JPH1116869A - 基板の洗浄乾燥方法 - Google Patents

基板の洗浄乾燥方法

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Publication number
JPH1116869A
JPH1116869A JP17782297A JP17782297A JPH1116869A JP H1116869 A JPH1116869 A JP H1116869A JP 17782297 A JP17782297 A JP 17782297A JP 17782297 A JP17782297 A JP 17782297A JP H1116869 A JPH1116869 A JP H1116869A
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JP
Japan
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tank
pure water
substrate
gas
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP17782297A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayasu Osawa
忠康 大沢
Kazuki Kubo
和樹 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な方法でタンク内の上部空間を溶
剤ガスを混入した不活性ガスで満たしながら純水を排水
するようにした基板の洗浄乾燥方法を提供する。 【解決手段】 タンク上面を気密に閉じる開閉自在な密
閉蓋8と、一端をタンク下部に接続され、他端の溢流口
6をタンク上端縁7よりも所定高さだけ上方に臨ませて
開口した水押出し管5とを備えたタンク1を用い、タン
ク1内に基板3を載置するとともにタンク内に純水2を
一杯に満たし、この状態で密閉蓋8を閉じることによっ
て密閉蓋8と純水2との間の空間が最小になるようにタ
ンク上部を密閉し、次いで、ガス流量コントローラ10
からガス供給パイプ12、ガス供給孔11を通じて溶剤
ガスを混入した不活性ガスGを所定圧力でタンク内に送
給し、そのガス圧によってタンク1内の純水2を水押出
し管5の溢流口6から押し出していくことによって、タ
ンク内の純水の液面Wを所定の速度で下降させるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCD基板や半導
体ウェーハなどの基板の洗浄乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来における基板の洗浄乾燥方
法の第1の例を示す。この第1の例は基板引き上げ式の
乾燥法の一例を示すもので、図中、41はタンク、42
は半導体ウェーハなどの基板、43は基板ホルダ、44
はホルダ昇降機構である。タンク41内には純水45が
満たされており、洗浄とすすぎの終わった基板42が基
板ホルダ43上に所定間隔をおいて多数枚載せられ、ホ
ルダ昇降機構44によって純水5中に浸漬されている。
そして、乾燥処理に際しては、ホルダ昇降機構44を所
定の速度(例えば0.5〜3mm/s)でゆっくりと上
昇させていくことにより、基板ホルダ43上に載せられ
た基板42を純水45中からゆっくりと空気中へ引き上
げていくものである。
【0003】図5に、従来における基板の洗浄乾燥方法
の第2の例を示す。この第2の例は水引き抜き式の乾燥
法の一例を示すもので、図中、41はタンク、42は半
導体ウェーハなどの基板、43は基板ホルダ、47はタ
ンク下底に接続された排水管、48は排水弁である。タ
ンク41内には純水45が満たされており、洗浄とすす
ぎの終わった基板42が基板ホルダ43上に所定間隔を
おいて多数枚載せられ、純水45中に浸漬されている。
そして、乾燥処理に際しては、排水弁48を開き、排水
管47を通じてタンク41内の水を所定の液面降下速度
(例えば0.5〜3mm/s)でゆっくりと引き抜いて
いくことにより、基板ホルダ43上に載せられた基板4
2を純水45中からゆっくりと空気中へ引き上げていく
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な洗浄乾燥方法において、基板42と純水45との接触
部には、図6に示すように、基板表面に沿って純水45
の液面が山のすそ野のように伸び上がったいわゆるメニ
スカス部46が形成されるが、このメニスカス部46の
先端部は半乾燥の状態にあるため、微粒子などを含んだ
空気あるいは気体と接していると、基板表面が酸化した
り、微粒子が付着して基板表面が再び汚染されるおそれ
がある。これを防止するには、純水45の上部空間を溶
剤ガスを混入した不活性ガスによって満たせばよい。
【0005】しかしながら、前記基板引き上げ式の乾燥
法の場合、タンク内外を出入りするホルダ昇降機構44
などが存在するため、完全にガス雰囲気にすることが困
難であり、たとえできたとしても構造が極めて複雑とな
り、装置が高価になってしまうという問題があった。ま
た、前記水引き抜き式の乾燥法の場合、排水量を正確に
制御しながらこれに合わせて溶剤ガスを混入した不活性
ガスをバランスよく供給するには高度の制御技術を要
し、ガス供給機構や制御装置が複雑で高価なものになる
という問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、極めて簡単な方法でタンク内の上
部空間を溶剤ガスを混入した不活性ガスで満たしながら
純水を排水していくことのできる基板の洗浄乾燥方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、タンク上面を気密に閉じる開閉自在な密
閉蓋と、一端をタンク下部に接続され、かつ、他端の溢
流口をタンク上端縁よりも所定の高さだけ上方に臨ませ
て開口した水押出し管とを備えたタンクを用い、該タン
ク内に基板を載置するとともに該タンク内に純水を一杯
に満たし、この状態で密閉蓋を閉じることによって密閉
蓋と純水との間の空間が最小になるようにタンク上部を
密閉し、次いで、タンクの上部適宜位置に設けたガス供
給孔から溶剤ガスを混入した不活性ガスを所定圧力でタ
ンク内に送給し、そのガス圧によってタンク内の純水を
水押出し管の溢流口から押し出していくことによって、
タンク内の純水の液面を所定の液面降下速度で下降させ
ていくようにしたものである。
【0008】
【作用】所定圧力で送給される溶剤ガスを混入した不活
性ガスは、タンクの開閉蓋と純水液面との間に溜まりな
がら純水の液面を下方へ押していく。したがって、基板
と接する純水のメニスカス部は常に溶剤ガスを混入した
不活性ガスと接した状態となり、基板に付着した水膜部
に不活性ガス中に含まれた溶剤が混入する。この水膜部
はメニスカスを形成しているので、基板に接する水膜に
おける溶剤の混入濃度はメニスカス先端部が最も高く、
槽内水面に近づくにつれて低くなる。このような溶剤の
濃度勾配が生じると、その表面張力にも勾配を生じ、基
板と接する水膜はメニスカス上端部で切れることなく極
端に薄くなり、水面上の基板に付着した水膜は急速に乾
燥される。また、不活性ガスが溶剤のキャリーガスにな
り、微粒子などを含んだ空気あるいは気体と接すること
がないので、従来のように基板表面が酸化したり、微粒
子が付着して、基板表面が再び汚染されるというような
ことがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明方法
の一実施形態を示す。この図1〜図3は本発明方法の処
理手順を示すもので、図1は基板をタンク内の純水中に
浸漬した状態を示す図、図2はタンクの密閉蓋を閉めた
状態を示す図、図3はタンク内に溶剤ガスを混入した不
活性ガスGを送給して純水を排水している状態を示す図
である。
【0010】図において、1はタンク、2はタンク1中
に入れられた純水、3は半導体ウェーハなどの基板、4
は基板ホルダ、5は一端をタンク1の下底部に接続さ
れ、かつ、他端の溢流口6をタンク1の上端縁7よりも
所定の高さΔHだけ上方に臨ませて開口した水押出し
管、8は支軸9を回動支点として開閉自在とされたタン
ク1の密閉蓋、10は密閉蓋8に設けられたガス供給孔
11からタンク1内に溶剤ガスを混入した不活性ガスG
を供給するガス流量コントローラ、12はガス供給パイ
プ、13は純水給水弁、14は排水弁である。なお、前
記不活性ガスとしては例えば窒素やヘリウムなどが用い
られ、溶剤ガスとしては例えばIPA(イソプロピルア
ルコール)などが用いられる。
【0011】上記実施形態の処理動作を説明すると、ま
ず図1において、基板3を載せた基板ホルダ4をタンク
1内の所定の深さ位置に載置した後、純水給水弁13を
開いて純水2の給水を開始するか、あるいは、純水給水
弁13を開いてタンク1内に純水2を入れた後、タンク
1内に基板ホルダ4を載置する。そして、純水給水弁1
3を制御し、図示するように純水2がタンク1の上端縁
7から溢れ出るまで一杯に給水する。
【0012】次いで、図2に示すように、密閉蓋8を閉
じる。密閉蓋8を閉じると、前述したように純水2はタ
ンク1の上端縁7から溢れ出るほど一杯に給水されてい
るので、密閉蓋8と純水2は直接接した状態となる。こ
の結果、密閉蓋8と純水2との間には空気その他の気体
が極少しかない状態となる。
【0013】この状態において、図3に示すように、ガ
ス流量コントローラ10を駆動開始し、溶剤ガスを混入
した不活性ガスGをガス供給パイプ12、密閉蓋8のガ
ス供給孔11を通じてタンク1内に送給開始する。この
溶剤ガスを混入した不活性ガスGが送給開始されると、
ガス圧によって純水2は下方へ押され、水押出し管5の
溢流口6から溢れ出ていき、純水2の液面Wは図示する
ようにタンク下底に向かって徐々に下降していく。この
時、液面Wの降下速度が所定の速度(例えば0.5〜3
mm/s)となるようにガス流量コントローラ10によ
って溶剤ガスを混入した不活性ガスGのガス圧をコンロ
ールしながら、純水2を水押出し管5から押し出してい
く。
【0014】そして、純水2の液面Wがタンク1内に置
かれた基板3の下端縁L1 よりも下方まで下がった時
点で溶剤ガスを混入した不活性ガスGの送給を停止し、
基板3の載せられた基板ホルダ4をタンク内から取り出
して次工程へ送ることにより、乾燥処理を完了する。
【0015】上記のような方法によって乾燥処理を行な
うと、純水2は溶剤ガスを混入した不活性ガスGによっ
て押されて水押出し管5の溢流口6から溢れ出ていくの
で、純水2の液面Wはそれに伴ってゆっくりと下降して
いく。したがって、タンク1内に満たされた純水2は、
従来の洗浄乾燥方法と同様に、基板表面との間にメニス
カス部を形成しながら所定の液面降下速度でゆっくりと
下降していくが、この下降していく純水2の上部空間は
溶剤ガスを混入した不活性ガスGによって完全に満たさ
れた状態となっているので、純水2中から露出していく
基板3の表面はメニスカス上端から徐々に乾燥され、当
該基板が酸化したり、上部空間に漂うごみや微粒子が基
板表面に付着して再汚染するというようなことがなくな
る。この結果、基板3は極めて清澄な状態で乾燥され
る。
【0016】なお、上記の例では、溶剤ガスを混入した
不活性ガスGを送給するガス供給孔11を密閉蓋8に設
けたが、ガス供給孔はこの位置に限定されるものではな
く、タンク1内に置いた基板3の上端縁L2 よりも上
側の位置であれば、タンク1および密閉蓋8のどの位置
に設けてもよいものである。基板3の上端縁L2 より
も下側に設けた場合には、送給される不活性ガスGによ
ってタンク内の純水2がバブリングされて液面Wが波打
ち、下降していく純水2と基板3との間に形成されるメ
ニスカス部が破壊され、水滴痕として残ったりするの
で、好ましくない。また、水押出し管5のタンク1への
接続位置も、図示したタンク下底に限るものではなく、
基板3の下端縁L1 よりも下側であればよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極めて簡単な方法でありながら、基板と接する純水のメ
ニスカス部を常に溶剤ガスを混入した不活性ガスと接し
た状態とすることができ、基板の急速乾燥を実現するこ
とが可能となる。また、不活性ガスをキャリーガスとす
ることにより、従来のように微粒子などを含んだ空気あ
るいは気体と接して基板表面が酸化したり、あるいは微
粒子が付着して基板表面が再び汚染されてしまうという
ような不具合をなくすことができる。また、水押出し管
はタンク上端縁よりも上方に伸ばされており、しかもそ
の先端は純水を排出するための溢流口として開放されて
いるので、ガス圧を低くして、量も一定量以上でなくす
ることで、不活性ガスを加圧して送給してもタンクが危
険な圧力容器となることがなく、安全に作業を進めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の処理過程において基板をタンク内
の純水中に浸漬した状態を示す図である。
【図2】本発明方法の処理過程においてタンクの密閉蓋
を閉めた状態を示す図である。
【図3】本発明方法の処理過程においてタンク内に溶剤
ガスを混入した不活性ガスを送給して純水を排水してい
る状態を示す図である。
【図4】従来における基板の洗浄乾燥方法の第1の例を
示す図である。
【図5】従来における基板の洗浄乾燥方法の第2の例を
示す図である。
【図6】基板と純水の接触部に形成されるメニスカス部
の拡大図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 純水 3 基板 4 基板ホルダ 5 水押出し管 6 溢流口 7 タンク上端縁 8 開閉蓋 9 支軸 10 ガス流量コントーラ 11 ガス供給孔 12 ガス供給パイプ 13 純水給水弁 14 排水弁 G 溶剤ガスを混入した不活性ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク上面を気密に閉じる開閉自在な密
    閉蓋と、一端をタンク下部に接続され、かつ、他端の溢
    流口をタンク上端縁よりも所定の高さだけ上方に臨ませ
    て開口した水押出し管とを備えたタンクを用い、該タン
    ク内に基板を載置するとともに該タンク内に純水を一杯
    に満たし、この状態で密閉蓋を閉じることによって密閉
    蓋と純水との間の空間が最小になるようにタンク上部を
    密閉し、次いで、タンクの上部適宜位置に設けたガス供
    給孔から溶剤ガスを混入した不活性ガスを所定圧力でタ
    ンク内に送給し、そのガス圧によってタンク内の純水を
    水押出し管の溢流口から押し出していくことによって、
    タンク内の純水の液面を所定の液面降下速度で下降させ
    ていくことを特徴とする基板の洗浄乾燥方法。
JP17782297A 1997-06-19 1997-06-19 基板の洗浄乾燥方法 Pending JPH1116869A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17782297A JPH1116869A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 基板の洗浄乾燥方法

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JP17782297A JPH1116869A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 基板の洗浄乾燥方法

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JPH1116869A true JPH1116869A (ja) 1999-01-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100680104B1 (ko) * 2000-08-03 2007-02-08 후지쯔 가부시끼가이샤 반도체 기판 세정ㆍ건조 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100680104B1 (ko) * 2000-08-03 2007-02-08 후지쯔 가부시끼가이샤 반도체 기판 세정ㆍ건조 장치

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