JPH11168381A - 制御信号補償方法、補償制御システムおよびアナログ/デジタル処理システム - Google Patents

制御信号補償方法、補償制御システムおよびアナログ/デジタル処理システム

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JPH11168381A
JPH11168381A JP10229824A JP22982498A JPH11168381A JP H11168381 A JPH11168381 A JP H11168381A JP 10229824 A JP10229824 A JP 10229824A JP 22982498 A JP22982498 A JP 22982498A JP H11168381 A JPH11168381 A JP H11168381A
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circuit
controller
analog
output terminal
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JP10229824A
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English (en)
Inventor
Angelo Dati
アンジェロ・ダーティ
Ivan Bietti
イヴァン・ビエッティ
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics SRL
Original Assignee
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
SGS Thomson Microelectronics SRL
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B5/00Anti-hunting arrangements
    • G05B5/01Anti-hunting arrangements electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B21/00Systems involving sampling of the variable controlled
    • G05B21/02Systems involving sampling of the variable controlled electric

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御信号補償方法、これを実施する補償制御
システム、およびそのような補償制御システムを組み込
むアナログ/デジタル処理システムを得る。 【解決手段】コントローラおよび監視回路を含む制御ル
ープを備えたアナログ/デジタル処理システム用の制御
信号補償方法であって、コントローラによって行われた
補正を記憶するステップと、補正を制御ループ中に伝送
する前にそのような補正を高速処理するステップと、監
視回路レベルに備えられた負のフィードバック・ループ
を使用して、コントローラの待ち時間効果用の補償信号
を発生するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御システム用の
補償方法、すなわち大きい待ち時間を有する補償方法に
関する。
【0002】詳細には、本発明は、特にコントローラお
よび監視回路を含む制御ループを備えたアナログ/デジ
タル処理システム用の制御信号補償方法に関する。
【0003】本発明はまた、補償制御システムの入力端
子と出力端子との間に互いに直列に接続されたコントロ
ーラおよび監視回路を含み、前記監視回路が、補償制御
システムの入力端子に接続された入力端子と、前記コン
トローラの入力端子に接続された出力端子とを有し、前
記コントローラが、補償制御システムの出力端子に接続
された出力端子を有するタイプの補償制御システムに関
する。
【0004】最後に、本発明は、上記補償制御システム
を組み込むアナログ/デジタル処理システムに関する。
【0005】本発明は、特に、制御信号補償方法、およ
びアナログ/デジタル処理システム用の補償制御システ
ムに関する。ただし、これらに限定されない。以下の説
明は、説明の便宜上この応用分野に言及する。
【0006】
【従来の技術】十分に認識されているように、混合サン
プリング・データ・アナログ/デジタル・システムによ
ってもたらされる問題は、処理の最適化のために処理さ
れた信号の特性を制御する問題である。予測された信号
の幅中の誤差、ならびにバイアス付与誤差およびサンプ
リング誤差は、通常、特にアナログ事前処理ステップに
割り当てられたセクションに作用することによって処理
システム全体のパラメータを修正する特定の監視回路に
よって推定される。
【0007】従来のアナログ/デジタル処理システムを
図1に1として概略的に示す。このアナログ/デジタル
処理システムは、処理すべき入力信号Sinを受信する
入力端子IN1と、処理された出力信号Soutを送信
する出力端子OUT1を有する。アナログ/デジタル処
理システム1は、入力端子IN1と出力端子OUT1と
の間に互いに直列に接続されたアナログ・フィルタ回路
2およびデジタル処理回路3を含む。
【0008】特に、アナログ・フィルタ回路2は、アナ
ログ/デジタル処理システムの入力端子IN1に接続さ
れた入力端子I2と、デジタル処理回路3の入力端子I
3に接続された出力端子O2とを有する。デジタル処理
回路3は、アナログ/デジタル処理システム1の出力端
子OUT1に接続された出力端子O3を有する。アナロ
グ・フィルタ回路2の出力端子O2は、一連の監視回路
4およびコントローラ5を介してその制御端子TC2に
接続される。
【0009】より具体的には、アナログ・フィルタ回路
2の出力端子O2は、監視回路4の入力端子I4に接続
される。監視回路4は、コントローラ5の入力端子I5
に接続された出力端子O4を有する。コントローラ5
は、アナログ・フィルタ回路2の制御端子TC2に接続
された出力端子O5を有する。
【0010】一般に、コントローラ5は、PID回路、
すなわち監視回路4によって生成された誤差信号S4の
一次導関数と積分との組合せに比例する対応する信号S
5、および誤差信号S4に比例する項を生成することが
できる回路である。
【0011】処理すべき信号Sinの特性は通常既知で
あるので、この簡単な部類のPIDコントローラは十分
に汎用性が高い。実際、アナログ/デジタル処理システ
ム1からの位相信号、オフセット信号、および利得信号
に対して異なる監視回路を使用することができる。この
監視回路は、互いに相互作用せず、したがって特にアナ
ログ/デジタル処理システム1のアナログ部分の異なる
パラメータに独立して作用するようになされた別々のコ
ントローラが得られる。
【0012】監視回路4は、フィルタリングされた信号
S2を入力し、入力信号の非線形関数であり、かつ処理
された信号Soutの推定された特性に比例する誤差信
号S4を出力する。監視回路4およびコントローラ5を
デジタル領域に統合することは便利な選択である。しか
しながら、高い周波数で動作するシステムの場合、処理
すべき信号Sinの処理を複数のクロック・サイクルに
わたって分割しなければならないことに留意されたい。
【0013】したがって、監視回路4およびコントロー
ラ5から形成された制御ループ中に待ち時間が導入され
る。この待ち時間は、アナログ/デジタル処理システム
1のループ利得に対して制限を加え、それによりその全
体的な性能を損なう。待ち時間は、ここでは制御ループ
を介するデータの伝送中の所定の遅延、すなわち制御ル
ープ入力への刺激または外乱の適用と、制御ループから
出力されるその第1の補正との間の遅延を意味する。こ
の遅延は、通常、クロック・サイクルで表される。
【0014】コントローラ5に対してより高度の設計を
採用することによってアナログ/デジタル処理システム
1の劣化した性能を補償することが考えられる。しか
し、実際問題として、これは、制御ループ中の待ち時間
のさらなる増大をもたらすことになる。
【0015】特にクロック・サイクルが非常に短い用途
で感じられる待ち時間を小さく保つ必要があるために、
システムが最適なパラメータに集中するのに十分に長い
時間が与えられる汎用性の低いコントローラを使用する
ことによって妥協することになる。これは、処理ステッ
プ中、データが監視コントローラ・ループを安定させる
のに十分な長さのプリアンブルによって先導されること
を暗示する。制御ループ待ち時間を短縮する問題に対す
る第1の従来の解決策は、位相ロック・ループ即ちPL
L6を含むコントローラ5を使用することである。
【0016】図2に、一般に参照番号6によって示され
る位相ロック・ループを含むそのような従来のPLLコ
ントローラ5の線形モデルを概略的に示す。純粋に説明
のために、特にサンプリング・ステップ・コントローラ
5の例に言及する。以下で行った考察はより一般的な価
値がある。
【0017】具体的にその信号を処理する場合、PLL
コントローラ5は、簡単のために線形モードで、すなわ
ちロックに近い状態で動作しているとして、位相検出器
に適用されるべきである。
【0018】PLLコントローラ5は、その入力に、加
算端子上の第1の信号iおよび減算端子上の第2の信
号VCOを受信し、かつ出力端子O1上の調整された
位相信号Φnを送信する加算器ノードΣを有する。P
LLコントローラ5は、出力端子O1と加算器Σの減
算端子との間に互いに直列に接続された、簡単なコント
ローラPIから形成されたループ・フィルタ7と、簡単
な積分器としてモデル化された電圧/周波数変換器8と
を含む。PLLコントローラ5は、待ち時間ブロック9
によって概略的に表される待ち時間Mと、利得ブロック
10によって概略的に表されるループ利得vco ga
inとを示す。
【0019】ループ・フィルタ7は、それぞれ積分利得
および比例利得である第1のA特性パラメータおよび第
2のB特性パラメータを有する。それらの変化は、PL
Lコントローラ5がそこに適用されるアナログ/デジタ
ル処理システム1の安定度を支配する。特に、待ち時間
Mが増大するにつれて、アナログ/デジタル処理システ
ム1が変化する特性パラメータAおよびBに対して安定
を保つ範囲がますます狭くなり、これらの積分A利得お
よび比例B利得の選択はその結果大いに制限される。
【0020】このタイプのPLLコントローラ5を使用
するとき、例えば、プリアンブル中に集中の制御時間を
最適化することができなくなる。PIフィルタ7の代わ
りに、2つの極および2つの0を有する周波数応答によ
って特徴付けられるより大きい複雑さの何らかの汎用フ
ィルタを使用しても、システム特性の実質的な改善が達
成できることに留意されたい。位相ロック・ループ6に
よって形成されたコントローラ5の性能に対する待ち時
間Mのそのような深い影響の理由は、図3に示すよう
に、コントローラ5の根の位置を検査すれば理解でき
る。
【0021】このコントローラ5は、待ち時間Mのため
に原点にM個の極を有し、+1に2つの極を、1−A/
Bに0を有する。これらは、ループ・フィルタ電圧/周
波数変換器組合せに結合される。
【0022】図3の根の位置の分析は、単位円を最初に
出る傾向がある極が+1に原点を有する位置ブランチの
極であることを示す。また、そのような極は、(極座標
(θ、r)によって定義される)セクタ中で画定される
ので、位相ロック・ループ6のループ利得vco ga
inの任意の値でPLLコントローラ5の最も遅いモー
ドを発生する。
【0023】
【数3】
【0024】比A/Bは、PLLコントローラ5が安定
するために1に近づくことであるので、使用できる範囲
は明らかに制限される。しかしながら、いずれにせよ、
待ち時間Mの5より大きい値を設計の理由で容認しなけ
ればならない場合、待ち時間の単位増大でPLLコント
ローラ5の特性がかなりの程度まで変更することはない
ことに留意されたい。
【0025】図4に、PLLコントローラ5の振幅応答
の形を示す。特に、図4のグラフは、ログ・スケールに
対してプロットされている。値1は周波数f=1/2T
のところに配置されている。Tは、アナログ/デジタル
処理システム1のクロック周期であり、待ち時間M=8
を有するPLLコントローラ5に関連する。上記によれ
ば、このパターンは、ループ・フィルタ7の特性パラメ
ータAおよびBが変化したときにその右側半分にわたっ
て実質上不変である。
【0026】図5に、横座標軸に沿ったパラメータBの
正規化された値とともに、パラメータAに対するPLL
コントローラ5の−3dBでの帯域限界のパターンを示
す。特に、帯域限界は、1/2Tのパーセント部分とし
て縦座標に沿ってマークされている。
【0027】図4および図5のグラフから、位相ロック
・ループ6のループ・フィルタ7の特性パラメータAお
よびBの変化の影響を受ける、PLLコントローラ5の
周波数応答の唯一の部分は、応答の残部が待ち時間Mに
よって導入された極の位置に依存するので低周波数部分
であると結論できる。これらの極の位置は、実質上、位
相ロック・ループ6のループ利得vco gainのみ
によって定義される。
【0028】図2に示されるものよりも複雑なアーキテ
クチャを有するループ・フィルタを使用した場合、コン
トローラ汎用性を満足な程度まで高めることはできず、
またアナログ/デジタル処理システム1のそれを全体と
して高めることはできないことに留意されたい。アナロ
グ/デジタル処理システム1は、その固有の制限を上記
の関係式(1)から導出する。
【0029】特に、実質上コントローラ・アーキテクチ
ャに関連しないアナログ/デジタル処理システム1の帯
域上限に対して大まかな式が容易に導出できる。+1か
ら発生したブランチは、式2のように角度的に結合され
るので式3が成り立つ。
【0030】
【数4】
【0031】
【数5】
【0032】ここで、1/2Tは、クロック周期Tにお
けるシステム1の極限帯域であり、コントローラ5が有
用な帯域の一部分を「成形」することしかできないこと
は明らかであるだけでなく、上記式(3)によって確認
される。また、補正の効果は待ち時間Mに等しい持続時
間の後でしか認められないので、コントローラ5の安定
度範囲は、待ち時間Mが位相ロック・ループ6中で増大
するにつれて減少することを理解されたい。この時間
中、システムは、この制御の影響下にある。コントロー
ラ5の同じ特性に対して、待ち時間Mが増大するにつれ
て、補正効果がより長く続くので、明らかにループ利得
vco gainを低減する必要がある。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】本発明の元になる技術
的な問題は、ループ利得を低減することなく補正待ち時
間の効果を補償し、それにより従来のコントローラに付
きものの制限を克服することができるそのような構造お
よび機能的特徴を有するコントローラを提供することで
ある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の背景にある解決
のアイデアは、コントローラによって行われた補正を記
憶し、コントローラがそれに接続された監視回路によっ
て評価することである。
【0035】具体的には、監視回路に前の補正を記憶す
る能力を与えることによって有効な補償を実施すること
ができる。このようにすれば、監視回路は、監視回路お
よびコントローラを組み込んだアナログ/デジタル処理
システムの制御ループ中を伝搬する補正の効果を待つこ
とを強制されない。
【0036】したがって、コントローラ待ち時間が知ら
れた後、監視回路がコントローラのループ利得に対して
より広い範囲の変化を与えることによってその効果を補
償することができる。
【0037】この解決のアイデアに基づいて、この技術
的な問題は、前に示され、請求項1の特徴部分に定義さ
れる補償方法によって解決される。この問題はまた、前
に示され、請求項4の特徴部分に定義される補償制御シ
ステムによって解決される。この問題はさらに、前に示
され、請求項10の特徴部分に定義されるアナログ/デ
ジタル処理システムによって解決される。
【0038】本発明による補償方法、補償制御システ
ム、およびアナログ/デジタル処理システムの特徴およ
び利点は、添付の図面を参照しながら非限定的な例を挙
げて行った本発明の実施形態の以下の説明から明らかに
なろう。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明による補正信号を補償する
方法では、制御ループに加えられる補正値が、その補正
が制御ループ中を伝搬するのを待たずにその値が使用で
きるように記憶される。
【0040】特に、コントローラおよび監視回路を含む
制御ループを備えたアナログ/デジタル処理システムと
関連して、本発明の補償方法は、コントローラによって
行われた補正を、コントローラがそれに接続された監視
回路に記憶するステップと、補正の効果が、監視回路お
よびコントローラを組み込んだアナログ/デジタル処理
システムの制御ループ中を伝搬するのを待たずにそのよ
うな補正を処理するステップと、監視回路で負のフィー
ドバック・ループを使用して、コントローラの待ち時間
効果に対して補償信号を発生するステップとを含む。本
発明では、時刻t=nTでの補償信号Φn(Tはクロッ
ク周期)は
【0041】
【数6】
【0042】で与えられることが有利である。上記式
(4)で、Iは補償回路の入力で検出された信号であ
り、aは補償パラメータである。本発明の補償方法
は、上記式(4)のz変換を実施して
【0043】
【数7】
【0044】を得ることによって検証できる係数a
多項式の根である原点およびN個の極にN個の0を導入
する。したがって、待ち時間によって導入された極は、
それらを補償パラメータa、a、...、aによ
って選択された新しい位置に「シフト」することによっ
て制御できる。
【0045】そのような図、特に図6を参照すると、本
発明の補償方法を実施する補償制御システムが全体的に
11で示されている。分かりやすいように、従来技術に
関連して説明したアナログ/デジタル処理システム1の
対応する要素と機能的に同じ要素は同じ参照番号で示
す。
【0046】補償制御システム11は、補償制御システ
ム11の入力端子I11と出力端子O11との間に互い
に直列に接続されたコントローラ5および監視回路4を
含む。監視回路4は、追加の待ち時間を導入しないよう
に、補償制御システム11の通常の補正流れに対して平
行な局所フィードバック・ループ12を有する。
【0047】特に、監視回路4は、監視回路4の内部
に、監視回路の入力端子I4に接続された入力端子I1
3と、加算器ノードΣの加算端子に接続された出力端
子O13とを有する線形検出器13を含む。監視回路4
はさらに、監視回路4の出力端子O4と加算器ノードΣ
の減算端子との間にフィードバック接続された補償回
路14を含む。
【0048】線形検出器13は、通常当業者が実施でき
ることに留意されたい。図7に、補償回路14の一実施
形態を示す。特に、補償回路14は、検出された信号I
nを受信する、補償回路14の入力端子I14と、時刻
t=nT(Tはクロック周期)で補償信号Φnを送信す
る、補償回路14の出力端子O14との間に互いに直列
に接続された複数の加算器ノードΣ31
Σ32、...、Σ3Nを含む。
【0049】補償回路14の出力端子O14はさらに、
互いに直列に接続された複数の遅延ブロックb
、...、bを介してその入力端子I14に接続
され、かつ複数の減結合ブロックa、a、...、
を介して複数の加算器ノードΣ31
Σ32、...、Σ3Nに接続される。図7のアーキテ
クチャによれば、下記の式
【0050】
【数8】
【0051】で与えられる補償信号Φnが得られる。そ
のZ変換は、下記の式の如くである。
【0052】
【数9】
【0053】すなわち、本発明の補償方法について上記
で指定した式(4)および式(5)で与えられる求めら
れた補償信号である。したがって、図7に示される補償
回路14は、係数akの多項式の根である原点およびN
個の極にN個の0を有し、待ち時間によって導入される
極は、それらを補償回路14の減結合ブロックa、a
、...、aを介して選択された新しい位置に「シ
フト」することによって制御できる。
【0054】したがって、本発明では、制御パラメータ
に「外部」から作用し、補償回路14を含む監視回路4
を使用して、そのような回路がそれに接続されたアナロ
グ/デジタル処理システム1の制御を最適化できるよう
になることが有利である。
【0055】図8、図9、図10のグラフに、補償があ
る場合とない場合とで、同じループ利得vco gai
nに対して、図2に示される従来のコントローラの応答
と、図6に示される本発明の補償制御システムの応答と
の比較を示す。特に、図8および図9には、横座標軸上
の入力サンプルの塁進数に対して、出力信号の積分、出
力信号、および線形検出器13の出力での位相誤差がプ
ロットされている。図8および図9のグラフは、M=
8、A=12(最大)、B=6(50%)の場合の補償
制御システム11に関する。
【0056】図10でのそれらの比較から、線形検出器
13からの出力信号の過渡位相の異なる長さが明確に理
解できる。本出願人が下記の式6
【0057】
【数10】
【0058】の「位相ステップ+周波数ステップ」信号
タイプを使用して行ったシミュレーションでは、本発明
を実施する補償回路14は、次の値を選択した。 N=3 a=−0.056 a=0.48 a=1
【0059】これらの値を、従来技術に関して説明した
位相ロック・ループ即ちPLLコントローラを備えたア
ナログ/デジタル処理システム(システム1A)と、本発
明によるループ・フィルタ7の出力に補償回路14を有
する同様のアナログ/デジタル処理システム(システム
1B)とに加えることによって、次の収束時間が得られ
る。
【0060】
【表1】
【0061】表1で、delta_dacは、ループ・
フィルタ出力の瞬時値とその安定状態値との差であり、
Tは、アナログ/デジタル処理システムのクロック周期
である。表1は、アナログ/デジタル処理システムに適
用された本発明による補償制御システムの簡単な(した
がって最適化されていない)例に関する。これは、本発
明による補償回路を有するコントローラがすでに最適で
ない状態にある間にプリアンブル長さの著しい短縮を与
えることを示す。
【0062】本発明による補償回路を有するコントロー
ラのデジタル・バージョンでは、N個のメモリの内容
は、単一の加算器ノードを使用して、入力信号に加えら
れる。この補償回路は待ち時間をアナログ/デジタル処
理システムの制御ループに加えないが、N+1個の入力
を有する加算器ノードは、当該の処理を完了するために
追加のクロック・サイクルを必要とする。
【0063】本発明による補償制御システムの好ましい
デジタル実施形態では、下記の式7の遅延を導入するキ
ャリー保存タイプの段を含む用途用に2入力加算器が使
用される。式7で、τadderは2入力加算器の遅延
であり、τcarrysはキャリー保存タイプの加算器
段の遅延である。
【0064】 Δ=τadder+(N+1−2)・τcarrys (7)
【0065】このようにすると、補償制御システム11
の監視回路14の線形検出器13の出力で、誤差信号の
解像度が低く保たれ、より小さいサイズの加算器が使用
できる。さらに、本発明による補償制御システムの補償
回路14のN次が増大したとき、待ち時間Mを1だけ上
げることが賢明になる。しかしながら、補償回路14を
有するコントローラを使用してもかまわないのは待ち時
間が大きい場合のみであることに鑑みれば、補償がない
場合のアナログ/デジタル処理システムの性能は大幅に
低下することはなく、それどころかこのことは、補償が
ある場合の制御の有効性が向上することによって相殺さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアナログ/デジタル処理システムを示す
概略図である。
【図2】図1のアナログ/デジタル処理システム中で使
用されるコントローラを示す概略図である。
【図3】図2のコントローラの根の位置を示す図であ
る。
【図4】図2のコントローラのログ・スケール上の振幅
応答の形を示す図である。
【図5】図2のコントローラのそのパラメータの変化に
対する−3dB帯域限界の挙動を示す図である。
【図6】本発明による補償制御システムを示す概略図で
ある。
【図7】図6に示される補償制御システムの詳細図であ
る。
【図8】図2の従来のコントローラの応答を示す図であ
る。
【図9】図6に示される補償制御システムの応答を示す
図である。
【図10】図2および図6に示されるコントローラの応
答を比較して示す図である。
【符号の説明】
1 アナログ/デジタル処理システム、 2 アナログ
・フィルタ回路、 3デジタル処理回路、 4 監視回
路、 5 コントローラ、 11 補償制御システム、
12 局所フィードバック・ループ、 13 線形検
出器、 14補償回路、 a 減結合ブロック、 a
減結合ブロック、 a 減結合ブロック、 b
遅延ブロック、 b 遅延ブロック、 b 遅延
ブロック、 Σ 加算器ノード、 Σ31 加算器ノ
ード、 Σ32 加算器ノード、 Σ3N 加算器ノー
ド、 I11 入力端子、 I13 入力端子、 I1
4 入力端子、 I2 入力端子、 I3 入力端子、
I4 入力端子、I5 入力端子、 IN1 入力端
子、 O1 出力端子、 O11 出力端子、 O13
出力端子、 O14 出力端子、 O2 出力端子、
O3 出力端子、 O4 出力端子、 O5 出力端
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イヴァン・ビエッティ イタリア国、46040 カサルロマーノ、ヴ ィア・フォッサ・レジャ 43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントローラおよび監視回路を含む制御
    ループを備えたアナログ/デジタル処理システム用の制
    御信号補償方法において、 前記コントローラによって行われた補正を記憶するステ
    ップと、 該補正を制御ループ中に伝送する前に前記補正を高速処
    理するステップと、 監視回路レベルで負のフィードバック・ループを使用し
    て、コントローラの待ち時間効果用の補償信号を発生す
    るステップとを含むことを特徴とする制御信号補償方
    法。
  2. 【請求項2】 前記補償信号(Φn)が、Inを補償回
    路の入力で検出された信号、aを補償パラメータとし
    て 【数1】 で与えられることを特徴とする請求項1に記載の制御信
    号補償方法。
  3. 【請求項3】 前記補償信号(Φn)が、係数aの多
    項式の根であり、したがって補償パラメータ(a)に
    よって制御できる原点およびN個の極にN個の0を導入
    することを特徴とする請求項2に記載の制御信号補償方
    法。
  4. 【請求項4】 入力端子(I11)と出力端子(O1
    1)との間に互いに直列に接続されたコントローラ
    (5)および監視回路(4)を備えた補償制御システム
    であって、前記監視回路(4)が、前記入力端子(I1
    1)に接続された入力端子(I4)と前記コントローラ
    (5)の入力端子(I5)に接続された出力端子(O
    4)とを有し、前記コントローラ(5)が、前記出力端
    子(O11)に接続された出力端子(O5)を有するタ
    イプの補償制御システムにおいて、 前記監視回路(4)が、前記補償制御システム(11)
    の通常の制御流れに対して平行な局所フィードバック・
    ループ(12)を備えることを特徴とする補償制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記局所フィードバック・ループ(1
    2)が補償回路(14)を備え、該補償回路(14)が、前
    記監視回路(4)の出力端子(O4)に接続された入力
    端子(I14)と加算器ノード(Σ2)の減算端子に接
    続された出力端子(O14)とを有することを特徴とす
    る請求項4に記載の補償制御システム。
  6. 【請求項6】 前記監視回路(4)がさらに線形検出器
    (13)を備え、該線形検出器(13)が、前記監視回
    路の入力端子(I4)に接続された入力端子(I13)
    と加算器ノード(Σ2)の加算端子に接続された出力端
    子(O13)を有することを特徴とする請求項5に記載
    の補償制御システム。
  7. 【請求項7】 前記補償回路(14)が、検出された信
    号(In)を受信するように配列された前記補償回路
    (14)の入力端子(I14)と、補償信号(Φn)を
    送信するように配列された前記補償回路の出力端子(O
    14)との間に互いに直列に接続された複数の加算器ノ
    ード(Σ31、Σ32、...、Σ3N)を備えること
    を特徴とする請求項5に記載の補償制御システム。
  8. 【請求項8】 前記補償回路(14)が、該補償回路
    (14)の出力端子(O14)と該補償回路(14)の
    入力端子(I14)との間に接続された複数の遅延ブロ
    ック(b、b、...、b)をさらに備え、前記
    複数の遅延ブロック(b、b、...、b)自体
    が、複数の減結合ブロック(a、a、...、
    )を介して複数の加算器ノード(Σ31
    Σ32、...、Σ )に接続され、それによりIn
    を前記補償回路(14)の入力端子(I14)で受信さ
    れた検出信号、akを前記複数の減結合ブロック
    (a、a、...、a)の特性パラメータとして 【数2】 で与えられる補償信号(Φn)を発生することを特徴と
    する請求項7に記載の補償制御システム。
  9. 【請求項9】 前記補償回路(14)が、デジタル形態
    で実施され、複数のメモリおよび単一の2入力加算器を
    備え、2入力加算器が、τadderを2入力加算器の
    遅延、τcarrysをキャリー保存タイプの加算器段
    の遅延として Δ=τadder+(N+1−2)・τcarrys (7) で与えられる遅延を導入するキャリー保存タイプの段を
    含むことを特徴とする請求項5に記載の補償制御システ
    ム。
  10. 【請求項10】 入力端子(IN1)と出力端子(OU
    T1)との間に互いに直列に接続された少なくとも1つ
    のアナログ・フィルタ回路(2)およびデジタル処理回
    路(3)を備えたアナログ/デジタル処理システム
    (1)であって、前記アナログ・フィルタ回路(2)
    が、前記入力端子(IN1)に接続された入力端子(I
    2)と前記アナログ・デジタル処理回路(3)の入力端
    子(I3)に接続された出力端子(O1)を有し、前記
    アナログ・デジタル処理回路(3)が、前記出力端子
    (OUT1)に接続された出力端子(O3)を有するタ
    イプのアナログ/デジタル処理システムにおいて、 前記アナログ・フィルタ回路(2)の前記出力端子(O
    2)がさらに、請求項4から9のいずれか一項に記載の
    補償制御システム(11)を介してその制御端子(TC
    2)に接続されることを特徴とするアナログ/デジタル
    処理システム。
JP10229824A 1997-08-18 1998-08-14 制御信号補償方法、補償制御システムおよびアナログ/デジタル処理システム Pending JPH11168381A (ja)

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