JP3617099B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カメラ一体型ビデオテープレコーダー(以下、カメラ一体型VTRと記す。)などの映像音声出力端子に接続して用いる映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型VTRで記録再生する場合、カメラ一体型VTRに内蔵されたビューファインダーを用いて映像を見るのは非常に見づらいため、ビューファインダーよりもひとまわり画面サイズが大きな、液晶モニターなどをカメラ一体型VTRに接続して記録再生を行う方法がある。
【0003】
以下、従来の映像表示装置について、図面を用いて説明する。
図21は従来の映像表示装置の構成を示す斜視図である。図21において、110はカメラ一体型VTR本体、114は映像表示装置であり、カメラ一体型VTR本体110と映像表示装置とは固定具112の両端にネジ111及び113によって固定されている。115はカメラ一体型VTR110の出力端子116と映像表示装置114の入力端子117とを接続する連結コード、118は固定具112上に設けられ連結コード115を固定しているコード保持部、119は映像表示装置114に設けられた映像表示部、120は音声を出力するスピーカー、121はカメラ一体型VTR本体110に設けられたビューファインダーである。
【0004】
以上のように構成された従来の映像表示装置について、以下その動作について説明する。
【0005】
まず、カメラ一体型VTR110の電源110aをONにし、また映像表示装置114の電源114aもONにする。すると、カメラ一体型VTR110のカメラ部110bで撮影している映像およびマイク(図示せず)で集音した音声が、連結コード115を介して映像表示装置114に入力されて、映像信号は映像表示部119に画面表示され、音声信号はスピーカー120から出力される。よって、使用者は撮影の際、ビューファインダー121を覗かなくても、映像表示部119を見ながら撮影を行うことができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、カメラ一体型VTR110と映像表示装置114とを接続するために、固定具やネジを用いなければならず、不意の撮影チャンスの時には、その取り付けの煩雑さにより間に合わないため、撮影チャンスを失ってしまうということが多かった。よって、撮影の有無を問わずカメラ一体型VTR110と映像表示装置114とを常時接続しておく方法があるが、装置が大型化して持ち運びにくいという問題点があった。
【0007】
また、撮影場所に赴くときにも収納ケースなどに固定具やネジを収納しなければならず、荷物として負担になっていた。
【0008】
さらに、撮影中に連結コード115が邪魔にならないように、コード保持部118にて型どりする必要があった。
【0009】
本発明は上記のような課題を解決するもので、カメラ一体型VTRと映像表示装置との接続が容易に行え、かつ実用性の高い映像表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の映像表示装置は、外部映像機器の映像・音声出力プラグに接続する映像・音声入力プラグを有する入力部と、入力部から入力された外部映像機器の映像・音声信号が画面表示及びスピーカー出力される映像音声出力部とを備え、入力部の一部に映像音声出力部が回動自在に保持され、映像・音声出力プラグは入力部に対し回動自在に装着されたものである。
【0013】
【作用】
上記構成により、映像・音声信号の伝送手段である入力プラグをあらかじめ内蔵しているため、信号伝送用の連結コードを用いることなく、外部映像機器の映像・音声信号を得ることができる。また、入力部にはプラグを利用しているため、その装着の保持力だけで映像表示装置は外部映像機器に対し、強固に装着されるので、固定具やネジなどの連結部品が不要になる。
【0014】
また、入力プラグ部は突出回動するため、外部映像機器の出力端子の位置・方向を問わず、接続することが可能となるものである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について図面を用いて説明する。
【0016】
図1は本実施例の映像表示装置の外観斜視図、図2は同背面図、図3は本実施例の映像表示装置を折り畳んだ状態を示す外観斜視図、図4は本実施例の映像表示装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図、図5は本実施例の映像表示装置の側面断面図である。
【0017】
図1において、1は映像表示本体部、2は映像表示本体部1にその一端が回動自在に装着された入力部、3は映像表示本体部1に設けられ画像を表示する映像表示部、4は映像表示本体部1に設けられ音声を出力するスピーカー、6はスピーカー4の前面に複数設けられた細孔、7は映像表示部3の表面の傷付き防止及び汚れ防止のために装着された透明パネル、8は出力音声の音量を調節するためのボリューム、9及び10は入力部2のカバーパネル、11及び12は入力部2に設けられ映像信号及び音声信号を入力するための映像入力プラグと音声入力プラグである。図2において、13は映像表示本体部1の裏パネル、14はその内部に電池15を備えた電池カバー、16は映像表示本体部1と入力部2との連結部であり、入力部2の映像表示本体部1に対する保持角度は任意に設定することができる。図4において、17は本装置を使用する一実施例であるカメラ一体型VTR、18はカメラ一体型VTR17に設けられ映像音声信号を出力する出力端子である。図5において、19は映像表示部3で映像を表示する際にバックライトとして使用する蛍光管、20は蛍光管19の上部に配された反射パネル、21は蛍光管19の下部に配された反射カバー、22は信号処理回路、23は映像入力プラグ11及び音声入力プラグ12が固着されたプラグ取付金具、24は映像入力プラグ11及び音声入力プラグ12に入力された映像音声信号を信号処理回路22へ入力するハーネス、25は映像表示部本体1と入力部2とが回動するための支軸、26は支軸25によって回動した映像表示本体部1と入力部2の位置が強固に位置決めするように設けられたフリクションである。
【0018】
以上のように構成された本実施例の映像表示装置について、以下その動作について説明する。
【0019】
図4に示すように、入力部2の映像入力プラグ11と音声入力プラグ12とが、カメラ一体型VTR17の出力端子18に接続されると、カメラ一体型VTR17で撮影している映像・音声信号、またはカメラ一体型VTR17で再生している映像・音声信号が、入力部2に入力されてくる。入力された信号は図5に示すようにハーネス24によって信号処理回路22に入力される。そして、音声信号がスピーカー4から出力され、映像信号は蛍光管19のバックライトにより、映像表示部3に表示される。この時、映像表示本体部1と入力部2とは支軸25を軸に回動自在なため、その角度を撮影者が任意に設定できるものである。
【0020】
以上のように本実施例によれば、カメラ一体型VTRなどの外部機器に接続でき、映像表示本体部1と入力部2とが回動自在に保持されているため、使用者の任意の角度で映像を見ることができるものである。
【0021】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例について、以下図面を用いて説明する。
【0022】
図6は本実施例の映像表示装置の外観斜視図、図7は同背面図、図8は本実施例の映像表示装置を折り畳んだ状態を示す外観斜視図、図9は本実施例の映像表示装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図、図10は入力部の分解斜視図、図11は図7のA1−A2部分の断面図、図12は図7のB1−B2部分の断面図、図13は本実施例の映像表示装置の側面断面図である。
【0023】
図6において、1は映像表示本体部、2は映像表示本体部1にその一端が回動自在に装着された入力部、3は映像表示本体部1に設けられ画像を表示する映像表示部、4は映像表示本体部1に設けられ音声を出力するスピーカー、6はスピーカー4の前面に複数設けられた細孔、7は映像表示部3の表面の傷付き防止及び汚れ防止のために装着された透明パネル、8は出力音声の音量を調節するためのボリューム、39及び40は入力部2に設けられ映像信号及び音声信号を入力するための映像入力プラグと音声入力プラグ、41は映像入力プラグ39及び音声入力プラグ40が設けられたプラグケース、42及び43は入力部2を構成しているカバーである。図7において、44は映像表示本体部1の裏パネル、45はその内部に電池46を備えた電池カバー、47は映像表示本体部1と入力部2との連結部であり、入力部2の映像表示本体部1に対する保持角度は任意に設定することができる。図9において、48は本装置を使用する一実施例であるカメラ一体型VTR、49はカメラ一体型VTR48に設けられ映像音声信号を出力する出力端子である。図10において、50は映像入力プラグ39と音声入力プラグ40とが一体となったプラグ取付金具、51及び52はプラグケース、53はプラグケース51及び52を一体固定するためのねじ、54はプラグケースが回動する軸となる支軸、55はカバー42に設けられたU字状切欠、56は押え具、57は押え具56をカバー42内部に固定するためのねじ、58は固定レバー、59は固定レバー58の端部に設けられたバネ、60は固定レバー58を押圧する固定レバー押え具、61は固定レバー押え具60をカバー42内部に固定するためのねじ、62は固定つまみ、63はカバー43をカバー42に固定するためのねじである。図11及び図12において、64は固定レバー58に設けられた案内テーパ、66はカバー42の平面部である。図13において、67は映像表示部3で映像を表示する際にバックライトとして使用する蛍光管、68は蛍光管67の上部に配された反射パネル、69は蛍光管67の下部に配された反射カバー、70は信号処理回路、71は映像入力プラグ39及び音声入力プラグ40に入力された映像音声信号を信号処理回路70へ入力するハーネス、72は映像表示部本体1と入力部2とが回動するための支軸、73は支軸72によって回動した映像表示本体部1と入力部2の位置が強固に位置決めするように設けられたフリクションである。
【0024】
以上のように構成された本実施例の映像表示装置について、以下その動作について説明する。
【0025】
図9に示すように、入力部2の映像入力プラグ39と音声入力プラグ40とが、カメラ一体型VTR48の出力端子49に接続されると、カメラ一体型VTR48で撮影している映像・音声信号、またはカメラ一体型VTR48で再生している映像・音声信号が、入力部2に入力されてくる。入力された信号は図13に示すようにハーネス71によって信号処理回路70に入力される。そして、音声信号がスピーカー4から出力され、映像信号は蛍光管67のバックライトにより、映像表示部3に表示される。この時、映像表示本体部1と入力部2とは支軸72を軸に回動自在なため、その角度を撮影者が任意に設定できるものである。
【0026】
また、図11に示すように、ばね59で常に加圧された固定レバー58の先端には案内テーパ64が設けられており、プラグケース部41を倒すことによりプラグケース部41が案内テーパ64に当接し、固定レバー58は一旦後退した後に、ばね59の加圧力によりプラグケース部41に設けられた切欠74に嵌合され、プラグケース部41は固定レバー58とカバー42の平面部66との間で固定される。固定解除は、任意に固定レバー58をばね59の加圧力に打ち勝つ力で後退されることにより可能となる。
【0027】
さらに図10及び図12において、固定つまみ62を矢印A方向へ摺動させることにより、固定つまみ62とカバー43との当接面と、プラグケース部41とカバー43との当接面とがプラグケース部41の支軸54の両側に構成されるための固定が可能となる。固定解除は前述とは逆方向に固定つまみ62を摺動させることにより可能となる。
【0028】
以上のように本実施例によれば、プラグケース部41が回動自在なため、カメラ一体型VTRの出力端子の位置に制約されず接続可能になるものである。
【0029】
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施例について図面を用いて説明する。
【0030】
図14は本実施例の映像表示装置の斜視図、図15は同背面図、図16は入力部を収納した状態を示す斜視図、図17は入力部を回動させた状態を示す斜視図、図18は本装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図、図19は本装置の側面断面図、図20は入力部の要部斜視図である。
【0031】
図において、81は映像表示本体部、82は映像表示本体部81の側面に設けられた入力部、83は映像表示本体部81に設けられ映像を表示する映像表示部、84は音声信号を出力するスピーカー、85は映像表示本体部81の表パネル、86はスピーカーの前面に複数設けられた細孔、87は映像表示部83の表面に傷・汚れ防止のために装着された透明パネル、88はスピーカー84より出力される音声の音量を調節するためのボリューム、89及び90はその内部に映像入力プラグ91及び音声入力プラグ92とを備えたカバーパネル、93は映像表示本体部81の裏パネル、94はその内部に電池95を備えた電池カバー、96は入力部82を映像表示本体部81内に収納するための摺動部、98はカメラ一体型VTR、99はカメラ一体型VTRに設けられた出力端子、100は映像表示部83のバックライトとして用いられる蛍光管、101は蛍光管100の上部に配された反射パネル、102は蛍光管100の下部に配された反射カバー、103は信号処理回路、104はプラグ取付金具、105は映像入力プラグ91及び音声入力プラグ92から入力された信号を信号処理回路103へ入力するためのハーネス、106は摺動部96が摺動する時の軸になる摺動シャフト、107は摺動部96を摺動させるときに使用するつまみである。
【0032】
以上のように構成された本実施例について、以下その動作について説明する。まず、入力部82が図16に示すように映像表示本体部81に収納されている状態から、使用状態にするためにはつまみ107を矢印B方向へ摺動させ、図14のように摺動部96及び入力部82を突出させる。次に、入力部82の映像入力プラグ91及び音声入力プラグ92を、図18のようにカメラ一体型VTR98の出力端子99に接続する。この時、入力部82は図17のように音声入力プラグ92を軸に回動自在なため、使用者の任意の方向に位置決めしてカメラ一体型VTR98に装着できる。
【0033】
そして、入力部82の映像入力プラグ91と音声入力プラグ92とが、カメラ一体型VTR98の出力端子99に接続されると、カメラ一体型VTR98で撮影している映像・音声信号、またはカメラ一体型VTR98で再生している映像・音声信号が、入力部82に入力されてくる。入力された信号は図19に示すように、ハーネス105によって信号処理回路103に入力される。そして、音声信号がスピーカー84から出力され、映像信号は蛍光管100のバックライトにより、映像表示部83に表示される。
【0034】
以上のように本実施例によれば、入力部82が映像表示本体部81に収納可能でかつ、先端が回動自在なため、カメラ一体型VTRなどの外部機器に装着して使用した時、使用者の任意の角度に設定できるものである。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、映像表示装置に入力部を備えることにより、カメラ一体型VTRなどの外部映像機器を容易に着脱することができ、よって撮影チャンスを逃すことなく撮影を行うことが出来るものである。また、映像表示本体部が回動自在なため、使用者の所望の角度に設定できるので実用性も向上する。さらに、映像・音声出力プラグが入力部に対して回動自在なため、カメラ一体型VTRの出力端子の位置に制約されず接続可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の第一の実施例の外観斜視図
【図2】同実施例における背面図
【図3】同実施例における映像表示本体部を折り畳んだ状態を示す斜視図
【図4】同実施例の映像表示装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図
【図5】同実施例における側面断面図
【図6】本発明の第2の実施例の外観斜視図
【図7】同実施例における背面図
【図8】同実施例における映像表示本体部を折り畳んだ状態を示す斜視図
【図9】同実施例の映像表示装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図
【図10】同実施例における入力部の分解斜視図
【図11】同実施例における図7のA1−A2部分の断面図
【図12】同実施例における図7のB1−B2部分の断面図
【図13】同実施例における側面断面図
【図14】本発明の第3の実施例の外観斜視図
【図15】同実施例における背面図
【図16】同実施例における入力部を収納した状態を示す斜視図
【図17】同実施例における入力部を回動した状態を示す斜視図
【図18】同実施例の映像表示装置をカメラ一体型VTRに装着した状態を示す斜視図
【図19】同実施例における側面断面図
【図20】同実施例における入力部の要部斜視図
【図21】従来の映像表示装置とカメラ一体型VTRとを接続した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 映像表示本体部
2 入力部
11 映像入力プラグ
12 音声入力プラグ

Claims (1)

  1. 外部映像音響機器の映像・音声出力プラグに接続する映像・音声入力プラグを有する入力部と、前記入力部から入力された外部映像音響機器の映像・音声信号が画面表示及びスピーカー出力される映像音声出力部とを備え、前記入力部の一部に前記映像音声出力部が回動自在に保持され、前記映像・音声出力プラグは前記入力部に対し回動自在に装着されたことを特徴とする映像表示装置。
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