JPH1116818A - ベーキング装置 - Google Patents

ベーキング装置

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JPH1116818A
JPH1116818A JP16979097A JP16979097A JPH1116818A JP H1116818 A JPH1116818 A JP H1116818A JP 16979097 A JP16979097 A JP 16979097A JP 16979097 A JP16979097 A JP 16979097A JP H1116818 A JPH1116818 A JP H1116818A
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JP
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baking
temperature
wafer
processing table
coater
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JP16979097A
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Kojiro Miyamoto
宏二郎 宮本
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速に目的のベーキング温度に到達できると
ともに厳密な温度制御を行うことができるようにし、こ
れにより異なる温度条件のベーキング処理を1台のベー
キング装置で行えるようにする。 【解決手段】 ベーキング装置20は、ウエハWを保持
してこれをベーキングする処理台22を備えている。こ
の処理台22は例えば、電子冷凍素子で形成されてウエ
ハWの温度を調整する温度調整部からなる。またベーキ
ング装置20は、処理台22上に設けられた加熱部23
と、加熱部23の温度を測定する温度センサ25と、温
度センサ25の測定結果に基づき、処理台(温度調整
部)22の電源27を制御する制御部26とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置製造
に用いるベーキング装置に関し、特にリソグラフィプロ
セスにおけるベーキング処理に好適なベーキング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベーキング装置としては、例えば
レジストコーターと現像機とを一体化したコーターデベ
ロッパーに備えられるものが知られている。このベーキ
ング装置は、ウエハを保持する筐体にヒータが内蔵され
て構成された、いわゆるホットプレートで構成されてい
るため、ヒータに通電することによって比較的早く装置
を所定の温度に加熱できる。一方、温度を下げる場合に
は、ヒータへの通電を停止して自然に放熱させることに
より行うため、かなりの時間を要する。そこで、従来の
コーターデベロッパーでは、運転中はなるべくベーキン
グ装置の温度変更をしないで済むよう、温度が異なるベ
ーキング処理毎に専用のベーキング装置が必要とされ、
したがって図8に示すように多数のベーキング装置が設
置されている。
【0003】なお、図8の例は、12台のベーキング装
置1〜12(図中、Bake1 〜Bake12で表す)が設置され
ている場合を示してある。またこのコーターデベロッパ
ーには、これらベーキング装置1〜12の他に、例えば
コーターカップを備えたコータ1、2(図中、Coater1
、Coater2 で表す) 、デベロッパーカップを備えたデ
ベロッパー1、2(図中、Developer1、Developer2で表
す)、クーリングプレートを備えたクーリング装置1、
2(図中、Cool1 、Cool2 で表す)、HMDS(Hexame
thyldisilazane) チャンバー1、2(図中、HMDS1 、HM
DS2 表す)が組み込まれている。さらに、これらの各部
分にウエハを搬送するロボットアームを備えた搬送部
(図示略)が設けられている。
【0004】このようなコーターデベロッパーでは、リ
ソグラフィプロセスにおいてレジストパターンを形成す
る場合、ウエハは例えば図9に示すフローにしたがって
処理される。すなわち、例えばプロセスAによる処理の
場合、ウエハ1は搬送部のロボットアームによりHMD
Sチャンバー1に搬送されて表面をHMDS処理され
る。次いで、クーリング装置1に搬送されてクーリング
処理され、その後コーター1に搬送されて表面にレジス
トが塗布される(図中、Coatと記す) 。次に、ウエハ1
はプリベークのためにベーキング装置1に送られ、ベー
キング(110℃、90秒)処理が施された後、クーリ
ング装置1に搬送されてそこで冷却される。その後、コ
ーター2に搬送されてレジストの塗膜上に反射防止膜
(Top Coat;図中T/C と記す)が塗布される。続いてベ
ーキング装置2に送られてベーキング(60℃、90
秒)処理され、次いでクーリング装置1に搬送されて冷
却される。
【0005】次にウエハ1は、コーターデベロッパーの
外部に設置されている縮小投影露光装置(ステッパー)
に搬送され、露光された後、PEB(Post Exposure Ba
ke;図中 Expo と記す)のためベーキング装置3に送ら
れてベーキング(100℃、90秒)処理される。次い
で、クーリング装置1に搬送されて冷却され、続いてデ
ベロッパー(図中、Dev と記す)1に搬送されて現像さ
れる。現像されたウエハ1はポストベークのためベーキ
ング装置4に送られてベーキング(70℃、90秒)処
理される。
【0006】複数のウエハを処理する場合には、コータ
ーにて律速されるよう処理を進めるため、上記コーター
デベロッパーの場合には、図9に示すようにコーター1
から最初のウエハ1が搬出されると、同じプロセスAの
後続のウエハ2がコーター1に搬入される。そして、レ
ジストが塗布されたウエハW12は、ベーキング装置1
〜4に対応したベーキング装置5〜8をウエハ1と同様
の順に通って処理される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ベーキング装置は、温度を低下させるのに時間を要する
ため、ベーキング装置を用いてコーターデベロッパーを
構成する場合には、温度が異なるベーキング処理毎に専
用のベーキング装置が必要になる。よって、1台のコー
ターデベロッパーにより処理する一連のプロセスの種類
が増えれば、つまり異なる種類のレジストを用いて処理
する場合や、同種のレジストでもベーキング温度条件が
異なる場合には、その場合毎のプロセスでのベーキング
処理に対応したベーキング装置が必要になる。
【0008】また、より微細なレジストパターンの形状
を均一に形成するためには、ベーキング温度をより厳密
に制御することが要求されることから、装置の温度が安
定している状態でベーキング処理を行うことは必須要件
となる。しかしながら、従来のベーキング装置では、こ
れにウエハが搬入されてから装置の温度が安定するま
で、例えば40秒程度と時間を要してしまう。
【0009】よってスループット向上およびレジストへ
の厳密な温度制御のために、同じ種類のプロセスでもベ
ーキング処理毎のベーキング装置を先行のウエハと後続
のウエハとのそれぞれに対応して設置せざるを得ず、例
えば図8に示すようにプロセスAに対してプロセスBを
1つ追加した場合には、単純には16台のベーキング装
置が必要になる。その結果、ベーキング装置を備えるコ
ーターデベロッパーが大型となって、クリーンルームに
おける装置の占有体積が増加し、装置作製やメンテナン
ス等の装置自体にかかるコストも増大してしまう。
【0010】また、ベーキング装置がコーターデベロッ
パーに設置可能な台数にも限界があるため、上記したよ
うに例えば単純には16台のベーキング装置が必要にな
るところを、設定温度をある程度共有化して使用してい
るのが現状となっている。よって、ベーキング処理にお
けるより厳密な温度制御が困難になっており、温度ばら
つきによるレジストパターンの線幅のばらつきが生じる
という不具合が起きている。さらに、ベーキング装置が
コーターデベロッパーに設けられる数に限界があること
から、1台のコーターデベロッパーによって処理可能な
プロセスの数が制限されるという不都合も生じている。
【0011】したがって、急速に目的のベーキング温度
に到達できるとともに厳密な温度制御を行うことがで
き、1台の装置で異なる温度条件のベーキング処理を行
えるベーキング装置の開発が切望されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明に係るベーキング装置は、ウエハを保持
してこれをベーキングする処理台が、電子冷凍素子で形
成されて上記ウエハの温度を調整する温度調整部を備え
た構成となっている。
【0013】電子冷凍素子はペルチェ素子とも呼ばれ、
2種類の導体を接合し、電流を流すことによって接続部
に熱の吸収、発生を生ずるペルチェ効果を用いた素子で
ある。例えば2種類の導体にP型、N型の半導体を用い
たものでは、正電極−N型半導体−中間電極−P型半導
体−負電極という構成によって、電極を通して通電する
ことにより、正、負の両電極側を発熱源、中間電極を吸
熱源とする素子が得られる。よって、正、負の両電極側
を一方の面、中間電極を他方の面とするプレート状の電
子冷凍素子を構成した場合には、通電によってその一方
の面を温度が上昇した加熱面、他方の面を温度が低下し
た冷却面とすることができる。またペルチェ素子の特性
から、電流の極性を反転させればその冷却面と加熱面と
を逆転させることができる。
【0014】本発明では、処理台がこのような電子冷凍
素子で形成された温度調整部を備えているため、上記の
ようにプレート状の電子冷凍素子で温度調整部が形成さ
れ、温度調整部の上面で処理台の上面が形成され、この
上面にウエハが保持されるように構成されていれば、電
子冷凍素子に流す電流量や電流の極性等を制御すること
により、処理台の温度(ベーキング温度)が目的の温度
に急速にかつ精度良く調整される。よって、処理台の温
度を変更しても、あるいはウエハの搬入によって処理台
の温度が変化しても、処理台がその温度に急速にしかも
精度良く調整されるため、ウエハが常に目的の温度でベ
ーキング処理され、かつ処理台の温度が安定するまでの
待機時間が短縮される。また処理台上に加熱部が設けら
れていれば、温度調整部の冷却面を加熱部側に接触させ
ることにより加熱部の熱が温度調整部を介して放出され
るため、加熱部が所定の温度に急速に冷却される。また
電子冷凍素子に通電する電流量を変化させれば、いずれ
の温度へも効率良く冷却される。よって加熱部の温度が
急速にかつ精度良く調整されて、処理台上に加熱部を介
して保持されるウエハが常に目的の温度でベーキング処
理され、かつ処理台の温度が安定するまでの待機時間も
短縮される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベーキング装
置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明
の第1実施形態を示す概略構成図であり、ウエハを保持
した状態を示してある。図1に示すようにこのベーキン
グ装置20は、処理室21、処理台22、加熱部23、
放熱部24、温度センサ25、制御部26および電源2
7を備えて構成されている。処理室21には、ウエハW
を処理室21内に搬入し、処理室21から搬出するため
の搬出入口21aが設けられており、内部に処理台22
が設けられている。
【0016】処理台22は、ウエハWを保持してこれを
ベーキングするためのもので、ウエハWの温度を調整す
る温度調整部からなっている。この温度調整部は、ペル
チェ効果を利用した電子冷凍素子で形成されたプレート
状のもので、一方の面が加熱面、他方の面が冷却面とな
るように構成されており、この冷却面が処理台22の上
面となっている。また処理台22には、これに電流を供
給する電源27が接続されており、電源27にはこれを
オン、オフして処理台22への通電や通電の停止、通電
する電流量、電流の極性の少なくとも一つを制御する制
御部26が接続されている。
【0017】処理室22内でかつ処理台22上には、例
えば熱伝導性の良い材料からなる筐体にヒータが内蔵さ
れたホットプレートからなる加熱部23が、その下面を
処理台22の上面に接触させた状態で設けられている。
そして加熱部23には、加熱部23の温度を測定する例
えばサーミスタや熱電対等の温度センサ25が取り付け
られている。図1では、温度センサ25が例えば加熱部
23の上面でかつ周縁部に取り付けられている例が示さ
れているが、例えばウエハW直下の加熱部23の上面に
取り付けられていてもよく、またウエハW直下の加熱部
23の上面でかつ所定の間隔で複数取り付けられていて
もよいのはもちろんである。この温度センサ25は、制
御部26に接続されて測定結果を制御部26に出力する
ように構成されてり、制御部26は入力された測定結果
に基づき電源27を制御するようになっている。
【0018】また処理台22の下面側には、つまり加熱
面側には、放熱部24が設置され、放熱部24によって
上記加熱面からの熱が外部に放出されるようになってい
る。放熱部24は、この実施形態においては、例えば放
熱フィンとファン排気機構とからなる熱交換器で構成さ
れている。
【0019】上記のように構成されたベーキング装置2
0では、処理台22上に加熱部23を介してウエハWが
保持され、加熱部23の温度でウエハWがベーキング処
理される。この加熱部23が所定の温度より高い場合、
加熱部23のヒータへの通電が一定に保持された状態
で、温度センサ25からの測定結果に基づき制御部26
が温度調整部からなる処理台22への通電、通電停止、
電流量、電流の極性の少なくとも一つを制御する。
【0020】よって、加熱部23の熱が処理台22を介
して外部に効率良く放熱でき、加熱部23を所定の温度
に急速に冷却できる。また処理台22に通電する電流の
制御によってこのような温度調整を行うため、加熱部2
3の温度制御を厳密に行える。また、加熱部23が目的
の温度より低い場合には、従来通り、加熱部23のヒー
タによって速やかに目的の温度に設定することができ
る。このため、ウエハWを常に目的の温度でベーキング
処理できるとともに、ウエハWのベーキング装置20の
搬入から加熱部23の温度が安定するまでの待機時間を
短縮できる。
【0021】したがって、このベーキング装置20によ
れば、加熱部23をいかなる温度にも急速に調整でき、
1台のベーキング装置20で温度条件の異なるベーキン
グ処理を行うことができるので、異なる温度条件のベー
キング処理を行うコーターデベロッパーに非常に有効な
ものとなる。しかも、より厳密な温度制御が可能となる
ため、温度ばらつきによるレジストパターンの線幅のば
らつきを抑制できる優れた効果が得られる。
【0022】次に、上記ベーキング装置20を採用した
コーターデベロッパーの一例を図2を用いて説明する。
このコーターデベロッパー100は、8台のベーキング
装置20−1〜20−8(図中、Bake1 〜Bake8 で表
す)、コーターカップを備えたレジスト用のコータ1と
反射防止膜(Top Coat) 用のコータ2(それぞれ図では
Coater1 、Coater2 で表す) 、デベロッパーカップを備
えたデベロッパー1、2(図中、Developer1、Develope
r2で表す)、クーリングプレートを備えたクーリング装
置1、2(図中、Cool1 、Cool2 で表す)、HMDSチ
ャンバー1、2(図中、HMDS1 、HMDS2 表す)が組み込
まれている。さらに、これらの各部分にウエハを搬送す
るロボットアームを備えた搬送部(図示略)が設けられ
ている。
【0023】図3はリソグラフィプロセスにおいてウエ
ハW上にレジストパターンを形成する際のプロセスA、
Bのフロー例を示す図である。このようなコーターデベ
ロッパー100では、例えばプロセスAにしたがってウ
エハW1、W2上にレジストパターンを形成し、次いで
ウエハW3、W4上にプロセスBにしたがってレジスト
パターンを形成する場合、ウエハW1、W2は、前述し
た従来例と同様の順番で各処理が進められる。また、各
ベーキング処理の温度条件に設定されたベーキング装置
20−1〜20−4にてウエハW1がベーキングされ
る。
【0024】すなわち、まずウエハW1はHMDSチャ
ンバー1に搬送されて表面をHMDS処理され、続いて
クーリング装置1に搬送されてクーリング処理される。
次いで、コーター1に搬送されて表面にレジストが塗布
され(図中、Coatと記す) 、続いてプリベークのために
ベーキング装置20−1に送られてベーキング(110
℃、90秒)処理される。その後、クーリング装置1に
搬送されてそこで冷却される。次に、コーター2に搬送
されてレジストの塗膜上に反射防止膜(図中、T/C と記
す)が塗布される。続いてベーキング装置20−2に送
られてベーキング(60℃、90秒)処理され、次いで
クーリング装置1に搬送されて冷却される。
【0025】次にウエハW1は、コーターデベロッパー
の外部に設置されているステッパーに搬送され、露光さ
れた後、PEB(図中、Expoと記す)のためベーキング
装置20−3に送られてベーキング(100℃、90
秒)処理される。次いで、クーリング装置1に搬送され
て冷却され、続いてデベロッパー(図中、Dev と記す)
1に搬送されて現像される。現像されたウエハW1はポ
ストベークのためベーキング装置20−4に送られてベ
ーキング(70℃、90秒)処理される。一方、後続の
ウエハW2は、最初のウエハW1のHMDS処理後の冷
却処理の際に、HMDSチャンバー2に搬入されてHM
DS処理される。そしてウエハW2がコータ1から搬出
されると、コーター1に搬入され、レジストの塗布後、
ベーキング装置20−1〜20−4に対応したベーキン
グ装置20−5〜20−8をウエハW1と同様の順に通
って処理される。
【0026】またプロセスBにしたがってレジストパタ
ーンを形成するウエハW3は、ウエハW2のHMDS処
理後の冷却処理の際に、HMDSチャンバー1に搬入さ
れてHMDS処理される。そしてウエハW2がコータ1
から搬出されると、ウエハW3はコーター1に搬入され
てレジストが塗布され、次いでベーキング装置20−1
に搬入される。この搬入の前には予め、ベーキング装置
20−1の温度が100℃に変更される。上記したよう
にベーキング装置20−1〜20−8は、電子冷凍素子
からなる処理台(温度調整部)22によって、加熱部2
3を急速にかつ厳密に所定の温度に冷却できるものであ
る。したがって、ベーキング装置20−1は、上記した
ウエハW1のベーキング(110℃、90秒)処理後、
このウエハW3がベーキング装置20−1に搬入される
前の短時間にベーキング温度が100℃に精度良く変更
される。
【0027】以降は、ウエハW1のベーキング処理に用
いたベーキング装置20−2〜20−4がウエハW3の
搬入前に適正な温度に変更される以外は、先に説明した
プロセスAと同様の順番で処理が行われる。またプロセ
スBにしたがってレジストパターンを形成する後続のウ
エハW4も、ウエハW3がコータ1から搬出されると、
コーター1に搬入されてレジストが塗布され、次いでベ
ーキング装置20−5に搬入されてベーキング処理され
る。このベーキング装置20−5の温度は、上記したウ
エハW2のベーキング処理後、ウエハW4がベーキング
装置20−5に搬入される前の短時間に適正な温度に精
度良く変更される。そしてこれ以降は、ウエハW2のベ
ーキング処理に用いたベーキング装置20−6〜20−
8がウエハW4の搬入前に適正な温度に変更される以外
は、先に説明したプロセスAと同様の順番で処理が行わ
れる。
【0028】このようにコーターデベロッパー100で
は、急速に目的の温度に設定できるベーキング装置20
を採用していることにより、常にプロセスA、Bの最適
条件でベーキング処理を行うことができる。よって、温
度ばらつきによるレジストパターンの線幅のばらつきを
抑制できるため、微細なレジストパターンを均一にかつ
所望の形状に形成でき、ミキシング等を防止することが
できる。
【0029】また1台のベーキング装置20で設定温度
の異なるベーキング処理を行えることから、より多くの
プロセスを1台のベーキング装置20で対応できる。し
たがって、コーターデベロッパー100に設置するベー
キング装置20を従来の12台から8台へと大幅に削減
(約33%の削減)できるので、クリーンルームにおい
てコーターデベロッパー100の占有体積を低減でき、
装置作製やメンテナンス等の装置自体にかかるコストも
低減することができる。さらに、1台のベーキング装置
20で多くのプロセスに対応できるため、コーターデベ
ロッパー100の占有体積を低減しつつ、1台のコータ
ーデベロッパー100によって処理可能なプロセスの数
を増やすことができる。
【0030】またウエハW1〜W4のベーキング装置2
0への搬入後、温度が安定するまでの待機時間を大幅に
短縮できるので、スループットを向上させることができ
る。上記したコーターデベロッパーでは、10%のスル
ープットの向上が確認された。したがって、ベーキング
装置20によれば、半導体装置の製造歩留りの向上を図
ることができる。
【0031】なお、上記第1実施形態のベーキング装置
20では、放熱部24が例えば放熱フィンとファン排気
機構とからなる熱交換器で構成されている場合について
述べたが、処理台12からの熱を放熱するものであれば
よく、この例に限定されない。例えば図4に示す第1変
形例のベーキング装置30の放熱部34のように、内部
に冷媒を循環させることにより処理台12からの熱を放
熱する冷却板からなる熱交換器で構成されていてもよ
い。ここで、図4では、温度センサ、電源、制御部を省
略してある。
【0032】また、第1実施形態では電子冷凍素子で形
成された処理台22の電源27に制御部26が接続さ
れ、処理台22への電流制御によって温度制御が行われ
る例を述べたが、処理台22への電流制御とともに放熱
部24、34の熱交換度の制御を行ってもよい。また、
処理台22の電源27に替えて加熱部23の電源に制御
部26が接続された構成としてもよい。この場合には、
処理台22に常に一定の電流を通電した状態で、かつ放
熱部24、34を一定の状態で作動させた状態で、温度
センサ25の測定結果に基づき制御部26が加熱部23
の電源のオン、オフおよび電流量の少なくとも一つを制
御することになる。したがって、このことによっても加
熱部23を急速にかつ精度良く目的の温度に冷却できる
ため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0033】さらに、図5に示す第2実施形態のベーキ
ング装置40のように、加熱部23のヒータの電源41
と処理台22の温度調整部の電源42との双方に制御部
43が接続され、温度センサ25の測定結果が制御部4
3に送られるように構成されていてもよい。この場合に
は、温度センサ25の測定結果に基づき、制御部43が
電源41のオン、オフ、電流量の少なくとも一つを制御
するとともに、電源42のオン、オフ、通電する電流
量、電流の極性の少なくとも一つを制御することにな
る。したがって、より速やかにかつ厳密な温度制御が実
施される。また、これらの制御とともに放熱部24の熱
交換度の制御を行うことも可能であるのはもちろんであ
る。さらに図5においても、温度センサ25が例えば加
熱部23の上面でかつ周縁部に取り付けられている例が
示されているが、例えばウエハW直下の加熱部23の上
面に取り付けられていてもよく、また所定の間隔で複数
取り付けられていてもよいのは先の第1実施形態と同様
である。
【0034】また、上記したコーターデベロッパー10
0では、ベーキング装置20を用いたが、前述したベー
キング装置30、40を用いても同様の効果が得られる
のは言うまでもない。またコーターデベロッパー100
は、8台のベーキング装置20を備えて同時に多数のウ
エハWを処理できるものとしたが、例えば上記例と同様
に、プロセスAにしたがってウエハW1、W2上にレジ
ストパターンを形成し、プロセスBにしたがってウエハ
W3、W4上にレジストパターンを形成する場合、以下
のようにベーキング装置20の温度をベーキング処理毎
に変化させることにより、ベーキング装置20を4台ま
で削減したコーターデベロッパーを実現できる。ここ
で、このコーターデベロッパーは、4台のベーキング装
置20−1〜20−4を備えている以外は、前述したコ
ーターデベロッパー100と同様に構成されているもの
とする。
【0035】まず、ウエハW1はHMDSチャンバー1
に搬送されて表面をHMDS処理され、続いてクーリン
グ装置1に搬送されてクーリング処理される。次いで、
コーター1に搬送されて表面にレジストが塗布され、続
いてプリベークのためにベーキング装置20−1に送ら
れてベーキング(110℃、90秒)処理される。その
後、クーリング装置1に搬送されてそこで冷却される。
次に、コーター2に搬送されてレジストの塗膜上に反射
防止膜が塗布されるが、この間、ベーキング装置20−
1の温度が60℃に変更される。ウエハW1は再びベー
キング装置20−1に送られてベーキング(60℃、9
0秒)処理され、次いでクーリング装置1に搬送されて
冷却される。
【0036】次にウエハW1は、ステッパーに搬送され
て露光される。この間、ベーキング装置20−1の温度
は100℃に変更される。露光後、PEBのためベーキ
ング装置20−1に送られてベーキング(100℃、9
0秒)処理される。次いで、クーリング装置1に搬送さ
れて冷却され、続いてデベロッパー1に搬送されて現像
される。この間、ベーキング装置20−1の温度は70
℃に変更される。現像されたウエハW1はポストベーク
のためベーキング装置20−1に送られてベーキング
(70℃、90秒)処理される。その後、ベーキング装
置20−1の温度は110℃に設定される。
【0037】また、コーターにて律速されるよう処理を
進めるため、後続のウエハW2については、上記した同
じプロセスAのベーキングをベーキング装置20−2に
て実施する。同様にウエハW2の後続のウエハW3につ
いては、プロセスBのベーキングをベーキング装置20
−3で、さらに後続のウエハW4はベーキング装置20
−4にて実施する。
【0038】このようにベーキング装置20の温度をベ
ーキング処理毎に変化させた場合には、ベーキング装置
20を4台まで削減したコーターデベロッパーを実現で
きるため、クリーンルームにおいてコーターデベロッパ
ーの占有体積を一層低減でき、装置作製やメンテナンス
等の装置自体にかかるコストも大幅に低減することがで
きる。また開発段階において、ベーキング装置20の数
分のベーキング条件でのサンプル作成を容易に行うこと
ができる。さらに、同じベーキング装置20にて各ベー
キング処理を行えるため、ベーキング装置20に起因す
るレジストパターンの欠陥や線幅のばらつきの同定を容
易に行うことができる。
【0039】次に、本発明に係るベーキング装置の第3
実施形態を図6に基づいて説明する。なお、図において
第1実施形態と同一の形成要素には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0040】第3実施形態において第1実施形態、第2
実施形態と相違するところは、処理台51上に加熱部が
設けられていない点にある。すなわち、このベーキング
装置50では、電子冷凍素子で形成された温度調整部か
らなる処理台51が、設定温度への加熱、冷却を行うよ
うに構成されている。この処理台51は、第1実施形態
の処理台22と同様に、一方の面が加熱面、他方の面が
冷却面となるようにプレート状に形成された温度調整部
で構成されており、一方あるいは他方の面が処理台51
の上面となっている。そしてペルチェ効果によって、電
流の極性を変えることにより加熱面と冷却面とが逆転す
るものとなっている。
【0041】処理台51には、これに電流を供給する電
源27が接続されており、電源27には制御部26が接
続されている。制御部26は、温度センサ25からの測
定結果に基づき、処理台51への通電や通電の停止、通
電する電流量の少なくとも一つと、電流の極性とを制御
する機能を有している。
【0042】上記のように構成されたベーキング装置5
0では、処理台51自体が加熱、冷却機能を有している
ため、処理台51をより速く目的の温度に到達させるこ
とができ、かつより厳密に温度制御を行うことができ、
また温度が安定するまでに時間を要しない。特に、処理
台51に通電する電流の極性を反転させることで、処理
台51の上面を非常に効率良く冷却することができる。
よって、処理台51上に保持されるウエハWの温度をさ
らに急速かつ高精度で調整できるため、ウエハWを常に
所望の温度でベーキングできて温度ばらつきによるレジ
ストパターンの線幅のばらつき等を確実に防止できると
ともに、速やかに温度を安定させることができることか
ら、スループットの一層の向上を図ることができる。さ
らに処理台51への電流制御のみで温度制御を行うた
め、温度制御が非常に容易である。しかも加熱部を設け
ないため、その分、ベーキング装置51を小型化するこ
とができる。
【0043】したがって、ベーキング装置51を用いて
コーターデベロッパーを構成すれば、上記コーターデベ
ロッパー100と同様の効果が得られるのはもちろんの
こと、第1実施形態、第2実施形態よりもさらにクリー
ンルームにおけるコーターデベロッパーの占有体積を低
減でき、装置作製やメンテナンス等の装置自体にかかる
コストも低減することができる優れた効果が得られる。
またコーターデベロッパー100を用いた上記のプロセ
スも実施でき、半導体装置の歩留りの向上を図れる。
【0044】なお、第3実施形態においても、放熱部2
4が例えば放熱フィンとファン排気機構とからなる熱交
換器で構成されているが、処理台51からの熱を放熱す
るものであればいかなるものを用いることができる。例
えば図7に示す第2変形例のベーキング装置60の放熱
部64のように、内部に冷媒を循環させることにより処
理台51からの熱を放熱する冷却板からなる熱交換器で
構成されていてもよい。ここで、図7では、温度セン
サ、電源、制御部を省略してある。
【0045】また、第3実施形態では処理台51への電
流制御によって温度制御が行われる例を述べたが、処理
台51への電流制御とともに放熱部24、64の熱交換
度の制御を行うことも可能である。さらに図6において
も、温度センサ25が例えば加熱部23の上面でかつ周
縁部に取り付けられている例が示されているが、例えば
ウエハW直下の加熱部23の上面に取り付けられていて
もよく、また所定の間隔で複数取り付けられていてもよ
いのは先の第1,第2実施形態と同様である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るベーキ
ング装置によれば、処理台が電子冷凍素子で形成された
温度調整部を備えた構成としたことにより、温度調整部
の上面で処理台の上面が形成されていれば、処理台を目
的の温度に急速にしかも精度良く調整できる。また処理
台上に加熱部が設けられて温度調整部の冷却面を加熱部
側に接触させた場合には、加熱部をいかなる温度へも効
率良く冷却できる。よって、処理台に直接保持されるあ
るいは処理台に加熱部を介して保持されるウエハの厳密
な温度制御を行うことができるため、温度ばらつきによ
るレジストパターンの線幅のばらつきを抑制できる。ま
た1台のベーキング装置で温度条件の異なるベーキング
処理を行うことができるため、コーターデベロッパーに
用いた場合には、ベーキング装置の設置数を削減でき
る。したがって、クリーンルームにおけるコーターデベ
ロッパーの占有体積を低減でき、装置作製やメンテナン
ス等の装置自体にかかるコストも低減することができ
る。さらに、1台のベーキング装置で多くのプロセスに
対応できるため、処理可能なプロセスの数を増やすこと
ができるとともに、ウエハのベーキング装置への搬入
後、温度が安定するまでの待機時間を大幅に短縮できる
ので、スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベーキング装置の第1実施形態を
示す概略構成図である。
【図2】実施形態のベーキング装置のコーターデベロッ
パーへの適用例を示す図である。
【図3】実施形態のコーターデベロッパーによるプロセ
スフロ−の一例を説明する図である。
【図4】第1変形例を示す図である。
【図5】本発明に係るベーキング装置の第2実施形態を
示す概略構成図である。
【図6】本発明に係るベーキング装置の第3実施形態を
示す概略構成図である。
【図7】第2変形例を示す図である。
【図8】従来のコーターデベロッパーの一例を示す図で
ある。
【図9】従来のコーターデベロッパーによるプロセスフ
ロ−の一例を説明する図である。
【符号の説明】
20,30,40,50,60…ベーキング装置、2
2,51…処理台、23…加熱部、24,34,64…
放熱部、25…温度センサ、26,30,43…制御
部、W…ウエハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを保持してこれをベーキングする
    処理台を備えたベーキング装置であって、 前記処理台は、電子冷凍素子で形成されて前記ウエハの
    温度を調整する温度調整部を備えていることを特徴とす
    るベーキング装置。
  2. 【請求項2】 前記処理台の温度を測定する温度センサ
    と、 前記温度センサの測定結果に基づき前記温度調整部を制
    御する制御部と、を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のベーキング装置。
  3. 【請求項3】 前記処理台上に設けられた加熱部と、 前記加熱部の温度を測定する温度センサと、 前記温度センサの測定結果に基づき、前記温度調整部と
    前記加熱部との少なくとも一方を制御する制御部と、を
    備えていることを特徴とする請求項1記載のベーキング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記温度調整部の下部側には、該温度調
    整部からの熱を放熱する放熱部が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のベーキング装置。
JP16979097A 1997-06-26 1997-06-26 ベーキング装置 Pending JPH1116818A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1140473A (ja) * 1997-07-17 1999-02-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2001168023A (ja) * 1999-09-30 2001-06-22 Tokyo Electron Ltd 加熱処理装置
JP2018098237A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 凸版印刷株式会社 ベーク装置
CN108803259A (zh) * 2018-05-30 2018-11-13 上海华力集成电路制造有限公司 晶圆烘焙热板系统及其温度控制方法

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