JPH11165862A - 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム - Google Patents

防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム

Info

Publication number
JPH11165862A
JPH11165862A JP33408697A JP33408697A JPH11165862A JP H11165862 A JPH11165862 A JP H11165862A JP 33408697 A JP33408697 A JP 33408697A JP 33408697 A JP33408697 A JP 33408697A JP H11165862 A JPH11165862 A JP H11165862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wagon
dust
dustproof
processing chamber
proof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33408697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takegami
弘 竹上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP33408697A priority Critical patent/JPH11165862A/ja
Publication of JPH11165862A publication Critical patent/JPH11165862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンルーム内に、その内部において処理
すべきワークを搬入あるいは搬出する際の便宜を図る。 【解決手段】 複数のワーク、たとえば半導体ウエハ1
5が収容されたカセット16を、高いクリーン度が確保
された内部空間内12Aに複数個収容して移動可能な防
塵ワゴン1において、上記各カセット16が内部空間内
12Aを移動可能とされているとともに、高いクリーン
度が確保され上記ワーク(半導体ウエハ15)に対して
所定の処理を施すための装置が収容された処理室2と結
合される結合部10を有し、かつ、上記結合部10が上
記処理室2と結合された状態で、選択されたカセット1
6を上記結合部内10aに移動した後に、そのカセット
16を上記処理室2側に移送できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、半導体製造業、
液晶製造業、食品加工業、あるいは薬品製造業などの分
野において、高いクリーン度が確保された室内で処理さ
れるワークを、その内部に複数枚収容して移動可能な防
塵ワゴン、およびこれを備えたワークシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体チップを製造するにあ
たり、シリコンなどの半導体ウエハの状態においてフォ
トエッチング、不純物拡散、あるいはエピタキシャル成
長などの各工程が行なわれるが、これらの例示したいず
れの工程も、特に塵埃の影響を受けやすい。すなわち、
フォトエッチングを行なう際のマスクに埃などが付着し
ていた場合には、導通すべきでないところが導通したパ
ターンが形成されてしまうことがあり、不純物拡散ある
いはエピタキシャル成長を行なう際に半導体ウエハの表
面に埃などが付着していた場合には、埃の粒子とシリコ
ンとが反応してしまったり、合金化してしまってシリコ
ンの働きが妨げられてしまうことがある。このような事
情から上記例示した各工程は、クリーン度が高められ
た、いわゆるクリーンルーム内において行なわれてい
る。この半導体チップの製造に限らず、液晶製造業、食
品加工業、あるいは薬品製造業などの分野においても、
一定の作業が高いクリーン度が確保された室内で行なわ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ンルーム内において作業する者は、防塵繊維によって形
成された防塵服を着用し、清浄な空気のエアシャワーを
浴びてからクリーンルーム内に入らなければならず、も
ちろんクリーンルーム内に搬入する物品(ワーク)もエ
アシャワーを浴びせてから搬入しなければならない。こ
のように、クリーンルーム内に作業者が入り込んで作業
を行なう場合には、煩雑な準備作業が必要となり、また
防塵服を着用して行なう作業は通常の作業服を着用して
作業を行なう場合と比較して格段に作業効率が悪くなる
といった欠点もある。
【0004】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、クリーンルーム内に、その内部に
おいて処理すべきワークを搬入あるいは搬出する際の便
宜を図ることをその課題としている。
【0005】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本願発明によれば、複数枚のワ
ークが収容されたカセットを、高いクリーン度が確保さ
れた内部空間内に複数個収容して移動可能な防塵ワゴン
であって、上記各カセットが内部空間内を移動可能とさ
れているとともに、高いクリーン度が確保され上記ワー
クに対して所定の処理を施すための装置が収容された処
理室と結合される結合部を有し、かつ、上記結合部が上
記処理室と結合された状態で、選択されたカセットを上
記結合部内に移動した後に、そのカセットを上記処理室
側に移送できるように構成されていることを特徴とす
る、防塵ワゴンが提供される。
【0007】上記防塵ワゴンは、その結合部を処理室と
結合することによって、高いクリーン度が確保された防
塵ワゴンの内部と処理室内と連通させることができ、連
通空間を介して防塵ワゴン内のカセットを処理室内に搬
入できるように構成されている。このように、本願発明
では、カセットを収容した防塵ワゴンを外部から処理室
に結合するといった簡易な操作によって処理室内にカセ
ット、すなわち半導体ウエハなどのワークを搬入するこ
とができる。このとき、処理室内に作業者が入り込む必
要はなく、しかも防塵ワゴンを処理室内に搬入する必要
もないため、準備作業として作業者が防塵服に着替えた
り、作業者や防塵ワゴンに洗浄空気を浴びせる必要もな
くなるため、作業性が格段に向上する。言い換えれば、
上記防塵ワゴンを採用した場合には、処理室内において
作業を行なうものが一旦処理室内に入ってしまえば、そ
の後の人および物の出入りを格段に低減させることがで
きる。
【0008】なお、上記処理室として、複数の装置が収
容されたクリーンルームを採用し、その内部において複
数の工程を行なうように構成してもよいが、各処理を行
なう1つの装置を収容した処理室を複数室用意してお
き、1つの工程が終了する度に次の工程用の処理室と防
塵ワゴンとを結合するように構成してもよい。この場
合、クリーンルームのトータルの容積を従来に比べて小
さくすることができるため、クリーンルームを備えた設
備を構築するための設備投資、およびクリーンルームの
維持するために要するコストを低減することができる。
【0009】好ましい実施の形態においては、上記結合
部の内部には、上記防塵ワゴンの内部空間からクリーン
度の高い気体を送り込めるように構成されている。
【0010】上記構成によれば、上記結合部の内部のク
リーン度を高めるべく、清浄な気体を送り込む手段を上
記結合部自体に別途設けるまでもなく、防塵ワゴンの内
部からクリーン度が高い気体を送り込むといった簡便な
方法によって、上記結合部の内部を高いクリーン度が確
保された状態とすることができる。上記結合部内に上記
防塵ワゴン内の気体を送り込む方法としては、たとえば
上記結合部内と上記防塵ワゴン内とを連通しておき、上
記防塵ワゴン内の圧力を大気圧以上としておく方法が考
えられる。すなわち、防塵ワゴン内の圧力を大気圧以上
としておくことで、上記防塵ワゴン内の気体を連通部分
を介して自然に上記結合部内に送り込むようにすること
ができる。
【0011】好ましい実施の形態においてはさらに、内
部空間の圧力値を検知する圧力値検知手段をさらに備え
ている。
【0012】上記構成によれば、上記圧力値検知手段に
よって検知された圧力値に基づいて、内部空間の機密性
が確保されているかを確認することができる。すなわ
ち、防塵ワゴン内のクリーン度が確保されているか否か
を上記圧力値検知手段によって確認することができる。
このため、上記処理室と結合する前に上記防塵ワゴンの
機密性(クリーン度)を確認し、その後に防塵ワゴンを
結合して各処理を行なうように構成することができ、確
実に塵埃の影響を排除することができる。なお、圧力値
検知手段は、圧力センサなどによって実現することがで
きる。
【0013】好ましい実施の形態においては、内部空間
内に清浄な気体を供給するための気体供給手段をさらに
備える。
【0014】上記気体供給手段としては、所定の気体が
封入されたボンベとこのボンベからの気体中に含まれる
塵埃などを濾過するフィルタとを有するものが考えられ
る。このような構成の場合、ボンベの種類を選択するこ
とによって、すなわちボンベの内部に封入する気体の種
類を選択することによって防塵ワゴンの内部空間内の雰
囲気を調整することができる。たとえば、半導体ウエハ
などのワークが酸化雰囲気を嫌うような場合には、アル
ゴンガスなどの希ガスが封入されたボンベを使用するこ
とによって防塵ワゴン内部に半導体ウエハなどのワーク
が酸化されにくい雰囲気を作り出すことができる。ま
た、フィルタの種類や枚数を選択することによって、雰
囲気中のクリーン度を調整することができ、フィルタの
種類や枚数を適宜選択すれば所望のクリーン度を達成す
ることができる。
【0015】本願発明の第2の側面によれば、上述した
第1の側面に記載されたいずれかの防塵ワゴンと、この
防塵ワゴンと結合されるとともに上記防塵ワゴンの内部
に収容されたワークが移送されて所定の処理を施す処理
室とを備えたことを特徴とする、ワークシステムが提供
される。
【0016】このようなワークシステムによれば、上述
した第1の側面に記載されたいずれかの防塵ワゴンを備
えているので、上述した第1の側面に記載された防塵ワ
ゴンの効果を享受できるのはいうまでもない。
【0017】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】図1は、本願発明に係る防塵ワゴンと、こ
の防塵ワゴンと結合されるとともに所定の処理装置を有
する処理室とを備えた処理システムの全体斜視図であ
り、図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、図3
は、上記防塵ワゴンを上記処理室と結合した状態を表す
要部断面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿う断面
図である。なお、本実施形態においては、クリーンルー
ム内において処理されるワークの一例としての半導体ウ
エハをクリーンルーム内に搬入あるいは搬出する場合に
ついて説明する。
【0020】図1および図2に示すように、上記防塵ワ
ゴン1は、全体として直方体状の防塵ワゴン本体12
と、この防塵ワゴン本体12の上面に取り付けられる結
合部10とを備えて大略構成されている。
【0021】図2に示すように、上記防塵ワゴン本体1
2には、後面に把手19が取り付けられているとともに
底面の前後に車輪18が取り付けられており、上記把手
19を操作して上記防塵ワゴン1を移動可能とされてい
る。そして、その上面における上記結合部10の取り付
け部位には、上記結合部10の内部10aと上記防塵ワ
ゴン本体12の内部12Aとを連通させる開口12dが
形成されているとともに、この開口12dの近傍に貫通
孔12cが形成されている。また、上記防塵ワゴン本体
12は、上記開口12dを閉塞可能な蓋体12aを有し
ており、この蓋体12aを所定の機構によって移動させ
ることによって上記開口12dが閉塞された状態と開放
した状態とを選択できるように構成されている。なお、
上記蓋体12aを移動させる機構は、公知の手段を適宜
選択して採用すればよい。
【0022】図2に良く表れているように、上記防塵ワ
ゴン本体12の内部12Aには、その内部空間内12A
を移動可能とされた複数個のパレット17と、内部空間
内12Aに清浄な気体を供給するための気体供給手段1
3と、内部空間内12Aの圧力値を検知するための圧力
値検知手段としての圧力センサ14とが配備されてい
る。
【0023】上記各パレット17は、上記防塵ワゴン本
体内12Aを上下左右に移動可能とされており、上記各
パレット17には、切欠円盤状とされたシリコン製など
の半導体ウエハ15が複数枚収容されカセット16が載
置される。上記各パレット17に載置されたカセット1
6は、あたかも立体駐車場における車のように上下左右
に移動可能とされており、選択された特定のカセット1
6が上記開口12dの下部位置に移動させられように構
成されている。この位置に移動させられたカセット16
は、所定の移送機構によって上動させられ、上記結合部
10の内部10aまで移送される。上記移送機構として
は、図2に示したような、たとえばレール部12Cを有
するベース部材12Bから下方にアーム部材12bが延
出し、図示しないシリンダ力などによって上記ベース部
材12Bが上下動するように構成された機構などが採用
されるが、この機構には限定されず適宜設計変更可能で
ある。
【0024】上記気体供給手段13は、気体が圧縮封入
されたボンベ13aと、大小様々な粗さの目を有する複
数のフィルタ13bと、気体吹出部材13cとを有して
いる。すなわち、上記ボンベ13aから排出された気体
は、徐々に目が荒くなるようにして配置された複数のフ
ィルタ13bを通過させられ、このフィルタ13bを通
過した一定の塵埃が濾過された清浄な気体が上記気体吹
出部材13cから上記防塵ワゴン本体12の内部12A
に供給されるようになされている。なお、上記防塵ワゴ
ン内12Aへの気体の供給は、連続的に行なってもよい
し、間欠的に行なってもよい。
【0025】上記ボンベ13aには、適宜のガスが封入
されているが、ボンベ13aの内部に封入する気体の種
類を選択することによって防塵ワゴン本体12の内部空
間内12Aの雰囲気を調整することができる。たとえ
ば、半導体ウエハ15が酸化雰囲気を嫌うような場合に
は、アルゴンガスなどの希ガスが封入されたボンベ13
aを使用することによって防塵ワゴン本体12の内部1
2Aに半導体ウエハ15が酸化されにくい雰囲気を作り
出すことができる。また、上記フィルタ13bの目の粗
さや枚数は、達成すべくクリーン度に応じて最適なもの
選択すればよい。
【0026】上記圧力センサ14においては、上記防塵
ワゴン本体12の内部12Aの圧力値が検知されるが、
この検知結果に基づいて、その内部12Aの気体が所望
以外の部位から外部に流出していないかを監視すること
ができる。すなわち、上記圧力センサ14を設けること
によって、防塵ワゴン本体12の機密性が確保されてい
るか否かを監視することができる。なお、上記圧力セン
サ14としては、公知のものを採用することができる。
【0027】図2ないし図4に示すように、上記結合部
10は、上記防塵ワゴン本体12の開口12dを覆うよ
うにして形成されており、全面側が開口しているととも
に、後面に排気孔11が形成されている。全面側の開口
の周縁には、シールド部材10Aが取り付けられてお
り、上記結合部10が処理室と結合されたときの機密性
を確保することができるようになされている。また、上
記結合部10の底部には、レール部材10Dが配置され
ており、上記ベース部材12Bが上動させられ上記パレ
ット17または上記カセット16が上記結合部10に達
した場合には、レール部材10Dと上記ベース部材12
Bのレール部12Cとが連続するようになされており、
上記パレット17または上記カセット16が、連続する
レール上をスライド移動するように構成されている。
【0028】上記レール部材10Dには、上記防塵ワゴ
ン本体12に形成された貫通孔12cと連通する吸気口
10cが形成されており、図2に鎖線矢印で示したよう
に防塵ワゴン本体12の内部12Aの清浄な気体が上記
結合部10に供給されるようになされている。なお、上
記防塵ワゴン本体内12Aの圧力を大気圧よりも高く設
定すれば、特別な手段を講じることなく上記防塵ワゴン
本体内12Aの気体を上記吸気口10cを介して上記結
合部10に供給することができる。
【0029】次に、上記防塵ワゴン1と結合される処理
室2について簡単に説明する。図1に示すように、上記
処理室2は、高いクリーン度が確保されたその内部に、
半導体ウエハ15に対して所定の処理、たとえばフォト
エッチング、不純物拡散、あるいはエピタキシャル成長
などを行なうため装置が収容されており、その内部と連
通して、あるいは連通可能なローダステーション20が
設けられている。このローダステーション20は、上記
防塵ワゴン1の結合部10と結合される結合部21を有
するが、この結合部21の構成は、図3および図4に良
く表れているように、防塵ワゴン1の結合部10の構成
と略同一とされている。すなわち、上記結合部21は、
上記ローダステーション20に形成された開口22dを
覆うようにして形成されており、上記防塵ワゴン1の結
合部10と結合する部分が開口しているとともに、この
開口の周縁には、シールド部材20Aが取り付けられて
いる。また、上記結合部21の底部には、レール部材2
4が配置されており、所定の駆動機構によって上下動可
能とされたベース部材22Bが上動させられた場合に、
レール部材24と上記ベース部材22Bのレール部22
Cとが連続するようになされている。上記ベース部材2
4には、ローダステーション20の内部、さらには処理
室2の内部と連通し、あるいは連通可能な吸気口23が
形成されており、処理室2の内部の清浄な気体が上記結
合部21に供給され得るようになされている。
【0030】図3および図4に示すように、上記のよう
に構成された防塵ワゴン1の結合部10と、上記処理室
2の結合部21とが結合された状態では、上記各結合部
1022の各レール部材10D,24が連続するように
なされており、各シールド部材10A,20Aによって
結合部分の機密性が保たれている。しかも、結合状態に
おいては、各結合部10,20の内部10a,21aに
は、それぞれ防塵ワゴン本体12の内部12Aから、あ
るいはローダステーション20(処理室2)の内部から
清浄な気体が上記各吸気口10c,23を介して供給さ
れているとともに、その内部10a,21aの気体が上
記各排気口11,22から排気されるようになされてい
る(図3に鎖線で示した矢印参照)。すなわち、上記各
結合部10,20の内部10a,21aの気体は、清浄
な気体によって連続的に入れ換えられて高いクリーン度
が確保されている。なお、上記各吸気口10c,23お
よび上記各排気口11,22は、上記各結合部10,2
1が結合された状態において開口するように構成しても
よく、また結合しているか否かを問わず常に開口した状
態であってもよい。
【0031】このような状態において、選択された特定
のカセット16が上記防塵ワゴン本体内12Aを移動さ
せられて上記開口12dの下部位置に達し、さらに上記
ベース部材12Bに移載される。なお、上記ベース部材
12Bには、パレット17とともにカセット16を移載
してもよく、またカセット16のみを移載してもよい
が、本実施形態においてはパレット17とともにカセッ
ト16が移載されるものとする。
【0032】ベース部材12Bに移載されたカセット1
6は、ベース部材12Bの上動によって上記結合部内1
0aまで移送される。このとき、ローダステーション2
0側の結合部21において上記ベース部材22Bが上死
点で待機した状態では、図3および図4に良く表れてい
るように各レール部材10D,24および各ベース部材
12B,22Bのレール部12C,22Cが連続してい
る。このため、上記カセット16(パレット17)は、
連続するレール上を移動させられてローダステーション
20側の結合部21に移送され、上記ベース部材22B
に移載される。なお、上記カセット16の移動は、防塵
ワゴン1側の結合部10にカセット16を押圧移動させ
るための押圧機構を設けることによって、あるいはロー
ダステーション20側の結合部21にカセット16を引
き込むような機構を設けることにって達成される。
【0033】このようにしてローダステーション20側
の結合部21に達したカセット16は、上記ベース部材
22Bが下動することによってローダステーション20
内に取り込まれた後、処理装置によって各半導体ウエハ
15を処理しうる部位に搬送される。所定の処理が終了
した半導体ウエハ15は、カセット16内に再び収容さ
れ、カセット16内に収容された各半導体ウエハ15の
処理が終了した場合には、カセット16が先に説明した
経路とは逆の経路で搬送され、再び防塵ワゴン1側の結
合部10に移送され、防塵ワゴン本体内12Aに移送さ
れる。
【0034】このように、上記防塵ワゴン1は、その結
合部10を処理室2と結合することによって、高いクリ
ーン度が確保された防塵ワゴン1の内部12Aと処理室
2内と連通させることができ、連通空間を介して防塵ワ
ゴン内12Aのカセット16を処理室2内に搬入できる
ように構成されている。このように、本願発明では、カ
セット16(半導体ウエハ15)を収容した防塵ワゴン
1を外部から処理室2に結合するといった簡易な操作に
よって処理室2内にカセット16(半導体ウエハ15)
を搬入することができる。このとき、処理室2内に作業
者が入り込む必要はなく、しかも防塵ワゴン1を処理室
2内に搬入する必要もないため、準備作業として作業者
が防塵服に着替えたり、作業者や防塵ワゴン1に洗浄空
気を浴びせる必要もなくなるため、作業性が格段に向上
する。言い換えれば、上記防塵ワゴン1を採用した場合
には、処理室2内において作業を行なうものが一旦処理
室2内に入ってしまえば、その後の人および物の出入り
を格段に低減させることができる。
【0035】なお、上記処理室2として、複数の装置が
収容されたクリーンルームを採用し、その内部において
複数の工程を行なうように構成してもよいが、各処理を
行なう1つの装置を収容した処理室2を複数室用意して
おき、1つの工程が終了する度に次の工程用の処理室2
と防塵ワゴン1とを結合するように構成してもよい。こ
の場合、クリーンルームのトータルの容積を従来に比べ
て小さくすることができるため、クリーンルームを備え
た設備を構築するための設備投資、およびクリーンルー
ムの維持するために要するコストを低減することができ
る。
【0036】また、上記実施形態においては、クリーン
ルーム内において処理されるワークの一例としての半導
体ウエハ15を、クリーンルーム内に搬入あるいは搬出
する場合について説明したが、本願発明はこれに限ら
ず、たとえば液晶製造業、食品加工業、あるいは薬品製
造業などのその他の分野において、クリーンルーム内に
おいて処理される他のワークをについても同様に適用可
能であるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る防塵ワゴンと、この防塵ワゴン
と結合されるとともに所定の処理装置を有する処理室と
を備えた処理システムの全体斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】上記防塵ワゴンを上記処理室と結合した状態を
表す要部断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 防塵ワゴン 10 結合部 10a 内部空間(結合部の) 12A 内部空間(防塵ワゴン本体の) 13 気体供給手段 14 圧力センサ(圧力値検知手段としての) 15 半導体ウエハ(クリーンルーム内において処理さ
れるワークとしての)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワークが収容されたカセットを、
    高いクリーン度が確保された内部空間内に複数個収容し
    て移動可能な防塵ワゴンであって、 上記各カセットが内部空間内を移動可能とされていると
    ともに、高いクリーン度が確保され上記ワークに対して
    所定の処理を施すための装置が収容された処理室と結合
    される結合部を有し、かつ、 上記結合部が上記処理室と結合された状態で、選択され
    たカセットを上記結合部内に移動した後に、そのカセッ
    トを上記処理室側に移送できるように構成されているこ
    とを特徴とする、防塵ワゴン。
  2. 【請求項2】 上記結合部の内部には、上記防塵ワゴン
    の内部空間からクリーン度の高い気体を送り込めるよう
    に構成されている、請求項1に記載の防塵ワゴン。
  3. 【請求項3】 内部空間の圧力値を検知する圧力値検知
    手段をさらに備えている、請求項1または2に記載の防
    塵ワゴン。
  4. 【請求項4】 内部空間内に清浄な気体を供給するため
    の気体供給手段をさらに備える、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の防塵ワゴン。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    た防塵ワゴンと、この防塵ワゴンと結合されるとともに
    上記防塵ワゴンの内部に収容されたワークが移送されて
    所定の処理を施す処理室とを備えたことを特徴とする、
    処理システム。
JP33408697A 1997-12-04 1997-12-04 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム Pending JPH11165862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33408697A JPH11165862A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33408697A JPH11165862A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11165862A true JPH11165862A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18273376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33408697A Pending JPH11165862A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11165862A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001244312A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Fujitsu Ltd クリーン搬送車
JP2014078657A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Disco Abrasive Syst Ltd カセット着脱台車
WO2015015995A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 株式会社エアレックス 搬送台車及び搬送システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001244312A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Fujitsu Ltd クリーン搬送車
JP4519242B2 (ja) * 2000-02-25 2010-08-04 シャープ株式会社 クリーン搬送車
JP2014078657A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Disco Abrasive Syst Ltd カセット着脱台車
WO2015015995A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 株式会社エアレックス 搬送台車及び搬送システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100281942B1 (ko) 도킹 및 환경 정화 시스템
KR100373803B1 (ko) 반도체 처리용 로드록 장치 및 방법
US6536136B2 (en) Substrate transfer apparatus and substrate method
US6585470B2 (en) System for transporting substrates
TW201740496A (zh) 基板收納容器之連結機構及連結方法
JP4534876B2 (ja) 被処理物供給装置及び被処理物供給方法
JP3215643B2 (ja) プラズマ処理装置
WO2003010800A1 (fr) Appareil et procede de traitement
US6183358B1 (en) Isolated multilevel fabricating facility with two way clean tunnel transport system with each tool having adjacent support skid
JP3172331B2 (ja) 真空処理装置
JP3671983B2 (ja) 真空処理装置
JPH11165862A (ja) 防塵ワゴン、およびこれを備えた処理システム
JP2688555B2 (ja) マルチチャンバシステム
WO2001040085A9 (en) Small footprint carrier front end loader
JP2003133274A5 (ja)
JPH0615720B2 (ja) 真空処理装置
JP3438826B2 (ja) 処理装置及びその使用方法
JPH04271139A (ja) 半導体製造装置
JPH0265252A (ja) 半導体製造装置
JPH11199007A (ja) カセットの搬送方法及び処理設備
KR20140118718A (ko) 진공 처리 장치 및 진공 처리 장치의 운전 방법
JPH0237742A (ja) 半導体装置の製造装置
JPH07130831A (ja) 半導体ウエハの収納・搬送装置
TWI791356B (zh) 基板處理裝置
KR200149296Y1 (ko) 반도체 웨이퍼 로드 록 챔버

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Effective date: 20060526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061031

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02