JPH11164230A - 機器用のスピーカー装置 - Google Patents

機器用のスピーカー装置

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JPH11164230A
JPH11164230A JP32628497A JP32628497A JPH11164230A JP H11164230 A JPH11164230 A JP H11164230A JP 32628497 A JP32628497 A JP 32628497A JP 32628497 A JP32628497 A JP 32628497A JP H11164230 A JPH11164230 A JP H11164230A
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JP
Japan
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speaker
positioning
speaker box
box
viewing position
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Application number
JP32628497A
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English (en)
Inventor
Yuichi Goto
裕一 後藤
Motoyasu Ishikawa
元康 石川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカーボックスを収納位置から視聴位置
に位置決めするのがワンタッチで行え、機器に対してス
ピーカー装置を設定することが容易で、機器とスピーカ
ー装置を接続する別の接続線が不要である機器用のスピ
ーカー装置を提供すること。 【解決手段】 軸CLを中心にして回転可能であり、ス
ピーカーSPを有するスピーカーボックス4と、スピー
カーボックス4を機器300に関する収納位置P1に位
置決めしてかつ付勢力を蓄える位置決め及び付勢力保持
手段100と、位置決め及び付勢力保持手段100によ
るスピーカーボックス4の位置決めを解除して保持して
いる付勢力を開放する解除手段43と、スピーカーボッ
クス4をこの付勢力により軸CLを中心に回転すると、
スピーカーボックス4を機器300に関する視聴位置P
2に位置決めする位置決め手段200とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器に設けられ
て、スピーカーを機器に関する収納位置と機器に関する
視聴位置に位置決め可能な機器用のスピーカー装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】機器、たとえば電子機器の一例としてテ
レビジョン受像機を例に挙げれば、この種のテレビジョ
ン受像機は、外付の回転型のスピーカーを備えている形
式のものがある。このような外付の回転型のスピーカー
を備えているテレビジョン受像機は、実開昭61−17
1366号公報に開示されている。この公報に開示され
ているスピーカーボックスは、テレビジョン受像機のキ
ャビネットに対して蝶番により回動自在に取り付けられ
ており、必要な時にはこのスピーカーボックスはテレビ
ジョン受像機の背面側から側部に位置させることができ
るようになっている。このような外付の回転型スピーカ
ーの取り出し及び収納は、全て手動で行う。
【0003】また別の全手動式の外付回転型スピーカー
としては、懸架式スピーカーホルダーアーム部のスピー
カーボックス上下取り付穴の間に、スピーカーボックス
を挿入して回転中心ねじ穴を合わせ、アーム側の穴に合
成ゴム製のスペーサーリングを嵌め、其の上からノブ付
きねじを用いて上下より締めつけ、アームとスペーサー
リングとの摩擦を利用して、スピーカーボックスの音響
振動等による姿勢の安定を計った構造が用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
人手に依るねじ締め方式は、其の締めつけ力に個人差が
生じやすく、しかも音響振動による緩みが生じる恐れが
ある。さらに、音声入力コードがスピーカーボックス後
部より露出してテレビジョン受像機等のキャビネット機
器出力部に接続されるため、取り付けの安定性と体裁面
を改善する必要が有った。そこで本発明は上記課題を解
消し、スピーカーボックスを収納位置から視聴位置に位
置決めするのがワンタッチで行え、機器に対してスピー
カー装置を設定する際に、機器とスピーカー装置を接続
する別の接続線が不要である機器用のスピーカー装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、機器に設けられて、スピーカーを機器に関する
収納位置と機器に関する視聴位置に位置決め可能な機器
用のスピーカー装置であり、軸を中心にして回転可能で
あり、スピーカーを有するスピーカーボックスと、スピ
ーカーボックスを機器に関する収納位置に位置決めして
かつ付勢力を蓄える位置決め及び付勢力保持手段と、位
置決め及び付勢力保持手段によるスピーカーボックスの
位置決めを解除して保持している付勢力を開放する解除
手段と、スピーカーボックスをこの付勢力により軸を中
心に回転すると、スピーカーボックスを機器に関する視
聴位置に位置決めする位置決め手段と、を備えることを
特徴とする機器用のスピーカー装置により、達成され
る。
【0006】本発明では、機器用のスピーカー装置は、
機器に設けられて、スピーカーを機器に関する収納位置
と機器に関する視聴位置に位置決め可能なものである。
スピーカーボックスは軸を中心として回転可能であり、
位置決め及び付勢力保持手段は、スピーカーボックスを
機器に関する収納位置に位置決めしてかつ付勢力を蓄え
る機能を有している。解除手段は、位置決め及び付勢力
保持手段によるスピーカーボックスの位置決めを解除し
て保持している付勢力を開放する。位置決め手段は、ス
ピーカーボックスをこの付勢力により軸を中心に回転す
ると、スピーカーボックスを機器に関する視聴位置に位
置決めする。これにより、スピーカー装置の使用者は、
解除手段を操作するだけで、スピーカーボックスを機器
に関する収納位置から機器に関する視聴位置側に付勢力
により軸を中心にして自動的にワンタッチで回転させる
ことにより移動できる。そして移動したスピーカーボッ
クスは位置決め手段により確実に視聴位置に位置決めす
ることができる。スピーカー装置の収納位置から視聴位
置への移動は、ワンタッチで自動的に行え操作性が向上
する。
【0007】本発明において、好ましくはスピーカーボ
ックスは、手動で押すことにより機器に関する視聴位置
から機器に関する収納位置に回転して、位置決め及び付
勢手段により保持する。これにより、スピーカーボック
スを視聴位置から収納位置に戻す場合には単純に手動で
行えばよい。本発明において、好ましくは位置決め及び
付勢力保持手段は、位置決めピンを備えており、この位
置決めピンは穴にはめ込むことでスピーカーボックスを
収納位置に位置決めする。解除手段の押ボタンは手動で
押すことにより、位置決めピンが穴から外れて、付勢力
によりスピーカーボックスが収納位置から視聴位置に自
動的にワンタッチで移動するようになっている。
【0008】本発明において、好ましくは付勢力を蓄え
るのはばねであり、このばねはスピーカーボックスの軸
に同軸上に配置されている。これにより、ばねのねじり
トルクを用いて、スピーカーボックスを収納位置から視
聴位置に移動することができる。本発明において好まし
くは、スピーカーボックスを機器に固定すると、機器と
スピーカーを電気的に直接接続して、スピーカーに音声
信号を与えるための音声信号入力接続プラグ部を有して
いる。つまり、スピーカーボックスを機器に固定すれ
ば、スピーカーと機器は、音声信号入力接続プラグ部を
用いて、直接電気的に接続できる。このことから、従来
必要であった外出しコードが不要であり、スピーカーボ
ックスを機器に取付ける場合に電気的な接続も同時に行
える。
【0009】本発明において好ましくは、位置決め手段
がスピーカーボックスの位置決めを解除して保持してい
る付勢力を開放してスピーカーボックスを付勢力により
軸を中心に回転することにより、スピーカーボックスを
機器に関する視聴位置に位置決めすると、位置決め及び
付勢力保持手段の付勢力により、スピーカーボックスは
機器に関する視聴位置に押し付けられ、スピーカーボッ
クスの急回転は、ダンパー機構により緩和することがで
きる。これにより、スピーカーボックスが位置決め手段
により視聴位置に位置決めされる場合に衝撃が加わらな
い。しかも、位置決め及び付勢力保持手段の付勢力によ
りスピーカーボックスは視聴位置に押し付けられて、音
響振動が加わっても、スピーカーボックスは安定した視
聴位置(開放位置)に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0011】図1は、本発明の機器用のスピーカー装置
を備える機器の一例を示している。図1に示す機器とし
ては、たとえばテレビジョン受像機を示しており、この
テレビジョン受像機300のキャビネット50の前側に
は陰極線管の表示面3が設けられており、キャビネット
50の後側には、本発明のスピーカー装置10,10が
配置されている。スピーカー装置10,10は、キャビ
ネット50の背面側の後端部にそれぞれ設けられている
が、左側のスピーカー装置10は、キャビネット50の
左側の後端部2Aに配置され、右側のスピーカー装置1
0はキャビネット50の右側の後端部2Bに配置されて
いる。これらのスピーカー装置10,10は左右対称形
状であり、構造は実質的に同じである。後端部2Aに配
置されているスピーカー装置10は、実線で示す位置が
テレビジョン受像機(機器)300に関する収納位置P
1であり、2点鎖線で示す位置がテレビジョン受像機3
00に関する視聴位置(開放位置ともいう)P2であ
る。つまりスピーカー装置10は、収納位置P1から矢
印R方向に沿って回転して、視聴位置P2に開放した状
態で位置決めできるようになっている。同様にして、右
側の後端部2Bに位置しているスピーカー装置10は、
実線で示す収納位置P1から2点鎖線で示す視聴位置P
2に矢印R方向に沿って回転して位置決めすることがで
きるようになっている。
【0012】そこで、上述したようにスピーカー装置1
0,10は左右対称形状であり実質的に同じ構造である
ので、図1の右側の後端部2Bに配置されているスピー
カー装置10の構造を、代表して図2以降の図面を参照
しながら詳しく説明する。図2を参照すると、図2に示
すスピーカー装置10は、図1の右側の後端部2Bに着
脱可能に設定されているスピーカー装置であり、このス
ピーカー装置10は、概略的にはスピーカーボックス
4、解除手段としての押ボタン43、位置決め及び付勢
力保持手段100、位置決め手段200等を有してい
る。図2においてスピーカーボックス4は、押ボタン4
3を押すと収納位置P1から視聴位置P2側にR方向に
おいて後で説明する付勢力により自動的にワンタッチで
開くことができるとともに、たとえば使用者の指によ
り、スピーカーボックス4を押して手動で視聴位置P2
から収納位置P1側にR1方向に沿って閉じることがで
きるものである。
【0013】スピーカーボックス4は、スピーカーホル
ダー1に対して軸CLを中心として回転可能に取り付け
られている。このスピーカーホルダー1は、図1のキャ
ビネット後端部2Aあるいは2Bに設けられている突起
(図示せず)に対して引っ掛けて取り付けるためのワン
タッチ懸架用の4つのフック穴9を有している。しかも
このスピーカーホルダー1は、音声信号入力接続プラグ
部8、音声接続用ガイド穴6、オープナー部材7等を備
えている。スピーカーボックス4は、スピーカーSPを
有しているが、このスピーカーボックス4はスピーカー
ホルダー1に対して上部スピーカー支持アーム部2と下
部スピーカー支持アーム部3により軸CLを中心として
回転可能に支持されている。上部スピーカー支持アーム
部2の頂部には、解除手段である押ボタン43が設けら
れている。一例として、位置決め及び付勢力保持手段1
00は、後で説明するが、主に上部スピーカー支持アー
ム部2に設けられており、位置決め手段200は、主に
下部スピーカー支持アーム部3に設けられている。
【0014】図3は、図2のスピーカーホルダー1の中
間部分から下の領域及び下部スピーカー支持アーム部3
の内部構造等を示している。図4は、図3の複数のプラ
グ8Aがキャビネット50側の複数の接続端子51に接
続されている様子を示している。図5は、図3の下部ス
ピーカー支持アーム部3を示している。
【0015】図3と図5を参照すると、下部スピーカー
支持アーム部3は、概略的に平面的に見てほぼ三角形状
の空間を有しており、この中には、ギアー10A、ダン
パー11及びコード12等が収容されている。下部スピ
ーカー支持アーム部3の下部には、カバー47が着脱可
能に設けられている。位置決め手段200のダンパー機
構400は、後で説明する回転作動ばね34(図6と図
7参照)によるスピーカーボックス4の収納位置P1か
ら視聴位置P2への急回転を吸収して、穏やかな回転を
維持するために設けられている。このダンパー機構40
0は、上述したギアー10Aとダンパー11を備えてい
る。ギアー10Aは、図3に示すようにスピーカーホル
ダー1の下端部1Aに対してねじ1Bにより固定されて
いる。このギアー10Aは、ダンパー11のギアー11
Aにかみ合わせてあり、ダンパー11は下部スピーカー
支持アーム部3に固定されている。これにより、下部ス
ピーカー支持アーム部3と一体となったスピーカーボッ
クス4は、スピーカーホルダー1に対して、軸CLを中
心として、図7の回転作動ばね34の付勢力により回転
する場合に、スピーカーホルダー1に対するスピーカー
ボックス4の急回転をダンパー機構400のダンパー1
1が吸収する。従って、スピーカーボックス4はスピー
カーホルダー1に対して緩やかな回転を維持しながら、
図2の収納位置P1から視聴位置P2に回転して移動す
ることができる。
【0016】次に、図3と図4に示す音声信号入力接続
プラグ部8について説明する。コード12の一端は、ス
ピーカーボックス4のスピーカーSPに電気的に接続さ
れており、コード12の他端部は入力プラグ用端子13
の穴に電気的にはめ込まれて接続されている。コード1
2の途中部分は、ブッシング14、下部スピーカー支持
アーム部3の穴16、そしてギアー10Aの穴10Cを
通っている。ブッシング14はスピーカーボックス4の
穴15にはめ込まれている。プラグ8Aは、図3と図4
に示すように、スピーカーホルダー1に対してW方向に
ばね部材17の付勢力に抗して摺動可能になっている。
ばね部材17は、押さえ板18と、入力プラグ用端子1
3の間に保持されており、スピーカーホルダー1の爪1
9は押さえ板18を保持し、かつ押さえ板18は、ねじ
20によりスピーカーホルダー1に対して固定されてい
る。
【0017】図4では、このスピーカーホルダー1の音
声信号入力接続プラグ部8が、機器であるキャビネット
50の接続端子51に電気的に接続した状態を示してい
る。すなわち、プラグ8Aは、ばね部材17の押圧力で
接続端子51に対して電気的に着脱可能に圧着できる構
造になっている。オープナー部材7は、キャビネット5
0の接続端子51の接触部の前面に保護カバーが設置さ
れている場合に、このスピーカー装置10をキャビネッ
ト50側に電気的に接続する場合に、プラグ8Aに先行
して、この保護カバーを開放もしくは破り、接続端子5
1に対してプラグ8Aを電気的に確実に接続できる機能
を有し、プラグ8Aが損傷するのを防いでいる。
【0018】次に、図6〜図11を参照して、図2に示
した上部スピーカー支持アーム部2の構造や動作につい
て説明する。図6と図7は、上部スピーカー支持アーム
部2が、スピーカーボックス4とともに図1と図2の収
納位置P1に位置されている様子を示している。これに
対して図8と図9は、上部スピーカー支持アーム部2と
スピーカーボックス4が、図2に示す視聴位置(開放位
置)P2に位置されている様子を示している。
【0019】図6と図7は、スピーカーボックス4が収
納位置P1に収納されている状態を示しているが、この
上部スピーカー支持アーム部2の中には位置決め及び保
持手段100が設けられている。この位置決め保持手段
100の構造について以下に説明する。固定軸21は図
10に示すように3箇所のばねホルダー部22を有して
いる。各ばねホルダー部22は、ばね部材23を装着し
ている。図7と図10のピン24は、ピンホルダー25
に下側からセットされていて、固定軸21は、ねじ29
により3箇所でスピーカーホルダー1に対して固定され
ている。図7に示すように、ばねホルダー部22とばね
部材23は、ピン24の中にはめ込まれている。さらに
平行ピン27をピンホルダー穴28より固定軸の長穴2
6に向かって挿入している。このような構造の位置決め
及び保持手段100の部分は、スピーカー回転位置決め
機構部の働きをする。
【0020】このスピーカー回転位置決め機構部の固定
軸21には、上部スピーカー支持アーム部2が回転可能
に支持されており、この上部スピーカー支持アーム部2
には位置決め部材30が組付けられている。固定軸21
に挿入されたスピーカーボックス4は、図6に示すよう
にねじ31により組み付けられる。この時に、ダンパー
機能を持った下部スピーカー支持アーム部3も図3の様
に組み付けておく。
【0021】図7に示すばねホルダー32の図6に示す
平取り部33は、固定軸21の平取り部と合致させ、回
転作動ばね34に圧力を加えるに十分な高さ34A(図
7に示す)まで挿入する。この状態で、ばねホルダー3
2は回転方向に関して固定されており、ばねホルダー3
5に回転作動ばね34の固定部36が挿入され、回転作
動ばね34に対して所定の圧力(ねじりトルク)を加え
て、上部スピーカー支持アーム部2の所定位置37にセ
ットする。
【0022】次に、ばねホルダー32は、押さえ板38
を介してストップリング39を用いて固定軸にセット
し、固定軸21の中心穴40には、ロッド41、クッシ
ョン42を組み込み済みの押ボタン43を挿入する。そ
してその押ボタン43の上からカバー44をはめ合わせ
る。カバー44の組み付けは、カバーセットボス45を
図6に示すように上部スピーカー支持アーム部2の受孔
46に圧入することで組み付ける。図3における下部ス
ピーカー支持アーム部3のカバー47と下部スピーカー
支持アーム部3との組み合わせの関係も同様にして行
う。
【0023】このように組み付けられた位置決め及び保
持手段100の位置決め用のピン24は、位置決め穴4
8にはめ込まれた状態であり、これによりスピーカーボ
ックス4はスピーカーホルダー1に対して図6と図7に
示す収納位置P1の状態に保持されている。この状態で
は、回転作動ばね34に対しては、回転用の付勢力(ね
じりトルク)が十分に保持された状態にある。
【0024】次に、上述した図1のテレビジョン受像機
300における一例として右側のスピーカー装置10の
開閉動作について説明する。まずスピーカー装置10が
図2の収納位置P1から視聴位置P2にR方向に沿って
開放される様子を説明する。図6と図7の収納位置P1
におけるスピーカーボックス4の状態では、図7に示す
位置決め及び保持手段100のピン24が位置決め穴4
8にはまっているので、スピーカーホルダー1に対して
スピーカーボックス4は確実に位置決めされている。し
かも位置決め及び保持手段100の回転作動ばね34は
十分に付勢力を保持した状態にある。
【0025】使用者がこのようなスピーカー装置10を
図1のキャビネット50の背面部2Bに固定する場合に
は、図6のねじ180の頭部を図2の対応するフック穴
9にかけて、スピーカー装置10をキャビネット50に
対して固定する。この場合に、図4に示すように、音声
信号入力プラグ部8のオープナー部材7が、キャビネッ
ト50の図示しない保護カバーがある場合にはその保護
カバーを開放もしくは破る。つまりオープナー部材7は
プラグ8Aに先行して保護カバーを除去する。キャビネ
ット50の接続端子51に対してプラグ8Aが電気的に
接続される。この時にはプラグ8Aはばね部材17の付
勢力に抗してW方向に移動する。
【0026】次に、使用者が図7の解除手段である押ボ
タン43をV方向(下方向)に沿って押すと、ロッド4
1により平行ピン27と一体であるピン24が図9に示
すようにピンホルダー25により押し下げられて、ピン
24は位置決め穴48から外れる。これにより、スピー
カーホルダー1に対するスピーカーボックス4の係合が
外れるので、回転作動ばね34に蓄えられている付勢力
(戻りトルク)により、スピーカーボックス4はスピー
カーホルダー1に対して、図6と図7に示す収納位置P
1から図8と図9に示す視聴位置P2の状態まで自動的
にR方向に回転することになる。そのスピーカーボック
ス4の回転角度は、たとえば100度程度の角度であ
る。このようにしてスピーカーボックス4が視聴位置
(開放位置)P2に至るまでのR方向の回転状態では、
図3と図5に示すダンパー機構400が働いて、スピー
カーボックス4はスピーカーホルダー1に対して急回転
することなく緩やかに回転して、視聴位置P2に達す
る。
【0027】視聴位置P2においてスピーカーボックス
4は、回転作動ばね34の圧力で図8に示すクッション
材49と、スピーカーホルダー1の壁面が密着すること
により得られる。そしてこのような視聴位置P2におけ
るスピーカーボックス4の保持状態は、回転作動ばね3
4の付勢力により一定の圧力で押圧されるために、スピ
ーカーSPが音響振動をしている状態であっても、スピ
ーカーボックス4は視聴位置P2からずれることなく安
定して保持することができる。
【0028】次に、使用者がスピーカーボックス4を図
8と図9に示す視聴位置P2から図6と図7に示す収納
位置P1にまで手動で収納させる場合について説明す
る。このようにスピーカーボックスの収納は、使用者が
指等で手動により視聴位置P2から収納位置P1までR
1方向に回転させる。この場合に、回転作動ばね34は
ねじりトルクが与えられて付勢力が蓄えられるととも
に、図7に示すばね部材23の圧力でピン24が位置決
め穴48へ飛び込む。従って、スピーカーボックス4は
スピーカーホルダー1に対して図6と図7示すような収
納位置P1にしっかりと位置決めすることができる。こ
の時に、ピン24の動きと連動してピンホルダー25と
平行ピン27、ロッド41及び押ボタン43も、図6の
V方向と反対方向に押し上げられて、初期の位置に戻
る。
【0029】このように本発明のスピーカー装置の実施
の形態では、スピーカーボックス支持アームに内装され
たばね回転機構に依り、収納は手動回転自動ロック、開
放は押ボタン操作でロック解除し、ばねの戻りトルクで
自動的にワンタッチで回転して所定位置で停止する機構
と、当該機器にワンタッチで装着と同時に音声接続も完
了出来る。
【0030】また本発明のスピーカー装置の実施の形態
では、ばね駆動式回転スピーカーは、収納は手動である
が開放は押ボタン操作により緩やかに自動回転し、視聴
位置に停止後も常時ばね圧を受けるため、音響振動にも
安定したポジションを保つ事ができしかも音声入力端子
は、スピーカーホルダーにプラグ状で設置され、テレビ
ジョン受像機等の当該機器出力部に対してシステムのワ
ンタッチ装着と同時に接続され、コードの露出を無くし
たシンプルなスタイルの構造とした。以上の様な性能か
ら従来の手動ねじ締め式回転スピーカーに比べ、セット
のセッティングに際しユーザーの煩わしさとユーザーに
於けるねじ締付け力の個人差の問題点、及び外出しコー
ドの解消を果し体裁面も向上させる事ができた。
【0031】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では回転作動ば
ねとしてコイルばねを用いているが、ねじりコイルばね
の他に、ゼンマイばね、トーションバー等各種の形式の
付勢部材を採用することができる。また音声信号入力接
続プラグ部8には、圧着式ピンプラグや挿入式平刃プラ
グ等各種のプラグ形状のものを設定することができる。
さらに図1に示すように機器としてはテレビジョン受像
機を例に挙げているが、これに限らず他の種類のオーデ
ィオ機器やモニター機器、表示測定器あるいはコンピュ
ータのモニターあるいは他の種類あるいは他の分野の機
器に対しても設定することができる。
【0032】また図1の実施の形態では、テレビジョン
受像機の両側にスピーカー装置10,10を配置してい
るが、キャビネットの側面に設けてもよく、これに限ら
ず片側のみであっても勿論構わない。またスピーカー装
置が収納位置から視聴位置に移動するための中心軸が、
上下方向に向いているが、これに限らずこの回転中心用
の軸は水平方向あるいは垂直あるいは水平方向に対して
角度を持った方向であっても勿論構わない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピーカーボックスを収納位置から視聴位置に位置決め
するのがワンタッチで行え、機器に対してスピーカー装
置を設定することが容易で、機器とスピーカー装置を接
続する別の接続線が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカー装置を備える機器としてテ
レビジョン受像機を示す斜視図。
【図2】図1のテレビジョン受像機における片側のスピ
ーカー装置の一例を示す斜視図。
【図3】図2のスピーカーホルダーの中間部分から下の
領域及び下部スピーカー支持アーム部等を示す断面図。
【図4】図3の音声入力プラグ部がキャビネット側に電
気的に接続されている様子を示す断面図。
【図5】図3の下部スピーカー支持アーム部を示す平面
図。
【図6】上部スピーカー支持アーム部とスピーカーボッ
クスが収納位置に位置決めされている様子を示す一部断
面を有する平面図。
【図7】図6のB−B線における断面図。
【図8】上部スピーカー支持アーム部とスピーカーボッ
クスの一部分が開放位置に位置決めされている状態を示
す一部断面を有する平面図。
【図9】図8のD−D線における断面図。
【図10】スピーカーホルダー、固定軸、ピンホルダー
等を示す分解斜視図。
【図11】スピーカーホルダー、回転作動ばね、押ボタ
ン等を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1・・・スピーカーホルダー、2・・・上部スピーカー
支持アーム部、3・・・下部スピーカー支持アーム部、
4・・・スピーカーボックス、10・・・スピーカー装
置、24・・・ピン(位置決めピン)、34・・・回転
作動ばね、43・・・押ボタン(解除手段)、48・・
・位置決め穴、50・・・機器のキャビネット、100
・・・位置決め及び保持手段、200・・・位置決め手
段、300・・・テレビジョン受像機(機器)、P1・
・・収納位置、P2・・・視聴位置(開放位置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器に設けられて、スピーカーを機器に
    関する収納位置と機器に関する視聴位置に位置決め可能
    な機器用のスピーカー装置であり、 軸を中心にして回転可能であり、スピーカーを有するス
    ピーカーボックスと、 スピーカーボックスを機器に関する収納位置に位置決め
    してかつ付勢力を蓄える位置決め及び付勢力保持手段
    と、 位置決め及び付勢力保持手段によるスピーカーボックス
    の位置決めを解除して保持している付勢力を開放する解
    除手段と、 スピーカーボックスをこの付勢力により軸を中心に回転
    すると、スピーカーボックスを機器に関する視聴位置に
    位置決めする位置決め手段と、を備えることを特徴とす
    る機器用のスピーカー装置。
  2. 【請求項2】 スピーカーボックスは、手動で押すこと
    により機器に関する視聴位置から機器に関する収納位置
    に回転して、位置決め及び付勢力保持手段により保持す
    る請求項1に記載の機器用のスピーカー装置。
  3. 【請求項3】 位置決め及び付勢力保持手段には、穴に
    はめ込むことでスピーカーボックスを収納位置に位置決
    めする位置決めピンを備え、解除手段の押ボタンを手動
    で押すことにより、この位置決めピンが穴からはずれ
    て、付勢力によりスピーカーボックスが収納位置から視
    聴位置に移動する請求項1に記載の機器用のスピーカー
    装置。
  4. 【請求項4】 付勢力を蓄えるのはばねであり、ばねは
    スピーカーボックスの軸に同軸上に配置されている請求
    項3に記載の機器用のスピーカー装置。
  5. 【請求項5】 スピーカーボックスを機器に固定する
    と、機器とスピーカーを電気的に直接接続してスピーカ
    ーに音声信号を与えるための音声信号入力接続プラグ部
    を有する請求項1に記載の機器用のスピーカー装置。
  6. 【請求項6】 スピーカーボックスを機器に関する視聴
    位置に位置決めすると、位置決め及び付勢力保持手段の
    付勢力によりスピーカーボックスは機器に関する視聴位
    置に押しつけており、スピーカーボックスが付勢力によ
    り収納位置から視聴位置へ急回転するのを吸収するダン
    パー機構を備える請求項1に記載の機器用のスピーカー
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002247481A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平面型ディスプレイ装置
JP2014093536A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 Jvc Kenwood Corp スピーカ装置

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