハードディスク2に保存す
る(ステップS8)。図12に、このようにして補正さ
れた後の中間2値画像を示す。すなわち、図12は、輝
度がしきい値TH1よりも低い気孔該当部分(対象画素
群)のみが「1(白)」として表わされた中間2値画像
である。
【0072】つぎにCPU6は、ハードディスク2に保
存されている前処理後の多値画像(図10参照)を、2
番目に輝度の低いしきい値TH2を用いて2値化する
(ステップS9)。しきい値TH2を用いて2値化した
2値画像(中間2値画像)を、図13に示す。
【0073】ステップS6(図11参照)の場合と同様
に、図10の多値画像のうち、しきい値TH2より輝度
の低い周辺部は、図13の中間2値画像においては白と
して表われ、図10の多値画像のうち、しきい値TH2
より輝度の高い中央近傍は、図13の中間2値画像にお
いては黒として表われている。
【0074】図13の中間2値画像は、図11の中間2
値画像に比し「1(白)」の部分が多くなっていること
が分かる。これは、図10の多値画像において、しきい
値TH1としきい値TH2との間の輝度を持つ部分(該
部分は、図11においては「0(黒)」である。)が、
図13では、「1(白)」となるためである。
【0075】つぎにCPU6は、前述のステップS7と
同様の手順で、図13の中間2値画像から不要部分を除
去するよう補正する(ステップS10)。図14に、こ
のようにして補正された後の中間2値画像を示す。
【0076】つぎにCPU6は、ステップS8において
ハードディスク2に保存しておいた補正後の中間2値画
像(しきい値TH1に対応、図12参照)と前ステップ
で得られた補正後の中間2値画像(しきい値TH2に対
応、図14参照)とを合成し、合成した2値画像をハー
ドディスク2に保存する(ステップS11)。
【0077】この実施形態においては、2つの2値画像
の対応する画素の論理和をとることにより、該2つの2
値画像を合成する。図15に、このようにして合成した
2値画像を示す。すなわち、図15は、輝度がしきい値
TH2よりも低い気孔該当部分(対象画素群)のみが
「1(白)」として表わされた中間2値画像となってい
る。
【0078】CPU6は、ステップS5において設定し
たしきい値TH1〜TH5全てについて上述の各処理を
行なったか否かを判定し、まだ処理を行なっていないし
きい値がある場合には、制御をステップS9に戻し、ス
テップS9〜ステップS12の処理を繰り返す(ステッ
プS12)。いまの場合、しきい値TH3〜TH5につ
いては、まだ処理を行なっていないので、しきい値TH
3〜TH5についても、しきい値TH2の場合と同様の
処理を行なうことになる。
【0079】図16、図19、図22は、ハードディス
ク2に保存されている多値画像(図10参照)を、それ
ぞれ、しきい値TH3,TH4,TH5を用いて2値化
した2値画像(中間2値画像)である。図17、図2
0、図23は、図16、図19、図22に示す各中間2
値画像から、それぞれ不要部分を除去するよう補正した
後の中間2値画像である。
【0080】また、図18は図15に示す2値画像と図
17に示す中間2値画像とを合成した2値画像であり、
図21は図18に示す2値画像と図20に示す中間2値
画像とを合成した2値画像であり、図24は図21に示
す2値画像と図23に示す中間2値画像とを合成した2
値画像である。したがって、図24は、輝度がしきい値
TH5よりも低い気孔該当部分(対象画素群)のみが
「1(白)」として表わされた中間2値画像となってい
る。図24に表わされた2値画像が、目的2値画像に該
当する。
【0081】CPU6は、ステップS12において、設
定されたしきい値TH1〜TH5全てについて上述の各
処理を行なったと判定した場合には、処理を終了する。
このようにして、パンの切断面を撮影した多値画像(図
9参照)から、気孔を「1(白)」とし、生地を「0
(黒)」とするような目的2値画像(図24参照)を得
ることができる。
【0082】図24から明らかなように、この発明によ
れば、照明むらがあったとしても、従来の方法(図25
参照)に比し、パンの気孔等の対象要素をより正確に2
値画像に表現することができる。
【0083】図3におけるステップS3が、輝度ヒスト
グラム生成手段に対応する。ステップS5が、しきい値
算出手段に対応する。ステップS6およびステップS9
が、2値化手段に対応する。ステップS7およびステッ
プS10が補正手段に対応する。また、ステップS11
が2値画像合成手段に対応する。
【0084】なお、上述の実施形態においては、撮影し
た多値画像に前処理を施すよう構成したが、前処理を施
すことなく、撮影した多値画像をそのまま2値化の対象
とすることもできる。
【0085】また、上述の実施形態においては、各しき
い値を用いて2値化を行なうごとに、順次、これらを合
成して行くよう構成したが、各しきい値を用いて、それ
ぞれ2値化を行ない、後でこれらをまとめて合成するよ
う構成することもできる。
【0086】また、上述の実施形態においては、しきい
値の低いものから順に(TH1,TH2,・・・の順
に)2値化を行なうよう構成したが、これとは逆に、し
きい値の高いものから順に(TH5,TH4,・・・の
順に)2値化を行なうよう構成することもできる。
【0087】図5は、この発明による2値化法と従来の
2値化法とを比較するための図面である。横軸は、処理
後の2値画像における一つの「1(白)」の塊りを構成
する画素の数、つまりパンの気孔の大きさを表わしてい
る。縦軸は、当該塊り(粒子)の数、つまりパンの気孔
の数を表わしている。すなわち、図5は、パンの気孔の
大きさと、気孔の数との関係を表わすグラフである。
【0088】この発明による2値化法によれば、小さい
気孔から大きい気孔にいたるまで、従来の2値化法に比
べ、より多くの気孔が再現されていることが、図5から
もわかる。なお、従来の2値化法において、画素数10
000の極めて大きい粒子が一つあるが、これは、画像
の周辺部に接した「1(白)」の塊りである(図25参
照)。本発明による2値化法においては、このような塊
はない。
【0089】この実施形態においては、しきい値を5段
階(TH1〜TH5)に設定して、2値化を行なう場合
を例に説明したが、しきい値の数はこれに限定されるも
のではない。たとえば、図4に示す上限輝度BUとピー
ク輝度BPとの間、および下限輝度BLとピーク輝度B
Pとの間を、ともに2分割することにより、しきい値を
3段階にすることができる。同様に、ともに4分割する
ことにより、しきい値を7段階にすることができる。図
6に、パンの気孔の大きさと気孔の数との関係におけ
る、しきい値の段数(3段階、5段階、および7段階)
による比較を示す。この例においては、しきい値を5段
階にした場合に、最も多くの気孔が再現されており、7
段階にした場合は、これについで再現性が高いことがわ
かる。
【0090】また、上述の実施形態においては、上限輝
度BUとピーク輝度BPとの間、および下限輝度BLと
ピーク輝度BPとの間を、ともに同じ分割数で等分割す
るよう構成したが、上限輝度BUとピーク輝度BPとの
間、および下限輝度BLとピーク輝度BPとの間を、そ
れぞれ異なる分割数で等分割するよう構成することもで
きる。たとえば、上限輝度BUとピーク輝度BPとの間
を3分割に等分割するとともに、下限輝度BLとピーク
輝度BPとの間を4分割に等分割するよう構成してもよ
い。
【0091】また、ピーク輝度BPを無視して、上限輝
度BUと下限輝度BLとの間を等分割するよう構成する
こともできる。また、等分割以外の分割方法で分割する
こともできる。たとえば、ヒストグラムの積分値が、隣
接するしきい値間で等しくなるよう、各しきい値を設定
してもよい。また、輝度軸を対数や指数で表わし、対数
や指数で表わした輝度軸を等分割するようにしてもよ
い。
【0092】さらに、図7に示すように、輝度ヒストグ
ラムにおける度数の極小値に対応する輝度(極値輝度)
を、しきい値TH1,TH2,・・・とすることもでき
る。図7に示す例では、まず、輝度ヒストグラムの最大
度数Nmaxに基づいて、前述の式(1)により表わされ
る限界度数Nlimを算出し、限界度数Nlimを有する最高
の輝度を上限輝度BUとし、最低の輝度を下限輝度BL
とする。つぎに、このようにして定めた上限輝度BUと
下限輝度BLとの間にある各極小値に対応する輝度(極
値輝度)を、それぞれ、しきい値TH1,TH2,・・
・とするのである。
【0093】なお、図7に示す例においては、式(1)
における定数αを0.05としている。ただし、αはこ
れに限定されるものではなく、処理すべき多値画像の特
性に応じて、0≦α<1の範囲の任意の値をとることが
できる。また、図7に示す例では、輝度ヒストグラムに
おける度数の極小値に対応する輝度を、しきい値TH
1,TH2,・・・としたが、極大値に対応する極値輝
度に基づいて、複数のしきい値を算出するよう構成する
こともできる。
【0094】また、図4は、前処理後の多値画像(図1
0参照)についての輝度ヒストグラムであったが、図7
は、前処理前の多値画像(図9参照)についての輝度ヒ
ストグラムである。このように、前処理前の多値画像に
ついての輝度ヒストグラムを作成し、これに基づいてし
きい値を設定することもできる。
【0095】なお、上述の各実施形態においては、上限
輝度BU自体および下限輝度BL自体をしきい値としな
いよう構成したが、上限輝度BU自体および下限輝度B
L自体のいずれか一方または双方を、しきい値に含める
よう構成することもできる。
【0096】上述の各実施形態においては、処理すべき
多値画像についての輝度ヒストグラムを生成し、生成さ
れた輝度ヒストグラムに基づいて複数のしきい値を算出
するよう構成したが、この発明はこれに限定されるもの
ではない。たとえば、処理すべき多値画像についての輝
度の空間的な分布特性等、処理すべき多値画像のなんら
かの特性に基づいて複数のしきい値を設定するよう構成
することができる。
【0097】また、処理すべき多値画像の特性を、経験
的にまたは理論的に予め知り得るような場合には、その
都度しきい値を算出する必要はない。このような場合に
は、2値化処理に際し、予め用意されているしきい値を
適用すればよい。この場合、いくつかのパターンのしき
い値群を用意しておき、適当なしきい値群を選択して用
いるよう構成することもできる。さらに、処理すべき多
値画像の特性とは無関係に、画一的に、しきい値を設定
するよう構成することもできる。
【0098】なお、上述の各実施形態においては、試料
としてパンを用い、パンの気孔を対象要素として検出す
る場合を例に説明したが、この発明はこれに限定される
ものではない。たとえば、紙の表面に塗布された薬品の
気泡の分布状態などを検出する場合等にも、用いられ
る。
【0099】図26は、薬品の塗布された紙の表面を拡
大撮影した多値画像である。黒っぽい円形の部分が、気
泡(対象要素)である。照明むらにより、画像の上部
が、下部に比し暗くなっている。図27は、図26に示
す多値画像を、8つのしきい値を用いて2値化した場合
の目的2値画像である。一つのしきい値のみを用いる従
来の方法で2値化した場合の2値画像(図28参照)に
比し、気泡が正確に再現されていることがわかる。
【0100】なお、上述の各実施形態においては、各中
間2値画像の周辺部に接した塊状部を、要補正部分とし
て反転するよう構成したが、所定の上限画素数、たとえ
ば1000画素を越える第1の2値要素により構成され
た塊状部を、要補正部分として反転するよう構成するこ
ともできる。さらに、要補正部分として反転される2値
要素は、塊状部に限るものではない。たとえば独立した
1画素を要補正部分として反転するよう構成することも
できる。このように構成すると、ノイズを効果的に除去
することができる。
【0101】なお、上述の実施形態においては、パンや
紙など半透明な試料の表面に存する対象要素の分布状態
を検出する場合を例に説明したが、半透明な試料の内部
に存する対象要素の分布状態を検出する場合にも適用す
ることができる。この場合、試料からの透過光を測定す
るよう構成することもできる。また、試料は半透明なも
のに限定されるものではない。たとえば金属やガラスな
ど高光沢性を有する試料の表面に存する対象要素の分布
状態を検出する場合等にも用いることができる。
【0102】また、上述の各実施形態においては、試料
の各部位における対象要素以外の部分からの光強度の差
の最大値が、ほぼ当該試料の各部位における対象要素か
らの光強度と対象要素以外の部分からの光強度との差の
最小値以上である場合を例に説明したが、このような場
合以外にも用いることができる。
【0103】また、上述の各実施形態においては、処理
すべき多値画像についての輝度ヒストグラムが実質的に
2つのピークを持たないような場合を例に説明したが、
この発明は、処理すべき多値画像についての輝度ヒスト
グラムが実質的に2つのピークを持つような場合におい
ても使用することができる。
【0104】また、上述の各実施形態においては、2値
化手段により得られた各中間2値画像において、それぞ
れ対象要素に対応する対象画素群を求めるよう構成した
が、2値化手段により得られた複数の中間2値画像間に
おける画素群の状態の変化に基づいて、対象要素に対応
する対象画素群を求めるよう構成することもできる。
【0105】この場合、たとえば、複数の中間2値画像
間における、第1の2値要素を構成要素とする所定の注
目画素群の状態が、所定数以上の中間2値画像間におい
てほぼ一定である場合に、当該一定状態の画素群を、対
象画素群として求め、求めた各対象画素群を合成するこ
とにより、目的2値画像を生成するよう構成することが
できる。
【0106】また、画像の入力装置としてCCDカメラ
を用いたが、画像の入力装置として、VTR(ビデオテ
ープレコーダ)やスキャナ等を用いることもできる。ま
た、記憶装置として、光磁気ディスク等を用いることも
できる。
【0107】また、上述の実施形態においては、CPU
6は、ハードディスク2に記憶されたプログラムにした
がい、各部を制御する。このプログラムは、FDD14
を介して、プログラムが記憶されたフレキシブルディス
クから読み出されてハードディスク2にインストールさ
れたものである。なお、フレキシブルディスク以外に、
CD−ROM、ICカード等のプログラムを記憶したコ
ンピュータ可読の記憶媒体から、ハードディスク2にイ
ンストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線
を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0108】本実施形態においては、プログラムをフレ
キシブルディスクからハードディスク2にインストール
させることにより、フレキシブルディスクに記憶させた
プログラムを間接的にコンピュータに実行させるように
している。しかし、これに限定されることなく、フレキ
シブルディスクに記憶させたプログラムをFDD14か
ら直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュ
ータによって、実行可能なプログラムとしては、そのま
まのインストールするだけで直接実行可能なものはもち
ろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、デ
ータ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、
他のモジュール部分と組合わせて実行可能なものも含
む。
【0109】なお、上述の実施形態においては、CPU
6を用いて、図1に示す画像処理装置30の各機能を実
現した場合を例に説明したが、当該各機能の一部または
全部を、ハードウェアロジックにより実現するよう構成
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による画像処理装置30
の構成を示す図面である。
【図2】画像処理装置30の各機能を、CPUを用いて
実現した場合のハードウェア構成の一例を示す図面であ
る。
【図3】画像処理装置30を用いて、パンの切断面を撮
影した多値画像を2値化処理する際の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】前処理後の多値画像についての輝度ヒストグラ
ムを示す図面である。
【図5】この発明による2値化法と従来の2値化法とを
比較するための図面である。
【図6】しきい値の段数(3段階、5段階、および7段
階)による比較を示す図面である。
【図7】前処理前の多値画像についての輝度ヒストグラ
ムを示す図面である。
【図8】図8Aは、紙に書かれた文字を表わす図面であ
る。図8Bは、図8Aのような紙に書かれた文字を撮影
した場合における多値画像の輝度ヒストグラムを表わす
図面である。
【図9】パンの切断面を撮影した前処理前の多値画像で
あって、ディスプレイー上に表示された中間調画像を示
す写真である。
【図10】パンの切断面を撮影した前処理後の多値画像
であって、ディスプレイー上に表示された中間調画像を
示す写真である。
【図11】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図12】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図13】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図14】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図15】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図16】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図17】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図18】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図19】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図20】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図21】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図22】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図23】図10の多値画像から目的2値画像を得るた
めの各処理過程における2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図24】図10の多値画像から得られた目的2値画像
であって、ディスプレイー上に表示された画像を示す写
真である。
【図25】パンの切断面を撮影した多値画像を、従来の
方法で2値化した場合の2値画像であって、ディスプレ
イー上に表示された画像を示す写真である。
【図26】薬品を塗布した紙の表面を撮影した多値画像
であって、ディスプレイー上に表示された中間調画像を
示す写真である。
【図27】図26の多値画像から得られた目的2値画像
であって、ディスプレイー上に表示された画像を示す写
真である。
【図28】図26の多値画像を、従来の方法で2値化し
た場合の2値画像であって、ディスプレイー上に表示さ
れた画像を示す写真である。
【符号の説明】
34・・・・・輝度ヒストグラム生成手段 36・・・・・しきい値算出手段 38・・・・・2値化手段 42・・・・・補正手段 44・・・・・2値画像合成手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値画像を処理して、対象要素に対応する
    第1の2値要素と対象要素以外の部分に対応する第2の
    2値要素とにより構成される2値画像を得る画像処理装
    置であって、 同一の多値画像を複数のしきい値を用いて2値化するこ
    とにより、各しきい値に対応した複数の中間2値画像を
    得る2値化手段と、 2値化手段により得られた各中間2値画像を統合して目
    的2値画像を得る画像統合手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像処理装置において、 処理すべき多値画像の特性に基づいて前記複数のしきい
    値を設定するしきい値設定手段を設けたこと、 を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の画像処理装置において、 前記しきい値設定手段は、 処理すべき多値画像についての輝度ヒストグラムを生成
    する輝度ヒストグラム生成手段と、 輝度ヒストグラム生成手段により生成された輝度ヒスト
    グラムに基づいて前記複数のしきい値を算出するしきい
    値算出手段と、 を備え、 当該しきい値算出手段は、 下記の数式、 Nlim=α・Nmax、 ただし、Nmax:前記輝度ヒストグラムの最大度数、 α:0≦α<1を満たす任意の定数、 により表わされる限界度数Nlim以下の度数を有する輝
    度を除外した場合における前記輝度ヒストグラムの最高
    輝度を上限輝度とし、 当該限界度数Nlim以下の度数を有する輝度を除外した
    場合における前記輝度ヒストグラムの最低輝度を下限輝
    度としたとき、 前記上限輝度と下限輝度とに基づいて前記複数のしきい
    値を算出するものであること、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の画像処理装置において、 前記しきい値算出手段は、前記上限輝度と前記最大度数
    Nmaxに対応する輝度との間を等分割して得られる分割
    点における輝度と、前記下限輝度と前記最大度数Nmax
    に対応する輝度との間を等分割して得られる分割点にお
    ける輝度と、前記最大度数Nmaxに対応する輝度とを、
    前記複数のしきい値として算出すること、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項2の画像処理装置において、 前記しきい値設定手段は、 処理すべき多値画像についての輝度ヒストグラムを生成
    する輝度ヒストグラム生成手段と、 輝度ヒストグラム生成手段により生成された輝度ヒスト
    グラムに基づいて前記複数のしきい値を算出するしきい
    値算出手段と、 を備え、 当該しきい値算出手段は、輝度ヒストグラムにおける度
    数の極小値または極大値に対応する輝度である極値輝度
    に基づいて、複数のしきい値を算出すること、を特徴と
    するもの。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかの画像
    処理装置において、 前記画像統合手段は、前記2値化手段により得られた各
    中間2値画像において、それぞれ前記対象要素に対応す
    る対象画素群を求めること、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項6の画像処理装置において、 前記画像統合手段は、 前記各中間2値画像の所定の要補正部分の2値要素を反
    転することにより、要補正部分のない中間2値画像を得
    る補正手段と、 要補正部分のない各中間2値画像を合成して目的2値画
    像を生成する2値画像合成手段と、 を備えたことを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項7の画像処理装置において、 前記補正手段は、前記2値化手段により得られた各中間
    2値画像について、第1の2値要素の所定の塊状部を、
    前記要補正部分として反転すること、 を特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項8の画像処理装置において、 前記補正手段は、所定の上限画素数を越える第1の2値
    要素により構成された塊状部を、前記要補正部分として
    反転すること、 を特徴とするもの。
  10. 【請求項10】請求項8ないし請求項9のいずれかの画
    像処理装置において、 前記補正手段は、前記各中間2値画像の周辺部に接した
    塊状部を、前記要補正部分として反転すること、 を特徴とするもの。
  11. 【請求項11】請求項7ないし請求項10のいずれかの
    画像処理装置において、 前記2値画像合成手段は、前記要補正部分のない各中間
    2値画像について、対応する各画素間で論理演算を行な
    うことにより、目的2値画像を生成すること、を特徴と
    するもの。
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項11のいずれかの
    画像処理装置において、 当該画像処理装置は、処理すべき多値画像についての輝
    度ヒストグラムが実質的に2つのピークを持たない場合
    において使用される装置であること、 を特徴とするもの。
  13. 【請求項13】請求項1ないし請求項12のいずれかの
    画像処理装置において、 当該画像処理装置は、試料からの反射光または透過光に
    基づいて得られた多値画像を用いて当該試料の表面また
    は内部に存する対象要素の分布状態を検出する装置であ
    って、当該試料の各部位における対象要素以外の部分か
    らの光強度の差の最大値が、ほぼ当該試料の各部位にお
    ける対象要素からの光強度と対象要素以外の部分からの
    光強度との差の最小値以上である場合に用いられるこ
    と、 を特徴とするもの。
  14. 【請求項14】請求項1ないし請求項13のいずれかの
    画像処理装置において、 当該画像処理装置は、高光沢性を有する試料の表面に存
    する対象要素の分布状態を検出するための装置であるこ
    と、 を特徴とするもの。
  15. 【請求項15】請求項1ないし請求項13のいずれかの
    画像処理装置において、 当該画像処理装置は、半透明な試料の表面または内部に
    存する対象要素の分布状態を検出するための装置である
    こと、 を特徴とするもの。
  16. 【請求項16】多値画像を処理して、対象要素に対応す
    る第1の2値要素と対象要素以外の部分に対応する第2
    の2値要素とにより構成される2値画像を得る画像処理
    方法であって、 同一の多値画像を複数のしきい値を用いて2値化するこ
    とにより、各しきい値に対応した複数の中間2値画像を
    得、 得られた各中間2値画像を統合して目的2値画像を得る
    こと、 を特徴とする画像処理方法。
  17. 【請求項17】コンピュータが実行可能なプログラムを
    記憶したコンピュータ可読の記憶媒体であって、 前記プログラムは、請求項1ないし請求項16のいずれ
    かの装置または方法をコンピュータにより実現するもの
    であること、 を特徴とする記憶媒体。
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