JPH11169350A - 眼底撮影装置 - Google Patents

眼底撮影装置

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Publication number
JPH11169350A
JPH11169350A JP9339027A JP33902797A JPH11169350A JP H11169350 A JPH11169350 A JP H11169350A JP 9339027 A JP9339027 A JP 9339027A JP 33902797 A JP33902797 A JP 33902797A JP H11169350 A JPH11169350 A JP H11169350A
Authority
JP
Japan
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optical system
diopter
eye
fundus
anterior
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9339027A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hamada
洋一 浜田
Kuniomi Abe
國臣 阿部
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KOONAN KK
Original Assignee
KOONAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動動作する眼底撮影装置では、光学系を前
眼部観察光学系から眼底撮影光学系に切り替えたときに
被検眼の固視が狂って視線が動揺してしまい、それ以降
の眼底カメラの動作に支障をきたす。 【解決手段】 眼底撮影装置1は、被検眼Eの前眼部を
観察する前眼部観察光学系Saに複数の固視標63a、
63b、63cが組み込まれおり、被検者が最も明瞭に
見える固視標が選択スイッチ64a、64b、64cで
選択される。眼底撮影光学系Sdの焦点は、選択された
固視標の視度に合わせて自動調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼底撮影装置に関
し、特に、眼底撮影光学系の焦点が被検眼の視度に合わ
せて自動調整される眼底撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】眼科装置の一つに眼底カメラ(眼底撮影
装置)がある。これは被検眼の眼底を撮影するための装
置である。
【0003】眼底力メラでは眼底の所定位置を撮影する
ために、固視標により被検眼の視線を誘導した後に撮影
を行う。一方、眼底力メラは瞳孔を通して照明、撮影を
行うため、眼底撮影光学系と被検眼の瞳との位置合わせ
が重要である。従来の手動操作による眼底力メラでは、
次の手順で撮影をしていた。まず正面を向く被検眼の前
限部を前眼部観察光学系で観察し、観察画面の中央に瞳
孔が写るように光軸をあわせる。そして、例えばスプリ
ットイメージにより作動距離を合わせる。これにより、
光学系と被検眼の概略的な位置合わせがなされる。次に
カメラの光学系を眼底撮影光学系に切替えて眼底を映し
出す。そして、スプリットイメージを用いて眼底に焦点
を合わせる。焦点が合うと固視標にピントが合うことに
なるので、被検者は固視標をはっきりと視認できるよう
になる。そして、用意された指標光を用いて詳細位置合
わせを行ってから撮影を行う。
【0004】このように、手動操作式の眼底カメラで
は、煩雑な操作が必要となり、また、撮影までに時間も
かかるので被検者に長時間の緊張を強いることととな
る。このような煩雑な操作を解消し、また、撮影に要す
る時間を短縮することができるように、光学系の被検眼
に対するアライメントを自動的に行う眼底力メラも提案
されている。この眼底カメラは次のように動作が自動で
なされる。まず前眼部観察光学系の観察画面によってX
Y方向のアライメントがなされ、次に作動距離合わせが
なされる。次にカメラの光学系が眼底撮影光学系に切替
わる。次に眼底に自動フォーカシングがなされて、眼底
像が撮影される。
【0005】この装置では、光学系切替によって被検者
がのぞき見ることのできる光路が切り替わってしまうの
で、2系統の固視標が設けられている。つまり、被検眼
が光学系切替前に見る固視灯の系統と、切替後に見る固
視標の系統が設けられており、光学系が切り替わっても
被検眼の視線が動揺しないようにしているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被検眼によっ
てその視度はまちまちであるため、被検者によっては固
視標をはっきりと視認できない場合がある。すなわち、
本来、固視標のピントは眼底へのフォーカシングがなさ
れた状態でしか合わないのであるが、上記自動式の眼底
カメラでは光学系切替前から被検者に固視標を見せる必
要があるので、眼底フォーカシングがされないままの状
態で固視標を見せている。被検眼が固視標をはっきりと
視認できるような視度である場合には問題はないが、そ
うでない場合、特に被検眼の視度が標準的な視度から大
きく偏倚しているような場合には固視標をはっきりと見
ることができず、正しい固視ができない。するとアライ
メントができないし、また、光学系の切替に際し固視が
狂って視線が動揺してしまい、それ以降の眼底カメラの
動作に支障をきたすことにもなる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、光学系切り替
え前に被検眼の視度に応じて眼底撮影光学系の焦点を自
動的に合わせることができ、光学系切替時の被検眼の視
線の動揺を防止できるような眼底撮影装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この出願発明に係る眼底撮影装置には、段階的に視度の
異なる複数の視度指標と、この複数の視度指標の中から
一の視度指標を選択する選択手段が設けられている。こ
の選択手段により被検者が最も明瞭に見ることのできる
視度指標が選択される。そして、選択された視度指標の
視度に合わせて、被検眼の眼底を撮影する眼底撮影光学
系の焦点が焦点調整手段によって自動調整される。
【0009】また、前記課題を解決するためこの出願発
明に係るもう一つの眼底撮影装置には、被検眼の眼底を
撮影する眼底撮影光学系と、該被検眼の前眼部を観察す
る前眼部観察光学系とが設けられており、この前眼部観
察光学系には視度計が組み込まれている。視度計は、被
検眼の視度検出用の光線を発する発光部とこの発光部と
等価の位置に配置された固視標とを備えており、この視
度計によって検出された被検眼の視度に合わせて眼底撮
影光学系の焦点が焦点調整手段によって自動調整され
る。
【0010】上記いずれの眼底撮影装置においても、被
検者が眼底撮影装置を覗くとすぐに明瞭な固視標が確認
でき、被検眼の視線は安定する。
【0011】
【発明の実施の形態】この出願発明の眼底撮影装置は、
段階的に視度の異なる複数の視度指標と、該複数の視度
指標の中から一の視度指標を選択する選択手段と、被検
眼の眼底を撮影する眼底撮影光学系と、該選択手段によ
って選択された視度指標の視度に合わせて該眼底撮影光
学系の焦点を自動調整する焦点調整手段と、を具備して
いる。このように構成すると、被検者が最も明瞭に見る
ことのできる視度指標を選択し、選択された視度指標の
視度に合わせて、眼底撮影光学系の焦点を自動調整でき
る。この調整を眼底撮影光学系を使用する前の予備的な
焦点調整として行っておけば、眼底撮影光学系の使用開
始後、最終的な焦点合わせが素早く正確にできる。ま
た、眼底撮影装置では眼底撮影光学系のカメラの結像位
置と等価の位置に固視標が設けられているのであるが、
被検者が眼底撮影光学系を覗くとすぐにこの固視標を明
瞭に確認できるので、被検眼の視線が安定する。
【0012】上記眼底撮影装置において、前記被検眼の
前眼部を観察する前眼部観察光学系を具備し、前記複数
の視度指標が該前眼部観察光学系に組み込まれるように
構成してもよい。このように構成すると、前眼部観察時
に明瞭な視度指標を固視標として見せることができるの
で被検眼の視線を安定させた状態で前眼部を観察でき
る。また、前眼部観察光学系から眼底撮影光学系に光学
系の切り替えがなされた時、眼底撮影光学系側の明瞭な
固視標をすぐに確認できるので被検眼の視線が動揺しな
い。
【0013】この出願発明のもう一つの眼底撮影装置
は、被検眼の眼底を撮影する眼底撮影光学系と、該被検
眼の前眼部を観察する前眼部観察光学系と、この前眼部
観察光学系に組み込まれ、該被検眼の視度検出用の光線
を発する発光部とこの発光部と等価の位置に配置された
固視標とを備えた視度計と、この視度計によって検出さ
れた該被検眼の視度に合わせて該眼底撮影光学系の焦点
を自動調整する焦点調整手段と、を具備している。この
ように構成すると、視度計が検出した被検眼の視度に合
わせて、眼底撮影光学系の焦点を自動調整できる。ま
た、前眼部観察時に明瞭な固視標を見せることができる
ので被検眼の視線を安定させた状態で前眼部を観察でき
る。また、この自動焦点調整を予備的な焦点調整として
眼底観察光学系使用時に行っておけば、眼底撮影光学系
への光学系の切り替え後、最終的な焦点合わせが素早く
正確にできる。また、前記したように眼底撮影装置では
眼底撮影光学系のカメラの結像位置と等価の位置に眼底
撮影光学系側の固視標が設けられているので、前眼部観
察光学系から眼底撮影光学系に光学系の切り替えがなさ
れた時、すぐにこの固視標を明瞭に確認できるので被検
眼の視線が動揺しない。
【0014】さらに上記眼底撮影装置のうち前眼部観察
光学系に固視標(視度指標)が設けられたものにおい
て、前記被検眼にアライメント指標光を投射し、該アラ
イメント指標光の眼球面反射像を前記前眼部観察光学系
で受像し、この眼球面反射像を追随しつつ前記眼底撮影
光学系のアライメントを自動的に行うアライメント手段
を具備するように構成すると、アライメント時に視線が
安定するので正確なアライメントが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本出願発明の実施例を図面を参照しな
がら説明する。
【0016】まず、図1、図2に基づいて、本発明の一
実施例である眼底撮影装置1の装置構成を説明する。図
1は、眼底撮影装置1の概略構成を示すブロック図であ
り、図2は、眼底撮影装置1に設けられた前眼部観察光
学系Saの構成を詳細に示すブロック図である。眼底撮
影装置1は、主として、種々の光学系をその上に配設し
た鏡体3と、この鏡体3を駆動する駆動機構(XY軸駆
動機構50、Z軸駆動機構52)と、前記光学系からの
信号を処理したり駆動機構を制御したりするための制御
回路91から構成されている。
【0017】鏡体3上には、主に、前眼部観察光学系S
a、作動距離指標投影光学系Sb、作動距離検出光学系
Sc、眼底撮影光学系Sd、が配設されている。
【0018】前眼部観察光学系Saは、図1において符
号Saで示す一点鎖線によって囲まれた部分の光学系で
あり、その構成は図2に詳細に示されている。この前眼
部観察光学系Saは、被検眼Eの眼球面Fにアライメン
ト指標光を投影してこの指標光の眼球面Fからの反射光
を受光すると共に、被検眼Eの前眼部像を受像するため
の光学系である。また、この前眼部観察光学系Saには
被検眼Eの視度を検出するための光学系Sa1が組み込
まれている。
【0019】前眼部観察光学系Saは、アライメント指
標光の投影・受光および前眼部像受像のために、アライ
メント用発光ダイオード21a、集光レンズ23、ミラ
ー25及び凹レンズ26、ハーフミラー24、前眼部観
察用レンズ28、テレビカメラ30及び前眼部照明用光
源21bを備えている。凹レンズ26は対物レンズ5の
強いパワーを打消す補正を行うためのものであり、その
打ち消すパワーの強いものが用いられる。アライメント
用発光ダイオード21aから発せられたアライメント指
標光である赤外光は、アライメント指標光軸27aに沿
って集光レンズ23及びハーフミラー24を通過し、ミ
ラー25により反射され、撮影光軸4上に光路を折曲げ
られる。さらにアライメント指標光は凹レンズ26と眼
底撮影光学系Sdの対物レンズ5とを通過し、被検眼E
の眼球面Fに向けて平行光として投射される。そして、
このアライメント指標光の眼球面Fからの反射光は、対
物レンズ5と凹レンズ26とを通過し、ミラー25によ
り反射され、アライメント指標光軸27a上に光路を折
曲げられる。さらにこの反射光はハーフミラー24によ
り反射され、前眼部観察光軸27b上に光路を折曲げら
れる。そして前眼部観察用レンズ28を通過した反射光
は、テレビカメラ30のCCD受光面29上に達し、結
像する。また、被検眼Eの前眼部像も、アライメント指
標光の反射光と同じルートにて、テレビカメラ30に入
力される。前眼部照明用光源21bは、前眼部像がより
鮮明に形成されるように、赤外光で被検眼Eを照明する
ために設けられたものである。テレビカメラ30から出
力される画像信号は制御回路91に入力される。
【0020】前述したように、この前眼部観察光学系S
aには、被検眼Eの視度を検出するための光学系Sa1
が組み込まれている。この光学系Sa1は、光軸27c
上に配設された赤外透過ミラー61、視度レンズ62、
および、固視標群63から構成されている。固視標群は
3つの固視標63a、63b、63cで構成されてい
る。この固視標63a、63b、63cが請求項に言う
視度指標に相当する。各固視標63a、63b、63c
は光軸27cに直交する平面内において重ならないよう
に、かつ、光軸27c方向において異なる位置に配設さ
れている。
【0021】なお、凹レンズ26とミラー25とは、眼
底撮影光学系Sdで眼底を撮影するときには、光路切替
機構54によって撮影光軸4から退避させられる。
【0022】作動距離指標投影光学系Sbは、撮影光軸
4に対して45度をなす作動距離検出指標光軸35aに
沿って配設される作動距離検出用発光ダイオード(赤外
LED)31、集光レンズ32、作動距離検出指標用ス
リット33及び投影レンズ34から構成される。作動距
離検出用発光ダイオード31からの光は、作動距離検出
指標光軸35aに沿って進み、集光レンズ32、作動距
離検出指標用スリット33、投影レンズ34を順次通過
することによって作動距離検出指標光として眼球面Fに
入射される。
【0023】作動距離検出光学系Scは、眼球面Fによ
り反射された前記作動距離検出指標光を受光するための
結像レンズ36及び作動距離検出用受光素子(PSD)
37を備えて構成される。結像レンズ36及び作動距離
検出用受光素子37は、撮影光軸4に対して作動距離検
出指標光軸35aと対称をなす作動距離検出光軸35b
に沿って配設される。そして、作動距離検出用受光素子
37は、前記作動距離検出指標光の受光に伴う受光信号
を制御回路91へ出力する。
【0024】眼底撮影光学系Sdは、図1において符号
Sdによって示された一点鎖線によって囲まれた部分の
光学系である。この眼底撮影光学系Sdは、被検眼Eの
眼底を照明するための光学系Sd1、光学系Sd1の照
明光に基づき眼底を撮影するための光学系Sd2、およ
び、光学系Sd2の焦点を被検眼Eの眼底に合わせるた
めの光学系Sd3で構成されている。
【0025】光学系Sd1は、ストロボ放電管11、集
光レンズ12、13、円形スリット14、ミラー15、
集光レンズ18、20及び穴あきミラー6を備えてい
る。ストロボ放電管11の発する可視光は、集光レンズ
12及び13により円形スリット14の位置に集束した
後、該円形スリット14を通過してミラー15により反
射され、照明光軸16上に光路を折曲げられる。さらに
この可視光は照明光軸16上を進み、集光レンズ18、
光学系Sd3のハーフミラー19及び集光レンズ20を
経て穴あきミラー6付近で集束し、円形スリットの像が
穴あきミラー6上に形成される。さらにこの可視光は穴
あきミラー6で反射され、撮影光軸4上に光路を折曲げ
られて対物レンズ5を通過し、被検眼Eの頂点位置から
瞳孔付近で集束し、眼底網膜面を照射するようになって
いる。
【0026】光学系Sd2は、対物レンズ5、フォーカ
スレンズ7、リレーレンズ8及びテレビカメラ(眼底撮
像用カラーテレビカメラ)10を備えている。これらの
部材は撮影光軸4上に配設されている。眼底像は対物レ
ンズ5、光学系Sd1の穴あきミラー6、フォーカスレ
ンズ7及びリレーレンズ8を通過して、テレビカメラ1
0のCCD受光面9に結像され、撮影される。テレビカ
メラ10から出力される画像信号は制御回路91に入力
される。
【0027】光学系Sd3は、ハロゲンランプ38、集
光レンズ39、自動焦点指標用スリット40、投影レン
ズ41、スプリットプリズム42、固視標43、集光レ
ンズ44及びハーフミラー19を備えている。このうち
ハロゲンランプ38、集光レンズ39、自動焦点指標用
スリット40、投影レンズ41、スプリットプリズム4
2及び固視標43は一体的に可動部45を形成する。固
視標43はスプリットプリズム42とほぼ同位置に設け
られている。この位置はテレビカメラ10の結像位置で
あるCCD受光面9の位置と等価の位置である。固視標
43は、前眼部観察光学系Saに組み込まれた固視標群
63によって固定された被検眼Eの視線を、ミラー25
と凹レンズ26とが撮影光軸4から退避した後もその角
度のまま固定維持させるために設けられたものである。
【0028】眼底撮影装置1の架台と鏡体3との間に
は、XY軸駆動機構50およびZ軸駆動機構52が介在
し、架台に対する鏡体3の位置はこれらの駆動機構によ
って変更される。Z軸駆動機構52は、鏡体3をZ方向
に移動させるための駆動機構である。ここでZ方向と
は、被検眼Eに対して接近・離隔する方向(図1におけ
る左右方向)である。なお、撮影光軸4の方向は、Z方
向に一致している。XY軸駆動機構50は、鏡体3をX
Y方向に移動させるための駆動機構である。ここでX方
向とは、水平面内においてZ軸と直交する方向(図1に
おける紙面と垂直な方向)をいう。また、Y方向とは、
鉛直方向(図1における上下方向)をいう。
【0029】制御回路91は、テレビカメラ10、テレ
ビカメラ30、作動距離検出用受光素子37からの信号
を入力し、これらの信号を所定の手順に従って処理して
XY軸駆動機構50、Z軸駆動機構52、光路切替機構
54、合焦駆動機構56等に制御信号を送出するための
回路である。
【0030】次に、眼底撮影装置1の動作・操作手順
を、説明する。動作・操作手順は、(1)視度検出、(2)予
備的焦点調整、(3)アライメント、(4)作動距離調整、
(5)合焦、(6)眼底撮影の各段階に分けることができる。
以下、これらの各段階毎に説明を行う。
【0031】(1)視度検出 先ず被検者が眼底撮影装置1の前面に設けられたアゴ台
(図示せず)に頭部を固定すると、眼底撮影装置1の操
作者はこのアゴ台を操作して、モニタ表示器92にテレ
ビカメラ30が受像した被検者の被検眼Eの前眼部が映
るように調整する。この調整がなされた状態では、被検
眼は概略、図1に示されるように光軸4付近に位置する
ことになる。このとき被検者には、対物レンズ5を通し
て光学系Sa1に組み込まれた固視標群が見える。
【0032】図3は、このときに被検者が見る固視標群
の像である。各固視標63a、63b、63cは前述し
たように、光軸27cに直交する平面内において重なら
ないように配設されているので、被検者からはすべての
固視標63a、63b、63cが見える。各固視標がそ
れぞれ異なる色に見えるように構成してもよいし、ま
た、各固視標上にそれぞれ異なる数字や模様が表れるよ
うにしてもよい。要は、各固視標を被検者が明確に区別
できるように構成されていればよいのである。被検者は
すべての固視標63a、63b、63cを重なりなしに
見ることができるのであるが、3つの固視標63a、6
3b、63cを同様の鮮明度で視認できるのではない。
なぜなら、前述したように固視標63a、63b、63
cは光軸27c方向において異なる位置に配設されてい
るからである。つまり、被検眼Eから各固視標63a、
63b、63cまでの光路長は、それぞれ異なるのであ
る。そのなかで最も鮮明に視認できる固視標がいずれの
固視標であるかは、被検眼Eの視度によって異なる。視
度は、通常、ジオプタという単位で表される。視度をこ
の単位で表したとき、その数値が標準的な数値(標準
値)であるような被検眼にとっては、中央の固視標63
bが他の固視標63a、63cよりも鮮明に見える。ま
た、数値が標準値からある程度プラス側に偏倚している
ような被検眼にとっては、遠くの固視標63cが他の固
視標63a、63bよりもはっきりと見える。反対に、
数値が標準値からある程度マイナス側に偏倚しているよ
うな被検眼にとっては、近くの固視標63aが他の固視
標63b、63cよりもはっきりと見える。このように
被検眼Eの視度によって、3つの固視標63a、63
b、63cのうちのいずれを最も鮮明に見ることができ
るかが決定される。つまり被検眼Eの視度が3段階に区
別される。また、被検眼Eの視度がどのようなものであ
っても、3つの固視標63a、63b、63cのうちの
いずれかに、鮮明に見ることのできるものがあるので、
固視を安定させることができる。
【0033】眼底撮影装置1には各固視標63a、63
b、63cに対応して選択スイッチ64a、64b、6
4cが設けられている。つまり、固視標63aには選択
スイッチ64aが、固視標63bには選択スイッチ64
bが、固視標63cには選択スイッチ64cが、それぞ
れ対応する。これら選択スイッチ64a、64b、64
cは図1に示されるように制御回路91に接続されてい
る。そして、被検者が最も鮮明に見ることのできる固視
標に対応した選択スイッチが操作される。このときのス
イッチ操作は被検者自身が行っても良いし、被検者から
最も鮮明に見える固視標がいずれであるかを眼底撮影装
置1の操作者が聞き出して、この操作者がスイッチ操作
を行うようにしてもよい。制御回路91は、いずれの選
択スイッチが操作されたかを検出することによって、被
検眼Eの視度を大まかにではあるが知ることができる。
【0034】(2)予備的焦点調整 制御回路91は、いずれの選択スイッチが操作されたか
を検出すると合焦駆動機構56に駆動信号を出力する。
合焦駆動機構56はこの駆動信号を受けて、フォーカス
レンズ7と可動部45とを連動して移動させる。フォー
カスレンズ7は光軸4に沿って、また可動部45は光軸
46に沿って移動する。このときの移動量は操作された
選択スイッチに対応している。つまり、いずれの選択ス
イッチが操作されたかを知ることによって被検眼Eの視
度を大まかに知ることが出来るので、この視度に応じて
フォーカスレンズ7、可動部45を移動させて光学系S
d2、光学系Sd3についての予備的な焦点調整が行わ
れるのである。
【0035】なお後述するように、被検眼Eを受像する
光学系が前眼部観察光学系Saから眼底撮影光学系Sd
に切り替えられた後に、最終的な焦点調整(合焦)がな
される。
【0036】(3)アライメント 予備的焦点調整が完了すると次に制御回路91は、アラ
イメント用発光ダイオード21aと作動距離検出用発光
ダイオード31を点灯させる。そして、テレビカメラ3
0の撮像画面に写された前眼部像にアライメント指標光
の眼球面Fからの反射光による眼球面反射像(プルキン
エ像)が鮮明に写るようになるまで、Z軸駆動機構52
を駆動して鏡体3を被検眼Eに向かって前進せしめる。
プルキンエ像がテレビカメラ30の撮像画面上で鮮明に
認識されると、プルキンエ像がテレビカメラ30の撮像
画面上の概略中央部に設定された所定範囲に入るように
鏡体3をXY方向に駆動させる。プルキンエ像がこの所
定範囲に入ることによってXY方向のアライメントが完
了する。前述のように、被検者にとっては3つの固視標
63a、63b、63cのうちのいずれかを鮮明に見る
ことのできるので、固視が安定し、よって、アライメン
トも正確になされる。
【0037】(4)作動距離調整 次に、撮影画面上の前記所定範囲にプルキンエ像が入っ
たままの状態が維持されるように、すなわちアライメン
トがされた状態が維持されるようにプルキンエ像を追随
しながらXY軸駆動機構50を制御しつつ、作動距離調
整がなされる。作動距離調整は、作動距離検出用受光素
子37が作動距離検出指標光(眼球面反射光)を受光す
るまで、鏡体3を被検眼Eに向かって前進させることに
よりなされる。
【0038】つまり、アライメントが完了した時点で
は、眼底撮影光学系Sdは作動距離よりも被検眼Eから
離隔した位置にあり、この状態では前記作動距離検出指
標光が眼球面Fの頂点(被検眼頂点)ERには入射され
ない。鏡体3の前進によって、鏡体3が被検眼Eに対し
てある距離にまで達すると、作動距離指標投影光学系S
bによる前記指標光が眼球面Fの被検眼頂点に入射さ
れ、その反射光が作動距離検出用受光素子37に受光さ
れる。制御回路91は、作動距離検出用受光素子37が
作動距離検出指標光(眼球面反射光)を受光したことを
検知すると、XY軸駆動機構50及びZ軸駆動機構52
の駆動動作を停止させる。このようにして作動距離調整
が完了する。また、プルキンエ像を追随しながら行って
いたXY方向のアライメント状態の維持も、XY軸駆動
機構50を一旦停止させることによって終了する。
【0039】(5)合焦 上記のようにして作動距離調整が完了すると、制御回路
91から完了信号が光路切替機構54に出力され、これ
を受けて光路切替機構54はミラー25と凹レンズ26
とを撮影光軸4から退避させる。こうして、被検眼Eを
受像する光学系が、前眼部観察光学系Saから眼底撮影
光学系Sdへ切り替えられるのであるが、すでに眼底撮
影光学系Sdの予備的な焦点調整がなされているので、
被検者には切り替え直後にも鮮明な固視標43の像を注
視できる。従って、被検眼Eの視線は動揺しない。
【0040】そして、次のような公知の方法で合焦がな
される。すなわち、制御回路91でハロゲンランプ38
を点灯させ、図示しない検出光学経路により合焦が検出
されるまで、光学系Sd3の可動部45と光学系Sd2
のフォーカスレンズ7とをZ方向に連動移動させる。可
動部45およびフォーカスレンズ7の移動は、合焦駆動
機構56に制御回路91から駆動信号を送出することに
よってなされる。
【0041】前述したように、光学系の切り替え前にす
でに眼底撮影光学系Sdの予備的な焦点調整がなされて
いるので、この段階での可動部45とフォーカスレンズ
7の移動量はそれほど大きくはない。よって、光学系の
切り替えがされてから合焦が完了するまでの時間は、従
来の眼底撮影装置に比べて大幅に短縮される。
【0042】このようにして最終的な焦点調整(合焦)
が完了すると、ハロゲンランプ38は消灯される。
【0043】(6)眼底撮影 上記のようにして合焦が完了すると、制御回路91に制
御されてストロボ発光回路57がストロボ放電管11を
発光させ、これに同期してテレビカメラ10が眼底像を
撮影する。眼底撮影後、鏡体3は初期の待機位置に戻り
スタンバイ状態となる。
【0044】眼底撮影装置1の動作、操作手順は以上の
通りであるが、上記では視度検出後に予備的焦点調整が
なされ、この予備的焦点調整の完了後にアライメント、
作動距離調整がされる旨説明した。しかし、予備的焦点
調整は、視度検出後、アライメントや作動距離調整と時
間的に並列して行うようにしてもよい。つまり、予備的
焦点調整の動作が、アライメントや作動距離調整の動作
と、同時進行してもよい。要は、光学系が前眼部観察光
学系Saから眼底撮影光学系Sdに切り替わる前に、予
備的焦点調整が完了していればよいのである。
【0045】また図1、図2では、3つの固視標を一組
として固視標群を構成する例を示したが、一組の固視標
群をさらに多くの固視標によって構成し、より多段階の
視度検出ができるようにしてもよい。
【0046】また図1、図2の眼底撮影装置1では、視
度指標たる固視標63a、63b、63cが前眼部観察
光学系Saに組み込まれているが、視度指標は必ずしも
前眼部観察光学系に組み込む必要はない。
【0047】図4は、前眼部観察光学系や眼底撮影光学
系のような光学系の外に視度指標を設けた例を示す図で
ある。視度指標73a、73b、73cは選択スイッチ
64a、64b、64cの近傍に設けられている。被検
者は視度レンズ72a、72b、72cを介してそれぞ
れ視度の異なる視度指標73a、73b、73cを見る
ことができるようになっている。選択スイッチ64a、
64b、64cと視度レンズ72a、72b、72cは
同一平面内に配設されており、また、各視度指標はそれ
が対応する視度レンズから各々異なる距離の所に配設さ
れている。この構成は、被検者が最も明瞭に見える視度
指標に対応した選択スイッチを自分で操作するのに適し
た構成である。
【0048】次に、図5、図6に基づいて、本発明に係
るもう一つの眼底撮影装置の一実施例である眼底撮影装
置1’の装置構成を説明する。図5は、眼底撮影装置
1’の概略構成を示すブロック図である。眼底撮影装置
1’の前眼部観察光学系Sa’には視度計80が組み込
まれているのであるが、視度計80の具体的な構成につ
いては図5において省略されている。図6は、眼底撮影
装置1’に設けられた前眼部観察光学系Sa’の構成を
詳細に示すブロック図である。視度計80の具体的な構
成は図6に示されている。眼底撮影装置1’は、図1、
図2で示した眼底撮影装置1とほぼ同様に構成されてい
るが、前眼部観察光学系Sa’の構成が、眼底撮影装置
1の前眼部観察光学系Saの構成と異なる。また、フォ
ーカスレンズ7と可動部45とが前眼部観察光学系S
a’の可動レンズ81とも連動する点、前眼部観察光学
系Sa’の受光素子84aの出力が制御回路91に入力
される点、および、選択スイッチを備えていないという
点で、図1の眼底撮影装置1と異なる。他の構成は、図
1の眼底撮影装置1と同様である。フォーカスレンズ
7、可動部45、可動レンズ81は、合焦駆動機構56
によって連動移動される。
【0049】前眼部観察光学系Sa’は、図5において
符号Sa’で示された一点鎖線によって囲まれた部分の
光学系であり、その構成は図6に詳細に示されている。
前眼部観察光学系Sa’には、被検眼Eの視度を検出す
るために視度計80が組み込まれている。視度計80に
は、被検眼Eの視線を固定するための固視標86が組み
込まれている。ハーフミラー71は、アライメント用発
光ダイオード21aからのアライメント指標光を透過さ
せ、視度計80が送受するスリット光を反射させるため
のものである。
【0050】視度計80は、赤外線発光ダイオード83
aとマスク83bとで構成される発光部83、受光素子
84aとマスク84bとで構成される受光部84、可動
レンズ81、および、ハーフミラー82とで構成されて
いる。マスク83b、84bには、スリット孔が形成さ
れている。赤外透過可視光反射ミラー85は、発光部8
3からのスリット光を透過させ、固視標86の像を反射
させるためのものである。
【0051】眼底撮影装置1’の動作・操作手順は、図
1の眼底撮影装置1の動作・操作手順をほぼ同様である
が、視度検出および予備的焦点調整のみが眼底撮影装置
1の場合と異なる。以下に、眼底撮影装置1’における
視度検出および予備的焦点調整の説明を行う。
【0052】先ず被検者が眼底撮影装置1’の前面に設
けられたアゴ台(図示せず)に頭部を固定すると、眼底
撮影装置1’の操作者はこのアゴ台を操作して、モニタ
表示器92にテレビカメラ30が受像した被検者の被検
眼Eの前眼部が映るように調整する。この調整がなされ
た状態では、被検眼Eは概略、図5に示されるように光
軸4付近に位置することになる。このとき固視標86が
点灯しており、被検者は、固視標86を注視する。これ
により被検眼Eの視線が固定される。
【0053】視度計80は、このようにして被検眼Eの
視線が固定された状態で動作する。視度計80の動作を
説明すると次の通りである。まず、発光部83からのス
リット光は、赤外透過可視光反射ミラー85、ハーフミ
ラー82、可動レンズ81を通過し、ハーフミラー71
で反射され、集光レンズ23、ハーフミラー24を通過
し、ミラー25で反射され、凹レンズ26、対物レンズ
5を通過して被検眼Eに入射され、被検眼Eの眼底また
はその近傍にスリット像を結ぶ。眼底で反射したその光
束は、被検眼Eから出射され、被検眼Eへの入射経路を
逆に辿って可動レンズ81を通過する。そしてハーフミ
ラー82で反射されて受光部84に入射する。
【0054】その際、マスク83b、および、マスク8
4bと眼底とが仲継する光学系に関して共役であれ
ば、、マスク84b上に鮮明なスリット像を結ぶので受
光素子84aの出力レベルは高い。共役でなければスリ
ット像はぼやけるので受光素子84aの出力レベルは低
い。制御回路91は受光素子84aからの出力レベルを
検出しつつ、合焦駆動機構56に駆動信号を送出して受
光素子84aの出力レベルが極大になるように可動レン
ズ81を光軸27dに沿って移動させる。このようにし
て制御回路91は、受光素子84aの出力レベルが極大
になるような可動レンズ81の位置から被検眼Eの視度
を検出することができる。図1の眼底撮影装置1では、
視度を3段階でしか検出できなかったが、図5の眼底撮
影装置1’では可動レンズ81の位置を光軸27dに沿
って連続的に設定できるので、より正確に視度を検出で
きる。
【0055】前述したように、フォーカスレンズ7、可
動部45は可動レンズ81と連動する。フォーカスレン
ズ7と可動部45とは、可動レンズ81の位置に対応す
る視度に合わせて焦点調整がされるように移動する。よ
って、受光素子84aの出力レベルが極大になるような
位置に可動レンズ81を移動させた時点で、予備的焦点
調整は完了している。前述のように、図5の眼底撮影装
置1’では可動レンズ81の設定位置が連続的であるた
め正確に視度を検出できるので、予備的焦点調整も図1
の眼底撮影装置1よりも正確に行うことができる。
【0056】固視標86は発光部83と等価の位置にあ
る。このような位置に固視標86が配置されているの
で、予備焦点調整がなされると被検者は被検眼Eの視度
に合致した明瞭な固視標像を見ることができる。この固
視標86で被検眼Eの視線を固定した状態で、次の動作
段階であるアライメントがなされるのであるが、明瞭な
固視標像により固視が安定しているのでアライメントも
正確になされる。
【0057】アライメントおよびそれ以降の動作、すな
わち、作動距離調整、合焦、眼底撮影は、図1の眼底撮
影装置1と同様に進行する。
【0058】以上、図1の眼底撮影装置1、及び、図5
の眼底撮影装置1’に基づいて本願発明の実施例を説明
した。
【0059】図1の眼底撮影装置1、及び、図5の眼底
撮影装置1’では、その光軸がフォーカスレンズ7の前
方(図1、図5において左方)で光学系Sd2から分岐
した光学系Sd3に、固視標43が設けられている。し
かし、眼底撮影装置のなかには、光学系Sd3のような
合焦用の光学系を備えないようなものもある。そのよう
な眼底撮影装置は、フォーカスレンズ7よりも後方(図
1、図5において右方)の位置に、鏡体3に対して固定
された状態で固視標を設けるようにしている。この場合
も、フォーカスレンズ7を通してこの固視標が見えるよ
うに構成されているのであるが、この固視標の位置は眼
底撮影光学系のカメラの結像位置と等価となる。よっ
て、予備的焦点調整によってフォーカスレンズ7が移動
調整されることによって、光学系切り替え直後にも被検
者は固視標をはっきりと見ることができる。
【0060】また、一般的な眼底撮影装置は、右眼用、
左眼用にそれぞれ別個の、さらには、誘導したい視軸方
向毎にそれぞれ別個の固視標を備えている。図1、図2
においては説明の煩雑化を回避するために、光学系Sa
1には一組の固視標63a、63b、63cからなる固
視標群63のみを、また、光学系Sd3には1の固視標
43のみを示している。また、図5、図6においては同
様に理由により、固視標86を1つだけ示している。し
かしこれらの固視標、固視標群として、右眼用のもの
と、左眼用のものをそれぞれ別個に、また、誘導したい
視軸方向毎にそれぞれ別個に設けるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、本願発明の眼底
撮影装置によると次のような効果が得られる。
【0062】(1)眼底撮影光学系を使用する前に予備
的な焦点調整を行うことができ、眼底撮影光学系の使用
開始後、最終的な焦点合わせが素早く正確にできるよう
になる。
【0063】(2)被検者が眼底撮影光学系を覗くとす
ぐに固視標(視度指標)を明瞭に確認できるので、被検
眼の視線を安定させることができる。
【0064】(3)複数の視度指標または視度計が前眼
部観察光学系に組み込まれるように構成された眼底撮影
装置では、前眼部観察時に明瞭な固視標(視度指標)を
見せることができるので被検眼の視線を安定させた状態
で前眼部を観察できる。また、前眼部観察光学系から眼
底撮影光学系に光学系の切り替えがなされた時、すぐに
明瞭な固視標を確認させることができるので被検眼の視
線が動揺しない。
【0065】(4)眼球面反射像を追随しながら眼底撮
影光学系のアライメントを自動的に行う眼底撮影装置で
は、アライメント時に被検眼の視線を安定させることが
できるので正確なアライメントが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係る眼底撮影装置の一実施例の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す眼底撮影装置に設けられた前眼部観
察光学系の構成を詳細に示すブロック図である。
【図3】視度検出時に被検者が見る固視標群の像であ
る。
【図4】光学系の外に視度指標を設けた例を示す図であ
る。
【図5】本願に係るもう一つの眼底撮影装置の一実施例
の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す眼底撮影装置に設けられた前眼部観
察光学系の構成を詳細に示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1’…眼底撮影装置 3…鏡体 4…撮影光軸 5…対物レンズ 6…ミラー 7…フォーカスレンズ 8…リレーレンズ 9…CCD受光面 10…テレビカメラ 11…ストロボ放電管 12、13…集光レンズ 14…円形スリット 15…ミラー 16…照明光軸 18…集光レンズ 19…ハーフミラー 20…集光レンズ 21a…アライメント用発光ダイオード 21b…前眼部照明用光源 23…集光レンズ 24…ハーフミラー 25…ミラー 26…凹レンズ 27a…アライメント指標光軸 27b…前眼部観察光軸 27c…光軸 27d…光軸 28…前眼部観察用レンズ 29…CCD受光面 30…テレビカメラ 31…作動距離検出用発光ダイオード 32…集光レンズ 33…作動距離検出指標用スリット 34…投影レンズ 35a…作動距離検出指標光軸 35b…作動距離検出光軸 36…結像レンズ 37…作動距離検出用受光素子 38…ハロゲンランプ 39…集光レンズ 40…自動焦点指標用スリット 41…投影レンズ 42…スプリットプリズム 43…固視標 44…集光レンズ 45…可動部 46…光軸 50…XY軸駆動機構 52…Z軸駆動機構 54…光路切替機構 56…合焦駆動機構 57…ストロボ発光回路 61…赤外透過ミラー 62…視度レンズ 63…固視標群 63a、63b、63c…固視標 64a、64b、64c…選択スイッチ 71…ハーフミラー 72a、72b、72c…視度レンズ 73a、73b、73c…視度指標 80…視度計 81…可動レンズ 82…ハーフミラー 83a…赤外線発光ダイオード 83b…マスク 83…発光部 84a…受光素子 84b…マスク 84…受光部 85…赤外透過可視光反射ミラー 86…固視標 91…制御回路 92…モニタ表示器 E…被検眼 F…眼球面 Sa、Sa’…前眼部観察光学系 Sa1…光学系 Sb…作動距離指標投影光学系 Sc…作動距離検出光学系 Sd…眼底撮影光学系 Sd1、Sd2、Sd3…光学系

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段階的に視度の異なる複数の視度指標
    と、該複数の視度指標の中から一の視度指標を選択する
    選択手段と、被検眼の眼底を撮影する眼底撮影光学系
    と、該選択手段によって選択された視度指標の視度に合
    わせて該眼底撮影光学系の焦点を自動調整する焦点調整
    手段と、を具備する眼底撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記被検眼の前眼部を観察する前眼部観
    察光学系を具備し、前記複数の視度指標が該前眼部観察
    光学系に組み込まれた、請求項1記載の眼底撮影装置。
  3. 【請求項3】 被検眼の眼底を撮影する眼底撮影光学系
    と、 該被検眼の前眼部を観察する前眼部観察光学系と、 この前眼部観察光学系に組み込まれ、該被検眼の視度検
    出用の光線を発する発光部とこの発光部と等価の位置に
    配置された固視標とを備えた視度計と、 この視度計によって検出された該被検眼の視度に合わせ
    て該眼底撮影光学系の焦点を自動調整する焦点調整手段
    と、を具備する眼底撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記被検眼にアライメント指標光を投射
    し、該アライメント指標光の眼球面反射像を前記前眼部
    観察光学系で受像し、この眼球面反射像を追随しつつ前
    記眼底撮影光学系のアライメントを自動的に行うアライ
    メント手段を具備する、請求項2又は3記載の眼底撮影
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172154A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Topcon Corp 眼科撮影装置
GB2525310A (en) * 2014-03-25 2015-10-21 Topcon Corp Ophthalmologic apparatus

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