JPH11169080A - パイ菓子及びその製造方法 - Google Patents

パイ菓子及びその製造方法

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JPH11169080A
JPH11169080A JP9349339A JP34933997A JPH11169080A JP H11169080 A JPH11169080 A JP H11169080A JP 9349339 A JP9349339 A JP 9349339A JP 34933997 A JP34933997 A JP 34933997A JP H11169080 A JPH11169080 A JP H11169080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pie
confectionery
bean paste
pie confectionery
dumpling
Prior art date
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Pending
Application number
JP9349339A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Izumi
邦夫 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IZUMIYA TOKYOTEN KK
Original Assignee
IZUMIYA TOKYOTEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個性的な印象を与えることのできる新規な菓
子を提供する。 【解決手段】 内部に餡を包含し、団子形状であって、
かつ、上面に複数の小凹部が設けられ、該小凹部に濃茶
色ないし濃褐色の食材が充填されているパイ菓子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイ菓子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】「団子」は、古代の中国から伝来した団
喜(だんぎ)に端を発し、爾来、老若男女を問わず好ま
れてきた。殊に江戸時代に各地の名刹の門前で販売され
たことから、日本における「おみやげ」の代名詞的存在
となり、今日に至っている。
【0003】しかしながらこれら団子は日持ちがせず、
保存には冷蔵が必須であって取り扱いが容易であるとは
云えない。通常、製造日中に販売され、その後の冷蔵保
存によっても数日以内に賞味する必要がある。これに対
し脱酸素剤などを用いて日持ちの改善も試みられている
ものの、充分とは云えない。
【0004】一方、各地の土産物店にはその地名を冠し
た「……の思い出」的な、内容的には没個性なクッキ
ー、ビスケットなどのいわゆるおみやげ菓子があふれて
いる。このようなおみやげ菓子は、日持ちがよいため、
購入者の勤務先でその同僚・上司に供されることが多
い。しかしこれらおみやげ菓子は個性に乏しくて印象が
薄く、また、連休後の職場などは同様の菓子が重なるよ
うに提供されることが多く、いわゆる「うんざり」なも
のとなるため、購入にためらいが生じる。
【発明が解決しようとする課題】本発明のパイ菓子は、
上記された欠点を改良し、個性的な印象を与えることの
できる新規な菓子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1に記載の通り、内部に餡を包含し、
団子形状であって、かつ、上面に複数の小凹部が設けら
れ、該小凹部に濃茶色ないし濃褐色の食材が充填されて
いるパイ菓子である。
【0006】また本発明のパイ菓子の製造方法は、請求
項7に記載の通り、餡を内包する団子形状パイ生地に餡
部まで達する小孔を穿ち、かつ、カラメルあるいはぬり
卵を塗布し、次いで、焼くことを構成として有する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のパイ菓子は通常用いられ
ているパイ生地と餡とから作製することができる。すな
わち、パイ生地は小麦粉、砂糖、卵、バター、ショート
ニング、マーガリン、香料、及び水などの原料から通常
の手段によって得ることができる。
【0008】一方、餡はアズキ、白インゲン、青エンド
ウ、ササゲなどの豆類のほか、ジャガイモ、サツマイ
モ、クリ、ユリ根などを主原料とし、砂糖、黒糖、水飴
などの甘味料等、各種調味料を用いて得ることができ
る。このようなものとして漉し餡、小倉餡、白餡、うぐ
いす餡、いも餡、ごま餡、ゆり餡、栗餡、葛餡、紅餡、
ひき茶餡、ゆず餡やみそ餡或いは、洋風のクリーム餡な
どが挙げられる。
【0009】このような餡を上記パイ生地で包み込み、
いわゆる団子状にする。このとき、焼き上がりを考慮し
て大きさを決定する必要がある。すなわち、本発明のパ
イ菓子では、団子風の印象を強調するため、焼き上がり
の大きさが直径2.5cm以上4.5cm以下となるこ
とが必要である。すなわちこれより大きくなると切るな
どの手間が必要となる。食べ易さを考慮すると3cm以
上4cm以下が最適である。なお、このような大きさで
あると一口で食べることができるため、後述するような
パイくずの発生が少なく、それによる障害を防止するこ
とができる。
【0010】なお、形状としては略球状であっても良い
が、食べ易さ及び外観の与える印象を考慮すると、上下
がつぶれた扁平な楕円体であることが望ましい。このと
き、高さは横方向の長さに比べ40%以上80%以下で
あることが美観及び強度の点から望ましい。
【0011】このようにして得た生パイに先の尖った器
具(針状のものなど)を用いて小凹部を設ける。この作
業により、焼くときの表面のひびや破裂によるパイくず
の発生、或いは製品歩留まりの低下を防止できる。この
小凹部は複数個設けることが必要である。すなわち一カ
所のみでは完全な効果が得られない。
【0012】さらに、これら複数の小凹部は上記生パイ
上面に円周をなすよう、かつ、等間隔に配置されている
ことにより、その効果が最大となり、また、後述するよ
うに「焼き団子」風の印象をさらに強調することができ
る。
【0013】上記のように複数の小凹部を設けた生パイ
の該小凹部に濃茶色ないし濃褐色の食材、或いは、焼く
ことによって濃茶色ないし濃褐色となる食材を充填す
る。前者としてはゴマなど、後者としてはカラメルある
いはぬり卵及びこれをベースにしたもの(本発明におい
てはこれらを含めて「カラメルあるいはぬり卵」と云
う)などが挙げられる。
【0014】ここで生パイ上部にカラメルあるいはぬり
卵を塗布すると、焼き上がったパイ菓子上部全体が艶の
ある美しい茶色ないし褐色となるとともに、上記小凹部
においてはこれらカラメルあるいはぬり卵が厚くなっ
て、その結果最終的にこれら小凹部に濃茶色ないし濃褐
色の食材が充填されたことになる。このような濃茶色な
いし濃褐色の部分は、あかたも焼き団子におけるゴマで
あるかの印象を与えるため、本発明のパイ菓子全体が焼
き団子風になる。
【0015】このような加工を施した生パイをオーブン
などの通常の手段により焼き上げる。焼き上がった団子
状のパイ菓子の印象をさらに強めるために、複数個(通
常2個ないし4個程度)を串を用いて連結してもよい。
【0016】なお この串は、上記印象の強調効果のみ
ならず、本発明のパイ菓子の取扱性を著しく向上させる
効果をも併せて有するので、複数個連結する以外に、1
個であっても串にさしても良い。なお、串は上述のよう
に通常焼き上がった後にさすが、予め串をさしておいて
から焼いても良い。
【0017】ここで、串を用いて連結した本発明に係る
パイ菓子について図面を用いて詳細に説明する。図1に
は本発明に係るパイ菓子を串で連結した例を示した。図
中符号1は本発明に係るパイ菓子であり、内部に小倉餡
を包含している。なおこの例ではこのパイ菓子2つが串
3で連結されている。なお、小倉餡とパイとの味覚上の
相性は極めて良好で、違和感は全くない。
【0018】このパイ菓子1の上面1aは予めカラメル
が塗布されて焼き上げられたため美しい艶のある茶色と
なっている。さらに上面1aには、円周をなすよう、か
つ、等間隔に、複数の小凹部2が配置されているが、こ
の小凹部2でカラメルが厚くなっていて、褐色ないし黒
色となって黒ゴマを思い起こさせる印象を与えており、
これらすべてが相俟って、全体として懐かしい焼き団子
の印象を与えている。
【0019】なお、このパイ菓子1の直径はおよそ35
mmでその高さはおよそ20mmであり、非常に食べや
すい。すなわち、このものは串3を指で摘んで保持する
ことができ、さらに、パイ菓子1つずつ一口で食べるこ
とができるため、パイ菓子を食べる際に通常問題となる
パイくずの周囲への飛散などが生じない。このことによ
り例えば職場などの書類や各種精密機器、或いは端末キ
ーボードがある環境であっても安心してお土産として供
することができる。
【0020】本発明のパイ菓子は、繊細なパイ菓子であ
る性質上、運搬時などに多少のパイくずが発生すること
があるが、この運搬時に発生したパイくずによる障害は
次のような袋状容器を併用することによって防止するこ
とができる。
【0021】すなわち図2において、符号4を付して示
されているものは一方が解放されていて他方が閉じられ
ている袋状の容器である。この容器4に上記串3によっ
て2個連結されたパイ菓子が収納されている。なお、こ
の袋状容器4は少なくとも一部が透明となっていて、内
部に収納された「焼き団子」状のパイ菓子が視認できる
ようになっているため、その印象を弱めることがない。
【0022】このような袋状容器4に収められた状態
で、例えばお土産として職場の机の上に供されれば、そ
の周囲への運搬時に発生した若干のパイくずの飛散が防
止される。また、各人はこの袋から串3を指で摘んで容
易にパイ菓子を取り出して食すことができるが、この際
上記パイくずはこの袋内に留まるため、袋ごとゴミ箱に
捨てることができ、やっかいなパイくずによる汚染は生
じない。
【0023】なお、上記袋状容器4のかわりに完全に封
がなされた袋状容器に上記パイ菓子を収めた場合、逆に
その封を開ける際にパイくずが発生し、むしろ周囲を汚
染しやすくなる。
【0024】次いで保存可能期間について調べた結果に
ついて示す。上記本発明に係るパイ菓子を上記袋状容器
に納め、さらにこのセットを複数形くずれ防止用のトレ
ーに置き、これら全体を気密性の高いフィルムからなる
密閉容器に、脱酸素剤とともに収納し、その賞味可能期
限を調べた。その結果、このものの賞味期間は常温で2
ヶ月程度であることが判った。この期間は、製造後の店
頭での展示・販売、持ち帰りおよび賞味までを考慮して
も充分なものである。
【0025】
【発明の効果】本発明のパイ菓子は、日持ちが良好で、
取り扱いが比較的容易なモダンな洋菓子でありながら、
日本人に親しい「団子」を思い起こさせる、個性的で、
かつ、ほのぼのとした郷愁を誘う菓子であり、会話が弾
む優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイ菓子2個が串で連結されてい
る様子を示す図である。
【図2】2個連結された本発明に係るパイ菓子が一部が
透明になった袋状容器に収納されている様子を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 本発明に係るパイ菓子 2 上部 3 串 4 一方が解放されていて、かつ、少なくとも一部が透
明である袋状容器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に餡を包含し、団子形状であって、
    かつ、上面に複数の小凹部が設けられ、該小凹部に濃茶
    色ないし濃褐色の食材が充填されていることを特徴とす
    るパイ菓子。
  2. 【請求項2】 上記複数の小凹部が該パイ菓子上面に円
    周をなすよう、かつ、等間隔に配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載のパイ菓子。
  3. 【請求項3】 上面全体が茶色ないし褐色であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のパイ菓子。
  4. 【請求項4】 串がさされていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載のパイ菓子。
  5. 【請求項5】 上記パイ菓子が複数個、串によって連結
    されていることを特徴とする請求項4に記載のパイ菓
    子。
  6. 【請求項6】 一方が解放されていて、かつ、少なくと
    も一部が透明である袋状容器に収められていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項5に記載のパイ菓子。
  7. 【請求項7】 餡を内包する団子形状パイ生地に餡部ま
    で達する小孔を穿ち、かつ、カラメルあるいはぬり卵を
    塗布し、次いで、焼くことを特徴とするパイ菓子の製造
    方法。
JP9349339A 1997-12-18 1997-12-18 パイ菓子及びその製造方法 Pending JPH11169080A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012217349A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Masdac Co Ltd 芯棒付き焼き菓子の製造装置及びその製造方法
JP2014150783A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Fuji Shokai:Kk 焼き菓子およびその製造方法並びにその焼き菓子焼成装置

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010220