JP3214241B2 - イメージインテンシファイア - Google Patents

イメージインテンシファイア

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JP3214241B2
JP3214241B2 JP17830994A JP17830994A JP3214241B2 JP 3214241 B2 JP3214241 B2 JP 3214241B2 JP 17830994 A JP17830994 A JP 17830994A JP 17830994 A JP17830994 A JP 17830994A JP 3214241 B2 JP3214241 B2 JP 3214241B2
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photocathode
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  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線による透視・撮影
などにおいてX線像を増強し、可視像化するために用い
られるイメージインテンシファイアに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、イメージインテンシファイアは
図3のように構成されている。31は内部を真空状態に
保つためのガラス管球、32はその前面の入力窓、34
はおわん形の凸面形状の入力光電面(陰極)、33はこ
の入力光電面34の支持体で一般にアルミニウム薄板な
どで構成される。35は収束電極を構成する第1グリッ
ド、36は第2グリッド、37は補助電極、38は陽極
である加速電極、39は出力窓であり、40は出力蛍光
面、Oは菅軸でこの管球の中心軸であるとともに、入力
光電面34の中心軸でもある。
【0003】被写体を透過したX線が、入力窓32を通
過して入力光電面34に入射すると、入力光電面34か
ら電子が放射し、加速電極38の方へ引き寄せられて蛍
光面40に入射する。出力蛍光面40に入射した電子は
ここで可視光線に変換されるので、入力放射線像はここ
で可視像となる。
【0004】図4は被写体を透過したX線が入力光電面
34に入射した場合、入射面の接線方向と垂直方向に放
出される主電子が、収束電極のグリッド35、36や、
補助電極37、加速電極38によって収束増強されて出
力蛍光面40に到達する場合の電子軌道を示したもので
ある。
【0005】この図からもわかるように、入力光電面3
4は普通放射線入射方向に対して凸形の球面形状をして
いるために周縁部にいく程、入力光電面34の被写体に
対する傾きが大きくなるので、入力光電面34に投影さ
れた長さが中心付近と周辺部では異なってくるため周辺
部程蛍光面40での光学像は歪みが大きくなる。
【0006】また、主電子の軌道は入射面の接線方向に
対して垂直方向となるので、周辺部程管軸方向に引き寄
せられていき、図のように内側に湾曲する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来技
術では、特にイメージインテンシファイアの球面形状を
している入力光電面34の周辺部における傾きが被検体
に対し大きくなるため、電子軌道の湾曲が著しく、蛍光
面40に結像した像には歪みが生じ、この歪みは周辺部
にいくに従って大きくなる傾向にある。
【0008】この歪みを少なくするためには、全長を長
くして入力光電面34から飛び出す電子の軌道を平行に
近づけるようにしたり、収束電極の数を増やし電子の軌
道がなるべく湾曲しないように制御したり、出力蛍光面
を入力光電面と同様の曲率の凹面形状にし、入力光電面
の形状と対応させて画像が歪まないようにすることなど
が考えられる。しかし、これらの改造は装置全体の大型
化、コストの上昇を招くなど問題が多い。
【0009】本発明は、上記課題を解決するために創案
されたもので、装置全体を大型化せず、コストの上昇も
招かずに入力面周辺部おける像の歪みを小さくすること
ができるイメージインテンシファイアを提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のイメージインテンシファイアは、放射線入
射方向に対しておわん形凸面をもつ入力光電面の周縁部
に、ゆるやかな凹面状の光電面を連接せしめたことを特
徴としている。
【0011】
【作用】本発明のイメージインテンシファイアによれ
ば、放射線入射方向に対しておわん形凸面をもつ入力光
電面の周縁部にゆるやかな凹面状の光電面を連接してい
るので、入力光電面の周縁部において被写体に対する傾
きの角度は従来よりも小さくなるので、入力光電面34
に投影された長さの中心付近と周辺部での差は従来と比
較して小さくなり、光学像の歪みを抑えることができ
る。
【0012】また、放射線がイメージインテンシファイ
アの入力光電面に入射した場合、このように変曲点以降
における入力光電面の傾きはむしろ被写体に対して平行
な状態に近づくので、放射線が入力光電面に入射した場
合、これから電子の飛び出す角度は従来の電子の放出角
度よりは管軸方向と平行な状態に近くなり、電子軌道の
湾曲を低減することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を、以下、図面に基づいて
説明する。
【0014】図1は本発明によるイメージインテンシフ
ァイア装置の管軸を含む面における主要部の断面図を示
している。
【0015】1はX線等の放射線を電子に変換する光電
面としての入力面基板、Yは入力面基板1の中心軸(管
軸)、XはY軸と直交し、入力面基板の周辺方向を示す
軸、Rは入力面基板1の周縁までの長さ、5は到達した
電子を光学像に変換する出力蛍光面である。
【0016】この入力面基板1は凸面の形状をしてお
り、その周縁部の途中r0 の付近から凹面に近い形状と
なっている。この凸面と凹面または略平面との連接点r
0 を変曲点と仮称する。例えば入力面基板の形状がY=
F(X)で表せるならば、dY/dX=0、d2 Y/d
2 =0を満たす解がX=0以外にX=r0 に存在する
ことを意味する。
【0017】破線で示した4の部分は、もしr0 に変曲
点を設けなかった場合に入力面基板1が凸面形状のまま
で周縁部まで形成されたものを示している。
【0018】したがって、変曲点r0 以降の破線4の部
分の曲線の傾きと実線部分の傾きを比較すれば、実線部
の方が被写体に対して平行に近い状態となるので、周縁
部における出力蛍光面5での光学像の歪みは従来に比べ
て小さくなる。
【0019】また、被写体からのX線が図1に示すよう
に入射した場合には、従来の入力面基板形状、すなわち
破線4との交点Aから電子が交点Aにおける接線方向と
は垂直方向に放出されることになるので、2の方向へ電
子が飛び出す。
【0020】一方、r0 に変曲点を設けた場合には図の
実線部との交点Bから電子が3の方向へ放出される。こ
の場合も交点Bにおける接線方向とは垂直方向に電子が
放出されるわけであるが、その方向3は前述の方向2よ
りも中心軸Yと平行に近くなるので、電子軌道が中心軸
方向に曲げられることを緩和することができ、光学像の
歪みを小さくすることができる。
【0021】図2は入力面基板1上にX=0の点以外に
2つ以上の変曲点を設けるようにしたものであり、r0
〜rn は変曲点を示している。
【0022】このように小刻みに変曲点を設けるように
すれば、即ち凸面、凹面を複数連接形成すれば、比較的
中心部に近い所から周縁部に至るまで段階的に被写体に
対して平行に近づけるようにすることができるので、か
なり広い部分について像の歪みを低減することができ
る。
【0023】なお、凹面は場所によっては略平らな平面
状の場合も含むものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のイメージ
インテンシファイアによれば、中心軸と交差する点以外
に入力面基板に少なくとも1つ以上の変曲点を設け、入
力面基板の傾きを途中から変えて入力面基板の周辺部を
被写体に平行に近づけるようにすることによって、像の
歪みを小さくすることができ、また、入力面基板形状を
変えるだけであるので、装置全体の大型化、コスト上昇
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のイメージインテンシファイ
アを示す図である。
【図2】本発明の他の実施例のイメージインテンシファ
イアを示す図である。
【図3】従来のイメージインテンシファイアを示す図で
ある。
【図4】従来のイメージインテンシファイアの電子軌道
を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線入射方向に対しておわん形凸面を
    もつ入力光電面の周縁部に、ゆるやかな凹面状の光電面
    を連接せしめたことを特徴とするイメージインテンシフ
    ァイア。
JP17830994A 1994-07-29 1994-07-29 イメージインテンシファイア Expired - Fee Related JP3214241B2 (ja)

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