JPH11166208A - 合成鋼床版桁及びその施工方法 - Google Patents
合成鋼床版桁及びその施工方法Info
- Publication number
- JPH11166208A JPH11166208A JP35008897A JP35008897A JPH11166208A JP H11166208 A JPH11166208 A JP H11166208A JP 35008897 A JP35008897 A JP 35008897A JP 35008897 A JP35008897 A JP 35008897A JP H11166208 A JPH11166208 A JP H11166208A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- girder
- steel
- slab
- floor slab
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易で軽量且つ高強度に構成できると
共に床版と桁との強度合成が可能であり、合理的で低コ
ストに構成することのできる合成鋼床版桁及びその施工
方法を提供する。 【解決手段】 合成鋼床版桁10は、鋼板製の上面板3
1Bと下面板31Aが内リブ31Cを介して所定間隔で
結合されて成る床版鋼殻体31の内部にコンクリート3
2が充填打設されて合成鋼床版30が形成され、この合
成鋼床版30が主桁21の上面に締結ボルト&ナット4
0によって締結一体化されて構成されている。
共に床版と桁との強度合成が可能であり、合理的で低コ
ストに構成することのできる合成鋼床版桁及びその施工
方法を提供する。 【解決手段】 合成鋼床版桁10は、鋼板製の上面板3
1Bと下面板31Aが内リブ31Cを介して所定間隔で
結合されて成る床版鋼殻体31の内部にコンクリート3
2が充填打設されて合成鋼床版30が形成され、この合
成鋼床版30が主桁21の上面に締結ボルト&ナット4
0によって締結一体化されて構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板とコンクリートと
により形成される合成鋼床版と鋼桁によって橋梁や高架
道路を構成する鋼合成床版桁及びその施工方法に関す
る。
により形成される合成鋼床版と鋼桁によって橋梁や高架
道路を構成する鋼合成床版桁及びその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁や高架道路を構成する床版に
は、鉄筋により補強されたコンクリートによるいわゆる
RC床版と、鋼板を用いる鋼床版とがある。
は、鉄筋により補強されたコンクリートによるいわゆる
RC床版と、鋼板を用いる鋼床版とがある。
【0003】RC床版は、その概念的な断面図を図7に
示すが、現場で桁組上に型枠を組むと共にその型枠内に
鉄筋71Aを組んでコンクリートを打設するものである
ため、現場での作業に手間がかかり工期が長くなる。ま
た、床版71と桁72の強度を合成できないために独立
して強度を有する必要があって不経済なものである。
示すが、現場で桁組上に型枠を組むと共にその型枠内に
鉄筋71Aを組んでコンクリートを打設するものである
ため、現場での作業に手間がかかり工期が長くなる。ま
た、床版71と桁72の強度を合成できないために独立
して強度を有する必要があって不経済なものである。
【0004】一方、鋼床版は、その概念的な断面図を図
8に示すが、鋼板によって形成されたデッキプレート8
1の下面に補強リブ部材(縦リブ82)や主桁83が一
体に配設されて鋼床版桁として構成され、所定の大きさ
に製造工場にて組み上げられたものが施工現場に搬送さ
れて橋脚上に据え付けられ、いわゆるプレハブ工法によ
って施工される。これによれば、RC床版に比較して軽
量に構成でき、また、施工現場での工数が少なく工期も
短くできる。しかし、ほとんど全体が比熱の小さい鋼鉄
によって形成されて熱容量が小さいために外気温度の影
響による温度変化が著しく、特に冬季に放射冷却等によ
って冷え込むと路面が凍結し易いという問題があり、ま
た、工場での制作に手間がかかるために必ずしも低コス
トとはならないものであった。
8に示すが、鋼板によって形成されたデッキプレート8
1の下面に補強リブ部材(縦リブ82)や主桁83が一
体に配設されて鋼床版桁として構成され、所定の大きさ
に製造工場にて組み上げられたものが施工現場に搬送さ
れて橋脚上に据え付けられ、いわゆるプレハブ工法によ
って施工される。これによれば、RC床版に比較して軽
量に構成でき、また、施工現場での工数が少なく工期も
短くできる。しかし、ほとんど全体が比熱の小さい鋼鉄
によって形成されて熱容量が小さいために外気温度の影
響による温度変化が著しく、特に冬季に放射冷却等によ
って冷え込むと路面が凍結し易いという問題があり、ま
た、工場での制作に手間がかかるために必ずしも低コス
トとはならないものであった。
【0005】これらの中間的存在として、RC床版を所
定の大きさに製造工場において制作し、施工現場に搬送
して鋼桁上に設置するプレキャストスラブ合成桁と呼ば
れるものがある。この構成では、床版と桁との結合は桁
上に設けられたジベルによって行われるのが一般的であ
る。
定の大きさに製造工場において制作し、施工現場に搬送
して鋼桁上に設置するプレキャストスラブ合成桁と呼ば
れるものがある。この構成では、床版と桁との結合は桁
上に設けられたジベルによって行われるのが一般的であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレキ
ャストスラブ合成桁では、施工現場での工数が少なく工
期も短くできると共に路面の凍結の問題も解消される
が、床版と桁の強度の合成が不十分で独立して強度を有
する必要があって不経済である点、及び工場での製造で
も配筋作業に時間を要する点はRC床版と変わらず、ま
た、重量が大きいために搬送及び据え付けが困難なもの
である。
ャストスラブ合成桁では、施工現場での工数が少なく工
期も短くできると共に路面の凍結の問題も解消される
が、床版と桁の強度の合成が不十分で独立して強度を有
する必要があって不経済である点、及び工場での製造で
も配筋作業に時間を要する点はRC床版と変わらず、ま
た、重量が大きいために搬送及び据え付けが困難なもの
である。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、製造が容易で軽量且つ高強度に構成できると
共に床版と桁との強度合成が可能であり、合理的で低コ
ストに構成することのできる合成鋼床版桁及びその施工
方法を提供することを目的とする。
であって、製造が容易で軽量且つ高強度に構成できると
共に床版と桁との強度合成が可能であり、合理的で低コ
ストに構成することのできる合成鋼床版桁及びその施工
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
の合成鋼床版桁は、鋼板製の上面板と下面板が接合部材
を介して所定間隔で結合されて成る床版鋼殻体の内部に
コンクリートが充填打設されて合成鋼床版が形成され、
該合成鋼床版が桁部材の上面に締結部材によって締結一
体化されて構成されていることを特徴とする。
の合成鋼床版桁は、鋼板製の上面板と下面板が接合部材
を介して所定間隔で結合されて成る床版鋼殻体の内部に
コンクリートが充填打設されて合成鋼床版が形成され、
該合成鋼床版が桁部材の上面に締結部材によって締結一
体化されて構成されていることを特徴とする。
【0009】また、その施工方法として、上記桁部材の
上面に上記床版鋼殻体を載置すると共に、上記締結部材
を所定位置に配置し、前記床版鋼殻体の内部にコンクリ
ートを現場打設して上記合成鋼床版を形成した後、コン
クリートに埋設された前記締結部材によって前記合成鋼
床版を上記桁部材に締結することを特徴とする。
上面に上記床版鋼殻体を載置すると共に、上記締結部材
を所定位置に配置し、前記床版鋼殻体の内部にコンクリ
ートを現場打設して上記合成鋼床版を形成した後、コン
クリートに埋設された前記締結部材によって前記合成鋼
床版を上記桁部材に締結することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本願発
明の実施の形態について説明する。図1は本願発明に係
る合成鋼床版桁の一例を適用した橋梁の部分断面斜視
図,図2はその縦断面図,図3は横断面図である。
明の実施の形態について説明する。図1は本願発明に係
る合成鋼床版桁の一例を適用した橋梁の部分断面斜視
図,図2はその縦断面図,図3は横断面図である。
【0011】図示橋梁1は、主桁21と横桁22とで形
成された桁組20の上に合成鋼床版30が一体に結合さ
れて合成鋼床版桁10が構成されると共に、この合成鋼
床版桁10が橋脚2に支承3を介して支持されて構成さ
れている。
成された桁組20の上に合成鋼床版30が一体に結合さ
れて合成鋼床版桁10が構成されると共に、この合成鋼
床版桁10が橋脚2に支承3を介して支持されて構成さ
れている。
【0012】桁組20は、幅方向左右に一対の主桁21
が配設される(図1及び図3には一方のみ示す)と共
に、これら主桁21の間に横桁22が所定間隔で配設さ
れて構成されている。主桁21及び横桁22は、それぞ
れ鋼板によって断面形状が所定高さのI形に形成されて
おり、横桁22は側端縁が主桁21の腹板に溶接によっ
て固定され、当該桁組20はその主桁21と横桁22の
交差結合部位で橋脚2に支持されている。
が配設される(図1及び図3には一方のみ示す)と共
に、これら主桁21の間に横桁22が所定間隔で配設さ
れて構成されている。主桁21及び横桁22は、それぞ
れ鋼板によって断面形状が所定高さのI形に形成されて
おり、横桁22は側端縁が主桁21の腹板に溶接によっ
て固定され、当該桁組20はその主桁21と横桁22の
交差結合部位で橋脚2に支持されている。
【0013】合成鋼床版30は、下面板31Aと上面板
31Bとがその間に介設された接合部材としての内リブ
31Cによって所定の間隔に維持されて形成された床版
鋼殻体31の内部空間に、コンクリート32が充填打設
されて構成されている。
31Bとがその間に介設された接合部材としての内リブ
31Cによって所定の間隔に維持されて形成された床版
鋼殻体31の内部空間に、コンクリート32が充填打設
されて構成されている。
【0014】床版鋼殻体31は、所定厚さの鋼板による
下面板31Aの上面に、複数の内リブ31Cが橋軸方向
に所定間隔で配設されて溶接固定され、この内リブ31
Cの上面に所定厚さの鋼板による上面板31Bが溶接固
定されて形成されている。
下面板31Aの上面に、複数の内リブ31Cが橋軸方向
に所定間隔で配設されて溶接固定され、この内リブ31
Cの上面に所定厚さの鋼板による上面板31Bが溶接固
定されて形成されている。
【0015】内リブ31Cは、本構成例では断面T字形
の形鋼であって、長手方向を橋軸と直交する方向として
その下縁で溶接固定されて設けられているものである。
尚、T形鋼に限るものではなく、L形やC形であっても
良いものである。
の形鋼であって、長手方向を橋軸と直交する方向として
その下縁で溶接固定されて設けられているものである。
尚、T形鋼に限るものではなく、L形やC形であっても
良いものである。
【0016】上面板31Bは、内リブ31Cの配設間隔
で単位板に分割されており、各単位板が内リブ31Cの
上面及び隣接する単位板に溶接されて、連続する平板状
となると共に内リブ31Cとも結合されているものであ
る。また、上面板31Bには、桁組20の主桁21と対
応する位置に、橋軸方向に所定間隔で開口部31Dが形
成されている。
で単位板に分割されており、各単位板が内リブ31Cの
上面及び隣接する単位板に溶接されて、連続する平板状
となると共に内リブ31Cとも結合されているものであ
る。また、上面板31Bには、桁組20の主桁21と対
応する位置に、橋軸方向に所定間隔で開口部31Dが形
成されている。
【0017】床版鋼殻体31の内部には、前述のごとく
コンクリート32が充填打設され、これによってコンク
リート32の上下を鋼板(即ち床版鋼殻体31)が覆っ
た状態の合成鋼床版30が形成されているものである。
コンクリート32が充填打設され、これによってコンク
リート32の上下を鋼板(即ち床版鋼殻体31)が覆っ
た状態の合成鋼床版30が形成されているものである。
【0018】このように構成された合成鋼床版30は、
コンクリート32を床版鋼殻体31の下面板31A及び
上面板31Bが補強し、また、橋軸と直交する方向に配
設された内リブ31Cが橋幅方向の引っ張り力に抗する
補強部材として作用する。これにより、面倒な鉄筋の配
筋作業が不要であるため、短時間で容易に製造でき、コ
ストを低減できる。また、コンクリート32の熱容量が
大きいため、凍結し難いものである。
コンクリート32を床版鋼殻体31の下面板31A及び
上面板31Bが補強し、また、橋軸と直交する方向に配
設された内リブ31Cが橋幅方向の引っ張り力に抗する
補強部材として作用する。これにより、面倒な鉄筋の配
筋作業が不要であるため、短時間で容易に製造でき、コ
ストを低減できる。また、コンクリート32の熱容量が
大きいため、凍結し難いものである。
【0019】合成鋼床板30は、拡大断面図である図4
に示すように、その開口部31Dと対応する位置でコン
クリート32が桁組20の主桁21の上フランジ21U
に締結部材としての締結ボルト&ナット40(締結ボル
ト41,ナット42)によって締結されている。これに
よって合成鋼床板30と桁組20(主桁21)とが強度
合成可能に一体に結合され、合成鋼床版桁10が構成さ
れている。
に示すように、その開口部31Dと対応する位置でコン
クリート32が桁組20の主桁21の上フランジ21U
に締結部材としての締結ボルト&ナット40(締結ボル
ト41,ナット42)によって締結されている。これに
よって合成鋼床板30と桁組20(主桁21)とが強度
合成可能に一体に結合され、合成鋼床版桁10が構成さ
れている。
【0020】ここで、床版鋼殻体31の内部空間へコン
クリート32を打設する工程は、製造工場において行う
方法と、床版鋼殻体31を桁組20上に設置した後に現
場において行う方法の二通りが可能であり、施工現場の
状況や使用重機の等を勘案して適宜選択することができ
る。以下、それぞれの方法について説明する。
クリート32を打設する工程は、製造工場において行う
方法と、床版鋼殻体31を桁組20上に設置した後に現
場において行う方法の二通りが可能であり、施工現場の
状況や使用重機の等を勘案して適宜選択することができ
る。以下、それぞれの方法について説明する。
【0021】床版鋼殻体31を桁組20上に載置した後
コンクリート32を打設する方法では、図5(A)に示
すように締着ボルト41を主桁21の上フランジ21U
の下側から、当該上フランジ21U及び床版鋼殻体31
の下面板31Bを貫通させて固定した後、図5(B)に
示すように開口部31Dにナット42の収容凹部30A
を形成する凹部形成型50を配置してコンクリート32
を打設し、図5(C)に示すように凹部形成型50を外
して締結ボルト41の先端にナット42を螺合して締め
付けた後、収容凹部30Aにコンクリート32Aを上面
板31Bの上面と平坦に充填して図4に示す状態とする
ものである。
コンクリート32を打設する方法では、図5(A)に示
すように締着ボルト41を主桁21の上フランジ21U
の下側から、当該上フランジ21U及び床版鋼殻体31
の下面板31Bを貫通させて固定した後、図5(B)に
示すように開口部31Dにナット42の収容凹部30A
を形成する凹部形成型50を配置してコンクリート32
を打設し、図5(C)に示すように凹部形成型50を外
して締結ボルト41の先端にナット42を螺合して締め
付けた後、収容凹部30Aにコンクリート32Aを上面
板31Bの上面と平坦に充填して図4に示す状態とする
ものである。
【0022】コンクリート32打設前の締着ボルト41
の固定は、接着剤による接着や溶接、又は、締着ボルト
41を全ネジとして螺合したナットによって主桁21の
上フランジ21Uと床版鋼殻体31の下面板31Bを締
め付けることで行うことができる。コンクリート32の
打設は、側端開口部を介して行ったり、専用の開口を設
けて行えば良いものである。
の固定は、接着剤による接着や溶接、又は、締着ボルト
41を全ネジとして螺合したナットによって主桁21の
上フランジ21Uと床版鋼殻体31の下面板31Bを締
め付けることで行うことができる。コンクリート32の
打設は、側端開口部を介して行ったり、専用の開口を設
けて行えば良いものである。
【0023】この方法では、比較的軽量な床版鋼殻体3
1を現場に搬送すれば良いため、搬送や据え付けが容易
に行える。
1を現場に搬送すれば良いため、搬送や据え付けが容易
に行える。
【0024】一方、製造工場においてコンクリート32
の充填打設を行う工程では、図6に示すように開口部3
1Dのコンクリート32に収容凹部30A及び締結ボル
ト41の貫通穴30Bを予め形成しておき、図6(A)
に示すように締着ボルト41を主桁21の上フランジ2
1Uの下側から貫通穴30Bに挿入して当該上フランジ
21U及び床版鋼殻体31(下面板31A及びコンクリ
ート32)を貫通させ、図6(B)に示すように締着ボ
ルト41の突出先端にナット42を螺合させて締め付け
る。
の充填打設を行う工程では、図6に示すように開口部3
1Dのコンクリート32に収容凹部30A及び締結ボル
ト41の貫通穴30Bを予め形成しておき、図6(A)
に示すように締着ボルト41を主桁21の上フランジ2
1Uの下側から貫通穴30Bに挿入して当該上フランジ
21U及び床版鋼殻体31(下面板31A及びコンクリ
ート32)を貫通させ、図6(B)に示すように締着ボ
ルト41の突出先端にナット42を螺合させて締め付け
る。
【0025】ここで、コンクリート32の貫通穴30B
の内周と締結ボルト41の外周面との間に必然的に隙間
が生じてそのままでは締結ボルト41に剪断力を作用さ
せることができずに合成結合が不能となる。このため、
図6(C)に示すように、上側(ナット42側)のワッ
シャー43に貫通穴30Bと連通する注入孔43Aを設
け、この注入孔43Aを介して隙間にエポキシ系の接着
剤等による充填剤33を充填して固化させ、締結ボルト
41に剪断力が作用するようにした後、収容凹部30A
にコンクリート32Aを上面板31Bの上面と平坦に充
填して図4に示す状態とするものである。
の内周と締結ボルト41の外周面との間に必然的に隙間
が生じてそのままでは締結ボルト41に剪断力を作用さ
せることができずに合成結合が不能となる。このため、
図6(C)に示すように、上側(ナット42側)のワッ
シャー43に貫通穴30Bと連通する注入孔43Aを設
け、この注入孔43Aを介して隙間にエポキシ系の接着
剤等による充填剤33を充填して固化させ、締結ボルト
41に剪断力が作用するようにした後、収容凹部30A
にコンクリート32Aを上面板31Bの上面と平坦に充
填して図4に示す状態とするものである。
【0026】この方法では、製造工場においてコンクリ
ート32を打設するものであるために施工管理が容易で
高い品質及び精度が得られると共に、現場打設に比べて
現場作業を短縮できる。
ート32を打設するものであるために施工管理が容易で
高い品質及び精度が得られると共に、現場打設に比べて
現場作業を短縮できる。
【0027】而して、上記のごとき構成の合成鋼床版桁
10では、鋼板製の床版鋼殻体31の内部にコンクリー
ト32が充填打設されて成る合成鋼床版30が、そのコ
ンクリート32を介して桁組20に締結ボルト&ナット
40で締結されて一体的に構成されているため、合成鋼
床版30と桁組20を強固に結合することができるため
に強度の合成が可能となり、合理的な構成と成し得るも
のである。
10では、鋼板製の床版鋼殻体31の内部にコンクリー
ト32が充填打設されて成る合成鋼床版30が、そのコ
ンクリート32を介して桁組20に締結ボルト&ナット
40で締結されて一体的に構成されているため、合成鋼
床版30と桁組20を強固に結合することができるため
に強度の合成が可能となり、合理的な構成と成し得るも
のである。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る合成鋼
床版桁によれば、鋼板製の上面板と下面板が接合部材を
介して所定間隔で結合されて成る床版鋼殻体の内部にコ
ンクリートが充填打設されて合成鋼床版が形成され、該
合成鋼床版が桁部材の上面に締結部材によって締結一体
化されて構成されていることにより、合成鋼床版と桁部
材を強固に結合することができるために強度の合成が可
能となって軽量で高強度な合理的な構成と成し得てコス
トを低減できると共に、合成鋼床版は、コンクリートを
床版鋼殻体が補強しており面倒な鉄筋の配筋作業が不要
であるために短時間で容易に低コストに製造でき、コン
クリートの熱容量が大きいために凍結し難いものであ
る。
床版桁によれば、鋼板製の上面板と下面板が接合部材を
介して所定間隔で結合されて成る床版鋼殻体の内部にコ
ンクリートが充填打設されて合成鋼床版が形成され、該
合成鋼床版が桁部材の上面に締結部材によって締結一体
化されて構成されていることにより、合成鋼床版と桁部
材を強固に結合することができるために強度の合成が可
能となって軽量で高強度な合理的な構成と成し得てコス
トを低減できると共に、合成鋼床版は、コンクリートを
床版鋼殻体が補強しており面倒な鉄筋の配筋作業が不要
であるために短時間で容易に低コストに製造でき、コン
クリートの熱容量が大きいために凍結し難いものであ
る。
【0029】また、その施工方法によれば、桁部材の上
面に床版鋼殻体を載置すると共に、締結部材を所定位置
に配置し、床版鋼殻体の内部にコンクリートを現場打設
して合成鋼床版を形成した後、コンクリートに埋設され
た締結部材によって合成鋼床版を桁部材に締結すること
により、比較的軽量な床版鋼殻体を現場に搬送すれば良
いため、搬送や据え付けが容易であって、作業性が良く
合理的で低コストに施工できるものである
面に床版鋼殻体を載置すると共に、締結部材を所定位置
に配置し、床版鋼殻体の内部にコンクリートを現場打設
して合成鋼床版を形成した後、コンクリートに埋設され
た締結部材によって合成鋼床版を桁部材に締結すること
により、比較的軽量な床版鋼殻体を現場に搬送すれば良
いため、搬送や据え付けが容易であって、作業性が良く
合理的で低コストに施工できるものである
【図1】本願発明に係る合成鋼床版桁の一例を適用した
橋梁の部分断面斜視図である。
橋梁の部分断面斜視図である。
【図2】その縦断面図である。
【図3】その横断面図である。
【図4】合成鋼床板と桁組の結合部位の拡大断面図であ
る。
る。
【図5】(A)〜(C)は合成鋼床板と桁組の結合工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】(A)〜(C)は合成鋼床板と桁組の結合工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図7】従来例としてのRC床版の概念的な断面図あ
る。
る。
【図8】従来例としての鋼床版の概念的な断面図ある。
1 橋梁 10 合成鋼床版桁 20 桁組 21 主桁(桁部材) 30 合成鋼床版 31 床版鋼殻体 32 コンクリート 40 締結ボルト&ナット(締結部材)
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板製の上面板と下面板が接合部材を介
して所定間隔で結合されて成る床版鋼殻体の内部にコン
クリートが充填打設されて合成鋼床版が形成され、該合
成鋼床版が桁部材の上面に締結部材によって締結一体化
されて構成されていることを特徴とする合成鋼床版桁。 - 【請求項2】 上記桁部材の上面に上記床版鋼殻体を載
置すると共に、上記締結部材を所定位置に配置し、前記
床版鋼殻体の内部にコンクリートを現場打設して上記合
成鋼床版を形成した後、コンクリートに埋設された前記
締結部材によって前記合成鋼床版を上記桁部材に締結す
ることを特徴とする請求項1に記載の合成鋼床版桁の施
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35008897A JPH11166208A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 合成鋼床版桁及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35008897A JPH11166208A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 合成鋼床版桁及びその施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166208A true JPH11166208A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18408160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35008897A Pending JPH11166208A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 合成鋼床版桁及びその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11166208A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003147726A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 複合床版の施工方法および該施工方法に用いる床版パネル |
JP2004124373A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 複合床版の施工方法および養生板 |
KR100979517B1 (ko) | 2010-03-03 | 2010-09-02 | 케이블텍 주식회사 | 가설 교량 시공방법 |
JP2013044121A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 桁橋 |
CN105986545A (zh) * | 2015-01-29 | 2016-10-05 | 同济大学 | 预制组合梁节段连接结构及其应用 |
CN105986544A (zh) * | 2015-01-29 | 2016-10-05 | 同济大学 | 一种带焊钉的组合梁连接结构及其应用 |
CN107313540A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-11-03 | 太原理工大学 | 防火防屈曲的装配式组合梁及施工方法 |
-
1997
- 1997-12-04 JP JP35008897A patent/JPH11166208A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003147726A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 複合床版の施工方法および該施工方法に用いる床版パネル |
JP2004124373A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 複合床版の施工方法および養生板 |
KR100979517B1 (ko) | 2010-03-03 | 2010-09-02 | 케이블텍 주식회사 | 가설 교량 시공방법 |
JP2013044121A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 桁橋 |
CN105986545A (zh) * | 2015-01-29 | 2016-10-05 | 同济大学 | 预制组合梁节段连接结构及其应用 |
CN105986544A (zh) * | 2015-01-29 | 2016-10-05 | 同济大学 | 一种带焊钉的组合梁连接结构及其应用 |
CN107313540A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-11-03 | 太原理工大学 | 防火防屈曲的装配式组合梁及施工方法 |
CN107313540B (zh) * | 2017-07-24 | 2020-01-31 | 太原理工大学 | 防火防屈曲的装配式组合梁及施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101045805B1 (ko) | 내부구속 중공 콘크리트 충전유닛을 사용한 조립식 교각 및그 시공방법 | |
JPH09221717A (ja) | 鋼−コンクリート合成床版橋およびその施工方法 | |
JP2872346B2 (ja) | プレハブ床版の設置工法 | |
JPH11166208A (ja) | 合成鋼床版桁及びその施工方法 | |
JP2004183232A (ja) | 建設構造物の鋼製構造材の補強方法及び補強構造 | |
KR20070023274A (ko) | 지하주차장의 피씨 복합화 공법 및 그에 사용되는 장스팬피씨 보의 피씨 기둥-보 접합부 구조 | |
JPH11148110A (ja) | 連続桁橋 | |
KR100631363B1 (ko) | 고력 인장볼트로 보강한 y형띠기둥 패널존 공법 | |
JP2927402B2 (ja) | コンクリート建造物の柱・梁接合部構造 | |
JP3579167B2 (ja) | 路面用床版およびその敷設工法 | |
JP3101163B2 (ja) | 柱と梁の接合方法 | |
JP3997876B2 (ja) | 複合床版の施工方法 | |
KR100227463B1 (ko) | 건축물용 복합보 | |
JP2002294959A (ja) | 鉄骨階段の取付金物及び鉄骨階段の取付け装置並びに取付け方法 | |
JP2000213094A (ja) | サンドイッチ複合床版 | |
JPH11166209A (ja) | 合成鋼床版桁 | |
KR100691847B1 (ko) | 연결 강상자로 보강된 조립식 가로보 | |
JPH0749681B2 (ja) | 鉄骨・鉄筋コンクリート複合構法 | |
JP2000073317A (ja) | 連続合成桁橋の合成鋼床版 | |
JP2010281040A (ja) | 鋼コンクリート合成床版、鋼コンクリート合成床版構築用パネルおよび鋼コンクリート合成床版の構築方法 | |
JP2004019385A (ja) | 鋼コンクリート合成床版とその単位鋼骨格体の結合構造 | |
JPH10292488A (ja) | 「鉄骨柱とコンクリート基礎の接合構造」 | |
JPH0514063B2 (ja) | ||
JPH04302607A (ja) | 合成桁および橋梁の桁部 | |
JPH079921Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 |