JPH1116524A - Ｘ線蛍光像倍管 - Google Patents
Ｘ線蛍光像倍管Info
- Publication number
- JPH1116524A JPH1116524A JP16544797A JP16544797A JPH1116524A JP H1116524 A JPH1116524 A JP H1116524A JP 16544797 A JP16544797 A JP 16544797A JP 16544797 A JP16544797 A JP 16544797A JP H1116524 A JPH1116524 A JP H1116524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mask
- radius
- electron
- output screen
- input
- Prior art date
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- Pending
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- Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、最適な有効視野を実現する視野可
変型Ｘ線蛍光像倍管を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、マスク１９が筒状陽極１８の
出力スクリーン１５側の端部よりも入力側寄りの内側で
あって且つノーマルモードの電子軌道と拡大モードの電
子軌道の半径の差が０．５ｍｍ以上になる位置に設けら
れている視野可変型Ｘ線蛍光像倍管である。
変型Ｘ線蛍光像倍管を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、マスク１９が筒状陽極１８の
出力スクリーン１５側の端部よりも入力側寄りの内側で
あって且つノーマルモードの電子軌道と拡大モードの電
子軌道の半径の差が０．５ｍｍ以上になる位置に設けら
れている視野可変型Ｘ線蛍光像倍管である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、Ｘ線蛍光像倍管
に関わり、特に陽極付近に電子軌道の一部をカットする
マスクを備える視野可変型Ｘ線蛍光像倍管に関する。
に関わり、特に陽極付近に電子軌道の一部をカットする
マスクを備える視野可変型Ｘ線蛍光像倍管に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のＸ線蛍光像倍管について図３を参
照して説明する。図中の符号１１は真空外囲器であり、
この真空外囲器１１は金属あるいはガラスで構成されて
いる。真空外囲器１１の入力側すなわちＸ線入力窓１２
の内側には、入力Ｘ線像を光電子に変換する入力スクリ
ーン１３が設けられている。また、真空外囲器の出力側
すなわち出力窓１４の内側には、光電子を可視像又は電
気的画像に変換する蛍光面又は固体センサアレイのよう
な出力スクリーン１５が設けられている。
照して説明する。図中の符号１１は真空外囲器であり、
この真空外囲器１１は金属あるいはガラスで構成されて
いる。真空外囲器１１の入力側すなわちＸ線入力窓１２
の内側には、入力Ｘ線像を光電子に変換する入力スクリ
ーン１３が設けられている。また、真空外囲器の出力側
すなわち出力窓１４の内側には、光電子を可視像又は電
気的画像に変換する蛍光面又は固体センサアレイのよう
な出力スクリーン１５が設けられている。
【０００３】さらに、真空外囲器１１の側面に沿って複
数の筒状集束電極１６，１７、及び筒状陽極１８が配設
されており、この陽極１８の出力スクリーン１５に近接
した端部に、有孔薄肉金属円板からなるマスク１９が配
設されている。そして、出力スクリーン１５に出現され
る例えば可視像は、図示しない光学レンズによりＸ線テ
レビカメラや或いはスポットカメラのフィルム等に伝達
される。
数の筒状集束電極１６，１７、及び筒状陽極１８が配設
されており、この陽極１８の出力スクリーン１５に近接
した端部に、有孔薄肉金属円板からなるマスク１９が配
設されている。そして、出力スクリーン１５に出現され
る例えば可視像は、図示しない光学レンズによりＸ線テ
レビカメラや或いはスポットカメラのフィルム等に伝達
される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、入力有効視
野範囲を変化させることができるＸ線蛍光像倍管は、出
力側の陽極付近にマスクを設け、このマスクで入力有効
径範囲外の光電子をカットしているが、ノーマルモード
の入力有効視野範囲が入力スクリーンの光電面形成部全
体を使用する場合、マスクの内径を出力像径と同じにし
ても、組立時の集束電極および陽極の軸ずれ等があると
マスクで入力有効視野範囲の一部がカットされてしま
う。
野範囲を変化させることができるＸ線蛍光像倍管は、出
力側の陽極付近にマスクを設け、このマスクで入力有効
径範囲外の光電子をカットしているが、ノーマルモード
の入力有効視野範囲が入力スクリーンの光電面形成部全
体を使用する場合、マスクの内径を出力像径と同じにし
ても、組立時の集束電極および陽極の軸ずれ等があると
マスクで入力有効視野範囲の一部がカットされてしま
う。
【０００５】上記の問題をなくするためにマスクを使用
しないと、拡大モードの入力有効視野範囲以外の光電子
が出力スクリーン上に達してしまい、出力有効視野範囲
が不所望に大きくなってしまう。また、拡大モードの入
力有効視野範囲以外の光電子が集束電極および陽極に衝
突した時に発生する二次電子により、コントラストが低
下する不都合がある。本発明は上記問題を改善し、最適
な有効視野を実現する視野可変型Ｘ線蛍光像倍管を提供
することを目的とする。
しないと、拡大モードの入力有効視野範囲以外の光電子
が出力スクリーン上に達してしまい、出力有効視野範囲
が不所望に大きくなってしまう。また、拡大モードの入
力有効視野範囲以外の光電子が集束電極および陽極に衝
突した時に発生する二次電子により、コントラストが低
下する不都合がある。本発明は上記問題を改善し、最適
な有効視野を実現する視野可変型Ｘ線蛍光像倍管を提供
することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスクが筒状
陽極の出力スクリーン側の端部よりも入力側寄りの内側
であって且つノーマルモードの電子軌道と拡大モードの
電子軌道の半径の差が０．５ｍｍ以上になる位置に設け
られているＸ線蛍光像倍管である。
陽極の出力スクリーン側の端部よりも入力側寄りの内側
であって且つノーマルモードの電子軌道と拡大モードの
電子軌道の半径の差が０．５ｍｍ以上になる位置に設け
られているＸ線蛍光像倍管である。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してその実施例
を説明する。なお、同一部分は同一符号であらわす。図
１及び図２に示すように、マスク１９は、筒状陽極１８
の内部に配設されている。なお、このマスク１９は陽極
電極１８と一体化してもよい。
を説明する。なお、同一部分は同一符号であらわす。図
１及び図２に示すように、マスク１９は、筒状陽極１８
の内部に配設されている。なお、このマスク１９は陽極
電極１８と一体化してもよい。
【０００８】陽極及び出力スクリーン付近における、ノ
ーマルモードの有効視野内の電子軌道をＡ、拡大モード
の同電子軌道をＢとすると、陽極１８の内側領域では、
拡大モード電子軌道Ｂはノーマルモードの電子軌道Ａよ
りも外側を進み、マスク１９に達する。この時、マスク
１９の内半径ｄよりも大きい範囲の電子軌道をもつ電子
はマスクでカットされて、カットされない電子軌道をも
つ電子のみが出力スクリーン１５に達する。 また、ノー
マルモードの電子軌道Ａは、拡大モードの電子軌道Ｂの
内側を進んで行くので、マスク１９ではカットされず、
出力スクリーン１５に達する。
ーマルモードの有効視野内の電子軌道をＡ、拡大モード
の同電子軌道をＢとすると、陽極１８の内側領域では、
拡大モード電子軌道Ｂはノーマルモードの電子軌道Ａよ
りも外側を進み、マスク１９に達する。この時、マスク
１９の内半径ｄよりも大きい範囲の電子軌道をもつ電子
はマスクでカットされて、カットされない電子軌道をも
つ電子のみが出力スクリーン１５に達する。 また、ノー
マルモードの電子軌道Ａは、拡大モードの電子軌道Ｂの
内側を進んで行くので、マスク１９ではカットされず、
出力スクリーン１５に達する。
【０００９】マスク１９の内半径ｄと、ノーマルモード
電子軌道Ａのマスク１９の位置での半径との差Ｓは、出
力スクリーン１５付近での両モードの電子軌道ＢとＡの
差Ｌよりも当然大きいので、マスク１９が出力スクリー
ン１５付近に配設されている従来の場合に比べて、組立
時の軸ずれによってノーマルモードの電子軌道Ａがマス
クでカットされることはなくなる。
電子軌道Ａのマスク１９の位置での半径との差Ｓは、出
力スクリーン１５付近での両モードの電子軌道ＢとＡの
差Ｌよりも当然大きいので、マスク１９が出力スクリー
ン１５付近に配設されている従来の場合に比べて、組立
時の軸ずれによってノーマルモードの電子軌道Ａがマス
クでカットされることはなくなる。
【００１０】そこで、マスク１９は、拡大モードの入力
有効視野以外の軌道をとる電子をカットするため、この
マスク１９の内半径ｄとノーマルモード電子軌道Ａのマ
スク１９の位置での半径との差Ｓが、０．５ｍｍ以上で
ある位置の陽極内側領域内に設置する。なお、このマス
ク１９の位置があまり入力側にあると、出力スクリーン
上に再現される画像の周辺部の切れが劣化するので、差
Ｓが２ｍｍ以下の領域内に設置するのが望ましい。な
お、それによって、集束電極および陽極に衝突して生じ
る二次電子により起こるコントラストの低下を十分防ぐ
こともできる。
有効視野以外の軌道をとる電子をカットするため、この
マスク１９の内半径ｄとノーマルモード電子軌道Ａのマ
スク１９の位置での半径との差Ｓが、０．５ｍｍ以上で
ある位置の陽極内側領域内に設置する。なお、このマス
ク１９の位置があまり入力側にあると、出力スクリーン
上に再現される画像の周辺部の切れが劣化するので、差
Ｓが２ｍｍ以下の領域内に設置するのが望ましい。な
お、それによって、集束電極および陽極に衝突して生じ
る二次電子により起こるコントラストの低下を十分防ぐ
こともできる。
【００１１】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、入
力視野範囲を変化させた場合の光電子の軌道が余分にカ
ットされず、最適な入力有効視野範囲が得られる。
力視野範囲を変化させた場合の光電子の軌道が余分にカ
ットされず、最適な入力有効視野範囲が得られる。
【図１】本発明の実施例を示す概略断面図。
【図２】図１の構成及び作用を説明する要部拡大図。
【図３】従来例を示す概略断面図。
【符号の説明】 １１…真空外囲器 １３…入力スクリーン １５…出力スクリーン １６、１７…集束電極 １８…陽極 １９…マスク Ｓ…電子軌道半径の差
Claims (1)
- 【請求項１】 真空外囲器の入力側に位置しＸ線像を光
電子に変換する入力スクリーンと、前記光電子を加速集
束する筒状集束電極及び筒状陽極と、前記筒状陽極の出
力側に配置され前記光電子を可視像又は電気的画像に変
換する出力スクリーンと、前記筒状陽極の近傍に設けら
れ前記出力スクリーン上に構成される可視像又は電気的
画像の範囲を規制するマスクとを具備し、入力視野サイ
ズを少なくともノーマルモード及び拡大モードに可変で
きるようになっているＸ線蛍光像倍管において、上記マ
スクは、前記筒状陽極の前記出力スクリーン側の端部よ
りも前記入力側寄りの内側であって且つ上記ノーマルモ
ードの電子軌道と拡大モードの電子軌道の半径の差が
０．５ｍｍ以上になる位置に設けられていることを特徴
とするＸ線蛍光像倍管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16544797A JPH1116524A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Ｘ線蛍光像倍管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16544797A JPH1116524A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Ｘ線蛍光像倍管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1116524A true JPH1116524A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15812608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16544797A Pending JPH1116524A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Ｘ線蛍光像倍管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1116524A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100676816B1 (ko) * | 2001-01-10 | 2007-01-31 | 삼성전자주식회사 | 휴대용 컴퓨터 |
| JP2007095631A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Toshiba Corp | Ｘ線イメージ管 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16544797A patent/JPH1116524A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100676816B1 (ko) * | 2001-01-10 | 2007-01-31 | 삼성전자주식회사 | 휴대용 컴퓨터 |
| JP2007095631A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Toshiba Corp | Ｘ線イメージ管 |
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