JP2003085553A - ノイズリダクション回路 - Google Patents

ノイズリダクション回路

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JP2003085553A JP2001274151A JP2001274151A JP2003085553A JP 2003085553 A JP2003085553 A JP 2003085553A JP 2001274151 A JP2001274151 A JP 2001274151A JP 2001274151 A JP2001274151 A JP 2001274151A JP 2003085553 A JP2003085553 A JP 2003085553A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッジがない部分や複数のエッジが重なって
いる部分においてもノイズの低減効果を高めることので
きるノイズリダクション回路を提供すること。 【解決手段】 所定大きさの処理領域を注目画素Tとそ
の近傍画素を含む複数の小領域A1〜A9に分け、各小
領域毎の濃度等の平均値eを求める平均値出力回路3
と、平均値出力回路の各小領域毎に前記濃度の平均値e
と各画素濃度の分散等を示す判定値Aを出力する第1の
判定回路4と、判定値Aの内、最も平坦な値を示す小領
域の平均値eを基準値とする基準値出力回路5と、基準
値と各小領域の平均値eとの分散等を示す判定値Bを出
力する第2の判定回路6と、平均値eと判定値Aと判定
値Bとを用いて注目画素Tの濃度等に関する評価値を出
力する評価値出力回路7とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像又は、映像に
混在する雑音成分を除去するノイズリダクション回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のノイズリダクション回路として
は、特開平5−103226号公報や特開平8−225
39号公報に記載されたものがある。
【0003】特開平5−103226号公報に記載のノ
イズリダクション回路では、まず、横、縦、斜め各方向
の画素での平滑化信号と相関性を平滑化回路、相関検出
回路においてそれぞれ検出する。そして、検出された各
方向での相関検出信号は、輪郭方向判定回路において比
較され、最も相関検出信号が小さい方向に沿って輪郭が
あるものとし、その相関検出信号の小さな方向と同じ方
向の画素を用いた平滑化信号を4入力セレクタで選択
し、出力するものが記載されている。
【0004】特開平8−22539号公報に記載のノイ
ズリダクション回路では、まず、平滑化マトリクスFi
(i=1、2…)の全てを含むことができる最小サイズ
のマトリクスをMとする。ここで、マトリクスMの各成
分は、各平滑化マトリクスFi(i=1、2…)の対応
する成分から絶対値が最大なものを選ぶ。このマトリク
スMによる線形フィルタの周波数特性から、ゼロクロス
する周波数すべてを含む帯域Iを決定する。線形Low
−passフィルタLとして領域Iを含む高周波側を減
衰させるものと、線形高域強調フィルタHとしてフィル
タLとフィルタHによる合成フィルタLHがちょうど領
域Iを強調するものを決定する。そして、画像データに
合成フィルタ処理LFHを施すことによってノイズ低減
を行うものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズリダクション回路は、エッジがない部分や複数の
エッジが重なっている部分でのノイズの低減効果が低い
場合があった。
【0006】本発明は、前記の問題点を解消するために
なされたものであって、エッジがない部分や複数のエッ
ジが重なっている部分においてもノイズの低減効果を高
めることのできるノイズリダクション回路を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。本発明の第1の要旨
は、所定大きさの処理領域を、注目画素と該注目画素の
近傍画素を含む複数の小領域に分け、各小領域毎に所定
画素値に関する平均値である小領域画素平均値を出力す
る平均値出力手段と、前記平均値出力手段の各小領域毎
に、前記小領域画素平均値と各画素の所定画素値との残
差を求める残差処理と、該残差処理後の処理結果の平均
値を求める残差平均値処理より、各小領域毎の画素値の
分散を示す第1の判定値を出力する第1の判定手段と、
前記第1の判定値の内、最も小さな処理結果を示す小領
域に対応する前記小領域画素平均値を基準値として出力
する基準値出力手段と、前記基準値と前記小領域画素平
均値との残差を求める残差処理と、該残差処理後の処理
結果の平均値を求める残差平均値処理より前記基準値に
対する各小領域の分散を示す第2の判定値を出力する第
2の判定手段と、前記小領域画素平均値と、前記第1の
判定値と、前記第2の判定値とを用いて、前記注目画素
の所定画素値に関する評価値を出力する評価値出力手段
とを有するノイズリダクション回路にある。
【0008】本発明の第2の要旨は、前記評価値出力手
段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且
つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領
域の小領域画素平均値の平均値を、前記評価値として出
力することを特徴とする要旨1記載のノイズリダクショ
ン回路にある。
【0009】本発明の第3の要旨は、前記評価値出力手
段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さく、且
つ、前記第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領
域の小領域画素平均値を求め、前記該当小領域の小領域
画素平均値から前記基準値となっている少領域の小領域
画素平均値を除いた小領域画素平均値と、前記基準値と
の平均値を前記評価値として出力することを特徴とする
要旨1記載のノイズリダクション回路にある。
【0010】本発明の第4の要旨は、前記評価値出力手
段は、前記第1の判定値が第1の閾値より小さい該当小
領域の小領域画素平均値と前記基準値の差分値を求める
処理と、第2の閾値に対して、前記該当小領域に対応す
る前記第2の判定値の重み付け係数を求める処理と、前
記差分値と前記重み付け係数とを、小領域毎に積を求め
る重み付け処理とを行い、前記基準値に前記重み付け処
理の結果を加えることで前記評価値を求めることを特徴
とする要旨1記載のノイズリダクション回路にある。
【0011】本発明の第5の要旨は、前記第1の判定手
段又は第2の判定手段は、前記残差処理と前記残差平均
値処理により分散処理、標準偏差処理、或は差分絶対値
平均処理を行うことを特徴とする要旨1乃至3記載のノ
イズリダクション回路にある。
【0012】本発明の第1の要旨によれば、第1の判定
値により各小領域が平坦なのかエッジが存在するのかを
判定できる。更に、複数の平坦な部分が存在しても最も
平坦な部分の小領域の平均値を基準値として、再度、第
2の判定値により各小領域が平坦なのかエッジが存在す
るのかを判定できる。そして、前記平均値と前記第1の
判定値と前記第2の判定値とを用いて評価値出力手段
は、複数のエッジの存在を判定できる。通常、ノイズは
ランダムであり、平均値をとることによりノイズの低減
効果があり、第1の判定手段、第2の判定手段により平
均値を取ることでノイズの低減効果を大きくできる。
【0013】本発明の第2、第3の要旨によれば、評価
値出力手段は、第1の判定値が第1の閾値より小さく、
且つ、第2の判定値が第2の閾値より小さい該当小領域
の小領域画素平均値の平均値を、評価値として出力する
ことで、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なって
いる部分においてもノイズの低減効果を上げることがで
きる。
【0014】本発明の第4の要旨によれば、評価値出力
手段は、第1の判定値が第1の閾値より小さい該当小領
域の小領域画素平均値と基準値の差分値を求める処理
と、第2の閾値に対して、該当小領域に対応する第2の
判定値の重み付け係数を求める処理と、差分値と重み付
け係数とを、小領域毎に積を求める重み付け処理とを行
い、基準値に重み付け処理の結果を加えることで評価値
を求めることで、エッジが少ない部分や複数のエッジが
重なっている部分においてもノイズの低減効果を上げ、
且つ、鮮鋭感の低下が少ない効果がある。
【0015】本発明の第5の要旨によれば、前記第1の
判定手段又は第2の判定手段は、前記残差処理と前記残
差平均値処理により分散処理、標準偏差処理、或は差分
絶対値平均処理を行うことで、第1の判定手段における
各小領域毎の画素値の分散又は、第2の判定手段におけ
る基準値に対する各小領域の分散を確実に求めることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態
に係るノイズリダクション回路100のブロック図であ
る。ノイズリダクション回路100は、信号入力部1
と、ラインメモリ2と、平均値出力回路3と、第1の判
定回路4と、基準値出力回路5と、第2の判定回路6
と、評価値出力回路7と、信号出力部8とを有し、映像
信号又は画像信号に含まれる雑音を低減する。
【0017】ラインメモリ2は、信号入力部1から供給
される映像信号又は、画像信号を水平走査期間分だけ記
憶し、遅らせるためのメモリである。
【0018】平均値出力回路3は、ラインメモリ2から
の映像信号又は画像信号を、注目画素とその近傍画素を
注目画素を含んだ複数の小領域に分け、各小領域での画
素の特徴量である画素値(例えば、画素の濃度、明度、
輝度、色差、或は強度等)の平均値を出力する。強度、
濃度、輝度、色差、及び明度の規定は、既知の量子化に
おける諧調表現に使用できるものであればよく、例え
ば、強度は光の強さ又は反射率により求められ、濃度は
強度の対数を取り、符号を反転させることで求められ、
明度はLabやLuvの均等色空間で使用される明度を
用い、輝度や色差は映像信号で用いられる輝度や色差を
用いることができる。
【0019】第1の判定回路4は、平均値出力回路3か
らの各領域毎の画素値の平均値と、ラインメモリ2から
の領域内の各画素の画素値とから、残差二乗和を用いる
各領域の分散又は標準偏差等を出力する。
【0020】基準値出力回路5は、第1の判定回路4か
らの各領域の判定出力Aと、平均値出力回路3からの各
領域の平均値とから、最も平坦な領域の平均値を基準値
として出力する。
【0021】第2の判定回路6は、基準値出力回路5か
らの基準値と、平均値出力回路3からの各領域の平均値
とから、残差二乗和を用いる各領域の分散又は標準偏差
等を出力する。
【0022】評価値出力回路7は、平均値出力回路3か
らの各領域の平均値と、第1の判定回路4からの各領域
の判定出力Aと、基準値出力回路5からの基準値と、第
2の判定回路6からの判定出力Bとを用いて評価値を出
力する。
【0023】映像信号や画像信号における信号対ノイズ
比(S/N)は、下記式(1)に示すように信号Sは実
値であり、ノイズNは実効値であるため、サンプル数が
多くなればなるほどS/N比は大きくなる。注目画素と
その近傍画素n個での平均値は下記式(2)で表され、
平均値を取る画素の個数が多くなる程、その時のS/N
が良くなる。
【0024】
【数1】
【0025】本実施の形態では、注目画素とその近傍画
素を複数の小領域に分け、平均値出力回路3により平均
値を、第1の判定回路により各小領域の平坦度を検出す
る。ノイズの低減効果が最も出ている小領域は、最も平
坦な小領域となるので、基準値出力回路5でその小領域
の平均値を基準値として選択する。さらにノイズの低減
効果を得る為に、平均値を取る画素数を多くするため、
第2の判定回路6により基準値に近い平均値を出してい
る少領域を判定し、評価値出力回路7で評価値として出
力する。各回路の動作により、平坦でない小領域(エッ
ジの在る部分)や、平坦でも注目画素の値から大きく離
れた平均値を出す小領域を除いた領域での平均値を評価
値として出力する。場合によっては全ての小領域が評価
値を出力するのに使用される。
【0026】次に、図2〜図5を参照して、図1に示し
たノイズリダクション回路100の動作をより詳細に説
明する。
【0027】図2は、注目画素とその近傍画素のn×n
画素の範囲(nは3以上の奇数)における、注目画素を
含む小領域A1〜A9の概略位置を示している。尚、小
領域の大きさや数は、nの数により異なる。本実施形態
での小領域A1〜A9は、注目画素から紙面上上方への
小領域A1と、注目画素から紙面上右斜め上方への領域
A2、注目画素から紙面上右方向への領域A3、注目画
素から紙面上右斜め下方への領域A4、注目画素から紙
面下方への領域A5、注目画素から紙面上左斜め下方へ
の領域A6、注目画素から紙面上左方向への領域A7、
注目画素から紙面上右上斜め上方へのA8、及び注目画
素とその周辺の領域A9としている。
【0028】図3は、注目画素とその近傍画素の5×5
画素の範囲を小領域A1〜A9に分けた場合を示してい
る。図3では、各小領域A1〜A9を示し位置に「1」
を、それ以外を「0」と示している。
【0029】小領域A1は、5×5画素の中心位置にあ
る注目画素Tから紙面上上方への3画素及び該画素に面
する4画素からなっている。
【0030】同様に、領域A2は注目画素TGから紙面
右斜め上方への3画素及び該画素に面する4画素からな
り、領域A3は注目画素TGから紙面右方向への3画素
及び該画素に面する4画素からなり、領域A4は注目画
素TGから紙面右斜め下方への3画素及び該画素に面す
る4画素からなり、領域A5は注目画素TGから紙面下
方への3画素及び該画素に面する4画素からなり、領域
A6は注目画素TGから紙面左斜め下方への3画素及び
該画素に面する4画素からなり、領域A7は注目画素T
Gから紙面左方向への3画素及び該画素に面する4画素
からなり、領域A8は注目画素から紙面右上斜め上方へ
の3画素及び該画素に面する4画素からなり、及び領域
A9は注目画素TGと該画素TGに面する8画素からな
っている。
【0031】図4は、ラインメモリ2から出力される注
目画素とその近傍画素の5×5画素の範囲内の濃度の一
例を示しており、係る画像に基づくノイズリダクション
回路100内部でのデータ処理結果を図5に示す。
【0032】図5は、最上段に前記図2,3で示す領域
番号を、2段目に各領域毎の平均値出力回路3から出力
される各平均値を、3段目に第1の判定回路4から出力
される各領域毎の判定値Aを、4段目に基準値出力回路
5から出力される基準値を、5段目に第2の判定回路6
から出力される各領域毎の判定値Bを、及び最下段に評
価値出力回路7から出力される評価値を示している。
【0033】前記平均値出力回路3から出力される平均
値eは、図4に示す画素濃度を示す場合に、図3に示す
各領域A1〜A9毎の平均濃度を求めるものであり下記
数式(3)により求められる。例えば、領域A1の場合
には「10、10、50、50、50、50、50」の
7画素の平均濃度であり四捨五入して「e=39」と求
められる。尚、平均値出力回路3の平均値出力は、一実
施形態であり他の方法、例えばメディアンフィルタでも
良い。
【0034】
【数2】
【0035】前記第1の判定回路4から出力される各領
域毎の判定値Aは、平均値出力回路3からの平均値、例
えば領域A1の平均値「e=39」と、領域A1内の各
画素の濃度「P=10、10、50、50、50、5
0、50」とから、残差二乗和を用いる下記数式(4)
により分散σを求め、四捨五入して「327」と求めら
れる。尚、判定値Aとして標準偏差dを求める場合に
は、下記数式(5)に示すように分散σのルートとな
る。
【0036】
【数3】
【0037】また、判定回路4の判定値Aは、他の方
法、例えば平均値eと領域内の各画素Pnとの差(残
差)の絶対値の平均(差分絶対値平均処理)でも良い。
【0038】基準値出力回路5から出力される基準値
は、判定値Aが最も小くなる、図5の場合「0」を示
す、最も平坦な領域A2の平均値e=50となる。
【0039】第2の判定回路6から出力される各領域毎
の判定値Bは、基準値出力回路5からの基準値「50」
と平均値出力回路3からの各領域A1〜A9の平均値e
との分散σを示す。例えば、領域A1の場合には、上記
式(4)より、判定値B=(50−39)2=121と
なる。尚、判定値Bは、標準偏差や基準値と各平均値と
の差の絶対値でも良い。
【0040】前記評価値出力回路7から出力される注目
画素Tの評価値は、第1の判定回路4からの判定値Aの
値がある閾値(本実施形態では「20」)以下の領域
で、かつ判定回路6からの判定値Bの値がある閾値(本
実施形態では「20」)以下の領域、すなわち領域A
2、A3の平均値出力回路3の平均値「50」と「4
7」と、基準値出力回路5からの基準値「50」とか
ら、基準値「50」となっている領域A2を除いて、平
均値(この場合、基準値「50」と領域3の平均値「4
7」との計算となるので、(50+47)/2=49)
を出力する。
【0041】通常ノイズはランダムであり、平均値をと
ることによりノイズの低減効果があることが知られてお
り、平均値を取る数が多ければ多いほど効果が大きくな
る。本実施の形態では、評価値出力回路7は各領域の最
も平坦な領域を基準値とし、その基準値に近く、かつ平
坦な部分の領域での平均値をとる事により、ノイズの低
減効果を上げるように働くこととなる。
【0042】すなわち、評価値出力回路7は、図2のよ
うな複数のエッジを含んだ部分(濃度が50、40、1
0の境界を含む領域)でも、第1の判定回路4からの各
領域の判定出力Aと第2の判定回路6からの各領域の判
定出力Bによりエッジの領域を除いた平坦な領域の平均
値となるためノイズの低減効果が得られる。
【0043】次に、第2の実施の形態に係るノイズリダ
クション回路について図6,7を参照しつつ説明する。
尚、本第2の実施形態は、上記第1の実施形態とは評価
値出力回路での評価値の演算処理内容を相違するもので
あり、以下、該相違部分を中心に説明し、前記した構成
と同一部分には同一符号を示す。
【0044】本実施形態の評価値出力回路7では、ま
ず、第1の判定回路4からの値がある閾値、本実施形態
では「20」以下の領域A2,A3,A4の平均値e
(50,47,43)と基準値「50」との差分値D
(0,−3,−7)を求める。
【0045】次に、上記選択された領域A2,A3,A
4の第2の判定回路6からの判定値Bに重み付け係数y
を掛ける。重み付け係数は、例えば図7に示すように、
判定値Bを横軸、重み係数yを縦軸とし、判定値Bの閾
値を閾値cとした場合に、下記重み関数yとする。 y=−B/c+1 (判定値Bが閾値c以下の場合) y=0 (判定値Bが閾値cより大きい場合) 本実施形態では、閾値c=「10」とした場合、領域A
2,A3,A4の判定値B(0、9、49)の重み係数
yは各々(1、0.1、0)となる。
【0046】次に、上記差分値D(0,−3,−7)と
重み係数y(1、0.1、0)を各領域A2,A3,A
4毎に掛け、重み付け差分値WD(0×1,−3×0.
1、−7×0)を求める。
【0047】次に、基準値となっている領域A2の重み
付け差分値を除いて、基準値50に重み付け差分値WD
を加え、(50+(−0.3)+0=49.7)で四捨
五入して「50」を評価値として出力する。
【0048】本第2実施形態と前記第1の実施形態と
は、平均値をとることによるノイズの低減効果は変わら
ないが、平均値をとる数が多ければ多いほど鮮鋭感が無
くなる事があるので、この回路はある程度のノイズの低
減効果がありかつ鮮鋭感の低下が少ない動作を実現でき
る。
【0049】なお、前記の実施形態では本発明の好適例
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えば、上記実施の形態では、信号入力部
1から供給される映像信号又は、画像信号を水平走査期
間分だけ記憶し、遅らせるためにラインメモリ2を用い
たが、図8に示すようにフィールドメモリ2Aを用いて
もよい。この場合、フィールドメモリ2Aを利用する事
により、映像信号又は画像信号の1画面内で任意に図3
の小領域をとることができるので、平均値出力回路3、
第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定回路
6、及び評価値出力回路7を全て、マイコン等によるソ
フトウエアで行う事もでき、コンパクトな装置とでき
る。そのため、デジタルカメラ(撮像器機)、携帯情報
機器、携帯通信機器等の携帯可能な表示機器等での利用
が考えられる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の第1の要旨
によれば、第1の判定手段により各小領域が平坦なのか
エッジが存在するのかを判定し、複数の平坦な部分が存
在しても第2の判定手段及び評価値出力手段により複数
のエッジの存在を判定できるので、エッジがない部分や
複数のエッジが重なっている部分においてもノイズの低
減効果を高めることのできる。
【0051】本発明の第2、第3の要旨によれば、評価
値出力手段により複数のエッジの存在を判定できるの
で、エッジが少ない部分や複数のエッジが重なっている
部分においてもノイズの低減効果がある。
【0052】本発明の第4の要旨によれば、エッジが少
ない部分や複数のエッジが重なっている部分においても
ノイズの低減効果を上げ、且つ、鮮鋭感の低下が少ない
効果がある。
【0053】本発明の第5の要旨によれば、各小領域の
分散を確実に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るノイズリダクシ
ョン回路のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る注目画素を含む
n×n画素範囲における注目画素を含む小領域A1〜A
9の概略位置の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る注目画素を含む
n×n画素範囲における注目画素を含む小領域A1〜A
9の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るラインメモリ2
から出力される注目画素とその近傍画素の5×5画素の
範囲内の各画素の濃度の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る平均値出力回路
3、第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定
回路6、及び評価値出力回路7からの出力信号を示す説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る平均値出力回路
3、第1の判定回路4、基準値出力回路5、第2の判定
回路6、及び評価値出力回路7からの出力信号を示す説
明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る評価値出力回路
7での重み付け関数の説明図である。
【図8】本発明のその他の実施形態に係るノイズリダク
ション回路のブロック図である。
【符号の説明】
2 ラインメモリ 2A フィールドメモリ 3 平均値出力回路 4 第1の判定回路 5 基準値出力回路 6 第2の判定回路 7 評価値出力回路 10 フィールドメモリ A1〜A9 小領域 e 平均値 A,B 判定値 T 注目画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE02 CE06 CH09 5C021 PA01 PA52 PA53 PA76 RA07 YA01 5C077 LL02 MP01 PP02 PP46 PP47 PP68 PQ12 PQ18 PQ24 SS01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定大きさの処理領域を、注目画素と該
    注目画素の近傍画素を含む複数の小領域に分け、各小領
    域毎に所定画素値に関する平均値である小領域画素平均
    値を出力する平均値出力手段と、 前記平均値出力手段の各小領域毎に、前記小領域画素平
    均値と各画素の所定画素値との残差を求める残差処理
    と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残差平均
    値処理より、各小領域毎の画素値の分散を示す第1の判
    定値を出力する第1の判定手段と、 前記第1の判定値の内、最も小さな処理結果を示す小領
    域に対応する前記小領域画素平均値を基準値として出力
    する基準値出力手段と、 前記基準値と前記小領域画素平均値との残差を求める残
    差処理と、該残差処理後の処理結果の平均値を求める残
    差平均値処理より前記基準値に対する各小領域の分散を
    示す第2の判定値を出力する第2の判定手段と、 前記小領域画素平均値と、前記第1の判定値と、前記第
    2の判定値とを用いて、前記注目画素の所定画素値に関
    する評価値を出力する評価値出力手段とを有するノイズ
    リダクション回路。
  2. 【請求項2】 前記評価値出力手段は、前記第1の判定
    値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が
    第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値の
    平均値を、前記評価値として出力することを特徴とする
    請求項1記載のノイズリダクション回路。
  3. 【請求項3】 前記評価値出力手段は、前記第1の判定
    値が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の判定値が
    第2の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均値を
    求め、 前記該当小領域の小領域画素平均値から前記基準値とな
    っている少領域の小領域画素平均値を除いた小領域画素
    平均値と、前記基準値との平均値を前記評価値として出
    力することを特徴とする請求項1記載のノイズリダクシ
    ョン回路。
  4. 【請求項4】 前記評価値出力手段は、前記第1の判定
    値が第1の閾値より小さい該当小領域の小領域画素平均
    値と前記基準値の差分値を求める処理と、 第2の閾値に対して、前記該当小領域に対応する前記第
    2の判定値の重み付け係数を求める処理と、 前記差分値と前記重み付け係数とを、小領域毎に積を求
    める重み付け処理とを行い、 前記基準値に前記重み付け処理の結果を加えることで前
    記評価値を求めることを特徴とする請求項1記載のノイ
    ズリダクション回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の判定手段又は第2の判定手段
    は、前記残差処理と前記残差平均値処理により分散処
    理、標準偏差処理、或は差分絶対値平均処理を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3記載のノイズリダクション
    回路。
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