JPH11168466A - 送信タイミング設定方法 - Google Patents

送信タイミング設定方法

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JPH11168466A
JPH11168466A JP33220897A JP33220897A JPH11168466A JP H11168466 A JPH11168466 A JP H11168466A JP 33220897 A JP33220897 A JP 33220897A JP 33220897 A JP33220897 A JP 33220897A JP H11168466 A JPH11168466 A JP H11168466A
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slave station
communication data
transmission timing
base station
transmitting
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JP33220897A
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Shuhei Yasuda
周平 安田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 WLLにおいては、基地局と子局とが5Km
も離れてしまうことがあるので、電波の伝搬時間により
基地局の受信側のスロット302と子局の送信側のスロ
ット402とがずれてしまい、子局から送られるUWが
基地局の受信側のスロット302のUW検出ウインドウ
の検出範囲に入らず、基地局が通話不可能と判断して通
話が停止してしまうという課題が生じた。 【解決手段】 子局が通信データの所定周期に従って通
信データを送信するタイミングよりも早く送信する早出
し量を、基地局2及び子局1の設置位置より求められる
通信データの伝搬時間から予め決定しておき、子局1の
送信タイミング制御部163aに早出し量を設定するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基地局と子局と
の間で無線通信を行う無線通信システムにおける、子局
がデータ送信するタイミングを設定する送信タイミング
設定方法に関するものであり、特に、Wireless
Local Loop(以下、WLLという)の無線
通信システムにおける、子局がデータ送信するタイミン
グを設定する送信タイミング設定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】WLLは、有線(電話線)を介さずに無
線によって特定地域の通信網を構築しようとするもので
ある。WLLでは、現在広く使用されている簡易型携帯
電話システム(Personal Handy−pho
ne System;以下、PHSという)と同様、基
地局と子局との間でディジタル無線通信を行うものであ
り、また、その無線方式(無線中継伝送方式)も、PH
Sの無線方式と同様、無線周波数を時間分割し、通信者
に特定の時間帯を割り当て、その割り当てられた時間帯
で通信を行う時分割多重アクセス(Time Divi
sion Multiple Access;以下、T
DMAという)方式が採用される。しかし、PHSでは
子局が移動機であるのに対し、WLLでは子局は固定に
設置されるものであり、また、WLLのアンテナ利得は
PHSのアンテナ利得よりも遥かに大きく、PHSでは
基地局と子局で通信可能範囲は1Km以内であるのに対
し、WLLでは基地局と子局で通信可能範囲は最大5K
mにも及ぶ点で相違する。従って、WLLではPHSに
ない機能を備えておく必要もある。
【0003】(1)まず、PHS及びWLLが採用する
TDMA方式による通信データについて説明する。図1
0はTDMA方式による通信データのフレーム構造を示
す図である。図10に示すように、TDMA方式による
通信データのフレームは、送信側フレーム(図10中、
Tx)と受信側フレーム(図10中、Rx)とから構成
され、送信側フレーム及び受信側フレームは、それぞれ
フレームを時分割したスロットから構成されている。ま
た、1フレームのフレーム長は5msであり、送信側フ
レーム及び受信側フレームのフレーム長は2.5msで
ある。尚、通信データには制御チャネル(Contro
l Chanel;以下、Cchという)と通話チャネ
ル(Telephone Chanel;以下、Tch
という)がある。
【0004】TDMA方式では、基地局及び子局のいず
れも、上記のような時分割された通信データを送受信す
ることにより無線通信を行うものであるため、各データ
が重ならないように、次のように通信データの同期がと
られる。子局が基地局にアクセスを開始すると、まず、
子局と基地局はある周波数のCchを設定し、双方の通
信に必要な制御データを通信する。即ち、子局が基地局
のCchの送信スロットの制御データを受信して、その
基地局のCchの受信スロット位置に合うように子局の
Cchの送信スロット位置で制御データを送信する。
尚、通信データは、図10に示すように、送信側フレー
ムと受信側フレームとを2.5msの周期で繰り返すた
め、子局は、基地局のCchの送信スロットの制御デー
タを受信してから2.5ms経過後に送信制御データを
基地局の受信スロット位置で送信する。
【0005】(2)次に、PHSにおける通信データの
送信タイミングについて説明する。図11はPHSのシ
ステム構成図であり、図において、40は基地局(Ce
ll Station;図中、CS)、51,52は子
局(Personal Station;図中、PS)
である。
【0006】図12はPHSの通信データのフレーム構
造を示す図であり、図において、100は基地局40に
おける通信データのCchまたはTchのフレーム、2
00は子局51,52における通信データのCchまた
はTchのフレームであり、このフレーム100,20
0は、上記図10に示したフレームと同様、送信側フレ
ームと受信側フレームから構成されている。フレーム1
00の送信側フレーム及びフレーム200の受信側フレ
ームは、基地局40から子局51,52への通信を行う
下り回線に使用され、フレーム100の受信側のフレー
ム及びフレーム200の送信側のフレームは、子局5
1,52から基地局40への通信を行う上り回線に使用
される。101はCchまたはTchのフレーム100
の送信側のスロット、102はCchまたはTchのフ
レーム100の受信側のスロットである。201はCc
hまたはTchのフレーム200の受信側のスロット、
202はCchまたはTchのフレーム200の送信側
のスロットである。
【0007】ここで、子局51,52の送信側のスロッ
ト202の制御データには、子局51,52の各スロッ
トのフレーム同期のための信号であるユニーク・ワード
(以下、UWという)が含まれており、また、基地局4
0の受信側のスロット102には、UWを検出するUW
検出ウインドウが開かれている。基地局40は、UW検
出ウインドウで子局51,52から送信されるUWを検
出し、子局51,52とフレーム同期をとっている。基
地局40のUW検出ウインドウの検出範囲は±4シンボ
ルである。尚、1シンボルは2ビットに相当する。1ビ
ットは2.6μsであるので、1シンボルでは5.2μ
sであり、4シンボル分では20.8μsである。基地
局40のUW検出ウインドウが、子局51,52のUW
を検出しなくなると、即ち、UW検出ウインドウの検出
範囲にUWが入らないと、基地局40が子局51,52
とフレーム同期がとれず、通話を停止する。
【0008】電波は光の速さで伝搬するが、通信データ
が基地局40と子局51,52との間を伝搬するのに時
間がかかり、基地局40及び子局51,52が送受信す
る通信データは遅延してしまう。しかし、PHSでは、
基地局40と子局51,52との通信可能な範囲(電波
のとどく距離)は、1Km以内であるため、電波の遅延
時間を考慮する必要はない。即ち、電波の速さは、光の
速さと同じ30万Km/sであり、電波が1Km進むに
は約3.3μsの時間がかかるが、基地局40の受信側
のスロット102のUW検出ウインドウの検出範囲は、
上記したように4シンボル(20.8μs)であるの
で、子局51,52のUWが基地局40のUW検出ウイ
ンドウの検出範囲からはずれることはない。
【0009】(2)次に、WLLにおける通信データの
送信タイミングについて説明する。図13はWLLの通
信データのフレーム構造を示す図である。尚、WCSは
WLLの基地局(WLL Cell Statio
n)、WSUはWLLの子局(WLL Subscri
ber Unit)の意味である。図において、300
は基地局における通信データのCchまたはTchのフ
レーム、301はCchまたはTchのフレーム300
の送信側のスロット、302はCchまたはTchのフ
レーム300の受信側のスロット、400は子局におけ
る通信データのCchまたはTchのフレーム、401
はCchまたはTchのフレーム400の受信側のスロ
ット、402はCchまたはTchのフレーム400の
送信側のスロットである。tdは基地局と子局との間の
通信データの遅延時間である。
【0010】図13に示すように、WLLの通信データ
のフレーム構造は、図12に示したPHSの通信データ
のフレーム構造と同じである。また、WLLの子局の受
信側のスロット302の制御データにはUWが含まれて
おり、WLLの基地局の送信側のスロット402にはU
W検出ウインドウが開かれている。
【0011】しかし、WLLでは、基地局と子局との通
話可能な範囲は、最大5Kmにも及ぶものである。電波
が5Km進むための通信データの遅延時間tdは、約1
6.5μsである。従って、図13に示すように、基地
局が送信データを送信してから子局に到達するまでに遅
延時間tdがかかり、同様に子局が送信データを送信し
てから基地局に到達するまでに遅延時間tdがかかるの
で、基地局の受信側のスロット302と実際に子局から
送信された送信側のスロット402とは時間2td分
(約33.0μs)ずれてしまう。この時間2tdのタ
イミングのずれによって、子局から送られるUWが基地
局の受信側のスロット302のUW検出ウインドウの検
出範囲(4シンボル、即ち20.8μs)に入らないお
それが生じる。
【0012】尚、本願に関連する先行技術としては、特
開平6−21845号公報、特開平6−350515号
公報、特開平7−131853号公報、特開平9−55
979号公報などがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、WLL
においては、基地局と子局とが5Kmも離れてしまうこ
とがあるので、電波の伝搬時間により基地局の受信側の
スロット302と子局の送信側のスロット402とがず
れてしまい、子局から送られるUWが基地局の受信側の
スロット302のUW検出ウインドウの検出範囲に入ら
ず、基地局が通話不可能と判断して通話が停止してしま
うという課題が生じた。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、基地局側が受信する通信データの
ずれを最小限に抑えるように、子局の送信データの送信
タイミングを容易に調整できる送信タイミング設定方法
を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る送信タイ
ミング設定方法は、基地局と子局が固定設置される無線
通信システムに使用される、子局が通信データを送信す
るタイミングを設定する送信タイミング設定方法におい
て、子局が通信データの所定周期に従って通信データを
送信するタイミングよりも早く送信する早出し量を、基
地局及び子局の設置位置より求められる通信データの伝
搬時間から予め決定しておき、子局の送信タイミング制
御部に早出し量を設定するものである。
【0016】この発明に係る送信タイミング設定方法
は、早出し量の送信タイミング制御部への設定を、スイ
ッチ部等により行うものである。
【0017】この発明に係る送信タイミング設定方法
は、早出し量の送信タイミング制御部への設定を、テン
キーにより行うものである。
【0018】この発明に係る送信タイミング設定方法
は、基地局と子局が固定設置される無線通信システムに
使用される、子局が通信データを送信するタイミングを
設定する送信タイミング設定方法において、子局が通信
データの所定周期に従って通信データを送信するタイミ
ングよりも早く送信する早出し量を、子局が受信した通
信データの電界レベルの伝搬ロスより上記子局が決定
し、子局の送信タイミング制御部に早出し量を設定する
ものである。
【0019】この発明に係る送信タイミング設定方法
は、基地局と子局が固定設置される無線通信システムに
使用される、子局が通信データを送信するタイミングを
設定する送信タイミング設定方法において、子局が通信
データの所定周期に従って通信データを送信するタイミ
ングよりも早く送信する早出し量を、子局が受信した通
信データの時刻データと子局の時刻データとを比較して
子局が決定し、子局の送信タイミング制御部に早出し量
を設定するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はWLLのシステム構成図であり、
図において、1は家などの建物に取り付けられた子局、
2は電柱などに取り付けられた基地局である。このよう
に、WLLでは、基地局2だけでなく子局1も建物に固
定設置される。hsは子局1のアンテナ高、hcsは基
地局2のアンテナ高、dは子局1と基地局2との間の距
離である。
【0021】図2はこの発明の実施の形態1による送信
タイミング設定方法を説明するための図であり、図にお
いて、1は子局(WLL Subscriber Un
it;図2中、WSU)である。11はアンテナ、12
は通信データの上り回線と下り回線を切り換える送受切
換スイッチ(図2中、SW)、13は通信データを受信
する受信装置(図2中、RX)、14は通信データを送
信する送信装置(図2中、TX)、15は受信装置13
及び送信装置14に局部周波数を供給するシンセサイザ
ーである。16は通信データの信号処理を行うベースバ
ンド部であり、このベースバンド部16は、通信データ
を復調する復調部161、通信データを変調する変調部
162、通信データ中のTDMAに必要なデータの信号
処理を行うTDMA制御部163、及びデータの符号化
・複合化を行うADPCM−CODEC(Adapti
ve Differential Pulse Cod
eModulation−Coder Decorde
r)164から構成される。163aは設定される早出
しシンボル数に従って送信タイミングを制御する送信タ
イミング制御部である。17は子局1の動作制御を行う
WSU制御部であり、WSU制御部17はCPU171
及びメモリ172から構成される。18は19.2MH
zの周波数を発振する発振器、19はデータと音声信号
の変換を行う加入者部である。20は加入者が通話を行
う電話機である。30は送信タイミング制御部163a
に早出しシンボル数を設定するための2ビットDIPス
イッチ(スイッチ部)である。
【0022】次に動作について説明する。 (1)まず、子局1の動作について簡単に説明する。通
信データは、アンテナ11から送受切換スイッチ12に
送られ、送受切換スイッチ12で切り換えられて通信デ
ータ(の受信側フレームデータ)が受信装置13に送ら
れる。受信装置13に送られた通信データは、ベースバ
ンド部16の復調部161で復調される。そして、この
復調された通信データはTDMAに必要なデータなどが
含まれたTDMAフレームであるので、このようなTD
MAに必要なデータをTDMA制御部163で抜き取ら
れる。TDMA制御部163で余分なデータを抜き取ら
れたデータは、ADPCM−CODEC164で複合化
され、加入者部19で音声信号に変換されて電話機20
へ送られる。また、TDMA制御部163で抜き取られ
たCchまたはTchの制御データなどは、WSU制御
部17に送られる。逆に、電話機20からの音声信号
は、加入者部19で通信データに変換され、その通信デ
ータは、ADPCM−CODEC164で符号化され
る。そして、符号化された通信データは、TDMA制御
部163でTDMAに必要なデータなどを付加してTD
MAフレームにされて、変調部162で変調される。こ
の変調された通信データは、送信装置14から送受切換
スイッチ12で切り換えられて送信側フレームデータと
してアンテナ11から送信される。
【0023】(2)次に、子局1の送信タイミングを設
定する方法について説明する。図3はこの実施の形態1
による送信タイミング設定方法を説明するためのフロー
チャートである。予め、基地局2及び子局1の設置位置
から基地局2と子局1との間の通信データの遅延時間
(伝搬時間)tdを求めておく。基地局2の設置位置及
び子局1の設置位置は固定であるため、子局1のアンテ
ナ高hs、基地局2のアンテナ高hcs、及び子局1と
基地局2との間の距離dから、通信データが基地局2か
ら子局1まで(または子局1から基地局2まで)伝搬す
るのにかかる遅延時間tdを求めることができる。電波
の速さは、光の速さと同じ30万Km/sであり、電波
が1Km進むには約3.3μsの時間がかかる。上記図
13に示したように、通信データのずれは、通信データ
が基地局2と子局1とを往復する時間2tdであるの
で、子局1が送信データを送信するタイミングは、遅延
時間tdの2倍の時間2tdだけ早くする必要がある。
そして、このようにして求めた時間2tdから、送信タ
イミング制御部163aが通信データを早出しする、即
ち、子局1が5ms周期で送信するタイミングよりも早
く送信する早出しシンボル数(早出し量)を決定する。
【0024】次に、子局1の送信タイミングの設定を行
う。子局1の通信データの送信タイミングの設定は、子
局1の設置時または保守時に作業者によって行われる。
まず、作業者が2ビットDIPスイッチ30を操作し
て、予め求めておいた早出しシンボル数をCPU171
に入力する(ステップST1)。2ビットDIPスイッ
チ30には、2つのビット入力部31,32が設けられ
ている。ビット入力部31,32は上の状態が「1」
で、下の状態が「0」であり、ビット入力部31,32
の2ビットの組み合わせにより、4通りのシンボル数を
入力することができる。例えば、「00」の場合は0シ
ンボル、「01」の場合は2シンボル、「10」の場合
は4シンボル、「11」の場合は6シンボルとされる。
尚、1シンボルは5.2μsに相当する。そして、CP
U171は、入力された早出しシンボル数をベースバン
ド部16のTDMA制御部163の送信タイミング制御
部163aに設定する(ステップST2)。
【0025】図4は送信タイミング設定後の通信データ
のフレーム構造を示す図であり、図において、500は
基地局2の通信データのCchまたはTchのフレー
ム、501はCchまたはTchのフレーム500の送
信側のスロット、502はCchまたはTchのフレー
ム500の受信側のスロットである。600は子局1の
通信データのCchまたはTchのフレーム、601は
CchまたはTchのフレーム600の受信側のスロッ
ト、602はCchまたはTchのフレーム600の送
信側のスロットである。図4に示すように、子局1は、
基地局2の送信側のスロット501を受信してから
(2.5−2td)ms経過後に送信側のスロット60
2を送信する。即ち、子局1が基地局2の送信側のスロ
ット501を受信してから2.5msよりも2tdms
分早く送信側のスロット602を送信する。このよう
に、電波の伝搬時間による基地局2の受信側のスロット
502と子局1の送信側のスロット602とのずれが最
小限に抑えられる。従って、基地局2の受信側のスロッ
ト502に設けられたUW検出ウインドウの検出範囲の
4シンボル分の検出範囲からUWがはずれることはな
く、通話不能となることはない。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、2ビットDIPスイッチ30により早出しシンボル
数を設定するので、子局1の通信データの送信タイミン
グを容易に調整することができる。従って、作業者にと
っては、煩わしい送信タイミング調整作業が不要であ
り、子局の設置作業または保守作業の効率も向上する。
また、早出し量の送信タイミング制御部への設定を、2
ビットDIPスイッチ30により行うので、作業者にと
って簡単に操作できる。
【0027】実施の形態2.上記実施の形態1では、2
ビットDIPスイッチ30により早出しシンボル数を設
定していたが、この実施の形態2では、テンキーにより
早出しシンボル数を設定するものである。図5はそのよ
うなこの発明の実施の形態2による送信タイミング設定
方法を説明するための図である。尚、図5において、図
2と同一または相当する構成部分には同一符号を付して
重複する説明を省略する。図において、40は送信タイ
ミング制御部163aに早出しシンボル数を設定するた
めのテンキーである。
【0028】この実施の形態2の早出しシンボル数の設
定は、上記実施の形態1と同様である。即ち、子局1の
設置時または保守時に、作業者がテンキー40により予
め求めておいた早出しシンボル数をCPU171に入力
し、CPU171が入力された早出しシンボル数をベー
スバンド部16のTDMA制御部163の送信タイミン
グ制御部163aに設定する。テンキー40による早出
しシンボル数の設定は、上記実施の形態1の2ビットD
IPスイッチ30による早出しシンボル数の設定と同様
に、2ビット(1シンボル)単位で行うものである。
【0029】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、テンキー40により早出しシンボル数を設定するの
で、上記実施の形態1と同様、子局1の通信データの送
信タイミングを容易に調整することができる。従って、
作業者にとっては、煩わしい送信タイミング調整作業が
不要であり、子局1の設置作業または保守作業の効率も
向上する。また、早出し量の送信タイミング制御部への
設定を、テンキー40により行うので、作業者にとって
簡単に操作できる。また、テンキー40で設定するので
2ビットDIPスイッチ30と同様、2ビット単位(1
シンボル単位)で行うことができる。
【0030】実施の形態3.上記実施の形態1及び実施
の形態2では、作業者が2ビットDIPスイッチ30ま
たはテンキー40により早出しシンボル数を設定してい
たが、この実施の形態4では、CPU171が受信電界
レベルの伝搬ロスから基地局2と子局1との距離を導出
して早出しシンボル数を自動的に求めて設定するもので
ある。図6はそのようなこの発明の実施の形態3による
送信タイミング設定方法を説明するための図である。
尚、図6において、図2と同一または相当する構成部分
には同一符号を付して重複する説明を省略する。図にお
いて、173はWSU制御部17に設けられた、受信し
た通信データの電界レベルを測定する受信電界レベル測
定部である。
【0031】次に動作について説明する。図7はこの実
施の形態3による送信タイミング設定方法を説明するた
めのフローチャートである。尚、子局1の基本的な動作
は、上記実施の形態1で説明したものと同様であるた
め、説明を省略する。子局1は、基地局2から送られた
通信データのCchのスロット501を一定期間受信し
(ステップST3)、その受信したスロット501の電
界レベルの伝搬ロスをWSU制御部17の受信電界レベ
ル測定部173で測定する(ステップST4)。そし
て、CPU171は、受信電界レベル測定部173で測
定された電界レベルの伝搬ロスと、予めメモリ172に
記憶された子局1のアンテナ高hs及び基地局2のアン
テナ高hcsから、子局1と基地局2との間の距離dを
算出する(ステップST5)。距離dを算出する演算式
としては、例えば次の実験式(1)を用いる。 Loss=(40−hcs)log(d)+68.8log(hcs) −4.4log(hs)−46.4 ・・・(1) ここで、Lossは電界レベルの伝搬ロスである。
【0032】このようにして求めた距離dより、CPU
171は最適な早出しシンボル数を決定し(ステップS
T6)、その早出しシンボル数をTDMA制御部163
の送信タイミング制御部163aに設定する(ステップ
ST2)。
【0033】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、受信電界レベルの伝搬ロスを測定し、CPU171
により自動的に早出しシンボル数を決定するので、作業
者の子局1の設置時の送信タイミング調整作業を省くこ
とができ、子局1の設置作業の効率も向上する。
【0034】実施の形態4.上記実施の形態3では、電
界レベルの伝搬ロスを測定し、この伝搬ロスと子局1及
び基地局2の設置位置から早出しシンボル数を自動的に
決定して設定するものであるが、この実施の形態4で
は、子局1及び基地局2に同じ基準時計を持たせて、基
地局2から送られる通信データのCchのスロット50
1の時刻データと子局1の時刻データとを比較し、その
時刻データの差により早出しシンボル数を自動的に決定
して設定するものである。図8はそのようなこの発明の
実施の形態4による送信タイミング設定方法を説明する
ための図である。図8において、図2と同一または相当
する構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略
する。図において、165はベースバンド部16に設け
られたカウンタ(送信タイミング制御部)、166はベ
ースバンド部16に設けられたレジスタ(送信タイミン
グ制御部)である。21はWSU制御部17のCPU1
71に時刻データを送る基準時計である。尚、基準時計
21としては、GPSなどを利用する。
【0035】次に動作について説明する図9はこの実施
の形態4による送信タイミング設定方法を説明するため
のフローチャートである。尚、子局1の基本的な動作
は、上記実施の形態1で説明したものと同様であるた
め、説明を省略する。基地局2及び子局1には、同じ時
刻の基準時計が設定されている。基地局2に設けられた
基準時計21の時刻データは、通信データのCchのス
ロット501に含められる。子局1は、基地局2からの
通信データのCchのスロット501の時刻データを受
信する(ステップST7)。そして、このスロット50
1の時刻データがベースバンド部16のTDMA制御部
163を介してWSU制御部17のCPU171に送ら
れる。一方、子局1に設けられた基準時計21の時刻デ
ータもWSU制御部17のCPU171に送られる。そ
して、CPU171は、この2つの時刻データを比較し
て、通信データの遅延時間tdを導出する(ステップS
T8)。
【0036】通信データのずれは、通信データが基地局
2から子局1に到達したときの遅延時間tdであるの
で、子局1が通信データを送信するタイミングは、遅延
時間tdだけ早くする必要がある。従って、CPU17
1は時間tdだけ通信データを早出しする早出しシンボ
ル数を決定する(ステップST9)。CPU171は、
その決定した早出しシンボル数をベースバンド部16の
レジスタ166に設定する(ステップST10)。カウ
ンタ165は、レジスタ166に設定された早出しシン
ボル数をカウントしてから通信データを送信する。
【0037】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、基地局2から送られる時刻データと子局1に設けら
れた基準時計21から送られる時刻データとを比較して
遅延時間tdを導出して、自動的に早出しシンボル数を
決定するので、作業者の子局1の設置時の送信タイミン
グ調整作業を省くことができ、子局1の設置作業の効率
も向上する。
【0038】尚、上記実施の形態1から実施の形態4で
は、通信データの送信タイミングの調整をシンボル(2
ビット)単位で設定しているが、1ビット単位または時
間単位(例えば、μs)で設定してもよい。このよう
に、1ビット単位または時間単位で送信タイミングを設
定すると、一層正確に送信タイミングを調整することが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、基地
局と子局が固定設置される無線通信システムに使用され
る子局が通信データを送信するタイミングを設定する送
信タイミング設定方法において、子局が通信データの所
定周期に従って通信データを送信するタイミングよりも
早く送信する早出し量を、基地局及び子局の設置位置よ
り求められる通信データの伝搬時間から予め決定してお
き、子局の送信タイミング制御部に早出し量を設定する
ので、子局の通信データの送信タイミングを容易に調整
することができ、その結果、作業者にとっては、煩わし
い送信タイミング調整作業が不要であり、子局の設置作
業または保守作業の効率も向上する効果がある。
【0040】また、この発明によれば、早出し量の送信
タイミング制御部への設定を、スイッチ部等またはテン
キーにより行うので、作業者にとって簡単に操作できる
効果がある。
【0041】また、この発明によれば、基地局と子局が
固定設置される無線通信システムに使用される、子局が
通信データを送信するタイミングを設定する送信タイミ
ング設定方法において、子局が通信データの所定周期に
従って通信データを送信するタイミングよりも早く送信
する早出し量を、子局が受信した通信データの電界レベ
ルの伝搬ロスより上記子局が決定し、子局の送信タイミ
ング制御部に早出し量を設定するので、作業者の子局の
設置時の送信タイミング調整作業を省くことができ、子
局の設置作業の効率が向上する効果がある。
【0042】また、この発明によれば、基地局と子局が
固定設置される無線通信システムに使用される、子局が
通信データを送信するタイミングを設定する送信タイミ
ング設定方法において、子局が通信データの所定周期に
従って通信データを送信するタイミングよりも早く送信
する早出し量を、子局が受信した通信データの時刻デー
タと子局の時刻データとを比較して子局が決定し、子局
の送信タイミング制御部に早出し量を設定するので、作
業者の子局の設置時の送信タイミング調整作業を省くこ
とができ、子局の設置作業の効率が向上する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 WLLのシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による送信タイミン
グ設定方法を説明するための図である。
【図3】 この実施の形態1による送信タイミング設定
方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】 送信タイミング設定後の通信データのフレー
ム構造を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による送信タイミン
グ設定方法を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による送信タイミン
グ設定方法を説明するための図である。
【図7】 この実施の形態3による送信タイミング設定
方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4による送信タイミン
グ設定方法を説明するための図である。
【図9】 この実施の形態4による送信タイミング設定
方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】 TDMA方式による通信データのフレーム
構造を示す図である。
【図11】 PHSのシステム構成図である。
【図12】 PHSの通信データのフレーム構造を示す
図である。
【図13】 WLLの通信データのフレーム構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 子局、2 基地局、30 2ビットDIPスイッチ
(スイッチ部)、40テンキー、163a 送信タイミ
ング制御部、165 カウンタ(送信タイミング制御
部)、166 レジスタ(送信タイミング制御部)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と子局が固定設置される無線通信
    システムに使用される、上記子局が通信データを送信す
    るタイミングを設定する送信タイミング設定方法におい
    て、上記子局が上記通信データの所定周期に従って上記
    通信データを送信するタイミングよりも早く送信する早
    出し量を、上記基地局及び上記子局の設置位置より求め
    られる上記通信データの伝搬時間から予め決定してお
    き、上記子局の送信タイミング制御部に上記早出し量を
    設定することを特徴とする送信タイミング設定方法。
  2. 【請求項2】 早出し量の送信タイミング制御部への設
    定は、スイッチ部等により行うことを特徴とする請求項
    1記載の送信タイミング設定方法。
  3. 【請求項3】 早出し量の送信タイミング制御部への設
    定は、テンキーにより行うことを特徴とする請求項1記
    載の送信タイミング設定方法。
  4. 【請求項4】 基地局と子局が固定設置される無線通信
    システムに使用される、上記子局が通信データを送信す
    るタイミングを設定する送信タイミング設定方法におい
    て、上記子局が上記通信データの所定周期に従って上記
    通信データを送信するタイミングよりも早く送信する早
    出し量を、上記子局が受信した上記通信データの電界レ
    ベルの伝搬ロスより上記子局が決定し、上記子局の送信
    タイミング制御部に上記早出し量を設定することを特徴
    とする送信タイミング設定方法。
  5. 【請求項5】 基地局と子局が固定設置される無線通信
    システムに使用される、上記子局が通信データを送信す
    るタイミングを設定する送信タイミング設定方法におい
    て、上記子局が上記通信データの所定周期に従って上記
    通信データを送信するタイミングよりも早く送信する早
    出し量を、上記子局が受信した上記通信データの時刻デ
    ータと上記子局の時刻データとを比較して上記子局が決
    定し、上記子局の送信タイミング制御部に上記早出し量
    を設定することを特徴とする送信タイミング設定方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003037560A (ja) * 2001-07-26 2003-02-07 Hitachi Ltd 家庭内lanシステム
JP2008244666A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Hitachi Kokusai Electric Inc 移動無線通信システム
JP2009207004A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd ハンドオーバ制御方法およびそれを利用した端末装置
JP2020099052A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 シモンズ・プレシジョン・プロダクツ・インコーポレイテッド スレーブノード、スレーブノードとマスターノードとの間の通信を同期する方法、およびスレーブノードの制御構成要素

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