JPH11167312A - 合成樹脂板への印刷方法及び装置 - Google Patents

合成樹脂板への印刷方法及び装置

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JPH11167312A
JPH11167312A JP33538397A JP33538397A JPH11167312A JP H11167312 A JPH11167312 A JP H11167312A JP 33538397 A JP33538397 A JP 33538397A JP 33538397 A JP33538397 A JP 33538397A JP H11167312 A JPH11167312 A JP H11167312A
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JP
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synthetic resin
resin plate
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JP33538397A
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English (en)
Inventor
Takashi Sakurai
高志 櫻井
Yoshio Yoshimura
好生 吉村
Ikuo Takahashi
郁夫 高橋
Takeshi Atsugi
剛 厚木
Masahiro Umehara
正裕 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式により、光ディスクにレーベル
印刷を行う場合に、転写性能及び定着性能を向上させ
る。 【解決手段】 転写工程での搬送テーブル51と、定着
工程での搬送テーブル52とを異ならせる。転写用搬送
テーブル51は、ディスク保持部を弾性体(低硬度ゴム
68)により構成し、転写ベルト15及び転写ロール1
9は、剛体により構成する。また、定着用搬送テーブル
52は、剛体により構成し、定着用ヒートロール31,
32は、表面を弾性体(低硬度ゴム)により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いて、光ディスクなどの合成樹脂板の表面にレーベルな
どを印刷する合成樹脂板への印刷方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、例えば、ポリカーボネー
ト等の合成樹脂からなる基板の記録面に金やアルミニウ
ム等の金属を蒸着した反射膜を備え、反射膜の上に該反
射膜の酸化防止のための紫外線硬化樹脂等の保護膜を備
えている。この光ディスクでは、ディスク基板の記録面
に凹凸状のデータ記録ピットを形成しており、この上に
反射膜が設けられている。
【0003】このような光ディスクでは、記録内容を外
観で知る必要があり、そのためにインデックスやレーベ
ルを保護膜の上に紫外線硬化型インキを用いてスクリー
ン又はオフセット印刷することが一般に行われている。
しかし、このような印刷方法では、予め版を用意するた
めに製版工程が必要となり、多種類あるいは少量の印刷
のためには効率が悪い。
【0004】そこで、製版を不要とする方法として、特
開平5−212857号などにおいて、電子写真方式を
用いることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式は、一般
に、転写媒体上に形成したトナー像を被印刷物に転写す
る転写工程と、被印刷物に転写されたトナー像を定着す
る定着工程とを有している。しかしながら、光ディスク
などの合成樹脂板への印刷に適用する場合、特に、転写
工程において、転写媒体に搬送テーブル上の光ディスク
を押圧して、トナー像を転写し、定着工程において、搬
送テーブル上の光ディスクに定着用ヒートロールを押圧
して、トナー像を定着する場合、被印刷物が剛体である
ことに起因して、次のような問題点があった。
【0006】 転写工程においては、搬送テーブル上
で吸着保持する際のディスクの変形、ディスクと転写媒
体との平行度不良、転写媒体へのディスクの追従性不足
などにより、転写媒体とディスクとの密着性が不十分に
なると、転写むら等の転写不良を生じる。 定着工程においては、定着用ヒートロールをディス
ク表面に追従させる必要があり、追従性の悪化により、
定着不良を生じる。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、転写不良や定着不良を確実に防止できる合成樹脂板
への印刷方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、転写媒体上のトナー像を合成樹脂板の表面
に転写する転写工程と、合成樹脂板の表面に転写された
トナー像を定着する定着工程とを有する合成樹脂板への
印刷方法において、前記転写工程は、搬送テーブル上の
合成樹脂板と転写媒体とを押圧して行い、このとき、転
写媒体に比べて、搬送テーブルの硬度を小さくし、前記
定着工程は、搬送テーブル上の合成樹脂板に定着用ヒー
トロールを押圧して行い、このとき、搬送テーブルに比
べて、定着用ヒートロールの硬度を小さくしたことを特
徴とする。
【0009】すなわち、転写媒体については、転写時の
像のずれを防止する必要から、変形しないことが求めら
れるので、硬度を大とする一方、これとの比較で搬送テ
ーブルの硬度を低下させて、搬送テーブル側の変形によ
り、転写媒体と合成樹脂板との密着性を確保するのであ
る。また、定着用ヒートロールについては、硬度小のも
のを使用可能であり、加熱状態での合成樹脂板の変形は
好ましくない(特に光ディスクの場合には信号面の損傷
を招く)ことから、搬送テーブルに比べて、定着用ヒー
トロールの硬度を低下させるのである。
【0010】請求項2に係る発明では、前記転写工程で
の搬送テーブルと前記定着工程での搬送テーブルとを異
ならせ、前記転写工程での搬送テーブルを、前記定着工
程での搬送テーブルに比べ、硬度を小さくしたことを特
徴とする。このように、転写用搬送テーブルと定着用搬
送テーブルとを異ならせることで、転写用搬送テーブル
については弾性体、定着搬送用テーブルについては剛体
として、最適な設定が可能となる。
【0011】請求項3に係る発明では、転写媒体上のト
ナー像を合成樹脂板の表面に転写する転写装置と、合成
樹脂板の表面に転写されたトナー像を定着する定着装置
とを有する合成樹脂板への印刷装置において、前記転写
装置は、搬送テーブル上の合成樹脂板が押圧され、搬送
テーブルに比べて、硬度の大きな転写媒体を含んで構成
され、前記定着装置は、搬送テーブル上の合成樹脂板を
押圧し、搬送テーブルに比べて、硬度の小さい定着用ヒ
ートロールを含んで構成されることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明では、前記転写装置で
の搬送テーブルと前記定着装置での搬送テーブルとを異
ならせ、前記転写装置での搬送テーブルを、前記定着装
置での搬送テーブルに比べ、硬度を小さくしたことを特
徴とする。請求項5に係る発明では、前記転写装置での
搬送テーブルは、合成樹脂板の保持部をゴム材で構成し
たものであることを特徴とする。
【0013】請求項6に係る発明では、前記転写装置で
の搬送テーブルの表面の硬度をASKER−Cスケール
硬度〔SRIS((財)日本ゴム協会規格)0101に
規定のゴム硬度〕50〜90度の範囲としたことを特徴
とする。請求項7に係る発明では、前記転写装置での搬
送用テーブルの合成樹脂板の保持部の表面に導電性シー
トを設けると共に、この導電性シートを介して合成樹脂
板の裏面に電荷を供給する電荷供給装置を設けたことを
特徴とする。
【0014】請求項8に係る発明では、前記定着用ヒー
トロールは、少なくとも表面側をゴム材で構成したもの
であることを特徴とする。請求項9に係る発明では、前
記定着用ヒートロールの表面の硬度をASKER−Cス
ケール硬度65〜85度の範囲としたことを特徴とす
る。請求項10に係る発明では、前記定着装置は、定着
用ヒートロールの前位置に、合成樹脂板を予備加熱する
プリヒート装置を有することを特徴とする。
【0015】請求項11に係る発明では、前記搬送テー
ブルは、合成樹脂板を空気吸引して保持する吸引孔を有
していることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】請求項1又は請求項3に係る発明によれ
ば、搬送テーブル上の合成樹脂板を転写媒体に押圧して
転写する際に、転写媒体に比べて、搬送テーブルの硬度
を小さくしたことにより、転写時の像のずれを防止でき
ると共に、転写媒体と合成樹脂板との密着性を確保し
て、良好な転写性能を得ることができる。
【0017】また、搬送テーブル上の合成樹脂板に定着
用ヒートロールを押圧して定着する際に、搬送テーブル
に比べて、定着用ヒートロールの硬度を小さくしたこと
により、合成樹脂板への均一な加熱及び加圧が可能とな
り、良好な定着性能を得ることができる。請求項2又は
請求項4に係る発明によれば、転写用搬送テーブルと定
着用搬送テーブルとを異ならせることにより、転写用搬
送テーブルについては弾性体、定着用搬送テーブルにつ
いては剛体として、より最適な設定が可能となる。
【0018】請求項5に係る発明によれば、転写用搬送
テーブルの合成樹脂板の保持部をゴム材で構成すること
により、簡単に必要な機能を与えることができる。請求
項6に係る発明によれば、転写用搬送テーブルの表面の
硬度をASKER−Cスケール硬度50〜90度の範囲
とすることで、最も良好な転写性能が得られる。
【0019】請求項7に係る発明によれば、転写用搬送
用テーブルの合成樹脂板の保持部の表面に導電性シート
を設け、この導電性シートを介して合成樹脂板の裏面に
電荷を供給することにより、合成樹脂板の表面への電荷
供給がなくなる部分についても、転写性能を確保するこ
とができる。請求項8に係る発明によれば、定着用ヒー
トロールの表面側をゴム材で構成することにより、簡単
に必要な機能を与えることができる。
【0020】請求項9に係る発明によれば、定着用ヒー
トロールの表面の硬度をASKER−Cスケール硬度6
5〜85度の範囲とすることで、最も良好な定着性能が
得られる。請求項10に係る発明によれば、定着用ヒー
トロールの前位置に、合成樹脂板を予備加熱するプリヒ
ート装置を設けることで、合成樹脂板への負担を軽減し
つつ、定着性能を向上できると共に、タクトタイムを短
縮できる。
【0021】請求項11に係る発明によれば、搬送テー
ブルにより合成樹脂板を空気吸引により保持して搬送す
ることにより、搬送中の位置ずれによる印刷ずれを防止
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明において印刷を施す合成樹脂板とし
ては、例えば光ディスクがあり、代表的なものとしてコ
ンパクトディスクのようにポリカーボネート等の合成樹
脂からなる基板の上に反射膜を形成し、更にその上に紫
外線硬化樹脂による保護膜を備えたもの、基板と反射膜
との間に記録膜を有するCD−RやCD−RW、上記層
構成のディスクを貼り合わせたDVD等がある。
【0023】図1は本発明の実施の一形態を示す印刷装
置の全体斜視図、図2は印刷装置の要部概略図、図3及
び図4は転写用搬送テーブルの平面図及び正面図、図5
及び図6は定着用搬送テーブルの平面図及び正面図であ
る。印刷装置は、搬送装置1、作像装置2、転写装置
3、定着装置4を含んで構成される。
【0024】また、入口部にディスク供給装置41が、
出口部にディスク排出装置42がそれぞれ配置され、こ
れらの間に、作像装置2及び転写装置3と、定着装置4
とが配置されている。搬送装置1は、ディスク供給装置
41からディスクの供給を受け、転写装置3による転写
位置へディスクを搬送して、転写を行わせる転写用搬送
テーブル51と、転写後のディスクを受け取り、定着装
置4による定着位置へディスクを搬送して、定着を行わ
せた後、ディスク排出装置42によりディスクを排出さ
せる定着用搬送テーブル52とを含んで構成される。各
搬送テーブル51,52の構成については後に詳述す
る。
【0025】作像装置2は、感光体(感光ベルト)1
1、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写
媒体(転写ベルト)15及び静電転写装置16を有し、
電子写真方式により転写ベルト15にトナー像を付与す
る。ここで、感光ベルト11は、エンドレスに回転し、
その表面は、帯電装置12によって帯電する。露光装置
13としては、例えば、レーザー露光装置などが挙げら
れる。かかる露光装置13により、感光ベルト11の帯
電表面に、所定の印刷パターンが形成されるように露光
が行われ、帯電装置12が付与した感光ベルト11の表
面の電荷のうち、露光部分の電荷を光導電現象により消
失させ、静電潜像を形成させる。露光装置13は、印刷
パターンの原稿を用いて露光するものであってよく、ま
た印刷パターンが登録されたコンピュータから出力せし
められる印刷信号に従って露光するものであってもよ
い。
【0026】また、現像装置14は、感光ベルト11の
表面に帯電した着色粉体のトナー(負電荷)を与え、静
電潜像を現像してトナー像を形成させるために用いられ
る。トナーは、静電潜像の電界によって引きつけられて
可視トナー像となる。また、転写ベルト15は、感光ベ
ルト11と同期してエンドレスに回転する。静電転写装
置16は、感光ベルト11上の現像装置14によって形
成されたトナー像を転写ベルト15に静電転写させる。
静電転写は、例えば、転写ベルト15の背面からトナー
とは逆極性の電圧を印加することによって行われる。こ
れにより、転写ベルト15にトナー像が付与される。
尚、感光ベルト11及び転写ベルト15には、それぞれ
クリーニング装置17,18が備えられている。
【0027】転写装置3は、搬送装置1によるディスク
の搬送路に臨む転写ベルト15の下部の背面側の転写ロ
ール19を含んで構成されると共に、ディスクの搬送路
の転写ロール19より前側に、ディスクの印刷面側に接
触するように、電源装置(電荷供給装置)20に接続さ
れた電極、例えば導電性ブラシ21を配置して構成され
ている。
【0028】特に、この実施例では、ディスク表面に接
触する導電性ブラシ21に正の電圧を印加し、転写ベル
ト15背面側の転写ロール19を接地してある。また、
この実施例では、電極として、導電性ブラシ21が用い
られているが、これ以外にも、例えば、導電性シート又
は導電性ローラなどを用いることができる。
【0029】電極として、導電性ブラシ、導電性シート
又は導電性ゴムローラを用いた場合には、これらは、電
源装置20により供給電圧の調整を受けながら、ディス
クの印刷を行う表面に接触して該表面にトナーとは逆極
性の電荷を供給し、結果として、転写ベルト15に付与
されたトナー像をディスクに静電転写させることを可能
にする。
【0030】導電性ブラシとしては、例えば、導電性レ
ーヨン繊維を平ブラシ状に加工したものなどが挙げられ
る。導電性シートとしては、例えば、テフロンなどの樹
脂に導電材を練り込んだシートが挙げられる。導電性ゴ
ムローラとしては、例えば、芯材の周囲に導電性シリコ
ンゴムと導電性EPDMとを混練りしたゴム組成物から
なるゴムローラで、その表面にフッ素樹脂の表面コート
が設けられたものなどが挙げられる。
【0031】定着装置4は、2本のヒートロール31,
32から構成される。これらのヒートロール31,32
は、搬送装置1によって搬送されるディスクの搬送路の
上側に配置され、ディスクに瞬間的に熱と圧力とを加え
ることにより、ディスクに転写されたトナー像をディス
クの表面に定着させる。ここで、良好な定着のために
は、ディスク表面の温度がトナー溶融温度以上になって
いなければならないが、ディスクへの加熱は、反り、信
号面の損傷等のエラーの増加につながるため、複数回に
分けて加熱するように、言い換えれば、本定着の前にヒ
ートロール又はオーブン加熱等による予備加熱(プリヒ
ート)を行うことが有効である。よって、本例では、2
本のヒートロール31,32を並べて配置し、ヒートロ
ール31をプリヒート用(プリヒート装置)、ヒートロ
ール32を本定着用としている。
【0032】本印刷装置を用いて光ディスクのレーベル
印刷を行う場合には、以下の手順に従って行う。 1)作像装置2により、電子写真方式で転写ベルト15
に印刷パターンに対応したトナー像を形成させる。 2)搬送装置1によって搬送されたディスクの表面に、
転写装置3に設けられた電極によって電荷を供給し、転
写ベルト15に付与されたトナー像を電気的に転写させ
る。
【0033】3)その後、定着装置4(ヒートロール3
1,32)により、ディスクに転写されたトナー像を定
着させる。次に、転写用搬送テーブル51及び定着用搬
送テーブル52について、説明する。転写用搬送テーブ
ル51は、図3及び図4に示すように、ベース61上に
設けられた昇降用エアシリンダ62の先端のブラケット
63に、ブラケット64を介して取付けられている。6
5は高さ調整用ネジ、66はニップ圧調整用ネジ、67
はスライドガイドである。ここで、ニップ圧調整ネジ6
6により、光ディスクを転写媒体へ押圧する押圧力が約
4kgの荷重となるように調整しているが、この荷重は
適宜調整することで、転写を良好に保てる。
【0034】このテーブル51は、本体については例え
ばナイロン樹脂により構成するが、上面側のディスク保
持部は、ゴム68により構成し、その表面は導電性シー
ト69で覆っており、その表面硬度は、ASKER−C
スケール硬度50〜90度である。70は導電性シート
69への給電用ターミナルであり、電源装置(電荷供給
装置)71に接続されている。
【0035】そして、このテーブル51は、2枚ずつデ
ィスクを搬送するように、各ディスクの載置部中央に
は、エアシリンダ72によるディスク芯出し用昇降ピン
73が設けられ、その周囲にはディスクの空気吸引のた
めの直径2mm程度の複数の吸引孔74が周方向に等間
隔で開設されている。このように転写用搬送テーブル5
1のディスク保持部は、ゴム68を用いて、弾性体とす
るが、転写媒体側は剛体とする。具体的には、転写ロー
ル19は例えばアルミニウム製、転写ベルト15は例え
ばポリカーボネート製とする。
【0036】すなわち、転写媒体側については、転写時
の像のずれを防止する必要から、剛体とするが、転写用
搬送テーブル51は、弾性体として、転写ベルト15と
の密着性を確保するのである。実際に、転写用搬送テー
ブルが剛体であると、転写用搬送テーブルでのディスク
の保持方法として、吸引保持を採用した場合、吸引した
際に発生するディスクの変形により、転写不良が発生
し、吸引を切ると転写不良の発生はなくなったが、テー
ブル上でディスクを保持できず、印刷ずれが発生した。
【0037】この転写不良の発生理由は、一般的に転写
部はトナー像を乱さないで転写させるために剛性となっ
ており、転写側での被印刷物への追従性が悪いことによ
る。そして、ディスクも、規格(ディスク厚さ:1.1
〜1.5mm、偏心:70μm以下、反り:0.4mm
以下、上下振れ:0.5mm以下)上、変形を許容して
いる。
【0038】従って、転写ベルト15へのディスクの追
従性を上げるためには、転写用搬送テーブル51の硬度
を下げて、ディスクを転写ベルト15に追従させるのが
よいのである。また、この転写用搬送テーブル51で
は、ディスク保持部の表面を導電性シート69で覆っ
て、これに正の電圧を印加している。
【0039】すなわち、ディスクの印刷を行う表面に接
触式により電荷を供給し、かつディスクの印刷を施す面
の裏側からも電荷を供給して、トナー像をディスク表面
に転写する。このように、ディスクの印刷を行う表面と
共に、ディスクの印刷を施す面の裏側からも電荷を供給
して、トナー像をディスクの表面に転写させた場合に
は、トナー像を転写するのに必要な表面電荷が更に十分
に保持される。また、転写ベルト15と導電性ブラシ2
1との間に距離があると、ディスク端部の転写中に導電
ブラシ21による電荷供給がなくなることが考えられる
が、このようにディスク表面への電荷供給がなくなる部
分についても、裏面からの電荷供給により、転写性能を
確保することができる。従って、電子写真方式によって
トナー像を電気的により一層均一にディスク表面に転写
させることができ、良好なレーベル印刷を行うことがで
きる。
【0040】定着用搬送テーブル52は、図5及び図6
に示すように、ベース75上に設けられた昇降用シリン
ダ76の先端のブラケット77に、スプリング78とス
ライドガイド79とにより搬送方向に変位可能に支持さ
れている。このテーブル52は、耐熱性を有するナイロ
ン樹脂、又は、本体をナイロン樹脂としてディスク保持
部をゴム80により構成して、実質的に剛体としてあ
り、その表面硬度は、ASKER−Cスケール硬度85
〜90度である。
【0041】そして、このテーブル52は、2枚ずつデ
ィスクを搬送するように、各ディスクの載置部には、デ
ィスクの空気吸引のための直径2mm程度の複数の吸引
孔81が周方向に等間隔で開設されている。このように
定着用搬送テーブル52については、剛体とするが、定
着用ヒートロール31,32については、弾性体とす
る。具体的には、定着用ヒートロール31,32は、例
えばアルミニウム製のロール本体の表面に、シリコンゴ
ムをゴム厚を3mm程度にして装着し、その表面硬度
は、ASKER−Cスケール硬度65〜85度とする。
【0042】すなわち、定着用搬送テーブル52では、
ヒートロール31,32側でゴム材の使用が可能なこ
と、ディスクの信号面への影響から低圧が好ましいこと
から、ヒートロール31,32側を弾性体とし、テーブ
ル52側を剛体にする。実際に、従来のヒートロール
は、アルミニウム製ロールにゴムを薄く施したもの、あ
るいは、テフロンコーティングしたものであったが、こ
れであると、ヒートロールの表面硬度は、ASKER−
Cスケール硬度90度程度であり、ディスクには剛性が
あるため、定着時にヒートロールと均一に密着させるこ
とができない。
【0043】また、一般的に使用されているヒートロー
ルは対象物が紙又は厚さ100μm程度のOHPシート
であるため、被印刷物の方をヒートロールに追従させる
構造になっているが、被印刷物としてディスクを用いた
場合、ヒートロール側をディスク表面に追従させなけれ
ばならない。このため、定着用ヒートロール31,32
として、一般的に使われている高硬度のシリコンゴムに
代えて、低硬度のシリコンゴムを用い、更にゴム厚を従
来数百ミクロンであったものから3mm程度の厚いもの
に変更し、表面硬度を、ASKER−Cスケール硬度9
0度程度から同硬度65〜85度に変更したのである。
【0044】低硬度ゴム及び肉厚ゴムによるメリット
は、定着むらがなくなる他に、ニップ幅が確保できるの
で、加熱時間を確保できる。これによりディスクへの影
響を考慮した定着条件が得られる。尚、ASKER−C
スケール硬度は、高分子計器(株)製、商品名:ゴム硬
度計アスカーC型を用いて測定した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を示す印刷装置の全体
斜視図
【図2】 印刷装置の要部概略図
【図3】 転写用搬送テーブルの平面図
【図4】 転写用搬送テーブルの正面図
【図5】 定着用搬送テーブルの平面図
【図6】 定着用搬送テーブルの正面図
【符号の説明】
1 搬送装置 2 作像装置 3 転写装置 4 定着装置 11 感光体(感光ベルト) 12 帯電装置 13 露光装置 14 現像装置 15 転写媒体(転写ベルト) 16 静電転写装置 17 クリーニング装置 18 クリーニング装置 19 転写ロール 20 電源装置(電荷供給装置) 21 導電性ブラシ 31 ヒートロール 32 ヒートロール 41 ディスク供給装置 42 ディスク排出装置 51 転写用搬送テーブル 52 定着用搬送テーブル 68 低硬度ゴム 69 導電性シート 71 電源装置(電荷供給装置) 74 吸引孔 80 高硬度ゴム 81 吸引孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 厚木 剛 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 梅原 正裕 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写媒体上のトナー像を合成樹脂板の表面
    に転写する転写工程と、合成樹脂板の表面に転写された
    トナー像を定着する定着工程とを有する合成樹脂板への
    印刷方法において、 前記転写工程は、搬送テーブル上の合成樹脂板と転写媒
    体とを押圧して行い、このとき、転写媒体に比べて、搬
    送テーブルの硬度を小さくし、 前記定着工程は、搬送テーブル上の合成樹脂板に定着用
    ヒートロールを押圧して行い、このとき、搬送テーブル
    に比べて、定着用ヒートロールの硬度を小さくしたこと
    を特徴とする合成樹脂板への印刷方法。
  2. 【請求項2】前記転写工程での搬送テーブルと前記定着
    工程での搬送テーブルとを異ならせ、前記転写工程での
    搬送テーブルを、前記定着工程での搬送テーブルに比
    べ、硬度を小さくしたことを特徴とする請求項1記載の
    合成樹脂板への印刷方法。
  3. 【請求項3】転写媒体上のトナー像を合成樹脂板の表面
    に転写する転写装置と、合成樹脂板の表面に転写された
    トナー像を定着する定着装置とを有する合成樹脂板への
    印刷装置において、 前記転写装置は、搬送テーブル上の合成樹脂板が押圧さ
    れ、搬送テーブルに比べて、硬度の大きな転写媒体を含
    んで構成され、 前記定着装置は、搬送テーブル上の合成樹脂板を押圧
    し、搬送テーブルに比べて、硬度の小さい定着用ヒート
    ロールを含んで構成されることを特徴とする合成樹脂板
    への印刷装置。
  4. 【請求項4】前記転写装置での搬送テーブルと前記定着
    装置での搬送テーブルとを異ならせ、前記転写装置での
    搬送テーブルを、前記定着装置での搬送テーブルに比
    べ、硬度を小さくしたことを特徴とする請求項3記載の
    合成樹脂板への印刷装置。
  5. 【請求項5】前記転写装置での搬送テーブルは、合成樹
    脂板の保持部をゴム材で構成したものであることを特徴
    とする請求項4記載の合成樹脂板への印刷装置。
  6. 【請求項6】前記転写装置での搬送テーブルの表面の硬
    度をASKER−Cスケール硬度50〜90度の範囲と
    したことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の合成
    樹脂板への印刷装置。
  7. 【請求項7】前記転写装置での搬送用テーブルの合成樹
    脂板の保持部の表面に導電性シートを設けると共に、こ
    の導電性シートを介して合成樹脂板の裏面に電荷を供給
    する電荷供給装置を設けたことを特徴とする請求項4〜
    請求項6のいずれか1つに記載の合成樹脂板への印刷装
    置。
  8. 【請求項8】前記定着用ヒートロールは、少なくとも表
    面側をゴム材で構成したものであることを特徴とする請
    求項3〜請求項7のいずれか1つに記載の合成樹脂板へ
    の印刷装置。
  9. 【請求項9】前記定着用ヒートロールの表面の硬度をA
    SKER−Cスケール硬度65〜85度の範囲としたこ
    とを特徴とする請求項3〜請求項8のいすれか1つに記
    載の合成樹脂板への印刷装置。
  10. 【請求項10】前記定着装置は、定着用ヒートロールの
    前位置に、合成樹脂板を予備加熱するプリヒート装置を
    有することを特徴とする請求項3〜請求項9のいずれか
    1つに記載の合成樹脂板への印刷装置。
  11. 【請求項11】前記搬送テーブルは、合成樹脂板を空気
    吸引して保持する吸引孔を有していることを特徴とする
    請求項3〜請求項10のいずれか1つに記載の合成樹脂
    板への印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6456821B2 (en) 2000-05-17 2002-09-24 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus for synthetic resin sheets
US6556803B2 (en) 2000-07-28 2003-04-29 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus for synthetic resin sheets
US6603946B2 (en) 2000-05-16 2003-08-05 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus for synthetic resin sheets

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