JPH11168048A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH11168048A
JPH11168048A JP9333329A JP33332997A JPH11168048A JP H11168048 A JPH11168048 A JP H11168048A JP 9333329 A JP9333329 A JP 9333329A JP 33332997 A JP33332997 A JP 33332997A JP H11168048 A JPH11168048 A JP H11168048A
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JP
Japan
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alignment
substrate
signal
mark
alignment mark
Prior art date
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JP9333329A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kitano
博 北野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 AGCによるアライメント信号強度調整のた
めのスループツト低下防止を図る。 【解決手段】 露光装置に設けられたアライメント検出
系とは別に基板搬送装置中のプリアライメントユニット
上方にアライメントマーク予備検出装置を設ける。基板
露光前のローディング時に、アライメントマーク予備検
出装置の光検出器49にて予めアライメント信号強度を
計測し、その信号強度に応じて光検出器17を用いるア
ライメント検出系の信号処理回路の増幅器52aのゲイ
ンを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
ディスプレイの製造工程において半導体ウエハやガラス
プレートにパターンを露光する露光方法及び露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子の製造工程に
おいてステッパー等の投影露光装置が用いられている。
投影露光装置においては、レチクル又はフォトマスク
(以下、マスクという)上に形成されたパターンをレジ
スト等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート
等の感光基板(以下、単に基板という)の所定の領域に
高い精度で転写するために、マスクと基板を高精度に位
置合わせ(アライメント)する必要がある。
【0003】そのため、この種の投影露光装置には、基
板上に形成されたアライメントマークを光電的に検出し
てマスクと基板との位置合わせを行うアライメント検出
系が組み込まれている。このアライメントの方式の一つ
として、回折格子マークをアライメントマークとして用
い、レーザ光を基板上の回折格子マークに照射し、その
マークにより回折又は散乱された光を用いてマーク位置
を検出するLSA(Laser Step Alignment)方式が知ら
れている。
【0004】従来のLSA方式のアライメント検出系に
おいては、複数の矩形形状の格子からなるアライメント
マークの並び方向に対し平行にレーザ光による走査を行
う。このレーザ光の走査は、レーザ光を走査させるので
はなく、基板露光時に基板を移動させる基板ステージを
アライメントマークの並び方向に対し平行に移動させる
ことによって行う。このとき、基板ステージの位置は干
渉計によって常時正確に計測している。このようにし
て、アライメントマーク検出時の基板ステージ位置か
ら、アライメントマーク位置を求めることができる。
【0005】図6は、従来のLSA方式のアライメント
検出系における信号処理回路の概略図である。レーザ光
がアライメントマークに照射されるとき、アライメント
マークのエツジから回折光が生じる。この回折光は光検
出器101に入射し、光検出器101の電流信号はプリ
アンプ102で電圧信号に変換される。プリアンプ10
2の出力は、自動利得制御(AGC)回路107を備え
る増幅器103によって、A/D変換器104による信
号処理に最適な電圧範囲の信号に増幅される。AGC回
路107はCPU106によって制御されている。増幅
器103によってピーク電圧が所定の電圧になるように
増幅された信号は、A/D変換器104によって基板ス
テージ位置信号に同期してA/D変換され、信号波形メ
モリ105はデジタル化された信号波形を記憶する。
【0006】アライメントマークの位置検出は、信号波
形メモリ105に蓄積し得られたアライメント信号の各
マーク(山の部分)を求め、それを干渉計によって計測
された基板ステージの位置に関係付けることで行われ
る。このアライメントマークの位置検出にあたっては、
例えば以下の〜の様な処理が行われる。アライメ
ント信号のベース部とマーク頂上部からマークの振幅を
求め、信号強度判定を行う。この振幅が大きすぎたり、
あるいは小さすぎて位置検出処理に適さない場合にはA
GC回路107によりA/D変換器104前段の増幅器
103のゲインを調整し、再びアライメント信号を信号
波形メモリ105に取り込み直す。次に、求めた振幅
からマークを水平にスライスる直線の切片(スライスレ
ベル)を決定する。スライスレベルとマークの交点を
求め、その交点の中心をマークの中心とする。アライ
メント信号中の全マークに対してマーク中心が求まる
と、各マーク間隔(マークピッチ)を加味してアライメ
ントマーク全体の中心値を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のアラ
イメントマークの位置検出では、アライメント信号の強
度判定を前記のようにアライメント処理の中で行って
いる。従って、アライメント信号強度がアライメント処
理に適さない大きさであった場合、AGC回路107に
てアライメント信号強度を調整した後、基板ステージを
駆動して基板を移動させることで再びアライメント信号
を信号波形メモリ105ヘ取り込み直す必要があり、信
号の取り込み直しの時間分だけアライメント処理時間が
長くなり、装置のスルーブットを低下させる要因となっ
ていた。
【0008】特に、アライメント信号強度が小さすぎて
ノイズに埋もれているような場合、あるいはアライメン
ト信号強度が大きすぎて飽和しているような場合などに
は増幅器103の適切なゲインを予想することが困難で
あり、AGC回路によるアライメント信号強度の調整を
試行錯誤で行わなければならない。そのため、アライメ
ント信号の再取り込み作業を何度も繰り返す必要があ
り、装置のスループットを大幅に低下させることがあっ
た。
【0009】このようなアライメント信号強度と増幅器
103のゲインの解離は、例えばプロセス処理によるア
ライメントマークの変形に基づくアライメント信号強度
の変化と、AGC回路107が前回のアライメントマー
ク検出時のゲインを記憶していることに起因して生じ、
1つのロットの処理を終わって次のロットの処理を開始
したときなどに発生しやすい。本発明は、このような従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、AGCによるア
ライメント信号強度調整のためのスループツト低下防止
を図った露光方法及び露光装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、基板
露光前に前述のアライメント検出系とは別に設けた信号
検出手段にて予めアライメント信号強度を計測し、アラ
イメント検出系の信号処理回路のゲインを決定すること
で前記目的を達成する。すなわち、請求項1記載の露光
方法は、アライメントマーク(14)が形成された基板
(5)にパターンを露光する露光方法において、露光が
行われる位置へ基板を搬送するまでにアライメントマー
クを評価するステップと、前記評価に基づいて、アライ
メントマークを検出するステップとを含むことを特徴と
する。
【0011】請求項2記載の露光方法は、アライメント
マークが回折格子マークであり、前記評価するステップ
が、回折格子マークを照明した際に回折格子マークから
発生する回折光を評価している。
【0012】請求項3記載の露光装置は、基板(5)上
に形成されたアライメントマーク(14)を検出する第
1検出手段(10)を備え、第1検出手段を用いてアラ
イメントされた基板にパターンを露光する露光装置にお
いて、第1検出手段とは別個にアライメントマークを検
出する第2検出手段(50)と、第2検出手段の検出結
果に基づいて第1検出手段を調整する調整手段(19)
とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の露光装置は、アライメント
マークが回折格子マークであり、第1検出手段はレーザ
光源(11)と光検出器(17)とを備え、回折格子マ
ークにレーザ光を照射したとき生じる回折光を検出して
いる。請求項5記載の露光装置は、第2検出手段が、基
板を露光装置に搬送する基板搬送系に設けられている。
第1検出手段の調整は、一般には光検出器の検出出力を
処理する回路の利得制御を意味する。
【0014】本発明によると、基板露光時のアライメン
ト以前に、基板のアライメントマークに対して例えばレ
ーザ光等の光線を照射し、前述のアライメント検出系と
は別に設けた信号強度検出手段によってアライメント信
号強度を予め計測しておく。そして、その計測結果か
ら、アライメント検出系におけるアライメント信号取り
込み時の最適なゲインを決定する。決定したゲインを当
該基板の基板露光時のアライメントに反映させることに
より、常にアライメント信号をA/D変換器の入力電圧
範囲内である信号処理に最適な大きさとすることができ
る。その結果、基板露光時のアライメントでは、常に最
適なゲインに調整されたアライメント信号を得ることが
できるようになり、従来のようなアライメント処理時の
信号強度判定によるアライメント信号の信号波形メモリ
ヘの取り込み直しがなくなり、基板処理のスループット
を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による露光装置の
概略図である。図1において、超高圧水銀ランプから発
せられたg線、h線、i線等の露光光は、照明光学系1
を通り、均一な照度でマスク2に形成されたパターンを
照明する。露光光によって照明されたマスク2のパター
ンは、所定の結像特性を有する投影光学系3を介して基
板ステージ4上に載置された基板5に転写される。
【0016】基板ステージ4はモータ等の駆動装置8に
よって駆動され、投影光学系3の光軸方向に垂直な平面
上を2次元的に移動可能である。また基板ステージ4の
2次元位置は、基板ステージ4上に固定されている移動
鏡6との間の間隔をレーザ干渉計7で計測することによ
って計測される。レーザ干渉計7の出力は基板ステージ
制御系9に供給され、基板ステージ制御系9はレーザ干
渉計7の出力をモニターしながら駆動装置8を駆動する
ことによって基板ステージ4を所定の位置に位置制御す
る。
【0017】基板5上には、所定数の回折格子マークか
らなるアライメントマーク14が予め形成されており、
このアライメントマーク14の位置をアライメント検出
系10によって検出することで、マスク2と基板5のア
ライメントを行う。なお、マスク2にもアライメントマ
ークが設けられており、このマスクのアライメントマー
クを検出するためのマスクアライメント系も設けられて
いるが、図1では図示を省略している。アライメント検
出系10はレーザ光源11、結像光学系13、空間フィ
ルター16、光検出器17、信号処理回路19等を備
え、典型的には信号処理手段19で図2に示すような信
号処理を行うことによりアライメントマーク14の位置
を検出する。
【0018】図2に示すように、アライメントマーク1
4は所定数(図2の例では3個)の回折格子マーク2
1,22,23からなる。アライメント系10に設けら
れたHe−Neレーザ等のレーザ光源11は、基板5に
塗布されたフォトレジストを感光させないような波長の
レーザ光を発生し、このレーザ光はハーフミラー12で
反射されたのち、結像光学系13によって基板5上にラ
イン状のスポット光25として結像される。基板ステー
ジ4の移動により、レーザスポット光25と回折格子マ
ーク21〜23とを相対移動(走査)すると、レーザス
ポット光が回折格子マークを照射する位置に応じて、個
々の回折格子マーク21,22,23から回折光、散乱
光及び正反射光が生じ、それらの光は結像光学系13及
びハーフミラー12を通り、反射ミラー15で反射され
て空間フィルター16に到達する。この空間フィルター
16は、結像光学系13の入射瞳と共役な位置に設けら
れており、回折格子マーク21,22,23から発生さ
れた光のうち正反射光をカットして、回折光及び散乱光
のみを透過するようになっている。
【0019】空間フィルター16を透過した回折光及び
散乱光は、光検出器17に入射して光電変換され、光強
度に応じた信号レベルの信号波形が出力される。この信
号波形は、信号処理回路19中でアナログ信号からデジ
タル信号に変換されて処理される。信号処理回路19に
は、基板ステージ制御系9から基板ステージ4の位置情
報も同時に伝達され、これによって基板ステージ4の位
置に対応した回折光の強度(信号レベル)がわかる。
【0020】前述のように、基板5上に結像されたライ
ン状スポット光25に対してアライメントマーク14を
走査することにより、図2に示すような信号波形26が
得られる。図2において、回折格子マーク21,22,
23とライン状のレーザスポット光25が重なった場所
で回折光が発生し、信号レベルが高くなる。信号処理回
路19では、この信号波形26から信号処理範囲内の信
号レベルの最小値IMINと最大値IMAXを求め、この最大
値と最小値間にスライスレベルLを設定する。そして、
このスライスレベルLと信号波形26のピークa1,a
2,a3との交点の位置を求め、これら交点の位置間隔
から複数の回折格子マーク21,22,23の位置を算
出する。その後、算出された複数の回折格子マーク位置
の平均位置を計算してアライメントマーク14の位置と
する。
【0021】図3は、露光装置の基板ステージに対して
基板の搬送及び受け渡しを行う基板搬送装置の一例を説
明する概略図である。基板保管部31に保管されている
基板5a〜5eを露光装置の基板ステージ4へ搬送する
基板搬送装置は、搬送アーム32,34,35及び基板
のプリアライメントを行うプリアライメントユニット3
3を備える。
【0022】搬送アーム32は、モータ等を有する搬送
アーム駆動部41によって駆動されて、基板保管部31
から必要になった基板5aを取り出し、プリアライメン
トユニット33上に搬送する。プリアライメントユニッ
ト33では、搬送制御部40の制御下にユニット上に載
置された基板5aの四辺を基準ピン33a〜33cと押
しピン33d,33eによって押すことによって、基板
5aを機械的に位置決めする。プリアライメントユニッ
ト33で位置決めされた基板5aは搬送アーム34に受
け渡され、露光装置の基板ステージ4上に載置される。
露光装置で露光された基板5aは、搬送アーム35によ
り基板ステージ4から取り出され、プリアライメントユ
ニット33に受け渡されて位置決めされた後、再び搬送
アーム32によって基板保管部31に収納される。
【0023】搬送アーム34は搬送制御部40の制御下
に搬送アーム駆動部42によって駆動され、搬送アーム
35は搬送制御部40の制御下に搬送アーム駆動部43
によって駆動される。搬送アーム32,34,35は、
図中の矢印A,B方向に可動である。各搬送アーム3
2,34,35は、基板保持面に真空吸着孔37を有
し、アーム上に基板5aを真空吸着保持して移動する。
真空吸着孔37を介する基板5aの真空吸着及び吸着解
除も搬送制御部40の制御下に、各搬送アーム駆動部4
1,42,43によって行われる。
【0024】プリアライメントユニット33の上方に
は、基板5aに形成されたアライメントマークを検出で
きる位置に、光源と光検出器を備えるアライメントマー
ク予備検出装置50が設けられている。図示したアライ
メントマーク予備検出装置50は、露光装置に備えられ
ているアライメント検出系10に用いられているのと同
等の部材を同様に配置したもので、レーザ光源44、結
像光学系46、空間フィルター48、光検出器49を備
える。アライメント系10に設けられたHe−Neレー
ザ等のレーザ光源11と同じレーザ光源44は、基板5
aに塗布されたフォトレジストを感光させないような波
長のレーザ光を発生し、このレーザ光はハーフミラー4
5で反射されたのち、結像光学系46によって基板5a
上にライン状のスポット光として結像される。
【0025】基板5aに設けられた回折格子マークから
発生された回折光、散乱光及び正反射光は結像光学系4
6及びハーフミラー45を通り、反射ミラー47で反射
されて空間フィルター48に到達する。空間フィルター
48は、結像光学系46の入射瞳と共役な位置に設けら
れており、基板5aに形成された回折格子マークから発
生された光のうち正反射光をカットして、回折光及び散
乱光のみを透過する。空間フィルター48を透過した回
折光及び散乱光は、光検出器49に入射して光電変換さ
れ、光強度に応じた検出信号が出力される。
【0026】図4は、本発明によるアライメント検出系
に備えられる信号処理回路の一例を示す概略図である。
光検出器17には、露光装置の基板ステージ4に保持さ
れた基板5に設けられたアライメントマークからの回折
光が入射する。光検出器17からの電流信号は、プリア
ンプ51aで電圧信号に変換され、AGC回路56を備
える増幅器52aに入力される。増幅器52aの出力
は、基板ステージ制御系9から供給される基板ステージ
4の位置信号に同期して基板ステージ4の一定量の変位
毎にA/D変換器53によってA/D変換される。信号
波形メモリ54はデジタル化された信号波形を記憶す
る。
【0027】露光装置が基板5を露光している間に、図
3に示した基板搬送装置は、次に露光すべき基板5aを
搬送している。その基板5aがプリアライメントユニッ
ト33上に載置されてプリアライメントが終了したと
き、プリアライメントユニット33の上方に設置された
アライメントマーク予備検出装置50は、基板5aのア
ライメントマークをレーザ光で照射し、そこから発生さ
れる回折光を光検出器49で検出する。光検出器49か
らの電流信号は、プリアンプ51bで電圧信号に変換さ
れ、増幅器52bで増幅される。増幅器52bの出力電
圧はA/D変換器53bによってデジタル信号に変換さ
れた後、CPU55に入力される。
【0028】CPU55は、A/D変換器53bから供
給されるデジタル信号によって次に露光装置の基板ステ
ージ4にロードされる基板5aのアライメントマーク、
すなわち次にアライメント検出系10で検出すべきアラ
イメントマークからの回折光強度に関する情報を予め獲
得する。そして、その情報を元に増幅器52aの増幅
度、すなわちAGC回路56の設定を決定する。CPU
55は搬送装置の搬送制御部40から基板5aが露光装
置の基板ステージ4にロードされたことを示す信号を受
けた後、このAGC回路56の新しい設定を有効にす
る。
【0029】このようにして、次に露光すべき基板5a
が露光装置の基板ステージ4上にロードされたとき、増
幅器52aはAGC回路56によりその基板5aのアラ
イメントマークに適した増幅度に設定されており、アラ
イメント信号はA/D変換器53aの入力電圧範囲内で
ある信号処理に最適な大きさとなる。従って、露光装置
のアライメント検出系10は、直ちに最適な信号強度に
調整されたアライメント信号を得ることができ、従来の
ようにアライメント処理時に信号強度判定してアライメ
ント信号の信号波形メモリヘの取り込み直しを行う必要
がなくなり、基板処理のスループットを向上することが
できる。
【0030】図5は、本発明によるアライメント検出系
に備えられる信号処理回路の他の例を示す概略図であ
る。図4は光検出器49からの出力信号をCPU55に
取り込んでソフト的に処理する信号処理回路の例である
が、図5は光検出器49からの出力信号をハードウエア
で処理する信号処理回路の例である。図5において、図
4と同じ機能部分には図4と同じ符号を付し、詳細な説
明を省略する。
【0031】この信号処理回路では、アライメントマー
ク予備検出装置50の光検出器49からの電流信号を、
プリアンプ51bで電圧信号に変換した後、アナログ信
号の状態でコンパレータ57に入力する。コンパレータ
57は内部に複数の閾値を備え、プリアンプ51bの電
圧信号とその複数の閾値の大小関係に応じてデジタルの
コード信号を出力する。コンパレータ57からのコード
信号はデコーダ58でデコードされ、AGC回路56の
設定が決められる。ホールド回路59はこのAGC回路
56の出力を保持し、基板搬送装置の搬送制御部40か
らアライメントマーク予備検出装置50で検出された基
板5aが露光装置の基板ステージ4にロードされたこと
を示す信号が入力したとき、アライメント検出系10の
増幅器52aに対する新しいAGCの設定を有効にす
る。
【0032】図5にはプリアンプ51bからのアナログ
信号をコンパレータ57で解析する例を示したが、プリ
アンプ51bからのアナログ信号をA/D変換器によっ
てデジタル信号に変喚したのちコンパレータによって解
析して最適なゲインの値を設定するようにしてもよい。
【0033】アライメントマーク予備検出装置50は、
必ずしもプリアライメントユニット33の上方に設置す
る必要はなく、基板5aが基板搬送装置によって搬送さ
れて露光装置の基板ステージ4にロードされる前のいず
れかの位置において、基板5aに形成されたアライメン
トマークにレーザ光を照射して回折光を検出できるよう
に設置されていればよい。このとき計測する回折光は、
アライメント検出系10の増幅器52aのゲインを決定
するためだけに使用されるので、干渉計等によってアラ
イメントマークの位置情報を管理する必要はない。
【0034】また、ここではアライメントマーク予備検
出装置50の装置構成を露光装置に設置されるアライメ
ント検出系10と同じにした例で説明したが、このこと
は必ずしも必要ではない。例えば、光源44はレーザ光
源に代えて、レーザダイオード等の単色光を出力できる
光源としてもよいし、あるいは白色光源としてもよい。
あるいは、アライメント検出系10の光源11から出力
される光の一部を光ファイバー等によって導いて照射光
として使用してもよい。要は、同じアライメントマーク
をアライメント検出系10とアライメントマーク予備検
出装置50で検出したとき、両者の光検出器17,49
の信号出力の間の関係が既知であればよい。この関係
は、予め一つの基板のアライメントマークをアライメン
トマーク予備検出装置50とアライメント検出系10で
検出することで容易に求めることができる。
【0035】また、アライメントマーク予備検出装置5
0によるアライメントマークの予備的検出は必ずしも全
ての基板について行う必要はなく、例えば1つのロット
の最初の基板についてだけ行うようにしてもよい。な
お、本実施例の露光装置として、マスク2と基板5とを
静止した状態でマスク2のパターンを露光し、基板5を
順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート型
の露光装置を例に説明してきたが、マスク2と基板5と
を同期移動してマスク2のパターンを露光する走査型の
露光装置にも適用することができる。また、露光光とし
てKrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシ
マレーザ(193nm)、F2レーザ(157nm)の
みならず、X線や電子線などの荷電粒子線を用いること
ができる。例えば、電子線を用いる場合には電子銃とし
て、熱電子放出型のランタンヘキサボライト(La
6)、タンタル(Ta)を用いることができる。
【0036】投影光学系3の倍率は、縮小系のみならず
等倍及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系3
としては、エキシマレーザを用いる場合は硝材として石
英や蛍石を用い、X線を用いる場合は反射屈折系の光学
系にし(マスクも反射型タイプのものを用いる)、ま
た、電子線を用いる場合には光学系として電子レンズ及
び偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、電
子線が通過する光路は真空状態にすることはいうまでも
ない。また、本発明は、投影光学系3を用いることなく
マスク2と基板5とを密接させてマスク2のパターンを
露光するプロキシミティ露光装置にも適用することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、基板のアライメント処
理時にアライメント信号を最適なゲインで取り込めるよ
うにAGC処理できるため、アライメント処理時間の短
縮が行えスループットの向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の概略図。
【図2】回折格子マークとそれに対応する信号波形を示
す図。
【図3】基板搬送装置の概略図。
【図4】本発明によるアライメント検出系に備えられる
信号処理回路の一例を示す概略図。
【図5】本発明によるアライメント検出系に備えられる
信号処理回路の他の例を示す概略図。
【図6】従来のアライメント検出系における信号処理回
路の概略図。
【符号の説明】
1…照明光学系、2…マスク、3…投影光学系、4…基
板ステージ、5,5a〜5e…基板、6…移動鏡、7…
レーザ干渉計、8…駆動装置、9…基板ステージ制御
系、10…アライメント検出系、11…光源、12…ハ
ーフミラー、13…結像光学系、14…アライメントマ
ーク、15…反射ミラー、16…空間フィルター、17
…光検出器、19…信号処理回路、21,22,23…
回折格子マーク、31…基板保管部、32…搬送アー
ム、33…プリアライメントユニット、33a〜33c
…基準ピン、33d,33e…押しピン、34…搬送ア
ーム、35…搬送アーム、37…真空吸着孔、40…搬
送制御部、41,42,43…搬送アーム駆動部、44
…レーザ光源、45,47…ハーフミラー、46…結像
光学系、48…空間フィルタ、49…光検出器、50…
アライメントマーク予備検出装置、51a,51b…プ
リアンプ、52a,52b…増幅器、53a,53b…
A/D変換器、54…信号波形メモリ、55…CPU、
56…AGC回路、57…コンパレータ、58…デコー
ダ、59…ホールド回路、101…光検出器、102…
プリアンプ、103…増幅器、104…A/D変換器、
105…信号波形メモリ、106…CPU、107…A
GC回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アライメントマークが形成された基板に
    パターンを露光する露光方法において、 前記露光が行われる位置へ前記基板を搬送するまでに前
    記アライメントマークを評価するステップと、 前記評価に基づいて、前記アライメントマークを検出す
    るステップとを含むことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法において、 前記アライメントマークは回折格子マークであり、 前記評価するステップは、前記回折格子マークを照明し
    た際に前記回折格子マークから発生する回折光を評価す
    ることを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 基板上に形成されたアライメントマーク
    を検出する第1検出手段を備え、前記第1検出手段を用
    いてアライメントされた前記基板にパターンを露光する
    露光装置において、 前記第1検出手段とは別個に前記アライメントマークを
    検出する第2検出手段と、 前記第2検出手段の検出結果に基づいて前記第1検出手
    段を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする露光
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の露光装置において、前記
    アライメントマークは回折格子マークからなり、前記第
    1検出手段はレーザ光源と光検出器とを備え、前記回折
    格子マークにレーザ光を照射したとき生じる回折光を検
    出するものであることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の露光装置におい
    て、 前記第2検出手段は、前記基板を露光装置に搬送する基
    板搬送系に設けられていることを特徴とする露光装置。
JP9333329A 1997-12-03 1997-12-03 露光方法及び露光装置 Pending JPH11168048A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152604A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Asml Netherlands Bv 位置決めデバイスのためのコントローラ、位置決めデバイスを制御する方法、位置決めデバイスおよび位置決めデバイスを備えるリソグラフィ装置

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