JP3120782B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP3120782B2
JP3120782B2 JP10158217A JP15821798A JP3120782B2 JP 3120782 B2 JP3120782 B2 JP 3120782B2 JP 10158217 A JP10158217 A JP 10158217A JP 15821798 A JP15821798 A JP 15821798A JP 3120782 B2 JP3120782 B2 JP 3120782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ等の
基板に、薬液処理および洗浄処理を施す基板処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイス製造において
は、半導体ウェハなどの基板に、種々のウェット処理
(エッチング液等の処理液を用いた処理)を施すことが
行われている。このウェット処理は、通常、上記被処理
基板をエッチング液などの薬液に浸しこの薬液で基板を
処理する薬液処理工程と、基板上に付着した薬液を洗浄
水を用いて洗い流す洗浄工程を有するものである。基板
にウェット処理を施すための基板処理装置としては、薬
液を収容する薬液槽と、洗浄水を収容する洗浄槽を備え
た処理装置が多く用いられている。この装置を用いて処
理を行うには、被処理基板を薬液槽内で薬液に浸漬し薬
液処理した後、この基板を薬液槽から搬出し洗浄槽内に
搬入し、洗浄槽内の洗浄水に浸漬し洗浄する方法が採ら
れている。
【0003】また、基板処理装置としては、同一槽内で
薬液処理と洗浄処理の両方を行うことが可能な処理槽を
備えた、いわゆるワンバス処理装置も知られている。こ
の処理装置を用いて薬液処理を行うには、高濃度薬液と
希釈水を混合することなどにより調製した薬液を処理槽
内に入れ、この処理槽内で基板を薬液処理し、続いて処
理槽内の薬液を排出した後、処理槽内に洗浄水を入れ、
処理槽内の基板を洗浄する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の基板処理装置では、次のような問題があった。上記薬
液槽と洗浄槽を備えた基板処理装置では、薬液槽から搬
出した基板に薬液の液滴が局所的に残りやすく、しかも
薬液槽にて処理した基板を薬液槽から搬出し洗浄槽内に
搬入するのにある程度の時間が必要となるため、この間
に基板上に局所的に残留した薬液によって薬液処理が進
行してしまい、薬液処理の均一性が低下する問題があっ
た。また薬液処理前の基板に付着したパーティクルが薬
液処理時に薬液中に混入し、基板上に残留した薬液中の
パーティクルが洗浄水中に多量に混入し、基板を洗浄水
を用いて洗浄する際に基板上にパーティクルが残ってし
まうことがあった。また、薬液処理後の基板は洗浄槽に
搬送する際に外気に触れるため、この際、基板上に不純
物が付着しやすい問題があった。
【0005】また、上記ワンバス処理装置では、薬液処
理工程と洗浄工程の間に基板搬送が不要となるものの、
薬液処理の均一性の低下、基板上へのパーティクルや不
純物の付着という問題を完全に解決することができず、
しかも薬液を処理槽から一旦排出するため薬液使用量が
多くなり処理コストが高騰する問題があった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、薬液処理の均一
性の低下、基板上へのパーティクルや不純物の付着を防
ぐことができ、しかも処理コスト低減が可能な基板処理
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、被処理基板
を収容する処理槽と、この処理槽内に被処理基板を処理
する薬液を入れこれを処理槽から越流させた際に越流し
た薬液を受容可能な貯留槽と、処理槽に出し入れ自在に
収容され、処理槽内の被処理基板を包囲可能なカバー
と、このカバーを任意の速度で処理槽内の被処理基板に
対し接近および離間する方向に移動させる移動手段と、
カバー内に不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段
と、貯留槽内の液を処理槽に送液する送液手段と、処理
槽内の被処理基板をカバーで包囲した際にこのカバー内
に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、処理槽内の被処
理基板をカバーで包囲した際に処理槽内かつカバー外に
ある液を処理槽から排出する排出手段を備え、カバー
が、被処理基板を出し入れ可能な上部および下部開口が
形成されたカバー本体と、上部開口を開閉可能かつ気密
に閉止する蓋部材を備えたものとされた基板処理装置に
よって解決することができる。本発明の基板処理装置で
は、排出手段により処理槽から排出された液を貯留槽に
送液する返送手段を備えることもできる。また処理槽内
のカバー内の液を貯留槽に戻す循環手段が設けることも
できる。前記不活性ガス導入手段には、カバーに導入さ
れる不活性ガスをろ過するピューリファイア、不活性ガ
スの流量を調節する流量調節手段を設けるのが好まし
い。また、送液手段には、貯留槽から導出された液の温
度を所定の値に保つ温度調節手段を設けるのが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の基板処理装置の
第1の実施形態を示すもので、ここに示す基板処理装置
は、被処理基板であるウェハ6を収容する処理槽である
内槽4と、この内槽4の外側面に取り付けられた貯留槽
である外槽5と、内槽4内のウェハ6を包囲可能なカバ
ー3と、図示せぬ供給源から供給された不活性ガスをカ
バー3内に導入する不活性ガス導入手段であるガス導入
管1と、カバー3を昇降させ内槽4のウェハ6に対し接
近および離間する方向に移動させる移動手段となるカバ
ー搬送機13と、外槽5内の薬液を内槽4内に返送する
送液手段である送液管路Aを備えて構成されている。
【0008】内槽4には、薬液を内槽4内に導入する薬
液導入口23と、洗浄水を内槽4内に導入する洗浄水導
入口24と、内槽4内の液を槽外に排出する排液口22
が設けられている。薬液導入口23および洗浄水導入口
24は、上記カバー3が内槽4内に収容されたときにカ
バー3内に位置するように設けられている。また排液口
22は、上記カバー3が内槽4内に収容されたときにカ
バー3外に位置するように設けられている。
【0009】外槽5は、内槽4の外側面に内槽4を囲ん
で取り付けられ、内槽4内の液が内槽4から越流したと
きにこの液が流れ込むように形成されている。また外槽
5は、後述する薬液処理、洗浄工程において内槽4から
越流した薬液を受容できる容量となるよう構成されてい
る。外槽5には、外槽5内の薬液を槽外に導出する薬液
導出口25と、薬液を外槽5内に導入する薬液導入口2
7が設けられている。
【0010】外槽5および内槽4に設けられた薬液導出
口25および薬液導入口23には、送液管路Aを構成す
る管31、管33が接続されている。管31は、送液ポ
ンプ19、温度調節部26、フィルタ11を有するもの
とされ、これによって、外槽5内の液を薬液導出口2
5、管31、33、薬液導入口23を経て内槽4内に返
送することができるようになっている。温度調節部26
は、管31内を流れる液の温度を所定の値に保つ温度調
節手段となるもので、この温度調節部26としては、汎
用のヒータを備えたものなどを用いることができる。フ
ィルタ11は、管31内を流れる液をフィルタリング
し、不純物を取り除くためのもので、このフィルタ11
としては、汎用のろ過材を用いることができる。
【0011】外槽5に設けられた薬液導入口27には、
自動弁9を有する循環手段となる管30の一端が接続さ
れ、この管30の他端は、上記管31、33の接続部に
接続され、これによって、外槽5内の液を薬液導出口2
5、管31、30、薬液導入口27を経て外槽5内に返
送することができるようになっている。また、管30に
は、管30内の液を系外に排出する管35が接続されて
いる。
【0012】内槽4に設けられた排液口22には、自動
弁12を有する排出手段となる管32が接続されてお
り、内槽4内の液を系外に排出することができるように
なっている。また洗浄水導入口24には、自動弁21を
有する洗浄水供給手段となる管34が接続され、図示せ
ぬ供給源から供給された純水などの洗浄水を内槽4内に
供給することができるようになっている。
【0013】カバー3は、内槽4内に収容できる大きさ
に形成され、基板を出し入れ可能な上部および下部開口
3a、3bが形成された直方体状のカバー本体3cと、
上部開口3aを開閉可能に閉止する蓋部材18を備えた
ものとされている。蓋部材18は、上部開口3aを気密
に閉止することができるように構成されている。カバー
3に接続されたガス導入管1には、管内のガス流量を調
節する流量調節手段となる流量調節弁28と、ガス供給
ノズル2が設けられている。
【0014】内槽4および外槽5の外部には、上記カバ
ー搬送機13が設けられている。カバー搬送機13は、
本体13aと、図示せぬシリンダによって本体13aに
対し上下方向に伸縮可能に取り付けられたシャフト14
と、シャフト14の先端に取り付けられたヘッド16
と、ヘッド16に取り付けられ上記カバー3を支持する
支持棒15を備えたものとされている。
【0015】カバー搬送機13は、シャフト14の伸縮
によって、ヘッド16の高さ位置を任意に設定すること
ができるようになっており、これによって、支持棒15
を介してヘッド16に支持されたカバー3を任意の速度
で昇降させることができるようになっている。ヘッド1
6にはアクテュエータ17が設けられ、アクテュエータ
17には、上記蓋部材18の一端が回動自在に取り付け
られ、上記蓋部材18がアクテュエータ17を支点とし
て回動することによりカバー3の上部開口3aを開閉す
ることができるようにされている。搬送機13はレール
20上を走行することにより内槽4、外槽5に対し接近
および離間する方向に移動可能とされている。
【0016】また、符号29は、ウェハ6を内槽4内に
搬入、または内槽4外に搬出するウェハ搬送機を示す。
符号7は、複数のウェハ6を直立状態で保持可能なボー
トを示す。
【0017】次に、上記基板処理装置を用いてウェハ6
を処理する方法について図1ないし図8を参照して説明
する。この方法は、薬液処理工程と、洗浄工程との二つ
の工程を有するものである。まず、次に示す薬液処理工
程を行う。薬液処理工程では、図1に示すように、管3
3に設けられた自動弁8を開状態とするとともに、管3
2に設けられた自動弁12、管30に設けられた自動弁
9、管35に設けられた自動弁10、および管34に設
けられた自動弁21を閉状態とした後、薬液を内槽4内
に投入する。薬液投入量は、後述するように薬液を内槽
4、管31、管33、外槽5の間で循環させる際に、薬
液が外槽5内にわずかに残る程度に設定するのが好まし
い。
【0018】次いで、ウェハ6をボート7に保持させた
状態で、ウェハ搬送機29を用いて内槽4内に搬入し、
薬液に浸すとともに、送液ポンプ19を稼働させる。こ
れによって、内槽4内の薬液は内槽4から越流し、外槽
5に流れ込む。外槽5内に流れ込んだ薬液は、薬液導出
口25、管31、管33、薬液導入口23を経て再び内
槽4内に送られるように循環する。この際、循環する薬
液は、温度調節部26によって予め設定された温度に調
節されるとともに、フィルタ11によって不純物が除去
される。この過程で、ウェハ6は上記薬液で処理され
る。
【0019】薬液処理終了後、管33に設けられた自動
弁8を閉じ、薬液の内槽4内への流入を停止させるとと
もに、管30の自動弁9を開き、外槽5内の薬液を、管
31、管30を通して再び外槽5に戻るように循環させ
る。この際、循環する薬液の温度は温度調節部26によ
り一定に保たれる。
【0020】次いで、図2に示すように、搬送機13を
用いて、予め蓋部材18で上部開口3aを閉止したカバ
ー3を、ウェハ6の上方に位置させ、ヘッド16の高さ
位置を徐々に低くし、ウェハ6を包囲するように上方か
ら内槽4内に搬入し、薬液に浸漬させる。カバー3を内
槽4内に搬入する際には、図示せぬ供給源から供給され
た不活性ガスをガス導入管1を通してカバー3内に所定
流量で導入する。この不活性ガスとしては、窒素、ヘリ
ウム等を用いることができる。
【0021】カバー3内に導入された不活性ガスは、カ
バー3内に満たされ、下部開口3bから順次カバー3外
に溢れ出る。カバー3は、内部に不活性ガスが導入され
つつ内槽4内に搬入されるため、カバー3内の薬液の液
面の高さは常にカバー3の最下部に一致し、この液面は
カバー3の搬入に伴い下降する。液面が下降するにつ
れ、ウェハ6はこの液面から徐々に出ることになる。
【0022】カバー3を内槽4内に搬入する際、カバー
3を下降させる速度は、液面から出たウェハ6上に、薬
液が液滴となって残留する量を最小とすることができる
ように設定される。このカバー下降速度は、薬液の粘度
等の性状によって適宜設定される。
【0023】図3に示すように、カバー3が内槽4の底
面に達するまで下降すると、カバー3内の薬液液面は内
槽4の底面まで低下し、ウェハ6は薬液から完全に分離
される。不活性ガスが満たされたカバー3が内槽4内に
収容されることにより、内槽4内のカバー3の容量に相
当する量の薬液は内槽4から越流し、外槽5内に流れ込
む。
【0024】次いで、管32に設けられた自動弁12を
開き、内槽4の内壁面とカバー3の外壁面との間に残っ
た薬液を排液口22、管32を通して系外に排出する。
これによって、図4に示すように、内槽4内には薬液が
無い状態となる。
【0025】続いて、次に示す洗浄工程を行う。この洗
浄工程では、まず、図5に示すように、不活性ガス供給
を停止するとともに、蓋部材18を開き、カバー3の上
部開口3aを開放する。次いで、管34に設けられた自
動弁21を開き、図示せぬ供給源から供給された洗浄水
を管34を通してカバー3内に導入する。カバー3内に
導入された洗浄水は、カバー3内に満たされ上部開口3
aから越流し、カバー3の外壁面を流れ落ち、排液口2
2から系外に排出される。これにより、ウェハ6、内槽
4の内壁面、カバー3の内外壁面等に付着した薬液は洗
浄水により洗い流される。
【0026】このウェハ6の洗浄の際には、洗浄水がカ
バー3内を上方に向かって流れるため、カバー3内のウ
ェハ6には順次新しい洗浄水が接することになり、高い
洗浄効果が得られる。上記洗浄処理が終了した後、図6
に示すように、上部開口3aを通してウェハ搬送機29
によってウェハ6をカバー3外に搬出する。
【0027】次いで、自動弁21を閉じ洗浄水の供給を
停止するとともに、カバー3を内槽4から搬出する。こ
の際、内槽4内の洗浄水は全て排液口22から系外に排
出される。次いで、図7および図8に示すように、自動
弁9を閉じるとともに自動弁8を開き、外槽5内の薬液
を内槽4内に戻す。この際、自動弁12を閉じ、内槽4
内に導入した薬液が排出されないようにする。以下、上
述の過程を繰り返し、新たなウェハ6の薬液処理を行
う。
【0028】上記基板処理装置にあっては、カバー搬送
機13によってカバー3を任意の速度で昇降できるよう
にしたので、カバー3を内槽4内に搬入する際、カバー
3を下降させる速度を適宜設定することにより、薬液が
液滴となってウェハ6上に残留する量が最小となるよう
にすることができる。従って、薬液の液滴が局所的にウ
ェハ6上に残留することにより薬液処理均一性が損なわ
れるのを防ぐことができる。また、ウェハ6上の薬液残
留量を最小限に抑えることができるため、薬液処理前の
基板が多量のパーティクルが付着したものであり、この
パーティクルが薬液処理時に薬液中に混入した場合で
も、パーティクルが洗浄水中に混入する量を最小限に抑
え、洗浄工程によりウェハ6をより清浄化することがで
きる。
【0029】また、内槽4から越流した液を受容可能な
外槽5を設けたので、内槽4内での薬液処理に使用した
薬液を、一旦外槽5に貯留しておき、再利用することが
できる。従って、従来のワンバス処理装置に比べ、薬液
排出量を減らし、処理コストを削減することができる。
【0030】また、カバー3内に不活性ガスを導入する
ガス導入管1を設けたので、薬液処理後のウェハ6を外
気に触れさせることなく洗浄することができ、酸素や水
分等の影響によりウェハ6にウォーターマークが形成さ
れるのを未然に防ぐことができる。また不純物がウェハ
6に付着するのを防ぐことができる。
【0031】図9は、本発明の基板処理装置の第2の実
施形態を示すもので、ここに示す基板処理装置は、上記
内槽4の排液口22に接続された管32に、送液ポンプ
36を有する管37が接続され、内槽4内の液を管3
2、管37を通して外槽5に送り込むことができるよう
にされている点で上述の第1の実施形態の装置と異な
る。
【0032】この装置の使用に際しては、図10に示す
ように、薬液処理工程において、カバー3内に不活性ガ
スを導入しつつカバー3を内槽4内に内槽4の底面に達
するまで下降させ、カバー3内のウェハ6を薬液から分
離させた後、管32に設けられた自動弁12を開くとと
もに送液ポンプ36を稼働させ、内槽4の内壁面とカバ
ー3の外壁面との間に残った薬液を系外に排出せず、排
液口22、管32、管37を通して外槽5内に送る。
【0033】上記第2の実施形態の基板処理装置では、
上記第1の実施形態の装置と同様の効果が得られるだけ
でなく、薬液処理工程で使用した薬液を全て外槽5内に
貯留し再利用することができ、薬液使用量を削減し、い
っそうの処理コスト低下を図ることができるという効果
が得られる。
【0034】図11は、本発明の基板処理装置の第3の
実施形態を示すもので、ここに示す基板処理装置は、外
槽5の薬液導出口25に接続された管31のフィルタ1
1の二次側に、自動弁38が設けられている点で上述の
第1の実施形態の装置と異なる。
【0035】この装置の使用に際しては、まず、自動弁
8、38を開、自動弁12、9、10、21を閉とした
状態で上述の過程に従って内槽4内のウェハ6を薬液処
理した後、カバー3を、上部開口3aを開放した状態で
内槽4内に搬入し、内槽4の底面に達するまで下降させ
る。これによって、内槽4内のカバー3内には薬液が満
たされることになる。
【0036】次いで、図12に示すように、蓋部材18
を用いて上部開口3aを閉止するとともに、上記管31
に設けられた自動弁38を閉じ、自動弁9を開いた後、
ガス導入管1を通して不活性ガスをカバー3内に導入
し、このガスの圧力によりカバー3内の薬液を管33、
管30を通して外槽5に送り、ウェハ6を薬液から分離
させる。この際、流量調節弁28によりカバー3内に導
入する不活性ガスの流量を調節することによって、カバ
ー3内の薬液下降速度を、ウェハ6上に薬液が残留する
量を最小とすることができるように設定する。以下、上
述と同様の過程でウェハ6を洗浄する。
【0037】上記第3の実施形態の基板処理装置では、
管31に自動弁38を設けたので、カバー3内の薬液を
管33、管30を通して外槽5に送ることができる。こ
のため、一旦カバー3内に薬液が満たされた状態とした
後に、カバー3内を不活性ガスで置換することができ
る。従って、カバー3内の不活性ガスをより純度の高い
ものとし、ウェハ6への不純物付着やウォーターマーク
形成をより確実に防ぐことができる。また、カバー3内
に導入される不活性ガスの気流を安定化することができ
る。
【0038】図13は、本発明の基板処理装置の第4の
実施形態を示すもので、ここに示す基板処理装置は、ガ
ス導入管1に、ガス導入管1内の不活性ガスをろ過する
ピューリファイア39が設けられている点で、上記第3
の実施形態の装置と異なる。ピューリファイア39とし
ては、汎用のガスフィルタを用いることができる。ここ
に示す第4の実施形態の基板処理装置では、ピューリフ
ァイア39によって、不活性ガス中の水分等の不純物を
取り除き、ウェハ6への不純物付着やウォーターマーク
形成をより確実に防ぐことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板処理
装置にあっては、薬液処理均一性が損なわれるのを防ぐ
ことができる。またパーティクル、不純物の基板への付
着、ウォーターマーク形成を未然に防ぐことができる。
さらには、薬液排出量を減らし、処理コストを削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基板処理装置の第1の実施形態の概
略構成図である。
【図2】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図3】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図4】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図5】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図6】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図7】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図8】 図1に示す基板処理装置の動作を示す説明図
である。
【図9】 本発明の基板処理装置の第2の実施形態の概
略構成図である。
【図10】 図9に示す基板処理装置の動作を示す説明
図である。
【図11】 本発明の基板処理装置の第3の実施形態の
概略構成図である。
【図12】 図11に示す基板処理装置の動作を示す説
明図である。
【図13】 本発明の基板処理装置の第4の実施形態の
概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・ガス導入管(不活性ガス導入手段)、3・・・カバ
ー、3a・・・上部開口、3b・・・下部開口、3c・・・カバ
ー本体、4・・・内槽(処理槽)、5・・・外槽(貯留槽)、
6・・・ウェハ(被処理基板)、13・・・カバー搬送機(移
動手段)、18・・・蓋部材、28・・・流量調節弁(流量調
節手段)、30・・・管(循環手段)、32・・・管(排出手
段)、34・・・管(洗浄水供給手段)、37・・・管(返送
手段)、39・・・ピューリファイア A・・・送液管路(送液手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板に薬液処理および洗浄処理を
    施す基板処理装置であって、 被処理基板を収容する処理槽と、 この処理槽内に被処理基板を処理する薬液を入れこれを
    処理槽から越流させた際に越流した薬液を受容可能な貯
    留槽と、 処理槽に出し入れ自在に収容され、処理槽内の被処理基
    板を包囲可能なカバーと、 このカバーを任意の速度で処理槽内の被処理基板に対し
    接近および離間する方向に移動させる移動手段と、 カバー内に不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段
    と、 貯留槽内の液を処理槽に送液する送液手段と、 処理槽内の被処理基板をカバーで包囲した際にこのカバ
    ー内に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、 処理槽内の被処理基板をカバーで包囲した際に処理槽内
    かつカバー外にある液を処理槽から排出する排出手段を
    備え、 カバーが、被処理基板を出し入れ可能な上部および下部
    開口が形成されたカバー本体と、上部開口を開閉可能か
    つ気密に閉止する蓋部材を備えたものとされていること
    を特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 排出手段により処理槽から排出された液
    を貯留槽に送液する返送手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 処理槽内のカバー内の液を貯留槽に戻す
    循環手段が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 不活性ガス導入手段に、カバーに導入さ
    れる不活性ガスをろ過するピューリファイアが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1
    項記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 不活性ガス導入手段に、不活性ガスの流
    量を調節する流量調節手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の基板処理
    装置。
  6. 【請求項6】 送液手段に、貯留槽から導出された液の
    温度を所定の値に保つ温度調節手段を設けたことを特徴
    とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の基板処理
    装置。
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