JPH1116819A - 露光方法および基板ホルダ - Google Patents

露光方法および基板ホルダ

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JPH1116819A
JPH1116819A JP9171390A JP17139097A JPH1116819A JP H1116819 A JPH1116819 A JP H1116819A JP 9171390 A JP9171390 A JP 9171390A JP 17139097 A JP17139097 A JP 17139097A JP H1116819 A JPH1116819 A JP H1116819A
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flatness
exposure
semiconductor substrate
holder
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JP9171390A
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Shuichi Yamatani
秀一 山谷
Kazuhiro Ono
一博 大野
Shuhei Yamaguchi
修平 山口
Shiro Yonezawa
志郎 米沢
Noboru Moriuchi
昇 森内
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Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦度が管理された基板に処理を行うことを
可能にし、かつその処理能力の向上を図る。 【解決手段】 照明光4を発する光源3と、回路パタン
2aが形成された投影原版2と、光源3から発せられる
照明光4を投影原版2に入射させる照明光学系5と、回
路パタン2aの像を半導体基板1に投影する投影光学系
6と、半導体基板1を真空吸着によって支持しかつ上下
水平方向に移動可能な基板ホルダ7とから構成され、半
導体基板1の主面1aの複数箇所において結像光学系光
軸方向8の高さを検出することにより、半導体基板1の
平坦度を計測し、この平坦度が予め設定された許容範囲
内か否かを判定して前記平坦度が許容範囲内の際には半
導体基板1に露光処理を行い、かつ許容範囲外の際には
前記平坦度が許容範囲内に収まるように基板ホルダ7を
調整して半導体基板1に露光処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板などの
基板の平坦度管理技術に関し、特に、平坦度が管理され
た基板に処理を行うことが可能な露光方法および基板ホ
ルダに関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体基板(基板)に露光処理を行う露光
装置の一例として、ステップ式の投影露光装置が挙げら
れる。
【0004】なお、ステップ式の投影露光装置には、例
えば、オートフォーカス機能、チップレベリング機能お
よび基板ホルダ平坦度計測機能などが設けられている。
【0005】オートフォーカス機能は、半導体基板を水
平または垂直方向に移動させて、半導体基板の表面の結
像光学系光軸方向位置(高さ)を計測する機能である。
【0006】また、チップレベリング機能は、露光領域
(露光区画)内の複数箇所もしくは連続した領域の結像
光学系光軸方向位置を計測するとともに、基板ホルダに
よって半導体基板の傾斜を調整して、基板表面と結像光
学系の最良像面とを略一致させる機能である。
【0007】さらに、基板ホルダ平坦度計測機能は、前
記オートフォーカス機能を用いて、基板表面の平坦度を
計測する機能であり、この平坦度のデータはディジタル
データとして収集・取り扱いができる。
【0008】また、投影露光装置のステージである基板
ホルダ(ウェハチャックともいう)には、半導体基板を
搬送する搬送アーム(搬送部材)と基板ホルダとの間で
半導体基板を受け渡す際に半導体基板を支持する上下動
ピンが設けられている。
【0009】この上下動ピンは、基板ホルダにおいて、
半導体基板の回路形成有効領域に対応した箇所に設置さ
れ、これにより、上下動ピンが半導体基板を支持する際
には、半導体基板の回路形成有効領域の裏面側を支持す
る。
【0010】ここで、投影露光装置における基板ホルダ
の平坦度の管理方法について、その一例を説明する。
【0011】まず、平坦な半導体基板にレジスト膜を塗
布し、一定の回折格子に類似したパタンを有する原版を
用い、さらに、前記オートフォーカス機能と前記チップ
レベリング機能とを利用して前記半導体基板に露光処理
を行う。
【0012】続いて、現像を行い、その後、この半導体
基板を目視検査する。
【0013】なお、基板ホルダの平坦度が劣化してその
許容範囲を超えている場合には、露光処理においても焦
点深度外となった箇所のレジスト膜に転写されたパタン
の繰り返し性は劣化している。
【0014】したがって、このレジスト膜に転写された
パタンの繰り返し性を巨視的な目視検査によって確認す
ることにより、基板ホルダの平坦度を管理している。そ
の際、基板ホルダの平坦度の調整回数の頻度は、一例と
して、1回/日〜1回/週程度である。
【0015】なお、半導体基板を支持するウェハチャッ
ク(基板ホルダ)については、例えば、特開平2−30
3047号公報に開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において、例えば、露光処理の際の半導体基板の平坦
度については、基板ホルダ自体の平坦度の問題、露光装
置機能の問題、あるいは、平坦度の管理方法の問題が挙
げられる。
【0017】まず、基板ホルダに関しては、半導体基板
の受け渡しの際に、上下動ピンが半導体基板の裏面に接
触するため、これにより、半導体基板の裏面に付着する
異物(パーティクル)の数が増加する。
【0018】この異物は、後続の処理で必ず除去される
とは限らず、後続の露光工程においても付着したままの
状態で残存している場合がある。この後続の露光工程で
別号機もしくは別機種の露光装置を用いる際には、半導
体基板の裏面の異物付着部が基板ホルダの凸状支持部と
重複し、この異物に起因して半導体基板の表面の平坦度
が劣化する。
【0019】これにより、この重複箇所において露光時
に焦点深度外となり、その結果、パタンニング不良が発
生するという問題が起こる。
【0020】なお、基板ホルダにおいて、その支持面に
おける上下動ピン配置箇所の凸状支持部は、他の凸状支
持部よりその面積が広い分、研磨時の加工性が悪いた
め、基板ホルダの上下動ピン配置箇所の凸状支持部の平
坦度が他の箇所の凸状支持部より劣るという問題があ
る。
【0021】また、露光装置では、これに設置されたオ
ートフォーカス機能などを用いて半導体基板の平坦度を
計測することは可能であるが、実際の露光処理時に用い
られるチップレベリング機能と連動していない。
【0022】つまり、ディジタルデータとして収集する
ことは可能であるが、露光区画に対応させて個々のデー
タをグルーピングし、このデータ上でチップレベリング
機能によるデータ補正を行う機能は不足していることが
問題とされる。
【0023】さらに、露光処理する際に、露光区画ごと
にチップレベリング機能を動作させた後、その露光区画
内の平坦度を計測する機能は設置されていないことが問
題とされる。
【0024】また、基板ホルダの平坦度の管理方法につ
いては、作業者の目視検査によって平坦度の判定を行っ
ているため、その判定にパーソナルエラー(作業者の判
定ミスや作業者間の判定のバラツキなど)が生じること
が問題とされる。
【0025】さらに、目視検査による管理のため、その
結果の保存が面倒かつ困難であり、これにより、トレー
サビリティ(保存および管理能力)が欠けることが問題
とされる。
【0026】本発明の目的は、平坦度が管理された基板
に処理を行うことを可能にし、かつその処理能力の向上
を図る露光方法および基板ホルダを提供することにあ
る。
【0027】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0029】すなわち、本発明の露光方法は、基板ホル
ダによって支持された平坦な基板に光を照射してその反
射光を受光することにより、前記基板表面の結像光学系
光軸方向の高さを検出する工程と、前記基板表面の複数
箇所において前記結像光学系光軸方向の高さを検出する
ことにより、前記基板の平坦度を計測する工程と、前記
平坦度が予め設定された許容範囲内か否かを判定する工
程とを有し、前記平坦度が許容範囲内の際には前記基板
に露光処理を行い、かつ許容範囲外の際には前記平坦度
が許容範囲内に収まるように前記基板ホルダを調整して
前記基板に露光処理を行うものである。
【0030】これにより、容易でかつ確かな基板ホルダ
の管理を行うことができるとともに、表面の平坦度が保
証(管理)された状態で基板に露光処理を行うことがで
きる。
【0031】また、この基板ホルダの管理を定期的に行
うことにより、露光処理における解像不良やパタンニン
グ不良を低減して露光の処理能力の向上を図ることがで
き、かつ、基板の歩留りの向上を図れる。
【0032】さらに、本発明の露光方法は、基板ホルダ
によって支持された平坦な基板の傾斜成分を計測しかつ
この計測結果に基づいて前記基板の傾斜を調整するチッ
プレベリングを行う工程と、前記チップレベリングを行
った後、前記基板に光を照射してその反射光を受光する
ことにより、前記基板表面の複数箇所の結像光学系光軸
方向の高さを検出して前記基板の平坦度を計測する工程
と、前記平坦度が予め設定された許容範囲内か否かを判
定する工程とを有し、前記平坦度が許容範囲内の際には
前記基板に露光処理を行い、かつ許容範囲外の際には前
記平坦度が許容範囲内に収まるように前記基板ホルダを
調整して前記基板に露光処理を行うものである。
【0033】また、本発明の基板ホルダは、所望の処理
が行われる際に前記基板を支持する支持面が設けられた
ホルダ本体と、前記基板を支持して搬送する搬送部材
と、前記搬送部材と前記ホルダ本体との間で前記基板の
受け渡しを行う際に前記基板を支持するとともに、前記
ホルダ本体の前記支持面から突出自在に設けられた可動
部材とを有し、前記可動部材が、前記基板の非有効領域
に対応した前記ホルダ本体の前記支持面の外周部から突
出して前記基板の主面と反対側の面の外周部を支持する
ように設けられているものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は本発明の露光方法
に用いる露光装置の構造の実施の形態の一例を一部断面
にして示す構成概略図、図2は図1に示す露光装置に設
けられた基板ホルダの構造の一例を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は断面図、図3は本発明の露光
方法によって露光処理される半導体基板の構造の一例を
示す平面図、図4は本発明の露光方法によって露光処理
される際の半導体基板の受け渡し状態の一例を示す図で
あり、(a)は平面図、(b)は断面図、図5は本発明
の露光方法における半導体基板搭載時の基板ホルダの構
造の一例を示す断面図、図6は図5に示す基板ホルダに
対する比較例の基板ホルダの構造を示す断面図、図7は
本発明の露光方法における基板表面の結像光学系光軸方
向の高さの計測方法の一例を示す原理図、図8は本発明
の露光方法のチップレベリング機能の一例を示す原理
図、図9は図8に示すチップレベリング機能を用いて平
坦度の計測を行う露光区画の構造とチップレベリング用
センサの配置を示す平面図、図10は本発明の露光方法
を用いて計測した平坦な半導体基板の平坦度の一例を示
す計測結果図、図11は本発明の露光方法を用いて計測
した平坦な半導体基板の平坦度の一例を示す計測結果
図、図12は本発明の露光方法による回路パタンの露光
状態の一例を一部断面にして示す斜視図である。
【0036】本実施の形態1の露光方法に用いられる露
光装置は、投影原版2に形成されたパタンを半導体基板
1(基板)の主面1a(表面)に形成された感光性材料
層に、潜像またはレリーフ像として微細パタンを転写す
るものであり、その一例として、透明支持体2c(レチ
クルともいう)上に形成された回路パタン2aを半導体
基板1に縮小して投影露光するステップ&リピート方式
の縮小投影露光装置を取り上げて説明する。
【0037】図1に示す前記縮小投影露光装置は、照明
光4を発する光源3と、所望の回路パタン2aが形成さ
れた投影原版2(露光マスクともいう)と、光源3から
発せられる照明光4を投影原版2に入射させる照明光学
系5と、投影原版2を介して取り込んだ照明光4によっ
て形成される回路パタン2aの像を半導体基板1に投影
する投影光学系6(結像光学系ともいう)と、半導体基
板1を真空吸着によって支持しかつ上下水平方向に移動
可能なステージである基板ホルダ7(ウェハチャックと
もいう)とから構成され、半導体基板1の主面1a(表
面)の複数箇所において結像光学系光軸方向8の高さ
(半導体基板1の主面1aの上下方向の位置)を検出す
ることにより、半導体基板1の平坦度を計測し、さら
に、この平坦度が予め設定された許容範囲内か否かを判
定して前記平坦度が許容範囲内の際には半導体基板1に
露光処理を行い、かつ許容範囲外の際には前記平坦度が
許容範囲内に収まるように基板ホルダ7を調整して半導
体基板1に露光処理を行うものである。
【0038】ここで、本実施の形態1における基板ホル
ダ7(図2、図4参照)は、上下および水平方向に細か
なステップ駆動が可能なものであり、その構造について
説明すると、露光処理(所望の処理)が行われる際に半
導体基板1を支持する支持面7dが設けられたホルダ本
体7aと、半導体基板1を支持して搬送する搬送部材で
ある搬送アーム7b(ツイザーともいう)と、搬送アー
ム7bとホルダ本体7aとの間で半導体基板1の受け渡
しを行う際に半導体基板1を支持するとともに、ホルダ
本体7aの支持面7dから突出自在に設けられた可動部
材である上下動ピン7cとからなり、4本の上下動ピン
7cが、半導体基板1の非有効領域1eに対応したホル
ダ本体7aの支持面7dの外周部7eから突出して半導
体基板1の主面1aと反対側の面(以降、裏面1bとい
う)の外周部1cを支持するように設けられている。
【0039】さらに、前記基板ホルダ7においては、搬
送アーム7bの基板支持部7fが、半導体基板1の裏面
1bにおける上下動ピン7cの支持箇所と異なった外周
部1cを支持するように搬送アーム7bに設けられてい
る。
【0040】なお、搬送アーム7bの基板支持部7fお
よび上下動ピン7cは、ほぼ円形の半導体基板1の内接
正方形外に対応した領域、または、裏面1bの外周端部
から10mm以内の外周部1cに対応した領域に配置さ
れていることが好ましい。
【0041】ここで、図3および図4に示すように、本
実施の形態1の半導体基板1には、その結晶方向を示す
V字形のノッチ1gが形成され、これを基に、円形の半
導体基板1には、複数の方形の半導体チップ1fが形成
される。
【0042】したがって、半導体基板1の主面1aにお
いては、半導体チップ1fの形成領域である回路形成有
効領域1dとその外方周囲の領域である非有効領域1e
とが形成される。
【0043】そこで、半導体基板1の回路形成有効領域
1dの裏面7g側には搬送アーム7bの基板支持部7f
や上下動ピン7cを接触させたくないため、半導体基板
1の非有効領域1eに対応した裏面1bの外周部1cに
搬送アーム7bの基板支持部7fと上下動ピン7cとが
接触するように基板支持部7fと上下動ピン7cとを配
置させる。
【0044】なお、本実施の形態1の基板ホルダ7は、
露光処理時に半導体基板1を真空吸着によって支持する
ものであるため、図2に示すように、基板ホルダ7には
複数の貫通孔7hが設けられ、この貫通孔7hを介して
基板ホルダ7の裏面7g側から真空吸着を行って半導体
基板1を吸着支持する。
【0045】さらに、搬送アーム7bにおいて、半導体
基板1を搬送する際にも、基板支持部7fを介して真空
吸着によって半導体基板1を支持する。
【0046】また、基板ホルダ7のホルダ本体7aに
は、上下動ピン7cの昇降移動を案内する案内孔7iが
設けられ、この案内孔7iに案内されながら上下動ピン
7cは移動する。
【0047】さらに、ホルダ本体7aの支持面7dは、
縦横に配置された複数の小形角柱の凸状支持部7jと、
前記案内孔7iを形成する4つの小形円筒形の凸状支持
部7jと、最外周の円形枠状の凸状支持部7jとからな
る。
【0048】この3種類の形状からなる凸状支持部7j
は、ホルダ本体7aの支持面7dと半導体基板1の裏面
1bとの接触面積を減らすために、支持面7dを細分化
したものであるが、小形円筒形の凸状支持部7jの支持
面7dの平坦度は、小形角柱の凸状支持部7jの支持面
7dの平坦度よりも悪い。
【0049】これは、支持面7dの研磨加工時に、それ
ぞれの凸状支持部7jの支持面7dの研磨加工性がそれ
ぞれの面積の広さに起因するためである。
【0050】また、本実施の形態1の基板ホルダ7にお
いては、貫通孔7hを介して真空吸着する真空吸着系と
案内孔7iとは連通しておらず別々の系となっている。
したがって、真空吸着時には、案内孔7iは半導体基板
1によって閉じられた系となり、真空吸着時に案内孔7
i内が真空排気されることはない。
【0051】これにより、上下動ピン7cは大気雰囲気
内で移動する。
【0052】ただし、貫通孔7hを介して真空吸着する
真空吸着系と案内孔7iとを連通させて設けておくこと
により、案内孔7iを介して半導体基板1を真空吸着す
るとともに、案内孔7i内に真空雰囲気を形成して上下
動ピン7cを真空雰囲気で動作させてもよい。
【0053】ここで、露光マスクである投影原版2を形
成する透明支持体2c(レチクルともいう)は、例え
ば、石英などのガラス基板からなり、その表面には、半
導体基板1上に露光すべき回路パタン2aである遮光膜
がクロムなどによって形成されている。
【0054】すなわち、透明支持体2cの表面には、照
明光4に対する透過率がほぼ100%である透過部2b
と、前記透過率がほぼ0%である遮光膜すなわち回路パ
タン2aとが形成されている。
【0055】また、光源3は、例えば、KrFエキシマ
レーザやArFエキシマレーザなどであるが、半導体基
板1上に形成された感光性材料からなるレジスト膜を感
光可能な波長の照明光4を発するものであれば、水銀ラ
ンプなどであってもよい。
【0056】さらに、照明光学系5は、多数の集光レン
ズや可変開口絞りなどを備えている。
【0057】また、投影光学系6は、複数(例えば、3
0枚程度)のレンズを備えたレンズ群であり、各々のレ
ンズが所定の間隔を有した状態でかつ対向して配置され
ている。
【0058】なお、本実施の形態1の投影露光装置は、
露光処理を行う際に利用する機能として、オートフォー
カス機能、チップレベリング機能および基板ホルダ平坦
度計測機能を備えている。
【0059】ここで、それぞれの機能についてその概略
を説明すると、前記オートフォーカス機能は、図7に示
すように、計測点ごとに半導体基板1を水平または垂直
方向に移動させて、レーザなどのオートフォーカス用光
源10から半導体基板1の主面1a(表面)にオートフ
ォーカス用照射光10a(光)を照射し、その主面1a
からのオートフォーカス用反射光10bをオートフォー
カス用センサ10cに取り込み、これにより、半導体基
板1の主面1a(表面)の結像光学系光軸方向8(図1
参照)の位置(高さ)を計測する機能である。
【0060】また、前記チップレベリング機能は、図8
に示すように、それぞれの露光区画9(図9参照)にお
いて、レーザなどの複数のチップレベリング用光源11
から半導体基板1の主面1a(表面)にチップレベリン
グ用照射光11a(光)を照射し、その主面1aからの
チップレベリング用反射光11bをチップレベリング用
センサ11cに取り込み、これにより、半導体基板1の
主面1a(表面)における複数箇所もしくは連続した領
域の結像光学系光軸方向8の位置(高さ)を計測すると
ともに、基板ホルダ7によって半導体基板1の傾斜を調
整して、半導体基板1の主面1aと結像光学系である投
影光学系6の最良像面とを略一致させる機能である。
【0061】さらに、前記基板ホルダ平坦度計測機能
は、前記オートフォーカス機能を用いて、半導体基板1
全面の平坦度を計測する機能であり、この平坦度のデー
タを、例えば、ディジタルデータとして収集・取り扱い
を行う機能である。
【0062】図1〜図12を用いて、本実施の形態1の
露光方法について説明する。
【0063】前記露光方法は、ステップ&リピート方式
の縮小投影露光装置を用いたものであり、図1に示す縮
小投影露光装置が有するチップレベリング機能は動作さ
せずに、オートフォーカス機能を使用して平坦な半導体
基板1の主面1a(表面)の平坦度を計測し、これによ
り、ディジタルの平坦度データを取得し、さらに、この
平坦度データからホルダ本体7aの傾斜成分を除去した
平坦度データを取得し、この平坦度データが許容範囲内
に収まるように基板ホルダ7を調整して半導体基板1に
露光処理を行うものである。
【0064】まず、図3に示す露光処理が行われる平坦
な半導体基板1を準備する。
【0065】なお、本実施の形態1における半導体基板
1は、その結晶方向を示すV字形のノッチ1gが形成さ
れた円形のものであり、半導体基板1の主面1aには、
露光処理により所望の配線パタンなどがパタンニングさ
れる複数の方形の半導体チップ1fの領域が形成されて
いる。
【0066】その後、図4(b)に示す搬送アーム7b
によって半導体基板1を真空吸着保持し、前記縮小投影
露光装置の基板ホルダ7上に半導体基板1を搬送するこ
とにより、基板ホルダ7上に半導体基板1を配置させ
る。
【0067】その際、搬送アーム7bの4箇所の基板支
持部7fによって、半導体基板1の裏面1bにおける上
下動ピン7cの支持箇所と異なった外周部1cの所定箇
所を支持する。
【0068】その後、基板ホルダ7上において、半導体
基板1の非有効領域1eに対応したホルダ本体7aの支
持面7dの外周部7eから4本の上下動ピン7cを突出
させ、半導体基板1の裏面1bに到達する位置(所定の
位置)まで上下動ピン7cを上昇させる。
【0069】到達後、さらに、僅かに上下動ピン7cを
上昇させることにより、搬送アーム7bから上下動ピン
7cに半導体基板1を受け渡す。
【0070】すなわち、4本の上下動ピン7cによって
半導体基板1を支持する。
【0071】その際、ホルダ本体7aの上下動ピン7c
によって、半導体基板1の非有効領域1eに対応した裏
面1b側の外周部1cを支持する。
【0072】続いて、上下動ピン7cを所定位置まで降
下させ、これにより、図5に示すように、ホルダ本体7
aの案内孔7i内に上下動ピン7cを収める。
【0073】なお、基板ホルダ7において、貫通孔7h
を介してホルダ本体7aの裏面7g側から真空吸着を開
始しておく。
【0074】その結果、図5に示すように、半導体基板
1を上下動ピン7cからホルダ本体7aの支持面7dに
載置するとともに、基板ホルダ7の支持面7dにおいて
半導体基板1を真空吸着支持する。
【0075】その後、前記縮小投影露光装置が備えるオ
ートフォーカス機能を用いて半導体基板1の主面1aの
平坦度を計測する。
【0076】その際、図7に示すように、まず、基板ホ
ルダ7によって支持された平坦な半導体基板1に、その
斜方からレーザ光線などのオートフォーカス用光源10
を用いてオートフォーカス用照射光10a(光)を照射
する。
【0077】さらに、半導体基板1の主面1aから反射
したオートフォーカス用反射光10b(反射光)をオー
トフォーカス用センサ10cによって受光する。
【0078】これにより、反射面の位置、すなわち、半
導体基板1の主面1a(表面)における所定箇所の結像
光学系光軸方向8(図1参照)の高さを検出する。
【0079】その際、半導体基板1の回路形成有効領域
1d(図3参照)の全体に渡って複数箇所の結像光学系
光軸方向8の高さを検出して半導体基板1の主面1aの
平坦度を計測する。
【0080】なお、複数箇所の結像光学系光軸方向8の
検出は、基板ホルダ7におけるホルダ本体7aの水平方
向の移動を繰り返すことにより、半導体基板1を小刻み
に水平方向に移動させて行う。
【0081】その結果、半導体基板1の複数箇所におけ
る結像光学系光軸方向8の高さを検出でき、これによ
り、図10に示すようなディジタルの平坦度データを取
得できる。
【0082】ここで、図10に示す平坦度データは、図
3に示す回路形成有効領域1dを複数の区画に分割して
形成した露光区画9ごとの平坦度データであり、さら
に、各々の露光区画9内における複数の計測点(本実施
の形態1では、1つの露光区画9で25箇所)の平坦度
データを示したものである。
【0083】その後、図示しない他の計算装置を用い、
前記露光区画9ごとの前記平坦度のデータに基づいて半
導体基板1の傾斜成分を除去するデータ処理を行う。
【0084】これにより、図11に示す露光区画9ごと
の傾斜成分を除去した平坦度データを得ることができ
る。
【0085】なお、傾斜成分を除去するデータ処理は、
必ずしも前記他の計算装置を用いることに限らず、本実
施の形態1における縮小投影露光装置がこの計算機能お
よびデータ処理機能を備えていてもよい。
【0086】続いて、このデータ処理によって得られた
結果が、予め設定された許容範囲内か否かを判定して露
光処理を行う。
【0087】本実施の形態1においては、各々の露光区
画9における平坦度データの許容範囲の設定、および、
全露光区画9中の良区画数の許容範囲の設定を行うに際
し、予め、半導体基板1の主面1a上で良好な焦点を結
べる深さである焦点深度との相関を持たせて決定してお
く。
【0088】これにより、前記平坦度データが前記許容
範囲内の際には半導体基板1に露光処理を行い、かつ許
容範囲外の際には前記平坦度データが許容範囲内に収ま
るように基板ホルダ7の高さ(傾きも含む)などを調整
して半導体基板1に露光処理を行う。
【0089】ここで、図11に示す露光区画9ごとの平
坦度データの意味合いについて説明する。
【0090】例えば、0.5μm程度の微細加工プロセス
の場合、露光時に半導体基板1の主面1aの結像光学系
光軸方向8の位置(高さ)が、0.5μm程度最良像面か
らずれると、解像不良が発生することが判明しており、
縮小投影露光装置の最良像面位置の変動やフォーカス計
測の変動ならびに半導体基板1自体の平坦度の変動を考
慮すれば、基板ホルダ7の露光区画9内の平坦度の許容
範囲は、大きめに設定したとしても±0.4μm未満とせ
ざるを得ない。
【0091】したがって、図11に示した平坦度データ
において、全区画中の2区画(右上角と右下角の露光区
画9における平坦度データ“4”の計測点)で解像不良
が発生する可能性が高いことが判明した。
【0092】しかし、この縮小投影露光装置を立ち上げ
た時点、もしくは、前回の基板ホルダ7の平坦度保証時
点では、前記図11に示す平坦度の劣化は認められなか
ったはずである。
【0093】ここで、図6に示す比較例を用いて、前記
平坦度が劣化した理由について考察する。なお、図6に
示す基板は、その裏面21bにパーティクル12が付着
したことにより段差部21cが形成された段差基板21
である。
【0094】例えば、図3に示すような平坦な半導体基
板1の主面1aに付着しているパーティクル12(図6
参照)の数は、比較的少ないのに対し、半導体基板1の
裏面1bには、半導体基板1のハンドリング時に搬送ア
ーム7bの基板支持部7fが接触するとともに、他の半
導体製造装置においても、半導体基板1のハンドリング
が半導体基板1の裏面1b側の接触で行われる。
【0095】その結果、半導体基板1の裏面1bには多
数のパーティクル12が付着している場合が多い。な
お、本実施の形態1の縮小投影露光装置では、基板ホル
ダ7に半導体基板1が真空吸着保持されるが、基板ホル
ダ7の支持面7dと接触する部分の半導体基板1の裏面
1bにパーティクル12が付着している場合には、図6
に示すように、段差基板21の主面21aが凸形状とな
り、この段差部21cが、投影光学系6の最良像面から
大きく外れる。これにより、この段差部21cが焦点深
度外となって、解像不良が発生する場合がある。
【0096】さらに、段差基板21の裏面21bに付着
して持ち込まれたパーティクル12が、基板ホルダ7に
転移・強固に付着し、後続の半導体基板1においても解
像不良を引き起こすことが考えられる。
【0097】したがって、図11に示したように、基板
ホルダ7に平坦度の劣化が認められる場合には、歩留り
の低下を招く可能性が高い。
【0098】これにより、本実施の形態1では、図11
に示す全ての平坦度データが、許容範囲内(本実施の形
態1では±0.4μm未満)になるまで基板ホルダ7の高
さや傾斜を調整する。
【0099】なお、図11に示す平坦度データの取得
(結像光学系光軸方向8の高さの計測とそのデータ処
理)およびこの平坦度データに基づいた基板ホルダ7の
平坦度調整は、定期的または間欠的に実施することが好
ましい。
【0100】その後、基板ホルダ7の平坦度が調整され
た状態で、所望のパタンを半導体基板1上に露光する。
【0101】なお、本実施の形態1においては、図12
に示すように、透明支持体2cに形成された半導体集積
回路の回路パタン2aを、半導体基板1に形成されたタ
ングステンなどの金属膜1hの上層のレジスト膜1iに
パタンニングする場合を説明する。
【0102】まず、投影原版2の種類、露光性能、露光
条件および感光性材料層(例えば、レジスト膜1i)な
どの諸条件を決める。
【0103】続いて、基板ホルダ7の平坦度が許容範囲
内に調整された状態、つまり、基板ホルダ7上の半導体
基板1の主面1aの平坦度が保証された状態で、図12
に示すように、透明支持体2cに形成された遮光膜から
なる回路パタン2aをレジスト膜1i上に露光する。
【0104】その後、現像およびエッチングを行い、こ
れにより、所望の形状の回路パタン2aを半導体基板1
の主面1aに形成できる。
【0105】本実施の形態1の露光方法および基板ホル
ダによれば、以下のような作用効果が得られる。
【0106】すなわち、半導体基板1の複数箇所におい
て結像光学系光軸方向8の高さを検出して半導体基板1
の平坦度を計測し、この平坦度が予め設定された許容範
囲内に収まるように基板ホルダ7を調整して半導体基板
1に露光処理を行うことにより、主面1aの平坦度が保
証(管理)された状態で半導体基板1に露光処理を行う
ことができる。
【0107】この際、平坦度の適正な許容範囲を設定す
るとともに、許容範囲外と判定した際の基板ホルダ7の
平坦度の調整方法を確立することにより、容易でかつ確
かな基板ホルダ7の平坦度の管理を行うことができる。
【0108】さらに、この基板ホルダ7の平坦度の管理
を定期的に行うことにより、露光処理における解像不良
やパタンニング不良を低減して露光の処理能力の向上を
図ることができるとともに、半導体基板1の歩留りの向
上を図れる。
【0109】また、基板ホルダ7における平坦度の確か
な管理を実施することにより、長期的に基板ホルダ7の
平坦度のバラツキを低減できるとともに、実使用状態で
の平坦度のバラツキも低減できる。
【0110】これにより、焦点深度の浅いリソグラフィ
ープロセスにおいても、半導体基板1の量産に対応する
ことが可能になる。つまり、微細リソグラフィープロセ
スや安価なリソグラフィープロセスにおいても、半導体
基板1の量産に対応することが可能になる。
【0111】また、基板ホルダ7において、これに設け
られた上下動ピン7c(可動部材)が、半導体基板1の
非有効領域1eに対応したホルダ本体7aの支持面7d
の外周部7eから突出して半導体基板1の裏面1bの外
周部1cを支持するように設けられていることにより、
上下動ピン7cによって半導体基板1を支持した際のパ
ーティクル12(異物)の付着箇所を半導体基板1の裏
面1bの非有効領域1eに対応した箇所にすることがで
きる。
【0112】これにより、実質的に基板ホルダ7の平坦
度を向上させることができる。
【0113】さらに、基板ホルダ7において、上下動ピ
ン7cが、非有効領域1eに対応したホルダ本体7aの
支持面7dの外周部7eから突出して半導体基板1の裏
面1bの外周部1cを支持するように設けられているこ
とにより、基板ホルダ7の支持面7dに形成される凸状
支持部7jをこの支持面7dの外周部7eに配置でき
る。
【0114】すなわち、平坦度が悪い凸状支持部7jを
基板ホルダ7の支持面7dの外周部7eに配置できるた
め、基板ホルダ7の支持面7dの回路形成有効領域1d
対応箇所の平坦度を向上できる。
【0115】その結果、半導体基板1の裏面1bに付着
したパーティクル12に起因する解像不良やパタンニン
グ不良を低減することができ、これにより、露光の処理
能力の向上を図ることができるとともに、半導体基板1
の歩留りの向上を図れる。
【0116】さらに、前記同様、焦点深度の浅いリソグ
ラフィープロセスにおいても、半導体基板1の量産に対
応することができる。つまり、微細リソグラフィープロ
セスや安価なリソグラフィープロセスにおいても、半導
体基板1の量産に対応することができる。
【0117】(実施の形態2)図13は本発明の他の実
施の形態である露光方法によって計測した段差部を有す
る半導体基板の平坦度を示す計測結果図、図14は図1
3に示す平坦度のデータの補正例を示す計算結果図、図
15は図14に示す平坦度のデータに対して傾斜成分除
去補正を行った傾斜成分除去データの一例を示す計算結
果図である。
【0118】本実施の形態2における基板ホルダ7およ
びこれを有した縮小投影露光装置は、実施の形態1で説
明したものと同様であるため、その構造や機能について
の重複説明は省略する。
【0119】本実施の形態2による露光方法について説
明する。
【0120】本実施の形態2の露光方法は、実施の形態
1で説明した縮小投影露光装置と同様の装置を用いるも
のであるが、実施の形態1との相違点は、平坦な半導体
基板1ではなく、図6に示すような段差部21cを有し
た段差基板21の平坦度を保証(管理)して露光処理を
行うものである。
【0121】まず、実施の形態1で説明した方法と同様
の方法によって、半導体基板1を搬送アーム7bから基
板ホルダ7に受け渡し、これにより、基板ホルダ7上に
半導体基板1を載置する。
【0122】ところが、基板ホルダ7上に半導体基板1
を載置した際に、半導体基板1の裏面1bにパーティク
ル12が付着していると、半導体基板1は、図6に示す
ように、段差部21cを有した段差基板21となる。
【0123】この状態で、実施の形態1で説明した方法
と同様に、縮小投影露光装置が備えるオートフォーカス
機能を用いて段差基板21の主面21aの平坦度を計測
する。
【0124】まず、段差基板21の主面21aにおける
所定箇所の結像光学系光軸方向8の高さを検出する。
【0125】その際、段差基板21の回路形成有効領域
21dの全体に渡って複数箇所の結像光学系光軸方向8
の高さを検出して段差基板21の主面21aの平坦度を
計測する。
【0126】その結果、図13に示すように、段差基板
21に関してのディジタルの平坦度データを取得でき
る。
【0127】なお、図13に示す平坦度データは、回路
形成有効領域21dを複数の区画に分割して形成した露
光区画9ごとの平坦度データであり、さらに、各々の露
光区画9内における25箇所の計測点の平坦度データを
示したものである。
【0128】ここで、図13に示す平坦度データにおい
て円(丸)によって囲まれた数値は、予め、結像光学系
光軸方向8の高さが0.3μm高いことが判明している数
値である。
【0129】この0.3μmという値は、露光処理の前工
程の段階で判明した補正値であり、全露光区画9に対し
て共通の補正値として予め準備されたものである。
【0130】これにより、図13に示す平坦度データに
対してこの0.3μmの減算補正を行い、その結果、図1
4に示す補正後の平坦度データを取得する。なお、段差
に関する補正を行ったことにより、図14に示す段差基
板21の平坦度データは、図10に示す平坦な半導体基
板1の平坦度データと同種のものと見なすことができ
る。
【0131】その後、実施の形態1と同様に、図示しな
い他の計算装置を用い、図14に示す平坦度データにお
ける前記露光区画9ごとのデータに基づいて段差基板2
1の傾斜成分を除去するデータ処理を行う。
【0132】これにより、図15に示す露光区画9ごと
の傾斜成分を除去した平坦度データを得ることができ
る。
【0133】なお、実施の形態1と同様に、傾斜成分を
除去するデータ処理は、必ずしも前記他の計算装置を用
いることに限らず、本実施の形態2における縮小投影露
光装置がこの計算機能およびデータ処理機能を備えてい
てもよい。
【0134】続いて、このデータ処理によって得られた
結果が、予め設定された許容範囲内か否かを露光区画9
ごとに判定して露光処理を行う。
【0135】ここで、基板ホルダ7の平坦度が保証(管
理)された状態での前記露光処理は、実施の形態1で説
明したものと同様であるため、その重複説明は省略す
る。
【0136】本実施の形態2の露光方法によれば、図6
に示すような、段差部21cを有した段差基板21にお
いても、その主面21a(表面)の平坦度を保証(管
理)することができ、これにより、平坦度が保証された
状態の段差基板21に露光処理を行うことができる。
【0137】なお、本実施の形態2によって得られるそ
の他の作用効果については、実施の形態1で説明したも
のと同様であるため、その重複説明は省略する。
【0138】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0139】例えば、前記実施の形態1および2では、
チップレベリング機能は動作させずに、オートフォーカ
ス機能を使用して平坦な半導体基板1もしくは段差基板
21の平坦度を計測し、これによって得られた平坦度デ
ータをデータ上で処理して、基板ホルダ7の平坦度が保
証・管理された状態での露光方法を実現させる場合を説
明したが、前記実施の形態1および2の露光方法におい
て、縮小投影露光装置が有するチップレベリング機能を
動作させた後に、半導体基板1もしくは段差基板21の
平坦度を計測し、この計測結果に、直接、露光区画9ご
とに許容範囲内外の判定を行って基板ホルダ7の平坦度
の保証(管理)を実施してもよい。
【0140】このチップレベリング機能動作後に平坦度
を計測する他の実施の形態の露光方法を平坦な半導体基
板1(基板)を用いた場合について説明する。
【0141】ただし、前記他の実施の形態の露光方法
は、段差基板21に対しても適用可能であることは言う
までもない。
【0142】まず、基板ホルダ7によって支持された平
坦な半導体基板1の傾斜成分を計測し、かつこの計測結
果に基づいて半導体基板1の傾斜を調整するチップレベ
リングを行う。
【0143】すなわち、図8に示すチップレベリング機
能を用いて半導体基板1の主面1aの露光区画9(図9
参照)における複数箇所の結像光学系光軸方向8の位置
を計測する。
【0144】続いて、ホルダ本体7aの傾斜を調整して
半導体基板1の主面1aの位置(高さ)と最良像面の位
置とをほぼ一致させる。
【0145】その後、図7に示すオートフォーカス機能
を用いて、半導体基板1の主面1aの平坦度を計測す
る。
【0146】すなわち、半導体基板1にレーザ光線など
のオートフォーカス用光源10を用いてオートフォーカ
ス用照射光10a(光)を照射し、これの反射光である
オートフォーカス用反射光10bをオートフォーカス用
センサ10cによって受光する。
【0147】これにより、半導体基板1の主面1aにお
ける所定箇所の結像光学系光軸方向8の高さを検出す
る。その際、半導体基板1の回路形成有効領域1d(図
3参照)の全体に渡って複数箇所の結像光学系光軸方向
8の高さを検出して半導体基板1の主面1aの平坦度を
計測する。
【0148】なお、複数箇所の結像光学系光軸方向8の
検出は、基板ホルダ7におけるホルダ本体7aの水平方
向の移動を繰り返すことにより、半導体基板1を小刻み
に水平方向に移動させて行う。
【0149】その結果、半導体基板1の複数箇所におけ
る結像光学系光軸方向8の高さを検出でき、これによ
り、ディジタルの平坦度データを取得できる。
【0150】ここで、前記平坦度データは、図3に示す
回路形成有効領域1dを複数の区画に分割して形成した
露光区画9ごとのデータであり、さらに、各々の露光区
画9内における複数の計測点のデータを示したものであ
る。
【0151】その後、図示しない他の計算装置を用い、
前記露光区画9ごとの前記平坦度のデータに基づいて半
導体基板1の傾斜成分を除去するデータ処理を行う。
【0152】これにより、傾斜成分を除去した平坦度デ
ータを得ることができ、さらに、このデータ処理によっ
て得られた結果が、予め設定された許容範囲内か否かを
判定して露光処理を行う。
【0153】なお、段差基板21に対して、前記他の実
施の形態の露光方法を行う際には、チップレベリング機
能を動作させた後に平坦度計測を行って平坦度データを
取得し、さらに、この平坦度データに前記実施の形態2
で説明した減算補正のデータ処理を行い、このデータ処
理によって得られた結果が、予め設定された許容範囲内
か否かを判定して露光処理を行う。
【0154】前記他の実施の形態の露光方法によれば、
実際の露光処理の際に、基板ホルダ7の平坦度を制御し
て半導体基板1の主面1aもしくは段差基板21の主面
21aの平坦度を調整してから露光処理を行うことがで
きる。
【0155】したがって、実際の露光処理の場面で基板
ホルダ7の平坦度を調整するため、定期的な平坦度の計
測や基板ホルダ7の平坦度のデータ管理を行わずに済
む。
【0156】その結果、平坦度が保証された基板ホルダ
7上で製品の基板(半導体基板1または段差基板21)
を露光処理できるため、前記基板の歩留りを向上でき
る。
【0157】また、前記実施の形態1および2における
露光方法、さらに、チップレベリング機能動作後に平坦
度を計測する他の実施の形態の露光方法では、何れもオ
ートフォーカス機能を用いた平坦度計測の場合について
説明したが、図8に示すチップレベリング用センサ11
cを用いて平坦度を計測することも可能である。
【0158】すなわち、図9に示す露光区画9の複数の
計測点(ここでは、25個)に対応したチップレベリン
グ用光源11と帯状に配列されたチップレベリング用セ
ンサ11cとを縮小投影露光装置に設けておく。これに
より、1つの露光区画9において基板ホルダ7を繰り返
して移動させなくてもその露光区画9の複数箇所の平坦
度を計測できる。
【0159】したがって、一度に1つの露光区画9の複
数箇所(例えば、25箇所)の平坦度を計測でき、基板
ホルダ7の移動を、露光区画9から他の露光区画9への
移動だけとすることができる。
【0160】これにより、半導体基板1または段差基板
21の平坦度の計測時間を短縮させることができ、平坦
度計測の効率化を図ることができる。
【0161】なお、図8および図9に示したチップレベ
リング機能は、図7に示すオートフォーカス機能を兼ね
備えていてもよく、これによっても、半導体基板1もし
くは段差基板21の平坦度を計測することができる。
【0162】また、前記実施の形態1,2および他の実
施の形態の基板ホルダ7においては、4本の上下動ピン
7cがホルダ本体7aの支持面7dの外周部7eから突
出して半導体基板1の裏面1bの外周部1cを支持する
ように設けられるとともに、搬送アーム7bの基板支持
部7fが、半導体基板1の裏面1bにおける上下動ピン
7cの支持箇所と異なった外周部1cを支持するように
搬送アーム7bに設けられている場合を説明したが、図
16に示す他の実施の形態の基板ホルダ7のように、4
本(4本以外でもよい)の上下動ピン7cが、ホルダ本
体7aの支持面7dの外周部7eから突出して半導体基
板1の裏面1bの外周部1cを支持するように設けられ
ていれば、図4(b)に示す搬送アーム7bの基板支持
部7fは、必ずしも、半導体基板1の裏面1bにおける
外周部1cを支持するように設けられていなくてもよ
く、例えば、基板支持部7fは、半導体基板1の裏面1
bの内方を支持するように搬送アーム7bに設けられて
いてもよい。
【0163】ここで、前記実施の形態1,2および他の
実施の形態の露光方法における平坦度の計測頻度につい
て説明する。
【0164】前記実施の形態1,2および他の実施の形
態の露光方法においては、必ずしも全ての基板(半導体
基板1と段差基板21の両者)の露光処理時にその基板
に対して平坦度計測を行う必要はない。
【0165】例えば、ロットの先頭基板とロットの最終
基板とにおいて計測を行えば充分と思われる。また、ロ
ットの最終基板の代わりとして、次ロットの先頭基板を
用いて平坦度の計測を行ってもよい。
【0166】さらに、前記平坦度の計測やその判定の頻
度は、2回/日、1回/日などの定期的もしくは間欠的
なものであってもよく、その際には、平坦度保証の精度
は多少劣化するものの、基板の歩留りを向上させること
は可能である。
【0167】また、前記実施の形態1,2および他の実
施の形態の露光方法においては、露光装置が縮小投影露
光装置であり、かつステップ&リピート方式の場合につ
いて説明したが、前記露光装置はステップ&スキャン方
式のものであってもよい。
【0168】すなわち、ステップ&スキャン方式の露光
装置においても、オートフォーカス用センサ10cもし
くはチップレベリング用センサ11cを用いて基板の平
坦度を計測することにより、前記実施の形態1,2およ
び他の実施の形態の露光方法と同様の露光方法を行うこ
とが可能である。
【0169】その際、ステップ&リピート方式の露光装
置では、方形(正方形または長方形)の露光区画9を1
区画として平坦度の許容範囲内外の判定を行ったのに対
し、ステップ&スキャン方式の露光装置の場合、帯状の
露光区画9を1区画として判定すればよい。
【0170】また、前記実施の形態1,2および他の実
施の形態においては、基板ホルダ7が露光装置に設置さ
れている場合について説明したが、前記基板ホルダ7
は、露光装置以外のドライエッチング装置やイオン打込
み装置に設置されていてもよい。
【0171】さらに、基板に形成された結晶方向を示す
V字形のノッチ1gは、その代わりとして、オリエンテ
ーションフラットであってもよい。
【0172】また、前記基板は、半導体製造工程で用い
られる平坦な半導体基板1や段差部21cを有した段差
基板21に限定されるものではなく、例えば、半導体以
外の分野で取り扱われる液晶基板などの基板であっても
よい。
【0173】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0174】(1).基板表面の複数箇所において結像
光学系光軸方向の高さを検出して基板の平坦度を計測
し、この平坦度が予め設定された許容範囲内に収まるよ
うに基板ホルダを調整して基板に露光処理を行うことに
より、表面の平坦度が保証(管理)された状態で基板に
露光処理を行うことができる。これにより、容易でかつ
確かな基板ホルダの管理を行うことができる。
【0175】(2).基板ホルダの管理を定期的に行う
ことにより、露光処理における解像不良やパタンニング
不良を低減して露光の処理能力の向上を図ることができ
るとともに、基板の歩留りの向上を図れる。
【0176】(3).基板ホルダの確かな管理を実施す
ることにより、長期的に基板ホルダの平坦度のバラツキ
を低減できるとともに、実使用状態での平坦度のバラツ
キも低減できる。これにより、焦点深度の浅いリソグラ
フィープロセスにおいても、基板の量産に対応すること
が可能になる。
【0177】(4).基板ホルダにおいて、可動部材
が、基板の非有効領域に対応したホルダ本体の支持面の
外周部から突出して基板の裏面の外周部を支持するよう
に設けられていることにより、可動部材によって基板を
支持した際の異物の付着箇所を基板の裏面の前記非有効
領域に対応した箇所にすることができる。これにより、
実質的に基板ホルダの平坦度を向上させることができ
る。
【0178】(5).基板ホルダにおいて、可動部材
が、非有効領域に対応したホルダ本体の支持面の外周部
から突出して基板の前記裏面の外周部を支持するように
設けられていることにより、基板ホルダの支持面に形成
される凸状支持部をこの支持面の外周部に配置できる。
その結果、基板の裏面に付着した異物に起因する解像不
良やパタンニング不良を低減することができ、これによ
り、露光の処理能力の向上を図ることができるととも
に、基板の歩留りの向上を図れる。
【0179】(6).基板に露光処理を行う際に、チッ
プレベリングを行った後、基板の平坦度を計測し、その
後、平坦度が予め設定された許容範囲内に収まるように
基板ホルダを調整して基板に露光処理を行うことによ
り、実際の露光処理の際に、基板ホルダの平坦度を制御
して基板の表面の平坦度を調整してから露光処理を行う
ことができる。これにより、平坦度が保証された基板ホ
ルダ上で製品の基板を露光処理できるため、基板の歩留
りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光方法に用いる露光装置の構造の実
施の形態の一例を一部断面にして示す構成概略図であ
る。
【図2】(a),(b)は図1に示す露光装置に設けられ
た基板ホルダの構造の一例を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は断面図である。
【図3】本発明の露光方法によって露光処理される半導
体基板の構造の一例を示す平面図である。
【図4】(a),(b)は本発明の露光方法によって露光
処理される際の半導体基板の受け渡し状態の一例を示す
図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明の露光方法における半導体基板搭載時の
基板ホルダの構造の一例を示す断面図である。
【図6】図5に示す基板ホルダに対する比較例の基板ホ
ルダの構造を示す断面図である。
【図7】本発明の露光方法における基板表面の結像光学
系光軸方向の高さの計測方法の一例を示す原理図であ
る。
【図8】本発明の露光方法のチップレベリング機能の一
例を示す原理図である。
【図9】図8に示すチップレベリング機能を用いて平坦
度の計測を行う露光区画の構造とチップレベリング用セ
ンサの配置を示す平面図である。
【図10】本発明の露光方法を用いて計測した平坦な半
導体基板の平坦度の一例を示す計測結果図である。
【図11】本発明の露光方法を用いて計測した平坦な半
導体基板の平坦度の一例を示す計測結果図である。
【図12】本発明の露光方法による回路パタンの露光状
態の一例を一部断面にして示す斜視図である。
【図13】本発明の他の実施の形態である露光方法によ
って計測した段差部を有する半導体基板の平坦度を示す
計測結果図である。
【図14】図13に示す平坦度のデータの補正例を示す
計算結果図である。
【図15】図14に示す平坦度のデータに対して傾斜成
分除去補正を行った傾斜成分除去データの一例を示す計
算結果図である。
【図16】本発明の他の実施の形態の露光方法によって
露光処理される半導体基板および上下動ピンの配列を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板(基板) 1a 主面(表面) 1b 裏面(反対側の面) 1c 外周部 1d 回路形成有効領域 1e 非有効領域 1f 半導体チップ 1g ノッチ 1h 金属膜 1i レジスト膜 2 投影原版 2a 回路パタン 2b 透過部 2c 透明支持体 3 光源 4 照明光 5 照明光学系 6 投影光学系 7 基板ホルダ 7a ホルダ本体 7b 搬送アーム(搬送部材) 7c 上下動ピン(可動部材) 7d 支持面 7e 外周部 7f 基板支持部 7g 裏面 7h 貫通孔 7i 案内孔 7j 凸状支持部 8 結像光学系光軸方向 9 露光区画 10 オートフォーカス用光源 10a オートフォーカス用照射光(光) 10b オートフォーカス用反射光(反射光) 10c オートフォーカス用センサ 11 チップレベリング用光源 11a チップレベリング用照射光(光) 11b チップレベリング用反射光(反射光) 11c チップレベリング用センサ 12 パーティクル 21 段差基板(基板) 21a 主面(表面) 21b 裏面 21c 段差部 21d 回路形成有効領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 修平 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 米沢 志郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 森内 昇 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系を用いた露光方法であって、 基板ホルダによって支持された平坦な基板に光を照射し
    てその反射光を受光することにより、前記基板表面の結
    像光学系光軸方向の高さを検出する工程と、 前記基板表面の複数箇所において前記結像光学系光軸方
    向の高さを検出することにより、前記基板の平坦度を計
    測する工程と、 前記平坦度が予め設定された許容範囲内か否かを判定す
    る工程とを有し、 前記平坦度が許容範囲内の際には前記基板に露光処理を
    行い、かつ許容範囲外の際には前記平坦度が許容範囲内
    に収まるように前記基板ホルダを調整して前記基板に露
    光処理を行うことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法であって、前記
    基板の平坦度を計測する際に、前記基板の回路形成有効
    領域の全体に渡って複数箇所の前記結像光学系光軸方向
    の高さを検出して前記平坦度を計測し、前記平坦度の計
    測後、前記回路形成有効領域を複数の区画に分割して形
    成した露光区画ごとに前記平坦度のデータに基づいて前
    記基板の傾斜成分を除去するデータ処理を行い、このデ
    ータ処理によって得られた結果が前記予め設定された許
    容範囲内か否かを判定して露光処理を行うことを特徴と
    する露光方法。
  3. 【請求項3】 投影光学系を用いた露光方法であって、 基板ホルダによって支持された平坦な基板の傾斜成分を
    計測し、かつこの計測結果に基づいて前記基板の傾斜を
    調整するチップレベリングを行う工程と、 前記チップレベリングを行った後、前記基板に光を照射
    してその反射光を受光することにより、前記基板表面の
    複数箇所の結像光学系光軸方向の高さを検出して前記基
    板の平坦度を計測する工程と、 前記平坦度が予め設定された許容範囲内か否かを判定す
    る工程とを有し、 前記平坦度が許容範囲内の際には前記基板に露光処理を
    行い、かつ許容範囲外の際には前記平坦度が許容範囲内
    に収まるように前記基板ホルダを調整して前記基板に露
    光処理を行うことを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の露光方法であって、前記
    チップレベリング後に前記基板の平坦度を計測する際
    に、前記基板の回路形成有効領域の全体に渡って複数箇
    所の前記平坦度を計測し、前記平坦度の計測後、前記回
    路形成有効領域を複数の区画に分割して形成した露光区
    画ごとに前記平坦度のデータが予め設定された許容範囲
    内か否かを判定して露光処理を行うことを特徴とする露
    光方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の露光方
    法であって、前記基板としてその表面に段差部を有する
    段差基板を用い、前記段差基板の回路形成有効領域の全
    体に渡って複数箇所の前記平坦度を計測し、前記回路形
    成有効領域を複数に分割して形成した各々の露光区画に
    おいて、予め準備された全露光区画共通の補正値によっ
    て前記平坦度のデータを補正し、この補正後の平坦度の
    データが予め設定された許容範囲内か否かを前記露光区
    画ごとに判定して露光処理を行うことを特徴とする露光
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の露
    光方法であって、前記基板ホルダによって支持された基
    板の回路形成有効領域を複数に分割して形成した各々の
    露光区画における平坦度のデータの許容範囲の設定、ま
    たは、全露光区画中の良区画数の許容範囲の設定を、前
    記基板表面上で良好な焦点を結べる深さである焦点深度
    との相関を持たせて決定することを特徴とする露光方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6記載
    の露光方法であって、前記基板ホルダによって支持され
    た基板の傾斜成分を計測して前記基板の傾斜を調整する
    チップレベリングを行う際には、露光装置に設けられた
    チップレベリング機能を用いて行うとともに、前記基板
    表面の結像光学系光軸方向の高さを検出する際には、露
    光装置に設けられたオートフォーカス機能を用いて検出
    することを特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 基板を支持する基板ホルダであって、 所望の処理が行われる際に前記基板を支持する支持面が
    設けられたホルダ本体と、 前記基板を支持して搬送する搬送部材と、 前記搬送部材と前記ホルダ本体との間で前記基板の受け
    渡しを行う際に前記基板を支持するとともに、前記ホル
    ダ本体の前記支持面から突出自在に設けられた可動部材
    とを有し、 前記可動部材が、前記基板の非有効領域に対応した前記
    ホルダ本体の前記支持面の外周部から突出して前記基板
    の主面と反対側の面の外周部を支持するように設けられ
    ていることを特徴とする基板ホルダ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の基板ホルダであって、前
    記搬送部材の基板支持部が、前記基板の前記反対側の面
    における前記可動部材の支持箇所と異なった外周部を支
    持するように前記搬送部材に設けられていることを特徴
    とする基板ホルダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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