JPH11166448A - エンジン構造 - Google Patents

エンジン構造

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JPH11166448A
JPH11166448A JP33453197A JP33453197A JPH11166448A JP H11166448 A JPH11166448 A JP H11166448A JP 33453197 A JP33453197 A JP 33453197A JP 33453197 A JP33453197 A JP 33453197A JP H11166448 A JPH11166448 A JP H11166448A
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oil
oil pan
baffle plate
cooling water
cylinder block
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダブロック形状の簡素化が得られ生産性
に優れると共に、充分な結合剛性が確保できるエンジン
構造を提供する。 【解決手段】対向する左右のシリンダブロック2の接合
面2aを対向せしめてシリンダブロック結合ボルト5に
よって互いに結合すると共に、結合された上記シリンダ
ブロック2の下面2bに上記接合面2aを跨ぐように掛
け渡されてオイルパン結合ボルト18によって各シリン
ダブロック2に取り付けられたたアッパオイルパン21
と、アッパオイルパン21の下面を閉鎖するロアオイル
パン51とを有し、アッパオイルパン21にオイル通
路、冷却水通路及びバッフルプレートを一体に設け、か
つアッパオイルパン21にウォータポンプ12、サーモ
スタット13、オイルフィルタ14等を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン構造に関
し、特に対向する左右のシリンダブロックの接合面を対
向せしめてシリンダブロック結合ボルトによって互いに
結合すると共に、結合された上記シリンダブロックの下
面に上記接合面を跨ぐように掛け渡されたオイルパンを
備えたエンジン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】対向シリンダ型エンジン、例えば水平対
向エンジンは、図20に概略を示すように、シリンダ1
02とクランクケース103とを兼ねた左右のシリンダ
ブロック101を有し、互いのクランクケース103側
の接合面101aを対向させてシリンダブロック結合ボ
ルト(図示せず)によって結合し、互いに結合されたク
ランクケース103の下方に上記接合面101aを跨ぐ
ように掛け渡されて潤滑オイルを貯留するオイルパン1
04が接続されている。
【0003】クランクケース103の前部には、クラン
クシャフト105によって駆動されるオイルポンプ10
6、及びクランクスプロケット107とカムスプロケッ
ト108とに掛け渡されたタイミングベルト109を介
してクランクシャフト105によって駆動されるウォー
タポンプ110等が配置されている。
【0004】そして、オイルパン104内に貯留された
潤滑オイルは、例えばオイルストレーナを介してオイル
ポンプ106に導かれ、オイルポンプ106によってオ
イルフィルタ102を経由してシリンダブロック101
内に形成されたオイル通路に圧送され、該オイル通路か
らクランクシャフトの各ジャーナル部や、シリンダヘッ
ド111に配置された各カムジャーナル部及びバルブリ
フタ等に導かれ、該部分を潤滑してオイルパン104に
再び回収される。
【0005】潤滑オイルが回収されるオイルパン104
内の上部には、回収される潤滑オイル内に混在するエア
等を分離するためのバッフルプレートが取り付けら、バ
ッフルプレートによってエアを除去し、エアが除去され
た潤滑オイルがオイルパン104に回収されるように構
成されている。
【0006】一方、ウォータポンプ110によって冷却
水がシリンダブロック101及びシリンダヘッド111
内に形成されたウォータジャケットに供給されて、ウォ
ータジャケット内を通過する間にエンジンの熱を吸収
し、温度が上昇した冷却水はラジエータに送られて放熱
され、再びウォータポンプ110に吸引されて循環され
る。
【0007】更に必要に応じて冷却水はウォータジャケ
ットから分流してヒータ等の空調装置に供給され、車室
の暖房等に利用される。
【0008】なお、シリンダとクランクケースを兼ねた
シリンダブロックに潤滑オイル系統の部品、例えばオイ
ルフィルタ等を装着すると共に、この部品に連なるオイ
ル通路をシリンダブロックに一体に形成したエンジンの
先行技術として特開昭55−11705号公報がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術による
と、シリンダブロックと一体にオイル通路及びウォータ
ジャケット等の冷却水通路を形成すると共に、オイルポ
ンプ、オイルフィルタ等のオイル系統部品及び、ウォー
タポンプ等の冷却水系統部品を装着することから、オイ
ル系統部品とオイル通路との連通及び冷却水系統部品と
冷却水通路の連通等のためのオイルパスパイプや冷却水
パスパイプ等が不要になり、その取付作業が省略でき
る。
【0010】しかし、オイルポンプやオイルフィルタ等
の各オイル系統部品間を連通するオイル通路及び各潤滑
部へ潤滑オイルを供給乃至回収するオイル通路並びに、
ウォータポンプ等の冷却水系統部品に連通する冷却水通
路及びウォータジャッケト等がシリンダブロックに複雑
な形状で一体に形成されることから、その構成が複雑で
鋳造性及び生産性に優れるものではない。
【0011】一方、上記水平対向エンジンにあっては、
左右のシリンダブロックはシリンダブロック結合ボルト
によって互いに結合されるものの、更に充分な結合剛性
を確保して振動及び騒音の低減を図ることが望まれてい
る。
【0012】従って、かかる点に鑑みてなされる本発明
の目的は、シリンダブロック形状の簡素化が得られ生産
性に優れると共に、充分な結合剛性が確保できるエンジ
ン構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載のエンジン構造の発明は、対向する左右のシ
リンダブロックの接合面を対向せしめてシリンダブロッ
ク結合ボルトによって互いに結合すると共に、結合され
た上記シリンダブロックの下面に上記接合面を跨ぐよう
に掛け渡されたオイルパンを備えたエンジン構造におい
て、上記オイルパンは、上記結合されたシリンダブロッ
クの下面に上面が接合して上記左右のシリンダブロック
間の接合面を跨ぐように掛け渡されてオイルパン結合ボ
ルトによって各シリンダブロックに取り付けられたアッ
パオイルパンと、該アッパオイルパンの下面に取り付け
られてアッパオイルパンの下面を閉鎖するロアオイルパ
ンとを有することを特徴とする。
【0014】請求項1の発明によると、オイルパンを剛
性を有するアッパオイルパンと、アッパオイルパンの下
面を閉鎖するロアオイルパンによって構成し、互いにシ
リンダブロック結合ボルトによって結合された各シリン
ダブロック間の接合面を跨ぐようにシリンダブロックの
下面間に剛性を有するアッパオイルパンを掛け渡すよう
に配置して、オイルパン結合ボルトによってシリンダブ
ロックに一体に結合することから、互いのシリンダブロ
ックがシリンダブロック結合ボルトによって結合される
と共に、オイルパン結合ボルトによって結合されるアッ
パオイルパンによって強固に結合されて充分な結合剛性
が確保され、振動や騒音の発生が低減される。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1のエン
ジン構造において、上記アッパオイルパンと一体形成さ
れたバッフルプレートを有することを特徴とし、この発
明によると、バッフルプレートがアッパオイルパンと一
体形成されることから、別途作成されたバッフルプレー
トを取り付ける作業が省略でき、作業の簡素化が得られ
ると共に、アッパオイルパンがバッフルプレートによっ
て補剛されてアッパオイルパンの剛性の向上が得られ、
その結果シリンダブロック間の結合剛性が向上する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2のエン
ジン構造において、上記アッパオイルパンは、一体形成
された前壁、後壁、及び前壁と後壁の両端に各々架設さ
れた左右の側壁を有し、上記バッフルプレートは、上記
左右の側壁から離間して互いに対向する各々前壁と後壁
とに架設された右側縦バッフルプレート及び左側縦バッ
フルプレートと、該右側縦バッフルプレートと左側縦バ
ッフルプレートとの間に架設された略水平な板状の横バ
ッフルプレートとを有することを特徴とする。
【0017】請求項3の発明によると、アッパオイルパ
ンの前壁と後壁との間に右側縦バッフルプレート及び左
側縦バッフルプレートが各々架設され、左右の縦壁バッ
フルプレート間が横バッフルプレートによって連結する
ことから、アッパオイルパンの剛性が得られると共に、
クランクケースからの潤滑オイルの一部は、右側壁と右
側縦バッフルプレートとの間に形成される右側連通部及
び左側壁と左側縦バッフルプレートとの間に形成される
左側連通部に沿って流下し、その流下する間に潤滑オイ
ルに混在するエアが分離除去されてロアオイルパンに回
収される。
【0018】また、クランクケースからの潤滑オイルの
一部は、右側縦バッフルプレートと左側縦バッフルプレ
ートとの間に形成される横バッフルプレート上に滞留し
て潤滑オイルに混在するエアの一部が分離除去され、エ
アが除去された潤滑オイルがロアオイルパンに回収され
る。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3のエン
ジン構造において、上記右側壁と右側縦バッフルプレー
トとの間或いは上記左側壁と左側縦バッフルプレートと
の間の少なくともいずれか一方が、補助バッフルプレー
トによって連結されたことを特徴とする。この発明によ
ると、右側壁と右側縦バッフルプレートとの間或いは上
記左側壁と左側縦バッフルプレートとの間が補助バッフ
ルプレートによって連結されてアッパオイルパンの剛性
が更に向上する。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
エンジン構造において、上記アッパオイルパンにオイル
通路が一体形成されたことを特徴とする。
【0021】この請求項5の発明によると、オイル通路
をアッパオイルパンに一体に形成することから、シリン
ダブロックに形成されるオイル通路等の簡素化が得ら
れ、シリンダブロックの形状の簡素化が得られて鋳造性
及び生産性が大幅に向上する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項5のエン
ジン構造において、上記オイル通路が、前壁に設けられ
たことを特徴とする。この発明によると、オイル通路が
作業性に優れた前壁に配設され、組立、整備等の作業性
が向上する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6のエンジン構造において、アッパオイルパンに開口す
る上記オイル通路の開口部は、該開口部に対向してシリ
ンダブロックの接合面に開口するシリンダブロック側オ
イル通路に連通することを特徴とする。
【0024】請求項7の発明によると、アッパオイルパ
ンに開口する上記オイル通路の開口部と、シリンダブロ
ックの接合面に開口するシリンダブロック側オイル通路
が直接接合されることから、オイルパスパイプ及びその
取付作業等が省略乃至削減が可能になり、かつ潤滑オイ
ルの漏れだしが回避される。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項5または
6のエンジン構造において、上記オイル通路に接続され
る潤滑オイル系統部品は、アッパオイルパンに開口する
上記オイル通路の開口部に取り付けられたことを特徴と
する。
【0026】請求項8の発明によると、アッパオイルパ
ンに開口するオイル通路の開口部に潤滑オイル系統部品
を取り付けることから、シリンダブロックの潤滑オイル
系統部品を取り付けるための構造及びそのためのオイル
通路の省略が可能になり、シリンダブロックの形状の簡
素化が得られる。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項8のエン
ジン構造において、上記潤滑オイル系統部品は、タイミ
ングベルトカバによって覆われたことを特徴とする。こ
の請求項9の発明によると、万一潤滑オイル系統部品乃
至その取付部から潤滑オイルが漏れだしても、タイミン
グベルトカバに覆われることから外部に漏れ出すことが
未然に防止される。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9のエンジン構造において、上記潤滑オイル系統部品
が、オイルフィルタであることを特徴とする。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のエンジン構造において、上記アッパオイルパンに冷
却水通路が一体形成されたことを特徴とする。
【0030】請求項11の発明によると、冷却水通路を
アッパオイルパンに一体に形成することから、シリンダ
ブロックに形成される冷却水通路等の簡素化が得られ、
シリンダブロックの形状の簡素化が得られて鋳造性及び
生産性が大幅に向上する。特に上記オイル通路もアッパ
オイルパンに一体形成することによって更にシリンダブ
ロックの簡素化が得られる。
【0031】請求項12に記載の発明は、請求項11の
エンジン構造において、上記冷却水通路が前壁に設けら
れたことを特徴とする。この発明によると、冷却水通路
が作業性に優れた前壁に配設され、組立、整備等の作業
性が向上する。
【0032】請求項13に記載の発明は、請求項11ま
たは12のエンジン構造において、アッパオイルパンに
開口する上記冷却水通路の開口部は、該開口部に対向し
てシリンダブロックの接合面に開口するシリンダブロッ
ク側冷却水通路に連通することを特徴とする。
【0033】請求項13の発明によると、アッパオイル
パンに開口する上記冷却水通路の開口部と、シリンダブ
ロックの接合面に開口するシリンダブロック側冷却水通
路が直接接合されることから、冷却水パスパイプ及びそ
の取付作業等が省略乃至削減が可能になり、かつ冷却水
の漏れだしが回避される。
【0034】請求項14に記載の発明は、請求項11ま
たは12のエンジン構造において、上記冷却水通路に接
続される冷却水系統部品がアッパオイルパンに開口する
上記冷却水通路の開口部に取り付けられたことを特徴と
する。
【0035】請求項14の発明によると、アッパオイル
パンに開口する上記冷却水通路の開口部と、冷却水系統
部品が直接接合されることから、冷却水パスパイプ及び
その取付作業等が省略乃至削減が可能になり、かつ冷却
水の漏れだしが回避される。
【0036】請求項15に記載の発明は、請求項14の
エンジン構造において、上記冷却水系部品は、タイミン
グカバによって覆われたことを特徴とする。
【0037】この請求項15の発明によると、万一冷却
水系統部品乃至その取付部から冷却水が漏れだしても、
タイミングベルトカバに覆われることから外部に漏れ出
すことが未然に防止される。
【0038】請求項16及び請求項17に記載の発明
は、請求項14または15のエンジン構造において、上
記冷却水系統部品は、サーモスタット及びウォータポン
プであることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明によるエンジン構造の
一実施形態を水平対向エンジンを例に図に従って説明す
る。
【0040】図1は、本実施形態における水平対向エン
ジン1の概略を示す概観図であり、この水平対向エンジ
ン1は、シリンダ3とクランクケース4を兼ねた左右の
シリンダブロック2を有し、各シリンダブロック2の頂
部にシリンダヘッド6が取り付けられている。
【0041】各シリンダブロック2は、図2に要部断面
を示すように互いのクランクケース4の接合面2aを対
向させてシリンダブロック結合ボルト5によって結合
し、互いに結合されたクランクケース4の下方に、両左
右のシリンダブロック2の下面2bに上記接合面2aを
跨ぐように掛け渡されて潤滑オイルを貯留するオイルパ
ン20がオイルパン結合ボルト18によって結合されて
いる。
【0042】上記、クランクケース4の前部には、クラ
ンクシャフト7によって駆動されるオイルポンプ8、及
びクランクシャフト7に取り付けられたクランクスプロ
ケット9とシリンダヘッド6に配置されるカムスプロケ
ット10との間にタイミングベルト11が掛け渡されて
いる。
【0043】オイルパン20には、上記タイミングベル
ト11を介してクランクシャフト7によって駆動される
ウォータポンプ12、サーモスタット13、オイルフィ
ルタ14、ベルトテンショナ15等が配置され、これら
オイルポンプ8、クランクスプロケット9、カムスプロ
ケット10、タイミングベルト11、ウォータポンプ1
2、ベルトテンショナ15等は、タイミングベルトカバ
(図示せず)によって前方から覆われている。
【0044】オイルパン20は、オイルパン取付ボルト
18によってシリンダブロック2の下面2bに取り付け
られるアッパオイルパン21と、アッパオイルパン21
の下面21bに取り付けられるロアオイルパン51に分
割され、アッパオイルパン21及びロアオイルパン51
は鋳造、例えばアルミダイカストによって製造されてい
る。
【0045】次に、上面21aがシリンダブロック2に
結合され、下面21bにロアオイルパン51が取り付け
られるアッパオイルパン21について図3乃至図19に
よって説明する、図3はこのアッパオイルパン21の正
面図であり、図4から図8は順にそれぞれその背面図、
右側面図、左側面図、上面図、下面図である。
【0046】アッパオイルパン21は、シリンダブロッ
ク2の下面2bに結合される上面21a及び、ロアオイ
ルパン51が取り付けられる下面21bが各々平面状に
形成され、略対向する前壁21A、後壁21B、これら
前壁21Aと後壁21Bの両端に各々連結されて下方に
移行するに従って互いに近接する右側壁21C及び左側
壁21Dを有す略矩形形状に形成されている。
【0047】なお、図7において符号21cはアッパオ
イルパン21を上記オイルパン結合ボルト18によっ
て、シリンダブロック2に取り付けるためのボルト挿通
穴であり、互いにシリンダブロック結合ボルト7によっ
て結合された各シリンダブロック2の下面2bに掛け渡
されるように接合されたアッパオイルパン21を、その
上面21aの外周に沿って、オイルパン結合ボルト18
によって結合している。
【0048】更に互いのシリンダブロック2の接合部2
aを介してその近傍に各々4本のオイルパン結合ボルト
18によってシリンダブロック2に結合することによっ
て、対向するシリンダブロック2間を強固に連結して互
いのシリンダブロック2間の結合剛性を確保している。
【0049】また、図8に示すようにアッパオイルパン
21の下面21bには、その開口部を囲むようにロアオ
イルパン51をボルト結合するためボルト穴21dが形
成されている。
【0050】そして図7に示すようにアッパオイルパン
21はバッフルプレート22を有し、バッフルプレート
22は右側壁21C及び左側壁21Dに沿って前壁21
Aと後壁21Bとの間に対向して架設する右側縦バッフ
ルプレート22Aと左側縦バッフルプレート22Bを有
し、右側壁21Cと右側縦バッフルプレート22Aとの
間及び、左側壁21Dと左側縦バッフルプレート22B
との間は各々補助縦バッフルプレート22C、22Dが
架設されている。
【0051】右側縦バッフルプレート22A、左側縦バ
ッフルプレート22B及び補助縦バッフルプレート22
C、22Dは、図9に図7のA−A断面、図10に図7
のB−B断面を示すように、上記上面20aから下面2
0bに至る距離hと略同じ高さを有し、右側縦バッフル
プレート22Aと左側バッフルプレート22Bとの間
は、その中間高さ位置において略水平な板状の横バッフ
ルプレート22Eによって上下に区画さている。
【0052】更に横バッフルプレート22Eが隆起して
左側縦バッフルプレート22Bと横バッフルプレート2
2Eの上面との間に架設するように突出する複数の突出
部22Fが形成され、図10及び後述する図7のJ−J
断面を示す図17のように横バッフルプレート22Eか
ら所定寸法a上方の突出部22Fの側部22Faに横バ
ッフルプレート22Eの上下を連通する潤滑オイル流出
孔22Fbが開口している。
【0053】これら前壁21A、後壁21B、右側壁2
1C、左側壁21D、右側縦バッフルプレート22A、
左側縦バッフルプレート22B、補助縦バッフルプレー
ト22C、22D及び突出部22F等は一体に形成され
ている。
【0054】そして、クランクケース4からの潤滑オイ
ルの一部は、右側壁21Cと右側縦バッフルプレート2
2Aとの間に形成される右側連通部23A及び左側壁2
1Dと左側縦バッフルプレート22Bとの間に形成され
る左側連通部23Bを上記傾斜すると共に下端が内方に
突出する右側壁21C及び左側壁21Dの内壁面21C
a及び21Daに沿って流下し、その流下する間に潤滑
オイルに混在するエアが分離除去されてロアオイルパン
51に回収される。
【0055】また、クランクケース4からの潤滑オイル
の一部は、右側縦バッフルプレート22Aと左側縦バッ
フルプレート22Bとの間に形成される横バッフルプレ
ート22E上に滞留して潤滑オイルに混在するエアの一
部が分離除去され、エアが除去された潤滑オイルが潤滑
オイル流出孔22Fbから流出してロアオイルパン51
に回収される。
【0056】アッパオイルパン21には、図7、図7の
C−C及びD−D断面を示す図11及び図12のよう
に、平面視略補助縦バッフルプレート22Cと右側縦バ
ッフルプレート22Aの交点において、上下方向に貫通
する貫通部31bと、この貫通部31bに連続形成され
て、右側縦バッフルプレート22A及び前壁21Aに沿
って上面20aにL字状に凹設された溝31cとを有す
るオイルストレーナ溝部31aを有し、このオイルスト
レーナ溝部31aと、ストレーナ溝部31aを覆うシリ
ンダブロック2の下面2bに形成される接合面2cとに
よってオイルストレーナ通路31を形成するよう構成さ
れている。
【0057】オイルストレーナ通路31の一端となる貫
通部31bの下端は、ロアオイルパン51内に配置され
たオイルストレーナ(図示せず)とストレーナパイプに
よって接続され、オイルストレーナ通路31の他端とな
る前壁21A側の端部は、前壁21Aに接合されるシリ
ンダブロック2の下面2bに形成されたシリンダブロッ
ク側オイルストレーナ通路に連通して上記オイルポンプ
8に導かれる。
【0058】そして、ロアオイルパン51内に貯留され
た潤滑オイルは、オイルストレーナからストレーナパイ
プ、オイルストレーナ通路31及びシリンダブロック側
オイルストレーナ通路等を介してオイルポンプ8に供給
される。
【0059】右側壁21Cの外側面21Cbにおける前
壁21Aの近傍位置には、図3及び図5に示すように、
オイルフィルタ14を取り付けるためのオイルフィルタ
ハウジング32が突出形成され、オイルフィルタハウジ
ング32にはオイルフィルタ14へ潤滑オイルを供給す
るオイル供給穴33の吐出口32a及びオイルフィルタ
14によって濾過された潤滑オイルが導入される導入口
32bが開口している。
【0060】オイル供給穴33は、図7のE−E断面及
びF−F断面を各々図13及び14に示すように、吐出
口32aから前壁21A内に前壁21Cに沿って穿設さ
れた第1オイル供給横穴33aと、右側壁21Cの外側
面21Cbから前壁21内を略前壁21Aの略中央部ま
で穿設された第2オイル供給横穴33bと、上面21a
から穿設されてこれら第1オイル供給横穴33aの先端
と第2オイル供給横穴33bとを連通する第1オイル供
給縦穴33cと、図15に図7のG−G断面を示すよう
に上面21aから穿設されて第2オイル供給横穴33b
の先端に連通する第2オイル供給縦穴33dとを有し、
穿設加工後右側壁21Cの外側面21Cbに開口する第
2オイル供給横穴33bの一端はグロメット等によって
封止される。
【0061】第2オイル供給縦穴33dの開口部33e
は、一端がオイルポンプ8の吐出側に連通され、他端が
シリンダブロック2の接合面2cに上記開口部33eに
対向して開口するシリンダブロック側オイル供給穴(図
示せず)に連接する。
【0062】一方、オイル配給穴34は、図7のH−H
断面を示す図16及び上記図14に示すように導入口3
2bから前壁21A内に前壁21Aに沿って穿設された
第1オイル配給横穴34aと、上記第2オイル供給穴3
3bの下方に平行配置されて右側壁21Cの外側面21
Cbから前壁21A内に左側縦バッフルプレート22B
の近傍まで穿設された第2オイル配給横穴34bと、前
壁21Aの外側面21Abから穿設されて第1オイル配
給横穴34aの先端と連通する第3オイル配給横穴34
cと、上面21aから前壁21A内に穿設されて第3オ
イル配給横穴34cと第1オイル配給横穴34aの先端
とを連通する第1オイル配給縦穴34dと、図7のI−
I断面を示す図17のように上面21aから穿設されて
第2オイル配給横穴34bの先端に連通する第2オイル
配給縦穴34eと、図18に図7のJ−J断面を示すよ
うに前壁21Aの外側面21Abから穿設されて第2オ
イル配給横穴34bと連通する細孔からなるオイル噴出
穴34fとを有している。
【0063】上記、右側壁21Cの外側面21Cbに開
口する第2オイル配給穴34bの開口部はグロメット等
によって封止される。
【0064】また、上面21aに開口する第1オイル配
給縦穴34dの開口部34g及び第2オイル配給縦穴3
4eの開口部34hは、各々シリンダブロック2の接合
面2cに開口するシリンダブロック側オイル通路(図示
せず)の開口部に接続され、第1オイル配給縦穴34d
及び第2オイル配給縦穴34eからの潤滑オイルをシリ
ンダブロック側オイル通路を介してシリンダヘッド6に
設けられた動弁機構やクランクシャフトのジャーナル部
等の潤滑部に導かれ、該部を潤滑する。
【0065】前壁21Aの外側面21Abに開口する第
3オイル配給横穴34cの開口部34iは上記タイミン
グベルト11の張力を調整するベルトテンショナ15に
接続されて該部を潤滑し、オイル噴出穴34fから噴出
する潤滑オイルによってタイミングベルト11によって
回転されるアイドルベアリング(図示せず)等を潤滑す
る。
【0066】図3に示すように前壁21Aの外側面21
Abには、ウォータポンプ12を取り付けるためのウォ
ータポンプハウジング41が形成され、ウォータポンプ
ハウジング41にはウォータポンプ12から冷却水を吐
出する冷却水吐出口41aと冷却水を吸い込むための冷
却水吸込口41bが開口している。
【0067】冷却水吐出口41aは図14及び図7に示
すように、前壁21A内に穿設されて上面21aに開口
する冷却水吐出穴42に連接され、上面21aに開口す
る冷却水吐出穴42の開口部42aは、シリンダブロッ
ク2の接合面2cに上記開口部42aに対向して開口す
るシリンダブロック側冷却水通路(図示せず)から例え
ば左側バンクのシリンダブロック2及びシリンダヘッド
6に形成されたウォータジャッケト(図示せず)等に連
通すると共に、左右バンクのウォータジャケットは互い
に連通され、かつラジエータ(図示せず)の入口側にラ
ジエータホースによって接続されている。
【0068】一方、冷却水吸込口41bは前壁21A内
に形成され、前壁21Aの外側面21Abから穿設され
た第1吸水横穴43aと、図11及び図6に示すように
左側壁21Dの外側面21Dbから穿設されて第1吸水
横穴43aと連通する第2吸水横穴43bと、図11に
示すように右側壁21Cの外側面21Cbから穿設され
て第1吸水横穴43aに連通する第3吸水横穴43c
と、上面21aから第3吸水横穴43cを貫通して下面
21bに達する第1吸水縦穴43dによって形成される
吸水通路43を有している。
【0069】上記、右側壁21Cの外側面21Cbに開
口する第3吸水横穴43cの開口部及び、下面21bに
開口する第1吸水縦穴43dの開口部はグロメット等に
よって封止されている。
【0070】また、上面21aに開口する第1吸水縦穴
43dの開口部43eは、例えば右側バンクのシリンダ
ブロック2の接合面2cに上記開口部43eに対向して
開口するシリンダブロック側冷却水通路(図示せず)に
接続されると共に、左側壁21Dの外側面21Dbに開
口する第2吸水横穴43bの開口部43fにはサーモス
タット取付用のサーモスタットハウジング43gが形成
され、第2吸水横穴43bはサーモスタット13を介在
してラジエータホースによってラジエータの出口側に接
続されている。
【0071】更に、図7及び図7のK−K断面を図19
に示すように、後壁21Bに沿って上面21aと横バッ
フルプレート22Eの下方とを連通するブローバイガス
戻し通路45が穿設され、上面21aに開口するブロー
バイガス戻し通路45の開口部45aは、シリンダブロ
ック2の接合面2cに上記開口部45aに対向して開口
するシリンダブロック側ブローバイガス戻し通路(図示
せず)に連通している。
【0072】次に、上記のように構成される本実施の形
態における水平対向エンジン1の作用について説明す
る。
【0073】先ず、潤滑オイルの循環について説明し、
続いて冷却水に循環について説明する。
【0074】エンジン1の始動に伴うクランクシャフト
7の回転によってオイルポンプ8が作動する。
【0075】オイルポンプ8の作動によって、ロアオイ
ルパン51に貯留された潤滑オイルは、オイルストレー
ナによって混在する異物が除去され、異物が取り除かれ
た潤滑オイルがストレーナパイプを介して、図12に示
す貫通部31aからオイルストレーナ通路31に導入さ
れて、シリンダブロック2に形成されたシリンダブロッ
ク側オイルストレーナ通路を経由してオイルポンプ8に
導入される。
【0076】オイルポンプ8に導入された潤滑オイル
は、オイルポンプ8によってシリンダブロック2に形成
されたシリンダブロック側オイル供給通路に圧送され、
開口部33eからアッパオイルパン21の前壁21A内
に形成された第2オイル供給縦穴33dに導入され、第
2オイル供給縦穴33dから順に第2オイル供給横穴3
3b、第1オイル供給縦穴33c、第1オイル供給横穴
33aを介して吐出口32aからオイルフィルタハウジ
ング32に取り付けられたオイルフィルタ14に供給さ
れる。
【0077】オイルフィルタ14によって混在する異物
が除去された潤滑オイルは、導入口32bから第1オイ
ル配給横穴34aに導入され、一部が第3オイル配給横
穴34cを介して前壁21Aの外側面21Abに開口す
る開口部34iからベルトテンショナ15に供給され、
ベルトテンショナ15を潤滑する。
【0078】第1オイル配給横穴34aに導入された潤
滑オイルの一部は、第3オイル配給横穴34cから第1
オイル配給縦穴34dを介して上面21aに開口する開
口部34gからシリンダブロック2のシリンダブロック
側オイル通路に導入されると共に、一部が第2オイル配
給横穴34bに分流される。
【0079】シリンダブロック側オイル通路に導入され
た潤滑オイルは、該シリンダブロック側オイル通路によ
ってシリンダヘッド6に設けられた動弁機構やクランク
シャフト7のジャーナル部等の潤滑部に導かれ、該部を
潤滑する。
【0080】第2オイル配給横穴34bに分流された潤
滑オイルは、第2オイル配給横穴34bによって第2オ
イル配給縦穴34eに導かれ、上面21aに開口する開
口部34hからシリンダブロック2のシリンダブロック
側オイル通路に導入され、シリンダブロック側オイル通
路によってシリンダヘッド6に設けられた動弁機構やク
ランクシャフト7のジャーナル部等の潤滑部を潤滑す
る。
【0081】第2オイル配給横穴34bに導入された潤
滑オイルの一部は、第2オイル配給横穴34bの途中か
らオイル噴出穴34fから噴出してアイドルベアリング
等を潤滑する。
【0082】各部を潤滑した潤滑オイルは、例えばオイ
ル回収通路或いは内壁面等によってクランクケース4内
に導かれ、クランクケース4からの潤滑オイルの一部
は、右側壁21Cと右側縦バッフルプレート22Aとの
間に形成される右側連通部23Aを、主に右側壁21C
の内壁面21Caに沿って流下し、その流下する間に潤
滑オイルに混在するエアが分離除去されてロアオイルパ
ン51に回収される。
【0083】またクランクケース4からの潤滑オイルの
一部は、左側壁21Dと左側縦バッフルプレート22B
とによって形成される左側連通部23Bを主に左側壁2
1Dの内壁面21Daに沿って流下し、同様に流下する
間に潤滑オイルに混在するエアが分離除去されてロアオ
イルパン51に回収される。
【0084】更に、クランクケース4からの潤滑オイル
の一部は、右側縦バッフルプレート22Aと左側縦バッ
フルプレート22Bとの間に形成される横バッフルプレ
ート22E上に滞留して混在するエアが分離除去され、
潤滑オイル流出孔22Fbからロアオイルパン51に回
収される。
【0085】一方、冷却水が所定温度以下の状態では、
サーモスタットが閉鎖されて第2吸水横穴43bが閉鎖
された状態であり、冷却水は、エンジン1の始動に伴う
クランクシャフト7の回転によってタイミングベルト1
1を介して駆動されるウォータポンプ12によって冷却
水吐出口41aから冷却水吐出穴42に圧送され、その
開口部42aからシリンダブロック側冷却水通路を介し
て左側バンクのシリンダブロック2及びシリンダヘッド
に形成されたウォータジャケット等に導入されて、該ウ
ォータジャケットから他方のバンク、即ち右側バンクの
シリンダ2及びシリンダヘッド6に形成されたウォータ
ジャケットへ導かれる。
【0086】ウォータジャケット内を通過する間にエン
ジンの熱を吸収し、再び開口部43eからアッパオイル
パン21に形成された第1吸水縦穴43dから第3吸水
横穴43c及び第1吸水横穴43aを介してウォータポ
ンプ11に吸引されて循環する。
【0087】また、冷却水が所定温度以上になると、サ
ーモスタットが開放されてウォータポンプ12によって
ラジエータからの冷却水が第2吸水横穴34bから吸引
され、冷却水吐出口41aから冷却水吐出穴42に圧送
されてシリンダブロック側冷却水通路を介して左側バン
ク及び右バンクの各シリンダブロック2及びシリンダヘ
ッドに形成されたウォータジャケット等に導入されて、
ウォータジャケット内を通過する間にエンジン1の熱を
吸収して再びラジエータに導かれて循環し、かつ一部の
冷却水は開口部43eから第1吸水縦穴43dから第3
吸水横穴43c及び第1吸水横穴43aを介してウォー
タポンプ11に吸引されて循環する。
【0088】このように構成される本実施の形態による
エンジン構造によると、右側縦バッフルプレート22
A、左側縦バッフルプレート22B、補助縦バッフルプ
レート22C、22D、横バッフルプレート22E等の
各バッフルプレート22がアッパオイルパン21と一体
に形成されることからバッフルプレートの取付作業が省
略でき、また左右側縦バッフルプレート22B、22A
が前壁21Aと後壁21B間に架設され、右側縦バッフ
ルプレート22Aと右側壁21Cの間及び左側縦バッフ
ルプレート22Bと左側壁21Dの間が各々補助縦バッ
フルプレート22C、22Dによって結合され、更に左
右側縦バッフルプレート22B、22Aが横バッフルプ
レート22Eによって結合されることによってアッパオ
イルパン21の剛性が確保される。
【0089】そして、互いにシリンダブロック結合ボル
ト7によって結合された各シリンダブロック2の下面2
b間に剛性を有するアッパオイルパン21を掛け渡すよ
うに配置し、オイルパン結合ボルト18によって一体に
結合することから、互いのシリンダブロック2がシリン
ダブロック結合ボルト7によって結合されると共に、オ
イルパン結合ボルト18によって結合されるアッパオイ
ルパン21によって強固に結合されて充分な結合剛性が
確保され、振動や騒音の発生が低減される。
【0090】また、オイルストレーナ通路31、オイル
供給穴33、オイル配給穴34等のオイル通路及び、冷
却水吐出穴42、吸水穴43等の冷却水通路をアッパオ
イルパン21に一体に形成し、かつウォータポンプ12
やサーモスタット13等の冷却水系統部品、オイルフィ
ルタ14等の潤滑オイル系統部品をアッパオイルパン2
1に取り付けることによって、シリンダブロック2に形
成されるオイル通路及び冷却水通路等の簡素化が得ら
れ、シリンダブロック2の形状の簡素化が得られて鋳造
性及び生産性が大幅に向上する。
【0091】更にオイル通路及び冷却水通路をアッパオ
イルパン21内に一体形成することによって、オイルパ
スパイプや冷却水パスパイプ等が省略乃至削減が可能に
なり、それらの取付作業が省略されると共に、オイルや
冷却水の漏れだしが回避され、これらオイル通路や冷却
水通路をアッパオイルパン21の前壁21A内に配設
し、かつウォータポンプ12等の補機類をアッパオイル
パン21の前部に設けることによって取付及び整備作業
性が向上すると共に、万一冷却水や潤滑オイルが漏れだ
しても、タイミングベルトカバに覆われることから外部
に漏れ出すことが未然に防止される。
【0092】なお、上記実施の形態では、シリンダ2と
クランクケース3とを兼ねた左右のシリンダブロック1
を有する水平対向エンジン1について説明したが、V型
エンジン等の対向するシリンダ型エンジンに広く適用す
ることが可能であり、本発明は、上記の実施の形態に限
定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々適宜変更可能である。
【0093】
【発明の効果】以上説明した本発明によるエンジン構造
によると、オイルパンを剛性を有するアッパオイルパン
と、アッパオイルパンの下面を閉鎖するロアオイルパン
とに分割構成し、対向するシリンダブロック間の接合面
を跨ぐようにシリンダブロックの下面間にアッパオイル
パンを掛け渡し配置し、オイルパン結合ボルトによって
シリンダブロックに一体に結合することから、互いのシ
リンダブロックが強固に結合されて充分な結合剛性が確
保されて振動や騒音の発生が低減される。
【0094】また、バッフルプレートをアッパオイルパ
ンと一体形成することにより、別途作成されたバッフル
プレートを取り付ける作業が省略でき、更にオイル通路
や冷却水通路をアッパオイルパンに一体に形成し、潤滑
オイル系統部品、冷却水系統部品をアッパオイルパンに
取り付けることによってシリンダブロックのオイル通
路、冷却水路等の簡素化が得られ、シリンダブロックの
形状の簡素化が得られて鋳造性及び生産性が大幅に向上
する等高品質のエンジン構造が得られ、対向するシリン
ダブロックを接合する対向シリンダ型エンジンの製造及
び利用分野に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるエンジン構造の一実施の形態の
概要を示す外観図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】本実施の形態におけるアッパオイルパンの正面
図である。
【図4】同じく、アッパオイルパンの背面図である。
【図5】同じく、アッパオイルパンの右側面図である。
【図6】同じく、アッパオイルパンの左側面図である。
【図7】同じく、アッパオイルパンの上面図である。
【図8】同じく、アッパオイルパンの下面図である。
【図9】図7におけるA−A断面図である。
【図10】図7におけるB−B断面図である。
【図11】図7におけるC−C断面図である。
【図12】図7におけるD−D断面図である。
【図13】図7におけるE−E断面図である。
【図14】図7におけるF−F断面図である。
【図15】図7におけるG−G断面図である。
【図16】図7におけるH−H断面図である。
【図17】図7におけるI−I断面図である。
【図18】図7におけるJ−J断面図である。
【図19】図7におけるK−K断面図である。
【図20】従来のエンジン構造を説明する外観図であ
る。
【符号の説明】
1 水平対向エンジン 2 シリンダブロック 2a 接合面 2b 下面 2c 接合面 5 シリンダブロック結合ボルト 12 ウォータポンプ 13 サーモスタット 14 オイルフィルタ 18 オイルパン結合ボルト 20 オイルパン 21 アッパオイルパン 21a 上面 21b 下面 21A 前壁 21B 後壁 21B 右側壁 21D 左側壁 22 バッフルプレート 22A 右側縦バッフルプレート 22B 左側縦バッフルプレート 22C 補助縦バッフルプレート 22D 補助縦バッフルプレート 22E 横バッフルプレート 23A 右側連通部 23B 左側連通部 31 オイルストレーナ通路 33 オイル供給穴 34 オイル配給穴 42 冷却水吐出穴 43 吸水通路 45 ブローバイガス戻し通路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する左右のシリンダブロックの接合面
    を対向せしめてシリンダブロック結合ボルトによって互
    いに結合すると共に、結合された上記シリンダブロック
    の下面に上記接合面を跨ぐように掛け渡されたオイルパ
    ンを備えたエンジン構造において、 上記オイルパンは、 上記結合されたシリンダブロックの下面に上面が接合し
    て上記左右のシリンダブロック間の接合面を跨ぐように
    掛け渡されてオイルパン結合ボルトによって各シリンダ
    ブロックに取り付けられたアッパオイルパンと、 該アッパオイルパンの下面に取り付けられてアッパオイ
    ルパンの下面を閉鎖するロアオイルパンと、 を有することを特徴とするエンジン構造。
  2. 【請求項2】上記アッパオイルパンと一体形成されたバ
    ッフルプレートを有することを特徴とする請求項1に記
    載のエンジン構造。
  3. 【請求項3】上記アッパオイルパンは、 一体形成された前壁、後壁、及び前壁と後壁の両端に各
    々架設された左右の側壁を有し、 上記バッフルプレートは、 上記左右の側壁から離間して互いに対向する各々前壁と
    後壁とに架設された右側縦バッフルプレート及び左側縦
    バッフルプレートと、 該右側縦バッフルプレートと左側縦バッフルプレートと
    の間に架設された略水平な板状の横バッフルプレート
    と、 を有することを特徴とする請求項2に記載のエンジン構
    造。
  4. 【請求項4】上記右側壁と右側縦バッフルプレートとの
    間或いは上記左側壁と左側縦バッフルプレートとの間の
    少なくともいずれか一方が、補助バッフルプレートによ
    って連結されたことを特徴とする請求項3に記載のエン
    ジン構造。
  5. 【請求項5】上記アッパオイルパンにオイル通路が一体
    形成されたことを特徴とする請求項1〜4に記載のエン
    ジン構造。
  6. 【請求項6】上記オイル通路は、前壁に設けられたこと
    を特徴とする請求項5に記載のエンジン構造。
  7. 【請求項7】アッパオイルパンに開口する上記オイル通
    路の開口部は、該開口部に対向してシリンダブロックの
    接合面に開口するシリンダブロック側オイル通路に連通
    することを特徴とする請求項5または6に記載のエンジ
    ン構造。
  8. 【請求項8】上記オイル通路に接続される潤滑オイル系
    統部品は、アッパオイルパンに開口する上記オイル通路
    の開口部に取り付けられたことを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載のエンジン構造。
  9. 【請求項9】上記潤滑オイル系統部品は、タイミングベ
    ルトカバによって覆われたことを特徴とする請求項8に
    記載のエンジン構造。
  10. 【請求項10】上記潤滑オイル系統部品は、オイルフィ
    ルタであることを特徴とする請求項8または9に記載の
    エンジン構造。
  11. 【請求項11】上記アッパオイルパンに冷却水通路が一
    体形成されたことを特徴とする請求項1〜10に記載の
    エンジン構造。
  12. 【請求項12】上記冷却水通路が前壁に設けられたこと
    を特徴とする請求項11に記載のエンジン構造。
  13. 【請求項13】アッパオイルパンに開口する上記冷却水
    通路の開口部が、該開口部に対向してシリンダブロック
    の接合面に開口するシリンダブロック側冷却水通路に連
    通することを特徴とする請求項11または12に記載の
    エンジン構造。
  14. 【請求項14】上記冷却水通路に接続される冷却水系統
    部品が、アッパオイルパンに開口する上記冷却水通路の
    開口部に取り付けられたことを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載のエンジン構造。
  15. 【請求項15】上記冷却水系統部品は、タイミングカバ
    によって覆われたことを特徴とする請求項14に記載の
    エンジン構造。
  16. 【請求項16】上記冷却水系統部品は、サーモスタット
    であることを特徴とする請求項14または15に記載の
    エンジン構造。
  17. 【請求項17】上記冷却水系統部品は、ウォータポンプ
    であることを特徴とする請求項14〜16に記載のエン
    ジン構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008088866A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Honda Motor Co Ltd エンジン及び船外機の潤滑装置
CN104832244A (zh) * 2015-05-27 2015-08-12 无锡开普动力有限公司 发动机机油冷却器座

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