JP3590875B2 - 走査型露光装置及び露光方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路パターンが形成されたマスクを照明しながらマスク上の照明領域に対してマスクと感光性の基板とを同期して走査することによってその回路パターンを逐次感光性基板上に露光する走査型露光装置に関し、さらに詳細には、実際の露光の前に、マスクと基板との走査により形成されるマスクのパターン像の結像状態を正確に測定できる走査型露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より半導体集積回路や液晶基板の回路パターンをフォトリソグラフィー技術により半導体ウエハ上に形成するための装置として投影露光装置が使用されている。かかる投影露光装置は、照明系により均一にされた照明光をレチクル(マスク)に照射してレチクルパターン像を投影光学系を介して感光性基板上に結像する。この種の装置は、微細な回路パターンを形成するために、高精度な結像特性が要求され、さらに、基板上の同一領域に複数のパターンを重ね合わせて露光するために、露光処理する層と前回露光処理された層との間で高い重ね合わせ精度が要求される。このため、露光を実行する前に、投影光学系による結像特性を予め評価しておき、適正な結像特性が得られるように投影光学系のレンズエレメントを光軸方向に相対移動したり、レチクルと投影光学系の主点との間隔を変更する等の補正が行われてきた。投影光学系による結像特性を予め評価する方法として、実際の露光に先立ち、複数のマークが描かれたテストレチクルのパターンを用いてウエハ上のフォトレジストを露光し、現像されたテストパターン像からのマーク座標とレチクル上のマーク座標とを比較する方法が従来より行われていた。しかしながら、かかる評価法は、予備的な露光及び現像工程を必要とするために時間と労力を要し、像を測定するための特別な装置も必要となるという欠点があった。
【0003】
本出願人は、特開昭59−94032号において、感光基板が載置されるステージ上に光電センサを設けて、センサ出力から投影光学系を介して形成されるレチクルのテストパターンの位置情報を直接観察する方法を開示した。この方法によれば、装置の初期調整だけではなく、装置の経時変化や大気圧、温度等の外部環境の変化、結像光学系による照明光の吸収特性の変化、あるいはレチクルの照明条件(立体角等)等の装置条件の変化等で発生する結像特性の変化を簡単に観察することができ、観察結果に基づいて結像特性を補正することもできる。近年の投影露光装置には、この方法を実行するために投影光学系の結像特性を測定する機構が装備されている。図5に、かかる投影光学系の結像特性測定機構及び観測結果の一例を示す。図5(a)は、投影光学系PLを介してレチクルR上のマークパターン(テストパターン)を感光基板であるウエハW上に露光する投影露光装置の概略構造を示す。同図に示したように、ウエハWは、ウエハステージWSTのウエハホルダ5上に載置され、ウエハステージWST面上には、ウエハホルダ5と異なるX方向位置であって且つウエハWの表面と同じ高さとなるように基準板201が配置されている。投影光学系PLの結像特性を測定するときには、ウエハステージWSTを、投影光学系PLの真下に基準板201が位置するように移動し、レチクルRを照明光ILで照明してそのマークパターン像を基準板201上に結像させる。基準板201には照明光ILが透過するスリット202が一つあるいは複数形成されている。基準板201の下方にはスリット202を透過した光を受光する光電センサ203が設置されている。ウエハステージWSTを水平方向(X方向)に移動することによって、レチクルR上のマークパターン204の像を光電センサ203で受光することができる。図5(b)に、光電センサ203の出力、すなわち、スリット202を透過したマークパターン204の像を示す。この出力波形より投影光学系PLの種々の結像特性を求めることができる。例えば、信号波形を適当なスライスレベルでスライスして得られた線幅aを基準線幅(設計値)と比較することにより像のコントラストを求めることができる。像のコントラストはピークbの大きさから所定の演算により求めてもよい。また、基準板201を投影光学系PLの光軸AX方向に移動しつつコントラストを求め、最良のコントラストが得られる位置より焦点位置や像面湾曲等を求めることもできる。さらに、マークパターン204の方向を変えて測定すれば非点収差を求めることもできる。また、光電センサ203によりマークパターン204を測定しながらウエハステージWSTの座標を記録することにより、マークパターンの中心位置cをウエハステージ座標系で求め、これより、ディストーション等の像の歪みを求めることもできる。
【0004】
図5(a)に示した投影露光装置には、投影光学系PLに隣接して、ウエハW上に形成された重ね合わせ露光用の位置合わせマーク(アライメントマーク)を読み取る位置合わせセンサ(アライメントセンサ)205が設けられている。センサ205は、位置合わせマークを照明し、位置合わせマークからの反射光や回折光を受光することによってマーク位置を検出する。この際、センサとして撮像素子を用いてマーク像を2次元的な像として取り込むことも可能である。同じウエハW上に異なるレチクルパターンを重ね合わせて露光する際に、投影光学系PLあるいはレチクルRの像とアライメントセンサ205の検出位置との位置関係が変動するとウエハW上で露光位置の重ね合わせ誤差が生じる。両者の位置関係あるいは距離dはベースラインと呼ばれており、重ね合わせ露光が行われる際の投影光学系PLあるいはレチクルRの像とアライメントセンサ205との基準間隔となる。この間隔(ベースライン)は装置の温度変化により変動し易いため、定期的に測定して常に設定した値を維持する必要がある。このため、重合わせ露光に先立って、レチクルRのマークパターン像の位置を光電センサ203で測定した後、ウエハステージWSTを移動し、センサ205でスリット202を直接測定するか、もしくは基準板201上の位置合わせマーク位置を測定することによって、両者の位置関係(ベースライン)を予め計測することが行われている。
【0005】
特開平1−77125号は、投影光学系PLの結像特性を予め測定する機構を備えた他の投影露光装置として、図6に示したような装置を開示している。図6では、図5に示した投影露光装置の基準板201及び光電センサ203に代えて感光体301が使用されている。感光体301として一旦形成された像を消去可能な感光体3が使用可能であり、例えば、フォトクロミックデバイス、光磁気記録素子等が用いられている。最初に、レチクルR上のマークパターン204を感光体301上に露光し、その後ウエハステージWSTをX方向に移動して、センサ205で感光体301上のパターン204の像を測定する。露光時と測定時のウエハステージWSTの位置の差よりベースラインを求めることができる。感光体301として光磁気記録素子を用いる場合は波長板等を用いて反射光から偏光を検出することによってマークパターン位置を求めることができる。また、図5(b)で説明した結像特性測定法と同様にして、感光体301上に形成されたマークパターン像をセンサ205により観測することにより投影光学系PLの結像特性を求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような結像特性の測定法は、いわゆる、ステップアンドリピート方式に代表される一括露光方式(フル・フィールド方式)において用いられてきた。ところが、近年、レチクルのパターン領域の一部をスリット状あるいは円弧状に照明し、その照明領域に対してレチクルを走査するとともに、投影光学系に関してその照明領域と共役関係にある露光領域に対して感光基板をレチクルの走査と同期して走査することにより、レチクルのパターンを逐次感光基板上に露光する方式である、所謂スリットスキャン露光方式の露光装置(以下、走査型露光装置という)が開発されている。このスリットスキャン露光方式では、レチクル上の照明領域が一括露光方式に比べて小さく、投影光学系のイメージフィールドの一部分しか露光に使用しないために投影像の歪み、照度の均一性の調整が容易であるという利点がある。また、半導体基板等の大面積化にともない露光面積の拡大が要求されているが、この方式では投影光学系自体を拡大したり投影光学系のイメージフィールドを拡大することなく、走査方向の露光面積を大きくできるという利点もある。
【0007】
しかしながら、このスリットスキャン露光方式では一括露光方式と異なり、一つの像を形成する間に照明領域上をレチクルが移動するため、一つの像でも結像光学系の異なる部分を通過してきた光線によって像が形成される。すなわち、照明領域に対するレチクルの走査により、レチクルパターン上のある点が照明領域を通過する間に、投影光学系の異なる部分を通じて感光基板上に結像される。これに対して、従来の結像特性の測定法では、結像光学系中の一定の光路を通じて結像させたレチクルのテストパターン像を光電変換素子で観察していた。従って、前記のように、結像光学系の連続した複数の部分を通過して像が形成されるスリットスキャン方式では、投影光学系の固定されたある領域だけからの結像特性を求めても、実際の露光における結像特性を反映していることにはならない(従来通り、投影光学系そのものの調整には静止像をみて調整することは考えられる)。具体的には、例えば、投影光学系の複数の部分を通じて形成された像のディストーションがそれぞれ異なれば、像がその分広がって露光されてコントラストが悪化する。
【0008】
また、上記投影光学系の問題だけではなく、レチクルと感光基板の走査速度の同期ずれ、レチクルの走査中のレチクルの回転誤差や上下移動も結像特性を悪化させる。さらに、走査動作による装置の振動によるレチクルと感光基板の位置関係のずれ等も結像特性を悪化させる。特に、投影露光装置では、前述のように、基板の同一領域に複数のパターンを重ね合わせて露光するために、感光基板上に予め形成された位置合わせマークを照明し、該マークからの回折光等を受光してその位置を検出するためのアライメント系を備えている。このアライメント系のベースラインは、ウエハ上のアライメントマーク検出時にウエハステージ及びレチクルステージが静止された状態で測定されているが、走査型露光装置では、実際の露光時にはレチクルパターンはウエハステージ及びレチクルステージが共に移動することによってウエハ上に投影露光されるため、静止時に測定されたベースラインと走査時に得られるベースラインとが異なる可能性がある。これらのことは、走査型露光装置に特有の問題であり、従来の結像特性の測定のようにマスクステージを静止させたままでは測定できない。
【0009】
本発明の目的は、実際の露光に前に、投影光学系の結像特性又はマスクのパターン像の結像状態を正確に測定できる機構を備えた走査型露光装置を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、走査型露光方式におけるアライメント系のベースラインを正確に測定することができる機構を備えた走査型露光装置を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、実際の露光工程に先立ち、マスクと感光基板とがマスク上の照明領域に対して同期走査されることによって形成されるマークパターン像の結像状態または投影光学系の結像特性を正確に測定することができる走査型露光方法を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、アライメント系のベースラインを正確に測定することができる走査型露光方法を提供することにある。
【0013】
本文中、用語「照明領域」とは、照明光が照射されることによって画定されるマスク(レチクル)上の領域をいい、通常、照明光学系に配置された視野絞り等によりその大きさは制限される。また、用語「露光領域」とは、照明光が投影光学系を通じて照射されることによって露光される感光基板上の領域をいい、露光領域は前記照明領域と投影光学系に関して共役関係(結像関係)にある。走査型露光装置においては、通常、上記照明領域に対して1次元方向にマスクが移動し且つそれに同期して感光基板が上記1次元方向と逆方向に上記露光領域に対して移動することによって走査が行われる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に従えば、マスク上の照明領域に対して該マスクを走査するマスクステージと、前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記照明領域と前記投影光学系に関して共役な露光領域に対して前記感光基板を走査する基板ステージとを備えた走査型露光装置において、前記基板ステージ上に設置された感光体と、前記照明領域に対して前記マスクステージ上のマークパターンを走査するのに同期して前記感光体を前記露光領域に対して走査することによって形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出結果に基づいて前記マークパターンの像の結像状態を求める結像状態演算手段とを備えたことを特徴とする走査型露光装置が提供される。本発明の走査型露光装置は、基板ステージ上に感光体を備えることにより、実際の走査露光の条件の下で、すなわち、マスク用ステージ及び基板用ステージをマスクと基板の走査のために移動するという動的な条件の下で、マスクのテスト用マークパターンの像を感光体上で予め検出することができる。感光体上には、実際の露光において1回の走査の間に感光基板が露光されるのと同様の原理でマスクパターン像が形成(感光)される。従って、この感光体上に形成されたマスクのマークパターン等を実際の露光に先立って観測することにより、実際の走査露光により形成される像の位置情報や結像状態を予測することができる。
【0015】
上記走査型露光装置において、前記結像状態演算手段の演算結果に応じて結像状態を補正するための補正手段を更に備えることが好ましい。上記演算された結像状態が静的な条件で測定された結像状態や設計値と異なる時に、この補正手段により結像特性を実際の露光に先立って補正することが可能となる。この補正は、ステージコントローラによりマスクステージと基板ステージとの走査速度または走査方向を制御することによって実行することができる。
【0016】
本発明の第2の態様に従えば、マスク上の照明領域に対して該マスクを走査するマスクステージと、前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記照明領域と前記投影光学系に関して共役な露光領域に対して前記感光基板を走査する基板ステージとを備えた走査型露光装置において、前記基板ステージ上に設置された感光体と、前記照明領域に対して前記マスクステージ上のマークパターンを走査するのに同期して前記感光体を前記露光領域に対して走査することによって形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出する検出手段と、前記感光基板上に形成された位置合わせマークを照明し、該位置合わせマークからの光を光電検出する位置合わせマーク検出手段とを備え、前記検出されたマークパターンの像の位置と前記位置合わせマーク検出手段の検出位置とから位置合わせマーク検出手段のベースラインを定めることを特徴とする走査型露光装置が提供される。本発明の走査型露光装置は、基板ステージ上に感光体を備えることにより、実際の走査露光の条件の下で、すなわち、マスク用ステージ及び基板用ステージをマスクと基板の走査のために移動するという動的な条件の下で、位置合わせマーク検出手段のベースラインを規定することができる。従って、マスクステージ及び基板ステージが移動することによって発生する投影光学系の振動等による露光重ね合わせ誤差を低減することができる。
【0017】
本発明の走査型露光装置において、前記感光体上に形成されたマークパターンの像を検出する検出手段が、前記感光基板上に形成された位置合わせマークを照明し、該位置合わせマークからの光を光電検出する位置合わせマーク検出手段にすることができる。感光体上に形成されたマークパターン像を検出する検出手段を別途設けることができるが、通常の投影露光装置が備える位置合わせマーク検出手段を併用することによって装置構成を簡略化することができる。
【0018】
本発明の走査型露光装置において、前記マークパターンと前記感光体との同期走査が行われている期間中、前記感光体が均一に感光されるように照明光強度及び前記感光体の感度の一方を調整する調整手段を更に備えたことが好ましい。実際に露光される感光基板と上記感光体とでは感光度が異なるために、この調整手段により、実際の露光と同じ条件の下で感光体上にマークパターン像を形成することができる。
本発明の走査型露光装置において、前記マークパターンは、前記マスクステージ上に載置される前記マスク又はテスト用マスクに形成されていることが好ましい。
また、本発明の走査型露光装置において、前記マークパターンは、前記マスクステージ上に設置された結像特性測定用パターンであることが好ましい。
【0019】
本発明の第3の態様に従えば、マスクを照明しながら、該マスク上の照明領域に対してマスクステージを介して前記マスクを走査するとともに、前記照明領域と投影光学系に関して共役な露光領域に対して基板ステージを介して感光基板を前記マスクの走査に同期して走査することにより前記マスクのパターンを投影光学系を介して感光基板上に露光する走査型露光方法において、前記露光に先立って、前記基板ステージ上に設置された感光体と前記マスクステージ上のマークパターンとを同期して走査し、前記走査の間に形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出し、前記検出されたマークパターンの像から前記投影光学系の結像状態を演算することを特徴とする走査型露光方法が提供される。本発明の走査型露光方法では、実際の走査露光に先立って感光体をマスクと同期して走査することにより、実際の走査露光の条件の下で、すなわち、マスク用ステージ及び基板用ステージをマスクと基板の走査のために移動するという動的な条件の下で、マスクのテスト用マークパターンの像を感光体上で予め観測することができる。感光体上には、実際の露光において1回の走査の間に感光基板が露光されるのと同様の原理でマスクパターン像が形成(感光)される。従って、この感光体上に形成されたマスクのマークパターン等を予め観測することにより、実際の走査露光により形成される像の位置情報や結像状態を予測することができる。前記演算された結像状態を補正する工程を更に含むことが好ましい。
【0020】
本発明の第4の態様に従えば、マスクを照明しながら、該マスク上の照明領域に対してマスクステージを介して前記マスクを走査するとともに、前記照明領域と投影光学系に関して共役な露光領域に対して基板ステージを介して感光基板を前記マスクの走査に同期して走査することにより前記マスクのパターンを投影光学系を介して感光基板上に露光する走査型露光方法において、前記露光に先立って、前記基板ステージ上に設置された感光体と前記マスクステージ上のマークパターンとを同期して走査し、前記走査の間に形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出し、前記検出されたマークパターンの像の位置と前記感光基板上に形成された位置合わせマークを検出する手段の検出位置とから該位置合わせマーク検出手段のベースラインを定めることを特徴とする走査型露光方法が提供される。本発明の走査型露光方法では、実際の走査露光の条件の下で、すなわち、マスク用ステージ及び基板用ステージをマスクと基板の走査のために移動するという動的な条件の下で、位置合わせマーク検出手段のベースラインを規定することができる。従って、マスクステージ及び基板ステージが移動することによって発生する投影光学系の振動等による露光重ね合わせ誤差を低減することができる。
【0021】
前記本発明の走査型露光装置及び走査型露光方法において、前記感光体は感光された像を消去可能な感光体であることが好ましく、例えば、フォトクロミック素子、光磁気記録素子等を用いることができる。あるいは、感光体として実際に露光される感光基板を用いることもできる。
【0022】
本発明の第5の態様に従えば、本発明の走査型露光装置を用いてマイクロデバイスを製造する方法が提供される。
【0023】
【実施例】
以下、本発明による走査型露光装置の一実施例を図面を参照しながら説明する。図1に、レチクルRとウエハWとをレチクルRの照明領域に対して同期して走査しながら露光する走査型の投影露光装置の一例を示す。この投影露光装置は、光源及び照明光学系(共に図示しない)、レチクルRを走査方向に移動するレチクルステージRST、レチクルRに形成されたパターン像をウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWをレチクルRの走査と同期して移動するウエハステージWST、ウエハの位置合わせ用のウエハアライメント系30〜35、結像特性を予め評価するための感光体3から主に構成されている。光源及び照明光学系は、一般に、図1においてレチクルステージRSTの上方に配置されている。照明光源は、例えば、超高圧水銀ランプの輝線であるi線やg線、KrF,ArFエキシマレーザ光、あるいは金属蒸気レーザ光等の紫外域の光源が用いられる。照明光学系は均一な照度を達成するためのフライアイレンズ、光路を開閉するためのシャッター、照明領域を制限するための可変ブラインド及びリレーレンズ等により構成されており、光源及び照明光学系からの照明光ILによって回路パターン等が描かれたレチクルRをほぼ照度均一且つ所定の立体角で照明する。近年では、解像力を増すために、照明光学系は輪帯照明あるいは傾斜照明等が可能な構成になっている。
【0024】
レチクルステージRSTは、投影光学系PLの上方に設置されており、リニアモータ等で構成されたレチクル駆動部(図示しない)により走査方向(X方向)に所定の走査速度で移動可能である。レチクルステージRSTは、そのX方向端部に、干渉計7からのレーザビームを反射する移動鏡6を固定して備え、レチクルステージRSTの走査方向の位置は干渉計7によって例えば0.01μm単位で測定される。干渉計7による測定結果は、ステージコントローラ12に送られ、常時レチクルステージRSTの高精度な位置決めが行われる。レチクルステージRST上には、レチクルホルダ(図示しない)が設置され、レチクルRがレチクルホルダ上に真空チャック等により吸着されて載置されている。また、レチクルステージRSTの上方には、光軸AXを挟んで対向するレチクルアライメント系(図示しない)が装着され、このレチクルアライメント系によりレチクルRに形成された基準マークを観測して、レチクルRが所定の基準位置に精度良く位置決められるようにレチクルステージRSTの初期位置を決定する。従って、移動鏡6と干渉計7によりレチクルステージRSTの位置を測定するだけでレチクルRの位置を十分高精度に調整できる。レチクルステージRSTの駆動部はステージコントローラ12により制御される。
【0025】
レチクルステージRST上では、レチクルRはレチクルRの走査方向(X方向)に対して垂直な方向(Y方向)を長手とする長方形(スリット状)の照明領域で照明される。この照明領域は、図示しない視野絞りにより画定され、通常、視野絞りはレチクルステージの上方であって且つレチクルRと共役な面またはその近傍に配置される。
【0026】
レチクルRを通過した照明光は投影光学系PLに入射し、投影光学系PLによるレチクルRの回路パターン像は、実露光時に、感光剤(フォトレジスト)が塗布されたウエハW上に形成される。投影光学系PLには、複数のレンズエレメントが光軸AXを共通の光軸とするように収容されている。投影光学系PLは、その外周部上であって光軸方向の中央部にフランジ部24を備え、フランジ部24により露光装置本体の架台50に固定される。ウエハW上に投影されるレチクルRのパターン像の投影倍率は投影光学系PLのレンズエレメントの倍率及び配置により決定され、通常、投影光学系PLにより1/5または1/4に縮小される。
【0027】
レチクルR上のスリット状の照明領域(中心は光軸AXにほぼ一致)内のレチクルパターンは、投影光学系PLを介してウエハW上に投影される。ウエハWは投影光学系PLを介してレチクルRとは倒立像関係にあるため、レチクルRが露光時に−X方向(または+X方向)に速度Vrで走査されると、ウエハWはレチクルRとは逆の+X方向(または−X方向)にレチクルRに同期して速度Vwで走査され、ウエハW上のショット領域の全面にレチクルRのパターンが逐次露光される。走査速度の比(Vr/Vw)は前述の投影光学系PLの縮小倍率で決定される。
【0028】
ウエハWは、ウエハステージWST上に保持されたウエハホルダ5に真空吸着されている。ウエハステージWSTは前述の走査方向(X方向)の移動のみならず、ウエハ上の複数のショット領域をそれぞれ走査露光できるように走査方向と垂直な方向(Y方向)にも移動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域を走査する動作と、次のショット領域の露光開始位置まで移動する動作を繰り返す。ウエハステージWSTは投影光学系PLの光軸AX方向(Z方向)にも微動が可能である。また、ウエハステージWSTは、図示しないレベリングステージにより光軸AXに対して傾斜することも可能である。ウエハステージWSTは、モータ等のウエハステージ駆動部(図示しない)により駆動され、前記比(Vr/Vw)に従って移動速度が調節される。ウエハステージWSTの端部には移動鏡8が固定され、干渉計9からのレーザビームを移動鏡8により反射し、反射光を干渉計9によって検出することによってウエハステージWSTのXY平面内での座標(以下、ウエハステージ座標系という)位置が常時モニタされる。移動鏡8からの反射光は干渉計9により、例えば0.01μm程度の分解能で検出される。ウエハステージ駆動部はステージコントローラ12により制御されて、レチクルステージRSTと同期するようにウエハステージWSTが駆動される。各ステージの走査及びそれに伴う投影光学系PLの調整等はステージコントローラ12で一括して管理される。
【0029】
図1に示した走査型露光装置は、投影光学系PLに隣接するウエハアライメント系30〜35を備える。ウエハアライメント系は、ウエハW上に前のプロセスで露光し且つ加工、例えば、エッチング、蒸着等がなされた層に対して、新たなパターンを精度よく重ねて露光するため、ウエハW上に形成されている位置合わせマーク(アライメントマーク)を検出するための光学式検出系である。ウエハアライメント系の光源30として、ウエハW上のフォトレジスト膜に対して非感光性の波長の光を発生するレーザ、ハロゲンランプ等が用いられる。光源30から照射された照明光は、ハーフミラー33、ミラー34を介して、ミラー35によりウエハW上の位置合わせマークを照明する。ウエハWの位置合わせマークからの反射光あるいは回折光は、照明光と逆の経路を通り、ハーフミラー33を通って受光部31において光電変換される。受光部31からの信号は、アンプ32で十分な出力に増幅されて、アライメント制御系としても機能するステージコントローラ12に信号が送られる。投影光学系PLの光軸AXとアライメント系の光軸AX2は、出来るだけ近くに設定され、一定の間隔で隔てられている。この間隔を安定に維持することにより、重ね合わせ露光が行われる際に、レチクルRのパターンとウエハWのショット領域との正確な位置関係が保たれる。上記光軸AXと光軸AX2とは通常アライメント系のベースラインと呼ばれるが、本発明においては、後述するようにレチクルR上に形成されているマークを基準にしてベースラインを規定している。ウエハアライメント系の受光部31の代わりに、CCD等の2次元の撮像素子を用いることもできる。
【0030】
図1に示した投影露光装置は、さらに、投影光学系PLの像面に斜め方向から光線を照射する投光器10とその像面からの反射光を受光する受光器11より構成されるZ方向の位置センサ(ウエハWのZ方向センサ)を備える。このZ方向の位置センサは、例えば投光器10より、スリット像あるいはピンホール像をウエハWに投射し、その反射光をスリットあるいはピンホールを介して受光するように構成することができ、投影光学系PLの最適像面にウエハWが位置したときに、スリットもしくはピンホールに反射光が入射するように調整される。これらのセンサを複数備えることによって、ウエハWの面の傾きを検出した後、投影光学系PLの最適像面にウエハW上の露光領域全域が一致するように前述のレベリングステージによりウエハステージWSTを傾けて補正を行うことも可能である。投光器から照射される光は感光剤を感光させない波長の光が選ばれる。
【0031】
ここで、図2を用いて、上記構造の走査露光装置の走査露光動作について説明する。図2(a) は、レチクルRを上方より見た概念図であり、投影光学系PLのイメージフィールドを示す円内に前記の長方形の照明領域IAが画定されている。この照明領域IAに対してレチクルRが走査方向(X方向)に移動することにより、レチクルR上のパターンが順次照明されて、一回の走査によりレチクルRの走査方向に存在するすべてのパターンが照明される。照明時間は、各パターンが照明領域IAを横切るのに要する時間、すなわちパターンの大きさと走査速度により決定される。走査速度は感光剤の感度、照明光の強度等から決定される。図2(a)は、レチクルRが速度VrでX方向に走査されている場合を示す。照明領域IA内で照射されているレチクルパターンは、ウエハW上の露光領域EAに投影光学系PLの縮小倍率で結像される。この様子をウエハWを上方より見た図2(b)に示した。前述のようにウエハWの速度VwはレチクルRの速度Vr×投影光学系PLの縮小倍率で決定され、ウエハW上の像はレチクルRのパターンと鏡像関係にあるためウエハWはレチクルRと反対の−X方向に移動する。そして、レチクルRの1回の走査が終わると、ウエハW上にレチクルR全面の像が領域SHに形成される。この操作を繰り返すことにより、ウエハW上のほぼ全面にレチクルRのパターンを複数個露光する、いわゆるステップアンドスキャン露光を行う。
【0032】
図1に戻って、ウエハステージWST面上には、ウエハホルダ5と異なるX方向位置に、結像特性測定用の感光体3がウエハWの上面とほぼ一致する高さで設置されている。この実施例では感光体3としてフォトクロミックデバイスを使用した。感光体3は、Z方向の位置センサ(10,11)及びウエハステージWSTにより、感光体3の上面が投影光学系PLの像面と一致するように位置調整される。投影光学系PLの結像特性を予め測定する際には、感光体3が投影光学系PLの真下に位置するようにウエハステージWSTをX方向に移動する。これにより、照明光ILで照明されたレチクルRのパターンは投影光学系PLを介して感光体3上で結像する。感光体3を用いた結像特性測定系の構成は、図6に示したような一括露光型の投影露光装置で用いられる静的な結像特性測定系と同様な構成である。このため、投影光学系PLの静止像の測定は、従来通り露光領域EAの任意の場所に感光体3を移動した後、ウエハステージWST及びレチクルステージRSTを静止したままで測定すればよい。感光体3の露光像は、アライメント系30〜35により観察され処理系4により処理される。その処理された画像データはコントローラ12に送られて結像特性が演算される。感光体3の露光像はアライメント系30〜35とは別に専用の観測系を用いることができる。このように静止状態での結像特性、すなわち、レチクルR及びウエハWが走査されていない状態での結像特性を、実際の露光に先立って最適に調整しておくことは走査型露光装置においても必要であり、演算で求めた結像特性に対して適当な補正手段を用いて補正しておくことが望ましい。例えば、演算で求めた倍率が目標とする倍率からずれていると、走査してできた像の非走査方向の倍率ずれを生じることになり、走査方向の像質の劣化になる。このため、例えば、レチクルRと投影光学系PLの光路長を変更したり、投影光学系PLのレンズエレメントの一部を光軸AX方向に駆動したり、光軸AXに対して傾斜させたりして倍率やディストーションの補正を行う公知の方法を用いることができる。また、焦点位置のずれ、像面の傾斜等はZ方向の位置センサ(10,11)にオフセットを与えて補正を行う。本発明はこの静止状態の結像特性は最適化されていることを前提にして、走査露光が行われている間の投影光学系PLの結像特性を測定する方法とそれを補正する方法を提供する。
【0033】
次に、図1に示した走査型露光装置を用いて、本発明の走査露光方法の一工程である走査露光における結像特性の測定法について説明する。レチクルRとして、複数のマークによりテストパターンが描かれた専用のテストレチクルもしくは、図3に示したような製造用のレチクルの周辺部にテスト用のマークを複数含むレチクルパターンを使用できる。あるいは、レチクルステージRST上に設置した、専用の結像特性測定用パターンでもよい。レチクルRの走行速度や傾斜がレチクルステージRST上の位置により異なるときは、レチクルステージRSTのほぼ全面で測定可能なテストレチクルが有利である。しかし、かかる専用のレチクルRを用いるとレチクル交換操作が煩雑となるため、適宜、レチクルを使い分けるのが望ましい。本発明では図3に示したような、回路パターン製造用のレチクルRであって、レチクルパターン領域40の外側の対向する2辺にそれぞれ4つテスト用のマークM1〜M8を含むレチクルパターンを使用した。
【0034】
結像特性を測定するために、最初に、感光体3が投影光学系PLの真下に位置するようにウエハステージWSTを移動する。次いで、照明光ILでレチクルRを照射しながら、実際の露光時と同じ走査速度でレチクルRと感光体3を同期走査して、感光体3が露光領域EAを通過する間にレチクルRのテスト用マークの像を感光体3上に感光させる。この感光体3上に形成されたパターン像2が、実際の走査露光によってウエハW上に形成される像に相当する。この走査の間に、露光(感光)像の位置を測定するために、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの位置信号を干渉計7及び9よりコントローラ12に取り込む。焦点位置の検出等のためにZ方向の位置を測定する場合には、Z方向センサ(10,11)の出力も同時にコントローラ12に取り込む。
【0035】
上記走査の間に、感光体3上にレチクルRのマークパターン像が形成される様子を図4を用いてさらに詳細に説明する。図4(a)は、レチクルRをレチクル上の照明領域IAに対して走査する際に、レチクルRのマークM1が照明領域IAを図中の矢印に沿ってX方向に移動する様子を概念的に示している。マークM1が照明領域IA内に存在している間はマークM1の像が投影光学系PLを介して感光体3に投影され続けており、理想的には、マークM1が照明領域IAのX方向位置x=x1,x2,x3・・・・xnの何れに位置していてもマークM1の像は同一である。ところが、前記のように、レチクルRと感光体3(実際の露光ではウエハW)を走査しながらマークM1の像を感光体3上に形成するために、マークM1が照明領域IA内の異なる位置に存在すれば、そのパターン像は投影光学系PLの異なる部分を光が通過することによって形成される。投影光学系PLに収差が存在することにより、マークM1のX方向位置によって像のディストーションはそれぞれ異なる。図4(b)は、マークM1がX方向の各位置x=x1,x2,x3にある瞬間に、感光体3上に形成されるであろうマークM1の像を仮想的に示した例である。各像のディストーションがそれぞれ投影光学系PL内の光路の相違により異なるために、x=x1とx=x2とでは像の中心位置にΔx12ずれが生じており、x=x2とx3とでは像の中心位置にΔx23のずれが生じていると考えられる。また、Δx12及びΔx23には、一回の走査の間に生じるレチクルステージRSTとウエハステージWSTの同期ずれや走査による装置全体の振動によるレチクルRとウエハステージWSTの位置関係のずれも含まれると考えられる。実際には、図4(b)に示した各像は感光体3上で個別に検出できるわけではなく、照明領域IAに対してマークM1が一回走査されることによって、各x位置で形成された像が加算された形で感光体3上に現れる。その最終的な像は、図4(c)に示したように、図4(b)に示した各像よりも鈍った形で形成されており、特に、所定のレベルでスライスして得られた線幅lは個々の画像の信号幅よりも広くなる。なお、感光体3は2次元であるので、形成される像は感光体3上の座標(またはウエハステージ座標)としてXYの関数で表されるが、説明を簡単にするために走査方向のX座標のみで表した。
【0036】
以上のようにして感光体3上に形成(感光)されたレチクルRのマークパターンの像を、アライメント系30〜35で検出する。上記走査露光後、ウエハステージWSTをアライメント系の光軸AX2方向に移動して、さらにウエハステージWSTを移動しながら、アライメント系の光源30からの光線に対して感光体3を走査する。この走査の間に、感光体3からの反射光をアライメント系の受光部31により検出し、アンプ32で増幅された検出信号を処理系4において画像処理した後、コントローラ12に送る。コントローラ12では、得られた画像出力に基づいて以下のような方法でレチクルRのマークの結像位置及び位置ずれ並びに種々の結像特性を演算する。なお、レチクルR上のマークは、レチクルRの走査により、M1のみならず全てのマークM1〜M8が、図4(c)に示したのと同様な波形として感光体3上に形成され、それらの画像出力が処理系4を介してコントローラ12に送られる。
【0037】
レチクルRのマークの結像位置は、処理系4で画像出力として得られた像の波形の中心位置、例えば、図4(c)に示した波形のX0から判断できる。一方、レチクルR上のマークM1の位置座標及び投影光学系PLの倍率より、マークM1が感光体3上で結像されるべき位置(設計値)X01を計算により求めることができる。従って、ΔX=X0−X01を算出することによって、レチクルR及び感光体3(実際の露光ではウエハW)の走査を含めた種々の原因で生じるレチクルRのマークM1のX方向の結像位置ずれ(設計値と実露光位置の差)を求めることができる。同様にして、他のマークM2〜M8の結像位置及び位置ずれも求めることができる。
【0038】
次いで、得られたレチクルRの各マークの1次元または2次元の結像位置から走査露光における投影光学系PLの動的な結像特性を求める方法を説明する。例えば、結像特性として像のコントラストを求めるとき、図4(c)のように検出された各マークの出力を適当なスライスレベルでスライスしてそれぞれの線幅lを求め、それらを基準値と比較すればよい。あるいは、各マークの出力波形の両端のエッジの立ち上がりの角度により求めることもできる。
【0039】
結像特性として像倍率を求めるには次のような方法を採用することができる。レチクルR上の複数のマーク、例えば、マークM1とM5の感光体3上の結像位置をウエハステージWSTでのX座標系、例えば、X 1 及びX 5 で求め、そのウエハステージWSTの座標系におけるX1とX5との間隔とレチクルR上でのマークM1とM5のX方向の間隔から倍率を算出することができる。
【0040】
また、結像特性としてディストーションを求めるには次のような方法を採用することができる。例えば、レチクルRのパターン領域40内の比較的内側と比較的外側に2点の組A1,A2及びB1,B2をそれらの間隔A1A2と間隔B1B2が等しくなるように選び、それらの感光体3上の結像位置を上記と同様にしてウエハステージWSTの座標系にて求める。次いで、ウエハステージWSTの座標系における2点の組の結像位置間隔A1A2’と間隔B1B2’をそれぞれ求めて、前記レチクルR上での間隔との差(A1A2’−A 1 A 2 )及び(B1B2’−B 1 B 2 )をそれぞれ算出して倍率を考慮して比較することによりディストーションを求めることができる。
【0041】
また、上記のようなレチクルRのマークの結像位置の測定から、レチクルRの走査により生じる、レチクルRのレチクルステージRST上での回転量を求めることができる。この場合、レチクルRのマークのうち、例えば、マークM1とM5の感光体3上でのY方向の結像位置Y1とY5を上記と同様にしてウエハステージWSTの座標系でそれぞれ求めて差ΔYを求めることによってレチクルRのパターンがY方向にどの程度ずれて結像されるかがわかる。また、このΔYとM1及びM5のX方向距離等からレチクルRの回転量θを算出することができる。
【0042】
さらに、レチクルRのパターン全体の位置ずれを以下のようにして求めることもできる。例えば、投影光学系PLの光軸上にレチクルRの中心が位置するようにレチクルRをレチクルステージRST上に配置して、上記のようにして感光体3及びアライメント系30〜35により各マークの2次元的な結像位置をウエハステージ座標系で求めた後、感光体3上の基準点(ウエハステージ座標系)と各マークの結像位置との距離をそれぞれ求める。そして、それらの距離と、レチクルRの中心からのレチクルRの各マークM1〜M8の距離L1〜L8とを倍率を考慮して比較することによって、レチクルRの走査におけるレチクルRのパターンのオフセット量がわかる。この場合、一つのマークについてレチクルRの中心からの距離と、その結像位置と基準点の距離とを比較してもレチクルRのパターンのオフセット量は求められるが、再現性等の点から8つのマークM1〜M8についてそれぞれ距離の差を求めて平均値よりオフセット量を算出する方が望ましい。
【0043】
上記のようにして得られた結像特性が所望の範囲でないときは結像特性を補正するための所定の操作を行うことができる。ただし、前提として、ステージが静止している状態で測定された結像特性(静止像の結像特性)は最適に調整されているため、これ以上の調整は困難である。この段階での調整法として、走査露光によって悪化するレチクルRとウエハWの同期ずれ、振動等の軽減することが考えられる。一般に走査速度を低下すると、制御系の負荷が減るため、同期精度は向上する。また、振動も低減すると考えられる。このため、前記のようにして求められたマークの結像位置の位置ずれ等において所望の精度が達成されないとき、ステージコントローラ12に信号を送り、走査速度を低下する方法が考えられる。走査速度を低下すると、製品の生産性(スループット)が低下するため、所望の精度が得られる範囲内で速度を低下するのが最適である。このため、走査速度を変化させて結像特性を測定して最適速度を選ぶこともできる。前記のように走査速度は感光剤の感度で決まるため、速度に応じて照明光の照度を調節するか、照明領域IAの走査方向の幅を変える等の対策も必要である。
【0044】
次に、上記のようにして得られたレチクルRの各マークの1次元または2次元の結像位置からウエハアライメント系のベースラインを求める方法を説明する。ベースラインの計測は、前記のレチクルRのマークの結像位置及び結像特性の測定と同様の動作により実行できる。すなわち、実露光時と同じ走査速度でレチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期走査することによってレチクルR上のM1 等の基準マークを感光体3に感光させる。このときの干渉計7,9の信号を同時にコントローラ12に取り込むことによって、感光時の感光体の位置をウエハステージ座標系で記録できる。次に、感光体3がウエハアライメント系の下方に位置するようにウエハステージWSTをX方向に移動して、アライメント系の光源30から感光体3に光を照射しその反射光を受光器31で検出することによって感光体3に形成された基準マーク像を検出する。この際、干渉計9の信号をコントローラ12に取り込むことによって、ウエハアライメント系によって感光体3上の基準マークが検出された位置をウエハステージ座標系で知ることができる。そして、感光体3への露光時とウエハアライメント系での検出時の干渉計の信号の差よりレチクルRの基準マークの露光像の位置とアライメント系の検出位置の差、すなわち、アライメント系のベースラインを求めることができる。このようにアライメント系のベースラインを規定することによって、レチクルRのマークを基準として重ね合わせ露光されるウエハWの位置を正確に決定することができる。しかも、走査の間に生じるレチクルRとウエハWの相対的な位置ずれを取り込んだ形でベースラインを求めることができるので走査型露光における重ね合わせ精度を向上できる。
【0045】
上記実施例では、感光体としてフォトクロミックデバイスを用いてマークパターンを結像させたが、実際の露光に用いるウエハ上に塗布されたフォトレジストの感光度とフォトクロミックデバイスの感光度は異なるため、実際の露光条件に合わせるために感光体に照射される光量を調節する必要がある。しかしながら、実露光時の結像特性を感光体を用いて予め評価するには、実露光時と同様の条件で走査する必要があり、走査速度を実露光時の走査速度と変更することによって光量を調節することはできない。そこで、本発明では、照明光学系に照明光の強度を変更できるフィルター(図示しない)を設置することによって、フォトクロミックデバイスを走査期間中に渡って均一に感光し且つ十分な測定感度となる光量を与えることができる。さらに、種々のレチクルに対応するため、フィルターは濃度の異なるフィルターを複数用意してレボルバー等で切換可能な構成とすることができ、あるいは、液晶素子のように電気的に濃度可変な素子を使用することもできる。この他に、露光光の強度は一定のままで、フォトクロミックデバイスの感度を可変としてもよい。たとえば、フォトクロミックデバイスは温度により感光速度が異なるため、フォトクロミックデバイスの温度を所望の温度に制御することができる。あるいは、露光光強度の調整とフォトクロミックデバイスの温度制御の両者の組み合わせて感光度調整を行ってよい。かかる感光度調整は、従来の一括型露光装置では不要であったが、走査型露光装置において実際の走査露光の条件を再現するために考慮する必要がある。
【0046】
上記実施例では感光体としてフォトクロミックデバイスを用いたが、光磁気記録素子を用いることもできる。光磁気記録素子は、外部磁界を印加しながらレーザ光等の光を記録膜の記録位置に照射することによって、照射部分の磁化を反転させて画像信号等の信号を記録し、再生時には再生光を記録膜に照射して反射光からの偏光成分を検出することによって記録された信号を検出するデバイスである。一旦記録された画像は、外部磁界を印加しながら光照射することによって消去可能である。このような光磁気記録素子を感光体3として用いて、前記と同様にしてレチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期走査しながら、光磁気記録素子上にレチクルRのマークパターンを記録し、アライメント系により光磁気記録素子上に形成されたマークパターン像を検出することができる。この際、走査型露光装置は、光磁気記録素子に外部磁界を印加するコイル等の磁界発生装置及び偏光成分を検出する波長板等を備えた光学式検出系を必要とする。
【0047】
なお、感光体として、フォトクロミックデバイスまたは光磁気記録素子以外に、実際に露光されるウエハ(感光基板)を使用することもできる。感光基板には、レチクルのパターンが露光されない領域が周辺に存在するため、かかる領域をレチクルのテストマークを評価ために使用することも可能である。
【0048】
また、感光体を直接ウエハステージ上に設置する代わりに、受光部をウエハステージに設置し、受光部で受光した光を光ファイバ等を通じてウエハステージの外部に設置した感光体を伝送して感光体を感光してもよい。
【0049】
上記実施例の投影露光装置は、半導体製造用の投影光学系PLを使用していたが、本発明は投影光学系を使用する走査型露光装置以外の走査型露光装置、例えばミラー光学系を使用する走査型露光装置に対しても同様に有効である。
【0050】
【発明の効果】
本発明の走査型露光装置は、走査露光の動的な条件、すなわちマスクステージ及び基板ステージが移動している状態での結像特性を実際の露光の前に計測及び演算することができる機構を備えているので、走査型露光装置に独特の原因で発生する結像特性の誤差等を予め知ることができ、それにより、結像特性を補正するように露光条件を変更することができる。本発明の走査型露光装置は、走査露光の動的な条件、すなわちマスクステージ及び基板ステージが移動している状態でのウエハアライメント系のベースラインを求めることができるので、走査型露光装置に独特の原因で発生するベースラインの誤差等を予め知ることができ、それにより、高精度な重ね合わせ露光を実現することができる。本発明の走査露光方法は、走査露光の動的な条件の下での結像特性及びウエハアライメント系のベースラインを計測及び演算しているので、走査露光方式に独特の原因で発生する結像特性及びベースラインの誤差等を予め知ることができ、それにより、結像特性及びベースラインを補正するように露光条件や走査速度を変更することができる。従って、本発明の走査型露光装置及び走査露光方法を用いることによって、一層高精度且つ高効率で半導体素子や液晶素子等のマイクロデバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査の間の結像特性を予め測定することができる機構を含む本発明の走査型露光装置の構成の概要を示す。
【図2】実施例の走査型露光装置による走査露光方法を説明する図であり、図2(a)は照明領域IAに対してレチクルRが走査される様子を示し、図2(b)は露光領域EAに対してウエハWがレチクルRの走査方向と逆方向に走査される様子を示す図である。
【図3】実施例で用いたテストマークM1〜M8を含むレチクルの平面図である。
【図4】実施例において、レチクルの基準マークが照明領域IAに対して走査されるときにマーク像が形成される様子を示す図であり、図4(a)は照明領域IAのX方向位置に基準マークM1が走査される様子を示し、図4(b)は基準マークM1が照明領域IAのX方向位置x1,x2及びx3に位置するときの感光体上に形成されるであろうマークパターン像をそれぞれ示し、図4(c)は照明領域IAに対して基準マークM1の一回の走査によって感光体上に形成されるマークM1の像を示す。
【図5】結像特性の測定系を備える従来の一括露光型の投影露光装置の構成の概要を示す図であり、図5(a)は装置構成を示し、図5(b)はセンサからの出力を示す。
【図6】結像特性の測定系を備える従来の一括露光型の投影露光装置の構成の概要を示す図であり、像の検出手段として感光体を備える。
【符号の説明】
R レチクル
W ウエハ
PL 投影光学系
IA 照明領域
EA 露光領域
RST レチクルステージ
WST ウエハステージ
M1 レチクルマーク
3 感光体
4 画像処理系
5 ウエハホルダ
7 レーザ干渉計
10 投光器
12 ステージコントローラ
30 アライメント系光源
31 受光部
203 光電センサ
301 感光体
Claims (16)
- マスク上の照明領域に対して該マスクを走査するマスクステージと、前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記照明領域と前記投影光学系に関して共役な露光領域に対して前記感光基板を走査する基板ステージとを備えた走査型露光装置において、
前記基板ステージ上に設置された感光体と、
前記照明領域に対して前記マスクステージ上のマークパターンを走査するのに同期して前記感光体を前記露光領域に対して走査することによって形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出する検出手段と、
前記検出手段からの検出結果に基づいて前記マークパターンの像の結像状態を求める結像状態演算手段とを備えたことを特徴とする走査型露光装置。 - 前記結像状態演算手段の演算結果に応じて結像状態を補正するための補正手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の走査型露光装置。
- 前記補正手段は、前記マスクステージと前記基板ステージとの走査速度または走査方向を制御するステージコントローラであることを特徴とする請求項2に記載の走査型露光装置。
- マスク上の照明領域に対して該マスクを走査するマスクステージと、前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記照明領域と前記投影光学系に関して共役な露光領域に対して前記感光基板を走査する基板ステージとを備えた走査型露光装置において、
前記基板ステージ上に設置された感光体と、
前記照明領域に対して前記マスクステージ上のマークパターンを走査するのに同期して前記感光体を前記露光領域に対して走査することによって形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出する検出手段と、
前記感光基板上に形成された位置合わせマークを照明し、該位置合わせマークからの光を光電検出する位置合わせマーク検出手段とを備え、
前記検出されたマークパターンの像の位置と前記位置合わせマーク検出手段の検出位置とから位置合わせマーク検出手段のベースラインを定めることを特徴とする走査型露光装置。 - 前記感光体上に形成されたマークパターンの像を検出する検出手段が、前記感光基板上に形成された位置合わせマークを照明し、該位置合わせマークからの光を光電検出する位置合わせマーク検出手段であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の走査型露光装置。
- 前記マークパターンと前記感光体との同期走査が行われている期間中、前記感光体が均一に感光されるように照明光強度及び前記感光体の感度の一方を調整する調整手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の走査型露光装置。
- 前記感光体が、感光された像を消去可能な感光体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の走査型露光装置。
- 前記感光体が、フォトクロミック素子及び光磁気記録素子の一方であることを特徴とする請求項7に記載の走査型露光装置。
- 前記感光体が、前記感光基板であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の走査型露光装置。
- 前記マークパターンは、前記マスクステージ上に載置される前記マスク又はテスト用マスクに形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の走査型露光装置。
- 前記マークパターンは、前記マスクステージ上に設置された結像特性測定用パターンであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の走査型露光装 置。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の走査型露光装置を用いてマイクロデバイスを製造する方法。
- マスクを照明しながら、該マスク上の照明領域に対してマスクステージを介して前記マスクを走査するとともに、前記照明領域と投影光学系に関して共役な露光領域に対して基板ステージを介して感光基板を前記マスクの走査に同期して走査することにより前記マスクのパターンを投影光学系を介して感光基板上に露光する走査型露光方法において、
前記露光に先立って、前記基板ステージ上に設置された感光体と前記マスクステージ上のマークパターンとを同期して走査し、
前記走査の間に形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出し、
前記検出されたマークパターンの像から前記投影光学系の結像状態を演算することを特徴とする走査型露光方法。 - 前記演算された結像状態を補正することを更に含むことを特徴とする請求項13に記載の走査型露光方法。
- マスクを照明しながら、該マスク上の照明領域に対してマスクステージを介して前記マスクを走査するとともに、前記照明領域と投影光学系に関して共役な露光領域に対して基板ステージを介して感光基板を前記マスクの走査に同期して走査することにより前記マスクのパターンを投影光学系を介して感光基板上に露光する走査型露光方法において、
前記露光に先立って、前記基板ステージ上に設置された感光体と前記マスクステージ上のマークパターンとを同期して走査し、
前記走査の間に形成された前記感光体上の前記マークパターンの像を検出し、
前記検出されたマークパターンの像の位置と前記感光基板上に形成された位置合わせマークを検出する手段の検出位置とから該位置合わせマーク検出手段のベースラインを定めることを特徴とする走査型露光方法。 - 前記感光体が、フォトクロミック素子、光磁気記録素子及び感光基板から選ばれた一種であることを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項に記載の走査型露光方法。
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