JPH11164941A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JPH11164941A
JPH11164941A JP34848697A JP34848697A JPH11164941A JP H11164941 A JPH11164941 A JP H11164941A JP 34848697 A JP34848697 A JP 34848697A JP 34848697 A JP34848697 A JP 34848697A JP H11164941 A JPH11164941 A JP H11164941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
variable resistor
strength
hitting
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34848697A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Yoshitada Ishizuka
嘉忠 石束
Takashi Kanai
孝 金井
Kenji Teronai
賢二 手呂内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Nidec Copal Electronics Corp
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Copal Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd, Copal Electronics Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP34848697A priority Critical patent/JPH11164941A/ja
Publication of JPH11164941A publication Critical patent/JPH11164941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ノブの操作量に応じて変化する玉飛び強
度の微調整を行うための可変抵抗器が可変抵抗器VR1
に接続されていたが、その可変抵抗器の全抵抗値にばら
つきがある。よって、調整手段としては十分な作用を果
たしているとはいい難い。 【解決手段】 演算増幅器411の非反転入力(+入
力)には、強度微調整用の可変抵抗器VR0が接続され
る。可変抵抗器VR0は、抵抗R11および抵抗R12
に直列接続される。可変抵抗器VR0は、玉飛び強度に
対応するA点の電位VA に対して、オフセット量を調整
するために用いられる。従って、可変抵抗器VR0の抵
抗値を変えることによってオフセットが変わり、玉飛び
強度を調整することができる。可変抵抗器VR0の全抵
抗値のばらつきおよび接触抵抗は無視しうる構成になっ
ているので、安定した調整が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
に代表される弾球遊技機に関し、特に、打球杵の回転動
作によって球を打撃して発射させる玉発射機構を有する
弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機における玉発射機構とし
て、遊技球の打ち出し方向にばねで付勢された打球杵と
モータによって一方向に回転するカムとを備え、回転す
るカムが打球杵に係止され、打球杵を打ち出し方向と反
対側に回転させ、所定の位置でカムの係止を解除してば
ねの付勢力によって打球杵が打玉を打撃するように構成
されているものが知られている。このような構成では、
モータの連続回転によって打球杵が繰り返し往復運動を
行うことによって、遊技球が連続して発射される。
【0003】本出願の出願人は、特願平8−32230
8号において、モータによって遊技球の打ち出し方向と
反対側のみならず、遊技球の打ち出し方向にも打球杵を
モータによって駆動する打球発射機構を提案している。
このような機構によれば、打球杵が遊技球の打ち出し方
向に運動するときにもモータによって駆動されるので、
単にばねの付勢力によって駆動される場合に比べて、打
球杵の打撃力制御を精確に行うことができる。
【0004】遊技客が操作ノブを操作すると、その操作
量に応じた打撃力で遊技球は遊技機の遊技領域に発射さ
れる。打球発射機構は可変抵抗器を有し、操作ノブによ
る操作量に応じて可変抵抗器の抵抗値が設定される。打
球杵が遊技球の打ち出し方向に運動するときにもモータ
によって駆動される場合には、可変抵抗器の抵抗値の変
化に応じてモータ回転速度が変化し、モータ回転速度の
変化に応じて打撃力が変化する。図13は、そのような
打球発射機構において用いられる可変抵抗器VR1と速
度制御回路部(V/F)41の部分を示す回路図であ
る。速度制御回路部41は、可変抵抗器VR1の可変抵
抗値に応じて現れる電圧を入力し、その電圧値V0 に応
じた速度でモータが回転するように、制御電圧を電圧−
周波数変換または電流−周波数変換回路(図示せず)に
出力する。
【0005】図13に示されるように、可変抵抗器VR
1には、玉飛び強さの調整用の可変抵抗器VR0が接続
されている。一般に、可変抵抗器VR0の全抵抗値精度
は±20%程度である。従って、遊技機の製品間で可変
抵抗器VR0の全抵抗値は一般にばらついている。この
ため、図13に示す回路構成では、本来可変抵抗器VR
0は玉飛び強さの最終的な微調整用であるにもかかわら
ず、可変抵抗器VR0自体のばらつきにより製品の玉飛
び強度がばらつき、調整しにくいものとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、操作ノ
ブに連動する可変抵抗器VR1に接続された可変抵抗器
VR0の全抵抗値のばらつきによって玉飛び強さが製品
のばらつきを引き起こしている。それゆえ、本来の調整
能力を発揮できず、調整がしずらくなってしまう。ま
た、可変抵抗器VR1の抵抗値は、遊技客の操作ノブの
操作に応じて変化させられる。可変抵抗器VR1は、一
般に、スライダと抵抗体とを含みスライダ端子が速度制
御回路部41の入力に接続される。そして、スライダ端
子の抵抗値は機械的に変化する。遊技機が遊技店におい
て稼働している期間において、可変抵抗器VR1は、頻
繁に抵抗変化させられる。その間に、接触抵抗が変化す
ることが多い。また、可変抵抗器VR1の全抵抗値も経
年変化する。また、遊技機の設置場所の移動や遊技盤の
交換(入れ替え)などによって、可変抵抗器VR0を調
整し直すことがある。図13から明らかなように、速度
制御回路部に入力される電圧値V0 は、V0 =(VCC/
(VR0の全抵抗値+VR1の全抵抗値))×(VR1
の可変抵抗値)で求められる。従って、製品が稼働して
いくと、電圧値V0 が、同じ操作ノブの操作量に対し
て、製品設置時の値からずれてしまう。図14は、可変
抵抗器VR1のスライダの回転角度(操作ノブの操作量
に対応)と可変抵抗器VR1の出力電圧(可変抵抗値に
対応)との関係の測定例を示す説明図である。図に示さ
れるように、接触抵抗の影響によって、可変抵抗器VR
1の回転角度と可変抵抗器VR1の出力電圧との関係が
滑らかでない部分が生ずる。このことは、可変抵抗器V
R0においても同様である。
【0007】よって、この接触抵抗によっても、同じ操
作ノブの操作量に対して、遊技球に与えられる打撃力が
変化することになって、遊技領域における遊技球の到達
領域が変化することになる。
【0008】また、可変抵抗器VR0の抵抗値は初期調
整用であるが、その調整範囲は、可変抵抗器VR1の全
抵抗値のばらつきに影響されていて、調整手段としては
十分な作用を果たしているとはいい難かった。
【0009】そこで、本発明は、操作ノブの操作量が可
変抵抗器を介して玉飛び強度に反映される玉発射機構を
有する弾球遊技機において、各遊技機間の玉飛び強度の
ばらつきを効果的に防止して、その微調整を的確に行う
ことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による弾球遊技機
は、遊技者が遊技球発射のための操作を行う操作部と、
操作部の操作に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器と、
可変抵抗器の抵抗値にもとづいて玉発射駆動手段の玉飛
び強度を制御する玉飛び強度制御手段とを備え、玉飛び
強度制御手段は、増幅器を含み、増幅器のオフセットを
変化させて玉飛び強度を微調整することを特徴とする。
玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器のスライド端子を増
幅器の入力側に接続し、他の2端子の一方を増幅器の出
力側に接続し、増幅器の増幅率を変化させることによっ
て玉飛び強度を制御するように構成される。玉飛び強度
制御手段は、可変抵抗器に安定した電圧を供給する電圧
供給手段を有し、可変抵抗器の全抵抗値の個々のばらつ
きを無視できるように構成されていてもよい。そして、
玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器の抵抗比にもとづく
電圧によって玉飛び強度を制御するように構成されてい
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、弾球遊技機の一例であるパ
チンコ遊技機1を示す斜視図である。図1に示すよう
に、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成さ
れる外枠2と、外枠2の一側に開閉自在に支持されパチ
ンコ遊技機1の主要構成部品のほぼ全てが集約してそこ
に設けられる枠基体3と、枠基体3の下方位置で外枠2
に固定される装飾板4とで構成されている。
【0012】枠基体3は、合成樹脂で一体形成されてい
る。その前面側には、ガラス扉枠(図示せず)、打球供
給皿(図示せず)、操作ノブ(操作部)9(図8参照)
等の各種構成部材が取り付けられている。ガラス扉枠の
後方には、可変表示装置6等を備えて遊技領域を形成す
る遊技盤5が設けられている。また、遊技盤5の裏面側
には、打玉の入賞にもとづいて所定個数の景品玉を払い
出す景品玉タンク7、可変表示装置6等の遊技装置の作
動を制御する遊技制御基板8、操作ノブ9の操作にもと
づいて遊技領域にパチンコ玉を発射する打球発射装置1
0等が設けられている。
【0013】次に、打球発射装置10について図2〜図
12を参照して説明する。打球発射装置10は、図2〜
図6に示すように、パチンコ玉を打撃して発射する打球
杵17と、打球杵17の駆動源をなすモータ(玉発射駆
動手段)19と、モータ19の駆動力を打球杵17に伝
達する回動伝達部材20と、パチンコ玉の発射毎に玉供
給装置(図示せず)を作動させて次位のパチンコ玉を打
球発射装置10に送り込ませる昇降杵24と、モータ1
9の駆動を制御する発射制御基板35とが取付基板11
に取り付けられて構成されている。取付基板11の左右
両側端には折曲変部12が形成され、折曲片部12に
は、打球発射装置10を遊技盤5の裏面側に取り付ける
ための取付穴12aおよびねじ止穴12bが設けられい
る。また、取付基板11には、各種構成部材を取り付け
るための取付穴13a〜13fおよび係止フランジ部1
4a,14bが形成されるとともに、昇降杵24を回動
自在に軸支する回動軸15が取り付けられている。な
お、発射制御基板35の取付位置に対応する取付基板1
1の部位には、発射制御基板35から発生する熱を外部
に放熱するための放熱フランジ部16が形成されてい
る。
【0014】打球杵17は、アーム形状をなし、その一
端には回動中心となる軸穴17aが設けられ、他端には
パチンコ玉を打撃する槌部17bが形成されている。ま
た、打球杵17のほぼ中央には、スプリング18の一端
を係止するための係止ピン17cが取り付けられてい
る。モータ19として、例えば、正逆回転可能で、かつ
速度制御可能なステッピングモータが用いられる。モー
タ19の駆動軸19aは、取付基板11の取付穴13a
に通され、この状態で係合金具21が嵌めあわされる。
回動伝達部材20は、円盤形状であって、中心部に回動
中心となる軸穴20aが開けられている。回動伝達部材
20の外周端面には、後述する昇降杵24の当接係合部
24cと係合する係合面20bと、取付突起20cとが
設けられている。取付突起20cには、スプリング18
の他端を係止するための係止ピン20dと、回動伝達部
材20の図2中における時計回りへの回動を打球杵17
に伝達する回動伝達ピン20eとが取り付けられてい
る。なお、回動伝達ピン20eの表面には、振動を吸収
するための弾性部材が被覆されている。
【0015】打球杵17の軸穴17aは、モータ19の
駆動軸19aに嵌められた係合金具21に回動自在に軸
支される。回動伝達部材20の軸穴20aは、駆動軸1
9aの先端にが固定される。このような取り付け状態
で、打球杵17の係止ピン17cと回動伝達部材20の
係止ピン20dとの間には、スプリング18が架け渡さ
れる。なお、取付基板11の取付穴13bには、ボルト
22a、ワッシャ22bおよびナット22cを介してゴ
ム製のストッパ23が取り付けられる。ストッパ23
は、係止フランジ部14aによって取り付け状態が保持
され、打球杵17の図2中における反時計回りの回動を
規制する。
【0016】昇降杵24はくの字状をなし、その折曲部
分には回動軸15を挿通するための挿通穴24aが設け
られている。昇降杵24の上端には、玉供給装置を作動
させる作動片部24bが形成され、昇降杵24の下端に
は、回動伝達部材20の係合面20bと当接状態で係合
する当接係合部24cが形成されている。そして、昇降
杵24は、eリング25を介して回動軸15に回動自在
に軸支される。また、取付基板11において、打球杵1
7の正回転開始位置には、軸28によって当接部材30
が取り付けられている。
【0017】発射制御基板35には、CPU36を含む
各種電子部品37およびコネクタ38を実装される。そ
れらは、モータ19から延設されるコネクタ19bを介
してモータ19の駆動を制御する。発射制御基板35
は、基板35端部が係止フランジ部14bに係止された
状態で、基板35の取付穴35aが取付穴13eにビス
39止めされて、取付基板11に取り付けられる。ま
た、発射制御基板35には、保護カバー40が設けられ
ている。保護カバー40は、基板35を外乱等から保護
するためのものであり、カバー40壁面には、基板35
から発生する熱を外部に放熱するための放熱開口40a
と、コネクタ38との接続開口40bとが設けられてい
る。また、保護カバー40は、その上下端縁に形成され
た取付フック40cが取付穴13fと係合することで、
基板35を被覆した状態で取付基板11に取り付けられ
る。
【0018】次に、打球発射装置10によるパチンコ玉
の発射動作を図7を参照して説明する。遊技者が操作ノ
ブ9を所定角度に回動操作すると、打球発射装置10を
構成する打球杵17は、図7(A)に示す4つのシーケ
ンス動作(PA,PB,PC,PD)を繰り返してモー
タ19を駆動制御する。第一動作となるPA動作(球打
ち動作)では、図2の2点鎖線で示す位置(当接部材3
0と当接する位置)に静止する打球杵17が、モータ1
9の駆動によってストッパ23の位置まで反時計回りに
回転(以下、正回転という。)させられる。打球杵17
の正回転によって、打球杵17の槌部17bがパチンコ
玉を打撃して、遊技領域にパチンコ玉を発射させる。こ
のとき、モータ19の回転速度は、操作ノブ9の回転操
作角度に対応し、モータ回転は、回動伝達部材20およ
びスプリング18を介して打球杵17に伝達される。
【0019】ストッパ23の位置(以下、打撃位置とい
う。)まで打球杵17が正回転すると、第二動作となる
PB動作(第1の休止動作)が開始され、モータ19の
駆動が一定時間停止する。PB動作によって、打球杵1
7は、回転振動が収束するまでの一定時間打撃位置に保
持される。また、第三動作となるPC動作(復旧・球補
給動作)では、打撃位置にある打球杵17がモータ19
の駆動によって当接部材30の位置(以下、静止位置と
いう。)まで時計回りに回転(以下、逆回転という。)
させられる。このとき、モータ19の回転は、回動伝達
部材20の回転伝達ピン20eを介して打球杵17に伝
達される。同時に、回動伝達部材20は、係合面20b
と当接係合する昇降杵24を反時計回りに回転させる。
すると、昇降杵24の作動片部24bが押し上げられ、
玉供給装置からパチンコ玉が1個供給される。また、静
止位置まで打球杵17が逆回転すると、第四動作となる
PD動作(第2の休止動作)が開始され、モータ19の
駆動が一定時間停止する。打球杵17は、回転振動が収
束するまでの一定時間静止位置に保持される。その後
は、1分間に100発未満となる周期で次の球打ち動作
が開始され、同様なシーケンス動作が繰り返される。
【0020】なお、上記の球打ち動作における速度制御
は、ゆっくりと始動した後、次第に加速するスローアッ
プ制御によって行われる。このようなスローアップ制御
は、本実施形態のモータ19のようにステッピングモー
タを用いた場合に、脱調を防ぐとともに、回転角を一定
に保つのに有効である。また、復旧・球補給動作におけ
る速度は、基本的にはゆっくりとした一定速度でよい
が、それに限らず、確実に球補給を可能とするために、
動作期間を2つの期間に分けて、2番目の期間における
速度を1番目の期間における速度より遅くしてもよい。
【0021】図7(B)は、上記の4つのシーケンス動
作期間におけるモータ19の駆動軸19aおよび打球杵
17の位置(回転角度)を示すタイミング図である。図
7(B)中のPA〜PB期間では、駆動軸19aの位置
が破線で示され、打球杵17の位置が実線で示されてい
る。図7(B)に示すように、球打ち動作(PA動作)
の初期において、回動伝達部材20を介したスプリング
18の変形によって、打球杵17の位置は、モータ19
の駆動軸19aの位置より遅れて変化し、モータ19の
駆動軸19aが打点位置に達してから、僅かに遅れて打
球杵17の位置が打点位置に達する。一方、復旧・球補
給動作(PC動作)において、打球杵17は、回動伝達
部材20の回動伝達ピン20eとの係合によって、スプ
リング18を介すことなくモータ19の駆動軸19aと
同期して復帰回転する。なお、図7(B)において、球
打ち動作および復旧・球補給動作における駆動軸19a
の位置は、ステータの極数に応じた波打った軌跡を描く
が、そのような振動はスプリング18の変形および回動
伝達ピン20eの表面の弾性部材によって吸収され、図
7(B)に示されるように、打球杵17は滑らかな軌跡
を描く。
【0022】次に、モータ19の駆動を制御する発射制
御基板35の回路構成およびその作用について図8〜図
12を参照して説明する。図8に示すように、発射制御
基板35は、速度制御回路部41、電極42、タッチセ
ンサ回路43、シーケンス制御回路部44、トルク制御
回路部53、モータ駆動回路55および電源回路56を
備えている。速度制御回路部41は、球打ち動作および
復旧・球補給動作の各期間におけるモータ19の回転速
度を制御する電圧を発生する。球打ち動作期間では、操
作ノブ9に対する回転操作角に対応して徐々に増加する
電圧を発生し、復旧・球補給動作期間では、あらかじめ
定められた所定の電圧を発生する。
【0023】タッチセンサ回路43は、操作ノブ9に取
り付けられた人体検出用の電極42に人体が接触してい
る間、発射許可信号をシーケンス制御回路部44に出力
する。具体的には、所定のクロック信号をシーケンス制
御回路部44に出力する。
【0024】速度制御回路部(玉飛び強度制御手段)4
1は、図9に示すように、抵抗R3〜R12、コンデン
サC1〜C4、可変抵抗器VR0〜VR2、スイッチS
W1〜SW4および演算増幅器411で構成されてい
る。可変抵抗器VR1は、操作ノブ9に連動して抵抗値
が変化するものである。
【0025】演算増幅器411の非反転入力(+入力)
には、可変抵抗器VR0による可変抵抗が接続される。
ここで、可変抵抗器VR0は、抵抗R11および抵抗R
12に直列接続される。一方、可変抵抗器VR1のスラ
イド端子は演算増幅器411の入力側に接続され、他の
2端子のうちの一方は演算増幅器411の出力側に接続
されている。この実施の形態では、操作ノブ9の操作量
と遊技球の発射速度との関係を、図10に示すように、
リニアではないように制御する。なお、図10におい
て、横軸は、可変抵抗器VR1の全抵抗値Rを10(k
Ω)とした場合の操作ノブ9の操作量に対応した可変抵
抗器VR1の抵抗値xを示し、縦軸は、遊技球の発射速
度に対応する図9におけるA点の電位VA を示す。この
ように制御することによって、操作ノブ9の操作量が小
さいときには発射速度すなわちパチンコ玉への打撃力を
きめ細かく制御することができる。
【0026】図9におけるA点の電位VA は、演算増幅
器411の非反転入力の電位をVref とすると、以下の
ように表される。 VA =Vref + Vref×(x/(10−x)) ・・・(1) (R=10(kΩ)の場合) 従って、演算増幅器411の非反転入力側に接続されて
いる可変抵抗器VR0は、A点の電位VA に対するオフ
セット量を調整するために用いられることになる。ここ
で、演算増幅器411の非反転入力の電位Vref は、V
cc×((VR0の可変抵抗値+R12)/(R11+V
R0の全抵抗値+R12))になるので、可変抵抗器V
R0の抵抗値が分子および分母に現れる。すなわち、演
算増幅器411の非反転入力の電位Vref に対して、可
変抵抗器VR0の抵抗比が効いてくる。抵抗比によって
電位が決まるため、可変抵抗器VR0の全抵抗値のばら
つきは、電位Vref に対してほとんど影響を与えない。
また、可変抵抗器VR0の接触抵抗分も抵抗比として効
いてくるので、可変抵抗器VR0の接触抵抗値(絶対
値)は、電位Vref にほとんど影響しない。また、抵抗
R11,R12の値を、可変抵抗器VR0の接触抵抗分
を無視できるほど大きくすることができる。すると、可
変抵抗器VR0に接触抵抗分が存在していても、演算増
幅器411の非反転入力の電位Vref に対して影響を与
えない。
【0027】以上のように、可変抵抗器VR0の全抵抗
値のばらつきおよび接触抵抗が電位Vref に対して無視
できるようになるので、演算増幅器411の非反転入力
の電位Vref は常に安定したものになる。
【0028】図9におけるA点の電位VA は、上記の
(1)式で決まる。(1)式において、可変抵抗器VR
1の抵抗値xは、抵抗比で(1)式に対して効いてい
る。すると、やはり、可変抵抗器VR1の全抵抗値のば
らつきおよび接触抵抗は、可変抵抗器VR1の出力電圧
に影響を与えず、電位VA に影響を与えない。すなわ
ち、可変抵抗器VR1の全抵抗値のばらつきおよび接触
抵抗も、電位VA に対して無視しうる程になる。従っ
て、図9におけるA点には、常に安定した電圧が現れ
る。このA点における安定した電位は、速度制御回路部
41の出力側に伝わるとともに、可変抵抗器VR1にも
電源側電位として供給される。この可変抵抗器VR1に
安定した電圧を供給する回路構成によって電圧供給手段
が構成される。
【0029】例えば、可変抵抗器VR0の設定によっ
て、図9におけるA点には、操作ノブ9の操作すなわち
可変抵抗器VR1の抵抗変化に応じて図10に示された
ような波形が生ずるように設定されたとする。この実施
の形態では、可変抵抗器VR0および可変抵抗器VR1
の全抵抗値や接触抵抗が経年変化等によって変化して
も、A点の電位は、常時図10に示された波形による電
位のままである。
【0030】スイッチSW1がオフ(開放)していると
きに、図9におけるB点は、以下のような電位になる。 VB =(Vcc−VA )×(R5/(R4+VR2+R5)+VA …(2) スイッチSW2,SW3がオフしているときに、コンデ
ンサC4の電位は、抵抗R6,R10の抵抗値およびコ
ンデンサC4の容量で決まる時定数をもって電位VB と
なる。そして、コンデンサC4の電位は、制御電圧Vin
としてシーケンス制御回路部44に与えられる。後で詳
述するが、この状態は、第一動作であるPA動作に対応
する。
【0031】スイッチSW1がオン(閉成)され、スイ
ッチSW3がオフであってスイッチSW2がオンする
と、図9におけるC点は、以下のような電位になる。 VC =Vcc×(R6/(R6+R7)) ・・・(3) コンデンサC4の電位は、抵抗R10の抵抗値およびコ
ンデンサC4の容量で決まる時定数をもって電位VC と
なる。後で詳述するが、この状態は、第三動作であるP
C動作の前半に対応する。また、スイッチSW1がオン
(閉成)され、スイッチSW2がオフであってスイッチ
SW3がオンすると、図9におけるC点は、以下のよう
な電位になる。 VC =Vcc×(R8/(R6+R8)) ・・・(4) コンデンサC4の電位は、抵抗R10の抵抗値およびコ
ンデンサC4の容量で決まる時定数をもって電位VC と
なる。後で詳述するが、この状態は、第三動作であるP
C動作の後半に対応する。
【0032】なお、コンデンサC4に蓄えられた電荷
は、スイッチSW4がオンすると、放電される。後で詳
述するが、この状態は、第二動作であるPB動作に対応
する。
【0033】図8に示されたシーケンス制御回路部44
は、4つのシーケンス動作(PA,PB,PC,PD)
の切り替えを制御するとともに、モータ19の駆動に必
要な駆動パターン信号および駆動電圧切替信号を発生す
る。シーケンス制御回路部44は、図11(A)に示す
ように、パルス発生回路45、パルス分周回路46、タ
イマ47〜51(TM1〜TM5)およびフェーズカウ
ンタ回路52を含む。パルス発生回路45は、例えば電
圧制御発振器で構成され、速度制御回路部41から出力
される制御電圧Vinに応じた周波数の駆動パルスを発生
する。パルス分周回路46は、パルス発生回路45から
出力される駆動パルスから、フェーズカウンタ回路52
から出力されるパターン生成ON/OFF信号(MK信
号)および正回転/逆回転指令信号(CW/CCW信
号)に従って、モータ19を駆動する駆動パターン信号
を作成する。
【0034】タイマ47(TM1)は、上述した4つの
シーケンス動作の回数すなわち球打ち動作の回数を1分
間に100回未満とするためのもので、電源が投入され
ている間、発振器(図示せず)からのクロックを計数し
て1.66Hzの基本となるトリガ信号を発生する。タ
イマ48(TM2)は、第一動作におけるモータ19の
回転角度を一定に保つためのものであり、タイマ47か
らトリガ信号が発生した時点から、パルス発生回路45
から出力される駆動パルスを所定の個数(本実施形態で
は20個)カウントする。タイマ49(TM3)は、第
二動作における一定時間を計測するためのものであり、
タイマ48がカウントアップした時点から、発振器から
のクロックを所定の個数カウントする。
【0035】タイマ50(TM4)およびタイマ51
(TM5)は、第三動作におけるモータ19の回転角度
を第一動作におけるモータ19の回転角度と同一(ただ
し、向きは逆)の一定角度に保つためのものであり、タ
イマ50は、タイマ48がカウントアップした時点か
ら、パルス発生回路45から出力される駆動パルスを所
定の個数カウントする(本実施形態では8個)。タイマ
51は、タイマ50がカウントアップした時点から、パ
ルス発生回路45から出力される駆動パルスを所定の個
数カウントする(本実施形態では12個)。よって、本
実施形態では、タイマ50,51によって計20個の駆
動パルスがカウントされる。
【0036】フェーズカウンタ回路52は、第四動作状
態にあるときにタッチセンサ回路43からのクロックが
入力されると、各タイマ47〜51を制御するととも
に、あらかじめ定められた順序に従って、速度制御回路
部41のスイッチSW1〜SW4、後述するトルク制御
回路部53のスイッチSW5、およびモータ駆動信号を
オン/オフし、CW/CCW信号および駆動電圧切替信
号の切り替えを行う。
【0037】第三動作において、フェーズカウンタ回路
52は、タイマ47からのトリガ信号を受けて、スイッ
チSW2,SW5およびパターン生成ON/OFF信号
がオンであり、CW/CCW信号が逆回転を示し、駆動
電圧切替信号がローレベルである動作、すなわち第三動
作の第一の期間(PC1)に入る。さらに、タイマ50
からのカウンタアップ信号を受けて、スイッチSW3,
SW5およびパターン生成ON/OFF信号がオンであ
り、正回転/逆回転信号が逆回転を示し、駆動点圧切替
信号がローレベルである動作、すなわち第三動作の第二
の期間(PC2)に入る。その後、再びタイマ47から
トリガ信号が発せられれば、同様の動作を繰り返す。
【0038】トルク制御回路部53は、第一動作時に必
要なモータ19のトルクと、第二および第三の各動作時
に必要なモータ19のトルクとの相違に応じてトルクを
切り替える。具体的には、モータ駆動回路55への供給
電圧を切り替える。また、トルク制御回路部53は、図
11(B)に示すように、電圧制御レギュレータ54
(REG)とスイッチSW5とを含む。電圧制御レギュ
レータ54は、シーケンス制御回路部44からの駆動電
圧切替信号に応じてハイレベルおよびローレベルの駆動
電圧を出力する。スイッチSW5は、電圧制御レギュレ
ータ54からモータ駆動回路55への出力供給をシーケ
ンス制御回路部44の制御に応じてオン/オフする。
【0039】モータ駆動回路55は、トルク制御回路部
53から供給される駆動電圧およびシーケンス制御回路
部44からの駆動パターン信号に従ってモータ19を回
転駆動する。電源回路56は、商用AC電源からの交流
電力を整流し、平滑した直流電力をトルク制御回路部5
3に供給するとともに、直流電力の電圧値を所定の一定
電圧に制御して、平滑した直流電圧を各種回路に供給す
る。
【0040】次に、4つのシーケンス動作に応じた発射
制御基板35の動作を図12のタイミング図を参照して
説明する。まず、遊技者が電極42に触れないまま電源
が投入されると、タイマ47は、所定のクロックの計数
を開始し、1.66Hzのトリガ信号を出力する。他の
回路は作動しない。モータ19に対する駆動制御はオフ
状態であるから、第四動作状態(PD動作状態)、すな
わち打球杵17が静止位置に待機した状態となる。次
に、遊技者が電極42に触れると、タッチセンサ回路4
3から所定のクロックがシーケンス制御回路部44に供
給される。この状態で、タイマ47からトリガ信号が出
力されると第一動作(PA動作)に移行する。
【0041】第一動作では、シーケンス制御回路部44
におけるフェーズカウンタ回路52は、図12に示すよ
うに、スイッチSW1〜SW4をオフにする。従って、
上述したように、制御電圧Vinは、抵抗R6,R10の
抵抗値およびコンデンサC4の容量で決まる時定数をも
って、(2)式で示される電圧VB となる。なお、図1
2では、この電圧はHレベルで示されている。また、上
述したように、この場合の制御電圧Vinは、操作ノブ9
の操作量に応じた値になっている。制御電圧Vinは、シ
ーケンス制御回路部44のパルス発生回路45に入力さ
れる。
【0042】パルス発生回路45は、制御電圧Vinの値
に比例した周波数の駆動パルス(ここでは低い周波数か
ら高い周波数へ徐々に変化する駆動パルス)をパルス分
周回路46に出力する。このとき、パルス分周回路46
には、オン状態のパターン生成ON/OFF信号および
正回転信号も入力されている。従って、モータ19を最
初はゆっくりと始動し、徐々に加速して一定の角度で正
回転させる駆動パターン信号をモータ駆動回路55に出
力する。また、モータ駆動回路55には、トルク制御回
路部53からハイレベルの駆動電圧が供給されている。
従って、スプリング18および回動伝達部材20を介し
てモータ19に連結された打球杵17は、当接部材30
に当接した静止位置から反時計回りにゆっくりと回転を
始め、次第に速い速度で回転し、ストッパ23に当接す
る打撃位置に到達する。よって、すでにパチンコ玉が供
給されていれば、このパチンコ玉が打球杵17の槌部1
7bによって打撃されて発射される。
【0043】打球杵17を打撃位置まで回転させる第一
動作が終了すると、第二動作(PB動作)に移行する。
第二動作では、シーケンス制御回路部44におけるフェ
ーズカウンタ回路52は、スイッチSW4をオンする。
従って、コンデンサC3に充電された電荷が直ちに放電
され、図12に示されるように制御電圧Vinは0にな
る。よって、パルス発生回路45からの駆動パルスが消
滅する。また、フェーズカウンタ回路52は、パターン
生成ON/OFF信号をオフする。よって、パルス分周
回路46から駆動パターン信号は出力されない。また、
このとき、駆動電圧切替信号はローレベルに切り替えら
れるが、スイッチSW5はオンのままであり、モータ駆
動回路55はモータ19に電流を供給し続け、打球杵1
7は打撃位置に保持されたままになる。
【0044】打球杵17の振動が収束するまでの一定期
間に相当する間のシーケンス動作である第二動作が終了
すると、第三動作(PC動作)に移行する。第三動作で
は、シーケンス制御回路部44におけるフェーズカウン
タ回路52は、図12に示されるように、まず、スイッ
チSW1をオンし、スイッチSW3をオフ状態のままに
してスイッチSW2をオンする。従って、制御電圧Vin
は、抵抗R10の抵抗値およびコンデンサC4の容量で
決まる時定数をもって上記の(3)式で示される電圧V
C となる。この電圧は第一動作における制御電圧Vinよ
りも小さくなるように各抵抗の値は設定されている。よ
って、コンデンサC4の電位すなわち制御電圧Vinは、
短期間で飽和し、第三のシーケンス動作の第一の期間
(PC1)中、ほぼ一定の制御電圧Vinとなってシーケ
ンス制御回路部44のパルス発生回路45に入力され
る。
【0045】パルス発生回路45は、制御電圧Vinの値
に比例した周波数の駆動パルス、すなわちち第一動作時
に比べて低い周波数の駆動パルスをパルス分周回路46
に出力する。このとき、パルス分周回路46には、オン
状態のパターン生成ON/OFF信号および逆回転信号
も出力されている。従って、モータ19をほぼ一定の速
度で時計回り回転させる駆動パターン信号がモータ駆動
回路55に出力される。また、モータ駆動回路55に
は、トルク制御回路部53からローレベルの駆動電圧が
供給されている。従って、打球杵17はストッパ23に
当接した打撃位置から時計回りにほぼ一定の速度で回転
する。
【0046】次に、第三動作の第二期間(PC2)に入
る。すなわち、フェーズカウンタ回路52は、スイッチ
SW2をオフしスイッチSW3をオンする。よって、制
御電圧Vinは、抵抗R10の抵抗値およびコンデンサC
4の容量で決まる時定数をもって上記の(4)式で示さ
れる電圧VC となる。この電圧は第三動作の第一期間に
おける制御電圧Vinよりもさらに小さくなるように、各
抵抗の値は設定されている。よって、コンデンサC4の
電位すなわち制御電圧Vinは、短期間で飽和し、第三の
シーケンス動作の第一の期間(PC1)中、ほぼ一定の
制御電圧Vinとなってシーケンス制御回路部44のパル
ス発生回路45に入力される。
【0047】パルス発生回路45は、制御電圧Vinの値
に比例した周波数の駆動パルス、すなわち第一の期間に
比べてさらに低い周波数の駆動パルスをパルス分周回路
46に出力する。このとき、パルス分周回路46には、
引き続き、オン状態のパターン生成ON/OFF信号お
よび逆回転信号が入力されている。従って、モータ19
を第一の期間に比べてさらに遅い、ほぼ一定の速度で反
時計回り回転させる駆動パターン信号がモータ駆動回路
55に出力される。
【0048】第一および第二の期間において、パルス発
生回路45からパルス分周回路46に出力される駆動パ
ルスの合計数(本実施形態では20個)は、第一動作に
おける駆動パルスの数(本実施形態では20個)と同一
に設定されている。また、モータ駆動回路55には、ト
ルク制御回路部53からローレベルの駆動電圧が供給さ
れる。従って、打球杵17は、反時計回りに回転し、当
接部材30に当接する静止位置に復帰する。また、この
間、回動伝達部材20の係合面20bによって昇降杵2
4が回動し、作動片部24bがゆっくり押し上げられ
る。従って、玉供給装置が作動して、打球杵17の打撃
位置における槌部17bに対応する位置にパチンコ玉が
1個確実に供給される。
【0049】なお、この実施の形態では、第三動作には
第一および第二の期間があるが、玉供給装置が作動して
打球杵17の打球位置における槌部17bに対応する位
置にパチンコ玉が1個確実に供給される範囲内で、第三
動作を一期間のみとし、例えばスイッチSW2のオン期
間だけで動作させることも可能である。
【0050】打球杵17を静止位置まで回転させる第三
動作が終了すると、第四動作(PD動作)に移行する。
第四動作では、全てのスイッチSW1〜SW5およびパ
ターン生成ON/OFF信号がオフとなる。また、パル
ス分周回路46から駆動パターン信号は出力されず、モ
ータ駆動回路55もオフとなってモータ19には電流が
供給されない。従って、打球杵17は静止位置に静止し
たままとなる。その後、遊技者が電極42に触れたまま
であれば、タイマ47から次のトリガ信号が出力された
時点から、上述した第一動作から第四動作が繰り返され
る。
【0051】以上のように、この実施の形態によれば、
上述した第一動作から第四動作が繰り返されることによ
って遊技球が遊技領域に打ち出されるので、打球杵17
が、遊技球の打ち出し方向にもモータによって駆動され
る。従って、単にばねの付勢力によって駆動される場合
に比べて、打球杵17の打撃力制御を精確に行うことが
できる。また、玉飛び強度は、電圧−周波数変換回路の
一部をなすパルス発生回路45がパルス周波数を変化さ
せることによって制御される。パルス周波数変化という
電気的な変化によって制御されるので、より的確に玉飛
び調整を行うことができる。
【0052】さらに、操作ノブ9の操作量と遊技球の発
射速度との関係は、図10に示されるように、リニアで
はないように制御される。すなわち、電圧−周波数変換
回路の一部をなす速度制御回路部(変化率可変手段)4
1が入力の変化率(可変抵抗器VR1の変化の度合い)
と制御電圧Vinの変化率を変えることによって、パルス
発生回路45からのパルス周波数の変化の度合い(出力
の変化率)が可変抵抗器VR1の変化の度合いと異なる
ように制御される。従って、操作ノブ9の操作量が小さ
いときには発射速度をきめ細かく制御したいという遊技
客の要請に応えることができる。
【0053】また、この実施の形態では、可変抵抗器V
R0の抵抗比で設定される操作量に対するオフセットを
演算増幅器411で受け、操作ノブ9の操作に応じて抵
抗値が変化する可変抵抗器VR1の抵抗比と演算増幅器
411の出力とで決まる電圧にもとづいて打球杵17の
速度制御を行うようにしたので、操作ノブ9の操作に応
じて抵抗値が変化する可変抵抗器VR1および玉飛び強
度微調整用の可変抵抗器VR0の全抵抗値や接触抵抗に
影響を受けない打球杵17の速度制御が実現される。
【0054】すなわち、可変抵抗器VR0,VR1の全
抵抗値や接触抵抗値がばらついたり、それらの値が変化
してしまったとしても、打球杵17の速度制御は、それ
らのばらつきや変化に影響を受けない。その結果、個々
の装置間で玉飛び強度がばらついてしまうことが防止さ
れる。
【0055】また、この実施の形態における玉飛び強度
微調整用の可変抵抗器VR0の全抵抗値や接触抵抗が変
化しても、演算増幅器411の非反転入力の電位は影響
を受けないので、この可変抵抗器VR0は、本来の玉飛
び強度微調整用の手段として精確な作用を果たすことが
できる。
【0056】なお、この実施の形態では、電圧−周波数
変換または電流−周波数変換回路として、制御電圧Vin
に応じた周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路
45を用いたが、入力電流値に応じた周波数のパルス信
号を発生するパルス発生回路を用いてもよい。また、こ
の実施の形態では、打球杵17を駆動する手段としてス
テッピングモータを用いたが、リニアソレノイドやロー
タリソレノイド等の他の駆動手段を用いた場合であって
も本発明は適用可能である。ここでは、弾球遊技機の一
例としてパチンコ遊技機1を例示したが、これに限ら
ず、玉を遊技機内で循環させる封入玉式パチンコ遊技機
などでもよい。また、操作部も、回転式のハンドルに限
らず、スライド式のレバーや押しボタン式などでもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弾球遊
技機を、可変抵抗器の抵抗値にもとづいて玉発射駆動手
段の玉飛び強度を制御する玉飛び強度制御手段が可変抵
抗器に安定した電圧を供給する電圧供給手段を有し、玉
飛び強度制御手段が増幅器を含み、増幅器のオフセット
を変化させて玉飛び強度を微調整するように構成したの
で、玉飛び強度の調整を的確に行うことができる効果が
ある。
【0058】玉飛び強度制御手段は増幅器を含み、可変
抵抗器のスライド端子を増幅器の入力側に接続し、他の
2端子の一方を増幅器の出力側に接続し、増幅器の増幅
率を変化させることによって玉飛び強度を制御するよう
に構成されているので、容易に、操作部の操作量と遊技
球の発射速度との関係をリニアではないように制御する
ことができる。
【0059】玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器に安定
した電圧を供給する電圧供給手段を有し、可変抵抗器の
全抵抗値の個々のばらつきを無視できるように構成され
ているので、可変抵抗器全抵抗値の個々のばらつきによ
る玉飛び強度のばらつきを防止できる。
【0060】また、玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器
の抵抗比にもとづく電圧によって玉飛び強度を制御する
ように構成されているので、可変抵抗器の接触抵抗に影
響されない玉飛び強度制御が実現され、玉飛び強度のば
らつきをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を示す斜視図である。
【図2】 打球発射装置の構成を示す正面図である。
【図3】 打球発射装置の構成を示す側面図である。
【図4】 打球発射装置の構成を示す斜視図である。
【図5】 打球発射装置の構成を示す一部分解斜視図で
ある。
【図6】 打球発射装置の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図7】 打球発射装置の制御を説明するための説明図
である。
【図8】 発射制御基板における回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 速度制御回路部の構成を示す回路図である。
【図10】 可変抵抗器VR1の抵抗値と図9における
A点の電位VA との関係を示す説明図である。
【図11】 シーケンス制御回路部およびトルク制御回
路部の構成を示す回路図である。
【図12】 発射制御基板におけるシーケンス制御を説
明するためのタイミング図である。
【図13】 従来の打球発射装置において用いられる可
変抵抗器VR1と速度制御回路部を示す回路図である。
【図14】 可変抵抗器VR1のスライダの回転角度と
出力電圧との関係の測定例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 9 操作ノブ 10 打球発射装置 41 速度制御回路部 44 シーケンス制御回路部 45 パルス発生回路 46 パルス分周回路 52 フェーズカウンタ回路 54 トルク制御回路 55 モータ駆動回路 411 演算増幅器 VR0,VR1 可変抵抗器 R1〜R12 抵抗 C1〜C4 コンデンサ SW1〜SW5 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 孝 栃木県佐野市赤見町2188 コパル電子株式 会社佐野事業所内 (72)発明者 手呂内 賢二 栃木県佐野市赤見町2188 コパル電子株式 会社佐野事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を遊技領域に発射する玉発射駆動
    手段を有する弾球遊技機において、 遊技者が遊技球発射のための操作を行う操作部と、 前記操作部の操作に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器
    と、 前記可変抵抗器の抵抗値にもとづいて前記玉発射駆動手
    段の玉飛び強度を制御する玉飛び強度制御手段とを備
    え、 前記玉飛び強度制御手段は増幅器を含み、増幅器のオフ
    セットを変化させて玉飛び強度を微調整することを特徴
    とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器のス
    ライド端子を増幅器の入力側に接続し、他の2端子の一
    方を前記増幅器の出力側に接続し、前記増幅器の増幅率
    を変化させることによって玉飛び強度を制御する請求項
    1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器に安
    定した電圧を供給する電圧供給手段を有し、前記可変抵
    抗器の全抵抗値の個々のばらつきを無視できるようにし
    た請求項1または請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 玉飛び強度制御手段は、可変抵抗器の抵
    抗比にもとづく電圧によって玉飛び強度を制御する請求
    項1ないし請求項3記載の弾球遊技機。
JP34848697A 1997-12-03 1997-12-03 弾球遊技機 Pending JPH11164941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34848697A JPH11164941A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34848697A JPH11164941A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 弾球遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11164941A true JPH11164941A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18397343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34848697A Pending JPH11164941A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11164941A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007135762A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd パチンコ発射制御装置
JP2008178645A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008178646A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013163120A (ja) * 2013-05-31 2013-08-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013163119A (ja) * 2013-05-31 2013-08-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014230815A (ja) * 2014-07-31 2014-12-11 株式会社三洋物産 遊技機
JP2015013138A (ja) * 2014-07-31 2015-01-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016105954A (ja) * 2016-03-22 2016-06-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018086514A (ja) * 2018-03-05 2018-06-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020018903A (ja) * 2019-11-06 2020-02-06 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007135762A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd パチンコ発射制御装置
JP2008178645A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008178646A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013006087A (ja) * 2006-12-27 2013-01-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013006086A (ja) * 2006-12-27 2013-01-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013163120A (ja) * 2013-05-31 2013-08-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013163119A (ja) * 2013-05-31 2013-08-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014230815A (ja) * 2014-07-31 2014-12-11 株式会社三洋物産 遊技機
JP2015013138A (ja) * 2014-07-31 2015-01-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016105954A (ja) * 2016-03-22 2016-06-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018086514A (ja) * 2018-03-05 2018-06-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020018903A (ja) * 2019-11-06 2020-02-06 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11164941A (ja) 弾球遊技機
JP2005143972A (ja) 弾球遊技機
JPH11164940A (ja) 弾球遊技機
JP2000288168A (ja) 弾球遊技機
JP5298463B2 (ja) 遊技球の発射装置及び遊技機
JP2872788B2 (ja) 遊技機のハンドル
JPH1015162A (ja) パチンコ玉の発射装置
JP2000288169A (ja) 弾球遊技機
JPH10192485A (ja) 弾球遊技機の打球発射装置
JP2939319B2 (ja) 弾球遊技機の打球装置
JP2762061B2 (ja) パチンコ機の球発射装置
JPH05245253A (ja) 弾球遊技機
JPH06238036A (ja) 検出装置
JP3023807B2 (ja) 弾球遊技機
JPH06296731A (ja) 弾球遊技機
JPH11206984A (ja) 弾球遊技機
JP2588133B2 (ja) 遊技用装置
JP2933140B2 (ja) 弾球遊技機
JPS6127069B2 (ja)
JPH0681624B2 (ja) 電動パチンコの打球装置
JPH0659340B2 (ja) パチンコ機
JP2897895B2 (ja) 弾球遊技機
JPH04272781A (ja) 弾球遊技機の打球装置および弾球遊技用打球装置の制御回路
JPH1080528A (ja) 弾球遊技機
JP3208893B2 (ja) 検出装置