JPH09318777A - 携帯形測定器用スタンドのロック機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯形測定器において、簡便に使用できるスタ
ンドのロック機構を提供する。 【解決手段】 携帯形測定器１は少なくとも表示部１Ａ
をもつ。略コの字状に形成されるスタンド２の両端部２
１・２２を測定器１の両側面１１・１２と回転自在に連
結する。板ばね３１の端部３Ａを測定器１の少なくとも
片側面１１の回転中心に固定し、板ばね３１の端部３Ａ
と反対側の自由端となる端部３Ｂに略円錐状の突起３０
を形成する。スタンド２に前記突起が入る穴２０を形成
し、スタンド２を測定器１に収納するときは突起３０が
穴２０に入り、スタンド２の回転を規制し、板ばね３１
の弾性力より強い力でスタンド２を回転すると、突起３
０と穴２０の結合が解除され、スタンド２で測定器１の
表示部１Ａを傾斜配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも表示
部をもつ携帯形測定器用スタンドのロック機構について
のものである。

【０００２】

【従来の技術】表示部をもつ携帯形測定器には例えば、
光パルス試験器（ＯＴＤＲ）がある。ＯＴＤＲは光回線
を試験するため、屋外使用されることがあるので、携帯
型のきょう体となっている。また、波形観測や測定数値
を表示する表示部を視覚容易にするため、測定器を傾斜
配置するスタンドがこうした測定器に備えられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなスタンド
は、一般的にきょう体と回転可能に連結しており、測定
器を使用時は、スタンドを起こしてきょう体を傾斜配置
する。測定器を未使用時あるいは搬送時は、スタンドを
きょう体にロックして収納する。

【０００４】この発明は、スタンドの回転中心部に突起
つき板ばねを設け、突起にかん合する穴をスタンドに設
け、板ばねの弾性力でスタンドを測定器にロックし、測
定器を傾斜配置時は板ばねの弾性力より強い力でスタン
ドを回転することにより、簡便に使用できるスタンドの
ロック機構を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、少なくとも表示部１Ａをもつ携帯形測
定器１であって、略コの字状に形成されるスタンド２の
相対向する両端部２１・２２を携帯形測定器１の相反す
る両側面１１・１２と回転自在に連結し、板ばね３１の
端部３Ａを携帯形測定器１の少なくとも片側面１１の回
転中心に固定し、板ばね３１の端部３Ａと反対側の自由
端となる端部３Ｂに略円錐状の突起３０を形成し、スタ
ンド２に突起３０が入る穴２０を形成し、スタンド２を
携帯形測定器１に収納するときは突起３０が穴２０に入
り、スタンド２の回転を規制し、板ばね３１の弾性力よ
り強い力でスタンド２を回転すると、突起３０と穴２０
との結合が解除され、スタンド２で携帯形測定器１の表
示部１Ａを視覚容易に傾斜配置する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態を説明する。図１は、この発明による一
実施の形態によるスタンドつき携帯形測定器の構成を示
す正面図である。

【０００７】図１において、１は携帯形測定器（以下、
測定器と略称する。）、２はスタンド、３１は板ばねで
ある。測定器１は上面に表示部１Ａをもち、スタンド２
により表示部１Ａが視覚容易に傾斜配置される。図１は
測定器１の傾斜配置状態図である。

【０００８】スタンド２は略コの字状に形成される。ス
タンド２の相対向する両端部２１・２２は、測定器１の
相反する側面１１・１２から突出する軸１Ｃと回転自在
に連結する。図１の状態では、スタンド２の端部２１が
ストッパ１Ｂに当接し、スタンド２はこれ以上開かな
い。

【０００９】板ばね３１の端部３Ａは軸１Ｃに固定され
る。板ばね３１の端部３Ａと反対側の自由端となる端部
３Ｂに略円錐状の突起３０を形成する。スタンド２の腕
部に突起３０が入る穴２０を形成する。

【００１０】図２はスタンド２を測定器１に収納した状
態図である。図２アは正面図、図２イは図２アの底面図
である。図１の状態からスタンド２を時計方向に回転す
ると、図２アの状態になる。

【００１１】図２の実施の形態において、突起３０が相
反する形で板ばね３１・３２が、測定器１の両側面１１
・１２に取り付けらている。板ばねの設計如何では、少
なくとも一枚の板ばね３１でこの発明の意図する機能を
充足する。図２では、突起３０がスタンド２の穴２０に
入り、スタンド２の回転を規制している。

【００１２】次に、図３によりこの発明の作用を説明す
る。図３は図２の要部断面拡大図である。図３はスタン
ド２を測定器１に収納した状態である。図３に示される
ように、板ばね３１の突起３０がスタンド２の穴２０に
入り、スタンド２を制止している。

【００１３】図３の状態から、図１における反時計方向
にスタンド２を板ばね３１の弾性力より強い力で回転す
ると、穴２０の端部が突起３０の傾斜面とすべり接触
し、スタンド２の腕部が板ばね３１の自由端を測定器１
の側面１１側に押し下げる。スタンド２を一定角度以上
回転すると、突起３０はスタンド２との結合が解除さ
れ、更に回転すると図１の状態になる。

【００１４】

【発明の効果】この発明は、スタンドの回転中心部に突
起つき板ばねを設け、突起にかん合する穴をスタンドに
設け、板ばねの弾性力でスタンドを測定器にロックし、
板ばねの弾性力より強い力でスタンドを回転することに
より、測定器を傾斜配置できるので、操作が簡便にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による一実施の形態によるスタンドつ
き測定器の構成図である。

【図２】図１の状態変化図である。

【図３】図２の要部断面拡大図である。

【符号の説明】

１ 測定器 １Ａ 表示部 １Ｂ ストッパ １Ｃ 軸 ２ スタンド ３Ａ 端部 ３Ｂ 端部 １１ 側面 １２ 側面 ２０ 穴 ３０ 突起 ３１ 板ばね ３２ 板ばね

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも表示部をもつ携帯形測定器で
   あって、 略コの字状に形成されるスタンドの相対向する両端部を
   前記携帯形測定器の相反する両側面と回転自在に連結
   し、 板ばねの第１の端部を前記携帯形測定器の少なくとも片
   側面の回転中心に固定し、 前記板ばねの第１の端部と反対側の自由端となる第２の
   端部に略円錐状の突起を形成し、 前記スタンドに前記突起が入る穴を形成し、 前記スタンドを前記携帯形測定器に収納するときは前記
   突起が前記穴に入り、前記スタンドの回転を規制し、 前記板ばねの弾性力より強い力で前記スタンドを回転す
   ると、前記突起と前記穴との結合が解除され、前記スタ
   ンドで前記携帯形測定器の前記表示部を視覚容易に傾斜
   配置することを特徴とする携帯形測定器用スタンドのロ
   ック機構。